JP2008306932A5 - - Google Patents
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Description
この発明は、植物根の土壌層外部への侵出を防止するための防根技術に関し、詳しくは植物根の侵出による建造物その他の防水機能の不全防止、建造物等の破損防止に関するものである。
近年、建造物の屋上やその他の空間に大規模に植物を植栽し、都市部における無機的な空間を緑化して美観を高め、併せてヒートアイランド現象を抑制しようとする試みが盛んになされるようになっている。
ところが、植物根の伸長力は強大であるため、伸長した根は下地コンクリートやアスファルト等の防水層内部に侵出してしまう。
このため、建造物や道路、地下の配管等にひび割れなどを引き起こし、トラブルが発生する。例えば、屋上緑化を行う場合には、植物の根がアスファルトからなる防水層に進入して漏水トラブルを起こし易い。また、屋外の道路の路肩に街路樹を植栽する場合には、下水道管のジョイント部から街路樹の根が進入して閉塞トラブルを起こし易い。
ところが、植物根の伸長力は強大であるため、伸長した根は下地コンクリートやアスファルト等の防水層内部に侵出してしまう。
このため、建造物や道路、地下の配管等にひび割れなどを引き起こし、トラブルが発生する。例えば、屋上緑化を行う場合には、植物の根がアスファルトからなる防水層に進入して漏水トラブルを起こし易い。また、屋外の道路の路肩に街路樹を植栽する場合には、下水道管のジョイント部から街路樹の根が進入して閉塞トラブルを起こし易い。
このため、従来から各種の防根対策がなされている。例えば、化学的な防根処理を施した織布、不織布等を敷設してその上に植物栽培層を設置する例がある。 しかしながら、化学的な防根処理剤は植物根の生育を阻害する場合もあり、また経年による効果の衰減を免れないうえ、原価コストが高い等の問題がある。
また、プラスチックシートを敷設して防根対策とする試みもなされている。 しかしながら、プラスチックシートの防根機能の解析がなされておらず、ある場合にはシートが厚すぎて施工等に支障をきたし、あるいは逆に薄すぎて防根効果を得られないなどの問題が多発していた。
さらに、シートの重ね部分から植物根が侵出してしまう問題があった。 重ね部からの植物根の侵出を防止するために、重ね部分に防根処理を施す試みもなされているが、製造コストが増大する、施工が面倒である等の不都合がある。
なお、本願発明に関する文献としてつぎのようなものが存在する。
特開2007−49957号公報
特開2007−20464号公報
特開2007−6798号公報
特開2006−230355号公報
特開2006−204190号公報
特開2006−180746号公報
特開2006−161484号公報
特開2005−58178号公報
特開2002−335762号公報
特開2001−178269号公報
特開平11−32578号公報
さらに、シートの重ね部分から植物根が侵出してしまう問題があった。 重ね部からの植物根の侵出を防止するために、重ね部分に防根処理を施す試みもなされているが、製造コストが増大する、施工が面倒である等の不都合がある。
なお、本願発明に関する文献としてつぎのようなものが存在する。
本願発明は、原価コストが低廉で確実な防根効果を発揮し、丈夫で施工も容易であり、しかも耐久性にも優れた防根技術を実現して、上記従来の課題を解決することを目的としている。
本願発明は、建造物の屋上、屋根等に形成される植物栽培構造であって、下地に設けられる防水層と、植物根の防水層への侵出を防止するために前記防水層上に形成される防根層と、この防根層の上に形成され植物を生育させるための土壌層と、を具えてなり、前記防根層は植物の根が侵出突破できない強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成するとともに、防根層を構成する前記フィルムの側端相互の突合せ部又は端部の重ね合せ部には植物根の侵出を防止するために、植物の根が侵出突破できない強度を具えて裏面に粘着層を有する被覆テープを貼付して隙間を塞ぎ、該被覆テープの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成した植物栽培構造を提供して、上記従来の課題を解決する。
本願発明はまた、建造物の屋上、屋根等に形成される植物栽培構造であって、下地に設けられる防水層と、植物根の防水層への侵出を防止するために前記防水層上に形成される防根層と、この防根層の上に積層され植物を生育させるための土壌層と、を具えてなり、前記防根層は植物の根が侵出突破できない強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成し、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成した植物栽培構造を実現して上記従来の課題を解決する。
段落0007の植物栽培構造において、前記防根層における樹脂フィルム相互の突合せ部又は重なり部の隙間において植物根の侵入を阻止するために、植物の根が侵出突破をできない強度を具えて裏面に粘着層を有する被覆テープを貼付し、該被覆テープの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成する構成となすことがある。
段落0006ないし0008いずれかの植物栽培構造において、前記防根層は植物の根が侵出突破できない強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層と、樹脂フィルムと粘着層との間に介装される樹脂フィルムの補強材とで構成し、前記粘着層の厚さは植物根の侵出先端径より小となるように形成することがある。
段落0009記載の植物栽培構造において、前記補強材は不織布、樹脂材、ゴム材、アスファルト材のうちのいずれか2以上の材の組み合わせで構成することがある。
段落0006なし0010いずれか記載の植物栽培構造において、前記防根層を構成する樹脂フィルムの表面には種々の接着剤を有効利用可能にするとともに、耐候性、強度を向上させるための膜面を形成することがある。
段落0011記載の植物栽培構造において、前記膜面はフッ素樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂を含む塗料により形成することがある。
本願発明はまた、植物が植立される土壌層の施工面に設けられて、植物根の土壌層外部への侵出を防止する防根層構造であって、植物の根が侵出突破できない強度を有して前記施工面に貼付される樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成するとともに、前記樹脂フィルム相互の突合せ部又は重なり部における隙間には、植物の根が侵出突破できない強度を具えて裏面に粘着層を有する被覆テープを貼付し、該被覆テープの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成した防根層構造を提供して上記従来の課題を解決する。
さらに本願発明は、植物が植立される土壌層が積層される施工面に設けられて、植物根の土壌層外部への侵出を防止する防根層構造であって、植物の根が侵出突破できない強度を有して前記施工面に貼付される樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成するとともに、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成してなる防根層構造を提供して上記従来の課題を解決する。
また、段落0014記載の防根層構造において、前記樹脂フィルム相互の突合せ部又は重なり部における植物根の侵出を防止するために、植物の根が侵出突破できない強度を具えて裏面に粘着層を有する被覆テープを貼付し、該被覆テープの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成することがある。
段落0013ないし0015いずれか記載の防根層構造において、樹脂フィルムとその粘着層との間には樹脂フィルムの補強材を介装するとともに、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成することがある。
また、段落0016記載の防根層構造において、前記補強材は不織布、樹脂材、ゴム材、アスファルト材のいずれか又はそれらの組み合わせ材で構成することがある。
さらに、段落0013ないし0017ずれか記載の防根層構造において、樹脂フィルムの表面には種々の接着剤を有効利用可能にするとともに、耐候性、強度を向上させるための膜面を形成することがある。
段落0018記載の防根層構造において、前記膜面はフッ素樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂を含む塗料により形成することがある。
本願発明はさらに、植物根の侵出を遮断するための防根シートであって、植物の根の侵出を防止できる強度を有して施工面に貼付される樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成するとともに、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成した防根シートを提供して上記従来の課題を解決する。
段落0020記載の防根シートにおいて、樹脂フィルムとその粘着層との間には樹脂フィルムの補強材を介装するとともに、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成することがある。
段落0021記載の防根シートにおいて、前記補強材は不織布、樹脂材、ゴム材、アスファルト材のいずれか又はそれらの組み合わせ材で構成することがある。
段落0020ないし0023いずれか記載の防根シートにおいて、樹脂フィルムの表面には種々の接着剤を有効利用可能にするとともに、強度を向上させるための膜面を形成することがある。
段落0023記載の防根シートにおいて、前記膜面はフッ素樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂を含む塗料により形成することがある。
本願発明は上記構成により、薄肉軽量ながら形態保持性に優れている、貼付に際しても、しわがよらない、裂けにくい等々、良好な施工性を有し、しかも耐久性が高く、接着性が良く、種々のものを容易に固着でき、しかも原価コストが低廉で確実な防根効果を発揮する防根シートを実現でき、このため植物栽培構造、各種の防根構造の構築において、確実な防根効果を高い施工効率の下に実現できる。
防根シートは、各種の樹脂フィルムで形成され、裏面には粘着層を有して建造物の防水層等への貼付を強固かつ容易になし得るようになっている。 フィルムを構成する樹脂としてはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、塩ビ等が好適である。
樹脂フィルムは植物根の侵出を遮断するために所定の強度を有することが不可欠であるが、施工性、運搬性、経済性等を考慮すればできるだけ薄いものが好ましい。
本願発明者らは、実験結果の分析により、前記要求性能を具備するに必要十分なフィルム厚さを見出した。 これによれば、ポリエチレンテレフタレート(PET)では、厚さ75ミクロン前後、ポリエチレンでは厚さ300ミクロン前後、ポリプロピレンでは厚さ100ミクロン前後が、好ましいことが判明した。
本願発明者らは、実験結果の分析により、前記要求性能を具備するに必要十分なフィルム厚さを見出した。 これによれば、ポリエチレンテレフタレート(PET)では、厚さ75ミクロン前後、ポリエチレンでは厚さ300ミクロン前後、ポリプロピレンでは厚さ100ミクロン前後が、好ましいことが判明した。
防根シートは、通常は建造物の屋上などの防水層上に貼付され、この上に植物土壌層を形成して植物根の防水層等への侵出を防止すべく使用される。 そして、貼付に際しては隣接する部分を重ね合わせることになるが、この重ねあわせ部分の粘着層から植物根が侵入する可能性が生じる。しかし、一般に植物根の先端部の径は40ミクロンないし50ミクロンである。 このため、樹脂フィルムの裏面の粘着材層の厚さを30ミクロン程度に設定すれば、樹脂フィルムの重ね合わせ部の粘着層からの侵入は防止できることになる。
樹脂フィルムは、経済性、運搬性、あるいはロール状にし易い点等の見地からは薄いのが好ましい。施工性、強度の点からあまり薄いのも問題を生じる。すなわち、あまり薄いと施工に際して形態保持が難しく貼付時にしわが発生したり、フィルムが裂けたりする恐れがある。
そこで、この樹脂フィルムの裏面とここに形成される粘着層との間に補強材を介装する。この補強材は不織布および/または樹脂材および/またはゴム材および/またはアスファルト材で構成する。
前記防根層を構成する樹脂フィルムの表面には膜面を形成して、接着性、耐候性、強度を向上させるようにする。 樹脂フィルムの表面は、樹脂の性質上、未処理面には接着剤が作用し難く、このためフィルム表面に塗料による膜面を形成して接着性を付与して、種々の場面で接着剤を有効に使用できるようにする。
また、防根シートは通常はその上部に植物栽培層等が設置され外気、紫外線から遮蔽されるが、場合によっては一部が露出されることもあり、さらには施工現場に敷設までの一定期間集積の必要があったたり、敷設されて表面を露出した状態で一定期間放置せざるを得ないこともあるから、耐候性の付与は不可欠とも言える。
また、表面に塗料による膜面を形成することでフィルム強度が増し、施工作業も容易になる。前記膜面を形成する塗料としてはフッ素系樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂あるいはウレタン系樹脂を含むものが好適である。すなわち、膜面をフッ素樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂により耐候性が、またウレタン系樹脂により形成して接着性が付与される。
また、防根シートは通常はその上部に植物栽培層等が設置され外気、紫外線から遮蔽されるが、場合によっては一部が露出されることもあり、さらには施工現場に敷設までの一定期間集積の必要があったたり、敷設されて表面を露出した状態で一定期間放置せざるを得ないこともあるから、耐候性の付与は不可欠とも言える。
また、表面に塗料による膜面を形成することでフィルム強度が増し、施工作業も容易になる。前記膜面を形成する塗料としてはフッ素系樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂あるいはウレタン系樹脂を含むものが好適である。すなわち、膜面をフッ素樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂により耐候性が、またウレタン系樹脂により形成して接着性が付与される。
前述の防根シートは、屋上等の緑化への適用が望ましい。 屋上、屋根の緑化には、これまでさまざまな植物栽培装置が提供されているが、基本的な構造はいずれも、建造物の下地防水層上に植物を植えた土壌層を形成するようになっており、土壌層と下地防水層との間には防根層が形成される。
しかしながら、従来の建造物の屋上、屋根等に形成される植物栽培構造では、防根構造に不都合があることは、前述のとおりであり、本願に係る上記防根シートを採用することにより、優れた防根効果を有する植物栽培構造を実現できる。
すなわち、植物栽培構造は、下地に設けられる防水層と、植物根の防水層への侵出を防止するために前記防水層上に形成される防根層と、この防根層の上に形成され植物を生育させるための土壌層と、を具えてなり、前記防根層は植物の根の侵出を防止できる強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成し、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように構成される。
樹脂フィルムの重なり部には、当然植物根が当接し、その押圧力は強いから、植物根が重なり部に係合しないように、なるべく樹脂フィルムの厚さを薄く必要ある。あまり、薄くすると防根のための強度が不足することになる。したがって、薄さへの要求と強度のバランスを図る必要がある。
本願発明では、各種樹脂フィルムにより、実験によりその厚さの臨界値を具体的に設定したことは前述のとおりである。
樹脂フィルムの重なり部には、当然植物根が当接し、その押圧力は強いから、植物根が重なり部に係合しないように、なるべく樹脂フィルムの厚さを薄く必要ある。あまり、薄くすると防根のための強度が不足することになる。したがって、薄さへの要求と強度のバランスを図る必要がある。
本願発明では、各種樹脂フィルムにより、実験によりその厚さの臨界値を具体的に設定したことは前述のとおりである。
しかし、樹脂フィルムを広く敷設する場合その重なり部あるいは樹脂はフィルム相互の突合せ部には、植物根の押圧力その他種々の力が作用するから、これらの部分を補強することが好ましい。このため、防根層における樹脂フィルムの重なり部あるいは樹脂はフィルム相互の突合せ部には裏面に粘着層を有して、植物の根の侵出を防止できる強度を具えた被覆テープを貼付し、重なり部あるいは樹脂はフィルム相互の突合せ部の強度を補強する。該被覆テープのとなる樹脂テープで被覆し重なり部の強度を補強する。しかし、樹脂テープの粘着層の厚さによっては、そこから植物根の先端が侵入するから、粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小とすること、現実には、粘着層の厚さを30ミクロン程度に設定することが必要である。この被覆テープには、植物根の樹脂フィルムの重なり部への衝突を回避させ、重なり部の上方へ指向させる意味合いもあるから、樹脂フィルムより若干薄いものが望ましく、樹脂は前記樹脂フィルムと同様のもので形成する。
なお、樹脂フィルムの粘着層の厚さが植物根の侵出先端径より小さく形成されている場合は、必ずしも前記被覆テープは必要ではないが、被覆テープの使用により植物根の侵出防止機能はより強化されることになる。
なお、樹脂フィルムの粘着層の厚さが植物根の侵出先端径より小さく形成されている場合は、必ずしも前記被覆テープは必要ではないが、被覆テープの使用により植物根の侵出防止機能はより強化されることになる。
前記防根シートは、屋上緑化に限らず、人工栽培装置その他広く防根が必要な場合の防根構造に使用することができる。 すなわち、この種の防根層構造は、植物が植立される土壌層(植立層、植物栽培層)の施工面に設けられて、植物の根の侵出を防止できる強度を有して前記施工面に貼付される樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成される。
樹脂フィルムの重なり部には、当然植物根が当接し、その押圧力は強いから、植物根が重なり部に係合しないように、なるべく樹脂フィルムの厚さを薄く必要ある。あまり、薄くすると防根のための強度が不足することになる。したがって、薄さへの要求と強度のバランスを図る必要がある。
本願発明では、各種樹脂フィルムにより、実験によりその厚さの臨界値を具体的に設定したことは前述のとおりである。
本願発明では、各種樹脂フィルムにより、実験によりその厚さの臨界値を具体的に設定したことは前述のとおりである。
しかし、樹脂フィルムの重なり部には、植物根の押圧力その他種々の力が作用するから、この部分を
補強することが好ましい。このため、防根層における樹脂フィルムの重なり部は裏面に粘着層を有する樹脂テープで被覆し重なり部の強度を補強する。しかし、樹脂テープの粘着層の厚さによっては、そこから植物根の先端が侵入するから、粘着層の厚さを30ミクロン程度に設定することが必要である。この樹脂テープには、植物根の樹脂フィルムの重なり部への衝突を回避させ、重なり部の上方へ指向させる意味合いもあるから、樹脂フィルムより若干薄いものが望ましく、樹脂は前記樹脂フィルムと同様のもので形成する。
補強することが好ましい。このため、防根層における樹脂フィルムの重なり部は裏面に粘着層を有する樹脂テープで被覆し重なり部の強度を補強する。しかし、樹脂テープの粘着層の厚さによっては、そこから植物根の先端が侵入するから、粘着層の厚さを30ミクロン程度に設定することが必要である。この樹脂テープには、植物根の樹脂フィルムの重なり部への衝突を回避させ、重なり部の上方へ指向させる意味合いもあるから、樹脂フィルムより若干薄いものが望ましく、樹脂は前記樹脂フィルムと同様のもので形成する。
以下、この発明の実施例を図面に基づき説明する。 図1は、本願発明に係る植物栽培構造の一実施例を示す縦断面図である。
図において、Aは建造物の屋上のコンクリートスラブ面に貼着される防水層であり、この防水層Aの上面には、植物の毛根等の防水層への進出を防止するための防根層Bが張設されている。そして、前記防根層Bは植物根の侵出を防止できる強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成し、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成されている。
なお、樹脂フィルムの重なり部等に後述の被覆テープを貼付すれば、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成しなくても、重なり部等からの植物根の侵出を防止することは可能であるが、これについては後述する。
図において、Aは建造物の屋上のコンクリートスラブ面に貼着される防水層であり、この防水層Aの上面には、植物の毛根等の防水層への進出を防止するための防根層Bが張設されている。そして、前記防根層Bは植物根の侵出を防止できる強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成し、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成されている。
なお、樹脂フィルムの重なり部等に後述の被覆テープを貼付すれば、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成しなくても、重なり部等からの植物根の侵出を防止することは可能であるが、これについては後述する。
Cは保水給排水手段としての樹脂または金属製の給・排水基盤で、全面にわたり保水部1と排水部2とが複数一体に形成されている。給・排水基盤Cの上部には種々の植物等が植立される客土層Dがその表面に防風ネットEを有して積層設置されている。そして、給・排水基盤Cは、一体に形成される保水部1と排水部2とを複数有るとともに前記防風ネットEの係止手段3を有し、この係止手段3は給・排水基盤Cの底部に形成した開口部とこの開口部に嵌合する中空体4とその有するブラケット部により構成されている。そして、防風ネットEは係止手段3等を介して屋上スラブ面の防水層Aに係止される。
図2は、前記防根層Bを構成する防根シートSの一部切欠縦断面である。 防根シートSは、植物根の侵出を防止できる強度を有する樹脂フィルム20と、その表面に形成される膜面21と、樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層22とで構成され、前記粘着層22の厚さは30ミクロンに設定され植物根の先端径より小さくなっていて植物根の侵入を防止するようになっている。すなわち、図3に示すように、植物根Rの先端は防根シートS相互の重なり部において侵入するのが常態である。しかしながら、本件発明では、樹脂フィルム20の粘着層22が30ミクロンに設定され植物根Rの先端径より小さくなっているから、植物根Rの先端は重なり部分において、樹脂フィルム20の側端に当接してしまい粘着層22内への侵入は阻止されることになる。
なお、屋上緑化において使用される植物の根の先端部分は通常塊状に形成されていて、その径は30ミクロンという数字よりはるかに大きい。
なお、屋上緑化において使用される植物の根の先端部分は通常塊状に形成されていて、その径は30ミクロンという数字よりはるかに大きい。
さらに、図2において、膜面21は、樹脂フィルムの表面の接着性の向上を図り、接着剤による種々のものの固着を容易にして植物栽培装置その他の構築を容易にし、また樹脂フィルムの耐候性を高め表面が紫外線に暴露されても容易に退化しないようにする効果がある。
また、樹脂フィルムの裂けを防止する効果もある。膜面を形成する塗料として、この実施例ではアクリルウレタン系塗料が使用されている。
また、樹脂フィルムの裂けを防止する効果もある。膜面を形成する塗料として、この実施例ではアクリルウレタン系塗料が使用されている。
図4は、前記防根シートSの他の実施例を示す一部切欠縦断面である。この実施例では、樹脂フィルム20とその粘着層22との間に補強材23を介装して、防根シートSの強度を保持して断裂を防止し、また施工時におけるフィルムの形態保持性を高めてしわの発生を防ぐとともに、施工自体を容易にする。
補強材としては、ガラス繊維などの不織布、合成繊維によるメッシュ材、ゴム材、アスファルト材などを使用する。
補強材としては、ガラス繊維などの不織布、合成繊維によるメッシュ材、ゴム材、アスファルト材などを使用する。
複数枚の樹脂フィルム20を施工面に敷設して防根層Bを形成する場合に、隣接する樹脂フィルム20の端部同士は重ね合わせるか又は隣り合う樹脂フィルム20の側端部を相互に密接に付き合わせる必要がある。図5は、樹脂フィルム20の重ね合わせ部における構造の一実施例を示す一部切欠縦断面図である。
図において、23は樹脂フィルム20,20の重なり部に貼付される被覆テープで裏面に粘着層を有している。 この被覆テープを重なり部に貼付すると、図6に示すように、植物根Rの先端は矢符で示すように樹脂テープに沿って重なり部の上方に向かうことになり、樹脂フィルム20の重なり部における厚み部分に衝突することが避けられる。
また、該被覆テープの粘着層の厚さは30ミクロンに設定されている。 この30ミクロンという数値は植物根の侵出先端径より小さいから、植物根がこの粘着層部分から侵入することはない。
図4の実施例では、樹脂フィルム20の粘着層の厚さは30ミクロンに設定され植物根の先端径より小さく形成されているが、前記被覆テープ23を使用すれば、樹脂フィルムの粘着層の厚さを必ずしも植物根の侵出先端径より小さく設定しなくても、植物根の侵出を防止できる。
ただし、樹脂フィルムの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小さく設定した樹脂フィルムを使用すれば植物根の侵出防止機能はさらに強化される。
図において、23は樹脂フィルム20,20の重なり部に貼付される被覆テープで裏面に粘着層を有している。 この被覆テープを重なり部に貼付すると、図6に示すように、植物根Rの先端は矢符で示すように樹脂テープに沿って重なり部の上方に向かうことになり、樹脂フィルム20の重なり部における厚み部分に衝突することが避けられる。
また、該被覆テープの粘着層の厚さは30ミクロンに設定されている。 この30ミクロンという数値は植物根の侵出先端径より小さいから、植物根がこの粘着層部分から侵入することはない。
図4の実施例では、樹脂フィルム20の粘着層の厚さは30ミクロンに設定され植物根の先端径より小さく形成されているが、前記被覆テープ23を使用すれば、樹脂フィルムの粘着層の厚さを必ずしも植物根の侵出先端径より小さく設定しなくても、植物根の侵出を防止できる。
ただし、樹脂フィルムの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小さく設定した樹脂フィルムを使用すれば植物根の侵出防止機能はさらに強化される。
本願発明に係る防根層構造は、植物が植立される層の施工面、すなわち前記植物層の周囲に設けられて、植物根の侵出を一定空間内に遮断するものであり、その利用範囲は極めて広い。この防根層構造は、植物の根の侵出を防止できる強度を有して前記施工面に貼付される樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とによる防根シートで構成され、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成されている。
そして、防根シートは、図2、3に示したものが使用される。また、防根シートの重なり部の構成は図4に示すものと同様である。
そして、防根シートは、図2、3に示したものが使用される。また、防根シートの重なり部の構成は図4に示すものと同様である。
次に、防根シートに係る樹脂フィルムの防根性能(強度)に関する試験例を説明する。
試験例1
樹脂フィルム: ポリエチレンテレフタレート(PET)
植物: 熊笹
試験装置: コンクリート下地上に防水層を設置し、その上に図2に示す構成の防根シートBを敷設した。 防根シートにおける樹脂フィルムは、50ミクロン厚、75ミクロン厚、100ミクロン厚の3種である。この3種類の防根シートB上に深さ20cmの土壌層を形成して、熊笹を植えた。
観察期間:2年
結果: 2年経過した時点で観察したところ、50ミクロン厚の樹脂フィルムでは、熊笹の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。 75ミクロン厚、100ミクロン厚の樹脂フィルムでは、2年経過した時点でも熊笹の根は防根シートに遮断されているのが確認された。
試験例1
樹脂フィルム: ポリエチレンテレフタレート(PET)
植物: 熊笹
試験装置: コンクリート下地上に防水層を設置し、その上に図2に示す構成の防根シートBを敷設した。 防根シートにおける樹脂フィルムは、50ミクロン厚、75ミクロン厚、100ミクロン厚の3種である。この3種類の防根シートB上に深さ20cmの土壌層を形成して、熊笹を植えた。
観察期間:2年
結果: 2年経過した時点で観察したところ、50ミクロン厚の樹脂フィルムでは、熊笹の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。 75ミクロン厚、100ミクロン厚の樹脂フィルムでは、2年経過した時点でも熊笹の根は防根シートに遮断されているのが確認された。
試験例2
樹脂フィルム: ポリエチレン(PE)
植物: 熊笹
試験装置: コンクリート下地上に防水層を設置し、その上に図2に示す構成の防根シートBを敷設した。 防根シートにおける樹脂フィルムは、200ミクロン厚、250ミクロン厚、300ミクロン厚の3種である。この3種類の防根シートB上に深さ20cmの土壌層を形成して、熊笹を植えた。
観察期間:2年
結果: 2年経過した時点で観察したところ、200ミクロン厚の樹脂フィルムでは、熊笹の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。 250ミクロン厚では、若干の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。
一方、300ミクロン厚では熊笹の根は防根シートに遮断されているのが確認された。
樹脂フィルム: ポリエチレン(PE)
植物: 熊笹
試験装置: コンクリート下地上に防水層を設置し、その上に図2に示す構成の防根シートBを敷設した。 防根シートにおける樹脂フィルムは、200ミクロン厚、250ミクロン厚、300ミクロン厚の3種である。この3種類の防根シートB上に深さ20cmの土壌層を形成して、熊笹を植えた。
観察期間:2年
結果: 2年経過した時点で観察したところ、200ミクロン厚の樹脂フィルムでは、熊笹の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。 250ミクロン厚では、若干の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。
一方、300ミクロン厚では熊笹の根は防根シートに遮断されているのが確認された。
試験例3
樹脂フィルム: ポリプロピレン(PP)
植物: 熊笹
試験装置: コンクリート下地上に防水層を設置し、その上に図2に示す構成の防根シートBを敷設した。 防根シートにおける樹脂フィルムは、50ミクロン厚、75ミクロン厚、100ミクロン厚の3種である。この3種類の防根シートB上に深さ20cmの土壌層を形成して、熊笹を植えた。
観察期間:2年
結果: 2年経過した時点で観察したところ、50ミクロン厚の樹脂フィルムでは、熊笹の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。 75ミクロン厚では、若干の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。
一方、100ミクロン厚では熊笹の根は防根シートに遮断されているのが確認された。
樹脂フィルム: ポリプロピレン(PP)
植物: 熊笹
試験装置: コンクリート下地上に防水層を設置し、その上に図2に示す構成の防根シートBを敷設した。 防根シートにおける樹脂フィルムは、50ミクロン厚、75ミクロン厚、100ミクロン厚の3種である。この3種類の防根シートB上に深さ20cmの土壌層を形成して、熊笹を植えた。
観察期間:2年
結果: 2年経過した時点で観察したところ、50ミクロン厚の樹脂フィルムでは、熊笹の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。 75ミクロン厚では、若干の根が防水層と防根シートの間に侵出しているのが確認された。
一方、100ミクロン厚では熊笹の根は防根シートに遮断されているのが確認された。
A.............防水層
B.............防根層
C.............給・排水基盤
D.............客土層
E.............防風ネット
R.............植物根
1.............保水部
2.............排水部
3.............防風ネットEの係止手段
4.............中空体
20............樹脂フィルム
21............膜面
22............粘着層
23............樹脂テープ
B.............防根層
C.............給・排水基盤
D.............客土層
E.............防風ネット
R.............植物根
1.............保水部
2.............排水部
3.............防風ネットEの係止手段
4.............中空体
20............樹脂フィルム
21............膜面
22............粘着層
23............樹脂テープ
Claims (19)
- 建造物の屋上、屋根等に形成される植物栽培構造であって、下地に設けられる防水層と、植物根の防水層への侵出を防止するために前記防水層上に形成される防根層と、この防根層の上に形成され植物を生育させるための土壌層と、を具えてなり、前記防根層は植物の根が侵出突破できない強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成するとともに、防根層を構成する前記フィルムの側端相互の突合せ部又は端部の重ね合せ部には植物根の侵出を防止するために、植物の根が侵出突破できない強度を具えて裏面に粘着層を有する被覆テープを貼付して隙間を塞ぎ、該被覆テープの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする植物栽培構造。
- 建造物の屋上、屋根等に形成される植物栽培構造であって、下地に設けられる防水層と、植物根の防水層への侵出を防止するために前記防水層上に形成される防根層と、この防根層の上に積層され植物を生育させるための土壌層と、を具えてなり、前記防根層は植物の根が侵出突破できない強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成し、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする植物栽培構造。
- 請求項2記載の植物栽培構造において、前記防根層における樹脂フィルム相互の突合せ部又は重なり部の隙間において植物根の侵入を阻止するために、植物の根が侵出突破をできない強度を具えて裏面に粘着層を有する被覆テープを貼付し、該被覆テープの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする植物栽培構造。
- 請求項1乃至3いずれか記載の植物栽培構造において、前記防根層は植物の根が侵出突破できない強度を有する樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層と、樹脂フィルムと粘着層との間に介装される樹脂フィルムの補強材とで構成し、前記粘着層の厚さは植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする植物栽培構造。
- 請求項4記載の植物栽培構造において、前記補強材は不織布、樹脂材、ゴム材、アスファルト材のうちのいずれか2以上の材の組み合わせで構成したことを特徴とする植物栽培構造。
- 請求項1乃至5いずれか記載の植物栽培構造において、前記防根層を構成する樹脂フィルムの表面には種々の接着剤を有効利用可能にするとともに、耐候性、強度を向上させるための膜面を形成したことを特徴とする植物栽培構造。
- 請求項6記載の植物栽培構造において、前記膜面はフッ素樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂を含む塗料により形成したことを特徴とする植物栽培構造。
- 植物が植立される土壌層の施工面に設けられて、植物根の土壌層外部への侵出を防止する防根層構造であって、植物の根が侵出突破できない強度を有して前記施工面に貼付される樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成するとともに、前記樹脂フィルム相互の突合せ部又は重なり部における隙間には、植物の根が侵出突破できない強度を具えて裏面に粘着層を有する被覆テープを貼付し、該被覆テープの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする防根層構造。
- 植物が植立される土壌層が積層される施工面に設けられて、植物根の土壌層外部への侵出を防止する防根層構造であって、植物の根が侵出突破できない強度を有して前記施工面に貼付される樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成するとともに、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする防根層構造。
- 請求項9記載の防根層構造において、前記樹脂フィルム相互の突合せ部又は重なり部における植物根の侵出を防止するために、植物の根が侵出突破できない強度を具えて裏面に粘着層を有する被覆テープを貼付し、該被覆テープの粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする防根層構造。
- 請求項8乃至10いずれか記載の防根層構造において、樹脂フィルムとその粘着層との間には樹脂フィルムの補強材を介装するとともに、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする防根層構造。
- 請求項11記載の防根層構造において、前記補強材は不織布、樹脂材、ゴム材、アスファルト材のいずれか又はそれらの組み合わせ材で構成したことを特徴とする防根層構造。
- 請求項8ないし12いずれか記載の防根層構造において、樹脂フィルムの表面には種々の接着剤を有効利用可能にするとともに、耐候性、強度を向上させるための膜面を形成したことを特徴とする防根層構造。
- 請求項13記載の防根層構造において、前記膜面はフッ素樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂を含む塗料により形成したことを特徴とする防根層構造。
- 植物根の侵出を遮断するための防根シートであって、植物の根の侵出を防止できる強度を有して施工面に貼付される樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの裏面に形成される粘着層とで構成するとともに、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする防根シート。
- 請求項15記載の防根シートにおいて、樹脂フィルムとその粘着層との間には樹脂フィルムの補強材を介装するとともに、前記粘着層の厚さを植物根の侵出先端径より小となるように形成したことを特徴とする防根シート。
- 請求項15記載の防根シートにおいて、前記補強材は不織布、樹脂材、ゴム材、アスファルト材のいずれか又はそれらの組み合わせ材で構成したことを特徴とする防根シート。
- 請求項15乃至17いずれか記載の防根シートにおいて、樹脂フィルムの表面には種々の接着剤を有効利用可能にするとともに、強度を向上させるための膜面を形成したことを特徴とする防根シート。
- 請求項18記載の防根シートにおいて、前記膜面はフッ素樹脂もしくはアクリルシリコン系樹脂を含む塗料により形成したことを特徴とする防根シート。
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