JP2007032011A - 開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 開閉体10を略全閉位置まで閉鎖動作させた際に、障害物を非接触感知する非接触感知センサによる感知信号が無く、且つ開閉体10が略全閉されたことを感知する全閉感知手段による感知信号が有る場合に、前記非接触感知センサが異常であると判断するようにした。
【選択図】 図1
Description
この従来技術では、略全閉時に開閉体(カーテン1)が当接対象部位(床面や地面、枠部材等)に当接するのに伴って、光電センサ(センサ3)も同当接対象部位に当接した際、その衝撃により光電センサ(センサ3)が故障してしまうのを、クッション(3B)により緩和している。
また、開閉体(カーテン1)が略全閉された際には、光電センサ(センサ3)が当接対象部位である地面や、床面、枠部材等に近接して配置されるため、当接対象部位に付着した異物や水分の影響により光電センサ(センサ3)が故障する場合もある。更に、開閉体(カーテン1)を開閉方向へ導くガイドレールや、光電センサ(センサ3)自体等の結露が起因して、光電センサ(センサ3)が故障する場合もある。
そして、仮に前記のようにして光電センサ(センサ3)が故障してしまった場合、その故障を認識することができず、ひいては、開閉体(カーテン1)の閉鎖動作中に、該開閉体(カーテン1)よりも閉鎖方向側の障害物を感知できなくなってしまうおそれがある。
また、この開閉装置には、開閉体をその開放方向側の巻取軸によって巻取り、該巻取軸から繰出すようにした態様や、開閉体をその開放方向側の収納部位へ巻き取ることなく収納し、該収納部位から繰出すようにした態様等を含む。
このスライド体は、上記開閉体の幅方向において単数設けられていてもよいし、複数設けられていてもよいが、特に上記非接触感知センサを例えば光電センサ等のように所定間隔をおいて配置された複数の部品(例えば発光部と受光部等)から構成する場合には、少なくともその部品の個数に応じた数を設けるようにする。
このスライド体は、上記当接対象部位(例えば、床面や、地面、枠部材)との当接により後退し、当該スライド体自体の自重によって突出する態様とするのが好ましいが、上記開閉体の閉鎖方向が下方でない場合等には、上記スライド体を突出方向へ付勢するとともに該スライド体が当接対象部位との当接により開閉体開放方向へ後退する構成とすることも可能である。
この非接触感知センサの具体例としては、放出部としての発光部と、捕捉部としての受光部との間に、上記物体感知媒体としての光線を形成し、その光線が障害物等により遮られるのを感知するようにした態様(より具体的には、例えば光電センサ等)や、上記物体感知媒体として超音波や電波等を発するようにした態様等が挙げられる。
前記全閉近傍感知手段による感知信号があった場合に、上記スライド体と共に後退した際の上記非接触感知センサにより上記開閉体が感知されるのを回避するように、上記非接触感知センサによる感知信号を所定時間無効にし、その無効時間の経過後に、同非接触感知センサによる感知信号を有効にするようにしたことを特徴とする。
また、「前記非接触感知センサにより前記開閉体が感知されるのを回避する」という手段には、動作中の開閉体が非接触感知センサにより感知されるのを回避するようにした構成と、停止中の開閉体が非接触感知センサにより感知されるのを回避するようにした構成と、動作中の開閉体が非接触感知センサにより感知されるのを回避し更に停止中の開閉体が非接触感知センサにより感知されるのを回避するようにした構成とを含む。
前記全閉近傍感知手段による感知信号があった以後、開閉体停止信号が無い場合には、上記スライド体と共に後退した際の上記非接触感知センサにより上記開閉体が感知されるのを回避するように、上記非接触感知センサによる感知信号を無効にし、開閉体停止信号が有る場合には、上記非接触感知センサによる感知信号の有効を維持するようにしたことを特徴とする。
前記全閉近傍感知手段による感知信号があった以後、開閉体停止信号が無い場合には、前記スライド体と共に後退した際の前記非接触感知センサにより前記開閉体が感知されるのを回避するように、前記非接触感知センサによる感知信号を無効にし、開閉体停止信号が有る場合には上記開閉体を停止し、更にその停止中に開閉体閉鎖信号がある場合に、上記開閉体を、前記全閉近傍領域外まで反転動作させた後に閉鎖動作するようにしたことを特徴とする。
また、この可動座板感知センサにより上記可動座板の移動を感知する手段には、上記可動座板自体を直接感知するようにした態様や、上記可動座板の移動により揺動やスライド等する間接部材を感知するようにした態様等を含む。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、上記開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、該開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、上記開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
第一の発明によれば、。開閉体が略全閉された際、非接触感知センサによる感知信号が無く、且つ全閉感知手段による感知信号がある場合には、非接触感知センサの故障や、スライド体のスライド不良等、異常状態であると判断される。
よって、非接触感知センサが故障した場合等、障害物を非接触感知する機能に異常が生じた場合に、その異常を速やかに認識することができる。
また、例えば、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向端部が全閉近傍領域に進入した後、開閉体停止信号があって開閉体が停止し、その停止中に前記無効時間が経過してしまい、その経過後に閉鎖信号があって開閉体が閉鎖動作した場合には、前記無効時間の経過後に非接触感知センサの感知信号が有効となる。そのため、この状態で、開閉体の閉鎖方向側に、万が一障害物が侵入したとしても、その障害物を非接触感知センサの感知信号により感知することができる。
また、例えば、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向端部が全閉近傍領域に進入した後、開閉体停止信号があって開閉体が停止した場合には、その開閉体停止信号に応じて非接触感知センサの感知信号が有効となる。そのため、この状態では、開閉体の閉鎖方向側に、万が一障害物が侵入したとしても、その障害物を非接触感知センサにより感知することができる。
また、例えば、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向端部が全閉近傍領域に進入した後、開閉体停止信号があって開閉体が停止した場合には、その開閉体停止信号に応じて、開閉体が反転動作し全閉近傍領域外で停止するとともに、非接触感知センサの感知信号が有効となる。そのため、この状態では、再度閉鎖動作した場合の開閉体の閉鎖方向側に、万が一障害物が侵入したとしても、その障害物を非接触感知センサにより感知することができる。
しかも、例えば、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向端部が全閉近傍領域に進入した後、開閉体停止信号があって開閉体が停止し、その停止中に開閉体閉鎖信号があった場合には、開閉体が全閉近傍領域外まで反転動作した後に閉鎖動作する。この閉鎖動作の際には、非接触感知センサが有効であるため、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向側に、万が一障害物が侵入したとしても、その障害物を非接触感知センサにより感知することができる。
すなわち、非接触感知センサの感知信号は、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向端部が全閉近傍領域に進入した時点から所定の遅延時間経過後に、無効となる。
したがって、前記遅延時間を適宜に設定することにより、非接触感知センサの感知信号を、スライド体と共に後退して開閉体を感知してしまう寸前まで、有効にしておくことができ、ひいては、開閉体が略全閉状態となる寸前まで、非接触感知センサを有効に維持することができる。
そのため、開閉体の閉鎖方向端部が全閉領域に侵入した後、該開閉体の閉鎖方向側に、万が一障害物が侵入したとしても、その障害物を非接触感知センサによって感知できる可能性が高い。
したがって、例えば、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向端部が全閉近傍領域に進入した後に開閉体停止信号があった場合でも、有効な非接触感知センサにより、開閉体の閉鎖方向側の障害物を感知することができる。
したがって、全閉近傍領域外では開閉体の閉鎖方向側にある障害物を可動座板及び可動座板感知センサにより感知できる上、全閉近傍領域内では同可動座板及び同可動座板感知センサにより当接対象部位が感知されてしまうのを回避することができる。
したがって、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向端部が全閉近傍領域に侵入したことを、従来の複雑なリミットスイッチ機構(例えば、特開昭61−243624号公報に開示された発明)等を用いず、簡素な構造の補助感知センサにより感知することができる
本実施の形態による開閉装置は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置の一例として説明する。
なお、図中符号11bは、開閉体10がガイドレール20から開閉体幅方向へ抜けてしまうのを防ぐ抜止部材であり、ガイドレール20に係合している。
前記接続部材12内には、可動座板13のスライドに伴って一端側を開閉体開閉方向へ揺動させるように揺動片14が支持されている。
そして、この揺動片14は、接続部材12内に開閉体幅方向へわたって延設され、その開閉体幅方向の端部側を、接続部材12よりもガイドレール20側へ突出させて、接続部材12の幅方向の端部に差し込まれた中空状のブラケット12aに挿入され、該ブラケットの開口部12a2によって露出されている。
この動力側制御部34は、例えばリレー回路による構成とすればよいが、マイコンやプログラマブルコントローラー等を用いた回路や、その他の電子回路とすることも可能である。
このセンサ側制御部35は、制御のための設定値等を現場状況等に応じて容易に変更可能なように、例えばマイコンやプログラマブルコントローラー等を用いたプログラムドロジック回路による構成とするのが好ましいが、リレー回路やその他の電子回路を用いたワイヤードロジック回路とすることも可能である。
一方のスライドユニット50aは、開閉体の閉鎖方向端部から開閉体閉鎖方向へ突出するとともに当接対象部位p(例えば、床面や、地面、枠部材等)との当接によって後退するように設けられたスライド体51と、該スライド体51の突端側に設けられ開閉体幅方向へ物体感知媒体を放出する放出部52aと、可動座板13が開閉体本体11及び接続部材12に相対し開閉体開放方向へスライドしたことを感知する可動座板感知センサ53と、スライド体51が突出状態から後退したことを感知する補助感知センサ54とを備えている。
また、他方のスライドユニット50bは、上記スライドユニット50aのものと略同様に構成されたスライド体51と、上記放出部52aから放出される物体感知媒体を捕捉する捕捉部52bと、上記スライドユニット50aのものと略同様に構成された可動座板感知センサ53および補助感知センサ54とを備えている。
なお、前記被係合部12a1,12a1は、図示例によれば、接続部材12の幅方向の端部に差し込まれたブラケット12aに形成された凸部としているが、接続部材12の表面および裏面から突出する態様とすることも可能である。
そして、このスライド体51は、ガイドレール20内の図示しないレールに案内されて、開閉体10の閉鎖方向端部(詳細には可動座板13)から開閉体閉鎖方向へ突出した突出位置と、該突出位置から開放方向へ所定量後退した後退位置との間でスライド自在となるように装着されている。
より詳細に説明すれば、この補助感知センサ54は、上記可動座板感知センサ53同様の近接センサであり、スライド体51が後退した際に開閉体本体11を感知するように(図4参照)、スライド体51の上端側において、可動座板感知センサ53が有る面と逆側の面に装着されている。
先ず、図5におけるステップ111では、開閉体10の閉鎖動作中、非接触感知センサである捕捉部52bからの感知信号が有るか否かが判断され、感知信号が有る場合には、次のステップ112aへ処理を移行し、感知信号が無い場合には、ステップ112bへ処理を移行する。
次のステップ112aでは、開閉体10を、一旦停止し、その停止の直後に所定時間(例えば2秒間)反転動作し、その反転動作の後に再度停止する。
そして、ステップ113aでは、開閉体10が異常停止したものと認識される。
前記補助感知センサ54のON状態について詳細に説明すれば、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域xに進入すると、図4(a)(b)に示すように、スライド体51の突端が当接対象部位pに当接するため、スライド体51が、開閉体10に相対して後退する。そのため、スライド体51に装着された補助感知センサ54も、開閉体10に相対し後退する。
すると、後退した補助感知センサ54は、開閉体本体11を感知するため、ON状態となる。
すなわち、上記ステップ114は、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域xに進入したか否かを、補助感知センサ54のON/OFF状態により判断し、その判断に応じた処理を行うためのステップである。
上記ステップ114に続くステップ121では、可動座板感知センサ53による感知信号を無効にする処理が行われ、次のステップ122へ処理を移行する。
より詳細に説明すれば、このステップ121では、可動座板感知センサ53による感知信号がセンサ側制御部35に入力された場合であっても、センサ側制御部35はその感知信号を無視し、可動座板13が障害物に当接したという認識をしない。
すなわち、このステップ121は、可動座板13が当接対象部位pとの当接により相対的に後退する際、その後退が障害物の当接によるものと誤認識されてしまうのを回避するためのステップである。
前記遅延時間は、開閉体10の通常の閉鎖動作において、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域xに進入した直後から、スライド体51が当接対象部位pとの当接により相対的に後退し、放出部52a及び捕捉部52bによる物体感知媒体の経路sが開閉体10の閉鎖方向端部により遮られる直前までの時間であり、予め実験や計算等により求められ設定されている。
より詳細に説明すれば、このステップ123では、捕捉部52bからの感知信号がセンサ側制御部35に入力された場合であっても、センサ側制御部35は、その感知信号を無視し、非接触感知センサによる物体感知媒体の経路sが障害物により遮られたという認識をしない。
すなわち、非接触感知センサによる障害物感知を、開閉体10が略全閉状態となる直前まで有効にしておくことができる。
したがって、仮に上記遅延時間の経過中に非接触感知センサによる物体感知媒体の経路sに障害物が侵入した場合には、非接触感知センサによる感知信号が有効であるため、センサ側制御部35により障害物が認識され、開閉体10を停止や反転等させたり警報を発したり等、所定の制御が行われる。
より詳細に説明すれば、前記ステップ123の直後に、センサ側制御部35に具備されたタイマーが作動し、該タイマーの作動時間が前記無効時間となった時点で、次のステップ125へ処理が移行される。なお、このタイマーは、その作動開始を上記ステップ121の直後とすることで、上記ステップ122で上記遅延時間を測定するタイマーと共用することも可能である。
なお、センサ側制御部35は、非接触感知センサによる感知信号がONからOFFまたはOFFからONに変化した場合に、物体感知媒体の経路sに障害物等の物体が侵入した異常状態であると判断する回路構成となっているため、上記ステップ125で非接触感知センサによる感知信号が有効となり、物体感知媒体の経路sが開閉体10により遮られている状態であっても、この状態を異常状態として誤認識することはない。
しかしながら、このように全閉状態の間近で停止操作に続く閉操作が行われることは極めて少ないことであるため、図示例では、前記のような場合でも、非接触感知センサによる障害物感知を開閉体10が略全閉状態となるまで有効に維持し、安全性を優先している。
上記ステップ125の後のステップ131では、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による感知信号が有ったか否かが判断され、感知信号があった場合には次のステップ132aへ処理を移行し、そうでない場合にはステップ132bへ処理を移行する。
また、前記全閉感知手段の他の態様としては、例えば、開閉体10の閉鎖方向端部が当接対象部位pに当接した際の駆動源33の負荷の変化により開閉体10の略全閉状態を認識するようにした構成や、巻取軸32の回転量を検出するようにエンコーダ装置を備え、該エンコーダ装置による検出値が所定値以上となった場合に、開閉体10が略全閉状態となったと認識するようにした構成等であってもよい。
そして、次のステップ134aでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)が正常であると認識する。
そして、ステップ133bでは開閉体10の閉鎖動作を停止し、次のステップ134bでは非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)を異常状態であると認識し、更にステップ135bでは、非接触感知センサの異常を報せるための警報や信号等を発する。
なお、この異常状態には、例えば、非接触感知センサの故障や、非接触感知センサの電線の断線や接触不良、スライドユニット50a及び/又はスライドユニット50bのスライド不良等が含まれる。
図8に示すフローチャートは、上述した図6に示すフローチャートに置換して、全閉近傍領域での制御ルーチンとなるものである。
このフローチャートにおけるステップ141では、可動座板感知センサ53による感知信号を無効にし、次のステップ142へ処理を移行する。
次のステップ142では、所定の遅延時間が経過したか否かが判断され、経過した場合には次のステップ143aへ処理を移行し、そうでない場合にはステップ143bへ処理を移行する。
ステップ143aでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による感知信号を無効にし、上述した非接触感知センサの故障判断ルーチンへ処理を移行する。
そして、非接触感知センサを、可動座板13が当接対象部位pへ当接する直前まで、所定の遅延時間だけ有効に維持した後、物体感知媒体の経路sが開閉体10により遮られるのを回避するために、非接触感知センサによる感知信号を無効にする。
なお、前記停止信号とは、開閉体10を停止させる指令があったか否かを示す信号であって、例えば、動力側制御部34や、上記操作部(操作BOXや、リモコン、操作信号を発するコンピュータ、携帯端末、起動センサ等)などから、センサ側制御部35に入力される信号とすればよい。
したがって、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域xに進入した後に、上記操作部からの停止命令により動力側制御部34が開閉体10を停止し、その後の閉操作により開閉体10が再度閉鎖動作した場合であっても、非接触感知センサを障害物感知可能な状態にすることができる。
しかしながら、このように全閉状態の間近で停止操作に続く閉操作が行われることは極めて少ないことであるため、図示例では、前記のような場合でも、非接触感知センサによる障害物感知を開閉体10が略全閉状態となるまで有効に維持し、安全性を優先している。
このフローチャートにおけるステップ151では、可動座板感知センサ53による感知信号を無効にし、次のステップ152へ処理を移行する。
次のステップ152では、所定の遅延時間が経過したか否かが判断され、経過した場合には次のステップ153aへ処理を移行し、そうでない場合にはステップ153bへ処理を移行する。
ステップ153aでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による感知信号が無効にされ、次のステップ154aへ処理を移行する。
そして、ステップ154aでは、所定の無効時間を経過したか否かを判断し、経過した場合には次のステップ155aへ処理を移行し、そうでない場合には、前記無効時間の経過待ち状態となる。
次のステップ155aでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による感知信号が有効にされ、処理が上記非接触感知センサの故障判断ルーチンへ移行する。
そして、ステップ154bでは、開閉体10を、一旦停止し、その停止の直後に反転動作する。
すなわち、上記ステップ154で開閉体10が反転動作すると、スライド体51が開閉体10に相対して開閉体閉鎖方向へスライドするため、補助感知センサ54が開閉体本体11を感知しなくなってOFF状態となる。また、そのことと略同時に、スライド体51が突出しきった位置となる。
すなわち、センサ側制御部35は、上記ステップ155bで補助感知センサ54がOFF状態になると、動力側制御部34へ停止信号を送信し、動力側制御部34の制御により駆動源33が停止し、それに伴って開閉体10の開放動作も停止する。そして、この停止状態では、開閉体10の閉鎖方向端部が、全閉近傍領域xの開放方向側の限界位置を開放方向へ若干越えた位置となる。
なお、このステップ157bの後に、開閉体10の閉鎖動作が行われた場合には、上記図5に示すフローチャートのステップ111から処理がやり直されることになる。
この構成によれば、開閉体10を全閉近傍領域xよりも所定距離だけ開放動作せてから停止させることができる。
したがって、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域xに侵入した後、開閉体停止信号が有るか無いかに関わらず、万が一開閉体10の閉鎖方向端部と当接対象部位pとの間に障害物が侵入した場合に、その障害物を非接触感知センサにより感知することができ、ひいては、その障害物感知に基づき、開閉体10を停止や反転等させたり警報を発したり等の所定の制御を行うことができる。
しかも、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域x内で停止した状態に維持されないようにしているため、例えば開閉体10の閉鎖方向側に僅かな隙間がある状態で開閉体10が停止されてしまい、その隙間に悪意を有する第三者等により治具等が差し込まれて、開閉体10が抉じ開けられてしまうようなことを防ぐことができ、防犯性が良好である。
このフローチャートにおけるステップ161では、可動座板感知センサ53による感知信号を無効にし、次のステップ162へ処理を移行する。
次のステップ162では、所定の遅延時間が経過したか否かが判断され、経過した場合には次のステップ163aへ処理を移行し、そうでない場合にはステップ163bへ処理を移行する。
ステップ163aでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による感知信号が無効にされ、次のステップ164aへ処理を移行する。
そして、ステップ164aでは、所定の無効時間を経過したか否かを判断し、経過した場合には次のステップ165aへ処理を移行し、そうでない場合には、前記無効時間の経過待ち状態となる。
次のステップ165では、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による感知信号が有効にされ、処理が上記非接触感知センサの故障判断ルーチンへ移行する。
そして、ステップ164bでは、停止指令を無視して開閉体10を強制的に閉鎖動作し、処理を上述した非接触感知センサの故障判断ルーチンへ移行する。
すなわち、このステップ164bでは、動力側制御部34や、上記操作部(操作BOXや、リモコン、操作信号を発するコンピュータ、携帯端末、起動センサー等)などから、センサ側制御部35に停止信号が入力された場合に、その停止信号を無視して、開閉体10の閉鎖動作を強制的に継続させる。なお、この開閉体10の強制的な閉鎖動作中、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による障害物感知、及び該障害物感知後の所定の制御動作は、有効に維持されている。
したがって、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域xに侵入した後、停止信号が有るか無いかに関わらず、万が一開閉体10の閉鎖方向端部と当接対象部位pとの間に障害物が侵入した場合に、その障害物を非接触感知センサにより感知することができ、ひいては、その障害物感知に基づき、開閉体10を停止や反転等させたり警報を発したり等の所定の制御を行うことができる。
しかも、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域x内で停止した状態に維持されないようにしているため、上述した図9のフローチャートの場合と略同様に、第三者等による抉じ開け行為を防ぐことができ、防犯性が良好である。
しかしながら、このように全閉状態の間近で停止操作が行われることは極めて少ないことであるため、図示例では、前記のような場合でも、非接触感知センサによる障害物感知を開閉体10が略全閉状態となるまで有効に維持し、安全性を優先している。
このフローチャートにおけるステップ171では、可動座板感知センサ53による感知信号を無効にし、次のステップ172へ処理を移行する。
次のステップ172では、所定の遅延時間が経過したか否かが判断され、経過した場合には次のステップ173aへ処理を移行し、そうでない場合にはステップ173bへ処理を移行する。
ステップ173aでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による感知信号が無効にされ、次のステップ174aへ処理を移行する。
そして、ステップ174aでは、所定の無効時間を経過したか否かを判断し、経過した場合には次のステップ175aへ処理を移行し、そうでない場合には、前記無効時間の経過待ち状態となる。
次のステップ175aでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)による感知信号が有効にされ、処理が上記非接触感知センサの故障判断ルーチンへ移行する。
そして、ステップ174bでは、開閉体10を停止し、処理をステップ175bへ移行する。
なお、フローチャート上の図示を省略しているが、上記ステップ174bにおいて、開閉体10の停止中に開放信号があった場合には、制御ルーチンを中断して、開閉体10を通常に開放動作させることが可能である。
なお、前記閉鎖信号とは、開閉体10を閉鎖させる指令があったか否かを示す信号であって、例えば、動力側制御部34や、上記操作部(操作BOXや、リモコン、操作信号を発するコンピュータ、携帯端末、起動センサ等)などから、センサ側制御部35に入力される信号とすればよい。
そして、ステップ176bでは、開閉体10が反転動作される。
更に、ステップ179bでは、反転動作中の開閉体10が、一旦停止され、その直後に、閉鎖動作される。
そして、このステップ179bの後は、上記ステップ171へ処理が戻されることになる。
したがって、開閉体10の閉鎖方向端部が全閉近傍領域xに侵入した後、開閉体停止信号が有るか無いかに関わらず、万が一開閉体10の閉鎖方向端部と当接対象部位pとの間に障害物が侵入した場合に、その障害物を非接触感知センサにより感知することができ、ひいては、その障害物感知に基づき、開閉体10を停止や反転等させたり警報を発したり等の所定の制御を行うことができる。
しかも、使用者等の所望に応じて、開閉体10の閉鎖方向端部を、全閉近傍領域x内で停止させることも可能である。
この態様では、上述した開閉装置用物体感知装置Aにおけるセンサ側制御部35のプログラムを変更することで、上記図6及び図7のフローチャートに置換して、図12及び図13のフローチャートに示す処理を行う。
先ず、図12に示すように、上記ステップ114に続くステップ181〜183では、上述したステップ121〜ステップ123と同様の処理が行われ(図6参照)、次のステップ184へ処理を移行する。
ステップ184では、開閉体10の略全閉状態が感知された場合に次のステップ185へ処理を移行し、そうでない場合には、開閉体10の閉鎖動作を継続しながら、開閉体10が略全閉状態となるまで当該ステップ184を繰り返す。
次に、ステップ185では、開閉体10を停止するための指令が、センサ側制御部35から動力側制御部34へ送信されて、動力側制御部34による駆動源33の制御により開閉体10の閉鎖動作を停止し、次のステップ186へ処理を移行する。
なお、センサ側制御部35は、非接触感知センサによる感知信号がONからOFFまたはOFFからONに変化した場合に、物体感知媒体の経路sに障害物等の物体が侵入した異常状態であると判断する回路構成となっているため、上記ステップ187で非接触感知センサによる感知信号が有効となり、物体感知媒体の経路sが開閉体10により遮られている状態であっても、この状態を異常状態として誤認識することはない。
しかしながら、上記フローチャート(図12参照)によれば、非接触感知センサがON状態の場合に異常状態であると判断する回路構成とすることも可能であり、この場合には、開閉体10が停止状態であることを条件に制御回路上で前記異常状態を無視するようにすればよい。
そして、次のステップ192aでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)が正常であると認識する。
また、ステップ192bでは、非接触感知センサ(放出部52a及び捕捉部52b)を異常状態であると認識し、更にステップ192cでは、非接触感知センサの異常を報せるための警報や信号等を発する。
11:開閉体本体
13:可動座板
50a:スライドユニット
50b:スライドユニット
51:スライド体
52a:放出部(非接触感知センサ)
52b:捕捉部(非接触感知センサ)
53:可動座板感知センサ
54:補助感知センサ
p:当接対象部位
x:全閉近傍領域
Claims (9)
- 閉鎖方向端部をスライドさせ当接対象部位に当接させて閉鎖される開閉体と、該開閉体の閉鎖方向端部から開閉体閉鎖方向へ突出するとともに前記当接対象部位との当接によって後退するように設けられたスライド体と、該スライド体の突端側に設けられるとともに前記開閉体よりも閉鎖方向側の障害物を開閉体幅方向へ発する物体感知媒体によって感知する非接触感知センサと、前記開閉体が略全閉したことを感知する全閉感知手段とを備え、前記スライド体と共に後退した際の前記非接触感知センサにより前記開閉体が感知されるようにした開閉装置において、
前記非接触感知センサによる感知信号が無く、且つ前記全閉感知手段による感知信号が有る場合に、異常状態であると判断するようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が所定の全閉近傍領域に進入したことを感知する全閉近傍感知手段を備えた開閉装置であって、
前記全閉近傍感知手段による感知信号があった場合に、上記スライド体と共に後退した際の上記非接触感知センサにより上記開閉体が感知されるのを回避するように、上記非接触感知センサによる感知信号を所定時間無効にし、その無効時間の経過後に、同非接触感知センサによる感知信号を有効にするようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が所定の全閉近傍領域に進入したことを感知する全閉近傍感知手段を備えた開閉装置であって、
前記全閉近傍感知手段による感知信号があった以後、
開閉体停止信号が無い場合には、上記スライド体と共に後退した際の上記非接触感知センサにより上記開閉体が感知されるのを回避するように、上記非接触感知センサによる感知信号を無効にし、
開閉体停止信号が有る場合には、上記非接触感知センサによる感知信号の有効を維持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が所定の全閉近傍領域に進入したことを感知する全閉近傍感知手段を備えた開閉装置であって、
前記全閉近傍感知手段による感知信号があった以後、
開閉体停止信号が無い場合には、上記スライド体と共に後退した際の上記非接触感知センサにより上記開閉体が感知されるのを回避するように、上記非接触感知センサによる感知信号を無効にし、
開閉体停止信号が有る場合には、上記開閉体を反転動作させ、更にその反転動作した上記開閉体を前記全閉近傍領域外で停止するとともに前記非接触感知センサの有効を維持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が所定の全閉近傍領域に進入したことを感知する全閉近傍感知手段を備えた開閉装置であって、
前記全閉近傍感知手段による感知信号があった以後、
開閉体停止信号が無い場合には、前記スライド体と共に後退した際の前記非接触感知センサにより前記開閉体が感知されるのを回避するように、前記非接触感知センサによる感知信号を無効にし、
開閉体停止信号が有る場合には上記開閉体を停止し、更にその停止中に開閉体閉鎖信号がある場合に、上記開閉体を、前記全閉近傍領域外まで反転動作させた後に閉鎖動作するようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 上記スライド体と共に後退した際の上記非接触感知センサにより上記開閉体が感知されるのを回避する手段として、閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が上記全閉近傍領域に進入した時点から所定の遅延時間経過後に、上記非接触感知センサによる感知信号を無効にするようにしたことを特徴とする請求項2乃至5何れか1項記載の開閉装置。
- 閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が所定の全閉近傍領域に進入したことを感知する全閉近傍感知手段を備えた開閉装置であって、
上記全閉近傍感知手段による感知信号があった以後、
開閉体停止信号があった場合には、上記非接触感知センサによる感知信号を有効に維持しながら上記開閉体を強制的に閉鎖動作するようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 上記開閉体は、その開閉方向へわたって設けられた開閉体本体と、該開閉体本体の閉鎖方向端部に配置されるとともに、該開閉体本体に相対し少なくとも開閉体開放方向へ移動可能な可動座板とを具備し、
上記スライド体には、前記可動座板が前記開閉体本体に相対し開閉体開放方向へ移動したことを感知する可動座板感知センサが設けられ、
閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が上記全閉近傍領域内に位置する場合には、前記可動座板感知センサによる感知信号を無効にするようにしたことを特徴とする請求項2乃至7何れか1項記載の開閉装置。 - 上記全閉近傍領域の開閉体開閉方向の間隔は、突出状態にある上記スライド体の突出量と略同等に設定され、
上記スライド体には、該スライド体が前記突出状態から後退したことを感知する補助感知センサが設けられ、
上記全閉近傍感知手段は、閉鎖動作中の上記開閉体の閉鎖方向端部が上記全閉近傍領域に進入したことを、前記補助感知センサの感知信号によって判断する手段であることを特徴とする請求項2乃至8何れか1項記載の開閉装置。
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