JP4210866B2 - 圧電基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は圧電基板の製造方法に係り、特に、インクジェットプリンタに使用するインクジェットヘッドに利用可能な圧電基板の製造方法に関する。最近のインクジェットプリンタは、高精細印刷を可能にするため、インク流路が独立して可動する小形軽量構成のものが求められるようになった。本明細書では、かかるインク流路内圧力を圧電素子で可変にするインクジェットヘッドを改善したものも開示する。
図9はインクジェットプリンタの概略を示す斜視図であり、インクジェットプリンタ1は、記録媒体3を送出させるプラテンローラ2、プラテンローラ2に平行する2本のステーシャフト4aと4b、ステーシャフト4aと4bに案内されてプラテンローラ2の長さ方向に往復動するキャリッジ5、キャリッジ5に搭載されたインクジェットヘッドユニット6を備え、インクジェットヘッドユニット6から記録媒体3に飛翔させるインクを補給するため、インクジェットヘッドユニット6とインク溜まり7とは、可撓性チューブ8によって接続されている。
かかるインクジェットプリンタ1において、インクジェットヘッドユニット6からインクを飛翔させる手段としては、ノズル内に埋め込んだ発熱体に通電し、インク中にバブルを発生させたときの体積変化を利用するバブルジェット方式と、圧電体素子に通電して発生する圧力波を利用するインパクト方式が注目されている。
インパクト方式の圧電インクジェットヘッドとしては、(1)圧電駆動電極を内蔵する圧電体の表面にインク流路溝を形成し、その溝をガラスにてなる上蓋で塞いだもの、(2)圧電駆動電極を内蔵する圧電体の表面に、インク流路溝を形成した上蓋を被せたもの(流路板方式)、(3)上下に貫通する溝を形成した流路板の上面と下面に、圧電駆動電極を内蔵する圧電体を貼着したものが、一般に知られている。
図10は流路板方式の圧電インクジェットヘッドの分解模式図、図11は図10に示す圧電インクジェットヘッドの断面図、図12は圧電インクジェットヘッドにおける干渉の説明図、図13はインク流路間の干渉防止型圧電インクジェットヘッドの説明図である。
図10において、インクジェットヘッドユニット6に組み込まれるインクジェットヘッド9は、圧電基板10と複数(図は4本)のインク流路溝12を形成したインク流路板11を接合し、その前面には複数のインク流路溝12に連通する複数(図は4個)のノズル13が形成されたノズル板14が接合され、インク流路溝12は図示しないインク供給路によってインク供給口15に連通し、インク供給口15に可撓性チューブ8(図9参照)の一端が接続されるようになる。
図11において、圧電基板10には、インク流路板11のインク流路溝12に対応し、圧電駆動電極16が形成されている。2層以上(図は3層)の電極にてなる圧電駆動電極16は、電極間に所定の電圧を印加するとその間の圧電層が図の上方向に伸びてインク流路溝12を圧縮し、インク流路溝12内インクの一部がノズル13から記録媒体3(図9参照)に向けて飛翔するようになる。
複数の圧電駆動電極16とその電極16に対応する複数のインク流路溝12が形成された前記(1)方式のインクジェットヘッド9において、精細化印刷用では、圧電駆動電極16およびインク流路溝12を近接させる必要が生じる。
そこで、所定の駆動電極16、例えば図12のインクジェットヘッド9において、左から2番目の駆動電極16に駆動電圧を印加すると、圧電基板10は図12に破線17で示すように、駆動電圧が印加された部分が上方に伸び、所定のインク流路溝12-1の容積が狭められると共に、隣接するインク流路溝12-2の容積も僅かながら圧縮されるようになる。
隣接インク流路溝12-2の圧縮を一般に干渉と呼んでおり、その干渉によるクロストークをなくす方法として、図13に示す如く、隣接するインク流路溝12の間にスリット18を、圧電基板10に設けたものが知られている。幅が10〜80μmのスリット18は、一般にダイシングソーで機械的に切削している。
一般に圧電基板10とインク流路板11の接合は、[1]圧電基板10の表面に、ドライフィルムと呼ばれる光硬化型接着剤のフィルムをラミネートするまたは、液状の光硬化型接着剤を塗布して接着剤の膜を形成し、[2]そのドライフィルムまたは接着剤の膜に所定強度、例えば100mj/cm2程度の紫外線を照射し硬化させて接着層とし、[3]その接着層にインク流路板11を重ね、500KPa程度の圧力,150℃,1時間程度で熱圧着させている。
なお、バブルジェット(登録商標)方式より高精細化が可能なインパクト方式の圧電インクジェットヘッドにおいて、インク流路板にインク流路溝を形成した前記方式の他に、圧電駆動電極を形成した圧電基板にインク流路溝を形成したもの、上下に貫通する溝を形成したインク流路板の両面に、圧電駆動電極を形成した圧電基板を接合したものもある。
図14は従来の圧電基板に使用するグリーンシートの説明図、図15は駆動電極を内蔵する従来の圧電基板の説明図である。図14において、従来の圧電基板10の製造には、圧電粉末よりなるグリーンシート10-1と、グリーンシート10-1の表面に複数(図は4本)の駆動電極パターン16-1を形成したグリーンシート10-2と、グリーンシート10-1の表面に駆動電極パターン16-2を形成したグリーンシート10-3を使用する。
グリーンシート10-1は、圧電粉末を含むスラリーからドクターブレード法によって作成し、グリーンシート10-2の複数の駆動電極パターン16-1は、中間部から一方の端部(前端部)までがインク流路板のインク流路溝に対応するピッチで形成されるのに対し、中間部から他方の端部(後端部)までは、適当な間隔で離れるように形成されている。
グリーンシート10-3の駆動電極パターン16-2は、中間部から一方の端部(前端部)までが複数の駆動電極パターン16-1に対応する幅広に形成され、中間部から他方の端部(後端部)までは、駆動電極パターン16-1の他端部から適当な間隔で離れるように形成されている。
図15(a)において、圧電基板10は、複数枚(図は8枚)のグリーンシート10-1を重ね、その上にグリーンシート10-3と10-2を交互に複数枚(図は4枚)ずつ重ね、その上に複数枚(図は2枚)のグリーンシート10-1を重ねたものを焼成してなる。
従って、圧電基板10の前端面で駆動電極パターン16-1の端部は、図15(a)に示す如く、インク流路板のインク流路溝に対応する狭ピッチで整列するのに対し、圧電基板10の後端面では図15(b)に示す如く、駆動電極パターン16-1および16-2の端部は、同一順位例えば図13のグリーンシート10-2において右側から同じ順番の駆動電極パターン16-1の後端部は上下方向に揃い、順番の異なる駆動電極パターン16-1の後端部はそれぞれ左右方向に離れて露呈する。
そこで、図15(c)に示す如く、圧電基板10の後端面において上下方向に揃う駆動電極パターン16-1および16-2の露呈端を、導電端子19-1〜19-5で接続し、圧電基板10が完成する。
かかる圧電基板10は、複数個の圧電基板10を取得可能な大形基板を焼成後に切断し、しかるのち、一般に印刷手段を利用して導電端子19-1〜19-5を形成することになる。
即ち、従来の圧電基板10では導電端子19-1〜19-5形成のため、駆動電極パターン16-1および16-2は、圧電基板10の後端面で離す必要があった。
以上説明したように、複数の圧電駆動電極を同一圧電素子基板に形成したとき、インク流路および圧電駆動電極を接近させるとクロストークが生じ、そのクロストークの抑制が流路板方式の実用化のための大きな障害となっていた。
そして、クロストークをなくす従来方法は、隣接する圧電駆動電極の間にスリットを形成する構成であり、機械加工によるスリットはその形成に長時間かかり、かつ、スリット形成位置を決める位置決めが煩わしいため、量産に向かないという問題点があった。
さらに、従来の圧電基板は圧電駆動電極を駆動回路に接続する電極端を離す必要から大形化し、圧電基板にガラス等にてなるインク流路板または蓋板を接合する従来構成は、部品点数が多くなってコスト高となり、小形化し難いという問題点もあった。
上述の事情に鑑み、クロストークによる障害なしにインク流路を接近可能とし、インクジェットプリンタヘッドを低コストで小形化することを目的とし、これを達成し得る圧電基板の製造方法を提供する。
上記目的を達成する本発明の圧電基板の製造方法は、複数のノズルにそれぞれ連通する複数のインク流路溝が形成されたインク流路板に圧電基板が接合され、前記圧電基板の内部に前記インク流路板の前記インク流路溝に対応して形成されている圧電駆動用電極に所定の電圧を印加することにより前記インク流路溝を圧縮し、該インク流路溝内のインクを前記ノズルから飛翔させる構造を有するインクジェットヘッドに用いられる前記圧電基板の製造方法であって、圧電粉末よりなり所定部に整列する複数の第1のスルーホールを形成した少なくとも1枚の第1のグリーンシートと、前記第1のスルーホールのそれぞれに連通する複数の第2のスルーホールと個別の前記インク流路溝に対応した前記圧電駆動用電極となる複数の第1の電極パターンとが形成された、圧電粉末よりなる第2のグリーンシートと、前記第1のスルーホールのそれぞれに前記第2のスルーホールを介して連通する複数の第3のスルーホールと複数の前記インク流路溝の領域にまたがる前記圧電駆動用電極となる第2の電極パターンとが形成された、圧電粉末よりなる第3のグリーンシートと、圧電粉末よりなる複数枚の第4のグリーンシートと、を用い、該複数枚の前記第4のグリーンシートを重ねた上に、前記第3のグリーンシートと前記第2のグリーンシートを交互に複数枚ずつ重ね、その上に前記第1のグリーンシートを重ねた積層体を焼成処理することにより、一体化された焼成体を形成する工程と、該焼成処理の後、該焼成体において連通する前記第1のスルーホールと前記第2のスルーホール及び前記第3のスルーホールの内壁に導電層を形成する工程と、該複数のスルーホールの整列方向に前記焼成体を分割する工程と、を含み、前記第2のグリーンシートに形成された前記圧電駆動用電極の一方の電極を構成する前記複数の第1の電極パターンは、同一のグリーンシート上でそれぞれ異なる第2のスルーホールの形成部から延在し、個別の前記インク流路溝に対応した短冊形導体パターンであり、前記第3のグリーンシートに形成された前記圧電駆動用電極の他方の電極を構成する前記第2の電極パターンは、前記第1の電極パターンが延在している前記第2のスルーホールとは連通しない位置にある前記第3のスルーホールの形成部から延在し、複数の前記インク流路溝の領域にまたがる角形導体パターンであるように、該グリーンシート内に前記圧電駆動用電極の前記電極パターンを形成する工程を備え、前記複数のスルーホールの整列方向に前記焼成体を分割する工程で、前記焼成体を前記スルーホールの位置で切断することにより、その切断した端面に前記第1の電極パターンの端部が接続する第1の接続端子と、前記第2の電極パターンの端部が接続する第2の接続端子とを、同一平面上に露呈させることを特徴とする。
前記本発明の圧電基板の製造方法は、スルーホールの内壁に形成した導電層が、圧電駆動電極を駆動回路に接続する接続端子として使用可能である。従って、従来構成の圧電基板において圧電駆動電極の接続部が、圧電基板を所要寸法に切断後に形成されるため、インク流路溝より広ピッチとすることが必要で圧電基板の大型化を促したが、本発明はそのような圧電基板の大形化を不要にする。
図1は本発明の第1と第2の実施例の説明図である。本発明の第1の実施例を簡略化して示す図1(a)において、インクジェットプリンタヘッド21は、圧電基板22の上面に圧電基板23の下面を接合してなり、圧電基板22と23は、圧電粉末を混合した複数枚のグリーンシートを焼成して一体化し、さらなる焼成処理で圧電基板22と23を接合したものである。
上面が平坦な圧電基板22内には、圧電基板23に形成したインク流路溝12に対応する複数の圧電駆動電極24が形成され、下面に複数(図は3本)のインク流路溝12が形成された圧電基板23内には、インク流路溝12の底面(図の上面)に対応する複数の圧電駆動電極25が形成されている。
圧電基板22と23は、それぞれ複数枚の圧電グリーンシートを重ねて焼成することで一体化し、圧電基板23のインク流路溝12は、グリーンシート焼成後の機械加工によって形成している。
かかるインクジェットプリンタヘッド21は、それぞれが複数の電極パターンで構成された圧電駆動電極24と25に、所定の同期駆動電圧を印加すると、圧電基板22と23には図中に破線で示す如く局部的に変形が発生し、対応するインク流路溝12を圧縮する。その結果、圧縮されたインク流路溝12に連通するノズルからインクが飛翔するようになる。ただし、従来の圧電基板10に比べて圧電基板22および23に発生させる変形量は、少なくて済むため、隣接するインク流路溝12に対する干渉が著しく低減される。
次に、圧電基板22と23の具体的製造方法の実施例について説明する。ただし、圧電駆動電極24と25が同一形状の導体パターンで構成されている。圧電基板22と23の製造用として、圧電基板22および23の寸法より大判で厚さが約50μmの複数枚のグリーンシートは、粒径が約1.0mmのPNN系圧電粉末、例えばPb(Ni1/3Nb2/3)O とPbTiO とPbZrO0.5:0.35:0.15の重量比で混合し、さらにPVB(有機バインダ:ポリビニルプチラール)とDBP(可塑剤:ジブビニルブチラール)およびエタノール(有機溶媒)を混合してスラリーとし、そのスラリーからドクターブレード法によって作成する。
かかるグリーンシートから所望寸法のグリーンシートを打抜き形成、例えば100mm角のグリーンシートを打抜き加工で作成する。100mm角のグリーンシートの一部はそのまま第1のグリーンシートとして使用するが、他のものは第2のグリーンシートとして表面に、Ag−Pペーストを使用したスクリーン印刷法で150μm幅の複数本の電極配線パターンを形成する。前記電極配線パターンは、圧電駆動電極24または25の一部となる。
圧電基板22は、それぞれ複数枚の第1のグリーンシートと第2のグリーンシートを重ねて焼成、例えば第1のグリーンシートを30枚重ね、その上に第2のグリーンシートを4枚重ね、さらにその上に第1のグリーンシート12枚重ね、約50MPaの押圧力を加え80℃,1時間の熱処理で一体化させる。
しかるのち、約500℃に加熱した電気炉に約4時間入れて脱脂処理(PVBを除去)し、さらに約1100℃に加熱した電気炉に約4時間入れ焼成処理したのち、所定寸法に切断すると、圧電基板22が完成する。
圧電駆動電極25が圧電駆動電極24と同じ導体パターンの組み合わせである圧電基板23は、それぞれ複数枚の第1のグリーンシートと第2のグリーンシートを重ねて焼成、例えば第1のグリーンシートを14枚重ね、その上に第2のグリーンシートを4枚重ね、さらにその上に第1のグリーンシートを12枚重ねたのち、圧電基板22と同様な一体化処理と脱脂処理および焼成処理を行なう。
しかるのち、所定寸法に切断し、ダイシングソーにて幅200μmで深さが400μmのインク流路溝12を形成すると、圧電基板23が完成する。そこで、圧電基板22の上面と圧電基板23の下面(インク流路溝12形成面)を、それぞれ200μm程度研磨し平坦化させたのち、圧電基板22の上面に圧電基板23の下面を重ね合わせ、約1100℃で3時間の熱処理を施す。すると、圧電基板22と23は接合され、インクジェットプリンタヘッド21が完成する。
本発明の第2の実施例を簡略化して示す図1(b)において、インクジェットプリンタヘッド26は、圧電基板22の上面に圧電基板27の下面を接合してなり、圧電基板22と27は、圧電粉末を混合した複数枚のグリーンシートを焼成して一体化し、さらなる焼成処理で圧電基板22と27を接合したものである。
上面が平坦な圧電基板22内には、圧電基板27に形成したインク流路溝12に対応する複数の圧電駆動電極24が形成され、下面に複数(図は3本)のインク流路溝12が形成された圧電基板27内には、インク流路溝12の底面(図の上面)に対応し、圧電駆動電極24と同一形状の導体パターンにてなる複数の圧電駆動電極25と、インク流路溝12の側方に対応する複数の圧電駆動電極28が形成されている。
圧電基板22と27は、それぞれ複数枚の圧電グリーンシートを重ねて焼成することで一体化し、圧電基板27のインク流路溝12は、グリーンシート焼成後の機械加工によって形成している。
かかるインクジェットプリンタヘッド26は、所定のインク流路溝12を囲む圧電駆動電極、即ち所定のインク流路溝12の上下に位置する圧電駆動電極24と25およびその側方に位置する一対の圧電駆動電極28に、所定の同期駆動電圧を印加すると、図中に破線で示す如く、圧電基板22と27は局部的に変形が発生し、対応するインク流路溝12を圧縮する。その結果、圧縮されたインク流路溝12に連通するノズルからインクが飛翔するようになる。
ただし、一対の圧電駆動電極28は、圧電駆動電極24による圧電基板22の変形を抑制する方向の電圧を印加する。その結果、従来の圧電基板10に比べて圧電基板22および27に発生させる変形量は少なくて済み、かつ、圧電駆動電極28が隣接するインク流路溝12への干渉を抑えるため、従来技術で問題となった干渉が確実に解消する。
なお、インクジェットプリンタヘッド26において、圧電基板22は、インクジェットプリンタヘッド21のそれと同一方法で製造されるため説明を省略し、圧電基板27の具体的製造方法についてその実施例を説明する。
圧電基板27の製造用として、圧電基板27の寸法より大判で厚さが約50μmの複数枚のグリーンシートは、粒径が約1.0mmのPNN系圧電粉末、例えばPb(Ni1/3Nb2/3)O とPbTiO とPbZrOを、0.5:0.35:0.15の重量比で混合し、さらにPVB(有機バインダ)とDBP(可塑剤)およびエタノール(有機溶媒)を混合してスラリーとし、そのスラリーからドクターブレード法によって作成する。
かかるグリーンシートから所望寸法のグリーンシートを打抜き形成、例えば100mm角のグリーンシートを打抜き加工で作成する。100mm角のグリーンシートの一部はそのまま第1のグリーンシートとして使用するが、他の一部は第2のグリーンシートとして表面に、Ag−Pペーストを使用したスクリーン印刷法で150μm幅の複数本の電極配線パターンを形成し、さらに他の一部は第3のグリーンシートとして表面に、Ag−Pペーストを使用したスクリーン印刷法で40μm幅の複数本の電極配線パターンを形成する。前記第2のグリーンシートの電極配線パターンは、圧電駆動電極25の一部となり、前記第3のグリーンシートの電極配線パターンは、圧電駆動電極28の一部となる。
圧電基板27は、それぞれ複数枚の第1のグリーンシートと第2のグリーンシートと第3のグリーンシートを重ねて焼成、例えば第1のグリーンシートを12枚重ね、その上に第3のグリーンシートを4枚重ね、その上に第2のグリーンシートを4枚重ね、さらに第1のグリーンシートを12枚重ね、約50MPaの押圧力を加え80℃,1時間の熱処理で一体化させる。
しかるのち、約500℃に加熱した電気炉に約4時間入れて脱脂処理(PVBを除去)し、さらに約1100℃に加熱した電気炉に約4時間入れ焼成処理し、所定寸法に切断したのち、ダイシングソーにて幅200μmで深さが400μmのインク流路溝12を形成すると、圧電基板23が完成する。
そこで、圧電基板22の上面と圧電基板27の下面(インク流路溝12形成面)を、それぞれ200μm程度研磨し平坦化させたのち、圧電基板22の上面に圧電基板27の下面を重ね合わせ、約1100℃で3時間の熱処理を施す。すると、圧電基板22と27は接合され、インクジェットプリンタヘッド26が完成する。
図2は本発明の第3と第4の実施例の説明図である。本発明の第3の実施例を簡略化して示す図2(a)において、インクジェットプリンタヘッド31は、圧電基板22の上面に接着剤32を介して、圧電基板23の下面を接合してなり、圧電基板22と23は、圧電粉末を混合した複数枚のグリーンシートを焼成して一体化してなる。
前に説明したインクジェットプリンタヘッド21とインクジェットプリンタヘッド31は、圧電基板22と23を使用することで共通するが、その接合手段が異なる。即ち、インクジェットプリンタヘッド21は、圧電基板22と23を焼成接合させたのに対し、インクジェットプリンタヘッド31では接着剤32を使用する。
接着剤32には、従来のインクジェットプリンタヘッドにおける圧電基板10とインク流路板11の接合に使用する接着剤、即ちドライフィルムレジストと呼ばれるフィルム状の接着剤,液状レジスト,感光性ポリイミド等が使用できる。
圧電基板22と23の製造方法は、インクジェットプリンタヘッド21のそれらと同じである。そこで、接着剤32にドライフィルムレジストを使用した圧電基板22と23の接合方法の実施例を説明する。
露光しないと硬度が得られない接着剤(ドライフィルムレジスト)32は、圧電基板22の上面に搭載したのち、露光例えば100mj/cmの紫外線を照射したのち、接着剤32の上に圧電基板23を搭載し、適当な押圧力で圧電基板23を接着剤32に押し付けた状態で、150℃で1時間程度の熱圧着を施す。ただし、圧電基板23はインク流路溝12の形成下面が接着剤32に接する。
かかるインクジェットプリンタヘッド31は、前出のインクジェットプリンタヘッド21と同様に使用し、従来技術で問題となった干渉を著しく低減可能にする。
本発明の第3の実施例を簡略化して示す図2(b)において、インクジェットプリンタヘッド36は、圧電基板22の上面に接着剤32を介して、圧電基板23の下面を接合し
てなり、圧電基板22と23は、圧電粉末を混合した複数枚のグリーンシートを焼成して一体化してなる。
前に説明したインクジェットプリンタヘッド26とインクジェットプリンタヘッド36は、圧電基板22と27を使用することで共通するが、その接合手段が異なる。即ち、インクジェットプリンタヘッド26は、圧電基板22と27を焼成接合させたのに対し、インクジェットプリンタヘッド36では接着剤32を使用する。
インクジェットプリンタヘッド31と同じく接着剤32には、例えばドライフィルムレジストを使用し、その接合方法はインクジェットプリンタヘッド31と同一方法とする。
かかるインクジェットプリンタヘッド36は、前出のインクジェットプリンタヘッド26と同様に使用し、従来技術で問題となった干渉をなくすことが可能になる。
図3は本発明の第5の実施例の説明図であり、インクジェットプリンタヘッド41は、一対の圧電基板42-1と42-2および圧電基板43を重ねた状態で、接着剤32-1と32-2を使用し接合してなる。ただし、圧電基板42-1と42-2および43は、圧電粉末を混合した複数枚のグリーンシートを焼成して一体化してなる。
上面に複数(図は4本)のインク流路溝12が形成された圧電基板42-1と42-2は、それらの基板内に、インク流路溝12のそれぞれの底面に対応する複数の圧電駆動電極44と、下位基板のインク流路溝12に対応する複数の圧電駆動電極45が形成され、圧電基板42-1より上位の圧電基板42-2のインク流路溝12を塞ぐ圧電基板43内には、そのインク流路溝12のそれぞれに対応する複数の駆動電極46が形成されている。
かかるインクジェットプリンタヘッド41において、圧電基板42-1と42-2および43の製造方法、特に圧電駆動電極44と45と46およびインク流路溝12の形成方法は、インクジェットプリンタヘッド21の圧電基板22および23のそれらと同一であり、接着剤32-1にて圧電基板42-1と42-2を接合する方法と、接着剤32-2にて圧電基板42-2と43を接合する方法は、インクジェットプリンタヘッド31において、圧電基板22と23を接合する方法と同一である。
ただし、インクジェットプリンタヘッド41における基板間接合に使用する接着剤32-1と32-2の露光処理前の貼着は、一対の接合面のうちインク流路溝12が形成されない面、即ち接着剤32-1は圧電基板42-2の下面に貼着して露光処理(硬化処理)し、接着剤32-2は圧電基板43の下面に貼着して露光処理(硬化処理)する。
かかるインクジェットプリンタヘッド41は、二色印刷を可能にする構成であり、前出のインクジェットプリンタヘッド21と同様に駆動せしめ、従来技術で問題となった干渉を著しく低減可能にする。
図4は本発明の第6の実施例の説明図であり、インクジェットプリンタヘッド48は、一対の圧電基板49-1と49-2および圧電基板43を重ねた状態で、接着剤32-1と32-2を使用し接合してなる。ただし、圧電基板49-1と49-2は、圧電粉末を混合した複数枚のグリーンシートを焼成して一体化してなる。
上面に複数(図は4本)のインク流路溝12が形成された圧電基板49-1と49-2は、それらの基板内に、インク流路溝12のそれぞれの底面に対応する複数(図は4組)の圧電駆動電極44と、下位基板のインク流路溝12に対応する複数(図は4組)の圧電駆動電極45と、インク流路溝12の両側に位置する複数(図は6組)の駆動電極50が形成
されている。
かかるインクジェットプリンタヘッド48において、圧電基板49-1と49-2および43の製造方法、特に駆動電極44と45と46と50およびインク流路溝12の形成方法は、インクジェットプリンタヘッド26の圧電基板22および27のそれらと同一であり、接着剤32-1および32-2にて圧電基板間を接合させる方法は、インクジェットプリンタヘッド41において、圧電基板42-1と42-2および42-2と43を接合する方法と同一である。
かかるインクジェットプリンタヘッド48は、インクジェットプリンタヘッド41と同じく二色印刷を可能にする構成であり、前出のインクジェットプリンタヘッド36と同様に駆動せしめ、従来技術で問題となった干渉をなくすことが可能になる。
図5は本発明の第7の実施例の説明図であり、インクジェットプリンタヘッド51は、4枚の圧電基板49-1と49-2と49-3と49-4および圧電基板43を重ねた状態で、接着剤32-1と32-2と32-3と32-4を使用し接合してなる。ただし、4枚の圧電基板49-1〜49-4は、圧電粉末を混合した複数枚のグリーンシートを焼成して一体化してなる。
かかるインクジェットプリンタヘッド51において、圧電基板43と49-1〜49-4の製造方法およびそれらの接合方法は、前出の実施例と同一のため省略するが、4枚の圧電基板49-1〜49-4を重ねたのは、黒の単色印刷とフルカラー印刷を可能にするためであり、例えは最上位のインク流通路12に黒色インクを供給するとき、2段目以下の3段のインク流路溝12には、赤色インク,青色インク,黄色インクの中から一色を段別に特定し供給することになる。
かかるインクジェットプリンタヘッド51は、前出のインクジェットプリンタヘッド21と同様に駆動せしめ、従来技術で問題となった干渉を著しく低減可能にし、かつ、黒の単色印刷とフルカラー印刷を可能にする。
図6は本発明の第8の実施例に使用するグリーンシートの説明図、図7と図8は本発明の第8の実施例の説明図である。図6において、発明の第8の実施例によるインクジェットプリンタヘッドには、所定部(図は所定の4箇所)に複数個(図は5個)のスルーホール62が整列する圧電グリーンシート61-1と、所定部に複数個のスルーホール62が整列し、かつ、複数(図は4本)の圧電駆動電極構成用短冊形導体パターン63-1が形成された圧電グリーンシート61-2と、所定部に複数個のスルーホール62が整列し、かつ、圧電駆動電極構成用角形導体パターン63-2が形成された圧電グリーンシート61-3と、単なる圧電グリーンシート61-4を使用する。
グリーンシート61-1〜61-3におけるスルーホール62の所定部は、グリーンシート61-1〜61-3を重ねたとき連通する位置であり、導体パターン63-1はグリーンシート61-2の同一所定部に形成されたスルーホール62の中の複数個(図は整列する5個の中で左端から4個)のスルーホール62から手前に延在し、導体パターン63-2は4本の導体パターン63-1に対応し、かつ、所定(図は整列する5個の中の右端)のスルーホール62に連通する。
グリーンシート61-1〜61-4は、粒径が約1.0mmのPNN系圧電粉末、例えばPb(Ni1/3 Nb2/3)OとPbTiO とPbZrO を、0.5:0.35:0.15の重量比で混合し、さらにPVB(有機バインダ)とDBP(可塑剤)およびエタノール(有機溶媒)を混合してスラリーとし、そのスラリーからドクターブレード法によってシート状とし、所望寸法に切断して所望枚数のグリーンシート61-4を作成する。
グリーンシート61-1は、グリーンシート61-4にスルーホール62を形成してなり、グリーンシート61-2は、グリーンシート61-4にスルーホール62と導体パターン63-1を形成してなり、グリーンシート61-3は、グリーンシート61-4にスルーホール62と導体パターン63-2を形成してなる。
導体パターン63-1と63-2は、Ag−Pdペーストを印刷しそれを乾燥させたものである。そして、同一グリーンシート61-2の複数の導体パターン63-1は、圧電基板として完成したとき個々が別のインク流路溝に対応し、圧電基板の駆動時には電源装置のプラス電圧端子が印加されるようになるのに対し、導体パターン63-2は複数のインク流路溝に対応し、圧電基板の駆動時には電源装置のアース端子またはマイナス端子に接続されるようになる。
図7において、グリーンシート積層体66は、複数枚(図は7枚)のグリーンシート61-4を重ねた上に、グリーンシート61-3と61-2を交互に複数枚(図は4枚)ずつ重ね、その上に少なくとも1枚のグリーンシート61-1を重ねる。
次いで、約10MPaの押圧力を加え60℃で5分間の処理で、重ねられたグリーンシート61-1〜61-4を一体化させてから、約1000℃で10時間の焼成処理を施したのち、無電解めっきでスルーホール62の内壁にNiの導電層67を形成してなる。
なお、導電層67を形成させるとき焼成済みグリーンシート積層体66の上面にもNi層が被着するようになるが、そのNi層は研磨処理で除去したのち、図中の矢印付きの線に沿ってダイシングソーで切断、即ちスルーホール62の整列線に沿う切断と、左右の不要部を除去する切断と、左右に中央部で二分割する切断処理を行なう。
その結果、焼成したグリーンシート積層体66からは、図8に示す圧電基板71が4個取得できる。図8において、(a)は前面から見た斜視図、(b)は後面から見た斜視図であり、前出の圧電基板22に相当する圧電基板71の前面には、インク流路溝に対応する駆動電極群(図は4組の圧電駆動電極)72の端面が露呈し、後面には、駆動電極に電圧を付与する接続端子73-1と73-2と73-3と73-4および73-5が露呈する。
接続端子73-1〜73-5は導電層67の一部、即ちグリーンシート積層体66の前記切断で二分割された導電層67の片側である。そして、図6に示す導体パターン63-1の後端部が接続する接続端子73-1〜73-4は、図示しない電源装置の圧電基板駆動用プラス端子に接続し、図6に示す導体パターン63-2の後端部が接続する接続端子73-5は、図示しない電源装置のアース端子または圧電基板駆動用マイナス端子に接続し、圧電基板71が駆動される。
かかる圧電基板71は、電源装置に対する接続端子73-1〜73-5が、インク流路溝と同じピッチで形成されているため、図15に示す従来の圧電基板10より小形化できる。
なお、本発明の第5,第6,第7の実施例において圧電基板間の接合に、接着剤を使用している。しかし、本発明の第1および第2の実施例において説明した如く、圧電基板間は接着剤を使用しない焼成接合が可能である。従って、本発明の第5,第6,第7の実施例構成から接着剤をなくすことができる。
以上説明したように、本発明によるインクジェットプリンタヘッドは、駆動時の干渉を低減またはなくすことで、クロストークを低減し、インク流路溝のピッチを狭めることが可能となり、さらにスルーホール内の導電層を外部接続端子とすることで、インクジェットプリンタヘッドを小形化させる。
本発明の第1と第2の実施例の説明図 本発明の第3と第4の実施例の説明図 本発明の第5の実施例の説明図 本発明の第6の実施例の説明図 本発明の第7の実施例の説明図 本発明の第8の実施例に使用するグリーンシートの説明図 本発明の第8の実施例の説明図(その1) 本発明の第8の実施例の説明図(その2) インクジェットプリンタの概略を示す斜視図 流路板方式の圧電インクジェットヘッドの分解模式図 図10に示す圧電インクジェットヘッドの断面図 圧電インクジェットヘッドにおける干渉の説明図 インク流路間の干渉防止型圧電インクジェットヘッドの説明図 従来の圧電基板に使用するグリーンシートの説明図 駆動電極を内蔵する従来の圧電基板の説明図
符号の説明
10-1,10-2,10-3,61-1,61-2,61-3,61-4 グリーンシート
12 インク流路溝
16-1,16-2,63-1,63-2 圧電駆動電極用の導体パターン
21,26,31,36,41,48,51 インクジェットプリンタヘッド
22,23,27,42-1,42-2,49-1,49-2,49-3,49-4,71圧電基板
24,25,28,44,45,46,50 圧電駆動電極
32,32-1,32-2 接着剤
62 スルーホール
67 スルーホール内の導体層
73-1,73-2,73-3,73-4,73-5 圧電基板の接続端子

Claims (4)

  1. 複数のノズルにそれぞれ連通する複数のインク流路溝が形成されたインク流路板に圧電基板が接合され、前記圧電基板の内部に前記インク流路板の前記インク流路溝に対応して形成されている圧電駆動用電極に所定の電圧を印加することにより前記インク流路溝を圧縮し、該インク流路溝内のインクを前記ノズルから飛翔させる構造を有するインクジェットヘッドに用いられる前記圧電基板の製造方法であって、
    圧電粉末よりなり所定部に整列する複数の第1のスルーホールを形成した少なくとも1枚の第1のグリーンシートと、
    前記第1のスルーホールのそれぞれに連通する複数の第2のスルーホールと個別の前記インク流路溝に対応した前記圧電駆動用電極となる複数の第1の電極パターンとが形成された、圧電粉末よりなる第2のグリーンシートと、
    前記第1のスルーホールのそれぞれに前記第2のスルーホールを介して連通する複数の第3のスルーホールと複数の前記インク流路溝の領域にまたがる前記圧電駆動用電極となる第2の電極パターンとが形成された、圧電粉末よりなる第3のグリーンシートと、
    圧電粉末よりなる複数枚の第4のグリーンシートと、を用い、
    該複数枚の前記第4のグリーンシートを重ねた上に、前記第3のグリーンシートと前記第2のグリーンシートを交互に複数枚ずつ重ね、その上に前記第1のグリーンシートを重ねた積層体を焼成処理することにより、一体化された焼成体を形成する工程と、
    該焼成処理の後、該焼成体において連通する前記第1のスルーホールと前記第2のスルーホール及び前記第3のスルーホールの内壁に導電層を形成する工程と、
    該複数のスルーホールの整列方向に前記焼成体を分割する工程と、
    を含み、
    前記第2のグリーンシートに形成された前記圧電駆動用電極の一方の電極を構成する前記複数の第1の電極パターンは、同一のグリーンシート上でそれぞれ異なる第2のスルーホールの形成部から延在し、個別の前記インク流路溝に対応した短冊形導体パターンであり、
    前記第3のグリーンシートに形成された前記圧電駆動用電極の他方の電極を構成する前記第2の電極パターンは、前記第1の電極パターンが延在している前記第2のスルーホールとは連通しない位置にある前記第3のスルーホールの形成部から延在し、複数の前記インク流路溝の領域にまたがる角形導体パターンであるように、該グリーンシート内に前記圧電駆動用電極の前記電極パターンを形成する工程を備え、
    前記複数のスルーホールの整列方向に前記焼成体を分割する工程で、前記焼成体を前記スルーホールの位置で切断することにより、その切断した端面に前記第1の電極パターンの端部が接続する第1の接続端子と、前記第2の電極パターンの端部が接続する第2の接続端子とを、同一平面上に露呈させることを特徴とする圧電基板の製造方法。
  2. 前記第1の接続端子は駆動回路の一方の端子に接続され、前記第2の接続端子は前記駆動回路の他方の端子に接続され、前記第1の接続端子と前記第2の接続端子の端子間に電圧が印加されることにより、前記圧電基板が駆動されるものであることを特徴とする請求項記載の圧電基板の製造方法。
  3. 前記導電層を形成する工程では、無電解めっきにより該導電層が形成されることを特徴とする請求項1記載の圧電基板の製造方法。
  4. 前記第1、第2及び第3のグリーンシートのそれぞれについて、一枚のグリーンシート内に同じ構造を複数組形成し、
    前記焼成体を分割する工程によって前記焼成体を切断分離することで、同じ構造を有する電圧基板を複数個得ることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の圧電基板の製造方法。
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