JP3206153B2 - 船舶の傾斜試験計測方法 - Google Patents

船舶の傾斜試験計測方法

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JP3206153B2
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研 吉海
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶、海洋構造物等の
傾斜試験および動揺周期の計測をする船舶の傾斜試験計
測方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶等を建造した際には、重心査定試験
が義務づけられており、この試験により船舶の軽荷重
量、載荷重量、前後及び上下方向の重心位置を知ること
ができる。特に上下方向の重心高さは船舶の復原性能に
重大な影響を及ぼすため、その計測には正確さが要求さ
れ、上下方向の重心高さを知るには、浮揚している船体
を強制的に横傾斜させることにより行われている。
【0003】船体の傾斜試験を行う場合には、船体の中
心から左右等距離の位置に同じ重量の重錘を載せ、まず
一方の重錘をクレーン等で他方側へ移動して一方の傾斜
角度を計測し、次に前記移動した一方の重錘を元の位置
に戻し、他方の重錘を一方側へ移動して他方の傾斜角度
を計測している。
【0004】従来船体の傾斜角度を計測するには、長さ
5メートルないし20メートル程度の振り子を使用し、
下端の重りは水桶の中につけて揺れに対して抵抗をもた
せ、水桶の上縁には目盛り板を取付けて揺れ幅を読み取
ることができるようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の振り子は、船体
の長さ方向に2〜3箇所取付けて傾斜試験を行っている
が、振り子を取付けた各箇所に読み取り者と記録者の2
名が必要であり、また船橋に指令者が必要で多くの人員
を配置する必要があった。
【0006】また揺れ幅の読み取りは人の目に頼ってお
り、特に船体の揺れが不規則である場合にはどうしても
個人差がでてしまい、試験としての統一性が損なわれる
ことがあった。
【0007】本発明はこのような従来の欠点を除去し、
個人差が生ずる人の目によらず、少ない人員で正確な傾
斜を計測することができるようにした船舶の傾斜試験計
測方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の船舶の傾斜試験
計測方法は、傾斜計を船体に設置すると共に該船体の中
心から左右等距離の位置に同じ重量の重錘を載せ、まず
一方の重錘を他方の重錘側へ移動して前記傾斜計により
一定の時間内に所定回数のサイクルタイムで船体の傾斜
角度を計測し、前記計測した傾斜角度を設定時間で積分
し、積分した値の設定時間中の平均値から一方の傾斜角
度を算出し、次に前記移動した一方の重錘を元の位置に
戻し、他方の重錘を一方の重錘側へ移動して前記傾斜計
により一定の時間内に所定回数のサイクルタイムで船体
の傾斜角度を計測し、前記計測した傾斜角度を設定時間
で積分し、積分した値の設定時間中の平均値から他方の
斜角度を算出することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】重錘を載せ換えるだけで、人の目に頼らず、傾
斜計で左右両方向の傾斜角度を正確に計測することがで
きる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0011】図3は本発明の方法に使用する装置の斜視
図であって、傾斜計1、ハンドヘルドコンピュータ2、
電源ボックス兼格納ボックス3を備えていて、相互にコ
ード4で接続されている。
【0012】図1は傾斜を試験計測する船体5の正面
図、図2はその側面図であって、前述した図3の傾斜計
1、ハンドヘルドコンピュータ2、電源ボックス兼格納
ボックス3は、船体5上の羅針船橋、航海船橋、海図室
等の適宜の場所に設置する。また船体5の船首から船尾
を通る中心6(図1参照)から左右距離Lが等しい位置
の船体5上に、それぞれ同じ重量の重錘7,8を図示し
ないクレーン等によって載せる。
【0013】そしてまず、中心6から左右距離Lが等し
い位置に載せた重錘7,8のうちの一方の側の重錘7を
クレーン等によって船体5上の重錘8の側へ移す。これ
によって船体5は左右のバランスがくずれ、左右に揺れ
だすことになる。
【0014】この船体5の左右の揺れは、傾斜計1によ
って例えば1秒間に3回のサイクルタイム等のように一
定時間内に所定回数のサイクルタイムで傾斜角度が計測
され、その傾斜角度計測値はハンドヘルドコンピュータ
2によって、例えば1分間積分して1分間の平均値を算
出する等のように設定時間で積分し、積分した値の設定
時間中の平均値を算出し、算出した平均値を表示、プリ
ントする。またこれとは別に、サンプリングした角度を
時系列的にドットとして表示、プリントすることによ
り、動揺周期が得られる。
【0015】次に、取り去った前記一方の側の重錘7を
クレーン等によって船体5上の元の位置に戻し、他方の
側の重錘8を船体5上の重錘7の側へ移すと、船体5は
左右のバランスがくずれ、左右に揺れだすことになる。
この時の揺れも前記と同様に傾斜計1によって一定時間
内に所定回数のサイクルタイムで傾斜角度が計測され、
その傾斜角度計測値はハンドヘルドコンピュータ2によ
って設定時間で積分し、積分した値の設定時間中の平均
値を算出し、算出した平均値を表示、プリントする。
【0016】これにより、左右にそれぞれ傾斜した時の
揺れ状態を自動的に算出することができ、更に前記傾斜
角度から船体の上下方向の重心位置を知ることができ
る。
【0017】上述の実施例は船体の場合について説明し
たが、本発明は船体に限らず、海洋構造物にも適用する
ことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、傾斜計を使用することによ
り、少ない人員でしかも人の目に頼ることなく、船体の
傾斜を正確に計測することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する船体の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本発明の方法に使用する装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 傾斜計 5 船体 6 中心 7 重錘 8 重錘 L 左右距離

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜計を船体に設置すると共に該船体の
    中心から左右等距離の位置に同じ重量の重錘を載せ、ま
    ず一方の重錘を他方の重錘側へ移動して前記傾斜計によ
    り一定の時間内に所定回数のサイクルタイムで船体の傾
    斜角度を計測し、前記計測した傾斜角度を設定時間で積
    分し、積分した値の設定時間中の平均値から一方の傾斜
    角度を算出し、次に前記移動した一方の重錘を元の位置
    に戻し、他方の重錘を一方の重錘側へ移動して前記傾斜
    計により一定の時間内に所定回数のサイクルタイムで船
    体の傾斜角度を計測し、前記計測した傾斜角度を設定時
    間で積分し、積分した値の設定時間中の平均値から他方
    の斜角度を算出することを特徴とする船舶の傾斜試験計
    測方法。
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KR200486663Y1 (ko) * 2013-08-20 2018-06-20 대우조선해양 주식회사 선박의 경사시험 장치

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