JP4227059B2 - 開閉装置 - Google Patents
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そのため、放出部や捕捉部による電力消費量が、開閉体を開閉動作させる頻度とは無関係に増加する。また、放出部から放出される光等が通行者等にとって目障りとなる場合もある。
なお、前記開閉体は、空間を仕切る方向へスライドして移動するものであり、この開閉体には戸先側が略円運動をする所謂開き戸を含まない。
また、この障害物感知手段は、上記開閉体よりも閉鎖方向側の障害物を感知するものであればその配置は、限定されるものでなく、好ましくは上記開閉体の閉鎖方向側端部に配置されるが、その他の例としては、ガイドレールに配置されていてもよいし、上記開閉体の当接対象部位(例えば、床面や地面、枠部材等)や、上記開閉体を収納するための収納部等に配置されていてもよい。
なお、上記障害物感知手段には、障害物を感知可能な状態において、電力を消費しない態様のものは含まれない。例えば、障害物の感知により接点を閉じるようにしたリミットスイッチの場合は、障害物を感知可能な状態において電力を消費しないため、上記障害物感知手段には含まれない。
この障害物感知手段の具体的構成としては、上記障害物感知媒体として赤外線を用いるようにした態様(より具体的には、例えば光電センサー等による構成)や、上記障害物感知媒体としてマイクロ波や、レーザー光、超音波、ミリ波等を用いるようにした態様(より具体的には、例えばレーダー装置等による構成)等が挙げられる。
特に上記障害物感知手段を超音波やミリ波等を用いたレーダー装置により構成すれば、放出部及び捕捉部のみを、開閉体幅方向の一端側に配設された態様(リフレクターを備えない構成)とすることができ、構成が簡素である。
なお、上記開閉体を開閉方向へ案内するためのガイドレールを備えるようにした場合、前記態様(非接触の場合)の障害物感知手段の少なくとも一部は、前記ガイドレール内に配置することが好ましい。この構成によれば、上記障害物感知手段を外部から保護することができる上、外観上の体裁もよい。
また、上記「それ以外の場合」とは、上記開閉体が閉鎖動作中であって且つ所定範囲内に位置する場合以外の場合を意味し、この場合の具体例としては、上記開閉体が停止中の場合や、上記開閉体が開放動作中の場合、上記開閉体が閉鎖動作中であって上記所定範囲以外にある場合等が挙げられる。
また、「前記障害物感知手段へ電力を供給しない状態を有する」とは、前記「それ以外の場合」の略全部において上記障害物感知手段へ電力を供給しないようにしてもよいし、前記「それ以外の場合」の一部において上記障害物感知手段へ電力を供給しないようにしてもよいことを意味する。
すなわち、この保護感知部には、上記放出部及び/又は上記捕捉部が上記開閉体に近接したことを感知するようにした態様と、上記放出部及び/又は上記捕捉部が上記開閉体に接触したことを感知するようにした態様との双方を含むが、上記放出部及び/又は上記捕捉部に対する保護性能をより向上するためには、前者の態様とする方が好ましい。
後者態様は、より具体的に説明すれば、例えば、上記放出部及び/又は上記捕捉部が、上記開閉体よりも閉鎖方向側の位置から、上記開閉体の幅方向の側端部に沿う位置に移動することで、上記開閉体に近接または接触するのを感知するようにした構成である。
すなわち、この制御手段には、上記開閉体の閉鎖動作中のみに、上記保護感知部による感知を異常状態と判断する態様と、上記開閉体の閉鎖動作中および開放動作中に、上記保護感知部による感知を異常状態と判断する態様との双方を含む。
そして、この制御手段は、具体的には、例えば、マイコン回路やシーケンサー等のプログラムドロジック回路、あるいは電子回路やリレー回路等によるワイヤードロジック回路等により構成される。
また、上記所定の制御には、例えば、上記開閉体を停止や逆動作、減速動作等、正常時とは異なる状態とするようにした制御や、警報ランプを点灯または点滅させるようにした制御、警報音を発するようにした制御等が挙げられる。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
第一の手段によれば、閉鎖動作中の開閉体が上記所定範囲以内にある場合、障害物感知手段への電力が供給され、障害物を感知可能な状態が維持される。そして、前記以外の場合には、障害物感知手段への電力供給が遮断された状態を有する。
したがって、障害物感知手段への電力の供給を必要時以外は遮断して、障害物感知手段による電力消費量を節減することができる。
また、例えば、障害物感知手段を開閉体の閉鎖方向端部に備えた場合には、開閉体が当接対象部位に近づくと、障害物感知手段が、前記閉鎖方向端部や前記当接対象部位等を障害物として誤感知してしまうおそれがあるが、前記手段によれば、上記所定間隔の適宜な設定により、前記のような誤感知を防ぐことができる。
すると、放出部及び/又は捕捉部が保護感知部により感知され、制御手段は、異常状態と判断して、開閉体を停止や逆動作、減速動作等したり、警報を発したり等の所定の制御を行う。
したがって、不測の事態により放出部及び/又は捕捉部が開閉体の動作に追従しなかった場合に、障害物感知手段の故障、障害物感知媒体の経路の傾き等、障害物感知手段の感知不良を生じてしまうのを防ぐことができる。
本実施の形態は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするあらゆる態様の開閉装置として適用可能であるが、特に開閉体をガイドレールにより開閉方向へ案内することで、空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置に適用した一例を説明する。
また、この座板部材12の内部には、後述する保護感知部60の非感知部62が固定されている。
この被係合部12g,12gは、図示のように座板部材12に対し別部材を貫通し固定して構成してもよいし、座板部材12の面を部分的に切り起こす等して構成してもよい。
この切欠部10aの開閉体開閉方向の寸法は、対応して配置される放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)のスライド量と略同等に設定されることで、放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)が開閉体開閉方向へスライドした際に、放出部51(又は捕捉部52)の電気配線が弛んだり伸びたりするスペースを十分に確保している。
そして、この障害物感知手段50は、制御手段40から電力を供給されて、放出側非接触感知ユニット50a側から放出される障害物感知媒体を捕捉側非接触感知ユニット50b側で捕捉することにより、これら放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの間に障害物感知媒体の経路s(図1参照)を形成する。
このユニット本体54の外表面には、ガイドレール20内のガイド部材21に対し凹凸状に係合する係合部54d,54d、及び係合部54f,54f等が、開閉体開閉方向にわたって形成されている。
また、このユニット本体54の内面には、上記座板部材12の被係合部12g,12gに対し、開閉体開閉方向へスライド可能であって遊嵌状に係合し合うように、係合溝54e,54eが形成されている。
そして、このユニット本体54は、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの双方を構成可能なように、開閉体厚さ方向において左右対称形状に形成されている。
また、上記捕捉側非接触感知ユニット50bにおいて、ユニット本体54内の開閉体閉鎖方向側には、捕捉部52が固定される。
放出部51及び捕捉部52は、放出部51から開閉体幅方向へ放出する障害物感知媒体を捕捉部52により捕捉する構成であればよく、本実施の形態の好ましい一例によれば、障害物感知媒体としての赤外線を放出部51から放出して捕捉部52によって受光する光電センサーが用いられている。
同様にして、捕捉側非接触感知ユニット50bにおいて、捕捉部52よりも若干開閉体10側(図示例によれば上側)にも、座板部材12内の非感知部62と対応するように、近接感知部61が固定される。
この保護感知部60は、本実施の形態の好ましい一例によれば所謂近接スイッチを用いた態様としているが、放出部51(又は捕捉部52)と座板部材12との間が近接または接触したことを感知するようにすれば、他のスイッチやセンサー等に置換することも可能であり、例えば、光電センサー等を用いた態様や、リミットスイッチ等の接触式スイッチとすることも可能である。
この電気配線ガイド部材55は、ガイドレール20内で障害物感知手段50から巻取装置30内の制御手段40にわたる電気配線を覆って保護しており、フレキシブルに曲げ変形されることで、内在する該電気配線を開閉体開閉方向へ自在に案内する周知の部材である。
このガイドレール20内には、放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)と嵌り合って、この放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)を開閉体開閉方向へ導くガイド部材21(図3参照)が、開閉体開閉方向にわたって連続的に設けられている。
そして、このガイド部材21は、前記構成により、放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)の開閉体厚さ方向及び開閉体幅方向への揺動及び移動を抑制し、放出部51と捕捉部52間に形成される障害物感知媒体の経路sがずれたり傾いたり等するのを防いでいる。
なお、この巻取装置30は、開閉体10を電動により開放動作及び閉鎖動作させる態様であってもよいし、開閉体10を電動で開放動作させるとともに同開閉体10を自重により閉鎖動作させる態様であってもよい。
前提条件として開閉体10が略全開状態で停止し、障害物感知手段50への電源供給がOFFにされているものとする。
先ず、制御手段40は、開閉体10を閉鎖動作させるための閉操作信号の入力が有ったか否かを判断し(ステップ1)、閉操作信号の入力が有った場合には次のステップ2へ処理を移行し、閉鎖信号の入力が無かった場合には閉操作信号の入力待ち状態となる。
なお、前記閉操作信号は、制御手段40に対し有線または無線接続された操作スイッチ(図示せず)からの電気信号である。
すなわち、開閉体10の閉鎖方向側に障害物があり、該障害物によって障害物感知媒体の経路sが遮られている場合には、上記操作スイッチの操作により閉操作信号があった場合でも、開閉体10は閉鎖動作しない。
前記閉動作タイマーは、制御手段40に対しプログラミングされるタイマー機能とすればよいが、制御手段40外のタイマーによる信号を制御手段40に入力するようにしてもよい。
また、前記閉動作タイマーは、放出側非接触感知ユニット50a及び捕捉側非接触感知ユニット50bの開閉体閉鎖方向の端部が、所定速度で閉鎖動作をした場合の開閉体10が、当接対象部位p(例えば地面や床面,枠部材等)に対し近接するまでの時間を設定時間としている。
すなわち、このステップ7によれば、開閉体10の閉鎖動作により、放出側非接触感知ユニット50a又は捕捉側非接触感知ユニット50bの開閉体閉鎖方向の端部が当接対象部位pに当接し、放出側非接触感知ユニット50a又は捕捉側非接触感知ユニット50bが開閉体開放方向へスライドすることで、保護感知部60の近接感知部61と非感知部62との間が接近して所定の感知範囲内になった際、次のステップ8へ処理が移行されて開閉体10の閉鎖動作が停止する。
したがって、上記構成によれば、当接対象部位pに当接した放出側非接触感知ユニット50a及び捕捉側非接触感知ユニット50bが相対的に開閉体開放方向へスライドし、座板部材12が当接対象部位pに当接した時点で、非感知部62が前記感知範囲内に入り、ステップ8の処理によって開閉体10は略全閉位置で停止することになる。
すなわち、制御手段40は、保護感知部60からの感知信号の入力のタイミングが、上記閉動作タイマーによる設定時間の経過後であったか経過中であったかによって、異常状態であるか否かを判断しており、経過後であった場合には開閉体10を略全閉位置で停止(上記ステップ8参照)し、経過中であった場合には開閉体10を反転動作して停止(上記ステップ12参照)することで、障害物感知手段50が破損や故障等に至るのを防ぐ。
そして、ステップ22では開閉体10を所定時間(例えば数秒)反転動作した後に停止し、次のステップ23により障害物感知手段50への電源供給がOFFにされ、更に、次のステップ24では障害物有りと認識される。
前提条件として開閉体10が略全閉状態で停止しているものとする。また、障害物感知手段50への電源供給は、上記ステップ9によりOFFの状態に維持されているものとする。
先ず、制御手段40は、開閉体10を開放動作させるための開操作信号の入力が有ったか否かを判断し(ステップ31)、開操作信号の入力が有った場合には次のステップ32へ処理を移行し、開操作信号の入力が無かった場合には開操作信号の入力待ち状態となる。なお、前記開操作信号は、制御手段40に対し有線または無線接続された操作スイッチ(図示せず)からの電気信号である。
なお、前記所定時間(具体的には上記無効タイマーの設定時間)は、略全閉状態の開閉体10による開放動作の開始から、放出側非接触感知ユニット50a及び捕捉側非接触感知ユニット50bが、開閉体10に対して相対的に、開閉体閉鎖方向へスライドし切った時までの時間であり、予め設定されている。
次に、ステップ38では、開閉体10の開放動作が停止され、更にステップ39では、異常状態と認識される。
なお、放出側非接触感知ユニット50aまたは捕捉側非接触感知ユニット50bが前記のように開閉体閉鎖方向へスライドしない場合の要因としては、異物等の噛み込みや、悪戯等による放出側非接触感知ユニット50aまたは捕捉側非接触感知ユニット50bへの接触行為等が考えられる。
なお、開閉体10の全開位置の検出には、開閉機32あるいは収納ケース30a内に具備された検出機構(例えばリミットスイッチや、エンコーダスイッチ、光電スイッチ等)を利用してもよいし、上述した閉動作タイマーのように、略全閉状態の開閉体10が開放動作を開始してから略全開位置となるまでの時間を設定時間としたタイマーを利用してもよい。
その上、障害物感知手段50への電力供給が、開閉体10の閉鎖動作中等、必要時のみにONとされ、開閉体10の開放動作中等の不要時にはOFFとされるため、電力消費量を節減することができる上、障害物感知手段50の光線に対する目障り感を軽減することができる。
また、上述した制御手段40のフローチャートにおいては、開閉体10が略全開位置から略全閉位置まで停止することなく閉鎖された場合について説明しているが、前記停止スイッチにより開閉体10が閉鎖途中で停止した場合には、その停止時点で一旦閉動作タイマーのカウントを停止し、開閉体10の閉鎖動作の再開と略同時に、閉動作タイマーのカウントも再開するようにすればよい。
10:開閉体
40:制御手段
50:障害物感知手段
50a:放出側非接触感知ユニット
50b:捕捉側非接触感知ユニット
51:放出部
52:捕捉部
60:保護感知部
Claims (5)
- 閉鎖方向側部位をスライドさせて閉鎖動作可能な開閉体と、該開閉体を動作方向へ案内するガイドレールと、該開閉体よりも閉鎖方向側の障害物を感知可能な状態で電力を消費する障害物感知手段とを備えた開閉装置において、
上記開閉体が閉鎖動作中であって且つ所定範囲内に位置する場合に、前記障害物感知手段へ電力を供給し、それ以外の場合には、前記障害物感知手段へ電力を供給しない状態を有するようにし、
前記障害物感知手段は、障害物感知媒体を放出する放出部と、該放出部から放出される障害物感知媒体を捕捉する捕捉部と、これら放出部及び捕捉部をそれぞれ前記開閉体の幅方向の端部から閉鎖方向へ突出させるとともに前記開閉体に対し開閉方向へ所定間隔スライドするように支持する二つのユニット本体とを具備し、
前記ガイドレールには、前記各ユニット本体に凹凸状に係合して前記各ユニット本体を開閉体開閉方向へ導くガイド部材が設けられていることを特徴とする開閉装置。 - 前記ガイド部材は、前記ユニット本体に対し開閉体厚さ方向に凹凸状に係合する第一係合部と、同ユニット本体に対し開閉体幅方向に凹凸状に係合する第二係合部とを有することを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
- 前記ユニット本体の外部には、前記障害物感知手段への電力供給のための電気配線を覆う電気配線ガイド部材が止着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
- 前記開閉体の幅方向の端部には、前記ユニット本体を支持するように被係合部が設けられ、
前記ユニット本体は、前記開閉体の幅方向端部を遊嵌状に嵌め合わせて内在するように形成され、
このユニット本体の内面には、前記被係合部に対し開閉体開閉方向へスライド可能であって遊嵌状に係合し合うように、係合溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉装置。 - 上記障害物感知手段による感知信号に応じて上記開閉体を制御する制御手段が備えられた開閉装置であって、
上記障害物感知手段は、上記放出部及び/又は上記捕捉部が上記開閉体に近接または接触したことを保護感知部により感知するように構成され、
前記保護感知部は、前記開閉体の閉鎖方向端部側の内部に設けられた非感知部と、前記本体ユニットの内部における前記放出部又は前記捕捉部よりも開閉体開放方向側に設けられた近接感知部とを備え、前記近接感知部と前記非感知部との間が接近して所定の感知範囲内になったことを非接触で感知するように構成され、
前記制御手段は、少なくとも前記開閉体の閉鎖動作中に、前記保護感知部による感知があった場合に異常状態と判断し、所定の制御を行うことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置。
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