JP4228976B2 - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ方式の給湯機に関するものである。
従来、給湯機としては、ガスや石油を燃料として用い、その燃焼熱で水道水を加熱する給湯機が使用されてきた。これらは、速湯性に優れているという利点がある半面、ガス、石油といった燃料が必要でその供給が不可欠であること、燃焼後の排気ガスが大気に放出され大気汚染を招くこと、燃焼させるので不安全性を常に内在していること、燃焼時の音が大きいことなどの課題があった。特に近年増えている、エネルギー源を全て電気で行うというオール電化の住宅やマンションでは、燃料を供給する方法がないため、使用できないケースも増えてきているのが現状である。
そこで、貯湯タンクを備えた貯湯式のヒートポンプ給湯機が開発されている。これは、燃焼による給湯機の問題を解決し、オール電化の住宅、マンションでも新たなインフラ整備を必要とせず手軽に設置することができ、ヒートポンプ式であるため、入力に対する能力は3倍以上確保することが可能となるなど熱効率が良く、運転に際しては安価な深夜電力を用いて、貯湯タンクに高温の湯を貯めることが可能となり、ランニングコストも安価となるなどと言った特長を持ち、徐々に普及してきている。
このような給湯機として、図4に示すように、給湯サイクル51と冷媒サイクル52を備える。この給湯サイクル51は、底壁に設けられた給水口55と上壁に設けられた給湯口56を有する貯湯タンク53と、熱交換路54と、水循環用ポンプ57とを備え、熱交換路54と水循環用ポンプ57が、貯湯タンク53の取水口59と湯入口60とを連結する循環路58に介設されている。また、冷媒サイクル52は、圧縮機65と、熱交換路54を構成する水−冷媒熱交換器66と、減圧機構67と、空気熱交換器68とを順に冷媒通路69で接続して構成する冷媒循環回路を備える。更に、給湯サイクル51と冷媒サイクル52は、室外側に配設されている連絡配管62、63にて連結される。そして、給水口55から給水し、水循環用ポンプ57にて循環路58に流出させた低温水を水−冷媒熱交換器66(即ち、水熱交換路54)で沸き上げ、給湯口56から出湯する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
このような、ヒートポンプ給湯機は、給湯サイクル51と冷媒サイクル52が2体に分割されているものであり、冷媒サイクル52を組み込んだユニットには水−冷媒熱交換器66が組み込まれていることになる。
そのようなヒートポンプ給湯機の冷媒サイクルの部分をユニット化した一例として、図5、図6に示すようなヒートポンプユニットがある。このヒートポンプユニットでは、圧縮機101と給湯用に用いられる水−冷媒熱交換器102と蒸発器である空気熱交換器1
03とが冷媒循環用配管(図示せず)にて順次接続されている。そして、ユニット装置の底面を支持する基板104の上部が、騒音防止用の遮音板105によって区画され、一方の区画には縦置き形の圧縮機101が搭載され、他方の区画である送風回路内には、送風ファン106と、送風ファン106の背面に位置する空気熱交換器103と、送風ファン106の下に位置する水−冷媒熱交換器102とが搭載されている。
また、貯湯タンクと冷媒サイクルを一体化したヒートポンプ給湯機として、給湯サイクルと冷媒サイクルを一体化された本体内に備えた「ヒートポンプ給湯機」が商品化されている。例えば、以下に示すようなヒートポンプ給湯機がある(例えば、非特許文献1参照)。
図7は、上記ヒートポンプ給湯機の回路構成図、図8は図7に示すヒートポンプ給湯機の概略構成図を示している。
図7に示すヒートポンプ給湯機は、冷媒サイクルとして圧縮機110、111、水−冷媒熱交換器112、113、減圧弁114、115、蒸発器116、117および送風機118、119などで構成した冷媒サイクルと、貯湯タンク120、混合弁121、電磁弁122、給湯循環水ポンプ123、風呂保温追炊き用循環水ポンプ124などを配管で構成した給湯サイクルとを備え、冷媒サイクルで湯を生成して蛇口125や風呂126に直接給湯し、または給湯回路から貯湯を給湯するものである。そして、このヒートポンプ給湯機は、図8に示すように、冷媒サイクルや給湯サイクルを全て1つのユニット内に収納した一体型で構成されている。
特開2003−222392号公報 週刊エアコン流通人2003年5月15日号(VOL.24−No.896)
しかしながら、特許文献1に示される構成では、給湯サイクルと冷媒サイクルが分かれているので、それぞれが別個に必要であり、また、それぞれをユニット化した場合、それらのユニット寸法が大きく、かつ重量も重いために、設置場所が限られるという面があった。また、連絡配管を室外側に配設するので、凍結防水等が必要であり、施工性やコスト性に課題を有していた。
さらに、貯湯タンク内の湯量が限られるため、人が多く集まった際などには使用湯量が多くなり、貯湯タンク内の湯量がなくなってしまう場合があり、その際には再度沸き上げを行うことが必要となるが、元来深夜電力を用いて、小能力で長時間かけて湯を貯めるという商品であるために、貯湯するまでに相当長い時間を要すること、さらに、昼間の電力を用いて運転を行うため、深夜電力利用のメリットがなくなり、電気代が多くかかることなど、使い勝手に課題があった。
一方、図5、図6のヒートポンプユニットでは、基板上部を遮音板によって区画し、一方に圧縮機を搭載し、他方に送風ファンと空気熱交換器と給湯用水−冷媒熱交換器を搭載しているために、横に長い形状となり、設置スペースが必要となる。さらに、ヒートポンプ能力を高めるために空気熱交換器の面積を大きくしようとすると、横幅が大きくなり、設置スペースがさらに必要となるという面を持っていた。
加えて、水−冷媒熱交換器、送風ファン及び空気熱交換器が外部に、圧縮機が内部にあるために、その間をつなぐ冷媒配管を防水することが必要となり、コストアップに繋がっていた。その上、上記のような高重量となるために、施工上も住宅、マンションそのもの
が耐荷重性に優れたものとしなくてはならず、そのため建築費が高くなる、複雑となるなど、設置性、施工性、コスト性の面で課題を有していた。
また、非特許文献2に示されるヒートポンプ給湯機は、冷媒サイクルや給湯サイクルを全て一つのユニット内に収納した一体型で構成されており、小型化を図るために給湯用水−冷媒熱交換器や、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器は貯湯タンクの周りに巻き付けられているが、給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器を交換しにくいなど、メンテナンス性に課題があった。また、給湯循環水ポンプと給湯用水−冷媒熱交換器、風呂循環ポンプと風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器の距離が長くなってしまい、その間での放熱ロスが大きくなり、効率悪化を招くという課題も有していた。
また、圧縮機、蒸発器、減圧手段を二つ用いているために、コストアップにつながっており、ひいてはメンテナンス性も劣っていた。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、構成部品の収納性とメンテナンス性の向上を図ることができ、小型化を図りつつ能力向上を図るとともに、低コストで、使い勝手の良いヒートポンプ給湯機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、それぞれ一要素の圧縮機、蒸発器、減圧手段に、放熱器を順次接続して閉回路を構成し、前記圧縮機により冷媒を循環させる冷媒循環回路と、前記蒸発器に送風する送風手段と、前記放熱器と熱交換を行う水−冷媒熱交換器とを備え、前記水−冷媒熱交換器は、給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器から構成されてなるとともに、前記給湯用水−冷媒熱交換器の上方に、中間基板を介してL字状とした前記蒸発器を配設し、前記蒸発器内方に、前記給湯用水−冷媒熱交換器よりも小面積とした前記風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器を配設したことを特徴とするもので、本体の小型化、コスト低減、ひいてはメンテナンス性をも向上でき、低コストで、使い勝手の良いヒートポンプ給湯機を提供できる。
た、配管経路を短くすることができることにより放熱ロスを減少させることが可能となり熱効率を高く維持できると共に、給湯用水−冷媒熱交換器により、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器の保温が可能となり、放熱ロスを少なくし、熱交率の向上が図れ、さらに給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器の独立収納ができるために、本体の小型化、メンテナンス性の向上を図ることができ、使い勝手の良いヒートポンプ給湯機を提供できる。
本発明によれば、構成部品の収納性とメンテナンス性の向上を図ることができ、小型化を図りつつ能力向上を図るとともに、低コストで、使い勝手の良いヒートポンプ給湯機を提供できる。
第1の発明は、それぞれ一要素の圧縮機、蒸発器、減圧手段に、放熱器を順次接続して閉回路を構成し、前記圧縮機により冷媒を循環させる冷媒循環回路と、前記蒸発器に送風する送風手段と、前記放熱器と熱交換を行う水−冷媒熱交換器とを備え、前記水−冷媒熱交換器は、給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器から構成されてなるとともに、前記給湯用水−冷媒熱交換器の上方に、中間基板を介してL字状とした前記蒸発器を配設し、前記蒸発器内方に、前記給湯用水−冷媒熱交換器よりも小面積とした前記風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器を配設したことを特徴とするもので、本体の小型化、コスト低減、ひいてはメンテナンス性をも向上でき、低コストで、使い勝手の良いヒ
ートポンプ給湯機を提供できる。
また、配管経路を短くすることが可能とすることにより放熱ロスを減少させることが可能となり熱効率を高く維持できると共に、給湯用水−冷媒熱交換器により、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器の保温が可能となり、放熱ロスを少なくし、熱交率の向上が図れ、さらに給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器の独立収納ができるために、本体の小型化、メンテナンス性の向上を図ることができる。
また、蒸発器の大きさを風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器と重なる部位まで下方に長く伸ばせるので、蒸発器の面積を拡大することができ、給湯、保温、追炊きの能力向上を図ることが可能となり、本体ユニットの大きさは蒸発器が大きくなった分大きくする必要がないために、本体のコンパクト化が図ることができる。そのため、コンパクトな形態でヒートポンプ性能の向上を図ることができ、ヒートポンプの立ち上がりの悪さを補い、速湯性を高めることが可能となるとともに、COPの向上を図り、電気代によるランニングコストの低減、地球環境への負荷の低減を図ることが可能となる。
第2の発明は、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器へ水を送る風呂循環水ポンプを備え、前記風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器の上方に、前記風呂循環水ポンプを配設したことを特徴とするもので、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器と、風呂循環水ポンプの距離が短くなり、放熱ロスを低減することが可能となり、効率向上を図ることができると共に、収納性向上によるコンパクト化の実現も可能となり、加えて正面から見えるところに風呂循環水ポンプを配することができ、メンテナンス性の向上を実現できる。
第3の発明は、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器内の湯を循環させる風呂循環水ポンプと給湯用水−冷媒熱交換器へ水を送る給湯循環水ポンプとを備え、前記風呂循環水ポンプの上方に、前記給湯循環水ポンプを配設したことを特徴とするもので、メンテナンス性の向上を実現できると共に、給湯用水−冷媒熱交換器と、貯湯タンクの中間位置に給湯循環水ポンプを配することにより、放熱ロスを低減することができ、効率アップを図ることもできる。
第4の発明は、給湯用水−冷媒熱交換器で所定の温度に暖められた水を貯湯する貯湯タンクを備え、当該貯湯タンクと給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器、蒸発器とを一体型の本体ユニットに収納したことを特徴とするもので、配管等の防水対策が不要となり、低コストや安全性に優れた製品とすることができる。
第5の発明は、貯湯タンクを本体ユニット内の一方の側方に配し、圧縮機と給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器を、前記本体ユニット内の他方の側方に配したことを特徴とするもので、ユニット内部空間を有効に活用することができ、ユニット寸法を大きくしなくても大容量の貯湯タンクを設置することができる。
第6の発明は、給湯用水−冷媒熱交換器で所定の温度に暖められた水を貯湯する貯湯タンクを備え、給湯用水−冷媒熱交換器で暖められた水は、前記貯湯タンクに給湯されるとともに、前記貯湯タンクを介さずに、給湯端末へ直接通水するように構成したことを特徴とするもので、水−冷媒熱交換器で暖められた水道水は、貯湯タンクに給湯することができるとともに、一方で貯湯タンクを介さずに蛇口やシャワー等の給湯端末へ直接通水されるので、速湯性に優れ、使い勝手が良く、湯切れの心配もないヒートポンプ給湯機を提供することができる。
第7の発明は、冷媒として炭酸ガスを用いたもので、高温給湯の際の熱効率を高めると共に、冷媒が外部に漏れても、地球温暖化に及ぼす影響を、一般的エアコンに用いられて
いるR−410Aの冷媒に比して大幅に低減することができ、環境に優しく、リサイクル性にも優れたヒートポンプ給湯機とすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の回路構成図である。
本実施の形態のヒートポンプ給湯機は、本体ユニット1に冷媒サイクルと給湯サイクルとを一体に収納して構成される。この冷媒サイクルは、本体ユニット1内部に配設された縦置き形の圧縮機2と、放熱器である給湯用水−冷媒熱交換器3と、給湯用水−冷媒熱交換器3と直列に配置された、同じく放熱器である風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器4と、例えば電動膨張弁から成る減圧手段5と、L字形状の空気熱交換器から成る蒸発器6とが冷媒配管7で接続されて構成されている。また、蒸発器6に風を当て、蒸発能力を高めるための送風ファン8が設けられている。
一方、給湯サイクルは、放熱器3と熱交換を行って水道水などを温水に変える給湯用水−冷媒熱交換器9(例えば、放熱器3と一体形状となっている二重管構造の熱交換器)と、給湯用水−冷媒熱交換器9にて得た温水を貯める貯湯タンク10と、貯湯タンク10や給湯用水−冷媒熱交換器9に水道水を入水する入水管11と、貯湯タンク10や給湯用水−冷媒熱交換器9から温水を蛇口12や風呂13の給湯端末に給湯する給湯管14と、貯湯タンク10内の低温の水を送水する給湯循環水ポンプ15と、風呂13に溜まっている温水を保温あるいは追炊きするために、風呂の温水を循環し、加熱するための風呂追炊き管16と、風呂追炊き管16に接続された風呂の温水をさらに加熱するための風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17(例えば放熱器4と一体形状となっている二重管構造の熱交換器)と、風呂の温水を循環する風呂循環水ポンプ18から構成されている。
更に、上記給湯回路の構成について説明する。
タンク入水管19は、入水管11から水道水を貯湯タンク10に送る配管であり、途中にタンク入水逆止弁20が設けられている。水道水供給管21は、入水管11から給湯用水−冷媒熱交換器9に水道水を直接供給する配管であり、この水道水給水管21に逆止弁22が設けられている。熱交給水管23は、貯湯タンク10から給湯用水−冷媒熱交換器9に、給湯循環水ポンプ15の運転により、貯湯タンク10内の下方に貯まった低温水を送る配管であり、貯湯管24は、給湯用水−冷媒熱交換器9で暖めた水道水を貯湯タンク10や元混合弁25に送る配管であり、貯湯タンク側配管24aの途中には貯湯電磁弁26が、また元混合弁側配管24bの途中には逆止弁A27が設けられている。
また、タンク給湯管28は、貯湯タンク10から高温水(通常は60℃〜90℃)を元混合弁25へ給湯する配管であり、元混合弁25は、貯湯管24(元混合弁側配管24b)とタンク給湯管28とから来る温水や水を混合させる弁であり、逆止弁A27は、元混合弁25手前に設けられた弁である。また、給湯混合弁29は、元混合弁25を通過した温水と、入水管11から供給される水道水とを混合し、適切な給湯温度を得る、蛇口12に供給する弁であり、給湯混合弁29と入水管11の間には逆流防止の逆止弁B30が設けられている。そして、給湯混合弁29にて最適温度となった温水が、注湯管30及び給湯管14を介して、蛇口32や風呂33に注湯される。
また、入水流量計34は入水流量を測定する計器であり、給湯流量計35は給湯流量を測定する計器である。排出弁36は、寒冷地等にて長期間使用しない場合に、凍結防止等
でタンク内の水を抜くために用いる弁であり、制御弁37は入水流量を制御する弁である。
更に、風呂保温追炊き用のサイクルについて説明する。風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器4は、冷凍サイクルにて直列に接続されている給湯用水−冷媒熱交換器3の圧縮機から見て下流側に配設されている。38は、風呂13から温水を風呂循環水ポンプ18を駆動させて入水する風呂入水管であり、風呂入水管38から、入水した風呂のお湯は、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17で加熱され、再度追炊き管16を通り、風呂13に戻され、風呂の温度を一定に保つ保温運転や、風呂の湯量を足さなくても湯温を上昇させる追炊き運転を行う。
また、制御装置39は、冷媒サイクルの高圧側の冷媒温度を検出し、その温度の高低から冷媒循サイクルの立ち上がり状態を判定し、元混合弁25や給湯混合弁29の流量(開度)を制御する手段である。
次に、本体ユニット1に一体化収納されている冷媒サイクル及び給湯サイクルの各要素の配置構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、図1に示すヒートポンプ給湯機の正面内観図であり、本体ユニット1を鉛直に切断し、前方から見た透視図である。
本体ユニット1内には、縦置き形の圧縮機2と、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)と、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)上方に放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)より小型化された、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)と、蒸発器6と、送風ファン8と、給湯循環水ポンプ15と、風呂循環水ポンプ18が、左方(即ち、本体ユニット1の一方の側方)に配されている。
放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)の上方には、中間基板41があり、その蒸発器6はその中間基板41の上に配設されている。中間基板41の上方には、蒸発器6の下方と水平方向でほぼ同じ高さになるように、箱状板金42があり、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)はその箱状板金42の下方に配設されている。この箱状板金42は、その上方コーナ部をR形状としており、蒸発器6からの風の流れがスムーズに流れるようにしている。また、蒸発器6はL字状となっているために、蒸発器6の内方に、箱状板金42を介して、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)が配設されている形状となる。
また、この箱状板金42は、蒸発器6を外さなくとも、着脱可能なように、中間基板41を蒸発器6と同じL字状とし、そのL字部に収まるような形状としている。
箱状板金42の上方には、給湯循環水ポンプ15が配設され、その上方にはポンプカバー板金43があり、ポンプカバー板金43の右上方には、風呂循環水ポンプ18が、中央上方には送風ファン8が配設されている。風呂循環水ポンプ18の設置されている位置は、送風ファン8の右下方であり、送風ファン8に影響のない位置としてある。
さらに、貯湯タンク10は、蒸発器6や、圧縮機2の右方(即ち、本体ユニット1の他方の側方)に配設されている。そして、入水管11と給湯管14は、貯湯タンク10の前方に配されている。44は、それらの各部品を載置している、ベース基板である。
図3は、図1に示すヒートポンプ給湯機の平面内観図であり、図2に示す本体ユニット1を部分ごとに水平に切断し、上方から見た透視図である。
図3(c)は、下方のX−X矢視で切断した透視図であり、圧縮機2、放熱器3(水−冷媒熱交換器9)、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)等を示している。貯湯タンク10は、ベース基板44上に載置されているが、本体ユニット1後方に飛びださせており、その部分の外装部品は外側に膨らませた膨らみ部1aを設けている。放熱器3(水−冷媒熱交換器9)は、蜷局状に巻かれており、全高をできる限り低くしつつ、配管長を長くするようにしている。放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)も同じく蜷局状に巻かれており、その大きさは、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)よりも小さくしてあり、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)の右前方に配設されている。
入水管11、給湯管14は、本体ユニット1の前方であり、貯湯タンク10の前方に配されており、ここで、施工時に配管接続が行われる。
図3(b)は、ほぼ中央のY−Y矢視で切断し、上方から見た透視図であり、縦置き形の圧縮機2、蒸発器6、風呂循環水ポンプ18、中間基板41、箱状板金42等が示されている。L字状の蒸発器6は、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)の上方に配された、L字状の中間基板41の上方に配設され、蒸発器内方には、箱状板金42が配され、その下方に、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)は配設されている。箱状板金42上方には風呂循環水ポンプ18が配されている。箱状板金42は例えば板金製であり、縦置き形の圧縮機2を上方に延伸するために、その右前方部分に切り欠き部42aを有している。
また、蒸発器6はL字形状となっており、貯湯タンク10の近傍まで伸ばしている。中間基板41には水抜き穴41aが設けられて、蒸発器5の凝縮水を排水処理するようになっている。そのため、中間基板14は、水抜き穴41aに向かって1度から2度の傾斜が付いており、本体ユニット1外部へ排水するようになっている。仕り切板45は、圧縮機2や給湯循環水ポンプ15と、貯湯タンク10とを区画分けしている。
図3(a)は、本体ユニット1の上方のZ−Z矢視で切断し、上方から見た透視図である。箱状板金42上方に、ポンプカバー板金43が配され、そのポンプカバー板金43上上に、送風ファン取付け金具8aを取付け、その送風ファン取付け金具8aに送風モータ8bを取付け、その送風モータ8bに送風ファン8を取付けている。送風ファン8を回転させて蒸発器6の蒸発能力と送風能力を高めるために、ベルマウス46が本体ユニット1に設けられている。そのベルマウス46の右下下方に、給湯循環水ポンプ15が配されている。
以下、図面に基づいて、上記ヒートポンプ給湯機の動作を説明する。
圧縮機2を運転すると、高圧まで圧縮されて吐出された冷媒は、放熱器3(水−冷媒熱交換器9)に送られ、水道水供給管21を通ってきた水道水と熱交換して放熱する。これにより、貯湯管24、元混合弁25に流れる水道水は高温に加熱される。放熱器3(水−冷媒熱交換器9)から流出する冷媒は、減圧手段5にて減圧膨張され、蒸発器6に送られ、送風ファン8にて送られた空気と熱交換して、蒸発器6を通過する間に、蒸発してガス化する。このガス化した冷媒は、再度圧縮機2に吸入され、再度圧縮される過程を繰り返し、徐々に加熱された水道水は、注湯管30、給湯管14、蛇口12を通り、風呂13に注湯される。
その際に、冷媒サイクルは立ち上がりが遅く、速湯性に劣っているため、貯湯タンク10によってその立ち上がりの悪さを補っている。すなわち、冷媒サイクルが立ち上がり、
所定の給湯温度となるまでの間は、高温に保たれた貯湯タンク10からタンク給湯管27を通過してきた温水と、まだ立ち上がっていない給湯用水−冷媒熱交換器9を通過してきた水(徐々に温度が上がり高温となる水)とを、元混合弁25で混合し、さらに給湯混合弁29で入水管11を通ってきた水道水と混合して、使用者が希望する温度の給湯を行う。
次に冷媒循環回路が立ち上がってくると、元混合弁25の開度を調整し、貯湯タンク10からの高温の温水と、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)からの温水を適温に混合し、給湯用混合弁29に送り、さらに給湯用混合弁29で入水管11を通ってきた水道水と混合して給湯する。
最終的には、貯湯タンク10からタンク給湯管27を通過してきた温水は用いず、水道水供給管21を通ってきた水道水を冷媒サイクルの給湯用水−冷媒熱交換器9で加熱して得た温水と、入水管11を通ってきた水道水とを、給湯用混合弁29で混合し、所定の温度の給湯を行う。即ち、制御装置39によって、冷媒サイクルの立ち上がり状態を把握し、元混合弁27や給湯混合弁29の開度を調整し、所定温度の温水を給湯端末に供給する制御が行われる。
また、使用者が、蛇口12を閉じるか、あるいは風呂13に適量のお湯が溜まって給湯する必要がなくなると、給湯循環水ポンプ15を駆動させ、貯湯電磁弁26を開き、次の給湯運転のために、貯湯タンク10に高温の温水を貯湯する貯湯運転が行われる。
このように冷媒サイクルの立ち上がり状態に応じて、貯湯タンク10に貯めた温水を用いて給湯端末へ給湯したり、貯湯タンク10を介さずに給湯用水−冷媒熱交換器9で加熱して得た温水を給湯端末へ直接給湯したりすることができる構成としている。これにより本実施の形態では、リアルタイム給湯を可能とし、使用者が給湯したいときに給湯ができる速湯性能を確保することができ、使い勝手の良いヒートポンプ給湯機を提供することができる。換言すれば、この速湯性能の確保によって、貯湯タンク10の容量を貯湯式のヒートポンプ給湯機のそれよりも小さいものとすることができ、設置性の大幅な向上、コストダウン、使用性の向上を実現できることにもなる。
貯湯管24、元混合弁25に流れる水道水は高温に加熱される。放熱器3(水−冷媒熱交換器9)から流出する冷媒は、減圧手段5にて減圧膨張され、蒸発器6に送られ、送風ファン8にて送られた空気と熱交換して、蒸発器6を通過する間に、蒸発してガス化する。このガス化した冷媒は、再度圧縮機2に吸入され、再度圧縮される過程を繰り返し、徐々に加熱された水道水は、注湯管30、給湯管14、蛇口12を通り、風呂13に注湯される。
また、風呂13の湯温が低下すると、保温運転や追炊き運転を行うことになる。保温運転は風呂13の湯温が低下したことを検知すると、風呂循環水ポンプ18が動作し、風呂13のお湯を放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)に送る。圧縮機2を運転し、高圧まで圧縮されて吐出された冷媒は、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)に送られ、風呂循環水ポンプ18を通ってきた風呂13のお湯と熱交換して放熱する。これにより、お湯は加熱され、風呂追炊き管16を通り風呂13に戻されることにより保温運転がされる。風呂13のお湯の温度が著しく低下し、注湯せずにお湯の温度を上げたい時には、追炊き運転が行われる。これもまた、同様であり、風呂循環水ポンプ18が動作し、風呂13のお湯を放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)に送る。圧縮機2を運転し、高圧まで圧縮されて吐出された冷媒は、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)に送られ、風呂循環水ポンプ18を通ってきた風呂13のお湯と熱交換して放熱する。これにより、風呂の湯は加熱され、風呂追炊き管16を通り
風呂13に戻されることにより追炊き運転がされる。
本実施の形態のヒートポンプ給湯機では、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)を放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)上方に配設していることにより、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)の保温性を高めており、速湯性を高めることが出来るようになっている。さらに、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)から、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)を結ぶ配管経路を短くすることができるために、配管での放熱ロスを軽減でき、熱交率の向上を図ることができる。さらに、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)と、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)をコンパクトにまとめることが可能となり、本体の小型化、省スペース化を図ることができる。加えて、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)と放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)を前方から取り出すことが可能となっており、メンテナンス性の向上を図ることができる。
また本実施の形態では、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)の上方に中間基板41を介してL字状とした蒸発器6を配設し、蒸発器6内方に、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)よりも小面積とした放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)を配設しており、蒸発器6の大きさを放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)と重なる部位まで下方に長く伸ばせるので、蒸発器6の伝熱面積を拡大することができ、給湯、保温、追炊きの能力向上を図ることが可能となり、本体ユニット1の大きさは蒸発器6が大きくなった分大きくする必要がないために、本体のコンパクト化が図ることができる。そのため、コンパクトな形態でヒートポンプ性能の向上を図ることができ、ヒートポンプの立ち上がりの悪さを補い、速湯性を高めることが可能となるとともに、COPの向上を図り、電気代によるランニングコストの低減、地球環境への負荷の低減を図ることが可能となる。
さらに、中間基板41には水抜き穴41aが設けられて、蒸発器6の凝縮水を排水処理するようになっているために、低温時に蒸発器6の下方に水分が氷結し、伝熱面積が低下し、能力ダウンを招くことを防ぎ、低温でも高能力を確保するようになっている。
また本実施の形態では、蒸発器6内方には箱状板金42を設け、箱状板金42下方に、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)を配設しており、本体ユニット1を大きくしなくとも、蒸発器6の高さを高くすることができ、ひいてはその伝熱面積を大きくすることが可能となり、吸熱量の増大による能力向上を図ることができる。さらに、箱状板金は、上方コーナー部をR形状としておることにより、蒸発器6下方からの空気の流れがスムーズになり、蒸発器6下方と箱状板金42の隙間が狭くても、空気量が減じ、着霜しやすくなることを防ぐことができ、連続運転時間が長くなり、効率アップを図ることができる。
また本実施の形態では、箱状板金42は、蒸発器6を外さなくとも着脱可能としており、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)のメンテナンス性の向上を実現できる。特に、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)は、風呂13の湯を循環するために、風呂の中にある汚れ、髪の毛などが流れる可能性があり、それらが熱交内に詰まってしまう恐れがある。そのような詰まりが生じた際には、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)のメンテナンスが必須であり、そのためにも、蒸発器6を取り外さないで、箱状板金42を外すことができれば、箱状板金42内に納まっている放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)が容易に取り出すことができ、メンテナンス性の大幅な向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)上方
には、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)の湯を循環させる風呂用循環水ポンプ18を配設しており、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)と、風呂循環水ポンプ18の距離が短くなり、放熱ロスを低減することが可能となり、効率向上を図ることができる。また、収納性向上によるコンパクト化の実現も可能となり、加えて正面から見えるところに風呂循環水ポンプ18を配することができ、メンテナンス性の向上を実現できる。特に、風呂循環水ポンプ18は、風呂13の湯を循環するために、風呂の中にある汚れ、髪の毛などが流れる可能性があり、上に記した放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)より先に、汚れ、髪の毛の詰まりによる故障が生じやすい。その際に、メンテナンス性を容易にしておくことは、商品として必須である。特に、風呂循環水ポンプは溶接で配管が固定されているわけでなく、金具で廃刊が保持されており、設置現地での修理も容易なものであり、そのためにも、容易に交換できることは必要である。
また、本実施の形態では、風呂循環水ポンプ18の上方には、給湯循環水ポンプ15を配設しており、給湯循環水ポンプ15も同じくメンテナンス性を向上している。給湯循環水ポンプ15は、図1で見てわかるように放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)と、貯湯タンク10を結び付けているものである。そのため、両者の中間ともなり、配管長を短くすることが可能な、位置に配設していることとなる。
それにより、放熱ロスを低減することができ、効率アップを図ると共に、メンテナンス性の向上を図ることができる。さらに、圧縮機2、送風ファン8、給湯循環水ポンプ15、風呂循環水ポンプ18、といった本体ユニット1の騒音源や震動源を近くに配していることにより、それらに共通の防音対策を施すことが可能となる。例えば、圧縮機2と風呂循環水ポンプ18の前方の本体ユニット1内側に防音材を貼ることや、送風ファン8を固定しているポンプカバー板43に、防振鋼鈑を用いることなどして、振動を抑えるといった際に、共用部品として対応することが可能となる。これにより、低騒音、低振動への部品材料コストを大幅に低減することができ、機器のコストダウンに結びつけることが可能となる。
また、本実施の形態では、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)で所定の温度に暖められた水道水を貯湯する貯湯タンク10を備え、貯湯タンク10と放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)、蒸発器6とを一体型の本体ユニットに収納しており、配管等の防水対策が不要となり、低コストや安全性に優れた製品とすることができる。また、本体ユニット1の横幅を狭くすることが可能になり、設置面積を大きく減ずることができる。
従って、コンパクトで、設置自由度が大きく向上するヒートポンプ給湯機を提供することができる。また、本実施の形態では、同じ空間内で圧縮機2と放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)、圧縮機2と放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)とを最短距離で繋ぐことが可能であり、配管ロスを軽減することにより、熱効率を高く維持することができる。
また、本実施の形態では、貯湯タンク10を本体ユニット1の一方の側方に配し、圧縮機2と放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)とを本体ユニット1の他方の側方に配しており、本体ユニット1内部空間を有効に活用することができ、本体ユニット寸法を大きくしなくても大容量の貯湯タンクを設置することができる。
またメンテナンスにおいても、給湯サイクルと冷媒サイクルのゾーニングができ、簡易に着脱できる水部品を用いており、設置現場での簡易な交換で対応可能な給湯サイクルと
、冷媒部品をロウ付けして設置現場での修理、交換が難しく、場合によっては工場へ持ちかえって修理、交換を行うような複雑な冷媒サイクルを区分けしていることにより、メンテナンス性が大幅に向上する。特に、本体ユニット1を構成する外装部品を、貯湯タンク10部分と、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)などの部分に分けておれば、冷媒サイクル関連を触る心配もなく、給湯サイクルのメンテナンスが可能となる。
また、冷媒サイクル側に、給湯循環水ポンプ15、風呂循環水ポンプ18を組み込んでおり、これらも交換に際しては、高圧部品である場合が多いことから、極力高圧部に手を触れないような配慮が可能となる。また、図3及び図4で示しているように、貯湯タンク10を本体ユニット1の右方に配し、圧縮機2、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)及び放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)、給湯循環水ポンプ15、風呂循環水ポンプ18を左方に配した構成としている。
これによって、本体ユニット1の上下左右寸法を目一杯活用することができるために、貯湯タンク10の大きさを可能な範囲で大きくすることができる。換言すれば、本体ユニット1の寸法を大きくしなくても、大容量の貯湯タンク10を設置することができる。従って、コンパクトで且つ給湯性の良いヒートポンプ給湯機を提供することができる。
なお、従来の貯湯式のヒートポンプ給湯機よりは小さくできるが、気温が低く冷媒循環回路7の立ち上がりが遅い場合などには、貯湯タンク10から給湯する時間が長くなったり、湯切れを起こしたりするので、これを回避するためには、貯湯タンク10は大きい方が望ましい。
それに対して、本実施の形態であれば、圧縮機2、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)、放熱器4(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器17)、給湯循環水ポンプ15、風呂循環水ポンプ18を一方(左方)に配し、他方(右方)の貯湯タンク10とは離れた位置に配していることにより、本体ユニット1の内法寸法を最大限活用して、大きな貯湯タンク10を設置できるのである。
また本実施の形態では、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)で暖められた水道水は、前記貯湯タンクに給湯されると共に、前記貯湯タンクを介さずに給湯端末へ直接通水するようにしている。そのため、放熱器3(給湯用水−冷媒熱交換器9)で暖められた水道水は、貯湯タンクに給湯することができるとともに、一方で貯湯タンクを介さずに蛇口やシャワー等の給湯端末へ直接通水されるので、速湯性に優れ、使い勝手が良く、湯切れの心配もないヒートポンプ給湯機を提供することができる。
また、本実施の形態では、冷媒として炭酸ガスを用いたヒートポンプ給湯機としている。これにより冷媒循環回路は、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界冷媒循環回路であり、臨界圧力以上に昇圧された冷媒により冷媒−水熱交換器の水流路の流水を加熱する構成となり、冷媒−水熱交換器の放熱器を流れる冷媒は、圧縮機で臨界圧力以上に加圧されているので、冷媒−水熱交換器の水流路の流水により熱を奪われて温度が低下しても凝縮することがなく、冷媒−水熱交換器全域で冷媒と水とに温度差を形成しやすくなり、高温の湯が得られ、かつ熱交換効率を高くできる。加えて、炭酸ガスであるので、万一冷媒が外部に漏れたとしても、地球温暖化に及ぼす影響を、一般的エアコンに用いられているR−410Aの冷媒に比して大幅に低減することができ、環境に優しいヒートポンプ給湯機とすることができる。
以上のように、本発明は、ヒートポンプサイクルで湯を生成して給湯するヒートポンプ給湯機に適用され、例えば、家庭用の瞬間湯沸し器や、業務用の給湯装置などに特に有用
である。
本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の回路構成図 同ヒートポンプ給湯機の正面内観図 (a)図2のZ−Z断面図(b)図2のY−Y断面図(c)図2のX−X断面図 従来のヒートポンプ給湯機の回路構成図 同ヒートポンプ給湯機(ヒートポンプユニット)の正面内観図 同ヒートポンプ給湯機(ヒートポンプユニット)の平面内観図 同ヒートポンプ給湯機の回路構成図 同ヒートポンプ給湯機の構造図
符号の説明
1 本体ユニット
2 圧縮機
3 放熱器(給湯用水−冷媒熱交換器)
4 放熱器(風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器)
5 減圧手段
6 蒸発器
7 冷媒循環回路
8 送風ファン(送風手段)
9 給湯用水−冷媒熱交換器
10 貯湯タンク
11 入水管
12 蛇口(給湯端末)
15 給湯循環水ポンプ
17 風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器
18 風呂循環水ポンプ
41 中間基板
42 箱状板金

Claims (7)

  1. それぞれ一要素の圧縮機、蒸発器、減圧手段に、放熱器を順次接続して閉回路を構成し、前記圧縮機により冷媒を循環させる冷媒循環回路と、前記蒸発器に送風する送風手段と、前記放熱器と熱交換を行う水−冷媒熱交換器とを備え、前記水−冷媒熱交換器は、給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器から構成されてなるとともに、前記給湯用水−冷媒熱交換器の上方に、中間基板を介してL字状とした前記蒸発器を配設し、前記蒸発器内方に、前記給湯用水−冷媒熱交換器よりも小面積とした前記風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器を配設したことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器へ水を送る風呂循環水ポンプを備え、前記風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器の上方に、前記風呂循環水ポンプを配設したことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
  3. 風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器内の湯を循環させる風呂循環水ポンプと給湯用水−冷媒熱交換器へ水を送る給湯循環水ポンプとを備え、前記風呂循環水ポンプの上方に、前記給湯循環水ポンプを配設したことを特徴とする請求項1または2に記載のヒートポンプ給湯機。
  4. 給湯用水−冷媒熱交換器で所定の温度に暖められた水を貯湯する貯湯タンクを備え、当該貯湯タンクと給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器、蒸発器とを一体型の本体ユニットに収納したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  5. 貯湯タンクを本体ユニット内の一方の側方に配し、圧縮機と給湯用水−冷媒熱交換器、風呂保温追炊き用水−冷媒熱交換器を、前記本体ユニット内の他方の側方に配したことを特徴とする請求項4に記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 給湯用水−冷媒熱交換器で所定の温度に暖められた水を貯湯する貯湯タンクを備え、給湯用水−冷媒熱交換器で暖められた水は、前記貯湯タンクに給湯されるとともに、前記貯湯タンクを介さずに、給湯端末へ直接通水するように構成したことを特徴とする請求項1
    5のいずれかに記載のヒートポンプ給湯機。
  7. 冷媒として炭酸ガスを用いたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
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