JP2005163525A - 開閉装置用障害物感知構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 障害物検知媒体の誤反射による誤動作を防ぎ、障害物の感知の確実性を向上することができる開閉装置用障害物感知構造を提供する。
【解決手段】 少なくとも閉鎖方向へ動作可能な開閉体10に備えられて、開閉体10よりも閉鎖方向側の障害物を感知するようにした開閉装置用障害物感知構造において、開閉体10における閉鎖方向側の端部に、非接触感知手段50と誤反射防止手段とが具備され、非接触感知手段50は、開閉体10の閉鎖方向側の端部から開閉体閉鎖方向へ突出するように放出部52及び捕捉部53を備え、放出部52から略開閉体幅方向へ障害物感知媒体を放出し、該障害物感知媒体の経路に進入する障害物を捕捉部53によって感知するように構成され、前記誤反射防止手段は、障害物感知媒体が誤反射により捕捉部53に捕捉されるのを阻むように構成されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置、ドア、雨戸を含む引戸、サッシ窓、ロールスクリーン、ブラインド、門扉、ゲート、スライディングウォール装置等、開閉装置における障害物感知構造に関し、特にシャッター装置として適用するのに好ましい開閉装置用障害物感知構造に関するものである。
従来、この種の開閉装置用障害物感知構造には、例えば特許文献1に記載されているように、開閉体の下端部における開閉体幅方向の両端部に、下方向きに突出する発光部(放出部)と受光部(捕捉部)を備え、これら発光部と受光部との間に形成される障害物検知媒体の光線(経路)が障害物によって遮られるのを感知し、開閉体を停止するようにした発明がある。
しかしながら、上記従来技術によれば、発光部から放出される光は、開閉体の下端面(特許文献1によれば座板8の下端面)や、開閉体により当接される当接対象部位(特許文献1によれば床面13)等に反射した後に、受光部に入射する場合がある。
すなわち、発光部及び受光部が赤外線を発する一般的な光電センサー等により構成されている場合、発光部から受光部へ向けて放出される赤外線は、発光部と受光部との間の直線的な光路を形成するが、若干放射状の広がりをもって発っせられるため、発光部から発っせられて開閉体の下端面や前記当接対象部位等に反射し受光部に入射するという折れ曲がった光路も形成する場合がある。
前記のように直線的な光路と折れ曲がった光路との双方が形成された場合、前記直線的な光路に障害物が進入したとしても、赤外線が別の光路である前記折れ曲がった光路を通って受光部に入射されるため、開閉装置の制御部は、受光部への赤外線の入射により障害物が無いと判断してしまう。したがって、開閉体が停止せずに障害物に当接してしまうおそれがある。
特開平11−182161号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、障害物検知媒体の誤反射による誤動作を防ぎ、障害物の感知の確実性を向上することができる開閉装置用障害物感知構造を提供することにある。
上記課題を解決するために第一の発明は、少なくとも閉鎖方向へ動作可能な開閉体に備えられて、該開閉体よりも閉鎖方向側の障害物を感知するようにした開閉装置用障害物感知構造において、前記開閉体における閉鎖方向側の端部に、非接触感知手段と誤反射防止手段とが具備され、前記非接触感知手段は、前記開閉体の閉鎖方向側の端部から開閉体閉鎖方向へ突出するように放出部及び捕捉部を備え、放出部から略開閉体幅方向へ障害物感知媒体を放出し、該障害物感知媒体の経路に進入する障害物を捕捉部によって感知するように構成され、前記誤反射防止手段は、障害物感知媒体が誤反射により上記捕捉部に捕捉されるのを阻むように構成されていることを特徴とする。
ここで、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部や、上記開閉体により当接される当接対象部位等の部位に配設され、該部位により障害物感知媒体が誤反射されて上記捕捉部に捕捉されるのを阻む構成であればよく、例えば、障害物感知媒体を、反射や、吸収、透過、遮断等する構成とすればよい。
この誤反射防止手段は、開閉体幅方向の中央近傍を含む範囲に設けられるのが好ましく、更には、開閉体幅方向の略全長にわたって設けられるのが好ましい。
また、第二の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位に、障害物感知媒体を上記捕捉部以外の方向へ反射する反射手段を設けてなることを特徴とする。
また、第三の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位を、開閉体開閉方向に対し略直交する面が略無いように開閉体厚さ方向へ傾斜させてなることを特徴とする。
また、第四の発明では、上記誤反射防止手段は、障害物感知媒体を開閉体厚さ方向へ反射させるように、上記開閉体の閉鎖方向の端面を傾斜させてなることを特徴とする。
また、第五の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向の端部を、開閉体厚さ方向へ傾斜する複数の傾斜面からなる断面略凹凸状に形成していることを特徴とする。
また、第六の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部について、その開閉体厚さ方向における中央側の部位を断面略山形状に開閉体閉鎖方向へ突出させるとともに、その開閉体厚さ方向における両端側の部位を傾斜状に開閉体閉鎖方向へ突出させていることを特徴とする。
この誤反射防止手段の特に好ましい具体例としては、上記開閉体の閉鎖方向側の端部を、開閉体幅方向と略直交する仮想平面で切断した場合の断面が略逆W字状となるように形成する。
また、第七の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部に備えられ、該端部を上記当接対象部位との当接によって開閉体開放方向へ移動させるように設けられていることを特徴とする。
ここで、「該端部を上記当接対象部位との当接によって開閉体開放方向へ移動させる」という構成の具体例としては、上記誤反射防止手段が上記対象部位との当接によって揺動して折り畳まれるようにした態様や、上記誤反射防止手段が上記対象部位との当接により開閉体開放方向へスライドするようにした態様、上記誤反射防止手段が上記対象部位との当接により変形(弾性変形でない場合を含むが、好ましくは弾性変形とする)するようにした態様等が挙げられる。
この発明における誤反射防止手段は、上記当接対象部位との当接によって開閉体閉鎖方向側の端部が開閉体開放方向へ移動した後、開閉体が一回のみ閉鎖されて開放されない場合等には、復元しない態様とすることも可能であるが、好ましくは、上記開閉体が開放される際には復元する態様とされる。
また、第八の発明では、上記誤反射防止手段は、上記当接対象部位との当接によって折り畳まれることで開閉体閉鎖方向側の端部を開閉体開放方向へ移動するように構成されていることを特徴とする。
また、第九の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位に、遮断部材を備え、該遮断部材は、前記一方又は双方の部位へ向かう障害物感知媒体の経路を遮断するように、該経路と交差していることを特徴とする。
ここで、上記遮断部材は、障害物感知媒体を反射する部材とすることも可能であるが、好ましくは、障害部感知媒体を吸収等して極力反射させない部材とするのが好ましい。
また、第十の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部に、開閉体閉鎖方向へ開口し且つ開閉体幅方向へわたる凹部を設けるとともに、該凹部内に上記遮断部材を配設していることを特徴とする。
また、第十一の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位に、上記障害物感知媒体を透過させる障害物感知媒体透過手段を設けてなることを特徴とする。
また、第十二の発明では、上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位に、上記障害物感知媒体を吸収する障害物感知媒体吸収手段を設けてなることを特徴とする。
また、第十三の発明では、上記誤反射防止手段は、上記放出部を、その放出方向が上記開閉体側へ所定角度傾斜するように支持してなり、前記所定角度は、上記放出部と上記捕捉部との間に障害物検知媒体の直線的な経路を確保可能な範囲内で設定されていることを特徴とする。
なお、本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造が適用される開閉装置は、少なくとも閉鎖方向へ動作可能な開閉体を備え、該開閉体により空間を仕切るように構成された装置であればよく、この開閉装置には、開閉体が閉動作のみを行うように用いられる態様、開閉体が開動作と閉動作との双方を行うように用いられる態様等を含む。
上記開閉体の具体例としては、複数のスラットやパイプを開閉方向へ連設してなる態様や、パネルや、シート状物、ネット状物を開閉方向へ単数もしくは複数連設してなる態様、あるいはスラット、パネル、パイプ、シート状物、ネット状物等を適宜に組み合わせてなる態様等が挙げられる。
また、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の上記開閉体の厚さ方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、上記開閉体が開閉動作する方向であって、開閉体の幅方向や厚さ方向でない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、上記開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、放出部から放出される障害物感知媒体が、開閉体の閉鎖方向の端部や、当接対象部位(床面や、地面、枠部材等)等に反射した後に、捕捉部に捕捉されてしまうのを阻むことができる。
したがって、開閉体よりも閉鎖方向側に障害物が存在する場合に、その障害物が前記反射により感知されないという状況を防ぐことができる。
更に、第二の発明によれば、放出部から放出される障害物感知媒体は、仮に若干放射状に放出されたとしても、開閉体の閉鎖方向側の端部と当接対象部位(床面や、地面、枠部材等)との内の一方又は双方の部位によって、捕捉部以外の方向へ反射される。
したがって、簡素な構造でもって、開閉体の閉鎖方向の端部や当接対象部位で反射される障害物感知媒体が捕捉部に捕捉されるのを防ぐことができる。
更に、第三の発明によれば、放出部から放出される障害物感知媒体は、仮に若干放射状に放出されて、開閉体の閉鎖方向側の端部及び/又は当接対象部位によって反射されたとしても、該端部及び/又は当接対象部位には開閉体開閉方向に対し略直交する面が無く開閉体厚さ方向へ傾斜しているため、該端部及び/又は当接対象部位により障害物感知媒体を捕捉部以外の方向へ効果的に反射させることができる。
すなわち、例えば開閉体の閉鎖方向の端面に開閉体開閉方向に対し略直交する面がある場合、放出部から放出される障害物感知媒体が、該面により反射されて捕捉部に捕捉されてしまうおそれがあるが、本発明によればこのような反射を防ぐことができる。
更に、第四の発明によれば、開閉体の閉鎖方向の端部で反射される障害物検知媒体は、傾斜する端面によって開閉体幅方向と交差する方向へ進む。
したがって、特に簡素な構造でもって、開閉体の閉鎖方向の端部で反射される障害物感知媒体が捕捉部に捕捉されるのを、効果的に防ぐことができる。
更に、第五の発明によれば、誤反射防止手段を開閉体厚さ方向にわたって断面略凹凸状に配置された複数の傾斜面によって構成しているため、各傾斜面の傾斜角度を比較的大きくすることができ、そのことによって、障害物感知媒体を補足部以外の方向へ効果的に反射することができる。その上、傾斜面により開閉体閉鎖方向端部の部材(例えば座板部材等)の高さ寸法が大きくなり、開閉体の意匠性を損ねてしまうのを防ぐことができる。
更に、第六の発明によれば、必要最小限数の傾斜面により、障害物感知媒体を捕捉部以外の方向へ効果的に反射させることができる。
更に、第七の発明によれば、開閉体が全閉される際、誤反射防止手段が当接対象部位との当接により開閉体閉鎖方向へ移動する。そのため、誤反射防止手段の収まり状態が良く、外観上の体裁が向上される。
更に、第八の発明によれば、誤反射防止手段を当接対象部位との当接によって開閉体開放方向へ移動させる構造を、簡素で生産性の良好な折り畳み構造とすることができる。
更に、第九の発明によれば、放出部から放出される障害物感知媒体は、仮に若干放射状に放出されて、開閉体の閉鎖方向側の端部及び/又は当接対象部位へ向かったとしても、遮断部材により遮ぎられる。
そのため、前記のようにして若干放射状に放出された障害物感知媒体が、開閉体の閉鎖方向側の端部及び/又は当接対象部位に反射されて、捕捉部に捕捉されてしまうのを防ぐことができる。
更に、第十の発明によれば、遮断部材が凹部内に収まった構造であるため、開閉体が全閉される際に、遮断部材が邪魔になるようなことを防ぐことができる上、開閉体全閉時における外観状の体裁も良好である。
更に、第十一又は十二の発明によれば、放出部から放出される障害物感知媒体が開閉体の閉鎖方向の端部や当接対象部位(床面や、地面、枠部材等)に誤反射されるのを、簡素な構造でもって防ぐことができる。
更に、第十三の発明によれば、障害物感知媒体は、放出部と上記捕捉部との間に直線的な経路を確保した状態で、開閉体側へ若干傾斜して放出される。
したがって、放出部から放出される障害物感知媒体が、当接対象部位(床面や、地面、枠部材等)に反射して捕捉部に捕捉されてしまうのを、簡素な構造でもって阻むことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態の開閉装置用障害物感知構造は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりする所謂シャッター装置に適用可能な上、ガイドレールを備えないロールスクリーン装置やその他の開閉装置にも適用可能であるが、特に好ましい態様として、開閉体をガイドレールにより開閉方向へ案内することで、空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置に適用した一例を説明する。
この障害物感知構造を有する開閉装置Aは、開閉動作可能な開閉体10と、該開閉体10の幅方向の両端部を囲んで動作方向へ案内するガイドレール20,20と、該開閉体10を巻き取ったり繰り出したりする巻取装置30と、開閉体10よりも閉鎖方向側に進入する障害物を感知する接触感知手段40及び非接触感知手段50とを具備している(図1参照)。
開閉体10は、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなる所謂スラットを、上下に隣接するスラット間で折曲げられるように複数連接してなる開閉体本体11と、該開閉体本体11の下端に開閉体幅方向にわたって接続された座板部材12とを具備している。
座板部材12は、開閉体本体11の最下端部の上記スラットに接続されて開閉体本体11と一体的に開閉動作する固定部材12aと、該固定部材12aに対して開閉体開閉方向(図示例によれば上下方向)に沿って移動自在な可動部材12bとからなる断面略逆T字状を呈し、可動部材12bの閉鎖方向側の端部に対する障害物の接触を感知する接触感知手段40を構成している(図2及び3参照)。
この接触感知手段40は、より詳細には、前記座板部材12と、後述する非接触感知手段50に具備された近接感知部51とからなり、近接感知部51によって前記可動部材12bが上方へ動作したことを感知する(図6参照)。
固定部材12aは、下面側を開口した断面略枠状の部材であり、その外部上端側には、開閉体本体11の最下端の上記スラットに接続されるカール部を有する(図2及び図6参照)。
そして、同座板部材12の固定部材12aは、その開閉体厚さ方向の一端面(図6によれば右側の面)の下端側に、開閉体幅方向にわたる断面略凹状の枢支部12a1を有する。
この枢支部12a1には、周端側を開閉体開閉方向に沿って回動させるように回動部材12cが枢支される。
なお、この固定部材12aの表裏面(図6における左右の面)の各々であって、開閉体幅方向の端部側には、開閉体厚さ方向へ突出して、後述する非接触感知手段50(詳細には放出側非接触感知ユニット50aまたは捕捉側非接触感知ユニット50b)を自由垂下状に支持する被係合部12g,12g(図2〜3参照)が形成されている。この被係合部12g,12gは、図示のように固定部材12aに対し別部材を貫通し固定して構成してもよいし、座板部材12を部分的に切り起こして構成してもよい。
また、可動部材12bは、断面略逆T字状を呈し、その略垂直状の部位が上方を開口した断面略枠状に形成されている。
そして、同可動部材12bは、その開閉体厚さ方向の一端面(図6によれば左側の面)の上端側に、開閉体幅方向にわたる枢支部12b1を有する。
この枢支部12b1は、上記固定部材12aの枢支部12a1と対向するようにして配置され、上記固定部材12aに枢支されて回動する回動部材12cの周端側を枢支している。
なお、上記可動部材12bは、上記した略垂直状の部位を、金属材料の引き抜き成形や押し出し成形等により加工してあるため、開閉体幅方向の端面には通常開口部が形成されるが、本実施の形態では、前記開口部を閉鎖板12e(図9参照)により塞ぐことで、感知部保護手段を構成している。この感知部保護手段については、後に詳述することにする。
回動部材12cは、固定部材12aの枢支部12a1に枢支された部位よりも開閉体開放方向側(図示例によれば上方側)に、固定部材12aの内面に当接されることで、該回動部材12cの回動を規制する回動規制部12c1を一体的に有する。この回動規制部12c1は、後述する捕捉側非接触感知ユニット50bの近接感知部51により感知される部位である。
同様にして、この回動部材12cは、可動部材12bの枢支部12b1に枢支された部位よりも開閉体閉鎖方向側(図示例によれば下方側)に、可動部材12bの内面に当接されることで、該回動部材12cの回動を規制する回動規制部12c2(図6参照)を一体的に有する。
上記座板部材12及び接触感知手段40の構成によれば、下方側から可動部材12bに障害物が当接すると、その当接により可動部材12bが開閉体開放方向へ移動し、該移動に伴って回動部材12cが回動する(図6参照)。
そして、回動部材12cの回動規制部12c1が近接感知部51に近づき該近接感知部51よって感知され、その感知信号により図示しない制御部が開閉体10の閉鎖動作を停止もしくは反転等するする。
なお、近接感知部51により感知可能な回動規制部12c1の位置は、回動規制部12c1が固定部材12aに当接した位置(図6(b)に示す位置)に限定されるものでなく、近接感知部51の感度(感知可能距離)によっては、回動規制部12c1が所定角度回動した位置、換言すれば同回動規制部12c1が固定部材12aから所定間隔離れた位置とすることができる。
すなわち、近接感知部51の感知可能距離を、固定部材12a全体の厚さ寸法内で比較的長くすれば、可動部材12bが開閉体開放方向へ若干移動し、該移動に伴って回動規制部12c1が若干回動しただけでも、その回動を感知することができ、ひいては、障害物や開閉体10等に対する衝撃が小さい内に開閉体10を停止もしくは反転等するさせることができる。
近接感知部51の感知可能距離を長くする好ましい手段としては、回動部材12cをアルミニウム合金等の非磁性体から構成し、且つ近接感知部51を磁性体の近接を感知する近接スイッチや近接センサ等とした場合、回動規制部12c1における固定部材12aとの当接面であって少なくとも近接感知部51に対応する部位に、磁性体(例えばスチール板等)を装着した態様とすればよい。
勿論、回動部材12c自体を鉄等の磁性材料とすることも可能であるが、軽量化により可動部材12b及び回動部材12cの作動性を良好にする観点より、回動部材12c自体は、アルミニウム合金等の軽量な金属材料とするのが好ましく、強度的な問題を回避できる材質であれば、合成樹脂材料等とすることも可能である。
また、上述した座板部材12における開閉体閉鎖方向側の端面(図示例によれば略水平状の底面部)には、反射手段12dが設けられている。
反射手段12dは、後述する放出部52により放出される障害物感知媒体が座板部材12の底面部によって反射されて捕捉部53に捕捉されるのを阻む誤反射防止手段を構成している。
この反射手段12dは、前記障害物感知媒体を非接触感知手段50の捕捉部53以外の方向へ反射させる反射板により構成され、本実施の形態の好ましい一例によれば、障害物感知媒体を開閉体厚さ方向へ反射させるように、金属板を折り曲げ加工することで、開閉体厚さ方向が略同等の二つの傾斜片部12d1,12d1を形成してなり、座板部材12における開閉体幅方向の略全長にわたって設けられている。
この反射手段12dは、少なくとも開閉体閉鎖方向側の面、詳細には両傾斜片部12d1,12d1の開閉体閉鎖方向側の面を、障害物感知媒体を反射し易いように加工している。
なお、反射手段12dを上記構成のように傾斜した反射板により構成した場合、その表面加工の具体的態様としては、該反射手段12dの開閉体閉鎖方向側の面を、障害物感知媒体を捕捉部53以外の方向へ反射又は拡散可能な程度に表面粗さの小さい加工とした態様、更に好ましくは同面を、例えば略鏡面状等、障害物感知媒体が捕捉部53以外の方向へ効果的に反射又は拡散され易い面に加工した態様等とすればよい。
また、反射手段12dの他の具体的態様としては、該反射手段12dの開閉体閉鎖方向側の面に、少なくとも障害物感知媒体を捕捉部53以外の方向へ反射可能な程度の略光沢状のコーティングもしくは塗装を施した態様、更に好ましくは同面に略鏡面状のコーティングもしくは塗装を施した態様等としてもよい。
上記反射手段12dによれば、放出部52から放出される障害物感知媒体の一部が、仮に反射手段12dに反射されたとしても、その反射された障害物感知媒体は、開閉体幅方向と交差する方向へ進み、捕捉部53に捕捉され難い(図7参照)。
したがって、捕捉部53が反射した障害物感知媒体を感知してしまうことで、制御部(図示せず)が障害物無しと判断してしまう誤感知を防止することができる。
その上、本実施の形態の好ましい一例によれば、上記反射手段12dは、弾性変形可能な一体状の二つの傾斜片部12d1,12d1から構成されているため、開閉体10が閉鎖動作により当接対象部位pに当接した際の衝撃を吸収する作用をも兼ね備えている。
なお、上記反射手段12dは、本実施の形態の好ましい一例によれば、座板部材12における開閉体幅方向の略全長にわたって設けたが、放出部52から放出される障害物感知媒体の一部を捕捉部53以外の方向へ反射したり拡散したり等の作用を奏すれば、開閉体幅方向の一部(好ましくは中央近傍)だけに配設してもよい。
また、ガイドレール20は、アルミ合金材料の引抜き成形または押し出し成形、鋼板や他の金属板の曲げ加工等の加工によって、開閉体10の幅方向の端部を囲む断面略コの字状に形成された部材である。
このガイドレール20内には、後述する非接触感知手段50を開閉体開閉方向へ案内するガイド片21(図5参照)が固定されている。
ガイド片21は、開閉体幅方向の突端をガイドレール20の底部20aへ向けて、ガイドレール20の開閉体開閉方向にわたって連続的に設けられている。
また、このガイドレール20の開閉体閉鎖方向には、非接触感知手段50の点検を可能にすべく開閉可能な点検部23(図1参照)が設けられている。
この点検部23は、ガイドレール20における非接触感知手段50に対応する部位に開口部を設け、該開口部を蓋部材により開閉可能に閉鎖してなり、図示例によれば、開閉体10が閉鎖された際に非接触感知手段50の点検を可能にするように、ガイドレール20の下端側に配置されている。
また、図中、符号22は、ガイドレール20を躯体等に固定するためのブラケットであり、例えば断面略枠状に形成されガイドレール20の略全長にわたって固定されている。
また、巻取装置30は、開閉体10を巻取り及び繰出し可能な巻取り軸31や、該巻取り軸31を駆動回転するモーター等の開閉機32、該開閉機32を制御する制御部(図示せず)等を備え、接触感知手段40や非接触感知手段50が障害物を感知した際に、制御部によって開閉機32の閉鎖動作を停止もしくは反転等するさせるように構成してある。
なお、この巻取装置30は、開閉体10を電動により開放動作及び閉鎖動作させる態様であってもよいし、開閉体10を電動で開放動作させるとともに同開閉体10を自重により閉鎖動作させる態様であってもよい。
非接触感知手段50は、開閉体幅方向の一端側に配置される放出側非接触感知ユニット50aと、開閉体幅方向の他端側に配置される捕捉側非接触感知ユニット50bとを具備し、放出側非接触感知ユニット50a側から放出される障害物感知媒体を捕捉側非接触感知ユニット50bにより捕捉することで、これら放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの間に障害物感知媒体の経路sを形成する。
放出側非接触感知ユニット50aは、開閉体10に対して開閉体開閉方向へ所定間隔スライドし、且つガイドレール20によって開閉体開閉方向へ導かれるようにガイドレール20と係合するユニット本体54と、障害物感知媒体を略開閉体幅方向へ放出する放出部52と、着脱交換可能な重量調整部材55とを具備し、開閉体10における閉鎖方向側の端部、詳細には座板部材12の幅方向の端部から開閉体閉鎖方向(図示例によれば下方)へ突出するように配設されている。
ユニット本体54は、図示例によれば上下方向へ長い略直方体枠状を呈し、その上端面に、開閉体10の幅方向の端部を上方から導き入れる断面略ラッパ状の開口部54aを有し、開閉体幅方向の一端面に、開閉体10の幅方向の端部(詳細には開閉体本体11及び座板部材12の幅方向の端部)を内在するための開口部54bを有する(図3及び図4参照)。
また、このユニット本体54の開閉体厚さ方向に並ぶ側壁部54c,54cには、その各々の外表面に、ガイドレール20のガイド片21と係合する係合部54dを一体的に突設している。
更に、この各側壁部54cの内面には、上記座板部材12の被係合部12gに対しスライド可能に係合し合う係合溝54eが形成されている。
そして、このユニット本体54は、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの双方を構成可能なように、開閉体厚さ方向に左右対称形状とされている。
なお、このユニット本体54は、その材質が特に限定されるものでないが、ガイドレール20のガイド片21に対する摩擦抵抗を軽減し、引っ掛かり等を生じることなく下方へスムーズにスライドするようにする観点や、座板部材12の被係合部12g,12gに係合された際の自由垂下性を向上する観点等より、高密度合成樹脂材料(例えばPOM)とするのが好ましい。
係合部54dには、各側壁部54cの外表面から開閉体厚さ方向へ突出する部位に、ガイドレール20の上記ガイド片21と遊嵌状に嵌り合う上下方向の溝54d1が形成されている。
この溝54d1の幅は、ユニット本体54が開閉体厚さ方向へ若干移動可能な程度に、ガイド片21の厚さよりも大きく設定されている。
また、係合溝54eは、各側壁部54cの内面に、上端側から下端側にかけて長尺凹状に延設され、その内部上端の段部によって被係合部12gに掛合されるように形成してある。
そして、両係合溝54e,54eは、被係合部12g,12gに掛合された状態で、ユニット本体54が開閉体幅方向および開閉体厚さ方向へ若干移動するように寸法設定されている。
また、各係合溝54eの上端からユニット本体54の下端までの寸法y(図9参照)は、ユニット本体54の下端側に装着される放出部52又は捕捉部53の下方への突出量が、開閉体10の閉鎖速度等に応じて適宜となるように設定している。
すなわち、非接触感知手段50により障害物が正常に非接触感知された場合、その感知から開閉体10が停止もしくは反転するまでには若干のタイムラグ(レスポンス)を生じる。このタイムラグは、開閉体10の閉鎖速度が高速な程大きくなる傾向にある。
したがって、開閉体10の閉鎖速度が比較的高速な場合には、開閉体10が停止もしくは反転する前に障害物に接触してしまうことがないように、上記寸法yを大きめに設定するのが好ましく、また開閉体10の閉鎖速度が比較的低速な場合には、上記寸法yを小さめに設定するのが好ましい。
なお、上述した接触感知手段40についても、前記非接触感知手段50と同様に、可動部材12bが障害物に接触してから開閉体10が停止もしくは反転するまでのタイムラグを考慮し、座板部材12の可動部材12bの上下スライド幅が、開閉体10の閉鎖速度に応じて適宜に設定されている。
そして、放出側非接触感知ユニット50aは、上記構成の非接触感知手段50に、放出部52及び重量調整部材55を装着することで構成され、図示例によれば、開閉体幅方向の一端側と他端側との内、開閉機32を具備しない側(図1によれば左端側)に、上下方向へ所定間隔(上記寸法y)スライドするように支持される。
その支持構造を詳細に説明すれば、放出側非接触感知ユニット50aは、ユニット本体54の両係合溝54e,54eを、座板部材12の略被係合部12g,12gに遊嵌状に嵌め合せ、ユニット本体54の一方の溝54d1を、ガイドレール20のガイド片21に遊嵌状に嵌め合せ、ユニット本体54の底壁部54f(図5参照)をガイドレール20の底面20aに対し近接させた状態で、支持されている。
したがって、放出側非接触感知ユニット50aは、その下端側を開閉体幅方向へ若干揺動可能なように、自由垂下状に支持されることになる。
よって、仮にガイドレール20が開閉体幅方向に若干傾いていたとしても、その傾きによる悪影響を受け難く、放出部52と捕捉部53との間の障害物感知媒体の経路sが維持されることになる。
他方、捕捉側非接触感知ユニット50bは、上記構成の非接触感知手段50に、捕捉部53、重量調整部材55、電気配線ガイド保護部材56、及び近接感知部51を装着することで構成され、図示例によれば、開閉体幅方向の一端側と他端側との内、開閉機32を具備する側(図示例によれば右端側)に、上下方向へ所定間隔(上記寸法y)スライドするように支持される。
その支持構造は、上記放出側非接触感知ユニット50aと略同様であり、捕捉側非接触感知ユニット50bは、その下端側を開閉体幅方向へ若干揺動可能なように、自由垂下状に支持される。
なお、図示例によれば、座板部材12の被係合部12g,12gとユニット本体54の係合溝54eとの係合箇所が、ユニット本体54における開閉体幅方向の中央よりも開口部54b側に寄っているが、ユニット本体54が略垂直状に垂下されるように、該係合箇所をユニット本体54における開閉体幅方向の中央側に寄せたり、重量調整部材55を開口部54b側に寄せたり等、必要に応じて重心の位置が適宜となるように寸法設定される。
放出部52及び捕捉部53は、放出部52から開閉体幅方向へ放出する障害物感知媒体を捕捉部53により捕捉するように構成され、本実施の形態の好ましい一例によれば、障害物感知媒体としての赤外線を放出部52から放出し捕捉部53によって受光する所謂光電センサーが用いられている。
放出部52は、その放出方向を開閉体10側へ所定角度傾斜させて支持されている。この所定角度は、放出部52と捕捉部53との間に障害物感知媒体の直線的な経路sを確保可能な範囲内で設定される。より具体的には、放出部52及び捕捉部53の光電センサーとしての仕様における許容角度の範囲内で、放出部52の放出方向を開閉体10側へ傾けている。
したがって、放出部52から若干放射状となって放出される障害物感知媒体(赤外線)は、その一部が直線的な経路sを通って捕捉部53に受光され、他の一部が開閉体10側へ放出されることになる(図8参照)。しかしながら、この他の一部の障害物感知媒体(赤外線)は、上述した反射手段12dにより捕捉部53以外の方向へ反射されるため、悪影響を及ぼすことがない。
また、この放出部52の電気配線は、座板部材12内の空間を通って、開閉機32側(図示例によれば右側)のガイドレール20内に入り、捕捉部53の電気配線と共に該ガイドレール20内を立ち上がって、開閉機32側の制御部(図示せず)に接続されている。なお、この電気配線は、開閉機32と逆側(図示例によれば左側)のガイドレール20を立ち上がって前記制御部に接続される構成とすることも可能であるが、本実施の形態では、電気配線を開閉機32側のガイドレール20に集約させることで、該電気配線の配線接続作業や、該電気配線等に対するメンテナンス性等を良好にしている。
また、放出部52と捕捉部53との各々は、ユニット本体54の開閉体閉鎖方向の下端よりも上方寄りに所定間隔離して配置され、且つ、放出側非接触感知ユニット50a及び捕捉側非接触感知ユニット50bが開閉体10に対して相対的に開閉体閉鎖方向へスライドした際に、上記座板部材12の閉鎖板12eに近接して対向する位置に配置されるようにすることで(図9参照)、放出部52及び捕捉部53に対し塵や埃等の異物が付着するのを阻む感知部保護手段を構成している。
すなわち、放出部52及び捕捉部53は、開閉体10が閉鎖された際、当接対象部位pよりも上方に配置されるため、当接対象部位pに溜まった異物等による悪影響を受け難い。
更に、放出部52及び捕捉部53は、閉鎖直前の開閉体10の動作に伴って、ユニット本体54と共に開閉体閉鎖方向へスライドして、座板部材12の閉鎖板12eに近接して対向するため、塵や埃等の異物が付着し難い。
しかも、開閉体10が閉鎖状態となった際に、放出部52及び捕捉部53に対し、座板部材12の閉鎖板12eが近接して保温する作用を奏するため、放出部52及び捕捉部53の凍結(放出部52や捕捉部53のレンズ面等に付着した水分が氷結した状態)や、放出部52及び捕捉部53と当接対象部位pとの凍り付き等も防ぐことができる。
なお、前記感知部保護手段の更に好ましい態様としては、前記閉鎖板12eの表面に、掃拭部材12fを配設してなる(図9参照)。
この掃拭部材12fは、例えばブラシ等により構成され、放出側非接触感知ユニット50a及び捕捉側非接触感知ユニット50bのスライドに伴って、その先端部を放出部52や捕捉部53に摺接させて、放出部52や捕捉部53に付着された塵や埃、そして結露水やくもり膜等を含む異物を掃拭し、更には放出部52及び捕捉部53の凍結等を一層効果的に防ぐ。
また、重量調整部材55は、金属材料からなり、ユニット本体54における係合溝54eの上端よりも下方側に配置されることで、ユニット本体54の自由垂下性を良好にしている。
この重量調整部材55は、必要に応じて、重量の異なるものへ交換されるように、螺子止めや嵌合等の着脱可能な止着手段により装着されている。
すなわち、例えば、放出側非接触感知ユニット50a又は捕捉側非接触感知ユニット50bの自由垂下性を向上する等のためには、重量調整部材55が比較的重量の大きいものに交換される。また、放出側非接触感知ユニット50a又は捕捉側非接触感知ユニット50bの上下スライド性を良好にする等のためには、重量調整部材55が比較的重量の小さいものに交換される。
この重量調整部材55は、本実施の形態の好ましい一例によれば、電気配線ガイド保護部材56の一端側を止着可能な形状に形成され、捕捉側非接触感知ユニット50b側の重量調整部材55には、電気配線ガイド保護部材56が止着されている。
電気配線ガイド保護部材56は、放出部52や捕捉部53、近接感知部51等への電気配線(信号線や電源ライン等の内の一部または全部)を覆って保護し、フレキシブルに曲げ変形されることで、内在する該電気配線を開閉体開閉方向へ自在に案内する周知の部材であり、その一端側をユニット本体54に止着するとともに、他端側がガイドレール20内で開閉体10の開閉動作に応じて変形するように配設されている。
この電気配線ガイド保護部材56は、その材質が特に限定されるものでないが、変形する際の騒音やガイドレールとの接触音等を軽減する観点から、合成樹脂製とするのが好ましく、また、ユニット本体54が引っ掛かり等を生じることなく下方へスムーズにスライドするようにする観点や、ユニット本体54の自由垂下性を向上する観点等からは、金属等の比較的高重量な材料とするのが好ましい。
また、近接感知部51は、磁性体の近接を感知する近接センサーであり、ユニット本体54内に配置される座板部材12の回動規制部12c1を感知するように、ユニット本体54に対して止着され、上述した座板部材12と協働して作用する接触感知手段40を構成している。
この近接感知部51は、本実施の形態の好ましい一例によれば、一方の捕捉側非接触感知ユニット50bのみに備えることで、低コストな構成としているが、双方の放出側非接触感知ユニット50a及び捕捉側非接触感知ユニット50bに備えることも可能である。
なお、開閉機32側の制御部(図示せず)には、開閉体10が閉鎖位置となった際に、放出部52及び捕捉部53による感知を無効にする手段を備えている。
開閉体10の閉鎖位置を検出する手段は、リミットスイッチ等の接触式感知スイッチや、近接スイッチ等の非接触式感知スイッチ、パルスカウンター等により構成される。
この構成によれば、開閉体10が閉鎖された際、放出部52及び捕捉部53による感知が無効にされるため、放出部52と捕捉部53との間に座板部材12が位置し、この座板部材12が障害物として感知されてしまうことがない。
また、開閉機32側の制御部(図示せず)には、開閉体厚さ方向からの障害物の接触により開閉体10が開閉体厚さ方向へ撓み、この撓みに追従して障害物感知媒体の経路sが開閉体厚さ方向へ傾き、この傾きにより捕捉部53に障害物感知媒体が捕捉されなかった場合に、それを障害物の感知として認知し、開閉体10の動作を停止もしくは反転等するする電気回路(好ましくは停止する電気回路)が具備されている。
なお、障害物感知媒体の経路sが上記のようにして傾くようにする構成は、捕捉側非接触感知ユニット50bと座板部材12との嵌り合いを適度な遊嵌状とすることによる。
すなわち、捕捉側非接触感知ユニット50bと座板部材12とを、仮に殆ど隙間なく嵌り合う構成とした場合には、例えば風の影響等による開閉体10の厚さ方向の僅かな撓みでも、障害物感知媒体の経路sが傾いてしまうが、本実施の形態では、捕捉部53と座板部材12とを適度な遊嵌状に嵌め合わせることで、風の影響等による開閉体10の若干の撓みで障害物感知媒体の経路sが傾くことなく、開閉体厚さ方向からの障害物の接触により比較的大きく開閉体10が撓んだ際に、障害物感知媒体の経路sが傾くようにしている。
上記構成の非接触感知手段50によれば、開閉体10の閉鎖動作中、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの各々は、座板部材12よりも閉鎖方向側に突出した状態で、ガイドレール20内のガイド片21に案内され、開閉体10と一体的に開閉体閉鎖方向へ移動する(図9参照)。
この開閉体10の閉鎖動作中に、障害物感知媒体の経路sに障害物が侵入したり、座板部材12に障害物が接触したり、あるいは座板部材12に開閉体厚さ方向側から障害物が接触したり等すると、開閉体10は閉鎖動作を停止もしくは反転等するする。
そして、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの各々は、当接対象部位pに当接すると、開閉体10に対し相対的に開閉体開放方向へ移動する。
そして、これら放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bの下端と座板部材12の下端とが、当接対象部位pとの当接により略面一になった状態で、開閉体10の閉鎖動作が停止する。
また、前記閉鎖状態から開閉体10が開放動作した際には、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの各々が、自重によって開閉体10に対し相対的に開閉体閉鎖方向へスライドする。
したがって、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの各々は、再度開閉体10よりも下方へ突出されて、障害物を感知可能な状態となる。
なお、上記開閉装置Aは、本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造の一例を適用した特に好ましい態様を示しているが、上述した各部の構成は他の構成と置換あるいは併用することが可能であり、これについて以下に詳細に説明する。
上記接触感知手段40は、開閉体10における閉鎖方向側の端部に配置され、該端部に対する障害物の接触を感知するものであれば上記開閉装置Aによる構成に限定されるものでないが、好ましくは、上記開閉装置Aのように、開閉体10の閉鎖方向側の端部に、障害物の接触により動作可能な可動部材12bを設け、該可動部材12bによる動作を、近接感知部51により非接触感知する構成とする。
なお、この接触感知手段40は、上記開閉装置Aによれば、近接感知部51が可動部材12bにより動作する回動部材12cを感知するようにしているが、可動部材12bを直接感知するようにしてもよいし、可動部材12bによって動作するその他の部材を感知するようにしてもよい。
また、この接触感知手段40は、上記開閉装置Aによれば、開閉体10の幅方向における何れの部位であっても障害物を感知できるように、開閉体幅方向の略全長にわたる座板部材12によって構成したが、他の態様としては、開閉体10における閉鎖方向側の端部において、その開閉体幅方向に部分的に単数もしくは複数の可動部材を配設し、該可動部材の動作を感知するようにしてもよい。
また、この接触感知手段40は、開閉装置Aによれば回動規制部12c1を近接スイッチ等の近接感知部51により非接触感知するようにした好ましい態様としているが、同回動規制部12c1を接触式感知スイッチ(例えばリミットスイッチや、マイクロスイッチ、感圧式スイッチ、リードスイッチ等)により接触感知する構造としたり、回動規制部12c1以外の可動部位を近接スイッチ等の非接触式感知スイッチや前記接触式感知スイッチにより感知する構造としたり等することも可能である。
また、上記非接触感知手段50は、開閉体10の閉鎖方向側の端部から開閉体閉鎖方向へ突出するように放出部52及び捕捉部53を備え、該放出部52から略開閉体幅方向へ放出される障害物感知媒体の経路sに進入する障害物を該捕捉部53によって感知するように構成されていれば、上記開閉装置Aによる構成に限定されるものでない。
すなわち、この非接触感知手段50は、上記開閉装置Aによれば、放出部52を開閉体幅方向の一端側に配置するとともに捕捉部53を他端側に配置し、これら放出部52と捕捉部53の間に障害物感知媒体の経路sを形成するようにしたが、他の態様としては、放出部52及び捕捉部53の双方を開閉体幅方向の一端側に配置するとともに、その他端側には放出部52から放出される障害物感知媒体を捕捉部53へ向けて反射する反射部材(例えば所謂リフレクター等)を配設し、放出部52及び捕捉部53と前記反射部材との間に、障害物感知媒体の往復経路を形成するようにしてもよい。
また、放出部52及び捕捉部53は、上記開閉装置Aによれば、障害物感知媒体として赤外線を用いた光電センサーにより構成しているが、他の態様としては、障害物感知媒体としてマイクロ波や、レーザー光、超音波、ミリ波等を用いた態様とすることも可能である。特に超音波やミリ波を用いたレーダー装置により構成すれば、放出部52及び捕捉部53のみを、開閉体幅方向の一端側に配設された態様(リフレクターを備えない構成)とすることができる。
また、上記非接触感知手段50を自由垂下状に支持する手段は、上記開閉装置Aによる構成に限定されるものでなく、例えば、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの各々を可撓性紐状体(例えば紐や、ワイヤー、鎖等)により開閉体10の下端に吊るすようにした構成とすることも可能である。
なお、この手段は、上記開閉装置Aによれば非接触感知手段50を開閉体幅方向に若干揺動可能にした態様を示しているが、この手段には、非接触感知手段50を開閉体幅方向と開閉体厚さ方向との一方向又は双方向に揺動可能にした態様等を含む。
また、上記点検部23は、開閉装置Aによればガイドレール20の下端側に設けたが、開閉体10が開放された位置で、非接触感知手段50の点検を可能にするようにガイドレール20の上端側に配置されていてもよく、ガイドレール20の上端側から下端側にわたって設けてもよい。
更に、この点検部23は、上記のような開口部と蓋部材による構成ではなく、ガイドレール20が長さ方向に分割されたり組み合わせられたりするようにして、該ガイドレール20における長さ方向の一部分が着脱される構成としてもよい。
更に、この点検部23は、スライドしたり回動したり等する蓋部材によって開閉される構成としてもよい。
また、上記反射手段12dは、障害物感知媒体を捕捉部53以外の方向へ反射させるものであれば図示例に限定されるものでなく、例えば、座板部材12の開閉体閉鎖方向の面を一枚板により傾斜状に形成した態様や、同面を波型やリブ、溝を有する形状等、凹凸状に形成した態様等としてもよい。更に、上記反射手段12dは、座板部材12自体の下面等を前記形状に形成することで、座板部材12と一体に構成された態様等としてもよい。
また、上記誤反射防止手段は、開閉体10の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される開閉体10により当接される当接対象部位pとの内、一方又は双方の部位によって障害物感知媒体が反射されて捕捉部53に捕捉されるのを阻むようにした構成であれば、上記開閉装置Aによる構成に限定されるものでない。
すなわち、この誤反射防止手段は、上記開閉装置Aによれば反射手段12dや放出部52を傾斜させた構成等により構成したが、例えば、障害物感知媒体を透過させる障害物感知媒体透過手段からなる態様や、障害物感知媒体を吸収する障害物感知媒体吸収手段からなる態様とすることも可能である。
前記障害物感知媒体透過手段の具体例としては、座板部材12の開閉体閉鎖方向側の端面に、単数もしくは複数のスリット孔や、その他の形状の孔等、貫通孔を形成したり、該端面を光透過材料により形成したり等することで、該端面に障害物感知媒体を透過させるように構成すればよい。
また、前記障害物感知媒体吸収手段の具体例としては、例えば、座板部材12の開閉体閉鎖方向側の端面に、障害物感知媒体を捕捉部53へ反射させない程度に吸収するように、黒色等の塗装を施したり、黒色等の部材を装着したり、あるいはゴム材を装着したり等することで構成すればよく、特に前記ゴム材を装着した態様によれば開閉体10閉鎖時の衝撃吸収効果を兼ね備えることができる。
なお、上記誤反射防止手段を前記障害物感知媒体透過手段や前記障害物感知媒体吸収手段によって構成した場合、上述した実施の形態のような開閉体10下端の傾斜面(詳細には両傾斜片部12d1,12d1)を省いた態様とし、部品コストを削減して生産性を向上することもできる。
更に、この誤反射防止手段は、上記反射手段12dや、上記のように放出部52を傾斜させた手段、上記障害物感知媒体透過手段、上記障害物感知媒体吸収手段等を、適宜に組み合わせてなる態様とすることも可能である。
また、上記反射手段12dや、上記障害物感知媒体透過手段、上記障害物感知媒体吸収手段等が配設される部位は、開閉体10の閉鎖方向の端部に限定されるものでなく、開閉体10の閉鎖方向の端部と、開閉体10により当接される当接対象部位pとの内、一方または双方の部位であればよい。
また、上記感知部保護手段は、開閉体10が閉鎖状態となった際に、非接触感知手段50における部位であって且つ障害物感知媒体を放出又は捕捉あるいは反射する部位に対し、塵や、埃、結露水、くもり膜等の異物が付着するのを阻むように構成されていれば、上記開閉装置Aによる構成に限定されるものでない。
例えば、放出部52及び捕捉部53の双方を開閉体幅方向の一端側に配置するとともに、その他端側に障害物感知媒体を捕捉部53へ向けて反射する反射部材(例えば所謂リフレクター等)を配設することで、上記非接触感知手段を構成した場合には、放出部52や捕捉部53に対し異物が付着するのを阻むようにした構成であってもよいのは勿論のこと、前記反射部材に対して異物が付着するのを阻むようにした構成としてもよい。
また、上記開閉装置Aによれば、放出部52や捕捉部53等の部位に対し、開閉体10の幅方向の端部の閉鎖板12eを近接させる構成としたが、更に異物の付着を効果的に阻むために、放出部52や捕捉部53等の部位が、開閉体10の幅方向の端部(詳細には座板部材12の幅方向の端部)によって覆われるようにしてもよい。
また、上記感知部保護手段を上記掃拭部材12fが具備された構成とした場合、この掃拭部材12fは、接触感知手段50における部位であって且つ障害物感知媒体を放出又は捕捉あるいは反射する部位、具体的には放出部52の放出面や、捕捉部53の捕捉面、リフレクターの反射面等に対し付着される異物(塵や、埃、結露水、くもり膜等を含む)を掃拭可能なものであればよく、具体例としては、ブラシ、布、天然または合成の皮等が挙げられる。
また、接触感知手段40又は非接触感知手段50の一方または双方によって障害物を感知した際の感知指令を開閉装置Aの制御部に伝達する感知伝達手段は、本実施の形態のように有線式であってもよいし、無線式であってもよい。
次に、本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造の他例を適用した開閉装置について説明する。なお、以下に示す開閉装置において、上述した開閉装置Aと略同様の箇所については、上記開閉装置Aと同一の符号を用いることで、重複する詳細説明を省略する。
図10に要部を示す開閉装置Bは、上述した開閉装置Aにおける座板部材12を、座板部材13に置換することで、上記開閉装置Aのものとは異なる態様の反射手段13dを構成している。
座板部材13は、開閉体本体11の最下端部の上記スラットに接続されて開閉体本体11と一体的に開閉動作する固定部材13aと、該固定部材13aに対して開閉体開閉方向(図示例によれば上下方向)に沿って移動自在な可動部材13bとからなる断面略逆T字状を呈する。そして、この座板部材13は、開閉体10よりも閉鎖方向側の障害物を接触感知する接触感知手段を構成している(図10及び11参照)。
前記接触感知手段は、上記開閉装置Aの接触感知手段40と同様にして、前記座板部材13と、上記非接触感知手段50に具備された近接感知部51とからなり、障害物との当接により前記可動部材13bが上方へ動作したことを、近接感知部51によって感知する。
固定部材13aは、下面側を開口した断面略枠状の部材であり、その外部上端側を開閉体本体11の最下端の上記スラットに接続している。
そして、この固定部材13aの内部には、開閉体幅方向にわたって回動部材13cが枢支されている。
また、この固定部材13aの表裏面には、上記開閉装置Aの被係合部12g,12gと略同様にして、被係合部13g,13gが設けられ、これら被係合部13g,13gは、上述した放出側非接触感知ユニット50a(または捕捉側非接触感知ユニット50b)を自由垂下状に支持する。
また、可動部材13bは、断面略逆T字枠状を呈し、上記固定部材13aに対し、開閉体開閉方向へスライドするように係合している。
そして、この可動部材13bは、固定部材13aに対し相対的に開閉体開放方向へスライドした際に、該可動部材13bの上端部を上記回動部材13cの揺動端部に当接させ、上記回動部材13cを回動させる。
回動部材13cは、可動部材13bに押されて、揺動端側が開閉体開放方向へ回動された際に、上記非接触感知手段50の近接感知部51(図11参照)によって感知されるように配設されている。なお、この回動部材13cの揺動端側には、近接感知部51による感知性能を向上するように、必要に応じて、スチール板等の磁性体が固定される。
また、上記座板部材13は、その開閉体閉鎖方向側の端部に、反射手段13dを設けることで、放出部52から放出される障害物感知媒体が反射されて捕捉部53に捕捉されるのを阻む誤反射防止手段を構成している。
反射手段13dは、固定部材13aの開閉体閉鎖方向の端部を、断面略逆W字状に形成し、この端部にならって反射板14を固定してなる。
反射板14は、開閉体厚さ方向へ傾斜する傾斜面を、開閉体厚さ方向にわたって断面略凹凸状に配置してなり、詳細には、開閉体厚さ方向における中央側の部位を断面略山形状に開閉体閉鎖方向へ突出させるとともに、その開閉体厚さ方向における両端側の部位を傾斜状に開閉体閉鎖方向へ突出させることで、複数の傾斜面14a,14b,14c,14dからなる断面略逆W字状に形成される。
この反射板14の材質は、障害物感知媒体を反射可能なものであればよく、例えば、比較的表面粗さの小さい表面処理(例えば鏡面処理等)がされたアルミニウム板やステンレス板、あるいは反射性塗料を塗布した板材等とされる。
なお、図示例の好ましい一例によれば、座板部材13dの閉鎖方向端部を断面逆W字状に形成し、該端部に断面逆W字状の反射板14を重ね合わせて固定することで、障害物感知媒体に対する反射性を良好にするとともに、開閉体10が開放された際の意匠性を向上しているが、より簡素な構造とするためには、反射板14を省くとともに、可動部材13bの下端部に障害物感知媒体を反射可能な表面処理を施して、該下端部自体で直接的に障害物感知媒体を反射するようにしてもよい。
上記構成によれば、放出部52から放出される障害物感知媒体は、仮に若干放射状に放出されて、座板部材13の閉鎖方向側の端部(より具体的には反射板14)によって反射されたとしても、該端部には開閉体開閉方向に対し略直交する面が無く、かつ該端部には比較的傾斜角度の小さい複数の傾斜面14a,14b,14c,14dを有するため、これら傾斜面により障害物感知媒体を効果的に捕捉部53以外の方向へ反射させる。
なお、上記開閉装置Bにおいて、反射手段13dの構成は、開閉体10の閉鎖方向の端部を、開閉体開閉方向に対し略直交する面が略無いように開閉体厚さ方向へ傾斜させたものであれば、図10及び図11に限定されるものでなく、例えば、図12に示す態様とすることができる。
図12に示す態様は、座板部材13における可動部材13bの開閉体閉鎖方向側の端部に、開閉体厚さ方向へ傾斜する多数の傾斜面13eを、開閉体厚さ方向にわたって断面凹凸状に配置した態様であり、各傾斜面15の傾斜角度をより大きくすることで、障害物感知媒体を捕捉部53以外の方向へ反射する効果を向上している。
なお、図12の例示によれば、多数の傾斜面13eは座板部材13と一体的に構成してあるが、図11のものと同様に、座板部材13の下端に反射板を固定するようにしてもよい。
また、図13に要部を示す開閉装置Cは、上述した開閉装置Aにおける反射手段12dを反射手段14dに置換した構成としている。
反射手段14dは、座板部材12の開閉体閉鎖方向の端部を、当接対象部位との当接によって開閉体開放方向へ移動させるように構成してある。
より詳細に説明すれば、この反射手段14dは、二つの反射揺動片14d1,14d2を具備してなり、各反射揺動片14d1(または14d2)は、開閉体厚さ方向の一端側が所定角度揺動自在となるように、他端側を可動部材12bに枢支されている。
そして、これら反射揺動片14d1,14d2は、その揺動端側を重ね合わせた状態で、開閉体閉鎖方向へ断面略山形状に突出する。
この開閉装置Cによれば、開閉体10が全閉される際、二つの傾斜した反射揺動片14d1,14d2は、当接対象部位に当接されると、重なり合うようにして折り畳まれる。そのため、開閉体10全閉時における反射手段14dの収まりがよい。
また、二つの反射揺動片14d1,14d2は、全閉状態の開閉体10が開放される際には、自重によって開閉体閉鎖方向へ突出する。
なお、この態様は、二つの反射手段14d1,14d2を、当接対象部位との当接により開閉体開放方向へスライドさせる構成(図示せず)に置換することも可能である。
また、図14及び図15(a)に要部を示す開閉装置Dは、上述した開閉装置Aにおける座板部材12の可動部材12bを、可動部材15bに置換することで、放出部52から放出される障害物感知媒体が反射して捕捉部53に捕捉されるのを阻む誤反射防止手段を構成している。
前記可動部材15bは、その開閉体閉鎖方向側の端部に、開閉体閉鎖方向へ開口し且つ開閉体幅方向へわたる凹部15b1を設けるとともに、この凹部15b1内に遮断部材15b2を固定している。
この遮断部材15b2は、該凹部15b1内へ向かう障害物感知媒体の経路を遮断するように、該経路と交差して配置される。この遮断部材15b2の位置は、好ましくは可動部材15bにおける開閉体幅方向の中央側とされる。
また、この遮断部材15b2の配設数は、単数であっても複数であってもよいが、障害物感知媒体の経路をより確実に遮断するようにするためには、図示例のように複数とするのが好ましい。
また、この遮断部材15b2の材質は、より効果的には、障害物感知媒体を吸収し易い材質、例えば、表面に黒色や濃紺色等の彩度の低い色調のコーティングを施した板材や、同様の色調のゴム材や合成樹脂材、木材、スポンジ状部材等とされる。
この開閉装置Dによれば、放出部52から放出される障害物感知媒体は、仮に若干放射状に放出されて、開閉体10の閉鎖方向側の端部へ向かったとしても、遮断部材15b2によって遮られるため、捕捉部53へ到達し難い。
なお、上記凹部15b1及び遮断部材15b2は、図15(b)乃至(d)の各々に示す各態様に置換することが可能である。
図15(b)は、座板部材12の可動部材15bを断面略山形凹状に形成し、その凹部15b1内に、単数もしくは複数の可動部材15bを配設したものであり、可動部材15bにより障害物感知媒体を遮断できる上、傾斜する凹部15b1内面によって障害物感知媒体を捕捉部53以外の方向へ反射させる効果も併せ持っている。
また、図15(c)は、座板部材12の可動部材15bを断面略半円凹状に形成し、その凹部15b1内に、単数もしくは複数の可動部材15bを配設したものであり、可動部材15bにより障害物感知媒体を遮断できる上、湾曲する凹部15b1内面によって障害物感知媒体を捕捉部53以外の方向へ反射させる効果も併せ持っている。
また、図15(d)は、座板部材12の可動部材15bを断面略逆W字状に形成し、その凹部15b1,15b1内に、単数もしくは複数の可動部材15bを配設したものであり、可動部材15bにより障害物感知媒体を遮断できる上、傾斜する凹部15b1内面によって障害物感知媒体を捕捉部53以外の方向へ反射させる効果を併せ持っている。
本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造が適用された開閉装置の一例を示す正面図であり、要部を切欠して示している。 同開閉装置用障害物感知構造の要部斜視図。 同開閉装置用障害物感知構造の要部分解斜視図。 図1における(IV)-(IV)線断面図。 図1における(V)-(V)線断面図。 接触感知手段の動作を(a)と(b)に順次に示す断面図。 反射手段の作用を説明する断面図。 放出部を傾斜させたことによる作用を示す模式図。 非接触感知ユニットの動作を(a)と(b)に順次に示す断面図。 本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造の他例を示す要部斜視図。 図10における(XI)−(XI)線断面図。 本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造の他例を示す要部断面図。 本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造の他例を示す要部断面図であり、(a)は開閉体の閉鎖方向側の端部から反射手段を突出させた状態を示し、(b)は同反射手段を折り畳んだ状態を示す。 本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造の他例を、下方側から示す要部斜視図。 (a)は図14に示す開閉装置用障害物感知構造を示す斜視図であり、(b)乃至(c)の各々は、本発明に係わる開閉装置用障害物感知構造の他例を示す斜視図。
符号の説明
10:開閉体
12:座板部材
12d,13d,14d:反射手段(誤反射防止手段)
12e:閉鎖板(感知部保護手段)
12f:掃拭部材(感知部保護手段)
13e:傾斜面
14a,14b,14c,14d:傾斜面
15b1:凹部
15b2:遮断部材
20:ガイドレール
21:ガイド片
23:点検部
40:接触感知手段
50:非接触感知手段
50a:放出側非接触感知ユニット
50b:捕捉側非接触感知ユニット
51:近接感知部
52:放出部
53:捕捉部
54:ユニット本体
55:重量調整部材
A,B,C,D:開閉装置
p:当接対象部位

Claims (13)

  1. 少なくとも閉鎖方向へ動作可能な開閉体に備えられて、該開閉体よりも閉鎖方向側の障害物を感知するようにした開閉装置用障害物感知構造において、
    前記開閉体における閉鎖方向側の端部に、非接触感知手段と誤反射防止手段とが具備され、
    前記非接触感知手段は、前記開閉体の閉鎖方向側の端部から開閉体閉鎖方向へ突出するように放出部及び捕捉部を備え、放出部から略開閉体幅方向へ障害物感知媒体を放出し、該障害物感知媒体の経路に進入する障害物を捕捉部によって感知するように構成され、
    前記誤反射防止手段は、障害物感知媒体が誤反射により上記捕捉部に捕捉されるのを阻むように構成されていることを特徴とする開閉装置用障害物感知構造。
  2. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位に、障害物感知媒体を上記捕捉部以外の方向へ反射する反射手段を設けてなることを特徴とする請求項1記載の開閉装置用障害物感知構造。
  3. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位を、開閉体開閉方向に対し略直交する面が略無いように開閉体厚さ方向へ傾斜させてなることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置用障害物感知構造。
  4. 上記誤反射防止手段は、障害物感知媒体を開閉体厚さ方向へ反射させるように、上記開閉体の閉鎖方向の端面を傾斜させてなることを特徴とする請求項2又は3記載の開閉装置用障害物感知構造。
  5. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向の端部を、開閉体厚さ方向へ傾斜する複数の傾斜面からなる断面略凹凸状に形成していることを特徴とする請求項4記載の開閉装置用障害物感知構造。
  6. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部について、その開閉体厚さ方向における中央側の部位を断面略山形状に開閉体閉鎖方向へ突出させるとともに、その開閉体厚さ方向における両端側の部位を傾斜状に開閉体閉鎖方向へ突出させていることを特徴とする請求項5記載の開閉装置用障害物感知構造。
  7. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部に備えられ、該端部を上記当接対象部位との当接によって開閉体開放方向へ移動するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載の開閉装置用障害物感知構造。
  8. 上記誤反射防止手段は、上記当接対象部位との当接によって折り畳まれることで開閉体閉鎖方向側の端部を開閉体開放方向へ移動するように構成されていることを特徴とする請求項7項記載の開閉装置用障害物感知構造。
  9. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位に、遮断部材を備え、
    該遮断部材は、前記一方又は双方の部位へ向かう障害物感知媒体の経路を遮断するように、該経路と交差していることを特徴とする請求項1乃至8何れか1項記載の開閉装置用障害物感知構造。
  10. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部に、開閉体閉鎖方向へ開口し且つ開閉体幅方向へわたる凹部を設けるとともに、該凹部内に上記遮断部材を配設していることを特徴とする請求項9記載の開閉装置用障害物感知構造。
  11. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位に、上記障害物感知媒体を透過させる障害物感知媒体透過手段を設けてなることを特徴とする請求項1乃至10何れか1項記載の開閉装置用障害物感知構造。
  12. 上記誤反射防止手段は、上記開閉体の閉鎖方向側の端部と、閉鎖される上記開閉体により当接される当接対象部位との内、一方又は双方の部位に、上記障害物感知媒体を吸収する障害物感知媒体吸収手段を設けてなることを特徴とする請求項1乃至11何れか1項記載の開閉装置用障害物感知構造。
  13. 上記誤反射防止手段は、上記放出部を、その放出方向が上記開閉体側へ所定角度傾斜するように支持してなり、前記所定角度は、上記放出部と上記捕捉部との間に障害物検知媒体の直線的な経路を確保可能な範囲内で設定されていることを特徴とする請求項1乃至12何れか1項記載の開閉装置用障害物感知構造。
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