JP2000292943A - 超音波照射とブラシ摺擦による素管表面上の凸欠陥除去方法 - Google Patents

超音波照射とブラシ摺擦による素管表面上の凸欠陥除去方法

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JP2000292943A
JP2000292943A JP11096959A JP9695999A JP2000292943A JP 2000292943 A JP2000292943 A JP 2000292943A JP 11096959 A JP11096959 A JP 11096959A JP 9695999 A JP9695999 A JP 9695999A JP 2000292943 A JP2000292943 A JP 2000292943A
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aluminum
tube stock
aluminum tube
tube
ultrasonic irradiation
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JP11096959A
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English (en)
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Masashi Henmi
正史 逸見
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Original Assignee
Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体を製造するためのアルミ素管の表面に
存在する凸欠陥の除去を、アルミ素管の水系洗浄工程に
おいて同時に行うことが可能であり、環境を汚染する虞
もないコスト面で有利な凸欠陥除去方法を提供する。 【解決手段】 感光体用のアルミ素管1の洗浄工程にお
いて、超音波bをアルミ素管1に照射することにより、
素管表面のアルミ熔着物を積極的に起き上がらせ、この
状態で、アルミ素管表面をブラシcで摺擦洗浄すること
により、アルミ素管表面の凸欠陥eを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザー
プリンタ等の感光体を製造するためのアルミ素管の表面
に存在する凸欠陥を除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光体用のアルミ素管は、一般に、押出
し成形されたアルミの管を所定長さに裁断して製造され
るので、アルミ素管の断面内に気泡が混入したり、素管
表面に微細なアルミ片が熔着することがあり、気泡の周
縁部や、気泡を覆う薄膜状部分、素管表面に熔着したア
ルミ片などが、アルミ素管の熱処理工程等を経ることに
よって素管表面から起き上がり、凸欠陥(サイズが数十
μmの微細なアルミのささくれ状突起物)となる。
【0003】図7に示すように、アルミ素管1の表面に
凸欠陥eが存在する状態で、感光層4を塗布して、感光
体Aを製造すると、感光体Aの帯電時に、凸欠陥eを起
点として絶縁破壊が起こり、感光層4にピンホールが発
生し、この部位及び周辺は帯電しなくなり、画像上で
は、黒点又は白点となって現れることになる。
【0004】このような凸欠陥に起因するピンホール発
生を防止するために、従来では、アルミ素管の表面に下
引き層を形成して、凸欠陥を覆い隠し、その上に感光層
を形成したり、アルミ素管の表面を酸やアルカリでケミ
カルエッチング(アルマイト処理等)して、凸欠陥を除
去するといった手段が講じられていた。
【0005】しかしながら、前者では、下引き層の塗布
や乾燥の工程が必要であり、後者による場合には、ケミ
カルエッチングの工程やエッチング液の中和、洗浄の工
程が必要であり、何れによる場合も、工程が増え、コス
トが高く付くという問題点があった。
【0006】感光層の膜厚を凸欠陥の影響を受けない厚
さまで厚くすることもあるが、コストが高く付く点で
は、上記の方法と大差がない。また、アルミ素管の表面
をブラシで摺擦洗浄することによって、凸欠陥を機械的
にこそぎ落とすことも考えられるが、気泡の周縁部や気
泡を覆う薄膜状部分や素管表面に熔着したアルミ片のよ
うに、素管表面から起き上がる前の凸欠陥部位について
は、ブラシ摺擦による除去が困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の現状に鑑み、本
発明は、アルミ素管の洗浄工程において、同時にアルミ
素管表面の凸欠陥の除去を行うことができるコスト面で
有利な、しかも、ケミカルエッチング用の薬品を使用し
ないため、環境を汚染する虞もない凸欠陥除去方法を提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、感光体用のアルミ素管の洗浄工程に
おいて、超音波照射によるアルミ素管の洗浄後、アルミ
素管表面をブラシで摺擦洗浄することにより、アルミ素
管表面の凸欠陥を除去するようにしている。
【0009】上記の構成によれば、アルミ素管に超音波
を照射することにより、気泡の周縁部や、気泡を覆う薄
膜状部分や、素管表面に熔着したアルミ片のような素管
表面からの突出量が小さいアルミ熔着物を積極的に起き
上がらせることができ、この状態でブラシによる摺擦作
用を受けることによって、起き上がったアルミ熔着物
(凸欠陥)が除去されることになる。
【0010】従って、下引き層の塗布や乾燥の工程、エ
ッチング液の中和や洗浄の工程が不要であり、低コスト
で実施でき、且つ、薬品を使用しないため、環境を汚染
する虞もない。
【0011】因に、超音波照射時間と凸欠陥の起きあが
りの関係を調べるために、超音波照射時間を、夫々、0
秒,30秒,60秒,120秒,180秒としたときの
感光層に発生したピンホールの数(感光体96本中のピ
ンホール個数)を計測したところ、表1、図5に示す結
果を得た。図5は、表1で示した超音波照射時間とピン
ホール発生数との相関関係を折れ線グラフとして表した
ものである。
【0012】
【表1】
【0013】また、ブラシ摺擦時間と凸欠陥の除去効果
との相関関係を調べるために、超音波を180秒照射し
た後、ブラシ摺擦時間を、夫々、115秒,175秒,
295秒としたときの感光層に発生したピンホールの数
(感光体96本中のピンホール個数)を計測したとこ
ろ、表2、図6に示す結果を得た。図6は、表2で示し
たブラシ摺擦時間とピンホール発生数との相関関係を折
れ線グラフとして表したものである。
【0014】
【表2】
【0015】上記の実験結果から、超音波の照射時間が
長い程、超音波照射によるアルミ熔着物の起き上がりは
確実であり、超音波照射時間を180秒以上に設定する
ことが望ましく、ブラシ摺擦時間については、115秒
と175秒での差異が顕著であり、ブラシ摺擦時間を1
75秒以上、又は175秒かその付近に設定することが
望ましいことが判る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面に基
づいて説明する。図1は、複写機やレーザープリンタ等
に用いられる感光体Aの生産工程を概略的に示してい
る。工場Bで生産されたアルミ素管1は、感光体Aの生
産工場に搬入され、アルミ素管1を脱脂洗浄する洗浄工
程2、熱処理工程3、アルミ素管1の表面に直接、感光
層4を膜厚が20〜30μmとなるように塗布する感光
層形成工程5、感光層熱処理工程6を、この順に経て、
感光体Aとなる。
【0017】洗浄工程2においては、図2に示すよう
に、クリーンルームC内に、洗浄液a中での超音波照射
bにより洗浄を行う槽7、洗浄液a中または気中でブラ
シcの摺擦により洗浄を行う槽8、すすぎ液dをアルミ
素管1に吹き付けて濯ぎを行うシャワーによる濯ぎ槽
9、すすぎ液d中での濯ぎを行う槽10が、アルミ素管
1の昇降および移送を行うコンベア12に沿って、この
順に設置されている。
【0018】槽7においては、図3に示すように、アル
ミ素管1を洗浄液aに浸漬した状態で、超音波発生機1
3によりアルミ素管1に超音波bが照射される。これに
より、図3の左側に示すように、素管表面に熔着したア
ルミ片のような突出量の小さいアルミ熔着物を、図3の
右側に示すように、積極的に起き上がらせることができ
る。
【0019】そして、この起き上がったアルミ熔着物
(凸欠陥e)が、図4に示すように、次の槽8におい
て、ブラシcによる摺擦作用を受けることによって、素
管表面から除去されることになる。
【0020】尚、槽7,8からオーバーフローした洗浄
液aは、別の槽14に回収され、フィルタFやポンプP
を経て、繰り返し使用されることになる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、アルミ
素管に超音波を照射することにより、気泡の周縁部や、
気泡を覆う薄膜状部分や、素管表面に熔着したアルミ片
のような素管表面からの突出量が小さいアルミ熔着物を
積極的に起き上がらせ、この状態でブラシの摺擦作用を
受けさせるので、凸欠陥の除去が確実に行え、アルミ素
管の洗浄工程において、同時にアルミ素管表面の凸欠陥
の除去を行うことが可能であり、下引き層の塗布や乾燥
の工程、エッチング液の中和や洗浄の工程が不要で、素
管表面の凸欠陥除去を低コストで実施でき、且つ、ケミ
カルエッチング用の薬品を使用しないため、環境を汚染
する虞もない等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光体の生産工程を概略的に示す図である。
【図2】アルミ素管の洗浄工程を説明する図である。
【図3】超音波照射による洗浄工程を説明する図であ
る。
【図4】ブラシ摺擦による洗浄工程を説明する図であ
る。
【図5】実験結果を示す図である。
【図6】実験結果を示す図である。
【図7】アルミ素管の表面の凸欠陥に起因するピンホー
ル発生を説明する図である。
【符号の説明】
1…アルミ素管、a…洗浄液、b…超音波、c…ブラ
シ、e…凸欠陥。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H068 AA52 AA54 CA32 EA05 3B116 AA12 AB15 AB42 BA02 BA15 BB02 BB22 BB33 BB85 CC01 CD22 3B201 AA12 AB15 AB42 BA02 BA15 BB02 BB04 BB22 BB33 BB85 BB92 CB15 CC01 CD22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体用のアルミ素管の洗浄工程におい
    て、超音波照射によるアルミ素管の洗浄後、アルミ素管
    表面をブラシで摺擦洗浄することにより、アルミ素管表
    面の凸欠陥を除去することを特徴とする超音波照射とブ
    ラシ摺擦による素管表面上の凸欠陥除去方法。
JP11096959A 1999-04-02 1999-04-02 超音波照射とブラシ摺擦による素管表面上の凸欠陥除去方法 Pending JP2000292943A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256825A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Showa Denko Kk 感光ドラム基体用アルミニウム管の製造方法
CN103341463A (zh) * 2013-07-01 2013-10-09 深圳市华星光电技术有限公司 超声波清洁装置
CN111365957A (zh) * 2020-04-16 2020-07-03 重庆电力高等专科学校 镀铬管清洗烘干生产线

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