JP4219343B2 - 船底見透し計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、船体主要寸法を測定し設計図面寸法と計測寸法とを作図し製作誤差が許容範囲であることを確認することができる船体寸法計測方法に関するものである。
ドック内での建造船では、船底見透し検査が一定期日ごとに行われる。この船底見透し検査は、キールラインが直線に保たれているかを検査するものであり、このキールラインが直線に保たれるように盤木の緩め方、増緩め増設などすることにより、船型を保持している。
ここで、船底見透しとは、キールサイトともいい、キールの上下の凹凸を調べることをいう。キールの中心線の凹凸の平均をとってベースラインを設定するために、見透しを行っている。
図9ないし図14は従来の船底見透し検査方法を説明するための図である。ここに、図9は従来の船底見透し検査方法の説明するための側面図である。図10は従来の船底見透し検査方法の説明するために上面から見た配置図である。図11は従来の船底見透し検査方法の説明するために正面側から見た断面図である。図12は従来の船底見透し検査方法の説明するための説明図である。図13は従来の船底見透し検査方法で使用される治具の構造を示す書面図である。図14は従来の船底見透し検査方法で使用される治具の使用方法を説明するための図である。
図9および図11に示すように、ドック1において盤木3,3,…の上で建造船5は建造される。この建造船5に対して一定期日毎に船底見透し検査を行っている。
船底見透し検査方法には、光源法とレーザー光法とがあるが、ここでは正確に測定が可能な光源法について説明する。
まず、この光源法による船底見透し検査方法に用いられる光源装置7および測定用治具9について図12および図13を参照しながら説明する。
光源装置7は、図12に示すように、遮蔽箱71の内部に光源72を収容し、遮蔽箱71の例えば3[mmφ]程度のピンホール73を穿設した構造のものである。
測定用治具9は、図13に示すように、スリット91が設けられた所定の長さの平板92と、その平板92の両側で調整ナット93,93により螺合する調整ボルト94,94と、調整ボルト94,94を固定する固定板95と、固定板95の一端側で僅かに可動できるように固定された傾斜調整板96と、この傾斜調整板96の一端側で固定され一端に磁石98を備えた支持棒98と、傾斜調整板96の他端側で螺合され一端に磁石97を備えた支持棒99とを備えたものである。
次に、この光源法による船底見透し検査方法について図9〜図14を参照しながら説明する。
まず、基準点“1"と基準点“9"を置く。基準点“1"は、船尾水槽(APT)の前壁のキール下面である。基準点“9"は、船首水槽(FTP)の後壁のキール下面である。
船体11の船尾側の下部の所定の高さに光源装置7を配置し、かつ、船体11の船底における基準点“1"と基準点“9"とに計測用治具9,9を固定し、調整ナット93を回して所定の高さに調整する。光源装置7の高さを調整し、基準点“9"の計測用治具9、基準点“1"の計測用治具9を介して光源装置7からの火心Lが透ることを目視確認する。
次に、基準点“2"から基準点“8"にそれぞれ測定用治具9,9,…を固定し、各測定用治具9,9,…の調整ナット93を調整して各測定用治具9,9,…の各スリット92,92,…を介して火心Lが透ることを目視確認する。
なお、測定用治具9を船底に取り付ける際に、船底が傾いているときには、傾斜調整板96により傾斜がなくなるようにする。
そして、最後に、図14に示すように、水盛15を使用し、各基準点“1"から基準点“9"において、水盛15の一端側の液面を測定用治具9のスリット91の位置に合わせ、水盛15の他端側の液面とキールまでの距離を測定して船底のデフレクション(Deflection=偏差)を求めていた。
しかしながら、このような測定方法では、測定用治具9の高さ調整や、傾斜する場所に取り付ける際の調整などに非常に手間がかかり、測定に多くの時間を要するという不都合があった。
そこで、三次元測定装置を使用して三次元座標を測定する方法を使用することが考えられる(特許文献1参照)。
この三次元座標を測定する方法によれば、反射手段を有するスタッフが置かれた測定点の三次元座標を得ることができる。
特開平5−178272号公報
しかしながら、従来の三次元座標を測定する方法では、船舶の船底にスタッフを配置できないことや、船舶の測定点にスタッフを配置するのが困難なため、船舶の船底のデフレクションを測定することや、船体のその他の寸法を測定することが難しいという不都合があった。
本発明は、上述した従来の不都合を解消し、簡単にかつ短時間で船舶の船底のデフレクションや船体のその他の寸法を測定できる船体寸法計測方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願請求項1記載の船底見透し計測方法は、建造船の船底位置に船尾水槽(APT)の前壁のキール下面を基準点1、同船首水槽(FTP)の後壁のキール下面を基準点9、同ミッドシップを基準点4とし、その余の船底所定位置を測定点2、3および5ないし8とし、前記基準点4に垂直に設置するスタンドを介して所定の高さに三次元測定器を設置する第1のステップと、前記基準点1に、吸着面が露出し、スイッチでオンオフ制御可能に設けられる磁石と、この磁石に回動可能に固定されて振り子式に構成されたスケールと、このスケールに移動可能に固定されている反射板とから構成されている測定用治具を垂直に設置し、該建造船の船尾方向の船底見透しを計測する第2のステップと、前記基準点9に上記と同じ構成の測定用治具を設置して、船体船首方向の船底見透しを計測する第3のステップと、前記測定点2、3および5ないし8に上記と同じ構成の測定用治具を設置して、船体縦方向の船底見透しを計測する第4のステップと、からなることを特徴とする。
本発明によれば、測定用治具がスイッチで制御できる磁石により簡単に建造船の船底等に簡単に着脱可能であるため、反射板の取り付け取り外しが簡単にでき、しかも、三次元測定器により測定点等の三次元座標を簡単に計測でき、その計測結果をコンピュータで処理して設計データとともに計測結果を表示できるので、簡単にかつ短時間で船舶の船底のデフレクションや船体のその他の寸法を測定できる利点がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。 図1および図2は本発明に係る船体寸法計測方法で使用する船体寸法計測システムを示す図である。ここに、図1は本発明に係る船体寸法計測方法で使用する船体寸法計測システムを示すブロック図である。
この図1において、船体寸法計測システム30は、三次元測定器31と、コントロールターミナル32と、パーソナルコンピュータ33と、プリンター34と、測定用治具35とから構成されている。コントロールターミナル32はパーソナルコンピュータ33に着脱可能になっていて、建造船の基準点や所定の測定点等を測定する際には、三次元測定器31とコントロールターミナル32とを現場に持ち込むことができるようになっている。
また、三次元測定器31は、測定点に配置した測定用治具35に備えられた反射板により、測定用治具35に備えられた反射板の三次元座標を取り込めるようになっており、そのデータをコントロールターミナル32に記憶させられることができるようになっている。
この三次元測定器31は、例えば株式会社ソキア製の「三次元測定システム(MONMOS)」を使用すればよい。この三次元測定システム(MONMOS)は、三次元座標を0.1[mm]の精度で水平角、鉛直角、距離の3要素を同時に計測できる装置である。
パーソナルコンピュータ33は、オペレーティングシステムの上で実行される作図用アプリケーションプログラムにより、前記コントロールターミナル32からの測定データやCADによる船舶設計データを取り込み、これらデータに対して作図処理等をして作図データを形成しプリンター34に出力できるようになっている。
プリンター34は、パーソナルコンピュータ33からの作図データを基に紙面上に設計値と測定値とが比較可能に表示可能に作図できるようになっている。
図2は、本発明に係る船体寸法計測方法で使用する船体寸法計測システムの一部を構成する測定用治具を説明するための斜視図である。この図2において、測定用治具35は、筐体35aと、この筐体35aに収納され当該筐体35aの一側面に設けられたスイッチ35bのオンオフで制御できる磁石35cと、この筐体35aの一面には軸35dで回動可能に固定されて振り子式に構成されたスケール35eと、このスケール35eに移動可能に固定されている反射板35fとから構成されている。また、前記磁石35cは、図2に示すように、吸着面が筐体35aの一つの面から露出して設けられている。
また、前記磁石35cは、図示しないが、永久磁石からなる磁鉄心と、この磁鉄心に巻回されたコイルとからなり、前記磁鉄心の一部(吸着面)が磁石35cとして図示のように筐体35aの一面から露出した状態で設けられている。そして、図示していなコイルの一端子はスイッチ35bを介して図示しない電池の一方の極に、前記コイルの他端子は図示しない電池の他方の極に、それぞれ接続されている。なお、電池も当然筐体35a内に設けられている。
また、磁石35cは、永久磁石の磁鉄心に巻かれたコイルにスイッチ35bをオンとして電流を流し、当該永久磁石磁鉄心の磁力とは反対向きにコイルから磁力を発生させることにより、一時的に、当該永久磁石の磁力をキャンセルさせる。これにより、建造船5の船底に吸着している測定用治具35を、建造船5の船底から簡単に離脱させることができる。
また、上記スイッチ35bは、通常は切り状態で、操作部を押圧したときだけ接続される形式のものが望ましい。
(船底見透しについて)
図3および図4は、本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するため図である。ここに、図3(a)は本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するため側面図であり、図3(b)は本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するため上面から見た配置図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法において測定用治具を設置する状態を説明するための図である。
これらの図において、従来の同一部材には同一符号を付して説明する。
図3(a)および図3(b)に示すように、ドック1において盤木3,3,…の上で建造船5は建造される。この建造船5に対して一定期日毎に、本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法により船底見透し検査を行っている。
本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法は、次のような工程で実施される。
まず第1の工程としては、ミッドシップ(基準点“4")に、三次元測定器31を設置する。前記三次元測定器31は、実際には、スタンド37の上に設置されて所定の高さに調整される。
次に、第2の工程としては、基準点“1"で、磁石35cに磁力により測定用治具35を船体11の船底に吸着させる。なお、測定用治具35のスケール35eは、軸35dで回動可能になっているため、船体11の船底が傾斜していても、常に、垂直に維持される。
ついで、図4に示すように、キールの中心線から図示下側に所定の長さS位置を測定し、水盛15を使用して測定用治具35の反射板35fの位置をスケール35e上で調整する。
第3の工程として、基準点“1"の測定用治具35の反射板35fを三次元測定器31で測定し、その測定値をコントロールターミナル32に記憶させる。
第4の工程としては、第2、第3の工程と同様にして、基準点“9"に設置した測定用治具35の反射板35fを三次元測定器31で測定し、その測定値をコントロールターミナル32に記憶させる。
第5の工程としては、第2、第3、第4の工程と同様にして、測定点“2"〜測定点“8"にそれぞれ設置しては、測定用治具35の反射板35fの座標位置を三次元測定器31で測定してはコントロールターミナル32に記憶させる。なお、測定用治具35は、スイッチ35bのオンオフで船底に吸着あるいは離脱させることができるので、測定用治具35の設置や移動が著しく容易である。
次に、このようにして測定蓄積された座標データの処理について図5を参照して説明する。
ここに、図5(a)は本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法で得られたデータを処理する動作を説明するためのフローチャートである。図5(b)は、本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するためのフローチャートである。
まず、コントロールターミナル32をパーソナルコンピュータ33に接続する(図5(a)のS101)。
次に、パーソナルコンピュータ33を動作させて、パーソナルコンピュータ33で作図用アプリケーションプログラムを実行し、作図用アプリケーションプログラムによりデータ取り込み処理を実行させて、コントロールターミナル32に蓄積された船5の船体11の船底の座標作図をパーソナルコンピュータ33の内部のハードディスク装置の所定のエリアに格納する(図5(a)のS102)。
なお、パーソナルコンピュータ33は、CADによる建造船5の設計データを、あらかじめ取り込みハードディスク装置の所定のエリアに格納しておいてあるものとする。
ついで、前記パーソナルコンピュータ33で作図用アプリケーションプログラムを実行して、この作図用アプリケーションプログラム内の船底見透し処理プログラムを実行し、ハードディスク装置の所定のエリアに取り込んだ船5の船体11の船底の座標を基に船底のデフレクション処理を実行する(図5(a)のS103)。
さらに、前記パーソナルコンピュータ33で作図用アプリケーションプログラムを実行し、作図用アプリケーションプログラム内の船底見透し判定処理プログラムを実行することにより、建造船5の船底のデフレクション判定処理を実行する(図5(a)のS104)。この際に、設計データと計測データとが比較可能に表示されるようにプリンター34にプリントアウトさせることができる。これにより、船5の船底の状態が目視確認できる。
本発明の第1の実施の形態に係る船体寸法計測方法は、要するに、建造船5の基準点“1"“9"、測定点“2"〜“8"に反射板35fを備えた測定用治具35設置する第1のステップと、前記基準点“1"“9"、測定点“2"〜“8"に設置された測定用治具35の反射板35fと三次元測定器31とにより前記基準点“1"“9"、測定点“2"〜“8"の三次元座標を計測してコントロールターミナル32に記憶格納させる第2のステップ(図5(b)のS201)と、前記コントロールターミナル32に格納した計測データDkと、建造船の設計データDsをパーソナルコンピュータ(コンピュータ)33に取り込み、パーソナルコンピュータ33で建造船5の設計寸法と計測寸法とを比較可能に例えばプリンター34でプリントアウト(作図)するなどして表示する第3のステップ(図5(b)のS202)とを備えたものである。
また、本発明の第1の実施の形態に係る船体寸法計測方法では、上記第1のステップは、スイッチ35bでオンオフ制御可能な磁石35cを備えた筐体35aに回動可能に固定されたスケール35eに対して移動可能に固定された反射板35fを用いている。この測定用治具35によれば、磁石35cにより建造船5の船底に簡単に吸着させることができるほか、スイッチ35bをオンとすることにより磁石35cの磁力を一時的に消失させることができるので、簡単に建造船5の船底から離脱させることができることから、測定用治具35の設置作業や移動を簡単に行うことができる。
このように本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法によれば、短時間に正確に建造船5の船底のデフレクションを判定することができる。
(幅と深さの測定について)
図6は本発明の第2の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するための図である。
この図6において、建造船5の船底のキール中心に基準点“1"を置き、ここに例えば測定用治具35を設置する。もちろん、反射板のみをおいてもよい。
また、建造船5の一方の側面よりスケール41aを垂下させて所定の長さの測定点“2"に反射板40aを配置する。同様に、建造船5の他方の側面よりスケール41bを垂下させて所定の長さの測定点“3"に反射板40bを配置する。
また、建造船5の甲板の上端部UPa位置であって一方側面側から図示水平方向に棒42aを設置し、その棒42aの内法より一定の距離(例えば100[mm])の点でロープ43aを垂らし、そのロープ43aの末端に錘重44aを設け、この錘重44aを液体を入れた槽45a内に位置させる。また、前記ロープ43aの所定点“4"に反射板46aを配置する。
同様に、建造船5の甲板の上端部UPb位置であって他方側面側から図示水平方向に棒42bを設置し、その棒42bの内法より一定の距離(例えば100[mm])の点でロープ43bを垂らし、そのロープ43bの末端に錘重44bを設け、この錘重44bを液体を入れた槽45b内に位置させる。また、前記ロープ43bの所定点“5"に反射板46bを配置する。
そして、点“2"と点“3"とにそれぞれ設けた反射板40a,40bの三次元座標を三次元測定器31で測定し、これをコントロールターミナル32に記憶させる。また、基準点“1"の測定用治具35の反射板35fと、測定点“4"に設けた反射板46aおよび測定点“5"に設けた反射板46bとの三次元座標を三次元測定器31で測定し、コントロールターミナル32に記憶させる。
これにより、測定点“2"および測定点“3"の距離を得ることにより、建造船5の幅が測定でき、また、基準点“1"と、測定点“4"および測定点“5"の三次元座標により、建造船5の深さを測定することができる。これらの三次元座標をパーソナルコンピュータ33に与えて、作図用アプリケーションプログラムで処理することにより、建造船5の幅と深さを求めることができる。この際に、パーソナルコンピュータ33にあらかじめ建造船5の設計データを入力しておくことにより、設計データと計測データとを比較可能に例えばプリンター34からプリントアウトすることにより表示可能にしている。
本発明の第2の実施形態に係る船体寸法計測方法は、要するに、建造船5の基準点“1"に測定用治具35の反射板35fを設置するとともに測定点“2"〜“5"に反射板40a・40b、46a・46bを設置する第1のステップと、前記基準点“1"に設置された測定用治具35の反射板35fおよび測定点“2"〜“5"に設置された反射板40a・40b、46a・46bと三次元測定器31とにより前記基準点、測定点の三次元座標を計測してコントロールターミナル32に記憶格納させる第2のステップと、前記コントロールターミナル32に格納した計測データと、建造船の設計データをパーソナルコンピュータ33に取り込み、このパーソナルコンピュータ33で建造船5の設計寸法と計測寸法とを比較可能に表示する第3のステップとを備えたものである。
(船5の船体の全長および垂線間長さの測定について)
図7は本発明の第3の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するための図であって、船体の全長および垂線間長さを測定するための説明図である。ドック1には、基準点が所定の間隔(例えば10[m]間隔)で碁盤目状に設けられている。
そこで、AP(After Perpendicular=後垂直)を計測する。まず、ドック1の基準点“1"に反射板47を設置して、三次元測定器31にて三次元計測して基準点“1"の三次元座標をコントロールターミナル32に格納しておく。
同様に、基準点“2"に反射板47を配置し、三次元測定器31で基準点“2"の三次元座標を計測し、その三次元座標をコントロールターミナル32に格納しておく。
さらに、AP(基準点“3")に反射板47を設置し、三次元測定器31でAP(基準点“3")の三次元座標を計測し、その計測結果をコントロールターミナル32に格納する。
また、基準点“4"に反射板47を設置し、三次元測定器31で基準点“4"の三次元座標を計測し、その計測結果をコントロールターミナル32に格納する。
これにより、基準点“1"とAPなどとの偏差を求めることができるようになる。
次に、FP(Fore Perpendicular=前垂直)を測定する。
まず、ドック1の碁盤目状に設けられた基準点“5"に反射板47を設置し、この基準点“5"の三次元座標を計測し、これをコントロールターミナル32に格納する。この基準点“5"を基点とする。
次に、ドック1の碁盤目状に設けられた基準点“6"に反射板47を設置し、三次元測定器31で基準点“6"の三次元座標を計測し、その計測結果をコントロールターミナル32に格納する。
また、建造船5の船体11の先端のFP“7"に反射板47を設置し、三次元測定器31でFP“7"の三次元座標を計測し、コントロールターミナル32に格納しておく。
さらに、建造船5の舳先の点“8"に反射板47を設置し、三次元測定器31で同様に三次元座標を計測し、その計測結果をコントロールターミナル32に格納しておく。
これにより基準点5と他の点“7"や点“8"の偏差が求められることになる。
また、基準点“1"と基準点“5"との間隔は、あらかじめわかっているので、当然、APとFPとの垂直線間長が求められることになる。もちろん、点“4"と点“8の長さも求めることができる。
以上の計測によりコントロールターミナル32に蓄積された計測データは、コントロールターミナル32をパーソナルコンピュータ33に接続し、パーソナルコンピュータ33で作図プログラムを実行することにより、コントロールターミナル32からパーソナルコンピュータ33に転送させる。
また、パーソナルコンピュータ33には、CADにて設計した図面データも入力されてハードディスク装置に格納されている。
パーソナルコンピュータ33に作図プログラムを実行させて作図処理を行わせ、ハードディスク装置に格納されている計測データおよびCADにて設計した図面データを処理し、その作図処理結果をプリンター34に出力させると、図8に示すような図面500がプリンター34より出力する。
ここで、図8は、船体寸法計測システムにより得られた図面を示す図である。この図8において、プリンター34より出力された図面500は、CAD等による設計データ等を基に、側面船舶図501と、断面船舶図502と、その他のデータ503,504,505がプリントアウトされる。なお、AP−FP間距離については、側面船舶図501に示すように、図面垂線間長さLpp=・・・ 、計測垂線間長さLpp=・・・と表示される。
また、全長距離については、側面船舶図501に示すように、図面全長Loa=・・・、計測全Loa=・・・と表示される。同様に、建造船5の幅については、断面船舶図502に示すように、図面寸法mld B=・・・と、計測寸法mld B=・・・と表示され、建造船5の深さについては、断面船舶図502に示すように、図面寸法mld D=・・・と、計測寸法mld D=・・・とそれぞれ表示される。
本発明の第3の実施形態に係る船体寸法計測方法は、要するに、建造船5の基準点“1"“2"、“5"“6"に反射板47,47、47,47を設置するとともに測定点“3"“4"、“7"“8"に反射板47・47、47・47を設置する第1のステップと、前記基準点“1"“2"、“5"“6"に設置された反射板47,47、47,47および測定点“3"“4"、“7"“8"に設置された反射板47,47、47,47と三次元測定器31とにより前記基準点、測定点の三次元座標を計測してコントロールターミナル32に記憶格納させる第2のステップと、前記コントロールターミナル32に格納した計測データと、建造船の設計データをパーソナルコンピュータ33に取り込み、このパーソナルコンピュータ33で建造船5の設計寸法と計測寸法とを比較可能に表示する第3のステップとを備えたものである。
このように本発明の第1ないし第3の実施形態に係る船体寸法計測方法を実行すると、簡単かつ正確に船体寸法を得ることができる。
図1は本発明に係る船体寸法計測方法で使用する船体寸法計測システムを示すブロック図である。 図2は、本発明に係る船体寸法計測方法で使用する船体寸法計測システムの一部を構成する測定用治具を説明するための斜視図である。 図3(a)は本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するため側面図であり、図3(b)は本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するため上面から見た配置図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法において測定用治具を設置する状態を説明するための図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る船体寸法計測方法で得られたデータを処理する動作を説明するためのフローチャートである。 図6は本発明の第2の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するための図である。 図7は本発明の第3の実施形態に係る船体寸法計測方法を説明するための図であって、船体の全長および垂線間長さを測定するための説明図である。 図8は、船体寸法計測システムにより得られた図面を示す図である。 図9は従来の船底見透し検査方法の説明するための側面図である。 図10は従来の船底見透し検査方法の説明するために上面から見た配置図である。 図11は従来の船底見透し検査方法の説明するために正面側から見た断面図である。 図12は従来の船底見透し検査方法の説明するための説明図である。 図13は従来の船底見透し検査方法で使用される治具の構造を示す書面図である。 図14は従来の船底見透し検査方法で使用される治具の使用方法を説明するための図である。
符号の説明
1 ドック
3 盤木
5 船
30 船体寸法計測システム
32 コントロールターミナル
35 測定用治具
35a 筐体
35b スイッチ
35c 磁石
35e スケール
35f 反射板

Claims (1)

  1. 建造船の船底位置に船尾水槽(APT)の前壁のキール下面を基準点1、同船首水槽(FTP)の後壁のキール下面を基準点9、同ミッドシップを基準点4とし、その余の船底所定位置を測定点2、3および5ないし8とし、
    前記基準点4に垂直に設置するスタンドを介して所定の高さに三次元測定器を設置する第1のステップと、
    前記基準点1に、吸着面が露出し、スイッチでオンオフ制御可能に設けられる磁石と、この磁石に回動可能に固定されて振り子式に構成されたスケールと、このスケールに移動可能に固定されている反射板とから構成されている測定用治具を垂直に設置し、該建造船の船尾方向の船底見透しを計測する第2のステップと、
    前記基準点9に上記と同じ構成の測定用治具を設置して、船体船首方向の船底見透しを計測する第3のステップと、
    前記測定点2、3および5ないし8に上記と同じ構成の測定用治具を設置して、船体縦方向の船底見透しを計測する第4のステップと、
    からなることを特徴とする船底見透し計測方法。
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