JP4222893B2 - 画像補正装置、画像補正方法、画像補正プログラム、および画像補正プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用制御装置、画像補正装置、印刷用制御方法、画像補正方法、印刷用制御プログラム、画像補正プログラム、印刷用制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、および画像補正プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関し、特に、印刷画像の補正が可能な印刷用制御装置、画像補正装置、印刷用制御方法、画像補正方法、印刷用制御プログラム、画像補正プログラム、印刷用制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、および画像補正プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷装置は、自動的に用紙の表裏を印刷できる両面印刷が可能となっている。このような印刷装置は、表面と裏面との印刷位置を一致させる工夫が凝らされている。
【0003】
具体的には、特許文献1には、予め印刷されたオフセットパターンを読取ることによって表面と裏面との印刷画像の位置を一致させるシステムが開示されている。このシステムは、オフセットを調整することにより、画像を平行移動させる。これにより、このシステムは、表面の画像と裏面の画像との位置を揃えることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−48571号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1で開示されているような、オフセットを調整することにより印刷画像を平行移動させる場合には、印刷画像の傾きや歪などの、詳細な違いを補正できなかった。ちなみに、これらについて違いが生じる原因は、通常の印刷装置の場合、表面と裏面とで印刷媒体(用紙など)が搬送する経路が異なることにある。
【0006】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、文字や図形などの印刷画像の詳細な補正が可能な印刷用制御装置、画像補正装置、印刷用制御方法、画像補正方法、印刷用制御プログラム、画像補正プログラム、印刷用制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、および画像補正プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のある局面にしたがうと、印刷用制御装置は、印刷媒体への両面印刷が可能な印刷装置を制御する。この印刷用制御装置は、印刷媒体の表面に2つ以上の格子模様を印刷するための第1の画像データ、および、各格子模様の表面における位置にそれぞれ対応する印刷媒体の裏面に2組以上の交差した線を印刷するための第2の画像データを生成するための第1の生成手段と、印刷装置に第1の画像データおよび第2の画像データを出力するための出力手段とを含む。
【0015】
本発明の他の局面にしたがう画像補正装置は、印刷媒体の表面および裏面にそれぞれ印刷された複数のマークの配置を認識するための認識手段と、表面に印刷された複数のマークのうちの互いに隣接する2つのマークの各座標値に基づく位置関係を示す第1の値と、裏面に印刷された複数のマークのうちの互いに隣接する2つのマークの各座標値に基づく位置関係を示す第2の値との差を、印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する補正値として算出する算出手段と、補正値に基づき、画像データを補正するための補正手段とを含む。
【0017】
本発明の他の局面にしたがう画像補正装置は、印刷媒体の片面に2つ以上のマークを印刷するための第1の画像データ、および、2つ以上のマークの片面における各位置に対応する2つ以上のマークを印刷媒体の他面に印刷するための第2の画像データを生成するための生成手段と、両面印刷が可能な印刷装置に第1の画像データおよび第2の画像データを出力するための出力手段と、印刷装置が印刷媒体の片面に印刷した第1の画像データが示すマークの配置、および、印刷装置が印刷媒体の他面に印刷した第2の画像データが示すマークの配置を認識するための認識手段と、認識手段が認識した配置に基づき、印刷媒体の同一面に印刷された2つのマークを結ぶ線の傾きを算出し、かつ、片面における傾きと他面における傾きとの差を、補正値として特定するための特定手段と、第1の画像データおよび第2の画像データとは異なる画像データの入力を受付けるための画像データ入力手段と、特定手段が特定した補正値に基づいて、画像データ入力手段が受付けた画像データを補正するための補正手段とを含む。さらに、出力手段は、補正手段が補正した画像データを印刷装置に出力する。
【0021】
本発明の他の局面に従うと、画像補正装置は、印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する装置である。画像補正装置は、予め準備された複数の補正値の各々を識別する識別データの入力を受け付ける入力手段を含む。補正値は、印刷媒体に印刷される各マークの位置を補正する値を含む。識別データは、補正値に従って補正された複数のマークとともに画像データとして出力された中から選択されるものである。画像補正装置は、入力手段に入力された識別データに基づいて、印刷媒体に印刷された複数のマークの印刷位置を補正する補正値を、予め準備された複数の補正値から特定するための特定手段と、特定された補正値に基づき、画像データを補正するための補正手段とを含む。
【0023】
本発明の他の局面にしたがうと、画像補正装置は、複数のマークの座標を予め記憶し、かつ、複数のマークの座標それぞれに対する補正値のセットを複数組記憶するための記憶手段と、補正値のセットに基づいて補正された座標に複数のマークがそれぞれ配置された画像を示す少なくとも2つの画像データと少なくとも2つの画像データにそれぞれ対応する識別情報とを生成するための生成手段と、生成手段が生成した画像データと画像データに対応する識別情報とのセットを印刷装置に出力するための出力手段と、画像データと識別情報とのセットを出力手段が印刷装置に出力した後、識別情報の入力を受付けるための識別情報入力手段と、画像データの入力を受付けるための画像データ入力手段と、識別情報入力手段が受付けた識別情報が生成手段により生成された識別情報に一致すると、識別情報入力手段が受付けた識別情報に対応するセットに基づいて、記憶手段が記憶した補正値のセットから、画像データ入力手段が受付ける画像データに対する補正値を決定するための決定手段と、決定手段が補正値を決定し、かつ、画像データ入力手段が画像データを受付けると、決定手段が決定した補正値に基づき画像データ入力手段が受付けた画像データを補正するための補正手段とを含み、出力手段は、補正手段が補正した画像データを印刷装置にさらに出力する。
【0033】
本発明の他の局面にしたがうと、印刷用制御方法は、印刷媒体への両面印刷が可能な印刷装置を制御する方法である。印刷用制御方法は、印刷媒体の表面に2つ以上の格子模様を印刷するための第1の画像データ、および、各格子模様の表面における位置にそれぞれ対応する印刷媒体の裏面に2組以上の交差した線を印刷するための第2の画像データを生成する第1の生成ステップと、印刷装置に第1の画像データおよび第2の画像データを出力する出力ステップとを含む。
【0034】
すなわち、印刷画像の傾きや部分的な歪などの詳細な補正が可能な印刷用制御方法を提供することができる。
【0035】
本発明の他の局面にしたがうと、画像補正方法は、画像データを補正する方法である。画像補正方法は、印刷媒体の表面および裏面にそれぞれ印刷された複数のマークの配置を認識する認識ステップと、表面に印刷された複数のマークのうちの互いに隣接する2つのマークの各座標値に基づく位置関係を示す第1の値と、裏面に印刷された複数のマークのうちの互いに隣接する2つのマークの各座標値に基づく位置関係を示す第2の値との差を、印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する補正値として算出するステップと、補正値に基づき、画像データを補正する補正ステップとを含む。
【0036】
本発明の他の局面にしたがうと、画像補正方法は、印刷媒体の片面に2つ以上のマークを印刷するための第1の画像データ、および、2つ以上のマークの片面における各位置に対応する2つ以上のマークを印刷媒体の他面に印刷するための第2の画像データを生成する生成ステップと、両面印刷が可能な印刷装置に第1の画像データおよび第2の画像データを出力する出力ステップと、印刷装置が印刷媒体の片面に印刷した第1の画像データが示すマークの配置、および、印刷装置が印刷媒体の他面に印刷した第2の画像データが示すマークの配置を認識する認識ステップと、認識ステップにおいて認識された配置に基づき、印刷媒体の同一面に印刷された2つのマークを結ぶ線の傾きを算出し、かつ、片面における傾きと他面における傾きとの差を、補正値として特定する特定ステップと、第1の画像データおよび第2の画像データとは異なる画像データの入力を受付ける画像データ入力ステップと、特定ステップにおいて特定した補正値に基づいて、画像データ入力ステップにおいて受付けた画像データを補正する補正ステップと、補正ステップにおいて補正した画像データを印刷装置に出力するステップとを含む。
【0037】
本発明の他の局面したがうと、画像補正方法は、印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する方法である。画像補正方法は、予め準備された複数の補正値の各々を識別する識別データの入力を受ける入力ステップを含む。補正値は、印刷媒体に印刷される各マークの位置を補正する値を含む。識別データは、補正値に従って補正された複数のマークとともに画像データとして出力された中から選択されるものである。画像法制方法は、入力ステップにおいて入力された識別データに基づいて、印刷媒体に印刷された複数のマークの印刷位置を補正する補正値を、予め準備された複数の補正値から特定する特定ステップと、特定された補正値に基づき、画像データを補正する補正ステップとを含む。
【0038】
すなわち、印刷画像に関する詳細な補正が可能な画像補正方法を提供することができる。
【0039】
本発明の他の局面にしたがうと、画像補正方法は、複数のマークの座標を予め記憶し、かつ、複数のマークの座標それぞれに対する補正値のセットを複数組記憶する記憶ステップと、補正値のセットに基づいて補正された座標に複数のマークがそれぞれ配置された画像を示す少なくとも2つの画像データと少なくとも2つの画像データにそれぞれ対応する識別情報とを生成する生成ステップと、生成ステップにおいて生成した画像データと画像データに対応する識別情報とのセットを印刷装置に出力する出力ステップと、画像データと識別情報とのセットを出力ステップにおいて印刷装置に出力した後、識別情報の入力を受付ける識別情報入力ステップと、画像データの入力を受付ける画像データ入力ステップと、識別情報入力ステップにおいて受付けた識別情報が生成ステップにおいて生成された識別情報に一致すると、識別情報入力ステップにおいて受付けた識別情報に対応するセットに基づいて、補正値のセットから、画像データ入力ステップにおいて受付ける画像データに対する補正値を決定する決定ステップと、決定ステップにおいて補正値を決定し、かつ、画像データ入力ステップにおいて画像データを受付けると、決定ステップにおいて算出した補正値に基づき画像データ入力ステップにおいて受付けた画像データを補正する補正ステップと、補正ステップにおいて補正した画像データを印刷装置に出力するステップとを含む。
【0041】
本発明の他の局面にしたがうと、印刷用制御プログラムは、印刷媒体への両面印刷が可能な印刷装置を制御する印刷用制御プログラムである。印刷用制御プログラムは、印刷媒体の表面に2つ以上の格子模様を印刷するための第1の画像データ、および、格子模様の表面における位置にそれぞれ対応する印刷媒体の裏面に2組以上の交差した線を印刷するための第2の画像データを生成する第1の生成ステップと、印刷装置に第1の画像データおよび第2の画像データを出力する出力ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させる。
【0042】
すなわち、印刷画像の傾きや部分的な歪などの詳細な補正が可能な印刷用制御プログラムを提供することができる。
【0043】
本発明の他の局面にしたがうと、画像補正プログラムは、画像データを補正する画像補正プログラムである。画像補正プログラムは、印刷媒体の表面および裏面にそれぞれ印刷された複数のマークの配置を認識する認識ステップと、表面に印刷された複数のマークのうちの互いに隣接する2つのマークの各座標値に基づく位置関係を示す第1の値と、裏面に印刷された複数のマークのうちの互いに隣接する2つのマークの各座標値に基づく位置関係を示す第2の値との差を、印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する補正値として算出するステップと、補正値に基づき、画像データを補正する補正ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させる。
【0044】
すなわち、印刷画像の詳細な補正が可能な画像補正プログラムを提供することができる。
【0045】
本発明の他の局面にしたがうと、画像補正プログラムは、印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する画像補正プログラムである。画像補正プログラムは、予め準備された複数の補正値の各々を識別する識別データの入力を受け付ける入力ステップをコンピュータに実行させる。補正値は、印刷媒体に印刷される各マークの位置の値を含む。識別データは、補正値に従って補正された複数のマークとともに画像データとして出力された中から選択されるものである。このプログラムは、さらに、入力ステップにおいて入力された識別データに基づいて、印刷媒体に印刷された複数のマークの印刷位置を補正する補正値を、予め準備された複数の補正値から特定する特定ステップと、特定された補正値に基づき、画像データを補正する補正ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させる。
【0046】
すなわち、印刷画像の詳細な補正が可能な画像補正プログラムを提供することができる。
【0049】
本発明の他の局面にしたがうと、記録媒体は、印刷媒体への両面印刷が可能な印刷装置を制御する印刷用制御プログラムを記録した記録媒体である。記録媒体は、印刷媒体の表面に2つ以上の格子模様を印刷するための第1の画像データ、および、格子模様の表面における位置にそれぞれ対応する印刷媒体の裏面に2組以上の交差した線を印刷するための第2の画像データを生成する第1の生成ステップと、印刷装置に第1の画像データおよび第2の画像データを出力する出力ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させるための印刷用制御プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0050】
すなわち、印刷画像の傾きや部分的な歪などの詳細な補正が可能な印刷用制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0051】
本発明の他の局面にしたがうと、記録媒体は、画像データを補正する画像補正プログラムを記録した記録媒体である。記録媒体は、印刷媒体の表面および裏面にそれぞれ印刷された複数のマークの配置を認識する認識ステップと、表面に印刷された複数のマークのうちの互いに隣接する2つのマークの各座標値に基づく位置関係を示す第1の値と、裏面に印刷された複数のマークのうちの互いに隣接する2つのマークの各座標値に基づく位置関係を示す第2の値との差を、印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する補正値として算出するステップと、補正値に基づき、画像データを補正する補正ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させるための画像補正プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0052】
すなわち、印刷画像の詳細な補正が可能な画像補正プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0053】
本発明の他の局面にしたがうと、記録媒体は、印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する画像補正プログラムを記録した記録媒体である。このプログラムは、コンピュータに、予め準備された複数の補正値の各々を識別する識別データの入力を受ける入力ステップを実行させる。補正値は、印刷媒体に印刷される各マークの位置を補正する値を含む。識別データは、補正値に従って補正された複数のマークとともに画像データとして出力された中から選択されるものである。プログラムは、さらに、コンピュータに、入力ステップにおいて入力された識別データに基づいて、印刷媒体に印刷された複数のマークの印刷位置を補正する補正値を、予め準備された複数の補正値から特定する特定ステップと、特定された補正値に基づき、画像データを補正する補正ステップとを実行させる。
【0054】
すなわち、印刷画像の詳細な補正が可能な画像補正プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0058】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。
【0059】
図1を参照して、本実施の形態に係る、印刷装置108に接続された画像処理装置100は、第1モジュール102と、第2モジュール104とを含む。第1モジュール102は、データを出力することにより、両面印刷が可能な印刷装置108を制御する。第2モジュール104は、印刷装置108が印刷する用紙110の、互いに相対する面に印刷されたマーク間の相対的な関係について、印刷装置108を制御する。
【0060】
第1モジュール102は、OR回路112と、出力部114と、マーク生成部116とを含む。OR回路112は、いずれかの入力端子に信号が入力されると、信号を出力する。出力部114は、OR回路112から信号が出力されると、その信号を印刷装置108に出力する。マーク生成部116は、第1モジュール102を制御する。マーク生成部116は、後述するマークを記憶する部分でもある。第2モジュール104は、データ入力部106と、算出部120と、補正部122と、読取部124と、補正値入力部126とを含む。第2モジュール104は、前述したOR回路112および出力部114を、第1モジュール102と共用する。算出部120は、入力された情報に基づいて、具体的な補正値を算出する。補正部122は、入力された補正値に基づき、入力された画像データを補正する。読取部124は、用紙110に上に表わされた画像を読取り、信号に変換する。補正値入力部126は、ユーザから補正値の入力を受付ける。本実施の形態において、補正値入力部126は、テンキーであるとする。補正値入力部126は、受付けた入力を信号として算出部120に出力する。データ入力部106は、実際に印刷装置108に印刷させる画像データの入力を受付ける。データ入力部106は、受付けた画像データを補正部122に出力する。
【0061】
マーク生成部116は、マーク記憶部132と、OR回路134とを含む。マーク記憶部132は、後述するマークを記憶する。マーク記憶部132は、後述する固定ディスク160に記憶されたプログラムに基づき、マーク生成部116の各ブロックを制御する部分でもある。OR回路134は、いずれかの入力端子から信号が入力されると、その信号をOR回路112に出力する。
【0062】
図2および図3を参照して、マーク記憶部132に記憶されたマークとその配置とを説明する。このマークとは、用紙110に印刷されたマークをいう。このマークは、片面につき2つ以上印刷される。本実施の形態の場合、片面につき5つ印刷される。これにより、位置ずれだけでなく印刷画像の傾きも補正できる。このマークは、特定の形状に限定されない。本実施の形態において、マークは、マークA700とマークB702との2種類とする。マークA700は、同じ長さの縦線と横線とを5本ずつ配置した、予め定められた間隔(本実施の形態において、その間隔は1mmとする。)の格子模様のマークである。このマークが用いられることにより、マークの構成要素である縦線および横線の間の関係を特定できる。このマークは、表面に印刷される。マークB702は、同じ長さの縦線と横線とを1本ずつ十文字型に並べたマークである。このマークは、裏面に印刷される。図2は、マークA700の配置を表わす図である。マークA700は、配置に関する所定の関係を満たすように、用紙110の所定の位置に配置されている。それぞれの位置には「位置A」〜「位置E」といった名称が付されている。図3は、マークB702の配置を表わす図である。図2の場合と同様に、マークB702は、用紙110の所定の位置に配置されている。それぞれのマークB702の位置には、「位置A」〜「位置E」といった名称が付されている。これらの位置は、マークA700との比較が容易な位置であることが望ましい。本実施の形態において、これらの位置は、マークA700の配置と合致する位置である。その理由は、表面と裏面との比較が最も容易と思われるためである。このような位置とすることで、片面に印刷される2つ以上のマークが、それぞれ他面に印刷されたマークに対して、配置に関する所定の関係(本実施の形態においては、裏面に印刷される2つ以上のマークが、それぞれ表面に印刷されたマークのいずれかの配置に合致する関係)を満たすことになる。
【0063】
算出部120は、認識部144と、OR回路146とを含む。認識部144は、読取部124が読取った画像データから、マークを認識する。OR回路146は、いずれかの端子から情報が入力されると、その情報を補正部122に出力する。
【0064】
図4を参照して、本実施の形態に係る補正部122は、CPU(Central Pro-cessing Unit)150と、モニタ152と、記憶部154と、入力用インターフェイス156と、出力用インターフェイス158と、固定ディスク160と、FD(Flexible Disk)駆動装置162と、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)駆動装置164とを含む。CPU150は、補正部122の各ブロックを制御するブロックである。CPU150は、入力用インターフェイス156に入力された情報を、予め記憶部154に記憶された補正値に基づき、補正する部分でもある。CPU150は、固定ディスク160に記憶されたプログラムに基づいて、画像処理装置100の各ブロックがそれぞれの役割を果たすように、情報を転送する部分でもある。モニタ152は、たとえば画像処理装置100の稼働状態といった情報を表示するブロックである。記憶部154は、入力用インターフェイス156を通じて入力された補正値を予め記憶するブロックである。補正値は、位置補正値と、大きさ補正値と、傾き補正値とからなる。位置補正値は、「位置A」〜「位置E」の標準的な位置からのずれを表わす値である。この値は、X軸方向およびY軸方向のそれぞれについて記憶される。大きさ補正値は、表面の画像に対する裏面の画像の倍率を表わす値である。傾き補正値は、表面の画像に対する裏面の画像の傾き(単位:度)を表わす値である。「位置A」〜「位置E」以外の位置について補正値が必要な場合、その補正値は、「位置A」〜「位置E」の補正値を用いた線形補間によって求められる。記憶部154は、これらの値の他、「位置A」〜「位置E」のそれぞれについて、標準的な位置の座標を予め記憶する。入力用インターフェイス156は、データ入力部106および算出部120から入力されたデータを受付けるブロックである。出力用インターフェイス158は、CPU150から出力されたデータをOR回路112に出力するブロックである。固定ディスク160は、補正部122を制御するプログラムを予め記憶するブロックである。FD駆動装置162はFD170が装着される。CD−ROM駆動装置164はCD−ROM172が装着される。
【0065】
補正部122をはじめとする画像処理装置100の各ブロックは、コンピュータハードウェアと、CPU150およびマーク記憶部132により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、FD170、CD−ROM172などの記録媒体に格納されて流通し、FD駆動装置162またはCD−ROM駆動装置164などにより記録媒体から読取られて固定ディスク160に一旦格納される。さらに固定ディスク160から記憶部154に読出されて、CPU150により実行される。このソフトウェアの一部は、マーク記憶部132にも転送され、マーク記憶部132により実行される。図4に示したコンピュータのハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、FD170、CD−ROM172、および固定ディスク160などの記録媒体に記録されたソフトウェアである。
【0066】
なお、図4に示したコンピュータ自体の動作は周知であるので、ここではその詳細な説明は繰返さない。
【0067】
図5を参照して、画像処理装置100で実行されるプログラムは、補正値の記憶に関し、以下のような制御構造を有する。
【0068】
ステップ201(以下、ステップをSと略す。)にて、マーク生成部116のマーク記憶部132は、内蔵するデータをもとにマークA700を配置した画像データを生成する。S202にて、出力部114はOR回路112を経て生成された画像データを印刷装置108に出力する。
【0069】
S203にて、マーク記憶部132は、内蔵するデータに基づいて、マークB702を配置した画像データを生成する。S204にて、出力部114は、OR回路112を経て生成された画像データを、印刷装置108に出力する。この時、マークB702の配置は補正されない。出力部114は、生成されたデータをそのまま出力する。
【0070】
S205にて、印刷装置108が、用紙110の表面にマークA700の画像を、裏面にマークB702の画像をそれぞれ印刷する。表面が印刷される時、用紙110は表面用の搬送経路を通過して印刷される。裏面が印刷される時、用紙110は裏面用の搬送経路を通過して印刷される。よって、マークA700とマークB702との位置の違いは、表面の搬送経路と裏面の搬送経路との違いに起因する違いということになる。
【0071】
S206にて、ユーザは用紙110に印刷されたマークをもとに、用紙110を光に透かすなどして、補正値の値をいくらにするか判断する。本実施の形態において、ユーザは印刷の位置、印刷された画像の大きさ、および印刷の傾きについて補正値をいくらにするか判断する。本実施の形態において、ユーザは、マークB702がマークA700の中心位置から縦横の線で何本分ずれているかに基づき、位置補正値の値を判断できる。ユーザは、マークA700の線の長さとマークB702の線の長さとを比較することにより、大きさ補正値の値を判断できる。ユーザは、位置Aと位置Dとの中点および位置Bと位置Eとの中点のX座標の差、ならびに位置Aと位置Bとの中点および位置Dと位置Eとの中点のY座標の差から、傾き補正値の値を判断できる。
【0072】
S207にて、補正値入力部126は、ユーザによる補正値の入力を受付ける。S208にて、補正部122のCPU150は、記憶部154に新しい補正値を記憶する。
【0073】
図6を参照して、画像処理装置100で実行されるプログラムは、画像データの補正処理および印刷処理の制御に関し、以下のような制御構造を有する。
【0074】
S1201にて、補正部122は、データ入力部106に入力されたデータが両面印刷の画像データか否かを判断する。両面印刷の画像データと判断した場合には(S1201にてYES)、処理はS1202へと移される。もしそうでないと(S1201にてNO)、処理はS1207へと移される。S1202にて、補正部122は、OR回路112を通じて出力部114に表面の画像データを出力する。
【0075】
S1203にて、補正部122は内蔵する記憶部154に裏面の画像データが残っているか否かを判断する。裏面の画像データが残っていると判断した場合(S1203にてYES)、処理はS1204へと移される。もしそうでないと(S1203にてNO)、処理は終了する。S1204にて、補正部122のCPU150は、記憶部154に記憶された補正値に基づき、裏面の画像データを補正する。
【0076】
S1205にて、補正部122は、OR回路112を通じて出力部114に補正した裏面の画像データを出力する。出力部114は、印刷装置108に裏面の画像データを出力する。
【0077】
S1206にて、補正部122のCPU150は、すべてのページの画像データを出力したか否かを判断する。すべてのページの画像データを出力したと判断した場合(S1206にてYES)、処理を終了する。もしそうでないと(S1206にてNO)、処理はS1202へと移される。
【0078】
S1207にて、補正部122は、OR回路112を通じて、出力部114に画像データを出力する。出力部114は、印刷装置108に、画像データを出力する。
【0079】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、画像処理装置100の動作について説明する。
【0080】
マーク記憶部132は、内蔵するデータをもとにマークA700を配置した画像データを生成する(S201)。マークA700を配置した画像データが生成されると、出力部114は、OR回路112を経て、生成された画像データを印刷装置108に出力する(S202)。その画像データが出力されると、マーク記憶部132は、マークB702を配置した画像データを生成する(S203)。出力部114は、OR回路112を経て、生成された画像データを印刷装置108に出力する(S204)。このとき、補正部122は、何ら画像データを補正しない。その理由は、未補正の印刷画像に基づいて補正値を特定するためである。
【0081】
画像データが出力されると、印刷装置108が、用紙110の表裏に、マークA700およびマークB702を印刷する(S205)。マークA700は、用紙110の表面に印刷される。マークB702は、用紙110の裏面に印刷される。これにより、表面を印刷する際の搬送経路と、裏面を印刷する際の搬送経路との違いによる、傾きや歪みなどの変化が、用紙110に表れることとなる。
【0082】
マークA700およびマークB702が印刷されると、ユーザは、用紙110を見て補正値の値をいくらにするか判断する(S206)。ユーザが用紙110を光に透かすと、マークA700およびマークB702は重なって見える。マークA700は間隔が一定の格子模様である。これにより、ユーザは、マークA700とマークB702とが重なる位置を特定することにより、位置A〜位置Eにおける印刷位置のずれを判断できる。ユーザは、この印刷位置のずれに基づき、入力すべき補正値を特定することができる。補正値が特定されると、補正値入力部126は、ユーザによる補正値の入力を受付ける(S207)。補正値の入力が受付けられると、補正部122の記憶部154は、受付けられた新しい補正値を記憶する(S208)。新しい補正値が記憶されると、補正部122のCPU150はデータ入力部106に入力されたデータが両面印刷の画像データか否かを判断する(S1201)。この場合両面印刷の画像データと判断するので(S1201にてYES)、補正部122はOR回路112を通じて出力部114に表面の画像データを出力する(S1202)。出力部114は印刷装置108にその表面の画像データを出力する。表面の画像データが出力されると、補正部122は、内蔵する記憶部154に裏面の画像データが残っているか否かを判断する(S1203)。この場合、裏面の画像データが残っているので(S1203にてYES)、CPU150は、記憶部154に記憶された補正値に基づき、裏面の画像データを補正する(S1204)。画像データが補正されると、補正部122は、OR回路112を通じて出力部114に補正した裏面の画像データを出力する(S1205)。出力部114は印刷装置108にその画像データを出力する。
【0083】
印刷装置108に裏面の画像データが出力されると、CPU150は、すべてのページの画像データを出力したか否かを判断する(S1206)。この場合、画像データはすべて出力されたと判断するので(S1206にてYES)、処理は終了する。
【0084】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置100は、裏面の傾きや歪みなどを補正する目的で適切に入力された補正値を用いて、画像データの印刷位置を補正できる。印刷位置が補正されるので、表面の画像と裏面の画像の位置や大きさなどが正しく補正される。その結果、印刷画像の傾きや歪などの詳細な補正が明白かつ具体的に可能な画像処理装置を提供することができる。
【0085】
なお、S205にて、用紙110の表裏にマークA700およびマークB702を印刷する代わりに、印刷装置108は、マークA700およびマークB702をそれぞれ別の用紙に印刷してもよい。その理由は、この場合でもユーザがマークA700とマークB702との配置を比較できるからである。この場合、ユーザは、それらの用紙を並べて比べることにより、それらの配置を比較できる。この場合、ユーザは、それらの用紙を重ねて比べることによっても、それらの配置を比較できる。
【0086】
また、S206にて、ユーザが判断する補正値は、上述のものに限定されない。たとえば、上述のものの組合せなどであってもよい。
【0087】
さらに、マークの数が多くなればなるほど、ユーザはより詳細に補正値を判断できる。その理由は、マークの数が増えるにつれ、それらの位置におけるミクロな補正値が得られるためである。マークの数が多くなればなるほど、ユーザはより正確に補正値を判断することもできる。その理由は、補正値の平均値を算出するなどの方法により、個々の補正値の誤差を是正できるからである。
【0088】
また、上述した各マークは、マークの構成要素間の関係を特定できる特定マークを含んでもよい。すなわち、片面に印刷される2つ以上のマークは、マークの構成要素間の関係を特定できる特定マークを含むことができる。これにより、配置に関する所定の関係は、より明白かつ具体化する。所定の関係がより明白かつ具体化するので、印刷画像の傾きや部分的な歪がより明白かつ具体化する。その結果、印刷画像の傾きや部分的な歪といった詳細な補正が明白かつ具体的に可能な印刷用制御装置を提供することができる。
これらとは別に、印刷装置108は、用紙以外の印刷媒体にマークを印刷してもよい。印刷媒体は、補正値を判断できるものであれば、特定の媒体に限定されない。
【0089】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。
【0090】
図7を参照して、本実施の形態に係るマーク生成部116は、変形部136を含む。変形部136は、マーク記憶部132の制御に応じて、画像データを変形する。変形部136は、補正部122に接続されている。変形部136は、補正値を用いて、画像データを変形する。その補正値は、補正部122の記憶部154に記憶されている。算出部120は、換算部142を含む。換算部142は、補正値入力部126に入力された補正値を、補正部122が実際に用いる値に換算する部分である。
【0091】
図8を参照して、記憶部154に記憶されたパターンごとの補正値の内容を説明する。記憶部154は、「パターン1」〜「パターンP」に分かれた複数の補正値のセットを記憶する。それぞれの補正値のセットは、「位置A」〜「位置E」のそれぞれについて補正値を予め記憶する。補正値は、位置補正値と、大きさ補正値と、傾き補正値とからなる。位置補正値は、「位置A」〜「位置E」の標準的な位置からのずれを表わす値である。この値は、X軸方向およびY軸方向のそれぞれについて記憶されている。大きさ補正値は、表面の画像に対する裏面の画像の倍率を表わす値である。傾き補正値は、表面の画像に対する裏面の画像の傾き(単位:度)を表わす値である。「位置A」〜「位置E」以外の位置について補正値が必要な場合、その補正値は、「位置A」〜「位置E」の補正値を用いた線形補間によって求められる。記憶部154は、これらの値の他、「位置A」〜「位置E」のそれぞれについて、標準的な位置の座標を記憶する。
【0092】
なお、その他のハードウェア構成は前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0093】
図9を参照して、画像処理装置100で実行されるプログラムは、補正値の記憶に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図9に示すフローチャートの中で、前述の図5に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0094】
S301にて、CPU150は、内蔵するレジスタに「1」を代入する。このレジスタの値を、変数Iで表わす。S302にて、マーク生成部116のマーク記憶部132は、内蔵されたデータを用いて、マークA700を配置した画像の画像データを生成する。このとき、マーク記憶部132は、作成された画像が、どのパターンに対応する画像なのかを表わす情報を生成する。この情報は、パターンID(Identification Data)と称される。パターンIDは、マーク間の配置の方向および歪のいずれかに関する関係を表わす情報でもある。その理由は、パターンIDによってマーク間の配置の方向および歪のいずれかに関する関係を特定できるためである。そのように特定できる理由は、それぞれのパターンにおける、マーク間の配置の方向および歪のいずれかの関係が、互いに異なっているためである。マーク記憶部132は、パターンIDの値を表わす画像データを生成する。パターンIDは、その画像データによって、マークA700とともに印刷される。本実施の形態において、パターンIDは、「パターン」という文字およびレジスタの値Iによって表わされる。S304にて、マーク生成部116のマーク記憶部132は、内蔵されたデータを用いて、マークB702を配置した裏面用の画像を生成する。
【0095】
S305にて、変形部136は、補正部122の記憶部154に記憶された「パターンI」の補正値に基づき、裏面用の画像を変形する。この場合の「I」とは、レジスタの値を表わす。
【0096】
S308にて、CPU150は、内蔵するレジスタに「1」を加算する。S309にて、CPU150は、レジスタの値Iが「P」を上回るか否かを判断する。「P」を上回ると判断した場合(S309にてYES)、処理はS310へと移される。もしそうでないと(S309にてNO)、処理はS302へと移される。S310にて、ユーザは印刷装置108が印刷した用紙110を光に透かすなどして、表裏のマークを比較する。ユーザはそれらの中から最もマークの位置、大きさ、および傾きが合致するパターンを選ぶ。
【0097】
S311にて、補正値入力部126は、ユーザが選択したパターンIDの入力を受付ける。換算部142は、入力されたパターンIDに基づいて、補正値を特定する。本実施の形態の場合、換算部142は、補正部122の記憶部154の値を参照して、補正値を換算する。
【0098】
なお、その他の処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0099】
以上のような構造およびフローチャートに基づき、画像処理装置100の動作について説明する。
【0100】
CPU150は、内蔵するレジスタに「1」を代入する(S301)。「1」が代入されると、マーク記憶部132は、内蔵されたデータを用いて、マークA700を配置した画像を生成する(S302)。併せて、マーク記憶部132は、パターンIDを付加する。パターンIDが付加されると、出力部114は、生成された画像データを印刷装置108に出力する(S202)。画像データが出力されると、マーク記憶部132は、マークB702を配置した裏面用の画像を生成する(S304)。
【0101】
裏面用の画像が生成されると、変形部136は、補正部122の記憶部154に記憶された「パターンI」の補正値に基づき、裏面用の画像を変形する(S305)。
【0102】
画像が変形されると、S204〜S205の動作を経て、CPU150は、内蔵するレジスタに「1」を加算する(S308)。レジスタに「1」が加算されると、CPU150は、レジスタの値Iが「P」を上回るか否かを判断する(S309)。レジスタの値Iが「P」を上回るまで(S309にてNO)、S302〜S308の動作が実施されることにより、P枚の用紙110が印刷される。それらの用紙110には、マークの位置がずらされたりマークの大きさが変えられたりする、P種類のパターンがそれぞれ印刷されている。それらのパターンは、表面についての補正がなく、裏面について上述の補正が加えられている。レジスタの値Iが「P」を上回ると(S309にてYES)、ユーザは、それらP枚の用紙110を光に透かすなどして表裏のマークを比較する。ユーザはそれらの中から最もマークの位置、大きさおよび傾きが合致するパターンを選ぶ(S310)。
【0103】
補正値入力部126は、ユーザが選択したパターンIDの入力を受付ける(S311)。換算部142は、入力されたパターンIDに基づき、補正部122の記憶部154の値を参照して、補正値を換算する。補正値が換算されると、記憶部154は、新しい補正値を記憶する(S208)。
【0104】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置100は、選択されたパターンから、最適な補正値を選択させることができる。本実施の形態に係る画像処理装置100は、最も用紙の表と裏とが一致するとして選択されたパターンに基づき、印刷位置を制御できる。パターンの選択にあたり、ユーザはIDを用いてパターンを選択できる。IDが用いられるので、ユーザは容易にパターンを選択できる。その結果、印刷画像の傾きや大きさの補正が容易に可能な画像処理装置を提供することができる。
【0105】
なお、S304にて、マーク生成部116のマーク記憶部132は、マークB702を配置した画像に代えて、マークA700を配置した画像を生成してもよい。この場合、ユーザはマークが合致しているか否かを判断すればよく、具体的な補正量を明確にする必要がないからである。
【0106】
また、S302およびS304にて用いられる、マークの具体的な形状は、特に限定されない。たとえば、番号をマークの代用として用いてもよい。文字や文字と数字との組合せをマークの代用として用いてもよい。この場合、それらは配置された位置ごとに異なるものであってもよい。この場合、一方の面にそれらを配置するならば、他方の面にはそれらの鏡文字を配置してもよい。この場合、予め記憶された補正値を用いることに代えて、補正値は、それらの特定の箇所同士の間隔や位置の関係に基づき、計算されてもよい。これらにより、一箇所あたりの印刷面積がより少なくなる。その理由は、マークが印刷されないためである。一箇所あたりの印刷面積がより少なくなるので、より多くの番号などを印刷できる。より多くの番号などが印刷されるので、より多くのパターンについてテストできる。
【0107】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。
【0108】
本実施の形態に係る画像処理装置100および印刷装置108は、印刷装置108が印刷した用紙を、自動的に読取部124にセットするセット装置(図示せず)を含む。画像処理装置100の読取部124は、用紙110を両面スキャンする際、複数(本実施の形態の場合2つ)の読取り機を用いて同時に両方の印刷面を読取る。それらの読取り機の位置は、製造の段階で精密に調整されている。これにより、読取り機の位置の誤差が補正値に与える影響は無視できる。第2モジュール104は、読取部124が読取った画像データに基づき、両面印刷が可能な印刷装置108を制御する。なお、その他のハードウェア構成は前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0109】
図10を参照して、画像処理装置100で実行されるプログラムは、補正値の記憶に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図10に示すフローチャートの中で、前述の図5に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0110】
S405にて、印刷装置108は、表面にS201にて作成された画像を印刷する。印刷装置108は、裏面にS203にて作成された画像を印刷する。印刷装置108は、印刷した紙を、上述したセット装置を用いて読取部124に出力する。
【0111】
S406にて、読取部124は、セット装置によってセットされた紙の印刷面をスキャンすることにより、印刷面を画像データに変換する。S407にて、算出部120の認識部144は、画像データに基づき、複数のマークの配置を認識する。そのために、本実施の形態の場合、認識部144は、読取部124が変換した画像データから、マークA700を抽出し、その中心座標を求める。同様に認識部144は、マークB702を抽出し、その中心座標を求める。それらの座標の差が表面と裏面の位置ずれである。認識部144は、認識された各マークのうち、両面にそれぞれ4つずつ印刷されたマーク間の配置の方向および歪のいずれかに関する関係に基づいて、補正値を特定する。本実施の形態の場合、認識部144は、以下の方法により補正値を特定する。位置補正値は、マークA700とマークB702の中心座標との差として算出される。この値は、印刷面のオフセットおよび歪の補正値である。大きさ補正値は、作成した画像データの大きさと読取った画像データの大きさとの比として算出される。大きさ補正値は、マークA700およびマークB702それぞれについて算出される。傾き補正値は、位置A〜位置Eそれぞれにおける、マークA700とマークB702との位置関係から算出される。本実施の形態の場合、傾き補正値は、表面と裏面とのアークタンジェントの差として求められる。これらのアークタンジェントは、X座標の差に対するY座標の差の比のアークタンジェントである。この場合のX座標の差およびY座標の差は、隣接するマーク間(位置Aのマークおよび位置Bのマーク、位置Bのマークおよび位置Eのマーク、位置Eのマークおよび位置Dのマーク、ならびに位置Dのマークおよび位置Aのマークのいずれかのマーク間)のX座標の差およびY座標の差である。本実施の形態の場合、このようにして求められたアークタンジェントの差を、すべての位置の傾き補正値とする。この値は、マークA700の配置に対するマークB702の配置の、方向の関係を補正する値である。この場合の方向の関係は、隣接する2つのマーク同士を結ぶ線の傾きに基づいて特定される関係である。認識部144は、OR回路146を通じて、補正値を補正部122に出力する。
【0112】
なお、その他の処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0113】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、画像処理装置100の動作について説明する。
【0114】
S201〜S204の処理を経て、印刷装置108は、表面にS201にて作成された画像を印刷する。印刷装置108は、裏面にS203にて作成された画像を印刷する。印刷装置108は、印刷した用紙110をセット装置によって読取部124に出力する(S405)。
【0115】
用紙110が出力されると、読取部124は、送られた用紙110の印刷面をスキャンすることにより、印刷面を画像データに変換する(S406)。印刷面が画像データに変換されると、認識部144は、画像データに基づき、複数のマークの配置を認識する。認識部144は、認識結果に基づき、補正値を算出する。認識部144は、OR回路146を通じて、算出した補正値を、補正部122に出力する(S407)。
【0116】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置100は、試し印刷した用紙110を自動的に読取部124にセットできる。読取部124は、セットされた用紙を読取って、マークの位置を認識できる。認識部144は、認識結果に基づき、補正値を算出できる。これにより、画像処理装置100は、自動的に印刷装置108の印刷位置が補正されるように、印刷装置108を制御できる。その結果、印刷画像の方向や大きさの補正が可能な画像処理装置を提供することができる。
また、本実施の形態に係る画像処理装置100は、印刷されたマークの大きさを認識し、かつ、認識されたマークの、大きさの関係に基づいて、大きさに関する補正値を特定する認識部144と、補正値に基づき、画像データを補正する補正部122とを含む。すなわち、認識部144は、印刷されたマークの大きさを認識し、かつ、認識されたマークの、大きさの関係に基づいて、大きさに関する補正値を特定する。これにより、補正部122は、補正値に基づき、画像データを補正する。その結果、印刷画像の大きさについての詳細な補正が可能な画像補正装置を提供することができる。
また、上述の大きさの関係は、マークの大きさの比によって表わされる関係を含む。すなわち、認識部144は、マークの大きさの比によって表わされる関係に基づいて、大きさの関係を補正する補正値を特定できる。これにより、補正部122は、補正値に基づいて、より容易に画像データを補正できる。その結果、印刷画像の大きさについての詳細な補正が容易かつ可能な画像補正装置を提供することができる。
また、上述の大きさの比は、予め定められたマークの大きさに対する比である。すなわち、認識部144は、予め定められたマークの大きさに対する比によって表わされる関係に基づいて、大きさの関係を補正する補正値を特定できる。これにより、補正部122は、補正値に基づいて、さらに容易に画像データを補正できる。その結果、印刷画像の大きさについての詳細な補正がさらに容易かつ可能な画像補正装置を提供することができる。
【0117】
なお、S405にて、セット装置は必ずしも用いられなくてもよい。たとえば、ユーザが手動でその紙を読取部124にセットしてもよい。
【0118】
さらに、S407にて、認識部144は、マークA700およびマークB702を3つ以上ずつ用いて、配置の歪に関する関係に基づいて、その関係を補正する補正値を正確に求めることができる。その場合、表面と裏面の印刷画像の違いが線形変換と等価であることが前提とされる。具体的な補正値の算出方法は、以下の通りである。補正前の画像の座標を(X,Y)とする。補正後の画像の座標を(X’,Y’)とする。この場合、一次変換に関する公式と平行移動に関する公式とに基づき、
X’=AX+BY+E (1)
Y’=CX+DY+F (2)
(A、B、C、D、E、F:未知の係数)
と表すことができる。式(1)および式(2)に(X,Y)の値を代入すると、(X’,Y’)が求められる。(X,Y)の座標と(X’,Y’)の座標とが求められると、補正値は容易に求められる。この方法で補正値を求めるためには、上述の未知の係数を求めることが必要である。そのためには、それぞれ対応する(X,Y)および(X’,Y’)の値が3点ずつ必要である。その理由は、未知の係数が6個あるためである。マークを3つ以上用いる理由は、この(X,Y)および(X’,Y’)の値が3点ずつ必要なことにある。
【0119】
その他、S407にて、認識部144は、マークを両面で合計3つ用いて、傾きに関する補正値を求めてもよい。この補正値は、上述の傾き補正値に代えて用いられる、配置の方向の関係を補正する補正値である。この補正値は、1つのマークA700(あるいは1つのマークB702)に対して、1つのマークA700および1つのマークB702からそれぞれ結ばれた2本の線の傾きの差である。この傾きは、差が求められる前に角度に換算されてもよい。これとは別に、認識部144は、この2本の線の長さに基づいて、歪に関する補正値を求めることもできる。その場合、それらの線の長さが等しくなるように、予めマークA700およびマークB702が選択されている。これを前提とすると、それらの線の長さの比は、それらの線が通過する領域の画像の歪を反映することとなる。この場合、歪に関する補正値として、これらの線の長さの比が利用され得る。これらにより、読取部124が読取る用紙の、互いに相対する印刷面に、少なくとも3つのマークがあれば、認識部144は、配置の方向および歪のいずれかに関する関係を補正する補正値を特定できる。
【0120】
<第4の実施の形態>
以下、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。
【0121】
本実施の形態に係る画像処理装置100のマーク記憶部132は、印刷すべきマークとして、複数の基本パターン801からなる、マークC802およびマークD803を記憶する。図11を参照して、マークC802およびマークD803について説明する。図11(A)は、本実施の形態における基本パターン801を表わす図である。基本パターンの形状は特定の形状に限定されるものではないが、本実施の形態における基本パターン801は、縦線と横線とを十字状に組合わせたものとする。図11(B)は、マークC802を表わす図である。本実施の形態において、マークC802は、基本パターン801が等間隔の格子状に25個配置されたマークである。図11(C)は、マークD803を表わす図である。本実施の形態において、マークD803は、基本パターン801を25個含む。マークD803の基本パターン801には、傍にそれぞれ番号が付されている。マークD803は、基本パターン801の位置がマークC802と異なる。前述の番号を用いて本実施の形態における基本パターン801の位置を説明すると、以下の通りとなる。
【0122】
X座標については、次の通りである。基本パターン(1)、基本パターン(6)、基本パターン(11)、基本パターン(16)、および基本パターン(21)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンより2mm左にある。同様に基本パターン(2)〜基本パターン(22)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンより1mm左にある。基本パターン(3)〜基本パターン(23)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンと同じ位置にある。基本パターン(4)〜基本パターン(24)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンより1mm右にある。基本パターン(5)〜基本パターン(25)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンより2mm右にある。
【0123】
Y座標については、次の通りである。基本パターン(1)〜基本パターン(5)のY座標は、マークC802の同様の位置にある基本パターンより2mm上にある。基本パターン(6)〜基本パターン(10)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンより1mm上にある。基本パターン(11)〜基本パターン(15)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンと同じ位置にある。基本パターン(16)〜基本パターン(20)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンより1mm下にある。基本パターン(21)〜基本パターン(25)の位置は、マークC802の同様の位置にある基本パターンより2mm下にある。
【0124】
なお、その他のハードウェア構成は前述の第2の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0125】
図12を参照して、画像処理装置100で実行されるプログラムは、補正値の記憶に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図12に示すフローチャートの中で、前述の図5および図9に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0126】
S901にて、マーク生成部116のマーク記憶部132は、マークC802を用いて、表面の画像データを作成する。本実施の形態において、マークC802の配置は、第1の実施の形態におけるマークA700の配置と同一の配置とする。
【0127】
S903にて、マーク記憶部132は、マークD803を用いて、裏面の画像データを作成する。本実施の形態において、マークD803の配置は、第1の実施の形態におけるマークB702の配置と同一とする。
【0128】
S906にて、ユーザは表裏のマークを比較する。本実施の形態において、その方法は、印刷された用紙110を紙に透かす方法である。ユーザはマークそれぞれについて、複数の基本パターン801の中から、最もずれが少ないものを判断する。
【0129】
S907にて、補正値入力部126は、マークD803のそれぞれについて、最もずれが少ない基本パターン801の番号の入力を受付ける。換算部142は、入力された基本パターン801の番号、および補正部122の記憶部154に記憶された補正値に基づいて、位置および傾きについての補正値を換算する。
【0130】
なお、その他の処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0131】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、画像処理装置100の動作について説明する。
【0132】
マーク記憶部132は、マークC802を用いて、表面の画像データを作成する(S901)。表面の画像データが作成されると、S202の処理を経て、マーク記憶部132は、マークD803を用いて、裏面の画像データを作成する(S903)。裏面の画像データが作成されると、S204〜S205の処理を経て、ユーザは印刷された用紙を光に透かすなどして、表裏のマークを比較する。ユーザはマークそれぞれについて、複数の基本パターン801の中から、最もずれが少ないものを判断する(S906)。
【0133】
マークが判断されると、補正値入力部126は、マークD803のそれぞれについて、最もずれが少ない基本パターン801の番号の入力を受付ける。換算部142は、入力された基本パターン801の番号、および補正部122の記憶部154に記憶された補正値に基づいて、位置および傾きについての補正値を換算する(S907)。
【0134】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置100は、簡便に印刷位置を制御することができる。その結果、印刷画像の傾きや大きさの補正が可能な画像処理装置を提供することができる。
【0135】
さらに、1つのマークにおける基本パターン801の数および配置は、特にこれらに限定されるものではない。たとえば、基本パターンの数を増やしてもよく減らしてもよい。もっと高い精度が必要な場合、マークC802の基本パターン801に対するマークD803の基本パターン801のずれをもっと細かくしてもよい。その理由は、表と裏とで一番合っている基本パターンがどれか見ればよいだけだからである。特にずれの量を特定する必要はない。
また、画像処理装置100は、マークとともに印刷される記号を表わす、記号データを生成する。すなわち、画像処理装置100は、マークとともに印刷され、マークを特定する記号を表わす記号データを生成できる。これにより、個々のマークをより容易に特定できる。その結果、印刷画像の傾きや部分的な歪といった詳細な補正が容易に可能となる。
【0136】
<第5の実施の形態>
以下、本発明の第5の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。
【0137】
図13を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置100のマーク記憶部132は、図13(A)および図13(B)にそれぞれ示される2枚の画像のデータを記憶する。これらの画像は、マークを表わす画像データに基づいて後発的に作成されたものではなく、当初から1枚の画像として作成された画像である。これらの画像には、第1の実施の形態と同様の位置にそれぞれマークが配置されている。マーク記憶部132は、これらの画像を表わすデータを記憶する。なお、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0138】
図14を参照して、画像処理装置100で実行されるプログラムは、補正値の記憶に関し、以下のような制御構造を有する。なお、図14に示すフローチャートの中で、前述の図5に示した処理は同じステップ番号を付してある。それらの処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0139】
S1101にて、マーク生成部116のマーク記憶部132は、OR回路112を経て出力部114に表面の画像の画像データを出力する。出力部114は、印刷装置108に、表面の画像の画像データを出力する。S1102にて、マーク生成部116は、OR回路112を経て、出力部114に裏面の画像の画像データを出力する。出力部114は、裏面の画像の画像データを印刷装置108に出力する。
【0140】
なお、その他の処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0141】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、画像処理装置100の動作について説明する。
【0142】
マーク生成部116は、出力部114を通じて印刷装置108に表面の画像の画像データを出力する(S1101)。画像データが出力されると、マーク生成部116は、出力部114を経て、印刷装置108に、裏面の画像の画像データを出力する(S1102)。
【0143】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置100は、より簡便に新しい補正値を記憶することができる。その結果、印刷画像の傾きや大きさの補正が可能な画像処理装置を提供することができる。
【0144】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0145】
【発明の効果】
本発明に係る印刷用制御装置、画像補正装置、印刷用制御方法、画像補正方法、印刷用制御プログラム、画像補正プログラム、印刷用制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、および画像補正プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体は、印刷画像の傾きや大きさの補正が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の制御ブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係るマーク記憶部に記憶されたマークAとその配置とを表わす図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係るマーク記憶部に記憶されたマークBとその配置とを表わす図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態に係る補正部の制御ブロック図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態に係る補正値の記憶処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第1の実施の形態に係る画像データの補正処理および印刷処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置の制御ブロック図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態に係る記憶部に記憶されたパターンごとの補正値の内容を表わす図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態に係る補正値の記憶処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第3の実施の形態に係る補正値の記憶処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の第4の実施の形態に係るマークを表わす図である。
【図12】 本発明の第4の実施の形態に係る補正値の記憶処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図13】 本発明の第5の実施の形態に係るマーク記憶部に記憶された画像データの内容を表わす図である。
【図14】 本発明の第5の実施の形態に係る補正値の記憶処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像処理装置、102 第1モジュール、104 第2モジュール、106 データ入力部、108 印刷装置、110 用紙、112,134,146 OR回路、114 出力部、116 マーク生成部、120 算出部、122 補正部、124 読取部、126 補正値入力部、132 マーク記憶部、136 変形部、142 換算部、144 認識部、150 CPU、152モニタ、154 記憶部、156 入力用インターフェイス、158 出力用インターフェイス、160 固定ディスク、162 FD駆動装置、164 CD−ROM駆動装置、170 FD、172 CD−ROM、700 マークA、702 マークB、801 基本パターン、802 マークC、803 マークD。
Claims (6)
- 印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する装置であって、
予め準備された複数の補正値からなるセットを識別する識別データの入力を受け付ける入力手段を含み、前記補正値は、前記印刷媒体に印刷される各マークの位置を補正する値を含み、前記識別データは、前記補正値に従って補正された複数のマークとともに画像データとして出力された中から選択されるものであり、
前記入力手段に入力された識別データに基づいて、前記印刷媒体に印刷された前記複数のマークの印刷位置を補正する補正値を、前記予め準備された複数の補正値から特定するための特定手段と、
前記特定された補正値に基づき、前記印刷媒体の裏面に出力される前記画像データを補正するための補正手段とを含む、画像補正装置。 - 複数のマークの座標を予め記憶し、かつ、前記複数のマークの座標それぞれに対する補正値のセットを複数組記憶するための記憶手段と、
前記補正値のセットに基づいて補正された前記座標に前記複数のマークがそれぞれ配置された画像を示す少なくとも2つの画像データと前記少なくとも2つの画像データにそれぞれ対応する識別情報とを生成するための生成手段と、
前記生成手段が生成した画像データと前記画像データに対応する前記識別情報とのセットを印刷装置に出力するための出力手段と、
前記画像データと識別情報とのセットを前記出力手段が前記印刷装置に出力した後、識別情報の入力を受付けるための識別情報入力手段と、
画像データの入力を受付けるための画像データ入力手段と、
前記識別情報入力手段が受付けた識別情報が前記生成手段により生成された識別情報に一致すると、前記識別情報入力手段が受付けた識別情報に対応するセットに基づいて、前記記憶手段が記憶した補正値のセットから、前記画像データ入力手段が受付ける画像データに対する補正値を決定するための決定手段と、
前記決定手段が補正値を決定し、かつ、前記画像データ入力手段が画像データを受付けると、前記決定手段が決定した補正値に基づき前記画像データ入力手段が受付けた画像データを補正するための補正手段とを含み、
前記出力手段は、前記補正手段が補正した画像データを前記印刷装置にさらに出力する、画像補正装置。 - 印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する方法であって、
予め準備された複数の補正値からなるセットを識別する識別データの入力を受ける入力ステップを含み、前記補正値は、前記印刷媒体に印刷される各マークの位置を補正する値を含み、前記識別データは、前記補正値に従って補正された複数のマークとともに画像データとして出力された中から選択されるものであり、
前記入力ステップにおいて入力された識別データに基づいて、前記印刷媒体に印刷された前記複数のマークの印刷位置を補正する補正値を、前記予め準備された複数の補正値から特定する特定ステップと、
前記特定された補正値に基づき、前記印刷媒体の裏面に出力される前記画像データを補正する補正ステップとを含む、画像補正方法。 - 複数のマークの座標を予め記憶し、かつ、前記複数のマークの座標それぞれに対する補正値のセットを複数組記憶する記憶ステップと、
前記補正値のセットに基づいて補正された前記座標に前記複数のマークがそれぞれ配置された画像を示す少なくとも2つの画像データと前記少なくとも2つの画像データにそれぞれ対応する識別情報とを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにおいて生成した画像データと前記画像データに対応する前記識別情報とのセットを印刷装置に出力する出力ステップと、
前記画像データと識別情報とのセットを前記出力ステップにおいて前記印刷装置に出力した後、識別情報の入力を受付ける識別情報入力ステップと、
画像データの入力を受付ける画像データ入力ステップと、
前記識別情報入力ステップにおいて受付けた識別情報が前記生成ステップにおいて生成された識別情報に一致すると、前記識別情報入力ステップにおいて受付けた識別情報に対応するセットに基づいて、前記補正値のセットから、前記画像データ入力ステップにおいて受付ける画像データに対する補正値を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて前記補正値を決定し、かつ、前記画像データ入力ステップにおいて画像データを受付けると、前記決定ステップにおいて算出した補正値に基づき前記画像データ入力ステップにおいて受付けた画像データを補正する補正ステップと、
前記補正ステップにおいて補正した画像データを前記印刷装置に出力するステップとを含む、画像補正方法。 - 印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する画像補正プログラムであって、
予め準備された複数の補正値からなるセットを識別する識別データの入力を受け付ける入力ステップを含み、前記補正値は、前記印刷媒体に印刷される各マークの位置の値を含み、前記識別データは、前記補正値に従って補正された複数のマークとともに画像データとして出力された中から選択されるものであり、
前記入力ステップにおいて入力された識別データに基づいて、前記印刷媒体に印刷された前記複数のマークの印刷位置を補正する補正値を、前記予め準備された複数の補正値から特定する特定ステップと、
前記特定された補正値に基づき、前記印刷媒体の裏面に出力される前記画像データを補正する補正ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させるための画像補正プログラム。 - 印刷媒体の裏面に出力される画像データを補正する画像補正プログラムを記録した記録媒体であって、
予め準備された複数の補正値からなるセットを識別する識別データの入力を受ける入力ステップを含み、前記補正値は、前記印刷媒体に印刷される各マークの位置を補正する値を含み、前記識別データは、前記補正値に従って補正された複数のマークとともに画像データとして出力された中から選択されるものであり、
前記入力ステップにおいて入力された識別データに基づいて、前記印刷媒体に印刷された前記複数のマークの印刷位置を補正する補正値を、前記予め準備された複数の補正値から特定する特定ステップと、
前記特定された補正値に基づき、前記印刷媒体の裏面に出力される前記画像データを補正する補正ステップとを含む各ステップをコンピュータに実行させるための画像補正プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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