JP4227855B2 - 防草材及び防草方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート、モルタル、アスファルト等により形成された構造物、道路のアスファルト舗装部、縁石コンクリートブロック隣接目地、コンクリートブロック同士の目地、コンクリート構造物のクラック等、これらの隙間に不用草、雑草等が植生するのを防止するためのテープ、シート等の防草材及びこの防草材を用いた防草方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート、モルタル、アスファルト等により形成された構造物の目地、クラック等の隙間には、不用草や雑草の種が周辺より飛来してきて根を下し植生する。
【0003】
そのため、植生した不用草や雑草に対しては人力で除去するか、除草剤を散布して除去するか、植生を防止するか等の方法が講じられている。
【0004】
人力による不用草や雑草の除去は、非常にコストが掛かり経済的ではなく、除草剤による不用草や雑草の除去、植生防止は散布直後は効能が高いものの、雨水等により除草剤が流れてしまい、効能に持続性がない。
【0005】
飛来してくる不用草や雑草の種を目地、クラック等の隙間に入り込まないように、隙間にモルタルやコーキング剤を埋め込んでしまう方法(特開平2−27004)もとられているが、埋め込み施工直後は目地が埋まっているものの、道路のアスファルト舗装部と境界コンクリートブロックとの隣接部のような場合は、車輛の通過による振動等で、舗装部が陥没したり変移して、埋め込み材、舗装部、境界コンクリートブロックの界面に隙間が生じ、または、埋め込み材が崩壊してしまい、そこに不用草や雑草が植生する。
【0006】
舗装道路の新設、改修の場合は、防草シートの一方の端部を舗装部の下に埋設し、他の一方の端部を境界ブロックに接着又はその下に埋設し、道路床版の土中に予め存在していた不用草や雑草の種が発芽したとしても、その防草シートの存在により発育を止める方法がとられているが、この方法では、施工後隙間に溜まる土、砂利類に飛来してきた不用草、雑草の種が根を下し、植生することを防止することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来の課題を解決しようとするもので、防草効果にコストが掛からず、持続性があり、振動や変移に対して追随・緩衝性があり、その対象となる舗装道路の新設、既設を問わない防草材及び防草方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は以下に示す手段を提供する。
【0009】
まず、コンクリート、モルタル、アスファルト等により形成された構造物の目地、クラック等の隙間を覆う防草材であって、自然光を遮断する金属箔からなる遮光層、遮光層の表面を保護する保護層及び固着剤層を含む積層体からなることを特徴とする防草材を提供する。
【0010】
上記防草材にあって、保護層は、好ましくは滑り止め処置又は耐ポリッシャー性処置を施してなることを特徴とする。
【0011】
上記防草材にあって、金属箔は、好ましくはその片面又は両面に合成樹脂からなる応力緩和層を有することを特徴とする。
【0012】
つぎに、防草方法として、コンクリート、モルタル、アスファルト等により形成された構造物の目地、クラック等の隙間を防草材で外から覆う防草方法であって、隙間を自然光を遮断する金属箔からなる遮光層を含む積層体からなる防草材で覆い、かつ、隙間の内側に防草材を撓ませ、金属箔により隙間の形状に追従させて挿入するとともに、前記防草材の固着剤層の接着剤又は粘着剤を用いて構造物に防草材を固着することを特徴とする防草方法を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態の具体例を図面に基き説明する。
【0014】
図1は、保護層1に滑り止め処置を施したシート状又はテープ状の防草材の実施の形態を示す断面図である。
【0015】
防草材は保護層1、遮光層2、固着剤層3からなる。
【0016】
保護層1は、厚さ25μmのポリエステルフィルムからなり、その上に珪砂4、着色剤、耐候剤を配合したウレタン系塗料5を塗工して、滑り止め処置を施し、滑り止めシートとしてある。滑り止めシートとしては、合成樹脂シート、多孔質合成樹脂シート、無機酸化物含有合成樹脂シート、無機酸化物を接着剤で固定したシート等の汎用的な滑り止めを用いることができる。
【0017】
遮光層2は、遮光性のある厚さ100μmのアルミ箔を用いてある。遮光層はアルミ箔その他の金属箔を用いた金属層が好ましく、特にアルミ箔厚さ15μ〜400μが好適であり、20μ〜250μがより好適である。遮光層2としては金属箔、布、合成樹脂その他遮光性のある材料から選ばれる1種又は2種以上を多層に積層したシートを使用できる。
【0018】
遮光層2に金属箔を用いるときは、その片面あるいは両面に応力緩和性を有する合成樹脂層を設けると、防草材を屈曲させた場合に、金属箔と保護層1とのヤング率の違いにより発生するひびや剥れが緩和でき好適である。応力緩和性を有する合成樹脂としては、たとえばオレフィン系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルムやアラミド系樹脂フィルム等が使用できる。
【0019】
固着剤層3は、接着剤又は粘着剤の層からなり、接着剤としては、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、モルタル系接着剤、ビチューメン系接着剤等を使用することができる。粘着剤としてはアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ブチルゴム系粘着剤、ビチューメン系粘着剤を使用することができる。
【0020】
保護層1と遮光層2と固着剤層3とは、保護層1と遮光層2とが積層され、固着剤層3は遮光層2の下面に必要箇所に貼付又は塗工等して全体として一体となる。必要により固着剤層3には剥離紙等の剥離層6を一体としておくと便利である。
【0021】
このようにして全体として防草材が形成される。防草材の大きさは、その隙間の長さや幅に応じて定めれば良い。
【0022】
図2は、耐ポリッシャー性処置を施したシート状又はテープ状の防草材の実施の形態を示す断面図である。
【0023】
この防草材は先の実施例と同様に保護層1、遮光層2、固着剤層3とからなる。
【0024】
保護層1は厚さ35μmのポリエチレンフィルムからなりその上にフッ素樹脂フィルム7を積層して形成されている。フッ素樹脂系のフィルムは耐ポリッシャー性、難燃性、耐候性を合わせ持つ良好な品質を有する。保護層にはそのほか一般的な耐ポリッシャー性処置を施すことができる。
【0025】
遮光層2は厚さ100μmのアルミ箔を上記保護層1の下面に積層し、その下面に厚さ35μmポリエチレンフィルム8を積層してなっている。
【0026】
固着剤層3は接着剤又は粘着剤の層からなり、ポリエチレンフィルム8の下面に貼付又は塗工されてなる。その下面には、必要に応じて剥離紙等の剥離層6が貼着されている。なお、固着剤層3は防草材を固着する構造物の隙間及びその付近に予め貼付又は塗工等しておいてもよい。
【0027】
このようにして全体として防草材が形成される。防草材の大きさは、その隙間の長さや幅に応じて定めれば良い。
【0028】
図3は、上述したシート状又はテープ状の防草材をアスファルト舗装された歩道と境界を示す縁石ブロックとの目地及びクラックに防草材を固着した状態を示す断面図である。
【0029】
上述した防草材10において、剥離層6を除去し、防草材10で各目地11やクラック12をそれぞれ別々に外から覆い、防草材10の中程を各目地11やクラック12の内側に撓ませて挿入し、両側を目地11にあっては縁石ブロック21とアスファルト舗装面に、クラック12にあっては、その両側のアスファルト舗装面にそれぞれ貼付する。このようにして防草方法が実施される。
【0030】
図4は、上述したシート状又はテープ状の防草材をアスファルト舗装された車道と境界を示す縁石ブロックとの目地に防草材を固着した状態を示す断面図である。
【0031】
上述した防草材10において、剥離層6を除去し、防草材10の中程を撓ませて、縁石ブロックとアスファルト舗装された車道との目地11に該部分を挿入し、その両側を、一方は縁石ブロックの立地上げ部に、他方を車道のアスファルト舗装面に貼付する。このようにして防草方法が実施される。
【0032】
図5は、図3において、アスファルト舗装された歩道が沈下した場合の想定される断面図を示す。
【0033】
図3に示す防草方法の施工後、振動などで歩道が多少沈下しても、図5に示すとおり、防草材10の中程の撓みが元に戻る程度で縁石ブロックと歩道との境界は、防草材で覆われたままになっていることが理解できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、上述のようにしてなるので、つぎの効果を有する。
【0035】
請求項1乃至請求項4において、防草材は遮光層を有するので、隙間には不用草や雑草の発育に必要な太陽光線が入らないので不用草や雑草が植生することはない。
【0036】
請求項1乃至請求項4において、防草材は予め工場で製造することができるので、施工現場での作業が少なく、施工効果が高く、費用の面でも経済的である。
【0037】
請求項2において、防草材は滑り止め処置又は耐ポリッシャー性処置をしたので、滑り止め効果があり、また、耐ポリッシャーが向上する。
【0038】
請求項1乃至請求項4において、遮光層を金属箔としたので、舗装面や隙間の形状に防草材が追随するため、防草テープは貼付箇所から剥れにくくなり、また、コーナー部、屈曲部においてもその形状が保たれ易くなる。
【0039】
請求項4において、防草材は隙間を覆い隠し、その周囲及び隙間の形状に追随するようにして貼付することができるので、不用草、雑草が隙間から植生することがなく、また、種が飛来しても根付くことがない。
【0040】
請求項4において、防草材は撓ませることにより隙間の形状に追随して貼付できるので、緩衝作用が発生し、振動や地盤沈下による防草機能の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る防草材の実施の形態を示す断面図である。
【図2】 本発明に係る防草材の別の実施の形態を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る防草方法の実施の形態を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る防草方法の別の実施の形態を示す断面図である。
【図5】 図3に示した防草方法の効果を示す断面図である。
【符号の説明】
1 保護層
2 遮光層
3 固着材層
4 珪砂
5 ウレタン系塗料
6 剥離層
10 防草材
11 目地
Claims (4)
- コンクリート、モルタル、アスファルト等により形成された構造物の目地、クラック等の隙間を覆う防草材であって、自然光を遮断する金属箔からなる遮光層、遮光層の表面を保護する保護層及び固着剤層を含む積層体からなることを特徴とする防草材。
- 保護層は滑り止め処置又は耐ポリッシャー性処置を施したことを特徴とする請求項1に記載の防草材。
- 金属箔はその片面又は両面に合成樹脂からなる応力緩和層を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防草材。
- コンクリート、モルタル、アスファルト等により形成された構造物の目地、クラック等の隙間を防草材で外から覆う防草方法であって、隙間を自然光を遮断する金属箔からなる遮光層を含む積層体からなる防草材で覆い、かつ、隙間の内側に防草材を撓ませ、金属箔により隙間の形状に追従させて挿入するとともに、前記防草材の固着剤層の接着剤又は粘着剤を用いて構造物に防草材を固着することを特徴とする防草方法。
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