JPH1132578A - 排水システムおよび排水方法 - Google Patents

排水システムおよび排水方法

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JPH1132578A
JPH1132578A JP19430197A JP19430197A JPH1132578A JP H1132578 A JPH1132578 A JP H1132578A JP 19430197 A JP19430197 A JP 19430197A JP 19430197 A JP19430197 A JP 19430197A JP H1132578 A JPH1132578 A JP H1132578A
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Michio Hashimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性,保水・排水性,防水性が高く、軽量
化可能な屋上庭園を簡便に施工する。 【解決手段】 コンクリート建造物の屋上の防水処理面
に、発泡ポリスチレン系樹脂ボードなどの断熱材1と、
耐根性および防水性を付与するための凹凸部3,4,5
を有する防水シート2と、網状体9と、メッシュ状の通
水性中空管10とを順次配設し、人工土壌14を入れる
ことにより、屋上庭園を作製する。網状体9と通水性中
空管10との間には、通水性シート12を介在させても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建造
物の屋上などの傾斜面に植栽し、庭園・栽園などを作製
するのに有用な排水システム(又は植栽システム)およ
びそれを用いた排水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大都市におけるヒートアイランド化を抑
制するとともに、美観を高めるため、コンクリート建造
物の屋上に植栽し、屋上庭園を形成して緑化することが
提案されている。屋上庭園は、通常、コンクリート建造
物の屋上を防水加工し、この防水加工面に人工土壌(客
土)を入れて植栽することにより形成されている。この
ような屋上庭園(植栽システム)では、客土層や植栽し
た樹木により建造物に対する断熱性を付与できるもの
の、客土層の量や成分、樹木の種類や密度により断熱性
にばらつきが生じる。そのため、通常、屋上の断熱方法
として、コンクリート駆体を防水加工し、発泡ボードを
配設してコンクリートモルタルで押え施工する外断熱工
法が採用されている。しかし、この方法では、モルタル
の重量負荷が大きいだけでなく、土壌中の水の排水性、
および樹木の根の侵入に対する耐根性が劣る。
【0003】なお、モルタルを施工することなく防水保
護シートを屋上のコンクリート面に直接敷くことも可能
である。しかし、コストが高くなるだけでなく、シート
が薄い場合には、集中荷重により破損する可能性があ
る。また、排水性、耐根性も十分でない。
【0004】さらに、コンクリート面に形成された防水
層に配設され、かつ植物の根が侵入又は貫通するのを防
止するための少なくとも1つの防水耐根層(例えば、積
層シートと、厚みの大きなポリエチレンフィルムとの組
み合わせで構成された耐根層)と、この防水耐根層上に
配設された不織布マットと、この不織布マット上に配設
され、かつ保水性および排水性を付与するための複数の
凹部が形成されたパネル材と、前記凹部に充填される充
填剤(パーライトなど)と、前記パネル材上に配設さ
れ、かつ客土の流出を防止するための不織布フィルター
と、この不織布フィルター上に配設され、かつ客土中の
植物の根を支持するための金属メッシュと、客土(人工
土壌)とで構成された緑化システムが提案されている。
しかし、このシステムでは、多数の部材を必要とし、施
工作業が煩雑化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、簡便かつ効率よく施工できるとともに、断熱性、防
水性、排水性が高く、軽量化できる排水(又は植栽)シ
ステムおよび排水(又は植栽)方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、耐根性が高く、コンクリート
建造物の屋上などに人工土壌を入れて植栽し、人口庭園
(屋上庭園など)などを形成するのに有効な排水(又は
植栽)システムおよび排水(又は植栽)方法を提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的は、軽量で厚みの
薄い客土層(人工土壌層)の人工庭園を形成するのに有
用なる排水(又は植栽)システムおよび排水(又は植
栽)方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、コンクリートの防水加
工面に、断熱材,凹凸加工されていてもよい防水シー
ト,およびメッシュ状の通水性中空管を組合わせて順次
配設し、人工土壌を入れると、断熱性、防水性,排水性
を大きく改善でき、軽量化できることを見いだし、本発
明を完成した。すなわち、本発明の排水システム又は植
栽システムは、土壌中の水を流出させるためのシステム
であって、防水処理面に配設可能な断熱層と、この断熱
層上に配設可能な防水シートと、この防水シート上に配
設可能な通水性中空管とで構成されている。前記断熱層
は、独立気泡を有する硬質発泡体で構成でき、防水シー
トは、凹凸部を有する防水シート、たとえば、表面側の
凸部と裏面側の凹部とが互いに嵌合可能にエンボス加工
されたオレフィン系樹脂シートで構成できる。前記通水
性中空管は、プラスチックで形成されたネット又はメッ
シュ状中空管であってもよい。さらに、前記防水シート
と通水性中空管との間には、網状体を介在させてもよ
い。本発明の排水方法又は施工方法では、防水処理面
に、断熱層、防水シート、および通水性中空管とを順次
配設して土壌中に埋設させることにより、土壌中の水を
流出させる。さらに、本発明には、防水処理面に、断熱
層、防水シート、および通水性中空管を順次配設した
後、土壌を入れる植栽方法も含まれる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、必要により添付図面を参
照しつつ本発明を詳細に説明する。図1は本発明の排水
システム(又は植栽システム)を用いて施工された屋上
庭園の概略断面図であり、図2は図1の防水シートを示
す概略断面図であり、図3は図1の通水性中空管の概略
斜視図である。図1に示す例において、排水システムお
よび植栽システムは、防水加工されたコンクリートCの
防水加工層上に配設された断熱材(断熱層)1と、この
断熱材上に配設された防水シート2と、この防水シート
の上に配設された網状体9と、この網状体の上に横向き
に配設された通水性中空管10とを備えている。
【0008】前記断熱材(断熱層)1としては、例え
ば、繊維質断熱材(グラスウール、ロックウールな
ど)、発泡断熱材(発泡ポリスチレン系樹脂,発泡ポリ
ウレタン系樹脂,発泡ポリプロピレン,発泡ポリエチレ
ンなどの発泡ポリオレフィン系樹脂など)などが例示で
きる。断熱材は種類の異なる断熱層で構成された複合断
熱材であってもよい。好ましい断熱材には、硬質発泡体
(例えば、押し出し発泡、ビーズ発泡などによる発泡ポ
リスチレン系樹脂,硬質発泡ポリウレタン系樹脂など)
が含まれ、独立気泡を有する発泡体(特に発泡ポリスチ
レン系樹脂)が好ましい。発泡体は、通常、発泡ポリス
チレンボードなどのように、ボード状で使用される。硬
質発泡樹脂ボードとしては、圧縮ひずみ5%であると
き、圧縮強度1kg/cm3 以上の発泡体が使用でき
る。
【0009】発泡ポリスチレン系樹脂のスチレン系樹脂
には、例えば、ポリスチレン、スチレン−メタクリル酸
メチル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチ
レン−(メタ)アクリル酸共重合体、アクリロニトリル
−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)などが含
まれる。
【0010】断熱材(特に発泡樹脂ボード)の厚みは、
例えば、要求される断熱性能に応じて、5〜150mm
(好ましくは10〜100mm、特に25〜75mm)
程度の範囲から選択可能である。また、発泡樹脂ボード
の密度は、例えば、15〜60kg/m3 、好ましくは
25〜45kg/m3 程度である。複数の断熱材を用い
る場合、隣接する断熱材は、凹凸嵌合部位などの嵌合部
位で互いに嵌合可能であってもよい。
【0011】前記防水加工面に断熱材1を配設すると、
コンクリート駆体に対する断熱性を向上できるだけでな
く、断熱材1の緩衝性により防水加工層の損傷を大きく
改善できる。特に、モルタルを使用する必要がなく、発
泡体の使用により、軽量化が可能となり、屋上などの施
工部位に対する負荷を軽減できる。
【0012】前記防水シート2は、可撓性を有してお
り、軟質樹脂、例えば、オレフィン系樹脂(高密度ポリ
エチレンなどのポリエチレン,エチレン−プロピレン共
重合体など)、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのエ
チレン系樹脂、軟質塩化ビニル樹脂などで形成できる。
また、図2に示されるように、保水性および排水性を確
保するだけでなく、耐根性を向上させるため、前記防水
シート2は、エンボス加工により形成された凹凸部3,
4,5を有している。より詳細には、前記防水シート2
は、頂部が偏平な円形状凹凸部3,頂部が膨出した円形
状凹凸部4,および頂部が偏平で径が小さな円形状凹凸
部5を備えており、凹凸部3,4,5のうち表面側の凸
部の高さ、裏面側の凹部の深さはそれぞれほぼ同じに形
成されている。このような凹凸部3,4,5を有する防
水シートを用いると、凹凸部3,4,5間で保水又は排
水用の流路を確保できるとともに、植物の根の伸長を凹
凸部により屈曲させることができ、耐根性を大きく改善
できる。
【0013】そして、前記凹凸部3又は4において表面
側の凸部3a又は4aと裏面側の凹部3b又は4bは、
それぞれ互いに嵌合可能に形成されている。そのため、
隣接する2つの防水シート2の重複部において、凹凸部
3又は4を互いに嵌合することにより、防水シート2を
施工箇所の広さなどに対応させて繋ぎ合わせて施工でき
る。また、防水シート1の重複部では、上流側の防水シ
ートの下端部が、下流側の防水シートの上端部の上に重
なって配置されている。防水性を高めるため、隣接する
防水シート2の重複部は、軟質接着剤又は粘着剤6で接
着封止されている。軟質接着剤又は粘着剤としては、例
えば、ブチルゴム,イソプレンゴムなどのゴム系接着
剤、ウレタン系接着剤などが使用できる。
【0014】特に、図2に示すように、複数の凹凸部
3,4で形成された第1の嵌合域7aと、複数の凹凸部
3,4で形成された第2の嵌合域7bとが接着領域8を
介して隣接している防水シート2を用いるのが好まし
い。このような防水シートを用いると、2つの防水シー
ト2,2の重合わせ部において、第1の嵌合域7aおよ
び第2の嵌合域7bで凹凸部3,4をそれぞれ嵌合し、
接着領域8を軟質接着剤6で接着して封止することがで
きる。そのため、複数の防水シートを繋ぎ合わせて使用
しても、高い防水性および耐根性を確保できる。
【0015】なお、防水シート2の少なくとも周縁部
は、シール性を確保するため、前記と同様の軟質接着剤
によりコンクリートCの表面に接着シールされている。
【0016】防水シートの凹凸部の形状は特に制限され
ず、例えば、平面多角形(三角形,四角形,六角形な
ど)、平面楕円形などであってもよく、凸部の頂部およ
び凹部の底部は偏平又は膨出に限らず湾曲していてもよ
い。凹凸部のサイズも適当に選択でき、例えば、平均径
5〜30mm(特に10〜25mm)程度、高さ3〜2
0mm(特に5〜15mm)程度の範囲から選択でき
る。複数の凹凸部において、凸部の高さ、凹部の深さ
は、同一であってもよく異なっていてもよい。さらに、
防水シートにおいて、表面側の凸部と裏面側の凹部は必
ずしも嵌合可能である必要はなく、防水シートは少なく
とも表面側に凸部及び/又は凸部を有していればよい。
なお、防水シートの厚みは、防水性,耐根性などを損な
わない範囲、例えば、0.1〜5mm(例えば、0.1
〜3mm)、特に0.2〜1mm程度の範囲から選択で
きる。凹凸部を有する防水シートの圧縮強度は、例え
ば、100〜1000KN/m2 (例えば、100〜5
00KN/m2 )、特に200〜500KN/m2 程度
である。防水シートの保水量は、前記凹凸部の密度及び
サイズにより調整でき、通常、保水量1〜10L/m2
(好ましくは3〜8、特に5〜8L/m2 )程度であ
る。さらに、減音性は、周波数500Hzにおいて、例
えば、1〜50db、好ましくは5〜20db程度であ
る。防水シートは着色していてもよい。
【0017】防水シート2上の網状体9としては、植物
の根に対する支持体として機能する網状物であればいず
れも使用できる。このような網状体9としては、プラス
チック(高密度ポリエチレンなどのポリエチレン,エチ
レン−プロピレン共重合体などオレフィン系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体などのエチレン系樹脂な
ど),金属(ステンレススチールなど)などで形成さ
れ、機械的強度および耐蝕性・耐久性の高いメッシュ体
又はネット体が例示できる。網状体の厚みは、機械的強
度及び施工性などを損なわない範囲で選択でき、プラス
チック製網状体では、例えば、2〜10mm、特に3〜
10mm程度の範囲から選択できる。また、網状体の開
孔率は、例えば、50〜95%、好ましくは60〜90
%程度の範囲から選択でき、プラスチック製網状体では
50〜80%程度であってもよい。さらに網状体の破断
点強度は、例えば、10kgf以上(例えば、プラスチッ
ク製網状体では10〜50kgf)、特に20kgf以上(例
えば、プラスチック製網状体では20〜50kgf)であ
る。
【0018】前記通水性中空管10は、断面円筒状であ
り、土壌(客土)14中の過剰の水を流出するため、開
口端面を横方向に向けて(すなわち軸方向を施工面に対
してほぼ平行に向けて)土壌14中に埋設されている。
この例では、通水性中空管10は、プラスチック(ポリ
エチレン,ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂,ポ
リスチレン系樹脂,ポリエステル系樹脂,ポリアミド系
樹脂など)で形成されたネット状又はメッシュ状開口部
11を有する中空管であり、土壌14の通過を規制しつ
つ、水は開口部11および中空部を通じて排出可能であ
る。通水性中空管10の開口径は、土壌14中の余剰水
の流入効率に応じて、例えば、平均開孔径0.1〜10
mm、好ましくは0.2〜5mm程度の範囲から選択で
き、通水性中空管10の開孔率は、例えば、10%以上
(10〜70%)、好ましくは25〜50%程度であ
る。
【0019】通水性中空管10の内径は、例えば、10
〜200mm(たとえば、20〜100mm)、好まし
くは30〜100mm程度の範囲から選択できる。通水
性中空管10の長さは、施工部位の長さや幅に応じて選
択でき、例えば、50cm〜50m(屋上庭園などの場
合には、例えば、1〜20mm)程度の範囲から選択で
きる。
【0020】なお、通水性中空管の材質はプラスチック
に限らず金属やセラミックスなどであってもよい。ま
た、通水性中空管の開口部は、ネット又はメッシュ状に
限らず、円形などの適宜形状のパンチング孔、微細孔な
どであってもよい。さらには、通水性中空管は、ネット
状又はメッシュ状の中空体と、この中空体の内面又は外
面に配設された通水性シート(不織布など)とで構成し
てもよい。さらに、通水性中空管の断面形状は、円筒状
に限らず、多角形状(三角形ないし八角形など)、楕円
状、異形状(瓢箪形,星形など)であってもよい。
【0021】施工部位の土壌中には複数の通水性中空管
を平行に又は交差させて配設してもよい。通水性中空管
の配設形態は特に制限されず、所定間隔ごとに配設して
もよく、縦横方向や斜め方向に配設してもよく、重合せ
て多層状に配設してもよい。さらに、複数の通水性中空
管は、全体に亘り又は一部を連結手段(紐やフック部材
など)により連結又は結束してもよい。
【0022】このような構造の通水性中空管10を施工
箇所に配設し、土壌14を入れると、降雨や散水などに
より生じる土壌14中の余剰水は通水性中空管10の開
口部11を通じて中空部に流入するので、効率よく余剰
水を排水できる。そのため、防水処理面に屋上庭園など
を形成しても、水はけがよく、樹木などの根腐れを防止
できるとともに、保水,集水・排水性および耐根性の高
い防水シート2と組合わせているので、水の補給および
空気の補給を有効に行うことができ、植栽による景観を
長期間に亘り維持できる。
【0023】さらにこの例において、薄い客土層であっ
ても高木を植栽可能とするため、前記防水シート2と、
横方向に延びる通水性中空管10との間には、通水性シ
ート12を少なくとも部分的に介在させてもよい。この
通水性シート12は、少なくとも樹木の近傍に配設され
ている。そして、この通水性シート12を貫通して、前
記網状体9に係止又は連結されたロープ(転倒防止用ロ
ープ)13が樹木に連結されている。このような通水性
シート12には、広範囲の通水性中空管10及び土壌1
4の重量が作用するので、樹木の傾きに対して大きく抵
抗し、樹木の転倒や傾倒を有効に防止できる。
【0024】前記通水性シートとしては、例えば、不織
布などが利用できる。また、通水性シートの大きさは、
樹木や草木の大きさ、客土層の厚みなどに応じて選択で
き、例えば、1ユニットとして0.1〜30m2 、好ま
しくは0.2〜20m2 程度の範囲から選択できる。前
記通水性シートは、防水シートと通水性中空管との間に
少なくとも部分的に介在していればよく、全体に亘り敷
設して介在していてもよい。
【0025】前記コンクリートCの下流側(集水域)に
は、集水及び排水のためドレーン手段15が取り付けら
れている。このドレーン手段15は、側壁に通水部がス
リット状、メッシュ状などの形態で形成された中空筒体
と、必要により耐蝕性ネットやメッシュなどを介して、
前記中空筒体の外周に巻きつけられた通水性シート(不
織布など)とで構成されており、前記中空筒体の底部は
排水路に通じている。
【0026】本発明の排水システムおよび植栽システム
は、少なくとも前記断熱材,前記防水シートおよび通水
性中空管で構成すればよく、網状体,通水性シートなど
は必ずしも必要ではない。なお、本発明のシステムにお
いて、前記凹凸部を有する防水シートに代えて、他の防
水シート(例えば、平板状の防水シートなど)を用いて
もよく、網状体に代えて、通水性シート(不織布など)
を用いてもよい。また、必要により、断熱層と防水シー
トとの間には、通水性シート(不織布など)を配設して
もよく、通水性中空管の上には、通水性シートを配設し
てもよい。前記土壌14としては、軽量化により低荷重
システムとするため、人工土壌を利用するのが有利であ
る。人工土壌としては、例えば、下層にパーライトなど
の粗粒子を用いてもよく、軽量人工土壌(多孔質な軽量
人工土壌など)を用いてもよい。さらに、客土層の乾燥
を防止するため、本発明のシステムには、自動又は手動
式の散水システムを取り付けてもよい。この散水システ
ムは、薄く乾燥し易い客土層を形成するシステムに有用
である。
【0027】本発明の方法では、コンクリート建造物の
屋上などにおいて、防水加工処理面に、前記断熱層1、
防水シート2、および通水性中空管10とを順次配設
し、土壌(特に人工土壌)14中に埋設することにより
施工する。必要により、防水シー2トと通水性中空管1
0との間には網状体9を敷設してもよく、網状体9と通
水性中空管10との間には通水性シート12を配設して
もよい。このような施工方法は、土壌中の余剰水を効率
よく流出させることができ、植栽方法として有用であ
る。
【0028】本発明の排水システムでは、断熱性、防水
性、保水および集水・排水性が高く、水の補給および空
気の補給を有効に行うことができる。また、凹凸部を有
する防水シートを用いると、防水性に加えて耐根性を大
きく改善できる。そのため、本発明の排水システムは、
平坦面および傾斜面(例えば、3〜60°(特に5〜3
0°)程度の角度の傾斜面)のいずれにも適用できる。
本発明は、ビル,マンションなどの建造物の屋上、ベラ
ンダなどの他、病院,公共施設などにおけるアメニティ
空間などの種々の緑化に有用である。
【0029】
【発明の効果】本発明では、前記断熱層,防水シートお
よび通水性中空管を配設するという簡単な作業で、断熱
性、防水性、排水性が高く、軽量化可能な排水システム
又は植栽システムを効率よく施工できる。また、客土層
(土壌層)の厚みを低減することも可能である。さら
に。凹凸部を有する防水シートを用いると、植栽しても
耐根性を大きく改善できる。そのため、コンクリート建
造物の屋上などに客土(人工土壌)を入れて植栽し、人
口庭園(屋上庭園など)などを形成するのに有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の排水システムを用いて施工され
た屋上庭園の概略断面図である。
【図2】図2は図1の防水シートを示す概略断面図であ
る。
【図3】図3は図1の通水性中空管の概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…断熱材 2…防水シート 3,4…凹凸部 9…網状体 10…通水性中空管 11…開口部 12…通水性シート 13…ロープ 14…土壌

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌中の水を流出させるためのシステム
    であって、防水処理面に配設可能な断熱層と、この断熱
    層上に配設可能な防水シートと、この防水シート上に配
    設可能な通水性中空管とで構成されている排水システ
    ム。
  2. 【請求項2】 断熱層が、独立気泡を有する硬質発泡体
    で構成されている請求項1記載の排水システム。
  3. 【請求項3】 防水シートが凹凸部を有する防水シート
    である請求項1記載の排水システム。
  4. 【請求項4】 凹凸部を有する防水シートが、表面側の
    凸部と裏面側の凹部とが互いに嵌合可能にエンボス加工
    されたオレフィン系樹脂シートである請求項3記載の排
    水システム。
  5. 【請求項5】 通水性中空管が、プラスチックで形成さ
    れたネット又はメッシュ状中空管である請求項1記載の
    排水システム。
  6. 【請求項6】 防水シートと通水性中空管との間に、網
    状体が介在している請求項1記載の排水システム。
  7. 【請求項7】 コンクリートの防水面上の土壌中の水を
    流出させるためのシステムであって、コンクリートの防
    水面に、発泡ポリスチレンボード、表面側の凸部と裏面
    側の凹部とで嵌合可能な凹凸部を有する防水シート、網
    状体、および開口端面が横方向に向いた通水性中空管が
    順次配設され、土壌中に埋設されている請求項1記載の
    排水システム。
  8. 【請求項8】 防水処理面に、断熱層、防水シート、お
    よび通水性中空管とを順次配設し、土壌中の水を流出さ
    せる排水方法。
  9. 【請求項9】 防水処理面に、断熱層、防水シート、お
    よび通水性中空管を順次配設した後、土壌を入れる植栽
    方法。
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Cited By (6)

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