JP4231438B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
なお、前記開閉体は、空間を仕切る方向へ略直線的に移動するものであり、この開閉体には戸先側が略円運動をする所謂開き戸を含まない。
この非接触感知手段には、前記放出部を開閉体幅方向の一端側に配置するとともに前記捕捉部を他端側に配置し、これら放出部と捕捉部との間に障害物感知媒体の経路を形成するようにした態様や、前記放出部と前記捕捉部との双方を開閉体幅方向の一端側に配置するとともに、その他端側には前記放出部から放出される障害物感知媒体を前記捕捉部へ向けて反射する反射部材(例えば所謂リフレクター等)を配設し、前記放出部及び前記捕捉部と前記反射部材との間に、障害物感知媒体の往復経路を形成するようにした態様等を含む。
また、上記非接触感知手段には、上記障害物感知媒体として赤外線を用いるようにした態様(より具体的には、例えば光電センサー等による構成)や、上記障害物感知媒体としてマイクロ波や、レーザー光、超音波、ミリ波等を用いるようにした態様(より具体的には、例えばレーダー装置等による構成)等を含む。
特に上記非接触感知手段を超音波やミリ波等を用いたレーダー装置により構成すれば、放出部及び捕捉部のみを、開閉体幅方向の一端側に配設された態様(リフレクターを備えない構成)とすることができ、構成が簡素である。
なお、上記非接触感知手段の少なくとも一部は、上記ガイドレール内に配置することが好ましい。この構成によれば、上記非接触感知手段を外部から保護することができる上、外観上の体裁もよい。
この接続状態の好ましい具体例としては、上記放出部及び/又は上記捕捉部を、上記開閉体に対し、開閉体厚さ方向及び/又は開閉体幅方向へのあそびを有するように止着した態様や、上記放出部及び/又は上記捕捉部を、上記開閉体に対し、開閉体開閉方向を中心軸として回動自在に支持した態様、上記放出部及び/又は上記捕捉部を、上記開閉体に対し、可撓性部材を介して接続した態様等が挙げられる。
また、「凹凸状に係合」とは、係合し合う二つの部材(具体的には上記放出部及び/又は上記捕捉部と上記開閉体)との内、何れか一方が凸状となり他方が凹状となって嵌り合うことを意味する。
第一の手段によれば、開閉体と放出部及び又は捕捉部とが柔軟に接続されているため、開閉体内外の気圧差や、風圧、開閉動作時の振動等により開閉体の閉鎖方向の端部(例えば座板等)が開閉体厚さ方向や開閉体開閉方向へ撓んだとしても、その撓みは、放出部及び/又は捕捉部に伝達し難い。
そして、放出部及び/又は捕捉部が、開閉体と比較して撓み等を生じ難いガイドレールと係合しているため、これら放出部と捕捉部の間に形成される障害物感知媒体の経路は、開閉体厚さ方向等へ振れ難く、その方向性が安定する。
よって、開閉体の撓みや振動等が発生した場合でも、非接触感知手段による障害物感知媒体の経路の傾き等に起因して、障害物感知媒体が捕捉部に捕捉されなかったり、座板や地面等の障害物以外の物体を感知してしまったり等、非接触感知手段の障害物に対する感知精度が低下してしまうのを防ぐことができる
したがって、放出部及び/又は捕捉部が開閉体の撓みや振動等の影響をいっそう受け難い状態となり、障害物感知媒体の経路を、より安定化させることができる。
したがって、風圧等により開閉体が撓み、該開閉体の端部がガイドレールの底部から離れる方向へ移動しようとした場合にも、その移動の影響により放出部及び/又は捕捉部が傾いて、障害物に対する感知精度が低下してしまうのを防ぐことができる。
本実施の形態の開閉装置は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりする開閉体を備え、該開閉体をガイドレールにより開閉方向へ案内することで、空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置に適用した一例を説明する。
この座板部材12の外観形状は、本実施の形態の好ましい一例によれば、開閉体幅方向及び開閉体開閉方向における撓みを抑制し且つ開閉体10による閉鎖性を良好にするように、断面逆T字状に形成される。
この被係合部12g,12gは、図示のように座板部材12に対し別部材を貫通し固定して構成してもよいし、座板部材12の面を部分的に切り起こす等して構成してもよい。
この切欠部10aの開閉体開閉方向の寸法は、対応して配置される放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)のスライド量と略同等に設定されることで、放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)が開閉体開閉方向へスライドした際に、放出部51(又は捕捉部52)の電気配線が弛んだり伸びたりするスペースを十分に確保している。
そして、この非接触感知手段50は、放出側非接触感知ユニット50a側から放出される障害物感知媒体を捕捉側非接触感知ユニット50b側で捕捉することにより、これら放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの間に障害物感知媒体の経路sを形成する。
更に、このユニット本体54における両側壁部54c,54cの外表面であって、ガイドレール20側の部位には、ガイド部材21の後述する第一係合部21aと凹凸状に係合するように、開閉体開閉方向へわたる係合溝54f,54fが形成されている。
上記構成によれば、風圧や閉鎖動作時の振動等により座板部材12が開閉体厚さ方向へ撓んだり振動したり等しても、その撓みや振動の影響が、ユニット本体54へ伝達し難い。
すなわち、前記構成によれば、風圧や閉鎖動作時の振動等により座板部材12が開閉体厚さ方向へ撓んだとしても、座板部材12の幅方向の端部が寸法x2の範囲内で移動するため、前記撓みの影響がユニット本体54へ伝達し難い。
また、このユニット本体54には、自重による開閉体閉鎖方向へのスライド動作を良好にする等の観点より、必要に応じて金属材料等からなる錘部材(図示せず)を固定するのが好ましい。
また、捕捉側非接触感知ユニット50bにおいて、ユニット本体54内の開閉体閉鎖方向側には、捕捉部52が固定される。
放出部51及び捕捉部52は、放出部51から開閉体幅方向へ放出する障害物感知媒体を捕捉部52により捕捉する構成であればよく、本実施の形態の好ましい一例によれば、障害物感知媒体としての赤外線を放出部51から放出して捕捉部52によって受光する光電センサーが用いられている。
この電気配線ガイド部材55は、ガイドレール20内で非接触感知手段50から巻取装置30側の制御部(図示せず)にわたる電気配線を覆って保護しており、フレキシブルに曲げ変形されることで、内在する該電気配線を開閉体開閉方向へ自在に案内する周知の部材である。
このガイドレール20内には、放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)と嵌り合って、この放出側非接触感知ユニット50a(又は捕捉側非接触感知ユニット50b)を開閉体開閉方向へ導くガイド部材21(図3参照)が、開閉体開閉方向にわたって連続的に設けられている。
このガイド部材21は、図示した好ましい一例によれば、第一係合部21aと第二係合部21bとを一体的に具備した断面略L字状に形成され、ガイドレール20の底面に、リベット止めや、ねじ止め、溶着、嵌合等の止着手段により固定されている。
なお、この巻取装置30は、開閉体10を電動により開放動作及び閉鎖動作させる態様であってもよいし、開閉体10を電動で開放動作させるとともに同開閉体10を自重により閉鎖動作させる態様であってもよい。
開閉体10の閉鎖動作中、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの各々は、座板部材12よりも閉鎖方向側に突出した状態で、ガイドレール20内のガイド片21に案内され、開閉体10と一体的に開閉体閉鎖方向へ移動する。
この開閉体10の閉鎖動作中に、障害物感知媒体の経路sに障害物が侵入すると、図示しない制御部の指令により、閉鎖動作中の開閉体10が停止や反転あるいは速度低下等する。
すなわち、放出側非接触感知ユニット50a内の放出部51と、捕捉側非接触感知ユニット50b内の捕捉部52との間に形成される障害物感知媒体の経路sは、開閉体10の閉鎖動作中、開閉体厚さ方向や開閉体開閉方向等へ振れ難く、その方向性が安定する。
よって、前記座板部材12の撓みや振動等に起因して、障害物感知媒体の経路sが傾き、障害物感知媒体が捕捉部52に捕捉されなかったり、座板部材12や当接対象部位p(地面や床面、下枠等)等の障害部以外の物体を感知してしまったり等、障害物に対する感知精度が低下してしまうのを防ぐことができる。
そして、これら放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bの下端と座板部材12の下端とが、当接対象部位pとの当接により略面一になると、開閉体10の閉鎖動作が停止する。
したがって、放出側非接触感知ユニット50aと捕捉側非接触感知ユニット50bとの各々は、再度開閉体10よりも下方へ突出されて、障害物を感知可能な状態となる。
挿通孔54a1’,54a2’は、前記電気配線を上下方向へ移動自在に挿通し、また、挿通孔54a3’は、前記電気配線の一端側を放出部51(又は捕捉部52)に導く。
そして、同垂直片部54b’の上下方向の中途部位には、上記電気配線の一端側を放出部51へ導く挿通孔54b1’が形成されている。
この係合部材56は、図示例によれば、回動不能に固定されているが、ガイド部材22との摩擦抵抗を一層軽減するために、回動自在に支持されていてもよい。
そして、この係合部材56は、ユニット本体54’の垂直片部54b’の表面における上端側と下端側に複数固定され、更に、その下端側の係合部材56との間に放出部51(又は捕捉部52)を挟むようにして放出部51(又は捕捉部52)の表面にも固定されている。
この可撓性部材57によれば、ユニット本体54’は、開閉体10に対し相対的に、開閉体厚さ方向及び開閉体幅方向、そしてこれら方向の複合方向へ、揺動自在及び移動自在であって、更に、該可撓性部材57を略中心軸とした回転方向にも回動自在な状態となる。
そのため、ユニット本体54’は、開閉体10の撓みや振動等の影響を、より受け難い状態となる。
なお、この可撓性部材57は、可撓性を有するものであれば図示例に限定されるものでなく、例えばワイヤーやその他の紐状体等であってもよい。
そして、ガイド部材23は、ユニット本体54’表面の係合部材56を開閉体幅方向の両側から挟んで開閉体開閉方向へ案内する板状の部材である。
この開閉体10の閉鎖動作中に、障害物感知媒体の経路sに障害物が侵入すると、図示しない制御部の指令により、閉鎖動作中の開閉体10が停止や反転あるいは速度低下等する。
したがって、障害物感知媒体の経路sの方向性が安定するため、障害物に対する感知精度が低下してしまうのを防ぐことができる。
20:ガイドレール
50:非接触感知手段
50a,50a’:放出側非接触感知ユニット
50b,50b’:捕捉側非接触感知ユニット
51:放出部
52:捕捉部
54,54’:ユニット本体
A,B:開閉装置
s:経路
Claims (5)
- 空間を仕切る方向へ閉鎖動作可能な開閉体と、該開閉体の動作を案内するガイドレールと、該開閉体よりも閉鎖方向側の障害物を感知する非接触感知手段とを備えた開閉装置において、
前記非接触感知手段は、前記開閉体から開閉体閉鎖方向へ突出するように放出部及び捕捉部を備え、放出部から略開閉体幅方向へ障害物感知媒体を放出し、該障害物感知媒体の経路に存在する障害物を捕捉部によって感知するように構成され、
前記放出部及び/又は前記捕捉部は、前記開閉体に対し柔軟に接続されるとともに、前記ガイドレールに対し、開閉体厚さ方向に凹凸状に嵌り合った状態で開閉体開閉方向へ案内されるように係合していることを特徴とする開閉装置。 - 前記ガイドレールに、開閉体開閉方向にわたって連続的にガイド部材を設け、
前記開閉体の幅方向の端部側に、前記開閉体に対して開閉体開閉方向へ所定間隔スライドし、且つ前記ガイド部材によって開閉体開閉方向へ導かれるように、ユニット本体を設け、
前記ユニット本体に前記放出部及び/又は前記捕捉部を固定し、
前記ガイド部材と前記ユニット本体とを、開閉体厚さ方向に凹凸状に嵌め合わせたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 前記ガイド部材は、前記ユニット本体に対し開閉体厚さ方向に凹凸状に嵌り合う第一係合部と、同ユニット本体に対し開閉体幅方向に凹凸状に嵌り合う第二係合部とを有することを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
- 前記開閉体の閉鎖方向側における幅方向端部側には、開閉体厚さ方向へ突出する被係合部が設けられ、
前記ユニット本体は、前記被係合部を内在するように前記開閉体の幅方向の端部側を囲むとともに、その内面に、前記被係合部に対し開閉体開閉方向へ所定間隔スライド可能に係合し合う係合溝を有し、該係合溝内の上端部によって前記被係合部に掛合されていることを特徴とする請求項2又は3記載の開閉装置。 - 上記放出部及び/又は上記捕捉部は、上記開閉体に対し、可撓性部材を介して略吊下り状に接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
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