JP2001178269A - 防根シート及びそれを用いた防根システム - Google Patents

防根シート及びそれを用いた防根システム

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JP2001178269A
JP2001178269A JP36894899A JP36894899A JP2001178269A JP 2001178269 A JP2001178269 A JP 2001178269A JP 36894899 A JP36894899 A JP 36894899A JP 36894899 A JP36894899 A JP 36894899A JP 2001178269 A JP2001178269 A JP 2001178269A
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sheet
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Michio Hashimoto
道生 橋本
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    • Y02B80/32Roof garden systems

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防根シートからの継ぎ目からの植物の根の伸
長を有効に防止できる防根シートを提供する。 【解決手段】 人工地盤に植栽した植物の根の伸長を抑
制するための防根シート1において、シートの継ぎ目域
2に防根性金属成分が配設されている。シートの継ぎ目
域に、防根性金属成分が線状の形態で継ぎ目域に沿って
配設されていてよく、防根金属成分は、銅成分及び銀成
分のうち少なくとも一方、特に銅線3であってよい。シ
ートの構造は、表面側と裏面側とが互いに嵌合可能に、
シートがエンボス加工されている構造であってよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建造物の屋上や屋
内、路肩等の人工地盤の植栽に用いられる防根シート、
防根システム及び防根シートの使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市の美観を高めるとともに、都市にお
けるヒートアイランド化を抑制するため、建造物の屋上
や屋内、路肩等の人工地盤に植栽し、緑化することが行
われている。しかしながら、植物の根が伸長する力は強
大であるため、伸長した根がコンクリートやアスファル
トを貫通する。その結果、建造物や道路、地下の配管等
にひび割れなどを引き起こし、トラブルが発生する。例
えば、屋上緑化を行う場合には、植物の根がアスファル
トからなる防水層に進入して漏水トラブルを起こし易
い。また、屋外の道路の路肩に街路樹を植栽する場合に
は、下水道管のジョイント部から街路樹の根が進入して
閉塞トラブルを起こし易い。
【0003】そこで、このような根の伸長を防止するた
めに、植物の根の伸長を防止する必要のある箇所にプラ
スチック製防根シートを敷設することにより、建造物な
どへの根の貫通を防止している。例えば、特開平11−
32578号公報には、屋上庭園などを作製するのに有
効な排水システムにおいて、エンボス加工されたオレフ
ィン系樹脂シートを敷設することが記載されている。
【0004】図6は、人工地盤での植栽システムを示す
概略断面図である。図6に示す例において、人工地盤で
の植栽システムは、防水加工されたコンクリート10の
防水加工層上に配設された断熱材11と、この断熱材1
1上に配設されたエンボス加工された防根シート1とを
備えている。防根シート1の上に粗粒子(パーライト)
12が敷き詰められ、その上に土壌13が充填され、植
栽されている。なお、図6では、給水管やドレイン等は
省略している。このように、植栽システムを防根シート
1で覆うことによって、植物の根が断熱材11やコンク
リート10に達し、貫通することを防止している。特
に、このシステムでは、表面側と裏面側とが互いに嵌合
可能に、シートがエンボス加工され、防根性の向上が図
られている。
【0005】しかしながら、これらの防根シートを用い
ても、シートの継ぎ目から防根シートを貫通して根が伸
長し、前記と同じトラブルが発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、シートの継ぎ目から植物の根が伸長することを、確
実に防止できる防根シート、防根システム及び防根シー
トの使用方法を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、人工地盤での施工部
位の損傷を有効に防止できる防根シート、防根システム
及び防根シートの使用方法を提供することにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、簡単に施工でき
るとともに、植物の根がシートを貫通することを有効に
防止できる方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、防根シートの継ぎ目域
に防根性金属成分を介在させることにより、シートの継
ぎ目からの植物の根の伸長を有効に防止できることを見
出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明の防根シートは、人工地
盤に植栽した植物の根の伸長を抑制するためのシートで
あって、シートの継ぎ目域に防根性金属成分が配設され
ている。前記防根シートは、シートの継ぎ目域に、防根
性金属成分が線状の形態で継ぎ目域に沿って配設されて
いてよい。前記防根性金属成分は、銅成分及び銀成分の
うち少なくとも一方の成分であってよく、前記銅成分
は、銅、銅合金又は銅化合物であってよい。隣接するシ
ートは、互いに嵌合可能であってよく、特に、表面側と
裏面側とが互いに嵌合可能に、エンボス加工されていて
よい。
【0011】本発明には、隣接するシートの継ぎ目域
に、防根性金属成分が配設されている防根システムも含
まれる。前記防根システムは、隣接するシートが互いに
嵌合可能であり、嵌合により重なり合ったシート間に、
継ぎ目域に沿って線状の銅が介在してよい。また、前記
防根システムは、底部に配設され、かつ表面側と裏面側
とが互いに嵌合可能であるエンボス加工シートと、前記
底部と壁部との断面L字状コーナー部に屈曲して配設さ
れたシートとを備えてよい。
【0012】また、本発明には、人工地盤において植物
の根の伸長を抑制するための部位に前記防根シートを使
用する方法も含まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の防根シートについて、図
面を用いて説明する。本発明では、シートの継ぎ目域
に、防根性金属成分が配設された防根シートを用いる。
図1は、本発明の防根シートの継ぎ目域の一例を模式的
に示す平面図である。図2は、本発明の防根シートの継
ぎ目域の一例の側面図である。
【0014】図1に示すように、防根シート1の継ぎ目
域(重ね合わせ部分)2に沿って、銅線3を配設し、銅
線3の両側に2本のシール材4を設けている。さらに、
剥離紙5をその上に載せて、重ね合わせている。
【0015】防根シート1は、図2に示すように、エン
ボス加工され、かつ頂部が扁平な円形状凹凸部6を備え
ている。凹凸部6のうち、表面側の凸部の高さ、裏面側
の凹部の深さは、それぞれほぼ同じに形成されている。
すなわち、シートの凹部6において表面側の凸部6aと
裏面側の凹部6bは、それぞれ互いに嵌合可能である。
従って、シートを重ね合わせた後、シール材4の上周辺
に圧力をかけて(例えば、ゴムハンマーで叩くなど)、
前記凸部6aと凹部6bとの嵌合を確実にして、銅線3
を固定している。
【0016】シートの継ぎ目域における防根性金属成分
の配設方法としては、必ずしもシートの継ぎ目域を重ね
合わせなくてもよく、少なくともシートの端部が突き合
わせ可能であればよい。
【0017】図3は、本発明の防根シートの継ぎ目域の
他の例を模式的に示す平面図である。図4は、本発明の
防根シートの継ぎ目域の他の例の側面図である。図3及
び図4に示すように、防根シート1の端部が突き合わせ
られる床面7の突き合わせ位置と、隣接する防根シート
1の端部裏面とにシール材4が張り付けられており、防
根シート1の端部の突き合わせ部分において、銅線3は
床面7上のシール材4、防根シート1の裏面端部のシー
ル材4により、防根シート1の突き合わせ部を除いて包
囲され、埋め込まれている。なお、銅線3などの防根性
金属成分は、防根シート1の突き合わせ部又は対向する
防根シート1の端部間に位置すればよく、防根性金属成
分は必ずしも露出している必要はない。
【0018】[防根シートの材質]本発明で使用される
防根シートの材質としては、防根性を有する限り、特に
限定されず、種々のプラスチックが適用可能である。プ
ラスチックには、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル
系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド
系樹脂等が含まれる。
【0019】ポリオレフィン系樹脂としては、α−オレ
フィン(例えば、α−C2-10オレフィン)の単独又は共
重合体、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体等が例示できる。
【0020】ポリエステル系樹脂としては、アルキレン
テレフタレート、アルキレンナフタレート等のアルキレ
ンアリレートを主成分とするホモポリエステル又はコポ
リエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が例
示できる。
【0021】スチレン系樹脂としては、スチレン系単量
体(例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルス
チレン、クロロスチレン等)の単独又は共重合体や、ス
チレン系単量体とビニル単量体(例えば、アクリロニト
リル、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル
酸、無水マレイン酸等)との共重合体、ゴム含有スチレ
ン系樹脂(例えば、ゴム成分とスチレン系単量体との重
合体、ポリスチレン系グラフト又はブロック共重合体
等)、例えば、ABS樹脂、ゴム強化スチレン系樹脂
(HIPS)等が例示できる。
【0022】アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリ
ル酸C1-10アルキルエステル、(メタ)アクリルアミ
ド、(メタ)アクリロニトリル等の(メタ)アクリル系
単量体の単独又は共重合体や、(メタ)アクリル系単量
体と他の共重合可能な単量体との共重合体、例えば、ポ
リメタクリル酸メチル(PMMA)、アクリル酸メチル
−スチレン共重合体等が例示できる。
【0023】ポリアミド系樹脂としては、脂肪族ポリア
ミドや芳香族ポリアミド、例えば、ナイロン6、ナイロ
ン66等が例示できる。
【0024】また、これらのプラスチックは、2種類以
上を混合してポリマーブレンド、ポリマーアロイ化して
用いることも可能である。
【0025】[防根シートの構造]防根シートの構造
は、特に制限されないが、隣接するシートが互いに嵌合
可能な構造であることが好ましい。そのような構造とし
ては、表面側と裏面側とが互いに嵌合可能なように、シ
ートがエンボス加工より形成された凹凸部を有する構造
が好ましい。このような構造にすることにより、隣接す
る2つの防根シートの重複部において、凹凸部を嵌合す
ることにより、防根シートを施工箇所の広さなどに対応
させて繋ぎ合わせて施工できるなど、簡便に施工でき
る。また、同時に、植物の根の伸長を凹凸部により屈強
させることにより、防根性を改善できる。また、凹凸部
間で保水、又は排水用の流路を確保できる。
【0026】防根シートの凹凸部の形状は特に制限され
ず、例えば、平面多角形(三角形、四角形、六角形
等)、平面楕円形等であってもよく、凸部の頂部及び凹
部の底部は偏平又は膨出に限らず湾曲していてもよい。
凹凸部のサイズも適当に選択でき、例えば、平均径5〜
30mm(特に10〜25mm)程度、高さ3〜20m
m(特に5〜15mm)程度の範囲から選択できる。複
数の凹凸部において、凸部の高さ、凹部の深さは、同一
であってもよく異なっていてもよい。
【0027】凹凸部の形態は、防根性金属成分の配設を
容易にするために、隣接する凸部又は凹部間に平坦部が
継ぎ目域に沿って形成されていることが好ましい。
【0028】防根シートの厚みは、防根性を損なわない
範囲、例えば、0.1〜5mm(例えば、0.1〜3m
m)、特に0.2〜1mm程度の範囲から選択できる。
【0029】[防根性金属成分]防根性金属成分は、前
記銅線に限らず、防根性を有する限り種々の金属成分が
使用できる。好ましい防根性金属成分は、銅成分及び銀
成分のうち少なくとも一方の成分である。
【0030】本発明では、シートの継ぎ目域に、銅成分
及び銀成分のうち少なくとも一方の成分が配置されてい
る。
【0031】銅成分としては、銅、銅合金又は銅化合物
(例えば、酸化銅、水酸化銅、硫化銅、硫酸銅、リン酸
銅、炭酸銅、硫酸銅等)等が挙げられる。
【0032】銀成分としては、銀、銀合金又は銀化合物
(例えば、酸化銀、水酸化銀、硫化銀、硫酸銀、リン酸
銀、炭酸銀、硫酸銀等)等が挙げられる。
【0033】これらのうち、銅成分、特に銅、銅合金又
はイオン化しにくい銅化合物(例えば、酸化第二銅な
ど)が好ましい。
【0034】防根性金属成分の形状としては、線状に限
らず、粉粒状、薄片状、細状、テープ状又は網目状等を
例示できる。これらの形状のうち、継ぎ目域に沿って容
易に配設できる点で、線状や細状、テープ状、特に線状
が好ましい。線状としては、銅線などのように、そのま
ま線状構造に加工したものに限らず、線状物に銅メッキ
したものや、線状物(例えば、発泡プラスチックやシリ
コンコーキング材)に銅成分の粉末を含有させたもの等
が挙げられる。
【0035】銅成分として銅線を用いる場合、銅線の直
径は、0.5〜5.0mm、好ましくは1〜2mm程度
である。
【0036】[シール材]継ぎ目域の固定を強固にする
ため、防根シートの継ぎ目域をシール材で接着封止して
もよい。シール材としては、軟質接着剤又は粘着剤(例
えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴム等
のゴム系接着剤、ウレタン系接着剤等)が使用できる。
【0037】[防根システム及び防根方法(又は防根シ
ートの使用方法)]本発明の防根シート及び防根システ
ムにおいて、隣接するシートの継ぎ目域に、防根金属成
分が配設されていればよく、防根性金属成分の配設形態
は、前記のように重なり合うシート間や、シート端部の
突き合わせに介在する形態に限らず、混練などによるシ
ートへの含有、含浸形態、貼付又は接着等による接合形
態でもよい。これらのうち、隣接するシートが互いに嵌
合可能であり、嵌合により重なり合ったシート間に、継
ぎ目域に沿って線状の銅が介在するシステムが好まし
い。
【0038】防根性金属成分は、必ずしもシートの継ぎ
目域に限らす、防根シートの継ぎ目域以外の部分に配設
してもよい。また、単一の線状に限らず、規則的又はラ
ンダムな複数列に形成してもよく、格子状に形成しても
よい。10〜20mm程度の間隔で並列又は格子状に線
状の防根性金属分を形成すると、シートをどこで切断し
ても常に防根性を保つことができる。
【0039】本発明の防根システムにおいて、底部に配
設され、かつ表面側と裏面側とが互いに嵌合可能である
エンボス加工シートと、前記底部と壁部との断面L字状
コーナー部に屈曲して配設されたシートとを備えてもよ
い。エンボス加工シートでは、折り曲げ屈曲性が小さ
く、施工性に劣る。一方、エンボス加工されていないシ
ート(軟質シート)は、折り曲げ屈曲性が高く、断面L
字状コーナー部での施工性が向上する。さらに、エンボ
ス加工されていないシートとしては、施工性の点から、
材質はポリオレフィン系樹脂(ポリエチレンやエチレン
−酢酸ビニル共重合体等)、ポリエステル系樹脂が好ま
しく、厚みは0.1〜1mm、特に0.3〜0.5mm
程度の範囲が好ましい。
【0040】図5は、本発明の人工地盤での植栽システ
ムを示す一例の概略断面図である。なお、シート以外の
部分は、図6と同様なので説明を省略する。図5に示す
ように、エンボス加工され、かつ表面側と裏面側とが互
いに嵌合可能である防根シート1を底部に配設し、エン
ボス加工されていない軟質の防根シート14を前記底部
と壁部との断面L字状コーナー部に屈曲して配設してい
る。エンボス加工されていない防根シートは、予め断面
L字状に屈曲していてもよい。エンボス加工された防根
シート同士の継ぎ目域に防根性金属成分(銅線など)を
配設してもよい。この例では、エンボス加工シート1と
L字状屈曲シート14とが重なり合った継ぎ目域に銅線
3が配設されている。また、この例では、L字状屈曲シ
ート14の端部上にエンボス加工シート1が重なり合っ
ているが、防根金属成分が継ぎ目域に沿って配設されて
いる限り、その逆の状態、すなわち、エンボス加工防根
シート1上にL字状屈曲シート14が重なり合っていて
もよい。
【0041】本発明の方法では、人工地盤を植栽する際
に、その人工地盤において植物の根の伸長を抑制するた
めの部位に前記防根シートを使用すればよい。人工地盤
としては、例えば、建造物の屋上や屋内、道路の路肩、
傾斜した法面等の人工地盤などが挙げられる。
【0042】
【発明の効果】本発明では、防根シートの継ぎ目域に防
根性金属成分を介在させているので、シートの継ぎ目か
ら植物の根が伸長することを、確実に防止できる。ま
た、人工地盤での施工部位の損傷を有効に防止できる。
さらに、簡単に施工できるとともに、植物の根がシート
を貫通することを有効に防止できる。
【0043】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れない。
【0044】実施例1 防根シートとしては、エンボス加工(頂部が扁平な円形
状凹凸部の平均孔径10mm、高さ8mm)したエチレ
ン製シート(厚み0.65mm)を用いた。2枚の防根
シートを継ぎ目域で18cm重ね合わせて1枚の防根シ
ートを作製するに際して、その継ぎ目域に沿って直径1
mmの銅線を配設し、継ぎ目域をエンボス加工の凹凸部
の嵌合と粘着テープとで銅線を固定した。この防根シー
トを箱状に折って箱状防根シート(縦20cm×横20
cm×高さ20cm)を作製し、客土(人工土壌)を充
填しゴールドクレストの苗木を植えた。6ヶ月間経過
後、防根シートの継ぎ目域から根は全く伸長していなか
った。なお、実験は、大阪府堺市鉄砲町のダイセル化学
工業株式会社堺工場内で、1999年4月から同年10
月にかけて行った。
【0045】実施例2 シートとしてエンボス加工していないエチレン製シート
を用い、粘着テープのみで継ぎ目域に沿って銅線を固定
した以外は実施例1と同様に実験を行った。その結果、
防根シートの継ぎ目域から根は全く伸長しなかった。
【0046】実施例3 継ぎ目域をシリコンコーキング材で接着し、そのコーキ
ング材に銅粉を1cmの長さにつき1g添加した以外は
実施例1と同様に実験を行った。その結果、防根シート
の継ぎ目域から根は全く伸長しなかった。
【0047】比較例1 箱状防根シートの継ぎ目域に沿って銅線を配設しないこ
と以外は実施例1と同様に実験を行った。その結果、継
ぎ目域から根が通過して伸長していた。
【0048】比較例2 箱状防根シートの継ぎ目域に沿って銅線を配設しないこ
と以外は実施例2と同様に実験を行った。その結果、粘
着テープで接着した部分から30cmの根が箱状防根シ
ートの外に伸びていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の防根シートの継ぎ目域の一例を
模式的に示す平面図である。
【図2】図2は本発明の防根シートの継ぎ目域の一例の
側面図である。
【図3】図3は本発明の防根シートの継ぎ目域の他の例
を模式的に示す平面図である。
【図4】図4は本発明の防根シートの継ぎ目域の他の例
の側面図である。
【図5】図5は本発明の人工地盤での植栽システムの一
例を示す概略断面図である。
【図6】図6は人工地盤での植栽システムを示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1 防根シート 2 継ぎ目域 3 銅線 4 シール材 5 剥離紙 6 凹凸部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工地盤に植栽した植物の根の伸長を抑
    制するためのシートであって、シートの継ぎ目域に防根
    性金属成分が配設されている防根シート。
  2. 【請求項2】 シートの継ぎ目域に、防根性金属成分が
    線状の形態で継ぎ目域に沿って配設されている請求項1
    記載の防根シート。
  3. 【請求項3】 防根性金属成分が、銅成分及び銀成分の
    うち少なくとも一方の成分である請求項1記載の防根シ
    ート。
  4. 【請求項4】 銅成分が、銅、銅合金又は銅化合物であ
    る請求項3記載の防根シート。
  5. 【請求項5】 隣接するシートが互いに嵌合可能である
    請求項1記載の防根シート。
  6. 【請求項6】 表面側と裏面側とが互いに嵌合可能に、
    エンボス加工されている請求項5記載の防根シート。
  7. 【請求項7】 隣接するシートの継ぎ目域に、防根性金
    属成分が配設されている防根システム。
  8. 【請求項8】 隣接するシートが互いに嵌合可能であ
    り、嵌合により重なり合ったシート間に、継ぎ目域に沿
    って線状の銅が介在する請求項7記載の防根システム。
  9. 【請求項9】 底部に配設され、かつ表面側と裏面側と
    が互いに嵌合可能であるエンボス加工シートと、前記底
    部と壁部との断面L字状コーナー部に屈曲して配設され
    たシートとを備えている請求項7記載の防根システム。
  10. 【請求項10】 人工地盤において植物の根の伸長を抑
    制するための部位に請求項1記載の防根シートを使用す
    る方法。
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