JP4215972B2 - 電子写真感光体の感光層剥離装置および感光層剥離方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体の基体再生方法に関し、塗膜剥離方法に応用される。
【0002】
【従来の技術】
電子写真感光体の基体再生に関する公知技術として、下引き層が熱硬化性樹脂にて形成された円筒状電子写真用機能分離型有機感光体の塗膜を除去して再生するセンターレス式円筒研磨装置であって、センターレス式円筒研磨装置の被加工物を支持するワークレストをローラによる回転接触とし、回転駆動を与える調整車とそのローラ式ワークレストの間に被加工物を押し付けるための押えローラを配置したことを特徴とするセンターレス式円筒研磨装置が、特開2000−20302号公報に記載されている。また、基体上に少なくとも下引き層及び感光層を積層させてなる感光体から、前記感光体上の積層物を除去させて前記基体を再利用するに際して、前記積層物を剥離液で一度に膨潤・剥離させるか又は上層の前記感光層を溶解除去させた後、下引き層を前記剥離液で膨潤・剥離させるかして、基体表面を露出させた後、洗浄液を含浸する部材で摺擦処理する感光体用基体の再生方法が、特開2000−221704号公報には記載されている。また、導電性基体上に有機系機能材料膜を形成して製造される有機系電子写真用感光体の製造、検査工程で発生する機能材料成膜の不良品、仕損品、または使用済の寿命品から導電性基体を再生する方法において、前記不良品、仕損品または寿命品を、水分含有率x重量%および浴温y℃が次式、y>3x+25で表される関係を満たすN−メチルピロリドン浴中に浸漬することにより、導電性基体から有機系機能材料膜を剥離、溶解除去することが、特開2000−275867号公報に記載されている。また、感光体の塗膜に塗膜切込装置で切り込みを入れ、塗膜に切り込みを入れた感光体を、塗膜分離剤として一定温度の水を貯留した塗膜分離水浴槽に一定時間浸漬し、導電性基体から塗膜を分離して、感光体の導電性基体表面に疵等を付けずに有機溶剤では溶出や溶解しにくい下引層を有する塗膜を確実に除去することが、特開2000−275868号公報に記載されている。また、感光体を浸漬の膨潤剥離液に浸漬して感光層と下引層を膨潤させてから、剥離装置で膨潤した感光層と下引層の膜の一端を保持して螺旋状に引剥がして除去することが、特開2000−314965号公報に記載されている。また、有機感光体の有機被膜除去方法は、少なくともカルボン酸、フェノール系化合物およびケトン系化合物を含む処理液を用いて、基体上に形成された有機被膜を処理することを特徴とし、この方法により、再使用可能な有機感光体再生用基体が得られることが、特開平5−181289号公報に記載されている。また、基体上に、少なくとも、下引き層と感光層を順次積層してなる電子写真感光体において、使用済み電子写真感光体の感光層のみを溶解、切削または剥離により取り除き、該使用済み電子写真感光体の下引き層の上に再び感光層を形成することを特徴とする電子写真感光体の再生方法が、特開平5−341537号公報に記載されている。また、基体表面にポリアミド樹脂を含有する下引き層を介して感光層が設けられた電子写真感光体を、水中に浸漬するか、または高湿度雰囲気中で加湿した後、基体表面から感光層を下引き層と共に剥離することが、特開平6−43663号公報に記載されている。また、肉厚0.4mm以上のステンレス鋼製基体の表面に感光層が形成されたOPCドラムが使用済みになった後、感光層を溶解して除去し、再び感光層を形成して新しいOPCドラムとして使用し、基体表面に硬化下引き層が形成されている場合には、下引き層上の感光層のみを溶解除去することが、特開平7−271058号公報に記載されている。また、感光塗膜除去後の導電性基体上に残存する下引塗膜を酸化性酸で処理する酸化分解工程を含むことを特徴とし、同工程の装置と、酸化性酸で処理後の下引塗膜に有機溶剤を含浸させる装置と、処理後の下引塗膜を機械的外力によって除くと共に基体を洗浄する水洗装置を含むことを特徴とする電子写真感光体からの導電性基体再生装置、及び前記の装置から有機溶剤を含浸させる装置を除いた電子写真感光体からの導電性基体再生装置が、特開平8−146623号公報に記載されている。また、TEA-CO2レーザの線状ビームで感光体ドラムのポリカーボネードで形成した導電体及び感光体を除去すると同時に、残った最下層の絶縁体をエキシマレーザの線状ビームで除去するようにしたことが、特開平9−146287号公報に記載されている。また、肉厚0.3mm以上のようなステンレス鋼パイプ基体の表面に感光層が形成されたOPCドラムから、この感光層のみを、このドラムへのメラミンアルキッド樹脂のような粒子の噴射衝突により除去してステンレス鋼パイプ基体を得る工程と、この基体の表面に感光層を形成してOPCドラムを得る工程とからなることが、特開平9−179326号公報に記載されている。織布の表面に有機溶剤を供給し、この有機溶剤含有の織布を電子写真感光体の周面の全部又は一部に接触又は圧接して、該電子写真感光体の導電性基体上に形成されている導電層、下引き層、感光層などの塗膜を除去するとともに、この塗膜残渣を除去した織布に有機溶剤を含有させ、ブラシをあてがい塗膜残渣を掻きとって該織布を清浄にする操作を繰り返し行なうことを特徴とする電子写真感光体の塗膜除去方法が、特開平9−211875号公報に記載されている。また、ステンレス鋼製ドラム基体の表面に有機感光層が形成された有機光電体ドラムを600℃〜1200℃に高温加熱処理して、該パイプ基体表面から不要な有機感光層を除去する工程と、不要な有機感光層を除去したドラム基体の表面に新たな有機感光層を形成する工程とを有することが、特開平10−177254号公報に記載されている。アルミ製の下地の上にシランカップリング層、荷電発生層、電荷移動層などからなる基材外層部を付着させてなるOPCドラムから基材外層部を一工程で除去する除去液を提供し、その除去液は、有機溶剤及び水の混合液にカルボン酸を0.1〜3%添加させたものであることが、特開平10−213911号公報に記載されている。また、導電性基体上に感光層を有する使用済のOPCドラムから、誘電率が20以上であり、かつ双極子モーメントが3以上の非プロトン性極性溶媒を含有する溶剤を用いて感光層を除去し、次いで、精製水を用いて洗浄した後、再び新しい感光層を形成させるOPCドラムの再生方法であり、上記の非プロトン性極性溶媒としては、ジメチルスルホキシドを用いることが好ましく、また、その非プロトン性極性溶媒を含有する溶剤としては、ジメチルスルホキシドと無機酸との混合物を用いることが好ましく、さらに、感光層の除去に用いた溶剤は、蒸留して再使用することが好ましいことが、特開平11−24288号公報に記載されている。また、下引き層が熱硬化性樹脂にて形成された円筒状電子写真用機能分離型有機感光体の基体再生方法において、下引き層上の電荷輸送層を溶解可能な溶剤と洗浄用ブラシのセル範囲25mm当たり17〜43個の三次元骨格構造を有し、JIS K−6401によるクッション用軟質ウレタンフォームの物性試験で硬度7〜17.0kgf、引張り強さ1.0〜1.5kg/cm2、伸び率200%以上のポリウレタンフォームを使用して回転接触除去洗浄をした後の下引き層を有した円筒状アルミニウム基体を、弾力性を有する研磨ホイールを回転接触させ、下引き層を研磨除去すると同時に、円筒状アルミニウム基体外径表面を粗面化することを特徴とする基体再生方法が、特開平11−295908号公報に記載されている。
【0003】
電子写真感光体は、近年、複写機以外にもファクシミリやプリンター等に広く使用されている。その形態としては、シート状、ベルト状、ドラム状等があるが、ドラム状が一般的であり、ドラム状電子写真感光体の場合その基体はアルミニウムあるいはアルミニウム合金製管を使用することが多い。
【0004】
近年、資源再利用の要請が高まっているが、電子写真感光体においても、資源再利用の立場から各種再利用の方法が検討されている。
資源再利用の方法として、いくつかの方法がある。 例えば、使用を終えた電子写真感光体から感光層を剥離し、基体をアルミニウム材料として利用する方法がある。しかし、この方法では基体をアルミニウム材料として活用することができるものの、せっかく円筒形状に加工してある基体を生かすことができず、効率的ではない。
【0005】
そこで、基体を生かす再生方法として、使用を終えた感光体から感光層を剥離し、その後、再度感光層を形成して再び電子写真感光体として利用する方法がある。
この方法は、円筒型に形成された基体を再利用できるので、効率的ではあるが、感光層に剥離困難な層がある場合は、感光層剥離が完全に行なえず充分ではなかった。例えば、感光層のいずれかの一層が硬化型の層である場合、有機溶剤を使用しただけではその層の剥離が充分に行なえなかった。 特に硬化層が無機フィラーを含有する場合、基体を傷めることなく硬化層を剥離することは極めて困難であった。従来の剥離方法をその問題点と共に紹介する。
【0006】
特開2000−10302号公報では、センタレス研磨機で塗膜を剥離しているが、この方法では塗膜だけでなく基体表面まで削ることになり、基体の外径寸法が小さくなる問題がある。
特開2000−275867号公報では、塗膜に切り込みを入れ、剥がすように剥離する方法を提案しているが、この方法では剥離した膜が途中で切れたり、あるいは剥離が充分に行なえない問題がある。
特開平10−177254号公報では基体をアルミニウムではなくステンレスとして高温加熱処理しているが、感光層に酸化チタン等の無機物が含まれる場合、これが焼き付いたようになり、ムラなく除去するのが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、感光体の層の少なくとも一層が硬化型層を含む感光体であっても、基体に傷やダメージを与えることなく、感光層を剥離する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の(1)「無機フィラーを含む層を有する電子写真感光体を、有機溶剤に浸漬しつつ超音波を照射して感光層を剥離する際に使用する超音波槽を用いた感光層剥離装置であって、超音波発振を行なう面を含む面が底面にあり、かつ、超音波発振を行なう面の周囲に幅5mm以上、深さ5mm以上の溝があるか、あるいは、超音波発振を行なう面を含む面がその周囲より1cm以上突出していることを特徴とする電子写真感光体の感光層剥離装置」、(2)「超音波槽底面の超音波発振を行なう面を含む面のいずれか一辺の長さが、感光層剥離を行なおうとする感光体の感光層の幅と同等か、それより広いことを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真感光体の感光層剥離装置」により達成される。
【0009】
また、上記課題は、(3)「有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体を、有機溶剤に浸漬しつつ超音波を照射して感光層を剥離する方法であって、該超音波振動子が、発振周波数20KHz〜535KHzの範囲の一部あるいは全部を掃引可能であり、0.1KHz/秒以上の掃引速度で、2.5KHz以上の幅を掃引することを特徴とする感光層剥離方法」、(4)「有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体を、有機溶剤に浸漬しつつ、これに対し複数の周波数が重畳した超音波を照射して感光層を剥離する方法であって、重畳する超音波の構成周波数の少なくとも一つが20KHz〜40KHz内の範囲内にあることを特徴とする感光層剥離方法」、(5)「有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体を、有機溶剤に浸漬しつつ、これに対し超音波を照射して感光層を剥離する方法であって、照射する超音波の周波数が20KHz〜535KHz内にある異なる2つ以上の周波数を順次照射することを特徴とする感光層剥離方法」、(6)「使用する有機溶剤が少なくともピロリドン化合物を含有する溶剤であることを特徴とする前記第(3)項乃至第(5)項の何れか1に記載の感光層剥離方法」、(7)「使用する有機溶剤がN−メチル−2−ピロリドンであることを特徴とする前記第(6)項に記載の感光層剥離方法」、(8)「N−メチル−2−ピロリドンの温度が40〜90℃であることを特徴とする前記第(7)項に記載の感光層剥離方法」、(9)「N−メチル−2−ピロリドン中に含まれる水分含有割合が、5重量%以下であることを特徴とする前記第(8)項に記載の感光層剥離方法」、(10)「電子写真感光体を溶剤を入れた槽に浸漬し、5秒以上、10分以下経過後に超音波照射して剥離を行なうことを特徴とする前記第(3)項乃至第(9)項の何れか1に記載の感光層剥離方法」、(11)「電子写真感光体の下引き層が、顔料と硬化型樹脂で形成されたことを特徴とする前記第(3)項乃至第(9)項の何れか1に記載の感光層剥離方法」、(12)「基体の厚さが0.6mm以上であることを特徴とする前記第(3)項乃至第(9)項の何れか1に記載の感光層剥離方法」、(13)「基体の表面粗さがJIS B0601で定義するRzで1.9μm以下であることを特徴とする前記第(3)項乃至第(9)項の何れか1に記載の感光層剥離方法」により達成される。
【0010】
また、上記課題は、(13)「前記第(3)項乃至第(13)項の何れか1に記載の方法で感光層の剥離を行なった電子写真感光体用基体」により達成される。
【0011】
また、上記課題は、(15)「前記第(14)項に記載の電子写真感光体用基体を使用して作成することを特徴とする電子写真感光体」により達成される。
【0012】
また、上記課題は、(16)「前記第(15)項に記載の電子写真感光体を使用することを特徴とする電子写真用プロセスカートリッジ」により達成される。
【0013】
さらにまた、上記課題は、(17)「前記第(15)項に記載の電子写真感光体あるいは、前記第(16)項に記載の電子写真用プロセスカートリッジを使用することを特徴とする電子写真装置」により達成される。
【0014】
感光体の作成
初めに本発明の実施例及び比較例での剥離評価に使用する電子写真体の製造方法を説明する。
(1)基体の作成
外径30.5mm 、内径28.5mm、長さ350mm のアルミニウム製円筒体を旋盤に取り付け、切削加工を行い、厚さ0.75mm、表面粗さRz=1.5μmの電子写真感光体用基体を得た。
このアルミニウム製基体を界面活性材を含有させた洗浄槽に浸漬し、超音波を照射して洗浄を行なったのち、純水で充分にすすぎ洗浄を行なった。
(2)下引き層の形成
次いで、このドラム型基体面に下記の組成からなる樹脂塗料を浸漬法で塗布し、次いで150℃で15分間加熱し、熱硬化させて、基体面に約5μm厚の下引き層を形成させた。
酸化チタン 20重量部
アルキッド樹脂 10重量部
メラミン樹脂 10重量部
メチルエチルケトン 60重量部
(3)電荷発生層の形成
次いで、この下引き層上に、電荷発生層を積層形成するために下記の組成からなる樹脂塗料(塗工樹脂液)を調製し、上記基体に同じく浸漬法でこの樹脂塗料を塗布し、100℃で10分間乾燥し、下引き層上に電荷発生層を積層形成させた。
ブチラール樹脂(UCC 社製XYHK) 1重量部
ジスアゾ顔料[下記式(1)] 9重量部
【0015】
【化1】
シクロヘキサノン 30重量部
テトラヒドロフラン(THF) 30重量部
(4)電荷輸送層の形成
さらに、この電荷発生層上に電荷輸送層を積層形成するために下記の組成からなる樹脂塗料(塗工樹脂液)を調製し、上記基体に同じく浸漬法でこの樹脂塗料を塗布し、塗布後120℃で15分間乾燥し、電荷発生層上に電荷輸送層を積層形成させた。
ポリカーボネート樹脂 10重量部
電荷移動剤[下記(2)式] 10重量部
ジクロロメタン 80重量部
なお、ポリカーボネート樹脂は帝人社製のパンライトK−1300を使用した。
【0016】
【化2】
【0017】
【実施例】
以下、実施例により更に詳しく説明する
(請求項1、2の実施例及び比較例)
請求項1、2を実施するのに好適な感光層剥離装置の断面模式図を図1に示す。
図1において、(1)は超音波槽、(2)は超音波発振子、(3)は超音波発振する面を含む面、(4)は超音波発振面の周囲の溝、(5)は超音波発振電源部、(6)は剥離を行なう電子写真感光体、(7)は電子写真感光体の保持治具を示す。請求項2では、超音波槽底面の超音波発振を行なう面のいずれか一辺の長さが、感光層剥離を行なおうとする感光体の長さの80%以上あることを特徴とする。
ここで、超音波発振子は剥離槽に複数取り付けても良く、その個数と配置は超音波をムラなく照射できるようなものであれば良い。図2に超音波発振子を2個取り付けた例を示す。
【0018】
図3は比較例で使用する剥離槽の断面模式図であり、(1)は超音波槽、(2)は超音波発振子、(3)は超音波発振する面を含む面、(5)は超音波発振電源部、(6)は剥離を行なう電子写真感光体、(7)は電子写真感光体の保持治具を示す。
図1、2及び、図3はあくまでも剥離槽の構造を示すための図であり、感光体寸法と超音波剥離槽寸法、および超音波発振子等の縮尺を正確に表現したものではない。
【0019】
実施例1、2及び比較例1、2の感光層剥離条件及び剥離結果を表1に示す。剥離結果は目視及び10倍ルーペを使用して評価した。実施例1、2および比較例1、2について、共通する条件を表2に示した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
表1から、請求項1を満足する実施例1では1本目も50本目も感光層を完全に剥離できたが、底部に溝のない比較例1では1本目は完全に剥離できるものの、50本目では一部に剥離ムラがあった。この感光体では感光層に無機フィラーを含み、剥離に伴ってこれが剥離液中に分散沈降するが、請求項1に示す剥離槽の構造であると、剥離液中の無機フィラーは超音波発振する面の周囲にある溝に集まり、剥離本数が増加しても剥離液中あるいは超音波発振面に堆積することがなく、効率的な超音波照射が行なえた。
しかし、比較例1では超音波発振する面の周囲は溝はなく、剥離で剥離液中の無機フィラーは剥離液中に分散あるいは超音波発振面に堆積し、超音波伝播の障害となり、剥離ムラとなったと考えられる。
また、請求項2を満足する実施例2は完全な剥離が行なえたが、超音波発振する面の幅が感光層の幅より狭い比較例では、両端部に剥離不十分な部分があり、請求項2の効果が確認できた。
【0023】
請求項1の補足説明:請求項1において、超音波発振を行なう面の周囲にある溝は幅5mm以上、深さ5mm以上の溝が良いが、好ましくは幅1cm以上、深さ1cm以上が良い。この幅は5cm以下であればよく、また深さは5cm以下で良い。溝の部分は超音波伝播時の影となり、ここに位置する剥離液には超音波が充分に伝わらず、剥離液中の無機フィラーが沈降しやすくなるので効果がある。
また、剥離槽に剥離液の入り口と出口を設け、剥離液を循環しても良い。
【0024】
請求項2の補足説明: 請求項2では、超音波槽底面の超音波発振を行なう面を含む面のいずれか一辺の長さが、感光層剥離を行なおうとする感光体の感光層の幅と同等か、それより広いことを特徴する。ここで感光層は、超音波発振する面に完全に対向して配置することが重要であり、感光層面は超音波発振する面からはみ出してはならない。
【0025】
(剥離方法についての参考例1〜9と比較例)
表3に示す条件で感光層剥離を行なった。表3中に剥離状態の観察結果も併記した。
表3の参考例1〜9及び比較例で共通する条件は表4に示した。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
参考例1乃至9では超音波照射を掃引、重畳、切り替えを示しているが、これらの方法をとらない比較例3、4では剥離ムラがあり、その効果が確認できた。
【0029】
また、剥離液の温度は40〜90℃が好ましく、この温度より低い30℃の比較例5では剥離ムラが生じ、この温度範囲での効果が確認できた。
【0030】
また、電子写真感光体を溶剤を入れた槽に浸漬し、5秒以上、10分以下経過後に超音波照射して剥離を行なうことが好ましく、浸漬時間が3秒である比較例6では剥離ムラがあり、また、浸漬時間が13分の比較例7、9でも剥離ムラが認められた。これより、その効果が確認できた。
【0031】
さらに、超音波振動子が、発振周波数20KHz〜535KHzの範囲の一部あるいは全部を掃引可能であり、0.1KHz/秒以上の掃引速度で、2.5KHz以上の幅を掃引することが好ましく、掃引仮定での超音波の出力反動は±30%以下が良く、より好ましくは50%以下が良い。
また、請求項1あるいは請求項2に示した装置を使用することが好ましい。
【0032】
複数の周波数が重畳した超音波を照射して感光層を剥離する場合には、重畳する超音波の構成周波数の少なくとも一つが20KHz〜40KHz内の範囲内にあることが好ましいが、重畳する超音波の構成超音波は、その最大な強度を100とすると、他は50以上であることが好ましい。
また、請求項1あるいは請求項2に示した装置を使用することが好ましい。
【0033】
照射する超音波の周波数が20KHz〜535KHz内にある異なる2つ以上の周波数を順次照射する場合には、照射する超音波の強度が、最大なものの強度を100としたとき、2番目の強度が50以上であることが好ましい。
また、請求項1あるいは請求項2に示した装置を使用することが好ましい。
【0034】
使用される剥離液は、少なくともピロリドン化合物を含有することが好ましい。
ピロリドン化合物としては2−ピロリドン、3−ピロリドン、N−アルキル−2−ピロリドン(例えば、N−メチル−ピロリドン、N−エチル−2ピロリドン、N−プロピル−2−ピロリドン)、5−アルキル−2−ピロリドン(例えば5−メチル−2−ピロリドン)、N−ビニル−2−ピロリドン、N−アルキル−3−ピロリドン(例えば、N−メチル−3−ピロリドン、N−エチル−3−ピロリドン、N−プロピル−3ピロリドン)等が可能である。特にN−メチル−2−ピロリドンが有効である。上記ピロリドン類は単独でもよく、また2種以上の混合物で用いても良い。
【0035】
また、剥離液に酸化防止剤を添加すると過酸化物の生成が抑制となり、剥離液から電荷輸送剤を回収使用する際に好ましい。酸化防止剤は、剥離液中に、0.01〜5.0重量%、好ましくは0.05〜2.0%、更に好ましくは0.05〜1.5%添加すると良い。酸化防止剤としては下記に例示されるようなフェノール酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤が挙げられる。
【0036】
フェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,6−ジ−tert−ブチル−α−ジメチルアミノ−P−クレゾール等のモノフェノール系化合物、4,4’−ビス(2,6ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等のビスフェノール系化合物、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(6−tert−ブチル−o−クレゾール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等のチオビスフェノール系化合物、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル−フェノール)ブタン等のトリスフェノール系化合物等が挙げられる。
【0037】
ホスファイト系酸化防止剤としては、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリス(モノ及びジ−ノニルフェニル)ホスファイト等が挙げられる。
【0038】
イオウ系酸化防止剤としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート等が挙げられる。
【0039】
N−メチル−2ピロリドンの温度は40〜90℃が好ましいが、特に、70〜90℃が好ましい。
【0040】
N−メチル−2ピロリドン中に含まれる水分含有割合が、5重量%以下であり、3%以下であることが好ましく、より好ましくは1%以下が良い。
【0041】
電子写真感光体を溶剤を入れた槽に浸漬し、5秒以上、10分以下経過後に超音波照射して剥離を行なう場合、超音波照射は浸漬した槽でそのまま行なっても良く、あるいは、浸漬した槽から取り出し、別の超音波剥離槽で行なっても良い。
ここで、浸漬する時間は5秒以上、10分以下であるが、好ましくは30秒以上、3分以内である。
【0042】
(参考例10〜12と比較例)
外径30.5mm、内径28.5mm、長さ350mmのアルミニウム製円筒体を旋盤に取り付け、切削加工を行なって表5に示すアルミニウム基体を作成した。
【0043】
【表5】
【0044】
表5に示す電子写真感光体用基体に先に述べた方法で、感光層を形成し、電子写真感光体用基体を得た。
【0045】
作成した電子写真感光体を参考例8に示した感光層剥離条件と同じ条件で感光層剥離を行ない、感光層の剥離状況を目視及び10倍のルーペで観察し、基体の表面状態を目視と、100倍の光学顕微鏡で観察した。観察結果を表6に示す。
【0046】
【表6】
【0047】
基体の厚さが、0.75mm、1.00mmの参考例10乃至12では基体の状態に異常が認められなかったが、基体の厚さが0.6mmである比較例10では剥離は良好なものの、基体の変形が確認された。また、Rzが2である比較例11では切削山頂の変形が認められた。
【0048】
したがって、基体の厚さが0.6mm以上であることが好ましく、より好ましくは0.8mm以上が良い。基体の厚さが0.6mm以下であると、超音波照射によるダメージを受けやすく、基体の表面性が変わる場合がある。
【0049】
また、基体の表面粗さはRzで1.9μm以下であることが好ましく、より好ましくは1.3μm以下が良い。表面粗さが1.9μm以上あると、超音波照射によるダメージを受けやすく、基体の表面性が変わる場合がある。
【0050】
先の感光体の作成方法で述べた方法で、電子写真感光体を20本作成し、この感光層を実施例1に示す方法で剥離した。このようにして得た基体20本はすべて傷や剥離ムラがなく良好であった。
【0051】
このように、感光層を剥離した電子写真用感光体用基体20本を純水で洗浄し、先に示した方法で下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した。このようにして作成した電子写真感光体を、剥離処理を行なう前の感光体と比較したが、塗工欠陥はなく、電気特性共に同等であった。
【0052】
図4に電子写真用プロセスカートリッジを示す。
図4において、(11)は電子写真感光体、(12)は電子写真感光体を回転させる軸、(13)は帯電手段、(14)は画像露光光、(15)は現像手段、(16)は転写手段、(17)は紙等の転材、(18)は像定着手段、(19)はクリーニング手段、(20)は除電のための前露光光であり、(21)はプロセスカートリジの容器を示す。
図4は構造の例を示したものであり、各手段は図4に示した以外の方法でも良い。
例えば、帯電手段(13)はコロトロン、スコロトロン、帯電ロール等の公知の帯電手段が使用可能である。
画像露光光(14)及び前露光光(20)の光源には、蛍光燈、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光手段を使用することができる。また、所定の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターが使用可能である。
クリーニング手段(19)は、クリーニングブレードだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシ、もしくはブレードと併用されることもある。
図4に示すプロセスカートリッジにおいて、クリーニング手段等がプロセスカートリッジに含まれなくとも良い。また、図4では内蔵していない発光手段や転写手段をプロセスカートリッジに内蔵しても良い。
【0053】
前記のように感光層を剥離した電子写真用感光体用基体を純水で洗浄し、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した電子写真感光体をこのプロセスカートリッジに装着し、通常の検査方法に従って検査を行なったが、電気特性、回転負荷、画像品質共に良好であった。
【0054】
図5は、電子写真装置の構造図であり、図5において、(31)は電子写真感光体、(32)は電子写真感光体を回転させる軸、(33)は帯電手段、(34)は画像露光光、(35)は現像手段、(36)は転写手段、(37)は紙等の転材、(38)は像定着手段、(39)はクリーニング手段、(40)は除電のための前露光光である。
図5は構造の例を示したものであり、各手段は図4に示した以外の方法でも良い。
例えば、帯電手段(33)はコロトロン、スコロトロン、帯電ロール等の公知の帯電手段が使用可能である。
画像露光光(34)及び前露光光(40)の光源には、蛍光燈、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光手段を使用することができる。 また、所定の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターが使用可能である。
クリーニング手段(39)は、クリーニングブレードだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシ、もしくはブレードと併用されることもある。
【0055】
前記の感光層を剥離した電子写真用感光体用基体を純水で洗浄し、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を形成した電子写真感光体を図5に示す構造を有するリコー製 Imagio MF650に取り付け、A4サイズの文字画像を20枚連続印字後10分停止を繰り返し、1000枚ごとに20枚の画像を評価したが、画像に点欠陥や、ムラ、汚れ等の問題は認められず、本電子写真装置に問題のないことが確認できた。
【0056】
本発明において超音波振動子は各種の形式が使用可能であり、例えば、ジルコンチタン酸鉛振動子(PZT)、ボルト締めランジュバン振動子(BLT)等が使用可能である。
超音波振動子へ印加する電力量は振動子の形式により異なり、PZTの場合は6W/cm2以上、BLTの場合20W/cm2以上とするのが一般的である。
【0057】
本発明において、剥離槽に剥離液循環系あるいは送液系を設け、剥離液を循環あるいは送液しても良く、循環送液系に濾過装置を組み込んでも良い。濾過装置を組み込む場合、感光層に含まれる無機フィラーの大きさに応じた濾過フィルターを選定するのが効果的である。また、剥離液を循環あるいは送液する場合、超音波照射の停止時におこなってもよく、あるいは超音波照射時に行なっても良い。 超音波照射時に剥離液を循環あるいは送液する場合、超音波照射ムラが起きないように留意して行なうことが重要である。
剥離液を循環あるいは送液する場合、剥離槽の液出口は剥離槽の底面付近にあることが好ましく、底面付近に液出口を設けることによって、剥離液中の固形分を効率的に排出することが可能になる。
【0058】
【発明の効果】
以上、詳細かつ具体的な説明から明らかなように、本発明の請求項1に示す電子写真感光体の感光層剥離装置は、超音波発振を行なう面を含む面が底面にあり、かつ、超音波発振を行なう面の周囲に幅5mm以上、深さ5mm以上の溝があるか、あるいは、超音波発振を行なう面を含む面がその周囲より1cm以上突出しているので、感光体の感光層が無機フィラーを含む感光層であっても、無機フィラーが剥離液中に滞留あるいは超音波発振面に堆積することがなく、従って剥離処理数が増加しても安定した剥離が可能になる。
また、本発明の請求項2に示す電子写真感光体の感光層剥離装置は、超音波槽底面の超音波発振を行なう面を含む面のいずれか一辺の長さが、感光層剥離を行なおうとする感光体の感光層の幅と同等か、それより広いので、感光層面全面をムラ なく剥離可能である。
なお、感光層の剥離方法としては、電子写真感光体を、有機溶剤に浸漬しつつ超音波を発振周波数20KHz〜535KHzの範囲の一部あるいは全部を照射すると、剥離対象の電子写真感光体が有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体であっても、充分に剥離可能となる。
また、電子写真感光体を、有機溶剤に浸漬しつつ、少なくとも一つが20KHz〜40KHz内の範囲内にある複数の周波数が重畳した超音波を照射すると、剥離対象の電子写真感光体が有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体であっても、充分に剥離可能となる。
また、周波数が20KHz〜535KHz内にある異なる2つ以上の周波数を順次照射すると、剥離対象の電子写真感光体が有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体であっても、充分に剥離可能となる。
また、使用する有機溶剤が少なくともピロリドン化合物を含有する溶剤とすると、剥離対象の電子写真感光体が有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体であっても、充分に剥離可能となる。
また、使用する有機溶剤をN−メチル−2ピロリドンとすると、剥離対象の電子写真感光体が有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体であっても、充分に剥離可能となる。
また、剥離液としてN−メチル−2ピロリドンを使用し、かつ剥離液の温度が40〜90℃とすると、剥離対象の電子写真感光体が有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体であっても、充分に剥離可能となる。
また、N−メチル−2ピロリドン中に含まれる水分含有割合を、5重量%以下とすると、剥離対象の電子写真感光体が有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体であっても、充分に剥離可能となる。
また、電子写真感光体を溶剤を入れた槽に浸漬し、5秒以上、10分以下経過後に超音波照射して剥離を行なうと、浸漬不足がなく、また、10分以上の場合にある過剰浸漬もないので、剥離対象の電子写真感光体が有機溶剤に不溶解な層を少なくとも一層以上有する電子写真感光体であっても、充分に剥離可能となる。
また、剥離対象の電子写真感光体の下引き層が、顔料と硬化型樹脂で形成されていても、充分に剥離可能となる。
また、基体の厚さが0.6mm以上の場合に基体にダメージを与えることなく剥離が可能になる。
また、基体の表面粗さがJIS B0601で定義するRzで1.9μm以下の場合、基体にダメージを与えることなく剥離が可能になる。
また、このように基体に損傷なく、かつ感光層の剥離が充分に実施されているため、品質の優れた電子写真感光体用基体となる。
また、このような感光層電子写真感光体用基体を使用すれば、資源の再利用が行われており、かつ品質の優れた電子写真感光体となる。
また、このような感光層電子写真感光体用基体を用いて電子写真用プロセスカートリッジとすれば、資源の再利用が行なわれており、かつ品質の優れた、電子写真用プロセスカートリッジとなる。
また、このような電子写真感光体あるいは電子写真用プロセスカートリッジを使用すると、資源の再利用が行なわれており、かつ品質の優れた、電子写真装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光層剥離装置の断面模式図である。
【図2】本発明の感光層剥離装置の別の断面模式図である。
【図3】本発明の感光層剥離装置の別の断面模式図である。
【図4】本発明における電子写真用プロセスカートリッジを示した図である。
【図5】本発明における電子写真装置の構造図である。
【符号の説明】
1 超音波槽
2 超音波発振子
3 超音波発振する面を含む面
4 超音波発振面の周囲の溝
5 超音波発振電源部
6 剥離を行なう電子写真感光体
7 保持治具
11 電子写真感光体
12 電子写真感光体を回転させる軸
13 帯電手段
14 画像露光光
15 現像手段
16 転写手段
17 転材
18 像定着手段
19 クリーニング手段
20 除電のための前露光光
21 プロセスカートリジの容器
31 電子写真感光体
32 電子写真感光体を回転させる軸
33 帯電手段
34 画像露光光
35 現像手段
36 転写手段
37 転材
38 像定着手段
39 クリーニング手段
40 除電のための前露光
Claims (2)
- 無機フィラーを含む層を有する電子写真感光体を、有機溶剤に浸漬しつつ超音波を照射して感光層を剥離する際に使用する超音波槽を用いた感光層剥離装置であって、超音波発振を行なう面を含む面が底面にあり、かつ、超音波発振を行なう面の周囲に幅5mm以上、深さ5mm以上の溝があるか、あるいは、超音波発振を行なう面を含む面がその周囲より1cm以上突出していることを特徴とする電子写真感光体の感光層剥離装置。
- 超音波槽底面の超音波発振を行なう面を含む面のいずれか一辺の長さが、感光層剥離を行なおうとする感光体の感光層の幅と同等か、それより広いことを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の感光層剥離装置。
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