JP4218200B2 - 画像処理システム、画像処理方法および画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は画像処理システム、画像処理方法および画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体に関し、特に画像の色変換処理を行なうことができる画像処理システム、画像処理方法および画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スキャナなどの読取装置により原稿から画像を読取り、ネットワークに接続されたコンピュータで色変換を行ない、プリンタなどに出力する技術が知られている。
【0003】
たとえば、特開平11−177754号公報においては、ネットワークにいくつかのスキャナが接続されたシステムにおいて、原稿の入力条件によりハードウェア的にどのスキャナを使うか判断するスキャナシステムが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像の色変換においては、装置固有の色情報ファイル(色変換ファイルでありたとえばICCプロファイル)が参照される。このファイルは、代表的な色に基づき作成されたファイルである。このファイルは、その装置固有の色情報を定義するファイルであり、他の装置との間で色情報をやりとりするために用いられる。
【0005】
上述の色変換ファイルは、一般的には装置により再現することができる色空間から代表的な色をかなりラフにピックアップし、その色に対応する他の色空間のデータを対応づけて記憶したファイルである。そして、ピックアップされていない色の変換は、補間式により行なわれる。このようにラフにピックアップされた点から補間式を用いて色変換を行なうと、色変換の精度が悪いという問題があった。
【0006】
たとえば、R,G,Bの各色が8bitで表現されている場合、各色において256階調の表現が可能である。そして、RGBの組合せにより、1677万色程度の色を表現することができる。
【0007】
このような色を扱う場合において、1677万色すべてを測定し、たとえばL*a*b*のデータに対応させた色変換ファイル(ルックアップテーブル)を準備すると、ファイル容量が大きくなり現実的ではない。したがってせいぜいRGBの各色10階調とび程度で、1000色未満のデータをピックアップし、これをL*a*b*データと対応づけた色変換ファイルを準備するのが一般的である。そして、ピックアップされていない色については補間式により補間が行なわれるため、厳密な色再現には精度不足となることが多いのである。
【0008】
この発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、精度のよい色変換処理を行なうことができる画像処理システム、画像処理方法および画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像処理システムは、処理対象となる画像の明るさに応じた色変換ファイルを少なくとも2つ記憶する記憶手段と、処理対象となる画像を解析し、その明るさを判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて、記憶手段よりファイルを選択する選択手段とを備える。
【0010】
好ましくは画像処理システムは、処理対象となる画像と選択されたファイルとを送信する送信手段をさらに備える。
【0011】
この発明の他の局面に従うと、画像処理方法は、処理対象となる画像を解析し、その明るさを判定する判定ステップと、判定ステップの判定結果に基づいて、予め記憶されている複数の色変換ファイルから1つのファイルを選択する選択ステップとを備える。
【0012】
この発明のさらに他の局面に従うと、画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体は、処理対象となる画像を解析し、その明るさを判定する判定ステップと、判定ステップの判定結果に基づいて、予め記憶されている複数の色変換ファイルから1つのファイルを選択する選択ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録していることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像スキャンシステムの構成を示す図である。図を参照して、画像スキャンシステムは、それぞれがネットワーク400により接続された、スキャナ100と、パーソナルコンピュータ(PC)200と、プリンタ300とから構成される。
【0014】
図2は、図1のスキャナ100の詳細な構成を示すブロック図である。図を参照して、スキャナ100には、ネットワーク400と接続を行なうためのネットワークインタフェース120と、原稿から画像を読取るためのCCDなどにより構成されるスキャナ部102と、スキャンにより得られた画像データを送信するアドレスを指定するための送信アドレス指定部104と、スキャンにより得られた画像データを解析し、最適な色情報ファイル(色変換ファイルともいう。)を選択し送信したり、スキャンにより得られたデータから色情報ファイルを作成する処理部106とから構成される。
【0015】
そして処理部106は、読取られたデータから色情報ファイルを作成するための色情報ファイル作成部108と、作成された色情報ファイルを少なくとも2つ格納するための色情報ファイル格納部110と、色情報ファイルを画像データとともに送信するためのアドレスを格納する送信アドレス格納部112と、スキャンにより得られた画像データを解析することによって得られた結果に基づき最適な色情報ファイルを選択する色情報ファイル選択部114と、スキャンにより得られた画像データを解析するスキャンデータ解析部116と、色情報ファイルおよび画像データを送信するファイル送信部118とを含んでいる。
【0016】
このようなスキャナ100は、ネットワークスキャナと一般に呼ばれている。すなわち、ネットワーク400上で1台のスキャナ100が複数のユーザで共有される形で使用される。たとえば、ユーザは、スキャナ100に設けられた液晶モニタで自分のパーソナルコンピュータのアドレスを入力し、スキャナ100本体に設けられたスキャンボタンを押下する。これにより、ネットワーク400経由で、スキャンにより得られた画像データを自分のパーソナルコンピュータに取込むことができる(図1の▲1▼の処理)。
【0017】
そのとき、そのスキャナ100の色情報ファイルが添付されてパーソナルコンピュータに送られる。この色情報ファイルは他のデバイスで同じ色を再現するための基準データとなる。
【0018】
本実施の形態においては、スキャナ100で取込まれた画像データをその装置固有の色情報ファイルとともに送信する場合において、複数用意された色情報ファイルから画像データに応じて最適なものを自動的に選択することを特徴としている。
【0019】
なお、図2の色情報ファイル格納部110には色情報ファイル作成部108により作成された色情報ファイル以外に、カスタマイズされた複数の色情報ファイルを予め記憶させておいてもよい。
【0020】
図3は、図1のパーソナルコンピュータ200の構成を示すブロック図である。
【0021】
図を参照して、パーソナルコンピュータ200は、装置全体の制御を行なうCPU601と、画像やテキストデータを表示するためのディスプレイ605と、ネットワーク400などに接続するためのLANまたはモデムカード607と、キーボードやマウスなどにより構成される入力装置609と、フロッピィディスクドライブ611と、CD−ROMドライブ613と、ハードディスクドライブ615と、RAM617と、ROM619とから構成される。
【0022】
フロッピィディスクドライブ611によりフロッピィディスクFに記録されたデータやプログラムを読取ることができ、CD−ROMドライブ613によりCD−ROM613aに記録されたデータやプログラムを読取ることができる。以下にフローチャートなどを参照して述べる処理を実行するプログラムは、フロッピィディスクFやCD−ROM613aにより提供することもできるし、ハードディスクドライブ615、RAM617、ROM619またはメモリカードなどの記録媒体に記録してプログラムを提供することもできる。
【0023】
図4は、パーソナルコンピュータ200で行なわれる色変換処理の内容を説明するための図である。まず、パーソナルコンピュータ200内では送られてきた画像データ(スキャンデータ)を、送られてきたスキャナの色情報ファイルを用いて処理することにより、中間データを作成する。ここでは、画像データはRGBのデータであり、中間データはL*a*b*のデータであるものとする。
【0024】
次にパーソナルコンピュータ200は、プリンタ300の特性を示すプリンタ色情報ファイルを用いて、中間データをプリンタ用の画像データ(プリンタデータ)に変換する。この例では、プリンタデータはCMYKのデータであるものとする。
【0025】
色情報ファイルの代表的なものとしてたとえばICCプロファイルがあり、これらのフォーマットはThe International Color Consortiumにより標準化されている。色情報ファイルを用いると、ディスプレイ、スキャナ、デジタルカメラ、印刷機器などの色の特性を記述することができる。
【0026】
図5は、色情報ファイルの具体例を示す図である。図4に示される左側のテーブルは、スキャナの色情報ファイル(RGB→L*a*b*)を示し、右側のテーブルはプリンタの色情報ファイル(L*a*b*→YMCK)を示している。
【0027】
図5に示されるように、色情報ファイルにはすべての色に対応したデータが記憶されているわけではない。記憶されているのは、代表的な色に対応するデータのみである。
【0028】
そこで上述のとおり、色変換ファイルに記録されていない色の変換を行なう際には、補間演算処理が行なわれる。以下に、RGBデータを変換してL*a*b*データに変換するときの補間演算処理について説明する。
【0029】
図6を参照して、ある画素の画像データ(R,G,B)が(Rp,Gp,Bp)であったとき(図6のRGB色空間内のp点)において、色情報ファイルに記録されている色は図6のp1〜p8の点であった場合を想定する。このようなとき、まず予め色情報ファイルに登録されている色の中で、変換の対象となっているp点を取囲む近傍の色に対する点(p1〜p8)のL*a*b*の値(中間データ)を求める(たとえば図6の例では、p点を取り囲む点p1〜p8の色に対するL*a*b*の値を求める)。
【0030】
ここで、p点のRGBデータをp=(Rp,Gp,Bp)とし、p1〜p8点の画像データが以下に示すものであったとする。
【0031】
p1=(Rl、Gl、Bl) p2=(Rl+1、Gl、Bl)
p3=(Rl+1、Gl+1、Bl) p4=(Rl、Gl+1、Bl)
p5=(Rl、Gl、Bl+1) p6=(Rl+1、Gl、Bl+1)
p7=(Rl+1、Gl+1、Bl+1) p8=(Rl、Gl+1、Bl+1)
Rl≦Rp≦Rl+1、Gl≦Gp≦Gl+1、Bl≦Bp≦Bl+1
すると、p点のL*a*b*の値は以下のようにして計算される。
【0032】
【数1】
【0033】
ここで、Li*、ai*、bi*(i=1〜8)はそれぞれ、p1〜p8の格子点の(R,G,B)データ値に対応するL*,a*,b*の値である。また、wiはp1〜p8それぞれの重みであり、以下のように計算される。
【0034】
w1=(1−r)(1−g)(1−b)
w2=r(1−g)(1−b)
w3=rg(1−b)
w4=(1−r)g(1−b)
w5=(1−r)(1−g)b
w6=r(1−g)b
w7=rgb
w8=(1−r)gb
ただし、
r=(Rp−Rl)/(Rl+1−Rl)
g=(Gp−Gl)/(Gl+1−Gl)
b=(Bp−Bl)/(Bl+1−Bl)
そして、p点のL*a*b*値が算出されると、これと同じ値を出力するためのCMYKデータがたとえばプリンタ色情報ファイル(図4および図5参照)から逆算的に求められる。一般的にこのようなデータ変換はパーソナルコンピュータ上で行なわれる。
【0035】
次に、色情報ファイル作成部108により行なわれる色情報ファイル作成方法の概要について説明する。
【0036】
色情報ファイルの作成方法として、たとえばスキャナの場合、あるカラーチャート(複数の色(カラーパッチ)が描かれた原稿)をそのスキャナで読込む。そして、それぞれのカラーパッチを他の測色機器で測定することにより得られた測色データL*a*b*の値と、スキャナの応答特性(出力信号)であるデジタル3信号値R,G,B(たとえば各色8ビット)との対応づけを行なうルックアップテーブル(LUT)を作成する(図5参照)。ここでこのルックアップテーブルが色情報ファイルとされる。
【0037】
なお、L*a*b*値とは、国際照明委員会(CIE)で企画されている、色を3次元直交座標で表示する規格である。
【0038】
図7は、L*a*b*空間の概念を示す図である。図7において、W,BK,Y,M,C,R,G,Bで囲まれた部分が紙上に表現される色の再現範囲である。W,BK,Y,R,M,B,C,Gはそれぞれ、ホワイト、ブラック、イエロー、レッド、マゼンタ、ブルー、シアン、グリーンの色の飽和部を示している。この図においては、L*の軸の数値が大きくなるほど画像は明るくなり(L*が大きい)、逆に小さくなるほど画像は暗くなる(L*が小さい)。現在のカラーマネージメントシステムなどは、ほとんどこのL*a*b*空間をベースに作られている。
【0039】
図8は、本実施の形態におけるスキャナ100の色情報ファイル作成部108が行なう色情報ファイル作成処理を示すフローチャートである。
【0040】
図を参照して、ステップS101において、ユーザの手によりカラーチャート(複数のカラーパッチが描かれた原稿)が作成される。このチャートはたとえば銀塩写真プリンタに画像データを出力することで作成される。また、標準的なチャートは市販されているものを用いてもよい。
【0041】
チャートを銀塩写真プリンタにより出力する場合には、図9に示されるようなチャート作成用のデータが用いられる。
【0042】
図9を参照して、この例においてはNo.1〜64の64色のパッチをプリントし、チャートとすることにしている。図9においては、RGB各色は8ビット(0〜255)で表現されている。R,G,Bはそれぞれ、0,85,170,255の4つの値のいずれかをとり、この組合せでチャートを作成するようにしている。
【0043】
すなわち、RGBの値がそれぞれ4種類あるため、4×4×4=64色のパッチが作成される。なお、RGBの値(0〜255)は0から255へいくほどに明るい色を示すものである。
【0044】
図9のチャートは、RGBそれぞれの値を0,85,170,255としているため、RGB色空間をほぼ均等に分割する点が色情報ファイルにデータとして記録されることになる。したがって、図9のチャートにより作成される色変換ファイルを「標準色情報ファイル」と呼ぶ。
【0045】
図10は、「シャドー用色情報ファイル」を作成するためのチャートのデータを示す図である。
【0046】
この例では、RGBそれぞれ0,42,85,255の4つの値の組合せでチャートを作成するようにしている。すなわち、図9のチャートと比較して、暗い部分のパッチを増している。これにより、RGB色空間のうち暗い部分を細分化し、明るい部分をラフに分割した色情報ファイルを図10のチャートから作成することができる。
【0047】
また、図10においてもパッチの数はNo.1〜64の64個であるため、標準色情報ファイルと同じ容量でシャドー用色情報ファイルを作成することができる。
【0048】
シャドー用色情報ファイルは、暗い色の変換処理を精度よく行なうことができるため、暗い画像の変換に適している。
【0049】
図11は「ハイライト用色情報ファイル」を作成するためのチャートのデータを示す図である。
【0050】
この例では、RGBそれぞれ0,170,212,255の4つの値の組合せでチャートを作成するようにしている。すなわち、図9のチャートと比較して、明るい部分のパッチを増している。これにより、RGB色空間のうち明るい部分を細分化し、暗い部分をラフに分割した色情報ファイルを作成することができる。
【0051】
また図11においてもパッチの数はNo.1〜64の64個であるため、標準色情報ファイルと同じ容量でハイライト用色情報ファイルを作成することができる。ハイライト用色情報ファイルは、明るい色の変換処理を精度よく行なうことができるため、明るい画像の変換に適している。
【0052】
図9〜11のデータにより作られた色情報ファイルは、色情報ファイル格納部110に格納される。
【0053】
図12は、色変換処理について説明するためのフローチャートである。このフローチャートにおいては、ユーザがネットワークスキャナ100で取込んだデータをプリンタ300から出力する処理(ネットワークを使用したコピーの例)を例にとって説明している。
【0054】
図を参照して、ユーザはたとえばスキャナ100上に原稿を置き、液晶パネルなどにより自分のパーソナルコンピュータ200のアドレスを入力または選択する(S201)。その後、ユーザはスキャナ100に設けられたスキャンボタンを押下することで、原稿のスキャンが行なわれる(S203)。なお、ユーザが入力する自分のパーソナルコンピュータのアドレスとしてはさまざまな形態が考えられるが、たとえばTCP/IPのプロトコルのIPアドレスなどを入力させることができる。
【0055】
スキャンにより取込まれた画像データは、スキャナ100において色分解され、たとえば各色8ビットのRGBデータに変換される。そしてスキャナ100においてはRGBのカラーデータが画像解析用の8ビットの白黒データに変換される(S205)。ここで白黒データへの変換方法は公知のものが各種あるため、ここでの説明は省略する。
【0056】
次に、この白黒化された画像データの画素をシャドー部とハイライト部とに2分割し、ヒストグラムを作成する処理が行なわれる(S207)。そして、シャドー部とハイライト部のそれぞれに属する画素の数の計算が行なわれる(S209)。
【0057】
ここでは、画像データが0〜127に属する画素をシャドー部とし、そのすべての画素数をNsとしている。また、画像データが128〜255に属する画素をハイライト部とし、そのすべての画素数をNhとしている。
【0058】
そして、ハイライト部の総画素数(Nh)が、シャドー部の総画素数(Ns)の2倍以上、すなわちNh≧2×Nsを満たせば(S211でYES)、色情報ファイル格納部110に格納された色情報ファイルのうちハイライト用色情報ファイルを選択する(S215)。逆に、シャドー部の総画素数(Ns)が、ハイライト部の総画素数(Nh)の2倍以上、すなわちNs≧2×Nhを満たせば(S213でYES)、シャドー用色情報ファイルを色情報ファイル格納部110より選択する(S219)。そのどちらも満たさない場合には、すべての色を均等に含んだ標準色情報ファイルを選択する(S217)。
【0059】
そして、この選択された色情報ファイルはスキャンされた画像データに添付され(S221)、ステップS201で指定されたアドレスへネットワーク400を介して送信される(図1の▲1▼)。
【0060】
ユーザはたとえばパーソナルコンピュータ200上で自分が使用したい出力機(プリンタなど)のプロファイルを選択し、RGB画像データから中間データを経て、出力機のCMYK画像データに変換を行なう(図4)。そして、変換されたCMYK画像データをネットワークなどを介し、出力機に送る(図1の▲2▼)。これにより、スキャンされた画像データの複製を行なうことができる。
【0061】
以上のように、本実施の形態によると、スキャナなどで取込んだ画像を送信する場合に、その画像の特性に応じてその画像に最適な色変換ファイルが選択される。これにより、従来技術に比較してより精度の高い画像の色変換が可能となる。
【0062】
なお、上述の実施の形態においては色変換ファイルとして標準色情報ファイルとシャドー用色情報ファイルとハイライト用色情報ファイルの3種類を作成することとしたが、色変換ファイルの数は3種類に限らず、2種類以上用意するのであれば本発明を実施することができる。
【0063】
また、上述の処理においてはソフトウェアによる処理を行なうこととしたが、ハードウェア回路を用いて上述の処理を行なうことにしてもよい。
【0064】
また、上述の実施の形態においては色変換ファイルをスキャナ100により作成することとしたが、色変換ファイルはスキャナ100により作成せずに、予めスキャナ100に記憶させておいてもよいし、スキャナ100がネットワーク400を介して色変換ファイルを取込み記憶するようにしてもよい。
【0065】
さらに、本発明はネットワーク環境に接続されていない装置で色変換を行なう場合においても実施できる。
【0066】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の1つにおける画像スキャンシステムの構成を示す図である。
【図2】 図1のスキャナ100の構成を示す図である。
【図3】 図1のパーソナルコンピュータ200の構成を示す図である。
【図4】 パーソナルコンピュータ200で行なわれる色変換処理の内容を説明するための図である。
【図5】 色変換ファイルの具体例を示す図である。
【図6】 補間演算処理を説明するための図である。
【図7】 L*a*b*色空間の具体例を説明するための図である。
【図8】 色変換ファイルの作成および登録処理を示すフローチャートである。
【図9】 標準色情報ファイルを作成するためのチャートのデータを示す図である。
【図10】 シャドー用色情報ファイルを作成するためのチャートのデータを示す図である。
【図11】 ハイライト用色情報ファイルを作成するためのチャートのデータを示す図である。
【図12】 色変換処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 スキャナ、102 スキャナ部、104 送信アドレス指定部、108 色情報ファイル作成部、110 色情報ファイル格納部、114 色情報ファイル選択部、116 スキャンデータ解析部、118 ファイル送信部、200 パーソナルコンピュータ、300 プリンタ。
Claims (4)
- 処理対象となる画像の明るさに応じた色変換ファイルを少なくとも2つ記憶する記憶手段と、
処理対象となる画像を解析し、その明るさを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記記憶手段よりファイルを選択する選択手段とを備えた、画像処理システム。 - 前記処理対象となる画像と前記選択されたファイルとを送信する送信手段をさらに備えた、請求項1に記載の画像処理システム。
- 処理対象となる画像を解析し、その明るさを判定する判定ステップと、
前記判定ステップの判定結果に基づいて、予め記憶されている複数の色変換ファイルから1つのファイルを選択する選択ステップとを備えた、画像処理方法。 - 処理対象となる画像を解析し、その明るさを判定する判定ステップと、
前記判定ステップの判定結果に基づいて、予め記憶されている複数の色変換ファイルから1つのファイルを選択する選択ステップとを備えた画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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