JP4214570B2 - ディーゼルエンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの燃料噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4214570B2
JP4214570B2 JP24380198A JP24380198A JP4214570B2 JP 4214570 B2 JP4214570 B2 JP 4214570B2 JP 24380198 A JP24380198 A JP 24380198A JP 24380198 A JP24380198 A JP 24380198A JP 4214570 B2 JP4214570 B2 JP 4214570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
cam carrier
fuel
common rail
cylinder head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24380198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000073903A (ja
Inventor
学 長谷川
英二 相吉澤
豊 又吉
利文 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP24380198A priority Critical patent/JP4214570B2/ja
Publication of JP2000073903A publication Critical patent/JP2000073903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4214570B2 publication Critical patent/JP4214570B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンの燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンの燃料噴射装置として、コモンレール式の燃料噴射装置が知られている。
【0003】
これは、燃料ポンプから圧送される高圧の燃料をいったんコモンレールに蓄圧しておき、燃料噴射弁を開いたときに、この高圧燃料を噴射する構成となっていて、燃焼や排気特性の改善のために、燃料の噴射特性を自由にコントロールできるという利点がある。
【0004】
このコモンレール式の燃料噴射装置では、例えば特開平8−261105号公報によれば、コモンレールをシリンダヘッドの下部側方に傾けて取り付け、燃料噴射弁及び、コモンレールと燃料噴射弁とを結ぶ燃料配管を、シリンダヘッドのロッカーカバーの内部に配置する構成が提案されている。このようにすると、高圧燃料配管がロッカーカバーを貫通しなくてもすみ、貫通部のシール性などの問題が無くなり、組立性が改善される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの構造では、次のような問題が生じていた。
【0006】
▲1▼シリンダヘッドの上部にはロッカーカバーが設けられ、コモンレールはシリンダヘッドの下部側方に配置されるため、エンジン慣性主軸から離れた位置となり、エンジンの振動、騒音が大きくなりやすい。
【0007】
▲2▼コモンレールと燃料噴射弁を結ぶ燃料配管が長くなり、燃料噴射時の圧力伝達に遅れが生じ、燃料噴射の初期噴射率が低下し、スモークなどが発生しやすくなる。
【0008】
▲3▼エンジンの振動によりコモンレールが加振されると、とくに長い燃料配管が振動の影響で耐久性を損なわれやすく、そのための固定手段が必要となる。
【0009】
▲4▼燃料噴射弁を動弁系と共に発音しやすい板金製のロッカーカバーの内部に収めているため、燃料噴射弁や燃料配管などの振動により共振し、エンジン騒音を悪化させる懸念がある。
【0010】
▲5▼コモンレールがシリンダヘッドの下部側方に傾斜して配置されている関係から、組み付け性や加工性が悪く、生産コストの上昇を招く。
【0011】
本発明はこのような問題を解決することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ディーゼルエンジンにおいて、シリンダヘッドのシリンダ列方向の上部片側に弁機構を配置し、この弁機構の上部に弁機構を駆動するカムシャフトを支持した箱形のカムキャリヤを配置し、このカムキャリヤをシリンダヘッドに対して剛的に結合し、弁機構と反対のシリンダヘッドの上部片側に燃料噴射弁を配置し、前記カムキャリヤの上部に高圧燃料を蓄圧するコモンレールを取付け、このコモンレールからの燃料配管を燃料噴射弁に接続した。そして、前記カムキャリヤは、前記カムシャフトの外周の上半分を仕切る仕切壁を有し、ブローバイガスが流れるその仕切壁の上方に、そのカムキャリヤの両側壁から交互に延び出す複数の隔壁を有する。
【0013】
第2の発明は、第1の発明において、前記カムキャリヤの端部にコモンレールに高圧燃料を供給するサプライポンプを取付け、かつサプライポンプをカムシャフトの回転により駆動するようにした。
【0014】
第3の発明は、第1、第2の発明において、前記カムキャリヤとコモンレールは、シリンダ列方向に各気筒に対応して延び、シリンダヘッドと略平行に配置されると共にエンジンの慣性主軸とも略平行となるように配置される。
【0015】
第4の発明は、第1から第3の発明において、前記燃料配管はシリンダ列方向に対して略直角方向に、かつ互いに略平行に配置される。
【0016】
【発明の作用・効果】
第1の発明では、シリンダヘッドの上部にシリンダ列方向に平行に、カムシャフトの外周の上半分を仕切る仕切壁を有し、ブローバイガスが流れるその仕切壁の上方に、そのカムキャリヤの両側壁から交互に延び出す複数の隔壁を有する箱形のカムキャリヤを取付け、かつカムキャリヤにコモンレールを固定したので、コモンレールの支持剛性が高く、またこれらをエンジンの慣性主軸と平行でかつ慣性主軸に近づけることができ、これらの結果エンジンの振動が抑制され、騒音の低減が図れる。
【0017】
シリンダヘッドの上部片側にコモンレールを配置し、残りの片側に燃料噴射弁を配置したので、燃料噴射弁をカムシャフトやコモンレールなどと干渉することなく、燃焼室中央に向けて取付ることができ、また燃料噴射弁とコモンレールの位置が近づけられる。このため高圧燃料の配管が短縮化でき、エンジン振動に対する耐久性を大幅に向上させると共に、燃料配管の短縮による燃料圧力伝達の応答性が向上し、燃料の噴射特性が改善でき、同時に燃料噴射弁からの燃料を燃焼室中央に噴射することで良好な燃焼特性が確保できる。
【0018】
第2の発明では、カムキャリヤの端部にサプライポンプを取付けたのでコモンレールまでの距離が近くなり、高圧燃料の供給経路が短縮でき、またカムシャフトの回転を利用してポンプを駆動するので、ポンプ駆動構造が簡単となり、高圧燃料をより効率的に供給できる。
【0019】
第3の発明では、カムキャリヤ、コモンレールがシリンダヘッドに平行となっているので、これらの加工性が良好となり、しかも取付けや取り外しも簡単で、メンテナンスが容易になる。さらにカムキャリヤ、コモンレールがエンジンの慣性主軸と平行に配置され、慣性軸回りのモーメントを小さくでき、これによりエンジンの振動、騒音の低減が図れる。
【0020】
第4の発明では、燃料配管がシリンダ列方向に直角になり、互いに平行となるので、燃料配管の長さが最短となり、また、エンジンの慣性主軸回りの振動に対しては、燃料配管の軸線方向が一致するので、エンジンの振動による影響を可及的に小さくでき、その耐久性を向上させられる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最良の実施の形態を説明する。
【0022】
図1から図3に示すように、11はディーゼルエンジンのシリンダヘッド、12はシリンダブロック、13はピストンである。
【0023】
シリンダヘッド11には、クランクシャフト軸心線を境にして、その片側に各気筒に対応してそれぞれ一対の吸、排気弁14がほぼ垂直に配置される。吸、排気弁14はロッカーアーム15に支持されると共に、バルブスプリング16により閉弁方向に付勢される。ロッカーアーム15の上方には、カムシャフト18を支持した箱形のカムキャリヤ19が配置され、カムキャリヤ19はシリンダヘッド11と平行に、剛的にボルト結合される。
【0024】
カムキャリヤ19はシリンダヘッド11の上面片側にクランクシャフト軸方向に延び、カムキャリヤ19に支持されたカムシャフト18には、この実施形態では4気筒のエンジンについて、各吸、排気弁14を駆動するためのカム20が取付られている。カムシャフト18の各一対のカム間(気筒間)に配置されるジャーナル22は、カム20の最大半径よりも大きな外径を持ち、これら各ジャーナル22を回転自由に支持する軸受穴23が、カムキャリヤ19の各気筒間に配置された垂直な補強リブ24に設けられ、これによりカムシャフト18を軸方向からカムキャリヤ19の軸受穴23に挿通可能となっている。
【0025】
なお、カムキャリア19の前端は開口し、ここにはフロントカバー21がボルト結合される。
【0026】
カムキャリヤ19の上面は平らなカバープレート26により覆われ、その上部には、カムキャリヤ19と平行に、クランクシャフト軸方向に延びるコモンレール31が剛的にボルト結合される。コモンレール31は高圧燃料を蓄圧する所定の容積をもった管状に形成され、その途中からは、各気筒に対応して複数の分岐管37が設けられ、ここに後述する燃料配管38がそれぞれ接続される。
【0027】
コモンレール31の側面にはブラケット32が配設され、このブラケット32に挿通したボルト34を介してカムキャリヤ19と締結している。
【0028】
コモンレール31には、カムシャフト18の後端に連結されるサプライポンプ33からの高圧燃料が配管36を介して送り込まれる。なお、配管36はコモンレール31の後端部に接続され、これにより配管長さを短縮している。サプライポンプ33はカムキャリヤ19の後端面にボルト結合され、カムシャフト18の回転により駆動される。
【0029】
シリンダヘッド11の前記クランクシャフト軸心方向を境にして吸排気弁14が配置された側とは反対の上部片側には、燃料噴射弁35が取付けられる。燃料噴射弁35は各気筒において燃焼室37の中心付近に先端が臨むように位置し、垂直からやや傾いた状態で取付けられる。燃料噴射弁35は一端をシート57に接するフォーク56によりボルト58を介して固定される。
【0030】
燃料噴射弁35は高圧燃料配管38によりコモンレール31と接続し、高圧の燃料が圧送される。なお、燃料噴射弁35は図示しないコントローラからの噴射信号により開閉作動し、その開弁時に燃料が燃焼室37に噴射される。
【0031】
各気筒の燃料噴射弁35はシリンダ列方向に同一線上に配置され、コモンレール31の軸線と平行となる。このため、燃料配管38はコモンレール31からシリンダ列方向と直角に延びて燃料噴射弁35と接続する。各気筒の燃料配管38は互いに略平行となるように配列されると共に、各燃料配管38は互いに同一の長さで構成される。
【0032】
図3、図4及び図5に示すように、前記カムキャリヤ19の内部は、カムシャフト18を配置したカム室27と、その上部のブローバイガスが通過するオイル分離室28とに仕切壁41により区画されている。
【0033】
仕切壁41はカムシャフト18の各ジャーナル22の外周の上半分を仕切るように曲面形状に形成され、かつカムシャフト軸方向に水平に延びる。この仕切壁41の上方とカバープレート26の間であって、カムキャリヤ19の両側の側壁42、43の内側に、オイル分離室28が形成される。また、両側壁42と43からは、各ジャーナル22の付近において、複数の隔壁44が交互に直角に延び出して、ブローバイガスの迷路を形成している。
【0034】
図5、図6にも示すように、隔壁44が対峙する側壁42または43との間隔46は狭く、ブローバイガスが蛇行しながらこれらの間隔46を通り過ぎていき、この間にガス中のオイルが分離される。なお、分離されたオイルは仕切壁41の曲面の最下位部に設けた図示しない小孔を介してカムシャフト18側に落下する。
【0035】
図1にあるように、シリンダブロック12のクランク室51に接続したブローバイガスの取出パイプ52と、カムキャリヤ19の側壁を貫通して設けた導入パイプ54とはゴムホース53で接続し、これによりオイル分離室28にブローバイガスを導くようになっている。なお、55はオイルセパレータである。
【0036】
また、図3にも示すように、カムキャリヤ19のカバープレート26のシリンダ前端側には、ブローバイガスの排出口45が設けられ、オイル分離室28にシリンダ後端側の導入パイプ54から流入したブローバイガスは、蛇行して流れた後に排出口45から吸気通路(図示せず)へと導かれる。
【0037】
図3、図4あるいは図7に示すように、サプライポンプ33のポンプ軸39をカムシャフト18の端部に連結するクロス継手49を配置する継手室47がカムキャリヤ19の後端に形成されるが、この継手室47はほぼ円筒形に形成され、その底部には、カムセンターより偏心させた位置、すなわち最底面より高い位置にオイル戻し穴48が貫通し、カムシャフト18を貫通して配設した潤滑油通路50を経由してジャーナル周囲から継手室47に漏れ出た潤滑油を戻し穴48のレベルまで溜めるオイルバスを形成し、クロス継手49の潤滑を図っている。
【0038】
一方、図3に示すように、前記カムシャフト18の前端部には、スプロケットホイール61が取付けられ、クランクシャフトの回転と同期した回転が図示しないチェーンを介して伝達され、カムシャフト18をエンジン回転数の1/2の回転数で回転させる。
【0039】
カムシャフト18の一部には突起63が設けられ、この突起63に対峙してカムキャリヤ19にはカム角度検出センサ64が固定され、これによりカム回転位置から燃料噴射タイミングの基準位置を検出できるようになっている。
【0040】
なお、カムシャフト18はカムキャリヤ19に固定したスラストプレート65により軸方向への移動が阻止される。
【0041】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0042】
エンジン回転に同期してカムシャフト18が回転し、これによりカム20を介して吸、排気弁14が開閉作動する。同時にサプライポンプ33が駆動され、高圧の燃料がコモンレール31に送り込まれ、各気筒の燃料噴射弁35が開弁すると、燃料配管38を経由して燃料噴射弁35から燃焼室37に噴射される。
【0043】
ところで、シリンダヘッド11の上部の片側には、吸、排気弁14を駆動するカムシャフト18を支持する箱形をした剛性の高いカムキャリヤ19がボルト結合され、このカムキャリヤ19の上部にコモンレール31をボルト結合しているため、コモンレール31を堅固に支持することができる。そしてカムキャリヤ19の後端にはサプライポンプ33が、カムシャフト18と同軸的に結合され、このためサプライポンプ33の支持剛性も高まり、ポンプ吐出脈動やコモンレール31の燃料噴射に同期しての振動などが効果的に抑制され、コモンレール式の燃料噴射装置の静粛性を大幅に向上させられる。
【0044】
また、シリンダヘッド11に取り付けたカムキャリヤ19の上部にコモンレール31を固定し、このときカムキャリヤ19、コモンレール31が共にシリンダ列方向に平行、すなわち、エンジンの慣性主軸と平行となり、しかもこコモンレール31がエンジンの慣性主軸に近づけられるため、エンジンの振動が抑制され、騒音の低減が図れる。
【0045】
その一方で、シリンダヘッド11の反対側には、燃料噴射弁35を取付けることで、これによりカムキャリヤ19などと干渉することなく、燃焼室37の中央付近に燃料噴射弁35のノズル部を臨ませることができ、燃焼室37に対して均質的に燃料噴霧を分布させ、良好な燃焼特性を確保できる。
【0046】
燃料噴射弁35とコモンレール31とは共にシリンダヘッド11に剛的に結合されるので、両者には相対的な変位が少なく、これらを連結する高圧の燃料配管38の振動による破損などが回避できる。また、燃料配管38はシリンダ列方向と直角に延び、エンジンの慣性主軸回りの振動方向と、その配管軸線が一致するので、この振動による悪影響が最も少なくできる。
【0047】
さらに、各燃料配管38はシリンダ列方向に対して直角に延び、燃料噴射弁35と最短距離で結ばれるので、高圧配管の短縮化ができ、このため燃料圧力の伝達遅れがそれだけ小さくなり、燃料の初期噴射率の低下を防ぎ、スモーク等の排出特性を改善できる。また各燃料配管38は互いに同一の長さに設定されるので、各気筒での燃料噴射特性のバラツキを抑制し、均一な燃料噴射特性が得られる。燃料配管38の短縮化は、振動による悪影響をそれだけ小さくでき、燃料配管38の耐久性向上に寄与する。
【0048】
前記カムキャリヤ19とコモンレール31とはシリンダ列方向に延び、さらにシリンダヘッド11の上面に平行で、かつ互いにも平行になっていて、このためこれらを機械加工するときの加工性が良く、またカムキャリヤ19やコモンレール31の取り付け、取り外しが簡単で、保守点検が容易に行える。
【0049】
カムキャリヤ19には、カムシャフト18がジャーナル22の部位で回転自由に支持されているため、カムシャフト18の支持剛性が高まり、振動などが抑制される。なお、カムキャリヤ19は箱形の一体構造であり、カムシャフト18は軸方向から軸受穴を貫通して挿入されるので、従来構造のように、カムキャップを分解することなく組み付けでき、組み付け性が良く、またジャーナル22のミスアライメントも小さく、フリクションの低減が可能となる。
【0050】
カムキャリヤ19の内部には、ブローバイガスを通過させるオイル分離室28が形成され、シリンダブロック12のクランク室51からのブローバイガスを導入し、オイルの分離を行っている。オイル分離室28の流路は、隔壁44により拡大縮小と、蛇行を繰り返し、これによりブローバイガス中のオイルを効率的に分離することができる。
【0051】
また、オイル分離室28には、シリンダブロック12やシリンダヘッド11を上下に貫通する通路ではなく、外部のホースを経由してブローバイガスが導入されるので、通路面積を十分確保でき、しかもシリンダヘッド11の内部の吸、排気ポートのレイアウトや、燃料噴射弁35の取付位置の自由度が増す。
【0052】
シリンダヘッド11には、カムキャリヤ19を取付けることで、カムシャフト18を直接的に支持する必要がなくなり、カムベアリングなどが不要となり、このため、シリンダヘッド11の構造が簡略化され、鋳造用の金型が簡単となり、鋳造中子も不要で、コストの低減が可能となる。また、カムベアリングがないため、シリンダヘッドボルトとカムキャップの結合ボルトの干渉もなく、設計の自由度が著しく高められる。さらに、またカムベアリングが不要のため、シリンダヘッド11の機械加工と組立性も大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】カムキャリヤを斜め上方から見たコモンレールの分解斜視図である。
【図3】カムシャフトに沿ってのカムキャリヤの断面図である。
【図4】カムキャリヤの平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図4のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
11 シリンダヘッド
12 シリンダブロック
14 吸排気弁
18 カムシャフト
19 カムキャリヤ
22 ジャーナル
23 軸受穴
27 カム室
28 オイル分離室
31 コモンレール
33 サプライポンプ
35 燃料噴射弁
37 燃焼室
38 燃料配管
41 仕切壁
42 側壁
43 側壁
47 継手室
49 クロス継手
53 ホース

Claims (4)

  1. ディーゼルエンジンにおいて、
    シリンダヘッドのシリンダ列方向の上部片側に弁機構を配置し、
    この弁機構の上部に弁機構を駆動するカムシャフトを支持した箱形のカムキャリヤを配置し、
    このカムキャリヤをシリンダヘッドに対して剛的に結合し、
    弁機構と反対のシリンダヘッドの上部片側に燃料噴射弁を配置し、
    前記カムキャリヤの上部に高圧燃料を蓄圧するコモンレールを取付け、
    このコモンレールからの燃料配管を燃料噴射弁に接続し
    前記カムキャリヤは、前記カムシャフトの外周の上半分を仕切る仕切壁を有し、ブローバイガスが流れるその仕切壁の上方に、そのカムキャリヤの両側壁から交互に延び出す複数の隔壁を有する
    ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
  2. 前記カムキャリヤの端部にコモンレールに高圧燃料を供給するサプライポンプを取付け、かつサプライポンプをカムシャフトの回転により駆動するようにした請求項1に記載のディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
  3. 前記カムキャリヤとコモンレールは、シリンダ列方向に各気筒に対応して延び、シリンダヘッドと略平行に配置される共にエンジンの慣性主軸とも略平行となるように配置される請求項1または2に記載のディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
  4. 前記燃料配管はシリンダ列方向に対して略直角方向に、かつ互いに略平行に配置される請求項1からのいずれか一つに記載のディーゼルエンジンの燃料噴射装置。
JP24380198A 1998-08-28 1998-08-28 ディーゼルエンジンの燃料噴射装置 Expired - Fee Related JP4214570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24380198A JP4214570B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 ディーゼルエンジンの燃料噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24380198A JP4214570B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 ディーゼルエンジンの燃料噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000073903A JP2000073903A (ja) 2000-03-07
JP4214570B2 true JP4214570B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=17109156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24380198A Expired - Fee Related JP4214570B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 ディーゼルエンジンの燃料噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4214570B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045408A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Yanmar Co Ltd エンジンの燃料噴射装置
JP2008057406A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Toyota Motor Corp 内燃機関のカムシャフト支持構造
JP4386112B2 (ja) 2007-07-20 2009-12-16 トヨタ自動車株式会社 エンジン
JP4629724B2 (ja) 2007-12-20 2011-02-09 三菱自動車工業株式会社 インジェクタの取付け構造
JP4930425B2 (ja) * 2008-03-25 2012-05-16 日産自動車株式会社 内燃機関
JP6044141B2 (ja) * 2012-07-09 2016-12-14 いすゞ自動車株式会社 コモンレール式燃料噴射装置
CN110506157B (zh) * 2017-03-30 2021-08-20 本田技研工业株式会社 内燃机的燃料供给装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6024845U (ja) * 1983-07-27 1985-02-20 ヤンマーディーゼル株式会社 4サイクル水冷デイ−ゼルエンジン
JPH02147857U (ja) * 1989-05-18 1990-12-14
US5168855A (en) * 1991-10-11 1992-12-08 Caterpillar Inc. Hydraulically-actuated fuel injection system having Helmholtz resonance controlling device
DE9410232U1 (de) * 1994-06-27 1995-11-02 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzeinrichtung für Brennkraftmaschinen
JP3781448B2 (ja) * 1995-02-08 2006-05-31 ヤンマー株式会社 V型ディーゼルエンジンの潤滑機構
JPH08261105A (ja) * 1995-03-22 1996-10-08 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関用燃料噴射装置
JP3564500B2 (ja) * 1995-03-30 2004-09-08 日産自動車株式会社 直噴型火花点火式内燃機関
JP3052775B2 (ja) * 1995-04-19 2000-06-19 三菱自動車エンジニアリング株式会社 Ohc式内燃機関のロッカカバー構造
JP3632253B2 (ja) * 1995-08-24 2005-03-23 日産自動車株式会社 直噴式内燃機関
JPH0988761A (ja) * 1995-09-26 1997-03-31 Isuzu Motors Ltd 内燃機関の燃料噴射装置
JPH1068365A (ja) * 1996-06-21 1998-03-10 Isuzu Motors Ltd 電子制御油圧駆動式の燃料噴射装置
JP3407577B2 (ja) * 1997-01-10 2003-05-19 日産自動車株式会社 V型エンジンの高圧燃料ポンプ配置構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000073903A (ja) 2000-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4259744B2 (ja) 船外機用4サイクルエンジンの燃料供給装置
US8690625B2 (en) Outboard motor and watercraft including the same
US10626831B2 (en) Running gear structure of internal combustion engine
US9017120B2 (en) Outboard motor and watercraft including the same
JP2008019842A (ja) 内燃機関の燃料ポンプ支持構造及びその支持構造に使用されるポンプ支持ブラケット
US8690623B2 (en) Outboard motor and watercraft including the same
JP4214570B2 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射装置
JP4391003B2 (ja) 船外機
JP3898935B2 (ja) 船外機用4サイクルエンジン
JPH0953528A (ja) 吸気装置を備える多気筒エンジン
JP4123573B2 (ja) 直噴式ディーゼルエンジン
JPH1162545A (ja) 船外機用dohc型エンジンのブローバイガス還元装置
US6484685B2 (en) Outboard engine
JP3899802B2 (ja) 往復動ピストンエンジンの本体構造
JP2013124595A (ja) 船外機およびそれを備えた船舶
JP4161774B2 (ja) 4サイクルエンジンにおけるカムシャフト支持構造
JP3617173B2 (ja) 直噴式エンジンの燃料配管構造
JP2013124591A (ja) 船外機およびそれを備えた船舶
JP3658848B2 (ja) 動弁装置の潤滑油路構造
JP2009197642A (ja) 内燃機関のピストン冷却構造
US6527604B2 (en) Outboard engine with improved oil return path
JP2000073854A (ja) ディーゼルエンジン
JPS6339363Y2 (ja)
JP2002147306A (ja) 船外機用4サイクルエンジンの燃料供給装置
JP4285014B2 (ja) 船外機の補機取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees