JP4221194B2 - 廃棄物焼却工場における高度ハロゲン化廃棄物の低腐食性および低放出性同時焼却法 - Google Patents

廃棄物焼却工場における高度ハロゲン化廃棄物の低腐食性および低放出性同時焼却法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、廃棄物焼却工場における高ハロゲン化廃棄物、好ましくは液体廃棄物の低腐食性且つ低放出性燃焼に関する。望ましくないハロゲン化廃棄物、例えば遊離の塩素(Cl2 )、遊離の臭素(Br2 )、及び/または遊離のヨウ素(I2 )は、炉内ですでに一部、そして次いでそれより多量に続くボイラ−での煙道ガスの冷却開始点で生成する。遊離のハロゲンの対応するハロゲン化水素からの温度に依存した、動力学的に限定された再生はディ−コン(Deacon)反応に従って進行するが、この反応は幸運にも非常に制限される。硫黄の、廃棄物焼却工場の燃焼室への制御された添加、即ち各全ハロゲン負荷に適合した添加及びそれから燃焼により生成するSO2 の使用により、遊離のハロゲンの実質的な抑制がボイラ−中で、即ちボイラ−の終点間での煙道ガスの通路において可能である。
【0002】
廃棄物焼却工場は、例えばH.W.ファビアン(Fabiann)ら[1]に記述されている。典型的な廃棄物焼却工場は、1次燃焼室(例えばロ−タリ−キルン)、2次燃焼室(後燃焼室)、廃熱ボイラ−を含んでなり、更に静電的または濾過ダスト分離器、例えば1段または多段酸性洗浄(クエンチ(quench)及び例えば酸性回転ダスト除去スクラバ−)及びアルカリ性洗浄(例えばアルカリ性回転ダスト除去スクラバ−)を有する、更に適当ならば脱ミスト装置を有する煙道ガススクラバ−、及び例えば凝縮静電的沈降器を含む。
【0003】
ハロゲン化廃棄物の燃焼の場合、加水分解の結果として、最初に主にハロゲン化水素、例えばHClが燃焼室で生成し、またそれより少ない量で遊離のハロゲン、更に痕跡量のもともと結合してないハロゲン遊離基及びハロゲン原子も生成する。煙道ガスの冷却過程において、後者は再結合して遊離のハロゲンを生成する。更に、特に金属酸化物に富む飛灰がディ−コン反応(4HX+O2 2X2 +2H2 O、但しX=Cl,BrまたはI)の触媒として存在すると、遊離のハロゲン、例えば塩素(Cl2 )がハロゲン化水素からますます生成する。接触ディ−コン反応による遊離のハロゲンの生成の程度は、ボイラ−の飛灰の種類及び量の両方に依存する。
【0004】
遊離のハロゲンは多くの理由から望ましくない。
−ハロゲン化水素と対比して、遊離のハロゲンは酸性スクラバ−領域に不溶であり、例えばアルカリ性スクラバ−において水酸化ナトリウム溶液(NaOH)を用いる化学吸着によりハロゲン化ナトリウムとして、同時に次亜ハロゲン化
ナトリウムとして洗浄除去できる。
−アルカリ性スクラバ−水中の次亜ハロゲン酸塩の濃度は、十分な還元剤を供給して低く保たなければならない、即ち例えば硫化水素またはチオ硫酸により安定なハロゲン化ナトリウムへ還元して遊離のハロゲンがきれいなガス側へ入るのを回避しなければならない。還元剤が不十分な場合には、煙道ガススクラバ
−の下流のきれいなガスは、法律で規定された限界値に入らないであろう。
−ボイラ−煙道ガスにおける比較的高濃度の遊離のハロゲンは、ボイラ−、さら
には工場の他の部分の腐食を引き起こす。
−遊離のハロゲンは、中間及び下流ボイラ−領域、そして適当ならばボイラ−の直接下流に配置された静電的または濾過ダスト分離器において、ダイオキシン
及びフラン類のデノボ合成を促進する。
【0005】
遊離の塩素及び/または他の遊離のハロゲンをSO2 で抑制することにより、上述した望ましくない影響及びダイオキシン及びフラン類のデノボ合成[1]が抑制でき、或いは少なくとも大きく制限できる。参照[2]、[3]、[4]。
【0006】
遊離のハロゲンがボイラ−中でSO2 と反応することは知られている。例えば遊離の塩素は、SO2 及び水蒸気と反応して塩化水素に戻り、SO3 が生成する。参照、例えばCl2 の抑制に関しては[1]。遊離の臭素もSO2 と反応する。しかしながらこのBr2 及びSO2 間の反応は直接臭化水素に至らず、最初ボイラ−中でSO2 Br2 (臭化スルフリル)を与え、次いでこれが酸性スクラバ−中で加水分解してHBr及びS04 2-を生成すると思われる。高ハロゲン化廃棄物の焼却において、ボイラ−煙道ガス中の各ハロゲン負荷のどのくらいの割合が一時的に遊離のハロゲンX2 (例えばCl2 及びBr2 )として生じるかを時期的に推定することは正確には知られていない。各ディ−コン反応の熱力学的平衡の温度依存性に従えば、臭素及びヨウ素の場合、塩素の場合よりも非常に高い割合で遊離ハロゲンの再生する傾向がある。
【0007】
ファビアンら[1]によれば、燃焼廃棄物中の硫黄と塩素の比は、「硫黄/塩素のモル比>1」を与えるようなものであるべきである。しかしながら、いかに多くの「塩素」(遊離の塩素を意味する)がモルで言及してボイラ−の煙道ガスにおいて変化する全塩素負荷に一時的に存在するかは、更に正確には知られてなかった。対応する不確定さは、他の遊離のハロゲン、特にBr2 及びI2 でも存在する。
【0008】
遊離のハロゲン(強酸性スクラバ−に実質的に不溶であり、従って洗浄により除去できない)、例えばCl2 及び/またはBr2 は、残存SO2 (これも強酸性スクラバ−に実質的に不溶である)と一緒になってクエンチ前の汚れたボイラ−ガスから除去されなくて、続いてアルカリ性スクラバ−での複合化学吸着中に、例えばNaXのような安定な形で結合せしめられる。更に正確には化学吸着中にNaXの他に最初に一緒に生成する不安定な次亜塩素酸塩NaOXの還元により安定なNaXを生成する。参照[6]。
【0009】
最後にこのNaOXの安定なNaXへの還元は、これもアルカリ性スクラバ−中で化学吸着される残存SO2 から内部的に工程中生成する硫化水素を介して進行するばかりでなく、アルカリ性スクラバ−に外部から添加される還元剤、例えばチオ硫酸塩(Na223 ・5H2 O)を介して進行する。参照、[7]。
【0010】
従来法から知られる廃棄物焼却工場に対する手段は、高ハロゲン化廃棄物の焼却中に生成する遊離のハロゲンを信頼性よく且つ安価に抑制し及び/または捕捉するのに十分でない。廃棄物の種類の意図的な変化及び運転のばらつきの結果として、全ハロゲン負荷はしばしば変動する。それにもかかわらず、存在する全ハロゲン負荷に対して常に最適に適合させた操作媒体(media)添加の適当な手段が欠けており、また特に高全ハロゲン負荷における遊離のハロゲンの、対応する価格を最適化した抑制の適当な手段が欠如している。
【0011】
それゆえに本発明の目的は、操作媒体の最小消費と最小残存物生成を含む廃棄物焼却工場において、高ハロゲン化廃棄物の低腐食性及び放出性焼却法を発見することである。
【0012】
本発明の目的は、少なくとも1つの燃焼室、廃熱ボイラ−、煙道ガススクラバ−(例えば1段または多段酸性スクラバ−およびアルカリ性スクラバ−からなる)を有する、但しそこで固体または液体硫黄または対応する硫黄含有化合物、例えば廃硫酸を、他の硫黄含有廃棄物の他に、制御された方法で燃焼室に添加する、廃棄物焼却工場における高ハロゲン化廃棄物の低腐食性及び放出性焼却法及びそのための装置によって達成される。硫黄または対応する硫黄含有化合物の添加は、煙道ガス中に存在する全ハロゲン負荷(例えば全塩素及び/または臭素負荷)に比例して、本質的に制御される。
【0013】
硫黄は1次または2次燃焼室に、固体硫黄、液体硫黄、または他の硫黄含有化合物、例えば廃棄硫酸の形で直接添加できる。
【0014】
固体硫黄は好ましくはペレットまたは粒状形で添加される。この添加形は、ペレットまたは粒状の固体硫黄(例えば硫黄粒状物)が例えば硫黄粉末より安全に取り扱え、容易に秤量できるという利点を持つ。硫黄粒状物は好ましくは空気圧供給により1次燃焼室へ添加される。硫黄粒状物は制御できる秤量及び輸送系、例えば秤量スクリューまたは振動シュートを用いて供給すべきである。続く燃焼室、好ましくはロ−タリ−キルンの上部への注入装置及び空気圧供給導管を有する速度制御型秤量スクリューは好適である(「硫黄粒状物のブラスティング(blasting)」)。廃硫酸は、制御できる秤量ポンプを用いて、噴霧ノズルまたは対応するジェット具を用いて1次または2次燃焼室へ添加される。
【0015】
調節された具合に添加される他の硫黄含有廃棄物、及び更に固体または液体硫黄または硫黄含有化合物は、1次及び/または2次燃焼室で燃えて、SO2 を生成する。
【0016】
硫黄または他の硫黄含有化合物の燃焼室への添加は、本発明によれば、存在する煙道ガスの全ハロゲン負荷から始めて、ボイラ−の上流の煙道ガス中のコンピューターで計算された理論SO2 含量或いは別にクエンチの上流の汚れたガス中の対応する理論的残存SO2 含量を連続的に維持するように制御することである。
【0017】
制御された具合に添加される硫黄または硫黄含有化合物は、ボイラ−煙道ガス中のSO2 供給を、十分であるが、過剰でなく増加させることが意図される。ボイラ−中の遊離のハロゲンを抑制するばかりでなく、続くアルカリ性スクラバ−での次亜塩素酸塩の還元に対して必要とされるSO2 は、全ハロゲン負荷と共に上昇する。即ちボイラ−の上流(2次燃焼室の下流)の煙道ガス中の必要とされるSO2 含量またはボイラ−の下流(クエンチの上流)の汚れたボイラ−ガス中の対応する残存SO2 含量は、全ハロゲン負荷と共に増加させねばならない。臭素または更にヨウ素の場合、全ハロゲン負荷中の遊離のハロゲンの割合は塩素の場合よりかなり多く、かくして特に硫黄、即ち煙道ガス中の全ハロゲン負荷に基づくそれが必要である。
【0018】
「塩素と硫黄のバランス」から、運転による検討で、典型的な廃棄物焼却工場(例えば乾燥基準でO2 11容量%の酸素含量及び例えばH2 0の乾燥基準で10−30容量%の水蒸気含量を用いて運転)のボイラ−煙道ガスにおいて、塩化水素から塩素ディ−コン反応
【0019】
【化1】
Figure 0004221194
【0020】
を経て、選考する煙道ガスの冷却で、全塩素負荷の約4%が遊離の塩素(Cl2 )として再生することが決定された。この再生された遊離塩素の4%の内、約75%(全塩素負荷の約3%に相当)は、ボイラ−中においてグリフィン(Griffinn)反応Cl2 +SO2 +H2 O→2HCl+SO3 を受けて、SO2 および水蒸気でHClへ再転化される。それゆえに硫黄の供給が十分であれば、合計で塩素負荷の約99%が水溶性HClとして酸性スクラバ−の廃水中へ直接入る。従って合計で塩素負荷の約1%だけが遊離の塩素(Cl2 )として、続くアルカリ性スクラバ−の廃水中に入る。ここで遊離の塩素(Cl2 )は、SO2 と同時に化学吸着され、クエンチ上流の汚れたボイラ−ガスからの残存SO2 が十分であるならば、塩化ナトリウムへ還元される。
【0021】
臭素の場合の運転研究及び対応するバランスから、廃棄物焼却工場(例えば乾燥基準でO2 11容量%の酸素含量及び例えばH2 0の乾燥基準で10−30容量%の水蒸気含量を用いて運転)のボイラ−煙道ガスにおいて、遊離の臭素の再生画分は塩素の場合のそれより非常に多いことが分かった;ここにBr2 画分は、全ハロゲン負荷の単に4%(塩素を参照)でなく、比較的低い全臭素負荷で40%、非常に高い臭素負荷で65%であった。
【0022】
臭素の場合のそのようなバランスは、遊離の臭素がボイラ中において十分なSO2 供給物の存在下に、多分反応方程式
【0023】
【化2】
Figure 0004221194
【0024】
によりスルフリルブロマイドSO2 Br2 が生成するために、>90%抑制され
るということを確証している。比較的少量ないし非常に高い全臭素負荷における本発明者の運転研究は、いずれの場合でも、今日まで知られていなかったように、反応生成物がボイラ−中ですでに生成し、多分これが酸性スクラバ−領域で明らかに加水分解をうけてHBrとSO4 2-を生成する直接検知できないS2Br2 であるということを見出した。臭素の場合に煙道ガスに十分なSO2 が供給されているならば、全ハロゲン負荷の約99%が酸性スクラバ−の廃水中においてブロマイドHBrとして回収される。この場合にも、塩素の場合と同様に、全ハロゲン負荷の約1%だけがBr2としてアルカリ性スクラバ−から水中に入り、そこで化学吸着され、十分な残存SO2 供給されているならば安定なNaBrヘ還元される。
【0025】
それゆえに酸性廃水のハロゲン化物負荷は、少なくとも定常運転におけるボイラ−煙道ガスの全ハロゲン負荷の良好な尺度となる。その理由は、一定の仕込み速度においてボイラ−煙道ガスの全ハロゲン負荷が、塩素の場合ばかりでなく、臭素の場合にも酸性スクラバ−の廃水のハロゲン化物負荷に同一の約99%であるからである。
【0026】
これに対し、非定常運転状態では、即ち急激に負荷が変化する場合には、クエンチからの酸性廃水と共に特定の時間に放出されるハロゲン化物負荷は、ボイラ−煙道ガスに存在する全ハロゲン負荷にゆっくりと従う、即ちそれは後になって、より正確には酸性スクラバ−の底部相における洗浄水の平均滞留時間だけ時間的に遅れてクエンチの廃水と共に現れる(遅れの程度は、例えば45分)。
【0027】
酸性廃水中のハロゲン化物濃度は、例えば伝導性の測定から得られる。水性ハロゲン化物溶液の電気伝導度は非常に温度依存性であることが知られている。それゆえに温度による補正をするために、温度の測定を伝導性の測定と一緒に行う。次いで酸性廃水中の全ハロゲン化物負荷を、例えば電気誘導フロ−メ−タ−により測定した酸性廃水容量流速をハライド濃度に乗じることによって得る。
【0028】
酸性廃水における煙道ガス全ハロゲン負荷の記述した間接的決定法の別法として、存在する煙道ガスの全ハロゲン負荷を直接決定することもできるが、汚れたボイラ−ガスのHX及びX2 含量から及び煙道ガスの容量流速または煙道ガスの容量流速に比例する因子、例えばボイラ−水蒸気流出物からの決定で、比較的複雑である。この目的のために、クエンチの上流の汚れたボイラ−ガス中のHX及びX2 含量は、例えば近赤外分光法に基づく装置を用いて測定しなければならないであろう。
【0029】
存在する全ハロゲン負荷から始まるが、添加すべき硫黄の質量流速に対して不必要な硫黄を供給しないで、連続的に硫黄の必要量を満足裏に供給するためには、最初に「運転的に予備決定される硫黄添加ランプ(ramp)を用いる1次制御回路」が得策である。この1次制御回路において、クエンチの上流(ボイラ−の下流)の汚れたボイラ−ガスにおいて連続的に測定されるSO2 含量は、「得られる制御変数」として役立つ。以下を参照。
【0030】
中間の遊離のハロゲンは、説明したように、更に正確には例えば塩素が約75%だけ抑制される場合、ボイラ−中で必ずしも完全には抑制されない。残りの約25%の遊離の塩素はアルカリ性スクラバ−に入る。他の還元剤を外部から添加しないと仮定した場合、クエンチの上流(ボイラ−の下流)の汚れたボイラ−ガス中に常にある残存SO2 含量は、アルカリ性スクラバ−での工程に十分な二硫化物(bisulfide)を内部的還元剤として提供する。
【0031】
アルカリ性スクラバ−中において汚れたボイラ−ガスの残存SO2 から内部的に工程で生成する二硫化物は、酸化に対して安定でないことが知られている。即ちそれは、そこで次亜塩素酸塩(NaOCl)の望ましい還元に働くばかりでなく、同時に溶解酸素とも反応する。それゆえに塩素の場合、クエンチの上流の汚れたボイラ−ガス中に必要とされる残存SO2 含量は、化学量論的観点からの、アルカリ性スクラバ−で化学吸着された残存塩素負荷に相当するものよりかなり高い。これらの発見は、クエンチの上流の汚れたボイラ−ガス中の残存SO2 含量の設定点(set−point)のために、存在する全塩素負荷(Cltot kg/時)に依存して及びこの負荷を乾燥煙道ガス流速に関連づけることによる汚れたボイラ−ガス中の対応するCltot 濃度(Cltot mg/m3 (STP)dry )に依存して、運転条件下に予め決定すべき工場に特異的な「硫黄添加ランプ」と呼ばれるものを誘導する。
【0032】
硫黄の添加ランプは、例えば塩素の場合、次のようにして運転条件下に決定できる:このために必要とされる「予め選択した高全塩素負荷における運転試験」が行われ、最初に非常に過剰な硫黄の供給で試験を開始し、従ってクエンチの上流(ボイラ−の下流)の汚れたボイラ−ガス流における残存SO2 含量を非常に過剰にして開始する。それゆえにアルカリ性スクラバ−においては、最初かなりの二硫化物が供給される;これと反対にそこには次亜塩素酸が存在せず、対応して最初はアルカリ性スクラバ−の下流のきれいなガスには遊離の塩素が検出されない。次いで遊離の塩素がきれいなガス側で検出されるまで、硫黄の供給を段階的に減少させる。第一に予め選んだ全塩素負荷または汚れたボイラ−ガスにおける対応して予め選んだCltot 濃度(Cltot mg/m3 (STP)dry )、及び第二に遊離の塩素がはっきりと検出できる汚れたボイラ−ガスの得られる残存SO2 含量は、硫黄添加ランプの1点を形成する。
【0033】
この点は、それ自体硫黄の添加ランプがこの1つの測定点と座標の原点を通る直線であるから、一方で煙道ガス中のCltot 濃度を含む全塩素負荷と他方でクエンチの上流(ボイラ−の下流)の汚れたボイラ−ガス流中の連続的に測定される残存SO2 含量の必要とされる最小値との間の関係として、硫黄の添加ランプを確立するのにすでに十分である。かくしてこのように決定された直線は、クエンチの上流(ボイラ−の下流)の汚れたボイラ−ガス流中の設定点における残存SO2 含量を異なる全塩素負荷に対して維持しなければならない広い塩素負荷範囲に対して十分な精度を示し、従ってアルカリ性スクラバ−において常に十分な次亜塩素酸塩が存在し且つそこで期待される次亜塩素酸塩の還元が起こり、従ってアルカリ性スクラバ−の下流におけるきれいなガス中には遊離の塩素(Cl2 )がもはや実質的に検知できず、または予めきめた限界値以下の、きれいなガスには最小に過ぎないCl2 濃度しか検出できない。
【0034】
臭素またはヨウ素の場合にも、硫黄の添加に対する対応する工場に特異的な硫黄添加ランプを決定することができる。
【0035】
ボイラ−中の「SO2 消費」の結果として、(運転では測定されない)ボイラ−の上流の煙道ガス流中のSO2 含量は、(運転では連続的に測定される)クエンチの上流(ボイラ−の下流)の汚れたボイラ−ガス流中の残存SO2 含量よりかなり高くなければならない。この差、即ちボイラ−中のハロゲンに特異的なSO2 消費は計算できる:例えば塩素の場合、存在する全塩素負荷(または酸性廃水中の対応する塩素負荷)にボイラ−における工場に特異的な塩素負荷(例えば全塩素負荷の3%、即ち全4%中の75%)を乗じ、次いでこの値をCl2 のモル質量(Cl2 70.914kg/キロモル)で割り、最後に二酸化硫黄のモル質量(64.06kg/キロモル)を掛けねばならない。次いでこの計算されたボイラ−における塩素に特異的なSO2 消費を、硫黄添加ランプに従う全塩素負荷に相当する残存SO2 必要量に付加しなければならない。最後に公知の避けがたいSO2 /SO3 転化によるSO2 消費を更に考慮しなければならない:酸素11%以下の廃棄物焼却工場において、これは全SO2 負荷の約8%である。それゆえに、ボイラ−の上流の煙道ガス中の予め決定したSO2 含量は、対応する係数1+0.08/0.92=1.09だけ増加させねばならない。ボイラ−の上流の煙道ガスにおいてこのように計算される設定点SO2 含量または対応する硫黄の質量流速は、ボイラ−内部の遊離塩素の部分的抑制のために、またはアルカリ性スクラバ−の循環水中の次亜塩素酸塩の低下のために十分である。
【0036】
臭素の場合にも対応する方法に従うことができる。この場合、煙道ガス側の全臭素負荷または廃水側臭素負荷に、臭素の場合に決定した中間体遊離臭素の工場に特異的な割合を掛ける。運転での検討によれば、この割合は低い全臭素負荷の40%から高い全臭素負荷の65%までであり、それゆえに塩素の場合よりも非常に大きい。遊離の塩素と対比して、遊離の臭素はボイラ−中に存在して実質的にSO2 と反応し(多分SO2 Br2 を形成)、更に正確には遊離の臭素の>90%が反応する。凡そでは、ボイラ−中において100%のBr2 の転化が推定される。それゆえに計算のためには、全中間体Br2 負荷を、Br2 のモル質量(Br2 159.88kg/キロモル)で割り、二酸化硫黄のモル質量(64.06kg/キロモル)を掛ける。この場合にも上述したように係数1.09だけ適当に増量し、酸化によるSO2 /SO3 の転化に由来する硫黄の消費も考慮する。
【0037】
ここにボイラ−の上流の煙道ガスにおける運転中の計算された理論SO2 含量を1次制御回路の「得られた設定点値」として用いる制御について、ここに記述する別法は、次亜塩素酸塩の還元のためにアルカリ性スクラバ−で必要とされる還元剤がクエンチの上流の汚れたボイラ−ガスからの残存SO2 で賄われるのでなくて、外部から供給される還元剤、例えばチオ硫酸塩のような酸化に対してより安定な還元剤で賄うならば、常に興味深い。この場合、硫黄の添加ランプは、丁度ゼロ以上に設定される(「残存SO2 の還元剤としての要求はない」):それゆえに添加する硫黄はボイラ−中の内部ハロゲン消費に対してだけ役立ち、汚れたボイラ−ガスからの残存SO2 の代わりに例えば外部から供給されるチオ硫酸塩が還元剤となる。
【0038】
SO2 の不足する場合にきれいなガスへ入る遊離の塩素または臭素は、好ましくは電気化学的測定セル、例えばドレガ−・ジッヒャ−ハイツテクニク(Draeger Sicherheitstechnik)からのケモサンサ−(Chemosensor)(参照[8])を用いて、アルカリ性スクラバ−の下流のきれいなガス中のCl2 またはBr2 を直接測定することにより測定される。試験ガスをバイパスの煙道ガスから連続的に採取し、乾燥し、次いでケモセンサ−で分析する。遊離の塩素(または遊離の臭素)は、ケモセンサ−の測定セルの電圧変化をもたらし、これを濃度に変換する。このセンサ−がSCRの上流のきれいなガスにも存在する窒素酸化物(NOx )に対して高いクロス(cross)感度を有するために、主なCl2 測定値は、どんな割合においても存在するきれいなガスのNOx 含量を用いてCl2 の見掛けの読みを連続的にNOx に対して補正しなければならない。
【0039】
しかしながら他に、電気化学的測定セルの代わりにまたはそれに加えて、きれいなガス中のCl2 またはBr2 含量を監視するために、煙道ガススクラバ−の下流に(例えばファンの後であるが、確かにいずれか下流のSCR触媒床の上流に)連続的に表示するCl2 及び/またはBr2 の異なる測定装置、例えば近赤外分光法に基づく装置を配置してもよい。
【0040】
塩素の場合、きれいなガスのSCRの通過時に遊離の塩素がそこに存在するきれいなガスの条件(低残存塩素負荷、高水蒸気含量、約300℃)下にSCR触媒で接触される塩素ディ−コン反応に従って明らかに実質的にHClへ戻る反応を受けるから、きれいなガス中における遊離のハロゲンの突出はSCR触媒床の上流で測定しなければならない。しかしながら、これは遊離の臭素(臭素ディ−コン反応)及びヨウ素(ヨウ素ディ−コン反応)には当てはまらない。
【0041】
SO2 の供与の適当性を、例えばアルカリ性スクラバ−の廃水中の次亜ハロゲン酸塩を測定することにより更に監視することも可能である。
【0042】
高ハロゲン化廃棄物の処理量の急激な増加の場合、酸性スクラバ−の廃水中の全ハロゲン化物負荷は、説明したように、酸性スクラバ−回路/スクラバ−底部相における酸性廃水の滞留時間のために、煙道ガスに存在する全ハロゲン負荷に遅れて起こる。
【0043】
そのような負荷の急激な増加の場合、設定点SO2 含量(これが計算によって得られたボイラ−の上流の煙道ガス中の設定点SO2 であるか、伝導度の測定及び廃水の秤量により直接得られたクエンチの上流の汚れたボイラ−ガス中の設定点残存SO2 であるかのいずれか)は、1次制御回路を経る制御器の介在にかかわらず、存在する全ハロゲン負荷に対して十分迅速に適応せず、従って一時的にSO2 の欠乏が起こり、それゆえに例えば遊離のCl2 またはBr2 の、アルカリ性スクラバ−の下流のきれいなガスへの望ましくない侵入が起こりうる。
【0044】
負荷の急激な増加によるそのような侵入を完全に防ぐために、硫黄の転化量をすぐに増加させねばならず、しばらくの間、1次制御回路で必要とされる硫黄の量がX2 の抑制及びNaOXの還元に対して再び十分になるまで、例えば5−100%、好ましくは10−50%過剰で供給される。
【0045】
この増加を実行するために、「拡張された制御回路」を介して、例えば塩素の場合きれいなガス中のCl2 含量≧0.5mg/m3 (STP)dry から且つ更にきれいなガスで測定されるCl2 含量の程度を用いて、クエンチの上流の汚れたボイラ−ガス中の設定点SO2 含量を、SO2 1000mg/m3 (STP)dry まで増加させる。これはクエンチの上流における汚れたボイラ−ガス中の塩素負荷の急激な増加の場合でさえ、十分なSO2 過剰量が常に存在することを保証する。
【0046】
他に、硫黄の割合は、好ましくは伝導度の観察される上昇速度に比例して、 (起こる全ハロゲン負荷の急激な増加の指数としての)酸性廃水中のハロゲン化物負荷の対応する最初の増加時に、増大させてもよい。
【0047】
煙道ガススクラバ−の下流のきれいなガス中の遊離のハロゲンの濃度に基づく可能な処置、及び酸性廃水中のハロゲン化物負荷の急激な増加に基づく可能な処置という両方の手段は、「拡張された制御回路」において一緒にまたは別々に使用することができる。
【0048】
遊離のハロゲンを制御して抑制する本発明の方法は、廃棄物の回分式供給でも対応して使用することができる(「パッケ−ジ法」)。この場合、硫黄及び/ま
たは硫黄含有化合物の添加は、パッケ−ジ供給物に連動していなければならない。即ち周期的に、更に正確には関連する硫黄添加の量、時点及び期間に関し、パッケージのハロゲンまたはハロゲン化物含量に依存して増量しなければならない。
【0049】
量、時点及び期間に関し、供給物サイクルに拘束される、またパッケージの大きさに適合する硫黄及び/または硫黄担体の添加は、各パッケージの加熱値、ハロゲン種及びハロゲン量について自動的に読み込んだ個々のバーコードが利用できる。
【0050】
硫黄粒状物を添加する場合、添加装置は、この時も好ましくは続く1次燃焼室への空気圧輸送部分を有する秤量スクリューである。
【0051】
廃硫酸を添加する場合、硫黄の添加装置は、好ましくはこれを1次または2次燃焼室へ噴霧注入するノズルまたはノズル連結部を有する秤量ポンプである。
【0052】
本発明の方法は、燃焼工場の2点において等しく硫黄または硫黄担体を燃焼室へ制御して添加することにより、更に正確には第一に廃熱ボイラ−におけるほど早く(SO2 との直接気相反応)及び第二にアルカリ性スクラバ−において(化学吸着されたSO2 から生成した二硫化物による次亜ハロゲン酸塩の還元)遊離のハロゲン、例えばCl2 及び/またはBr2 を除去するという利点を有する。変化する全ハロゲン負荷に比例した硫黄の制御された添加(1次制御回路)及び遊離のハロゲンのきれいなガスへの侵入時に硫黄の割合が一時的に過剰になる供給物先駆け制御(feed−forward control)(供給物に先駆けた制御を含む拡張された制御回路)は、第一に最小の硫黄必要量が達成され、第二に酸性及びアルカリ性スクラバ−における酸化された硫黄化合物、例えばSO3 /SO4 2-(酸性スクラバ−)またはSO2 (アルカリ性スクラバ−)による不必要な付加がないことを保証する。それゆえに不必要に高い硫黄の消費がなく、従ってアルカリ性スクラバ−(NaOH消費)においてまたは下流の廃水処理/重金属の沈殿(例えばCs(OH)2 の消費)において不必要に高いアルカリの消費がなく、最後に埋め立てすべき残渣、例えば硫酸カルシウム2水和物CaSO4 ・2H2 Oの不必要に高い生成もない。
【0053】
【参考文献】
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[3]T.ガイガ−(Geiger)、H.ハゲマイナ−(Hagemeinere)、E.ハ−トマン(Hartmann)、R.レマ−(Roemer)、H.ザイフェルト(Seifert)、「スラッジの焼却におけるダイオキシン及びフラン類の生成に及ぼす硫黄の影響」、VGBクラフトベルクステクニク (Kraftwerkstechnik)、72巻、159−165ページ(1992年)。
[4]P.サマラス(Samaras)、ブルメンストック(Blumennstock)、D.ルノア−ル(Lenoir)、K.W.シュラム(Schramm)、A.ケットトラップ(Ketttrup)、「新規な添加剤によるPCDD/F防止:燃焼前の燃料への無機S−及びN−化合物の添加」、エンバイロン・サイ・テクノル(Environ.Sci.Technol.)、34巻、5092−5096(2000年)。
[5]D.A.オベラッカ−(Oberacker)、D.R.レック(Roeck)、R.ブルゼジンスキ−(Brzezinski)、「殺虫剤二臭化エチレン(EDB)の燃焼;フィールド規模での試験燃焼、環境性の評価」、レポ−トRPA/600/D−88/198、オ−ダ−番号PB89−118243 (1988年)。
[6]ヨーロッパ特許第0406710号。
[7]W.オッペンハイマ−(Oppenheimer)、K.マ−セク(Marcek)、「工業廃棄物の熱廃棄」、エントソルグングス−プラキシス(Entsorgungs−Praxis)、6巻、29−33ページ(2000年)。
[8]ドレガ−・ジヒャ−ハイツテクニク(Draeger Sicherheitstechnik):ドレガ−センサーCl2 6809725の製品スペック。
図面と実施例
図1は典型的な廃棄物焼却工場を示す(これはバイエル社のレベルク−センベリッヒ(Leverkusen−Buerrig)廃棄センター)。この工場は、固体廃棄物及びパッケージ1及び液体廃棄物2に対する供給装置、ロ−タリ−キルン3、後燃焼室4、廃熱ボイラ−5、クエンチ(quench)6、酸性ロータリー噴霧スクラバ−7、アルカリ性ロータリー噴霧スクラバ−8、凝縮EGR9、ファン10、下流SCR脱硝装置11、及び煙突12を含む。
【0054】
図2は、塩素の場合を例にして、高塩素化廃棄物の焼却に対する「炉、ボイラ−、及び酸性スクラバ−を網羅する閉系硫黄バランス」を示す。この図は、ボイラ−において、全塩素負荷の約3%がボイラ−中の中間体塩素としてSO2 と後反応してHCl及びSO3 を生成する。得られるSO3 は酸性クエンチ廃水中にSO4 2-として回収される。図2に対する運転実験は、一定の高硫黄供給で、全塩素負荷を段階的に増量しながら行った。図のx軸は乾燥煙道ガス容量流速に基づく全塩素量であり、したがってCltot mg/m3 (STP)dry として記述される。図のy軸は、煙道ガス側のSO2 中及び廃水側のSO4 2-中に存在する、それぞれの場合にここで研究する工場において約4000m3 (STP)dry /時の乾燥煙道ガス容量流速(Cltot mg/m3 (STP)dry )に基づく「質量での硫黄流速」である。更に図2は、予期されるように汚れたガス側のSO2 (ボイラ−の下流/クエンチの上流)が酸性スクラバ−を通過することを実証するために、酸性スクラバ−下流の、即ちアルカリ性スクラバ−の上流の酸で洗浄したきれいなガスの測定SO2 値をいくつか示す。
【0055】
図3は、硫黄の供給が十分な時、全塩素負荷の99%がHClとして酸性スクラバ−を通り、全塩素負荷の1%だけがCl2 としてアルカリ性スクラバ−に入り、そこで最終的に(クエンチの上流の汚れたボイラ−ガス中の残存SO2 により)安定な塩素に還元されることを例で実証するために、アルカリ性スクラバ−(アルカリ性ロータリー噴霧スクラバ−)を含む地点での関連塩素バランスを示す。
【0056】
図4は、塩素の場合を例にして、塩素に特異的な硫黄添加ランプ13を、クエンチの廃水中のハライド負荷に基づくクエンチの上流の汚れたボイラ−ガス14中の残存SO2 設定点値14aと共に用いる1次制御回路を示す。この後者は廃水の容量流速17(磁気誘導流計で測定)を乗じることにより、廃水中のHCl含量(温度補正した伝導度の測定16で決定)から決定される。必要とされる硫黄粒状物18の質量割合は、秤量スクリュー19及び空気圧輸送導管20を介して1次燃焼室(ロータリーキルン)3の上部へ添加される。ここで制御される可変数は、容量スクリュー装置21の回転数である。この回転速度はP−I制御装置R3332(22)を介して変化させうる。この制御装置22は、硫黄添加ランプ13にしたがって必要とされる設定点残存SO2 値23と共に、廃熱ボイラ−5の下流で測定される実際のSO2 値14aに連続的に適合している。
【0057】
図5は、再び塩素の場合を例にして、1次制御回路(図4)で使用される且つ運転的に予め決定される塩素に特異的な硫黄添加ランプを例示する。その決定に対しては、異なる全負荷において6回の実験を行った。これらの運転実験の主な変数を表1に示す。運転実験のそれぞれにおいては、ジクロロプロパンDCPと塩素化炭化水素の高塩素化液体廃棄物(それぞれ塩素含量は既知)の処理量を一定に保った。各塩素負荷(約4000m3 (STP)dry /時の乾燥煙道ガス容量流速に基づく)を、図5のx軸において読み取りうる。図5のy軸は、乾燥煙道ガス容量流速に基づくクエンチの上流の汚れたボイラ−ガス中の必要とされる設定点残存SO2 値(最小残存SO2 含量)を示す。
【0058】
【表1】
Figure 0004221194
【0059】
図6は、表1の実験4について、硫黄添加ランプの1点を決定するための方法を例示する。図は汚れたボイラ−ガス中の残存SO2 (左のy軸)の及び実験の時間の関数としてファンの下流で測定されるアルカリ性スクラバ−の下流のきれいなガス中の遊離の塩素の含量(右のy軸)を示す。高残存SO2 含量を、汚れたボイラ−ガスにおいて最初に予め選択した。これは実験の開始からゆっくりと減少した。クエンチの上流の汚れたボイラ−ガスにおけるSO2 約1400mg/m3 (STP)dry の残存SO2 含量から、SCRの上流のきれいなガス中のCl2 濃度は、12:30後に残存SO2 約500mg/m3 (STP)dry において著しい遊離の塩素の上昇(Cl2 の突出)が起こるまで僅かに上昇し始める。きれいなガス中のCl2 濃度が非常に増加する時点の残存SO2 含量及び関連する煙道ガス中のCltot 濃度(ここでは約Cltot 36g/m3 (STP)dry )は、硫黄添加ランプ上の1点を確立する。更なる実験は、硫黄添加ランプが実際直線であることを証明する。
【0060】
図7は、再び塩素を例にして目標としたハロゲン処理量の急激な増加を示すが、酸性スクラバ−流出物で間接的に決定されるハライド負荷はスクラバ−の底部相の寸法に起因する遅れをもって煙道ガス中の存在する全ハロゲン負荷に追随することを示す。
【0061】
図8は、存在する全ハロゲン負荷の検出における時間差による負荷の急激な上昇の場合の、遅れによるSO2 の欠乏、及び1次制御回路の単独運転の場合の、アルカリ性スクラバ−の下流のきれいなガスで観察されるCl2 の突出を示す。1次制御回路を13:45に始動した後、1次制御回路は、汚れたボイラ−ガス中の残存SO2 含量を、最初の設定点値から硫黄の添加ランプに従ってその場で実際に必要とされる値へ制御する。14:35に、塩素負荷が目標とするように900kg/時から1400kg/時まで急に増加する(参照図7)。急に上昇する存在する全塩素負荷の検出の遅れ、即ち残存SO2 含量の追随の遅れの結果として、きれいなガス中のCl2 濃度は45分後(15:20)に増加し、最後にきれいなガス中において>>Cl2 5mg/m3 (STP)dry の値までのCl2 突出に至る。残存SO2 含量が最終的に必要とされる最終値に達すると、Cl2 の突出も終了する。
【0062】
そのような種類のCl2 の突出は図9に示され且つ1次制御回路と比べて拡張された「供給物先駆け制御を有する制御回路」で防ぐことができる。この拡張された制御の概念によれば、クエンチの上流の汚れたボイラ−ガス14における残存SO2 設定点値14aは、酸性廃水の遅れ塩素負荷に従う硫黄添加ランプ13だけを介して誘導されず、添加される硫黄量18を徐々に増加する。むしろクエンチの上流の汚れたボイラ−ガス14における残存SO2 設定点値14aは、アルカリ性スクラバ−の下流/ファン10の下流(但し続くSCR触媒床の上流であることに注意)のきれいなガス中において塩素の増大が測定しうるや否や、目標とするように一時的に過剰にとられる。遊離の塩素の測定に対して、好ましくはドレガ−・ジッヒャ−ハイツテクニクからのケモセンサ−25を使用する。試験ガスを連続的に煙道ガス導管から採取し、乾燥し、分析する。遊離の塩素はケモセンサ−25の測定セルにおいて、濃度に転換される電位の変化を誘導する。センサー25はSCR上流のきれいなガス中に存在するNOx 26への高いクロス感度を有するために、センサー25からの1次Cl2 測定値を、装置に特有の補正係数27を用いてNOx による見掛けの読みを補正する(見掛けの読み28の計算、1次Cl2 測定値29から見掛けの読みを差し引く)。
【0063】
設置したドレガ−の測定セル25のNOx クロス感度による見掛けの塩素の読みΔCl2(28)は、例えばΔCl2 /ppm=a*NOx /(mg/m3 (STP)dry )の形の簡単な装置特有の補正方程式に従う。SCRの上流のきれいなガス中において時に高いNOx 含量がある場合、Cl2 に対する低限界値を考慮して、ΔCl2 /ppm=a´*[(NOx /(mg/m3 (STP)dry ))2 −b´*NOx /(mg/m3 (STP)dry )]の形の補正式が使用され、この補正式の係数a´及びb´を適当な随意の測定で実証することが得策である。この測定は、例えばNOx に富むが、塩素を含まない工程(図10に測定結果)の運転煙道ガスを用いて直接行うことができる。
【0064】
更に図9が示すように、きれいなガスにおける、例えばCl2 0.5mg/m3 (STP)dry の設定点にしうるCl2 含量30からNOx の補正されたCl2 測定値は、制御装置R3401(31)によって追加のSO2 必要量に転換され、これにより設定点にしうる増幅係数33、例えば10だけ増幅器で増大せしめられる。この追加のSO2 必要量は、「ディスタ−バンス可変(disturbance variable)添加装置34」において、1次制御回路部分でのSO2 必要量まで添加される。即ちSO2 設定点値23は、例えばSO2 1000mg/m3 (STP)dry だけ増加する。制御装置22は、廃熱ボイラ−5の下流で測定される実際の残存SO2 値14aを、連続的に記述した供給物先駆け制御に従って増加させた残存SO2 設定点値23に適応させる。
【0065】
これは塩素負荷の急激な増加の場合、常に十分な多量のSO2 が供給されることを保証する。
【0066】
Cl2 突出に対する余分な安全手段として、クエンチ廃水中の塩素負荷の経時的増加は、例えば急激な増加の場合にここからも残存SO2 設定点値23をすぐに増大させうるために、例えば微分制御装置モジュールDIF(経時的増加の微分24)を介して、デ−タ解析に含ませることができる。
【0067】
遅れの硫黄添加ランプ13だけで要求される残存SO2 設定点値以上の一時的な残存SO2 設定点値23の増加のためのすべての測定値は、一緒に(ディスタ−バンス可変添加装置34での添加)または別々に使用することができる。
【0068】
更なる運転装置において供給物先駆け制御を含む拡張された制御回路の作用を示すために、全塩素負荷の更に大きい変動を特に誘導した。参照、図11。図11で示される負荷の大きな且つ急激な変化にもかかわらず、拡張された制御回路(図9)は図12に示す際だった結果を与えた。即ち拡張された制御回路を12:40に始動した時、残存SO2 含量は、最初凡そSO2 1200mg/m3 (STP)dry の硫黄添加ランプに従う全塩素負荷に相当する値まで低下する。塩素負荷が13:10の1500kg/時から1100kg/時へ低下した後、汚れたボイラ−ガス中の残存SO2 含量は更に減少する。次いで14:30に、塩素負荷が急激に増加する。きれいなガス中において遊離の塩素>0.5mg/m3 (STP)dry が起こったため、制御機R3401(図9)を介して残存SO2 設定点値の上昇を作動させ、かくしてクエンチの上流の汚れたボイラ−ガス中の実際の残存SO2 含量を、約1000mg/m3 (STP)dry だけ急激に増加させる。従ってCl2 の突出は起こらなくて、むしろきれいなガス中のCl2 含量は<0.5mg/m3 (STP)dry の値まで低下する。注記:16:10において、硫黄秤量スクリューに短時間の誤りがあり、従って残存SO2 含量は短時間低値まで下降し、かくしてきれいなガスにおいて再び遊離塩素の小さいピークが見られた(16:15)。それゆえに1次制御回路(参照、図4)だけと対比して、対比しうる大きな負荷の増大に対する拡張された制御回路の応答として、<<5mg/m3 (STP)dry の濃度範囲の非常に小さいCl2 ピークだけが観察される。
【0069】
上述した実施例は本質的に塩素含有廃棄物の燃焼に限定される。しかしながら、図13における臭素に対する閉系硫黄バランス及び図14における臭素バランスが示すように、塩素を例にして先に以前に決定した関係は、他のハロゲン、例えば非常に高い遊離のハロゲン含量が含まれるが、更なる例として考えられる臭素にも関係する。
【0070】
塩素場合に対する図2と同様に、臭素の場合の図13は、ボイラ−において全臭素負荷の平均約61%のBr2 部分が(塩素の場合の3%の代わりに)転化されることを示す。注記:実験で燃焼した高臭素液体廃棄物は25%の臭素の他に約3%の塩素も含んでなった。図13ではこの塩素を考慮した。即ち示した評価の結果は「塩素の除去」である。
【0071】
塩素場合に対する図3と同様に、臭素の場合の図14は、ここでも全負荷の約1%だけがアルカリ性スクラバ−に入り、即ち全臭素負荷の遊離の臭素の割合がかなり高いにもかかわらず、適当に硫黄を供給するならば、全臭素負荷の99%が酸性スクラバ−で除去されることを示す。
【0072】
最後に、図15は水性HCl及びHBr溶液の伝導度(20℃に温度補正)の比較を示す。同一の伝導度において、質量による臭素含量は、塩素含量に比べて、モル質量比HBr/HCl=80.948/36.465=2.22に従い、2倍より幾分高い。
【0073】
多くの高塩素化液体廃棄物は、臭素を全然または少ししか含まない。これに対し、多くの高臭素化液体廃棄物は臭素の他にかなりの量の塩素も含む。そのような臭素に富む且つ同時に塩素に富む廃棄物の場合に伝導度の測定を評価する時には、続く硫黄必要量の計算においても臭素を基準として用いる、即ちHBrの関連するモル質量を用いるならば、後の硫黄必要量の計算において重大な誤差をもたらさないで臭素(主ハロゲンとして)だけに基づく、即ち水性臭素溶液の曲線だけを基準として使用することが可能である。このようにして、存在する塩素量の代わりに伝導度の測定を評価する場合、硫黄必要量に関して「ブロマイド当量」が決定される。
【0074】
最後に図16は、金属酸化物に富むSCR触媒の存在下に接触されるディ−コン反応に従って、きれいなガスが下流のきれいなガスSCRを通過する時に遊離の塩素がそこに存在するきれいなガス条件(低残存塩素負荷、高水蒸気含量、約300℃)下にHClに戻るという上で繰返し記述した事実を証明する。
【0075】
なお本発明の特徴と態様は以下の通りである。
【0076】
1、少なくとも1つの燃焼室(3)、廃熱ボイラ−(5)、酸スクラバ−(7
)および塩基スクラバ−(8)からなる煙道ガススクラバ−を有する廃棄物焼却工場におけるハロゲン化液体廃棄物の低腐食性および低放出性焼却に際して、硫黄または適当な硫黄含有化合物を、全ハロゲン負荷量およびハロゲン種に依存して、制御下に燃焼室(3)に添加する、該低腐食性および低放出性焼却法。
【0077】
2、廃棄物中に存在する全塩素、臭素、またはヨウ素負荷量に比例する硫黄量を制御下に添加する、上記1の方法。
【0078】
3、それぞれの場合に高塩素、高臭素、または高ヨウ素廃棄物に対し、存在する全ハロゲン負荷において必要とされるボイラ−の下流(クエンチの上流)の汚れたガス中のSO2 含量を要求する操作的に決定される硫黄添加ランプに従い、その硫黄量を添加する、上記1および2の方法。
【0079】
4、廃棄物中の少なくとも1つのより多い塩素、臭素、またはヨウ素負荷に対して、定常的運転で煙道ガススクラバ−の下流のきれいなガス中に遊離の塩素、臭素、またはヨウ素が全然または設定限界値以下の量でしか検出できない汚れたボイラ−ガス中のSO2 含量を決定することにより、それぞれの場合に運転的に高塩素、高臭素、または高ヨウ素廃棄物に対して直線的硫黄添加ランプを決定する、上記1−3の方法。
【0080】
5、存在する煙道ガス側の全ハロゲン負荷を、およそ酸性ガススクラバ−流出物のハロゲン化物負荷として、即ちハロゲン化物濃度および流出物容量流速の積として連続的に決定する、上記1−4の方法。
【0081】
6、存在する煙道ガス側の全ハロゲン負荷を、クエンチの上流(ボイラ−の下流)の汚れたボイラ−ガス中におけるハロゲンおよびハロゲン化水素種および乾燥煙道ガス体積の流速またはボイラ−の水蒸気放出物のような煙道ガス容量流速に比例する因子を測定して連続的的に決定する、上記1−4の1つの方法。
【0082】
7、煙道ガススクラバ−の下流であるが、存在する続くSCR触媒床の上流のきれいなガス中に遊離の塩素、臭素、またはヨウ素が測定されるや否や、煙道ガス中の全ハロゲン負荷または硫黄添加ランプに従う酸性スクラバ−流出物のハロゲン化物負荷に相当する硫黄量を、短期間5−100%、好ましくは10−50%だけ増加させる、上記1−6の1つの方法。
【0083】
8、酸性スクラバ−流出物のハライド濃度の急激な上昇が測定されるや否や、
煙道ガス中の全ハロゲン負荷または硫黄添加ランプに従う酸性スクラバ−流出物のハロゲン化物負荷に相当する硫黄量を、短期間5−100%、好ましくは10−50%だけ増加させる、上記1−6の1つの方法。
【0084】
9、硫黄を固体の硫黄、液体の硫黄、または廃硫酸の形で添加する、上記1−8の1つの方法。
【0085】
10、固体の硫黄を、調節できる秤量具を介して、ペレットまたは粒状形で添加する、上記1−9の1つの方法。
【0086】
11、固体の硫黄を空気圧輸送により1次燃焼室へ供給する、上記1−10の1つの方法。
【0087】
12、廃硫酸を、調節できる秤量ポンプを介して1次または2次燃焼室へ添加する、上記1−9の1つの方法。
【0088】
13、廃硫酸を、噴霧ノズルまたは対応するジェット付属具を通して1次または2次燃焼室へ供給する、上記1−9または12の1つの方法。
【0089】
14、高ハロゲンの各パッケージの時間を見計らった供給の結果として煙道ガス中の全ハロゲンが周期的に変化する場合、硫黄および/または他の硫黄担体を、供給物のタイミングに合わせた、また高さ、時点および期間に関してパッケージの寸法にあわせた量で添加する、上記1−13の1つの方法。
【0090】
15、供給のタイミングに拘束される且つ高さ、時点、及び期間に関してパッケージの寸法に適合される硫黄の添加に、パッケージの加熱値、ハロゲン種、及びハロゲン量に対して自動的に読み込まれる個々のバーコードを利用する、上記14の方法。
【0091】
16、アルカリ性スクラバ−における次亜ハロゲン酸還元が、汚れたボイラ−ガスの残存SO2 から工程中に内部で生成する二硫化物を介して及び同時にまたは単独で外部から添加される還元剤、例えばチオ硫酸塩を介して進行する、上記1−15の1つの方法。
【0092】
17、純粋な塩素含有廃棄物に対して運転的に決定される硫黄添加ランプを、塩素の他に他のハロゲンを含んでなるハロゲン混合物の燃焼にも使用する、上記3−16の1つの方法。
【0093】
18、燃焼室(3)、廃熱ボイラ−(5)、酸性スクラバ−(7)およびアル
カリ性スクラバ−(8)からなる煙道ガススクラバ−を有する廃棄物焼却工場であって、廃棄物焼却工場が硫黄および/または他の硫黄含有化合物を1次または2次燃焼室(3)、(4)へ制御して添加する制御装置を含んでなる、該廃棄物焼却工場。
【0094】
19、硫黄または他の硫黄担体を1次または2次燃焼室(3)、(4)へ制御して添加するための秤量系および輸送系を含んでなる、上記18の廃棄物焼却工場。
【0095】
20、硫黄または他の硫黄含有化合物の制御された添加系が、調節しうる輸送系、例えば振動シュートまたは秤量スクリュー(19)である、上記19の廃棄物焼却工場。
【0096】
21、廃硫酸の制御された添加系が調節しうる秤量ポンプであり、廃硫酸をノズル及び/またはジェット付属具から1次または2次燃焼室(3)、(4)へ注入する、上記20の廃棄物焼却工場。
【0097】
22、制御装置が、クエンチの上流の汚れたボイラ−ガスにおいて連続的に測定される残存SO2 の設定値制御を有する1次制御回路、または更なる供給物先駆け制御を有する対応する拡張された制御回路にあり、1次制御回路が煙道ガス中の存在する全ハロゲン負荷にまたは酸性流出物のハロゲン化物負荷に比例した硫黄添加ランプに従って硫黄の添加を制御する、上記18または21の廃棄物焼却工場。
【0098】
23、制御装置が、オンラインで計算されたボイラ−の上流における煙道ガス中のSO2 含量の設定値制御を有する1次制御回路、または更なる供給物先駆け制御を有する対応する延長された制御回路にあり、1次制御回路が煙道ガス中の存在する全ハロゲン負荷にまたは酸性流出物のハロゲン化物負荷に比例して、秤量系の輸送特性を考慮した秤量系の回転速度を介し、連続的なハロゲンに特異的な変換率計算値に基づいて硫黄の添加を制御する、上記19−21の1つの廃棄物燃焼工場。
【0099】
24、きれいなガスへのCl2 の突出の始まりにおいて及び/または酸性流出
流のハロゲン化物含量の急な上昇の場合に、対応する拡張された制御回路が一時的に硫黄の添加を上昇させる(供給物先駆け制御)、上記22または23の廃棄物燃焼工場。
【0100】
25、上記4による硫黄添加ランプを制御回路に用いる、上記22−24の1つの廃棄物燃焼工場。
【0101】
26、存在するハロゲン負荷を上記5または6に従って決定する、上記22−25の1つの廃棄物燃焼工場。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、廃棄物焼却工場(バイエルのレ−ベルクセン−ブルティッヒ(Leverkusen−Bruetig)廃棄センターにおける特別な廃棄物焼却工場VA1)の系統図を示す。
【図2】図2は、高塩素化廃棄物の焼却のための炉、ボイラ−及び酸性スクラバ−を網羅する閉系硫黄バランスを示す。
【図3】図3は、塩素バランス(酸性スクラバ−の廃水によるHCl放出及びアルカリ性スクラバ−の廃水によるNaCl放出)を示す。
【図4】図4は、1次制御回路を示す。
【図5】図5は、高塩素化廃棄物の焼却のための硫黄添加ランプを示す。
【図6】図6は、直線的硫黄添加ランプによる点の決定を示す。
【図7】図7は、煙道ガス中の全ハロゲン負荷の急激な上昇とこれに対比した酸性廃水中のハライド負荷の遅れの上昇を示す。
【図8】図8は、1次制御回路を単独で用いる負荷の急激な上昇の場合のCl2 侵入の例を示す。
【図9】図9は、供給物先駆け制御を含む拡張された制御回路を示す。
【図10】図10は、SCRの上流のきれいなガスにおけるCl2 測定装置の、NOx クロス感度による、見掛けのCl2 の読みの補正を示す。
【図11】図11は、次の図12に示す実験に対する、拡張された制御回路を用いる付加された塩素負荷ジャンプを示す。
【図12】図12は、供給物先駆け制御を含む拡張された制御回路を使用する場合、負荷の急激な上昇にもかかわらず、Cl2 の侵入が観察されないことを示す。
【図13】図13は、高臭素化廃棄物の焼却のための炉、ボイラ−及び酸性スクラバ−を網羅する閉系硫黄バランスを示す。
【図14】図14は、臭素バランス(酸性スクラバ−の廃水によるHBr放出及びアルカリ性スクラバ−の廃水によるNaBr放出)を示す。
【図15】図15は、水性HCl及びHBr溶液の伝導度の比較を示す。
【図16】図16は、きれいなガスが下流SCRを通過する時のCl2 のHClへの逆転化を示す。

Claims (12)

  1. 少なくとも1つの燃焼室(3)、廃熱ボイラー(5)、ならびにクエンチ(6)、酸性スクラバー(7)および塩基性スクラバー(8)からなる煙道ガススクラバーを有する廃棄物焼却工場におけるハロゲン化液体廃棄物の低腐食性および低放出性焼却に際して、硫黄または適当な硫黄含有化合物を、ハロゲン負荷およびハロゲン種に依存して、座標の原点と測定点を通る直線(以下「硫黄添加ランプ」と称する)、
    ここで該測定点は以下の(a)及び(b)の測定であって後者は少なくとも1回の燃焼実験中に決定され、
    (a)ハロゲン負荷の測定
    及び
    (b)煙道ガススクラバーの下流のきれいなガスに遊離のハロゲンが設定点限界値 以下の量で検出されるときの該少なくとも1回の燃焼実験中の硫黄の添加量に対応す る、ボイラー(5)の下流であってクエンチ(6)の上流の汚れたガス中の最小残存 SO2含量の測定
    に従い、制御下に燃焼室に(3)に添加する、該低腐食性および低放出性焼却法。
  2. 廃棄物中に存在する全塩素、臭素、またはヨウ素負荷に比例する硫黄量を制御下に添加する、請求項1の方法。
  3. 煙道ガス側のハロゲン負荷を、およそ酸性ガススクラバー流出物のハロゲン化物負荷として、即ちハロゲン化物濃度および流出物容量流速の積として連続的に決定する請求項1−2の1つの方法。
  4. 煙道ガス側のハロゲン負荷を、クエンチ(6)の上流でボイラー(5)の下流の汚れたボイラーガス中におけるハロゲン及びハロゲン化水素種含量および乾燥煙道ガス容量流速またはボイラーの水蒸気放出物を測定して連続的に決定する、請求項1−2の一つの方法。
  5. 煙道ガススクラバーの下流であるが、存在する続くSCR触媒床の上流のきれいなガス中に遊離の塩素、臭素、またはヨウ素が測定されるや否や、煙道ガス中のハロゲン負荷または硫黄添加ランプに従う酸性スクラバー流出物のハロゲン化物負荷に相当する硫黄量を、短時間5−100%だけ増加させる、請求項1−4の1つの方法。
  6. 酸性スクラバー流出物のハロゲン化物濃度の急激な上昇が測定されるや否や、煙道ガスのハロゲン負荷または硫黄添加ランプに従う酸性スクラバー流出物のハロゲン化物負荷に相当する硫黄量を、短時間5−100%だけ増加させる、請求項1−5の1つの方法。
  7. 煙道ガス中のハロゲンが、ハロゲンのハロゲン化廃棄物への変換における時間を見計らった供給の結果として周期的に変化する場合、硫黄及び/または他の硫黄含有化合物を、該供給タイミングと変換されたハロゲン化廃棄物とにあわせた量で添加する、請求項1−6の1つの方法。
  8. 燃焼室(3)、廃熱ボイラー(5)、ならびにクエンチ(6)、酸性スクラバー(7)およびアルカリ性スクラバー(8)からなる煙道ガススクラバーを有する廃棄物焼却工場であって、廃棄物焼却工場が硫黄および/または他の硫黄含有化合物を1次または2次燃焼室(3)、(4)へ制御して添加する制御装置を含み、該制御装置は
    煙道ガス中に存在するハロゲン負荷にまたは酸性流出物のハロゲン化物負荷に比例した請求項1で定義された硫黄添加ランプに従って硫黄の添加を制御し、クエンチ(6)の上流の汚れたボイラーガスにおいて連続的に測定される残存SO2の設定点値制御を有して、実際に測定される残存SO2と硫黄添加ランプに従って必要とされる残存SO2の設定点値とを連続的に適合させる1次回路
    または
    煙道スクラバーの下流のきれいなガス中に遊離ハロゲンが検知された時に暫定的に硫黄割合を過剰にする更なる制御(以下「供給物先駆け制御」と称する)を有する拡張された制御回路
    にあることを特徴とする廃棄物焼却工場。
  9. 硫黄または他の硫黄含有化合物を1次または2次燃焼室(3)、(4)へ制御して添加するための秤量系および輸送系を含んでなる、請求項8の廃棄物焼却工場。
  10. 制御装置が、
    煙道ガス中に存在するハロゲン負荷にまたは酸性流出物のハロゲン化物負荷に比例した硫黄添加ランプに従って硫黄の添加を制御し、そして、硫黄を添加するための秤量スクリュー輸送特性を考慮した回転速度において、硫黄添加ランプに従って必要量の硫黄を添加し、クエンチ(6)の上流の汚れたボイラーガスにおいて連続的に測定される残存SO2の設定点値制御を有して、実際に測定される残存SO2と硫黄添加ランプに従って必要とされる残存SO2の設定点値とを連続的に適合させる、1次回路
    または
    更なる請求項8で定義された供給物先駆け制御を有する、対応する拡張された制御回路
    にあることを特徴とする請求項8または9の廃棄物焼却工場。
  11. 対応する拡張された制御回路が、きれいなガスにおける遊離のハロゲンの検知及び/または酸性流出物のハロゲン化物含量の急な上昇の場合の、急激なハロゲン含量の増加に起因するきれいなガス中の遊離のハロゲンの生成を回避するための硫黄の一時的な5−100%過剰供給である、更なる供給物先駆け制御を有することを特徴とする請求項8または10の廃棄物焼却工場。
  12. 存在するハロゲン負荷を請求項3または請求項4に従って決定する、請求項8−請求項11の1つの廃棄物焼却工場。
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