JP4232051B2 - タイリングオフセット出力システム - Google Patents

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Description

本発明は、タイリング印刷のフォーマット設定におけるタイリングオフセット出力システムに関するものである。
デジタル複写機で読み取った画像を印刷用紙に出力したり、ホスト装置から出力される画像をプリンタ装置で印刷用紙に出力する画像形成処理は高機能化が進み、出力画像をつなぎ合わせて画像記録装置に搭載してある用紙のサイズより大きな出力画像を形成するために用紙をつなぎ合わせて印字を行う、連写あるいはタイリングと呼ばれる画像形成方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2003−348331号公報
特許文献1のような従来の画像形成方法においては、タイリングの設定は印刷する画像に関係なく一律に行われるので、例えば人物画像における頭部のように複数の印刷用紙に分割印刷したくない部分も分割印刷されるという問題点がある。
上記問題を背景として、本発明の課題は、所望の画像が一枚の印刷用紙に収まるように印刷することが可能なタイリングオフセット出力システムを提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記問題を解決するタイリングオフセット出力システムは、画像データを元にして、その画像データを縦方向および横方向それぞれ複数枚の用紙にタイリング印刷した場合のタイリング結果画像に対して、予め定められた縮小率により縮小した、画像データを元にした参照画像について、ユーザが指定する複数の印座標を取得する印画像座標取得手段と、タイリング印刷後に各用紙を貼りあわせる領域を除く印刷可能領域の横方向の長さ、縮小率、印刷イメージの原点が含まれる用紙における印刷可能領域の原点から印刷イメージの原点までのx方向の距離、および横オフセットに基づいて算出される境界指標のx座標値のいずれもが、印座標の複数のx座標値のいずれにも合致しないときの横オフセットと、タイリング印刷後に各用紙を貼りあわせる領域を除く印刷可能領域の縦方向の長さ、縮小率、印刷イメージの原点が含まれる用紙における印刷可能領域の原点から印刷イメージの原点までのy方向の距離、および縦オフセットに基づいて算出される境界指標のy座標値のいずれもが、印座標の複数のy座標値のいずれにも合致しないときの縦オフセットと、を算出するタイリングオフセット算出手段と、算出した横オフセットと縦オフセットとを、タイリングオフセットして出力するタイリングオフセット出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のタイリングオフセット出力システムは、参照画像を予め定められた第1の色要素のみで1枚の用紙に印刷する参照画像印刷手段と、用紙をスキャンし、カラー画像データを生成するカラースキャナと、を備え、印画像座標取得手段は、カラー画像データにおいて、第1の色要素とは異なる第2の色要素が存在する複数の座標をそれぞれ印座標として取得するように構成される。
また、本発明のタイリングオフセット出力システムは、参照画像を表示する参照画像表示手段と、参照画像表示手段が参照画像を表示したことを条件として、表示された参照画像上の座標を指定する操作入力を複数回取得する操作入力取得手段と、を備え、印画像座標取得手段は、操作入力取得手段が取得する操作入力で指定される参照画像上の座標をそれぞれ印座標として取得するように構成される。
また、本発明のタイリングオフセット出力システムにおけるタイリングオフセット算出手段は、予め定められた最小の横オフセット値を横オフセットに設定する第1のオフセット設定手順と、予め定められた最小の縦オフセット値を縦オフセットに設定する第2のオフセット設定手順と、第1のオフセット設定手順および第2のオフセット設定手順で横オフセットおよび縦オフセットを設定したことを条件として、境界指標のx座標値のいずれもが、印座標の複数のx座標値のいずれにも合致しないか、および、境界指標のy座標値のいずれもが、前記印座標の複数のy座標値のいずれにも合致しないか、を判断する判断手順と、判断手段が合致すると判断した場合には、1段階大きい横オフセット値を横オフセットに再設定するよう第1のオフセット設定手順を制御し、1段階大きい縦オフセット値を縦オフセットに再設定するよう第2のオフセット設定手順を制御し、第1のオフセット設定手順および第2のオフセット設定手順が再設定したオフセットを用いて合致するか否かを判断するよう判断手順を制御する一方で、判断手順が合致しないと判断した場合には、そのときの横オフセット値を横オフセットとし、そのときの縦オフセット値を縦オフセットとして決定する制御手順と、を実行することで横オフセットおよび縦オフセットを算出するように構成される。
所望の画像が一枚の印刷用紙に収まるように印刷することが可能なタイリングオフセット出力システムを提供する目的を、参照画像中の予め指定された指定画像部分と、タイリング印刷の印刷単位を画定する境界指標との、座標上での重なりが所定値未満であるように当該指定画像部分と境界指標との相対位置座標を演算し、その演算に基づいて、タイリング印刷に際しての指定画像部分と境界指標との相対位置を決定する構成により実現した。
以下、本発明のタイリングオフセット出力システムの実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1に、本発明のタイリングオフセット出力システムの画像読取装置である複合機10のブロック図を示す。なお、本発明の構成では必ずしも複合機10を用いる必要はなく、画像読取機能のあるスキャナ装置であってもよい。
複合機10は、CPU11、ワークメモリ12aを備えるRAM12、各種プログラムを記憶するROM13、バスライン14、入出力部15(図1ではI/Oと表記)、メモリ16、通信インターフェース18(図1では通信I/Fと表記)、印刷制御データ等の受信したデータを一時格納する受信バッファ17、および外部メモリ19を備えて構成される。
ROM13には、印刷制御プログラム13a、スキャナ制御プログラム13b、FAX制御プログラム13c、通信プログラム13d、および画像処理プログラム13eが格納されている。
入出力部15には、操作パネル20(図2参照)、周知のインクジェット印字機構、レーザー印字機構、熱転写印字機構、あるいはドットインパクト式印字機構などからなる印刷部23、イメージセンサ等を含む原稿の読み取りを行うスキャナ部24、FAXモデム等を含みファクシミリ通信を行うFAX部25、およびスキャナ部24で読み取られた画像データの各種処理を行う画像処理部26等が制御対象として接続されている。これら印刷部23、スキャナ部24およびFAX部25の動作は周知のものであり、ROM13に格納された対応する印刷制御プログラム13a、スキャナ制御プログラム13b、FAX制御プログラム13cあるいは画像処理プログラム13eを、CPU11がRAM12のワークメモリ12aを用いて実行することで動作制御される。
また、通信インターフェース18は通信ネットワーク30を介してPC1とデータ等を送受信するための通信インターフェース回路を含んで構成される。通信ネットワーク30に接続された外部通信網を経由した各種データの送受信は、CPU11が通信プログラム13dを実行することで行なわれる。
メモリ16は、例えばEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)等の不揮発性メモリで構成される。例えば、スキャナ部24で読み取られた画像データが記憶される。また、ここには他に例えば人名または会社名等に電話番号等の送信先情報が付加された電話帳が記憶されている。この電話帳を用いて所望の電話番号にファクシミリ送信を行うことができる。また、メモリ16としてハードディスク装置を用いてもよい。
外部メモリ19は、メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体およびそのインターフェース回路等を含んで構成され、複合機10のデータのバックアップ等に用いられる。
図2に、複合機10の操作パネル20の例を示す。操作パネル20は操作部21と表示部22とを含んで構成される。操作部21はメカニカルキーが用いられ、複合機10の電源の入/切を行う電源ボタン21a、カーソルキー21b、コピーボタン21c1,FAXボタン21c2,スキャナボタン21c3を含んで構成される機能選択ボタン21c、テンキー21d、電話番号、FAX番号等の情報が登録されるワンタッチボタン21e,各種動作の開始を行うスタートボタン21f、各種動作を中断あるいは停止させるストップボタン21g、およびスピーカ20a等が含まれる。
表示部22は周知のドット・マトリックス方式のカラー液晶表示器および液晶表示制御を行うための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、入出力部15から送られる表示指令および表示画面データに基づいて表示を行う。また、表示部22として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。
また、操作部21として、表示部22と一体になったタッチパネルを用いてもよい。タッチパネルは、表示部22の画面上にガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線され、フィルム上をユーザがタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式が広く用いられる。その他に、いわゆる静電容量方式を用いてもよい。
図3を用いてタイリング印刷の概要について説明する。図3(a)はタイリング印刷の対象となる印刷イメージ31を示したもので、横方向(x方向)の長さはWi、縦方向(y方向)の長さはHiとなっている。矩形の印刷イメージ31の左上頂点が原点P1となっている。
印刷イメージ31は、タイリング印刷時には例えばA4縦サイズの用紙によってイメージが分割されて印刷される。図3(b)の例では縦Hn枚,横Wn枚の用紙が使われる。なお、Wn=(Wd+Wi+Wp−1)/Wp,Hn=(Hd+Hi+Hp−1)/Hpである。ここで、Wp,Hpはそれぞれタイリング印刷後に各用紙を貼り合わせる領域を除く印刷可能領域Rの横方向および縦方向の長さである(図3(b)の用紙34参照)。また、Wd,Hdはそれぞれ印刷イメージ31の原点P1が含まれる用紙33(印刷ページ番号P1:後述)において、印刷可能領域の原点から印刷イメージ31の原点までのx方向,y方向の距離を表している。また、印刷ページ番号Pは、P(x,y)=x+Wn×(y−1)と表され、1≦x≦Wn,1≦y≦Hnである。また、各印刷ページの左上を(0,0)としたときの各印刷ページの原点の座標値は、X座標値=Wd−(x−1)×Wp,Y座標値=Hd−(y−1)×Hpと表される。
(タイリングフォーマット設定処理1)
図4のフロー図および図5から図10を用いて本発明のタイリングフォーマット設定処理について説明する。なお、本処理はスキャナ制御プログラム13bおよび画像処理プログラム13eにおいて実行される。まず、スキャンする対象の画像(原稿)を複合機10のスキャナ部24に含まれる図示しない原稿読取部にセットし、操作部21のスキャナボタン21c3を押下すると、表示部22に図5(a)のようなスキャンメニューが表示されるので、通常のスキャンかタイリング印刷のためのスキャンかを選択する。そして、スタートボタン21fを押下すると原稿のスキャンが行われる(S1)。
図5(a)のスキャンメニューにおいて「通常スキャン」ボタンが押下されてスキャンが行われた場合、(S2:No)には操作部21によって設定されたスキャンモードによって通常のスキャン処理が行われる(S3)。
次に、図5(a)のスキャンメニューにおいて「タイリング印刷設定」ボタンが押下されてスキャンが行われた場合(S2:Yes)の処理について説明する。例えば、図8(a)のような印刷イメージ51をタイリング印刷する場合、例えばA4縦サイズのようなスキャナ部24で読み取り可能な用紙にその全体が印刷可能なように拡縮率Rpで印刷用紙52に印刷する。なお、拡縮率Rpは、Rp=1/Max(Wi/(Wp×Rr),Hi/(Hp×Rr))で表され、印刷用紙52と透明シート53(後述)を重ね合わせてスキャンするためにRrは2/3のような1以下の値が望ましい。
また、図8(b)のように、印刷イメージ51は印刷用紙52の中央部に印刷される。このとき、印刷用紙52における印刷イメージ51の原点は、印刷用紙52のX座標値=Wp/2−Wi×Rp/2,Y座標値=Hp/2−Hi×Rp/2で表される。また、印刷イメージ51の識別を容易に行うために印刷イメージ51の外縁部に青色の枠51aを印刷する。
次に、図8(c)のような透明シート53を用意する。透明シート53は画像イメージ51と同一の拡縮率Rpで境界指標53aが赤色で印刷されている。この境界指標の縦線は、X座標値:1,1×Wp/Rp−1,2×Wp/Rp−1,...,Wpを通り、横線は、Y座標値:1,1×Hp/Rp−1,2×HP/Rp−1,...,Hpを通る。
そして、図9のように上述の印刷イメージ51が印刷された印刷用紙52の上に透明シート53を重ねて貼り合わせ、テープ54等で固定する。次いで、図5(b)のタイリング印刷設定画面において、設定された内容で印刷を行うか設定された内容を記憶するかのいずれかを選択した上で「スキャン」ボタンあるいはスタートボタン21fを押下する。これをスキャナ部24において読み取る。図10に読み取られた後のビットマップイメージ55を示す。図9の印刷イメージ51が印刷イメージ画像56,枠51aは枠画像56a,透明シート53の境界指標53aは境界指標画像57としてスキャンされる。
読み取られたビットマップイメージ55を用いてタイリング情報認識処理(S4:後述)を行い、タイリングオフセットWd,Hd等を算出する(S5)。図5(b)のメニュー画面で「印刷する」ボタンが押下された場合(S6:Yes)、図6(a)のようなメニュー画面が表示され、タイリング情報に基づいて印刷を行うか、タイリング情報の内容を確認するための印刷(後述)を行うかを選択する。
図6(a)のメニュー画面で「タイリング印刷」を押下すると、図6(b)のメニュー画面が表示されるので印刷先を指定する。例えば「ローカルプリンタ」ボタンを押下すると、印刷部23に指令が送られタイリング情報に基づいて印刷が実行される(S8)。印刷が完了すると、図6(c)のような画面が表示される。図6(c)のように、タイリング印刷時の設定内容を記憶可能な構成としてもよい。記憶方法については後述する。
一方、図5(b)のメニュー画面で「記憶する」ボタンが押下された場合(S6:No)、図7(a)のような画面が表示されるので、記憶先を指定する。「内部メモリ」ボタンを押下するとメモリ16が、「外部メモリ」ボタンを押下すると外部メモリ19が記憶先に指定される。記憶先を指定すると図7(b)のような画面が表示されるので設定ファイル名を指定する。タイリング情報が記憶されると図7(c)のような画面が表示される(S7)。
図11にタイリング情報の記憶内容の一例を示す。タイリング情報には上記で算出されたWi,Hi,Wd,Hdや用紙サイズ,印刷イメージファイル名等が含まれる。Wr,Hr(後述)を含めてもよい。
図12のフロー図と図13から図16を用いて図4のステップS4に相当するタイリング情報認識処理について説明する。スキャナ部24で読み取られた画像データは画像処理部26において一般的な2値化処理を施すことにより、ピクセル毎のデジタル多値画像データ(ビットマップイメージ55:図10参照)に変換される。そして、得られたビットマップイメージ55から、一般的な画像処理手法を用いて、図13のようなR(赤色)要素を抽出して少なくとも境界指標画像57を含むR要素イメージと、図14のようなB(青色)要素を抽出して少なくとも枠画像56aを含むB要素イメージとを得る(S11)。
次に、ポインタiおよびjに1(ビットマップイメージ55の原点)をセットする。また、m,nにビットマップイメージの座標値のx方向,y方向の最大値をセットする(S12)。そして、n行m列のビットマップ値B[i,j]が0でない(すなわち、R要素あるいはB要素を含む)行番号を上先頭行から探索し0でない列番号を左先頭列から探索する。以下、R要素イメージの探索を例に挙げて説明する。
ビットマップイメージ値B[i,j]が0の(R要素がない)場合(S13:No)、次の列のビットマップ値B[i+1,j]にR要素が含まれているかを調べる(S14,S15:No)。iが最大値のmとなった場合(S15:Yes)は、次の行(i=1,j=j+1)についてR要素が含まれているかを調べる(S16,S17:Yes)。行列の最後のビットマップ値B[m,n]までにR要素が含まれていない場合(S17:No)は、表示部22にR要素すなわち境界指標画像57を認識できなかった旨のメッセージを表示する(S18)。ビットマップ値B[i,j]にR要素が含まれている場合(S13:Yes)、そのときの行の値jを、n行m列のビットマップイメージ55の原点Psを基準としたときの境界指標画像57の原点PfのY座標値であるHfとする(S19)。
そして、ポインタiおよびjに1をセットし(S20)、行(j)を固定し列(i)を変化させることでビットマップ値B[i,j]にR要素が含まれているかを調べ(S21〜S26)、R要素が含まれているとき(S21:Yes)の列の値iを印刷指標の原点PfのX座標値であるWfとする(S27)。
上述と同様の方法で、B要素イメージを探索し、印刷イメージ画像56の原点PrのX座標値Wr,Y座標値Hrを求める。
最後に、タイリングオフセットWd,Hdを計算式Wd=(Wr−Wf)×Rp,Hd=(Hr−Hf)×Rpにより算出する(図15参照)。なお、図15において、58aが1枚の用紙枠に相当する。
上述の方法では、図16(a)のようにB(あるいはR)要素の行方向の探索方向S1〜Snに対し平行な位置にビットマップイメージ55がスキャンされた場合以外にも、図16(b)あるいは図16(c)のように探索方向S1〜Snに対し平行でない位置にビットマップイメージ55がスキャンされた場合でも、B(あるいはR)要素を探索できるのでタイリングオフセットWd,Hdを算出可能である。
(タイリングフォーマット設定処理2)
図17から図20を用いてタイリングフォーマット設定処理の別の例について説明する。なお、本処理の概要は図4のフロー図とほぼ同様であるため、上述のタイリングフォーマット設定処理1と異なる部分のみの説明とする。まず、複合機10のスキャナ部24で読み取らせるための印刷イメージ61(図8(a)と同様のもの)を例えばA4縦サイズのような1枚の印刷用紙60に収まるように拡縮率Rpを設定して作成する。拡縮率Rpは、例えば、Rp=1/Max(Wi/Wp,Hi/Hp)として表される。また、印刷イメージ61の印刷色は青のグレースケールで、印刷イメージ61の識別を容易に行うために印刷イメージ61の外縁部には青色の枠61aが印刷される。また、印刷用紙60には、タイリング印刷される用紙のサイズを示す用紙枠62が上記拡縮率Rpにより印刷される。
また、印刷イメージ61は印刷用紙60の中央部に印刷される。このとき、印刷用紙60における印刷イメージ61の原点は、印刷用紙60のX座標値=Wp/2−Wi×Rp/2,Y座標値=Hp/2−Hi×Rp/2で表される。
次に、この印刷用紙60と用紙枠62とから、例えば印刷イメージ61における水鳥の頭部のような用紙枠62に収まることが望ましい画像(複数枚の用紙に分割されて印刷されたくない画像)に例えば赤色で印63,64を付ける(図18参照)。
そして、この赤色の印63,64が付けられた印刷イメージ61を含む印刷用紙60をスキャナ部24において読み取らせる。そして、タイリング情報認識処理(後述)を実行する。
表示部22にタッチパネルが含まれている場合、印刷イメージ61のみを含む印刷用紙60をスキャナ部24において読み取らせ、画像処理部26で生成されたビットマップイメージを表示部22に表示させ、タッチパネルでタイリング印刷される用紙の枠内に収まることが望ましい画像を選択(タッチ)する構成としてもよい。この場合、タッチパネルではタッチされた座標が検出され、例えば検出された座標を中心とする所定の半径の円で表される領域が選択された画像として赤色で表され、表示部22は図18のような画面が表示される。そして、図示しない「選択終了」ボタンを押下すると、先に生成されたビットマップイメージとは別に図20(a)のようなビットマップイメージ65が生成される。
図19のフロー図と図20とを用いて図4のステップS4に相当するタイリング情報認識処理の別の例について説明する。スキャナ部24で読み取られた印刷用紙60は画像処理部26で上述のような画像処理が行われ、図20(a)のようなビットマップイメージ65が生成される。さらに、そのビットマップイメージ65から、図20(b)のようなR(赤色)要素を抽出して少なくとも印画像68,69を含むR要素イメージと、図20(c)のようなB(青色)要素を抽出して少なくとも枠画像66aを含むB要素イメージとを得るそして、印画像68,69のビットマップイメージ65の原点P2を基準とした座標をT[x,y]としてワークメモリ12aに記憶する。(S31)。
次に、以下のように、想定するタイリングオフセットHd,Wdにおける境界指標が印画像68,69と重なるかどうかを判定し、全ての印画像と重ならないHd,Wdをタイリングオフセットとして決定する。
まず、ポインタxおよびyに1をセットする。また、m,nに用紙枠画像67の座標値の横方向,縦方向の最大値Wp/Rp,Hp/Rpをセットする(S32)。境界指標は、縦方向の線は、X座標値1,1×Wp/Rp−1,2×Wp/Rp−1,...,Wpを通り、横方向の線は、Y座標値1,1×Hp/Rp−1,2×Hp/Rp−1,...,Hpを通るので、境界指標上に上記印画像の座標Tが含まれているかどうかを調べる。
x,yの値をそれぞれWd,Hdとしたときに、境界指標上に上記印画像の座標Tが全く含まれていない場合(S33:Yes)は、そのときのx,yの値をそれぞれWd,Hdとしてタイリングオフセットを決定する(S39)。
一方、境界指標上に上記印画像の座標Tが一つでも含まれる場合(S39:No)、ポインタxおよびyを順次更新してWd,Hdとし、境界指標線上に上記印画像の座標Tが全く含まれていないx,yを探す(S34〜S37)。上記印画像の座標Tが全く含まれていないx,yがない場合(S37:No)は、表示部22にタイリングオフセットを決定できなかった旨のメッセージを表示する(S38)
最後に、図12と同様の方法で、図20(c)のB要素イメージからWr,Hrを求める。なお、ステップS33の判定条件を、境界指標上に上記印刷画像の座標Tを含んでいる数をカウントし、カウントされた数が予め定められメモリ16等に記憶される所定値Tmaxよりも小さいこととして、この判定条件が成立した場合のx,yの値をそれぞれWd,Hdとしてもよい。
(タイリングフォーマット設定処理3)
図21から図23を用いて図4のステップS4に相当するタイリング情報認識処理の別の例について説明する。印刷用紙70に印刷イメージ71を印刷する場合、上述のように印刷イメージ71が印刷用紙70の中央部に収まるように、拡縮率Rp(後述)を設定する。このとき、図21のように、境界指標の基準枠72a,72b、横方向の境界指標選択欄76、縦方向の境界指標選択欄77、および用紙サイズ選択欄78を印刷する。
図22に図21の部分拡大図を示す。図22の例は、Wd=0,Hd=0の場合の境界指標の基準枠72a,72bを示したものである。横方向の基準枠72aは印刷イメージ71の原点P3を基準にQ(例えば30mm)離れた位置に縦方向の長さM(例えば20mm)、横方向の長さWp/Rpの長方形が横方向にWn個連なる形で形成される。同様に、縦方向の基準枠72bは印刷イメージ71の原点P3を基準にQ(例えば30mm)離れた位置に横方向の長さM(例えば20mm)、縦方向の長さHp/Rpの長方形が横方向にHn個連なる形で形成される。なお、印刷イメージ71の原点P3は、X座標値=Wp/2−Wi×Rp/2,Y座標値=Hp/2−Hi×Rp/2で表される。また、Wn,Hnはそれぞれ、Wn=(Wd+Wi+Wp−1)/Wp,Hn=(Hd+Hi+Hp−1)/Hpで表される(図3と同様)。
そして、横方向の基準枠72aから印刷イメージ71に向かう辺の延長線と、縦方向の基準枠72bから印刷イメージ71に向かう辺の延長線とによって境界指標が形成される。
図23に複数の境界指標の基準枠から選択する例を示す。ユーザは上記基準枠から横方法および縦方向を選択するための数字をそれぞれの境界指標選択欄76,境界指標選択欄75に記入する。また、タイリング印刷に用いる用紙サイズ(例えばA4)を用紙サイズ選択欄78に記入する。
上記の記入の終わった印刷用紙70をスキャン部24で読み取り、画像処理部26において周知の文字認識処理を行って記入された文字を識別してタイリングオフセットWd,Hdを決定する。
横方向の境界指標選択欄76の文字認識結果と対応するWdの値は以下のとおりである。
文字認識結果1(基準枠75a):Wd=Wp/Rp×3/4
文字認識結果2(基準枠74a):Wd=Wp/Rp×2/4
文字認識結果3(基準枠73a):Wd=Wp/Rp×1/4
文字認識結果4(基準枠72a):Wd=0
縦方向の境界指標選択欄77の文字認識結果と対応するHdの値は以下のとおりである。
文字認識結果1(基準枠75b):Hd=Hp/Rp×3/4
文字認識結果2(基準枠74b):Hd=Hp/Rp×2/4
文字認識結果3(基準枠73b):Hd=Hp/Rp×1/4
文字認識結果4(基準枠72b):Hd=0
また、基準枠72aおよび72b,基準枠73aおよび73b,基準枠74aおよび74b,基準枠75aおよび75bの組毎に異なる色で印刷するようにしてもよい。こうすることで、ユーザが基準枠の選択を容易に行うことが可能となる。
なお、拡縮率RpはRp=1/Max(Wi/Wp,Hi/Hp)で、図3と同様にWi,Hiは印刷イメージ71のサイズでWp,Hpはタイリング印刷用紙1枚における印刷可能範囲である。印刷可能範囲Wp,Hpは用紙サイズにより求められる。また、文字認識結果とWdあるいはHdとの関係は、メモリ16の所定の領域に記憶されている。
(タイリングフォーマット設定処理4)
図24を用いて図4のステップS4に相当するタイリング情報認識処理の別の例について説明する。印刷用紙80に印刷イメージ81を印刷する場合、上述のように印刷イメージ81が印刷用紙80の中央部に収まるように拡縮率Rp(図3と同様)を設定する。このとき、図24のように、境界指標を印刷イメージ81に重ねて印刷する。
また、境界指標を印刷する際に、横方向の境界指標選択欄82,縦方向の境界指標選択欄83、およびタイリング印刷に用いる用紙サイズ選択欄84も合わせて印刷される。
図24の例では、横方向の一点鎖線85aはWd=0,実線86aはWd=Wp/Rp×(1/3),破線87aはWd=Wp/Rp×(2/3)、縦方向の一点鎖線85bはHd=0,実線86bはHd=Hp/Rp×(1/3),破線87bはHd=Hp/Rp×(2/3)としたときの境界指標を表したものである。また、同一の線種の間隔は横方向がWp/Rp、縦方向がHp/Rpである。また、横方向の隣り合う境界指標の間隔はWp/Rp×(1/3)、縦方向の隣り合う境界指標の間隔はHp/Rp×(1/3)である。
また、一点鎖線,実線,一点鎖線の線種毎に色を変えて印刷するようにしてもよい。また、一点鎖線85aおよび85b,実線86aおよび86b,破線87aおよび87bの組毎に色を変えて印刷するようにしてもよい。こうすることで、ユーザが境界指標の選択を容易に行うことが可能となる。
ユーザは上記横方法および縦方向の境界指標を選択するために、境界指標選択欄82,縦方向の境界指標選択欄83、および用紙サイズ選択欄84の所望の欄(1箇所)を鉛筆等で塗りつぶす。
上記の選択の終わった印刷用紙80をスキャン部24で読み取り、画像処理部26において周知のOCR(Optical Character Recognition:光学式文字認識)処理を行って記入された位置を識別してタイリングオフセットWd,Hdを決定する。
横方向の境界指標選択欄82の文字認識結果と対応するWdの値は以下のとおりである。
OCR認識結果1(境界指標85a):Wd=0
OCR認識結果2(境界指標86a):Wp/Rp×(1/3)
OCR認識結果3(境界指標87a):Wp/Rp×(2/3)
縦方向の境界指標選択欄83の文字認識結果と対応するHdの値は以下のとおりである。
OCR認識結果1(境界指標85b):Hd=0
OCR認識結果2(境界指標86b):Hd=Hp/Rp×(1/3)
OCR認識結果3(境界指標87b):Hd=Hp/Rp×(2/3)
図25(a)のように、タイリングオフセットWd,HdやWn,Hn等が決定してタイリング印刷可能な状態となったときに、印刷用紙1枚に収まるように確認印刷を行うようにしてもよい。これは、図6(a)のメニュー画面において「確認印刷」ボタンを押下した場合に実行される。確認印刷時にも図6(b)のように印刷先を指定可能なようにしてもよい。
確認印刷は、図25(b)のように、拡縮率RをR=1/Max(Wn,Hn)とした場合、X=Wd×R,Y=Hd×Rを原点にして印刷イメージ91を印刷し、加えて、X座標値1,1×Wp×R−1,2×Wp×R−1,...,Wn×R−1を通る縦線L10,L11,...,L1nと、Y座標値1,1×Hp×R−1,2×Hp×R−1,...,Hn×R−1を通る横線L20,L21,...,L2nとを境界指標として印刷するものである。
上述の各処理において求められたタイリングオフセットWd,Hd等のタイリング印刷に必要なタイリング情報を図1のプリンタ31のような他の印刷手段に送信し、その印刷手段でタイリング印刷を行う構成としてもよい。これは、図6(b)のメニュー画面において「他のプリンタ」ボタンを押下した場合に実行される。送信の対象となるタイリング情報は上述のWi,Hi,Wd,Hd,タイリング用紙サイズ,印刷イメージファイル名,タイリング情報ファイル名等のうちの少なくとも一つを含む。
メモリ16あるいは外部メモリ19に記憶されたタイリング情報を呼び出して、他の印刷手段に送信する構成としてもよい。操作部21のスキャナボタン21c3等を操作して、表示部22に表示される図示しないメニュー画面の操作により、メモリ16等に記憶されている所望のタイリング情報を呼び出し、呼び出されたタイリング情報から所望のものを選択する。次いで、送信先を指定してタイリング情報を送信する。
また、プリンタ31が通信ネットワーク30に接続されていなくても、プリンタ31が外部メモリ19を着脱可能な構成であれば、複合機10で設定されたタイリング情報を用いてタイリング印刷が可能となる。
また、図26のように、タイリング情報を、バーコード95や、QRコード(登録商標)のような二次元コードで用紙に印刷出力する構成としてもよい。この用紙に印刷イメージを印刷してスキャナ部24で読み取ると、印刷イメージとともにスキャナ部24に含まれる図示しないバーコードリーダや二次元コードリーダ等でその内容(タイリング情報)が読み取られ、読み取られたタイリング情報に基づいて印刷部23においてタイリング印刷が行われる。
また、図27のように、印刷イメージを印刷する用紙にスキャンの際の位置決めのためのマーク100〜102を予め印刷しておいてもよい。また、印刷イメージを印刷する際に印刷してもよい。この印刷イメージおよびマーク100〜102が含まれた用紙を用いてスキャナ部24において印刷イメージの読み取りを行って、用紙がスキャナ部24の図示しない原稿読取台に正しくセットされず、例えば、図16(b)または(c)のように印刷イメージ画像の外縁がビットマップイメージの外縁と平行とならない場合、マーク100と102とを結ぶ線から横方向のずれを修正し、マーク100と101とを結ぶ線から縦方向のずれを修正することができる。修正されたビットマップイメージを用いれば、図16(a)のように、スキャン方向S1〜Snと平行にビットマップイメージが配置されタ状態でR要素あるいはB要素の探索を行うことができるので、探索処理効率が向上する。
図28を用いて、図4のステップS8に相当するタイリング印刷処理について説明する。まず、印刷用紙サイズの設定(Wp,Hp)を取得する(S51)。取得の方法は以下のいずれを用いてもよい。
(1)ユーザが操作部21の操作により指定した用紙サイズ名から取得
用紙サイズそのものをWp,Hpとする。
(2)基本用紙サイズと、タイリング印刷時に使用する用紙との基本用紙サイズに対する縮尺比から取得
境界指標のシート1マスはA4サイズをデフォルトとしている。すなわち、A4サイズに対するWp,Hpがデフォルト値として決まっている。ユーザがA3サイズを選択したら、Wp,HpもA4→A3の倍率(144%)をかける。
(3)用紙サイズ名と印刷可能領域値から取得
用紙サイズに対応する印刷可能領域をWp,Hpとする。
次に、レイアウト構成の設定(Wn,Hn)を取得する(S52)。取得の方法は以下のいずれを用いてもよい。
(1)2×2,3×3,4×4,5×5など印刷用紙構成がユーザから入力される。
(2)ユーザから印刷イメージをR倍するという入力がされ、印刷イメージのWi,Hiの拡大率Rから、Wn=(Wi×R+(Wp−1))/Wp,Hn=(Hi×R+(Hp−1))/Hpとして計算する。
次に、上述した方法で演算されたWd,Hdを取得して上記で取得されたレイアウト構成に(倍率)に応じてWd,Hdの実際の値を演算し(S53)、印刷用紙位置の位置を表す変数x,yの値をともに1として初期化を行う(S54)。
次に、各印刷ページの左上の頂点を(0,0)とした場合の印刷イメージの原点座標値を以下のように算出する(S55)。
X座標値=Wd-(x-1)×Wp,Y座標値=Hd-(y-1)×Hp
なお、1≦x≦Wn,1≦y≦Hnである。
そして、その印刷用紙に対応する印刷イメージを印刷する(S56)。これらステップS55およびS56の処理を印刷用紙行の左から右へ順次行い(S57,S58)、行の右端の印刷用紙までの印刷が終了したら次の行の印刷用紙へ移り、行の左端の印刷用紙から順次印刷を行う(S59,S60)
また、本発明におけるタイリング印刷のフォーマット設定を、複合機10以外のパーソナルコンピュータのような外部機器によって行う構成について図29を参照しながら説明する。図29のように、タイリングオフセット出力システムは、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略称する)1とPC1にネットワーク接続された複合機10を含んで構成される。また、複合機10の代わりに、スキャナ,プリンタがPC1にネットワーク接続された構成としてもよい。
図29に示すように、PC1は、周知のパーソナルコンピュータとして構成され、HDD(Hard Disk Drive)3,通信I/F(Interface)4,表示部5,操作部6,画像処理部7およびこれらが接続された制御回路2を備えている。
HDD3には、PC1を作動させるオペレーティングシステム(OS)として機能するOSプログラム3Sと、OS上で稼動するアプリケーションとして機能するアプリケーションプログラム3Wと、同じくOS3S上で稼動するスキャナドライバとして機能するスキャナドライバプログラム3Dと、プリンタドライバプログラム3Pと、タイリング情報記憶領域3T等が含まれる。
通信I/F4は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク30との間のインターフェース機能を有するネットワークアダプタを含んで構成され、通信ネットワーク30に接続された複合機10等のデバイスとの通信を可能としている。
表示部5は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示器により構成される。操作部6は、マウス等のポインティングデバイスやキーボードなどの操作手段により構成される。
制御回路2は、通常のコンピュータとして構成されており、CPU2a,ROM2b,RAM2c,入出力インターフェース(I/O)2dおよびこれらの構成を接続するバスライン2eを備えている。CPU2aは、HDD3に記憶されたOSプログラム3Sに基づいて制御を行う。OSプログラム3Sは、RAM2c上にてOS用ワークメモリ2Sを作業領域とする形で実行される。また、アプリケーションプログラム3W,スキャナドライバプログラム3D,およびプリンタドライバプログラム3Pは、それぞれRAM2c上においてアプリケーション用ワークメモリ2W,スキャナドライバ用ワークメモリ2D,およびプリンタドライバ用ワークメモリ2Pを作業領域とする形で実行される。
画像処理部7は、公知のパターン認識などの技術によって複合機10のスキャナ部24(図1参照)により読み取られ、通信ネットワーク30を介して取得された画像の解析を行う画像処理回路を含んで構成される
複合機10は、通信ネットワーク30に接続され、PC1との間でデータの送受信が可能とされており、PC1からの指令を受けて画像読取,印刷等の各種処理を行う。なお、本実施形態では、複合機10は通信ネットワーク30を経由して間接的にPC1に接続されているが、図示しないパラレルポートまたはUSBポートを介して直接PC1に接続されていてもよい。
上記構成の場合、所定の様式により印刷された印刷イメージをスキャナ部24の図示しない読取台にセットして、PC1の操作部5の操作により複合機10にスキャン指令を送り、スキャナドライバプログラム3Dにおいてスキャナ部24で読み取られたデータを取得して画像処理部7でビットマップイメージに変換し、その変換されたビットマップイメージを用いてWd,Hd等のタイリング情報を生成する。そして、プリンタドライバプログラム3Pにおいて生成されたタイリング情報とビットマップイメージ等を基に複合機10に印刷指令を送り、印刷部23でタイリング印刷(確認印刷を含む)が行われる。また、生成されたタイリング情報を記憶する場合にはHDD3のタイリング情報記憶領域3Tが用いられる。
例えば、図12〜図16の方法では、印刷イメージ51を印刷したものとと透明シート53を別々にスキャナ部24で読み取り、そのデータを複合機10から取得して画像処理部7でそれぞれのビットマップイメージを作成する。次に、周知の画像編集ソフトを用いて、これら2つのビットマップイメージを重ね合わせたタイリング情報認識用データを作成する。そして、前述のタイリング情報認識処理を実行してタイリング情報を求める。求めたタイリング情報と印刷イメージ51のビットマップイメージとを複合機10に印刷指令とともに送り、複合機10においてタイリング印刷が行われる。
また、図17〜図20の方法では、まず、印刷イメージ61を用紙枠62とともに印刷したものを複合機10で読み取らせ、その読み取ったデータを複合機10から取得して画像処理部7でビットマップイメージを作成する。次に、周知の画像編集ソフトを用いて、作成されたビットマップデータに対し、例えば水鳥の頭部のような1つの用紙枠に収まることが望ましい画像を赤く塗りつぶしたタイリング情報認識用データを作成する。そして、前述のタイリング情報認識処理を実行してタイリング情報を求める。求めたタイリング情報と印刷イメージ61のビットマップイメージとを複合機10に印刷指令とともに送り、複合機10においてタイリング印刷が行われる。
また、図21〜図23の方法では、印刷イメージ71が縦方向の境界指標の基準枠72a,72b、横方向の境界指標選択欄74、縦方向の境界指標選択欄75、および用紙サイズ選択欄76とともに印刷されたものをスキャナ部24で読み取り、そのデータを複合機10から取得して画像処理部7でそれぞれのビットマップイメージを作成する。次に、周知の画像編集ソフトを用いて、上記選択欄に数字あるいは用紙サイズを記入してタイリング情報認識用データを作成する。そして、前述のタイリング情報認識処理を実行してタイリング情報を求める。求めたタイリング情報と印刷イメージ71のビットマップイメージとを複合機10に印刷指令とともに送り、複合機10においてタイリング印刷が行われる。
また、図24の方法では、印刷イメージ81が横方法の境界指標選択欄82,縦方向の境界指標選択欄83、および用紙サイズ選択欄84とともに印刷されたものをスキャナ部24で読み取り、そのデータを複合機10から取得して画像処理部7でそれぞれのビットマップイメージを作成する。次に、周知の画像編集ソフトを用いて、上記選択欄の所望の欄を塗りつぶしてタイリング情報認識用データを作成する。そして、前述のタイリング情報認識処理を実行してタイリング情報を求める。求めたタイリング情報と印刷イメージ81のビットマップイメージとを複合機10に印刷指令とともに送り、複合機10においてタイリング印刷が行われる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
複合機のブロック図。 複合機の操作パネルを示す図。 タイリング印刷を説明する図。 タイリングフォーマット設定処理1を説明するフロー図。 スキャンボタンが押下されたときの表示部の表示例。 タイリング印刷設定時の表示部の表示例。 タイリング印刷設定を記憶する場合の表示部の表示例。 タイリングフォーマット設定処理1を説明する図。 図8に続くタイリングフォーマット設定処理1を説明する図。 図9に続くタイリングフォーマット設定処理1を説明する図。 タイリング情報の記憶内容の一例を示す図。 タイリング情報認識処理を説明するフロー図。 タイリング情報認識処理を説明する図。 図13に続くタイリング情報認識処理を説明する図。 図14に続くタイリング情報認識処理を説明する図。 図15に続くタイリング情報認識処理を説明する図。 タイリングフォーマット設定処理2を説明する図。 図17に続くタイリングフォーマット設定処理2を説明する図。 タイリング情報認識処理の別の例を説明するフロー図。 図19のタイリング情報認識処理を説明する図。 タイリング情報認識処理の別の例を説明する図。 図21のタイリング情報認識処理を説明する図。 図22に続くタイリング情報認識処理を説明する図。 タイリング情報認識処理の別の例を説明する図。 タイリング確認印刷を説明する図。 タイリング情報のバーコード印刷を説明する図。 位置決めマーク印刷を説明する図。 タイリング印刷処理を説明するフロー図。 本発明の別の実施形態を説明する図。
符号の説明
1 PC
2 制御回路
5 表示部
6 操作部
7 画像処理部
10 複合機
11 CPU(相対位置座標演算手段,相対位置決定手段,変換手段)
16 メモリ(出力手段)
19 外部メモリ(出力手段)
21 操作部(指定手段)
22 表示部(表示手段,タッチパネル)
23 印刷部(印刷手段,確認出力手段)
24 スキャナ部
26 画像処理部
31 プリンタ(印刷手段,確認出力手段)
61 印刷イメージ(参照画像)
65 ビットマップイメージ
67 用紙枠画像(境界指標)
68,69 印画像(指定画像部分)
100 スキャナシステム

Claims (4)

  1. 画像データを元にして、その画像データを縦方向および横方向それぞれ複数枚の用紙にタイリング印刷した場合のタイリング結果画像に対して、予め定められた縮小率により縮小した、前記画像データを元にした参照画像について、ユーザが指定する複数の印座標を取得する印画像座標取得手段と、
    前記タイリング印刷後に各用紙を貼りあわせる領域を除く印刷可能領域の横方向の長さ、前記縮小率、印刷イメージの原点が含まれる用紙における前記印刷可能領域の原点から前記印刷イメージの原点までのx方向の距離、および横オフセットに基づいて算出される境界指標のx座標値のいずれもが、前記印座標の複数のx座標値のいずれにも合致しないときの横オフセットと、
    前記タイリング印刷後に各用紙を貼りあわせる領域を除く印刷可能領域の縦方向の長さ、前記縮小率、印刷イメージの原点が含まれる用紙における前記印刷可能領域の原点から前記印刷イメージの原点までのy方向の距離、および縦オフセットに基づいて算出される境界指標のy座標値のいずれもが、前記印座標の複数のy座標値のいずれにも合致しないときの縦オフセットと、
    を算出するタイリングオフセット算出手段と、
    算出した前記横オフセットと前記縦オフセットとを、タイリングオフセットして出力するタイリングオフセット出力手段と、
    を備えることを特徴とするタイリングオフセット出力システム。
  2. 前記参照画像を予め定められた第1の色要素のみで1枚の用紙に印刷する参照画像印刷手段と、
    用紙をスキャンし、カラー画像データを生成するカラースキャナと、
    を備え、
    前記印画像座標取得手段は、前記カラー画像データにおいて、前記第1の色要素とは異なる第2の色要素が存在する複数の座標をそれぞれ前記印座標として取得する請求項1に記載のタイリングオフセット出力システム。
  3. 前記参照画像を表示する参照画像表示手段と、
    前記参照画像表示手段が前記参照画像を表示したことを条件として、表示された前記参照画像上の座標を指定する操作入力を複数回取得する操作入力取得手段と、
    を備え、
    前記印画像座標取得手段は、前記操作入力取得手段が取得する操作入力で指定される前記参照画像上の座標をそれぞれ前記印座標として取得する請求項1に記載のタイリングオフセット出力システム。
  4. 前記タイリングオフセット算出手段は、
    予め定められた最小の横オフセット値を前記横オフセットに設定する第1のオフセット設定手順と、
    予め定められた最小の縦オフセット値を前記縦オフセットに設定する第2のオフセット設定手順と、
    前記第1のオフセット設定手順および第2のオフセット設定手順で前記横オフセットおよび前記縦オフセットを設定したことを条件として、前記境界指標のx座標値のいずれもが、前記印座標の複数のx座標値のいずれにも合致しないか、および、前記境界指標のy座標値のいずれもが、前記印座標の複数のy座標値のいずれにも合致しないか、を判断する判断手順と、
    前記判断手段が合致すると判断した場合には、1段階大きい横オフセット値を前記横オフセットに再設定するよう前記第1のオフセット設定手順を制御し、1段階大きい縦オフセット値を前記縦オフセットに再設定するよう前記第2のオフセット設定手順を制御し、前記第1のオフセット設定手順および第2のオフセット設定手順が再設定したオフセットを用いて合致するか否かを判断するよう前記判断手順を制御する一方で、前記判断手順が合致しないと判断した場合には、そのときの横オフセット値を前記横オフセットとし、そのときの縦オフセット値を前記縦オフセットとして決定する制御手順と、
    を実行することで前記横オフセットおよび縦オフセットを算出する請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のタイリングオフセット出力システム。
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