JPH06130679A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JPH06130679A
JPH06130679A JP27704292A JP27704292A JPH06130679A JP H06130679 A JPH06130679 A JP H06130679A JP 27704292 A JP27704292 A JP 27704292A JP 27704292 A JP27704292 A JP 27704292A JP H06130679 A JPH06130679 A JP H06130679A
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conductive substrate
water
cylindrical conductive
rinsing
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JP27704292A
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English (en)
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Masayuki Sakamoto
雅遊亀 坂元
Mitsuhiro Shinobu
充弘 忍
Hiroshi Matsumoto
浩史 松本
Makoto Kurokawa
誠 黒川
Kazuyuki Arai
和幸 新居
Tatsuhiro Morita
竜廣 森田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真感光体の洗浄工程として水洗浄を行
った場合において、欠陥の発生を抑え、この電子写真感
光体を画像形成装置に用いた場合の画像欠陥を防止す
る。 【構成】 円筒状導電性基体1上に感光層が形成されて
なる電子写真感光体の製造方法において、該円筒状導電
性基体1上に感光層を形成する前に、円筒状導電性基体
1を界面活性剤含有水(第1の洗浄槽)に浸漬し、次に
第1及び第2の濯ぎ槽103及び104にて順次この円
筒状導電性基体1の一方の底面を下向きにして回転治具
109及び110配置し、該底面に垂直な回転軸を中心
に回転させながら円筒状導電性基体1の上方のシャワー
ノズル107及び108から水によるシャワーリングを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ等に用
いられる電子写真感光体の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真感光体は、円筒状の導電
性基体上に感光層を形成したものである。この円筒状導
電性基体は円筒状のアルミニウム表面を切削して鏡面加
工又はインパクト成形することにより整形される。切削
時又はインパクト成形時には一般に灯油ナフサ等の鉱物
油が使用される。これは切削時又はインパクト成形時に
発生する熱の冷却、潤滑工具の摩耗の防止、切削又はイ
ンパクト成形した基体面の面精度の向上のためである。
鏡面加工又はインパクト成形中に基体表面には、切削油
のミスト、空気中のダスト、切粉等が付着する。従って
基体表面を洗浄処理してこれらを除去した後に、縮合多
環顔料、アゾ顔料等の電荷発生層、樹脂の結着剤、酸化
防止剤等の添加剤などからなる電荷輸送層を順次塗布、
積層し、乾燥して感光層を形成する。
【0003】電荷発生層及び電荷輸送層は、上述した電
荷発生層及び電荷輸送層を構成する物質をそれぞれ含有
する塗工液に導電性基体を公知の方法で浸漬することに
よって該導電性基体の表面に形成される。ここで行う浸
漬塗布方法としては、特に制限はなく公知の方法が使用
できるが、例えば特開昭49−130736,特開昭5
7−5047及び特開昭59−46171号公報に開示
される方法が挙げられる。
【0004】浸漬塗布方法において、導電性基体表面の
洗浄が不十分であると、その表面に油、ダスト等が残
り、塗布の際にハジキ、シミ等の塗布欠陥の原因とな
る。このような電子写真感光体上に発生した欠陥は、こ
の感光体を用いた複写機の複写画像に黒ぽち、白ぽちハ
ーフトーン画像のむら等となって現れ、画像品質に悪影
響を及ぼす。
【0005】導電性基体表面の洗浄方法としては、通常
必要に応じて加熱された有機溶媒中に導電性基体を浸漬
処理及び/又は超音波の作用中下で浸漬処理する浸漬洗
浄、導電性基体を溶媒に浸漬中又は導電性基体に溶媒を
シャワーリングしながらブラシ、スポンジ等によって物
理的に擦する接触洗浄、溶媒をスリットより導電性基体
表面に噴出するジェット洗浄、溶媒蒸気中に導電性基体
を挿入する蒸気洗浄が挙げられ、これらの単独、又は組
み合わせによって導電性基体表面の洗浄を行っている。
【0006】ここで使用される溶媒としては、メチルク
ロライド、エチレンクロライド、1.1.1−トリクロ
ルエタン、トリクロルエチレン、パークロルエチレン、
等の塩素系溶剤、フロン−112、フロン−113等の
フッ素系溶剤、該フッ素溶剤とメタノール、メチレンク
ロライド等の混合溶剤、ベンゼン、トルエン、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、石油系炭化
水素等及びそれらの混合物が挙げられる。これらの溶剤
中には引火性、発火性を有するもの、、人体に有害であ
るので使用許容濃度が低いもの、洗浄能力がひくいもの
が含まれており、最も一般的に使用されているものは
1.1.1−トリクロルエタンである。
【0007】電子写真感光体のの導電性基体としては、
アルミニウム、銅、真ちゅう、ニッケル、ステンレス等
の金属の円筒状基体又は薄膜シート、又は、アルミニウ
ム、錫合金、酸化インジウム等をポリエステルフィルム
あるいは紙、金属フィルムの円筒状基体に蒸着したもの
が挙げられるが、低価格、加工の容易性、強度及び重量
等の観点からアルミニウムが最も一般的である。
【0008】しかしながら1.1.1−トリクロルエタ
ンは洗浄能力が高い、取り扱いが容易である等の長所が
あるものの、地球温暖化、オゾン層の破壊等を引き起こ
す物質の1つであるとかんがえられており、フロンとと
もに全世界でその削減が決定され、1.1.1−トリク
ロルエタンの代替洗浄剤、代替洗浄方法の開発が切望さ
れている。
【0009】近年、これらの代替洗浄方法として導電性
基体表面を市水、純水、イオン交換水又は、ノニオン系
界面活性剤及び/又はアニオン系界面活性剤含有水中で
洗浄する水洗浄が検討されている。
【0010】これは導電性基体表面に付着した油及びダ
ストを超音波の作用下にてミセル化した界面活性剤含有
水に浸漬することにより洗浄を行い、その後、水浴に浸
漬することにより表面に付着している界面活性剤を濯ぐ
方法である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら水浴に浸
漬する濯ぎでは、濯ぎを繰り返すうちにこの水浴が導電
性基体に付着していた界面活性剤や切削油、ダストで汚
染され、また、市水を用いた場合にはこの中に不純物が
存在するので、導電性基体にこれらが再付着するという
問題が生じる。
【0012】また、再付着防止については流水中に浸漬
する方法、水をシャワーリングする方法が挙げられる
が、前者については多量の水が必要となり設備コストが
高くなるという問題があり、後者については多種多様な
導電性基体の大きさ、形状に対してシャワー吹出口の取
り替え、位置の調節等の必要が生じ、実使用には不向き
であった。
【0013】本発明は上記点に鑑み、電子写真感光体に
用いる導電性基体の洗浄方法として水洗浄を行った場合
でも、コストをあげることなく導電性基体のシミ、感光
層の塗布ヌケ等の欠陥による複写画像欠陥を生じさせな
い電子写真感光体の製造方法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は円筒状導電性基
体上に感光層が形成されてなる電子写真感光体の製造方
法において、該円筒状導電性基体上に感光層を形成する
前に、円筒状導電性基体を界面活性剤含有水に浸漬する
工程と、前記界面活性剤含有水に浸漬した円筒状導電性
基体の一方の底面を下向きに配置し、該底面に垂直な回
転軸を中心に回転させながら少なくとも円筒状導電性基
体の上方向から水によるシャワーリングを行う工程と、
を包含することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】円筒状導電性基体を界面活性剤含有水に浸漬す
ると、導電性基体に付着している切削油等に界面活性剤
の親油基が作用して、切削油等が導電性基体からほぼ除
去される。
【0016】この状態の円筒状導電性基体をその一方の
底面を下向きに配置し、該底面に垂直な回転軸を中心に
回転させながら少なくとも円筒状導電性基体の上方向か
ら水によるシャワーリングを行うと、どのような種類の
円筒状導電性基体であってもシャワー吹出口の取り替
え、位置の調節等をせずに円筒状導電性基体の内側面及
び外側面の隅々まで濯ぎ水が行き渡り濯ぎむらを防止す
ることができる。また、常に新しい濯ぎ水が導電性基体
に供給されているので一度除去した界面活性剤や切削
油、ダスト等の再付着がなく、この上に感光層を形成し
たときにシミ、塗布ヌケのが発生を抑えることができ
る。さらに、濯ぎ水の消費量も流水中に浸漬する導電性
基体濯ぎ方法に比べて少なく高効率で濯ぐことができ
る。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】(実施例1)図1は本実施例に用いる洗浄
装置の概略図である。従来と同様に切削加工されたアル
ミニウムからなる円筒状導電性基体1は一方の底面を下
向きにしてロボットハンド2に保持され、レール3に沿
って移動しかつ、上下に移動可能となっている。
【0019】第1の洗浄槽11は界面活性剤が溶解した
純水の洗浄液18で満たされており、該洗浄液はヒータ
ー16により40〜60℃、ここでは50℃に加熱され
ており且つ、洗浄槽11底部には超音波発振器17が備
え付けられ、導電性基体浸漬時に超音波が発振するよう
になっている。洗浄槽11にはパイプ12から洗浄液が
タンク(図示せず)より定常的に送り込まれている。洗
浄によて導電性基体1表面から除去された切削油、ダス
ト、切粉が分散している洗浄液は配管19からポンプ1
4によりフィルター15を経て循環し、ダズト、切粉は
フィルター15に補足される。洗浄液18が定量以上に
なった場合には配管13から排出されるようになってい
る。排出された洗浄液は排液処理装置(図示せず)によ
り処理される。円筒状導電性基体1はこの洗浄槽11に
所定時間浸漬される。
【0020】第1及び第2の濯ぎ槽103及び104に
は槽上部に開閉扉105及び106備え付けられ、開閉
扉105及び106内にはシャワーノズル107及び1
08が装着されている。このシャワーノズル107及び
108は図示しないフレキシブルパイプより市水又は純
水(ここでは電気伝導度0.4μs/cmの水を用い
た)が供給されており、所定量の水がシャワーリングで
きるようになっている。槽下部にはモーター100及び
101の駆動力で回転する回転治具109及び110が
取り付けられている。ロボットハンド2に支持されてい
た円筒状導電性基体1は洗浄槽11に浸漬された後、第
1の濯ぎ槽103にて一方の底面を下向きにして前記回
転治具109に装着され、装着時に開いていた開閉扉1
05が閉まる。図示しないセンサーが前記開閉扉105
の閉まったことを確認した後、円筒状導電性基体1はそ
の底面に垂直な回転軸を中心に所定の速度で回転しなが
ら上方の開閉扉105からシャワーリングされる。第2
の濯ぎ槽104においても同様にシャワーリングにより
濯ぎが行われる。尚、この回転治具109及び110は
円筒状導電性基体1の内側面に濯ぎ水が溜まらぬように
切欠き又は穴等が設けられており、ここから濯ぎ水を排
出する。
【0021】このようにして円筒状導電性基体1表面に
付着しているダスト、切粉、切削油及び界面活性剤を除
去する。
【0022】ここで用いる円筒状導電性基体1としては
上記アルミニウムからなる導電性基体のほか、銅、ニッ
ケル、ステンレス、真ちゅう等の金属の基体又は薄膜シ
ート、又はアルミニウム、錫合金、酸化インジウム等を
ポリエステルフィルムあるいは紙、金属フィルムの円筒
状基体等に蒸着したものが挙げられる。
【0023】ここで第1の洗浄槽11の洗浄液18のP
Hは6.0〜9.0、好ましくは6.5〜8.0であ
る。これは円筒状導電性基体1がアルミニウムの場合に
は、該洗浄液のPHを6.0〜9.0に制御すると、ア
ルミニウム基体表面を腐食する水酸化物、酸化物、水和
物の生成が抑制され、該反応生成物によるぬれ性等の物
理的特性の変化が生じることがないので、塗布の際のハ
ジキ、シミ、塗布ヌケ等の塗布欠陥の発生を抑えること
ができるからである。
【0024】洗浄液18に使用する界面活性剤は、アル
ミニウムからなる導電性基体を腐食することのないノニ
オン系界面活性剤及び/又はアニオン系界面活性剤が使
用でき、具体的にはポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレ
ン、ブロックコポリマー型及びノニルフェノールポリオ
キシエチルエーテルのノニオン系界面活性剤及びアルキ
ルベンゼン、高級アルコール、α−オレフィンなどの硫
酸塩、ケイ酸塩、炭酸塩又はリン酸塩のアニオン系界面
活性剤があげられる。なかでもPHが6.0〜9.0の
洗浄液を形成する界面活性剤としては、ヘンケル白水
(株)製のT−180,ライオン(株)製のFM−10
及びライオミックスL,ライオミックス−H、ケミック
ス(株)製のCA01及び花王(株)製のクリンスルー
750Lが挙げられる。
【0025】この洗浄液11及び12の界面活性剤の濃
度は0.5〜30%、好ましくは4〜15%である。本
実施例では田中インポートグループ(株)社製のポーラ
クリン690の5%純水水溶液を用いた。
【0026】また、洗浄助剤(ビルダー)として、炭酸
ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナ
トリウム、ケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム等の無機
ビルダー、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロ
ース、有機アミン等の有機ビルダーを洗浄液11及び1
2に添加してもよい。
【0027】第1の洗浄槽11で照射される超音波は2
8〜900kHzが好ましく本実施例では40kHz照
射している。第1の洗浄槽11では円筒状導電性基体1
を0.5〜10分、好ましくは1.5分〜5分間浸漬洗
浄する。ここでは2分間浸漬した。
【0028】第1及び第2の濯ぎ槽103及び104の
シャワーノズル107及び108は水が導入される直径
5〜30mmのノズル1〜10本からなり、夫々のノズ
ルに濯ぎ槽103及び104下面に向かって、シャワー
水が広がるようなシャワーリング用の円錐形の穴が5〜
10こづつ設けられている。ここでは直径20mmのノ
ズルを2本用い、ノズル毎に3mm径の穴を40mm間
隔で10箇所設けた。シャワーリング水量は5〜30リ
ットル/分、好ましくは5〜10リットル/分で、ここ
では5リットル/分であった。
【0029】第1及び第2の濯ぎ槽103及び104で
の導電性基体1の回転速度は30〜200回転/分、好
ましくは55〜100回転/分であり、必要に応じて導
電性基体を揺動させても良い。ここでは円筒状導電性基
体1の回転速度を150回転/分で行った。
【0030】第1及び第2の濯ぎ槽103及び104で
は円筒状導電性基体1をそれぞれ0.5〜10分、好ま
しくは1.5分〜5分間シャワーリングする。ここでは
それぞれ2分間行った。
【0031】尚、これらの濯ぎ工程の後更に純水による
浸漬工程を設けても良い。本実施例では電気伝導度0.
1μs/cmの純水に浸漬、引き上げ工程を行った。
【0032】洗浄された円筒状導電性基体1はクリーン
度100に保たれたクリーンブース60内で80℃のク
リーンエアーを吹き付けて乾燥させる。
【0033】この円筒状導電性基体1表面に公知の方法
で感光層を形成する。例えば、浸漬塗布方法、リンク方
式塗布法又は、スプレー塗布法によって、洗浄処理され
た円筒状導電性基体1表面に電荷発生層を形成し、次い
で、電荷発生層の上に浸漬塗布法又は、スプレー塗布法
によって電荷輸送層を形成する。
【0034】電荷発生層は光照射により電荷を発生する
電荷発生材料を主成分とし、必要に応じて公知の結合
剤、可塑剤、増感剤を含有し、膜厚が1.0μm以下と
なるように円筒状導電性基体1上に塗布する。電荷発生
材料としては、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、フ
タロシアニン系顔料、金属フタロシアニン系顔料、スク
エアリウム色素、アズレニウム色素、チアピリリウム色
素、及びカルバゾール骨格、スチリルスチルベン骨格、
トリフェニルアミン骨格、ジベンゾチオフェン骨格オキ
サジアゾール骨格、フルオロノン骨格、ビススチルベン
骨格ジスチルオキサジアゾール骨格又はジスチルカルバ
ゾール骨格を有するアゾ顔料等が挙げられる。
【0035】ここでは下記A液を膜厚0.5μmになる
ように浸漬塗布し、75℃で1時間乾燥して電荷発生層
とした。
【0036】電荷輸送層は、電荷発生材料が発生した電
荷を受けてこれを輸送する能力を有する電荷輸送材料及
び結着剤を必須成分とし、必要に応じて公知のレベリン
グ剤、可塑剤、増感剤等を含有し、乾燥膜厚5〜70μ
mとなるように電荷発生層上に塗布する。
【0037】電荷輸送材料としては、ポリ−N−ビニル
カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリル
エチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムア
ルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポ
リビニルフェナトレンオキサゾール誘導体、オキソジア
ゾール誘導体、イミダゾール誘導体、9−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)アントラセン、1,1−ビス(4−
ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアント
ラセン、スチルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、ヒ
ドラゾン誘導体等の電子供与物質、或いはフルオレノン
誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、インデノチオフェ
ン誘導体、フェナンスレンキノン誘導体、インデノピリ
ジン誘導体、チオキサントン誘導体、ベンゾ(c)シン
ノリン誘導体、フェナジンオキサイド誘導体、テトラシ
アノエチレン、テトラシアノキノジメタン、プロマニ
ル、クロラニル、ベンゾキノン等の電子受容性物質が挙
げられる。
【0038】電荷輸送層を構成する結着剤としては電荷
輸送材料と相容性を有するものであればよく、例えばポ
リカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリアミド、
ポリエステル、ポリケトン、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリルア
ミド、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられ
る。
【0039】ここでは下記B液を膜厚20μmになるよ
うに浸漬塗布し75℃で1時間乾燥して電荷輸送層とし
た。
【0040】A液 ジブロムアンスアンスロン2重量部、ブチラール樹脂
(積水化学株式会社製エスレックBM−2)2重量部、
シクロヘキサノン230重量部をボールミルにて8時間
分散処理して得られた溶液。
【0041】B液 ヒドラゾン系電荷輸送材(日本化薬株式会社製 ABP
H)1重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人化学株式会
社製 パンライトL−1250)1重量部をジクロルエ
タン8重量部で溶解して得られた溶液。
【0042】尚、感光層の接着性改良、塗布性改良、円
筒状導電性基体1の欠陥の被覆及び円筒状導電性基体1
から電荷発生層への電荷注入性改良等のために電荷発生
層を形成する前に下引き層を設けても良い。下引き層の
材料としては、ポリアミド、共重合ナイロン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、セルロース、ゼラチン等の
樹脂が知られている。これらを各種有機溶媒に溶解し、
膜厚0.1〜5.0μm程度になるように塗布する。
【0043】このようにして形成した電子写真感光体3
0本を複写機(シャープ株式会社製SF−8100)に
搭載してコピーをとり、画像評価を行った。結果を表1
に示す。ここで評価は30本の感光体について0.5m
m以上の大きさの画像上での黒ぽち、白ぽちの個数及び
ハーフトーン画像でのむらの発生の有無によって行っ
た。 (比較例1)実施例1において第1及び第2の洗浄槽1
03、104でのシャワーリングによる濯ぎ工程を行う
代わりに、流水中に浸漬することによる濯ぎ工程を行
い、他は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成
し、画像欠陥の発生状況を調べた結果を表1に示す。具
体的な濯ぎ方法は次のとうりである。
【0044】濯ぎ槽を2槽設け、第1の濯ぎ槽には電気
伝導度280μs/cmの市水を4リットル/分の速度
で、第2の濯ぎ槽には電気伝導度0.4μs/cmの水
を4リットル/分の速度でオーバーフローさせており、
この順に各槽に円筒状導電性基体1をそれぞれ2分間づ
つ浸漬する。
【0045】(比較例2)比較例1において、第1の濯
ぎ槽に電気伝導度280μs/cmの市水をもちいる代
わりに電気伝導度0.4μs/cmの水を用いて他は比
較例1と同様にして電子写真感光体を作成し、画像欠陥
の発生状況を調べた結果を表1に示す。
【0046】(比較例3)比較例2において、第1及び
第2のの濯ぎ槽と同条件の濯ぎ槽をもう1つ設け、合計
3つの濯ぎ槽に順次2分間づつ浸漬し、他は比較例2と
同様にして電子写真感光体を作成し、画像欠陥の発生状
況を調べた結果を表1に示す。
【0047】(比較例4)比較例2において、第1及び
第2のの濯ぎ槽と同条件の濯ぎ槽をもう3つ設け、合計
5つの濯ぎ槽に順次2分間づつ浸漬し、他は比較例2と
同様にして電子写真感光体を作成し、画像欠陥の発生状
況を調べた結果を表1に示す。
【0048】(比較例5)比較例2において、第1及び
第2のの濯ぎ槽と同条件の濯ぎ槽をもう7つ設け、合計
9つの濯ぎ槽に順次2分間づつ浸漬し、他は比較例2と
同様にして電子写真感光体を作成し、画像欠陥の発生状
況を調べた結果を表1に示す。
【0049】(比較例6)実施例1において第1及び第
2の洗浄槽103、104でのシャワーリングによる濯
ぎ工程を行う代わりに、電気伝導度0.4μs/cmの
流水中に浸漬しつつ、導電性基体1の表面を30回転/
分で回転し50mm/秒で揺動するブラシで擦ることに
よる濯ぎ工程を行い、他は実施例1と同様にして電子写
真感光体を作成し、画像欠陥の発生状況を調べた結果を
表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1より明らかなように、本実施例では少
ない濯ぎ槽、少ない水使用量で導電性基体のシミ、感光
層の塗布ヌケ等の欠陥による複写画像欠陥を防止するこ
とができる。更にどんな大きさ、形状の円筒状導電性基
体であってもシャワー吹出口の取り替え、位置の調節等
をせずに円筒状導電性基体の内側面及び外側面の隅々ま
で濯ぎ水が行き渡り濯ぎむらを防止することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真感光体に円筒
状導電性基体を用い、その洗浄方法として水洗浄を行っ
た場合でも低コストでしかも、シミ、感光層の塗布ヌケ
等の欠陥の発生を抑え、該電子写真感光体を画像形成装
置に用いた場合の画像欠陥を防止することができる。ま
た、有機溶剤を使用していないので環境に悪影響を及ぼ
さない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いた洗浄装置の概略図で
ある。
【符号の説明】
1 円筒状導電性基体 11 第1の洗浄槽 103 第1の濯ぎ槽 104 第2の濯ぎ槽 107,108 シャワーノズル 109,110 回転治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 誠 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 新居 和幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 森田 竜廣 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状導電性基体上に感光層が形成されて
    なる電子写真感光体の製造方法において、該円筒状導電
    性基体上に感光層を形成する前に、 円筒状導電性基体を界面活性剤含有水に浸漬する工程
    と、 前記界面活性剤含有水に浸漬した円筒状導電性基体の一
    方の底面を下向きに配置し、該底面に垂直な回転軸を中
    心に回転させながら少なくとも円筒状導電性基体の上方
    向から水によるシャワーリングを行う工程と、 を包含することを特徴とする電子写真感光体の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0658619A1 (en) * 1993-11-01 1995-06-21 Xerox Corporation A method of cleaning a substrate

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