JP2016137660A - 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016137660A
JP2016137660A JP2015014430A JP2015014430A JP2016137660A JP 2016137660 A JP2016137660 A JP 2016137660A JP 2015014430 A JP2015014430 A JP 2015014430A JP 2015014430 A JP2015014430 A JP 2015014430A JP 2016137660 A JP2016137660 A JP 2016137660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
film
piezoelectric actuator
pressurizing chamber
actuator substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015014430A
Other languages
English (en)
Inventor
由宇 喜裕
Yoshihiro Yuu
喜裕 由宇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2015014430A priority Critical patent/JP2016137660A/ja
Publication of JP2016137660A publication Critical patent/JP2016137660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】変位量の低下を大きくぜずに、液体吐出ヘッドの圧電アクチュエータ基板を破損し難くする液体吐出ヘッドを提供する。【解決手段】複数の吐出孔および複数の加圧室10を有する第1流路部材と、加圧部を有する圧電アクチュエータ基板と、絶縁性のフィルム52aとを含んでいる液体吐出ヘッドであって、平面視したとき、加圧部は、加圧室10と重なるように配置されており、フィルム52aと圧電アクチュエータ基板との間には、互いに接合されている接合領域Aと、接合されていない非接合領域Bが配置されており、接合領域Aは、加圧室以外の部分と重なるように配置されており、非接合領域Bは、加圧室と重なるように配置されている。【選択図】図6

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置に関する。
従来、印刷用ヘッドとして、例えば、液体を記録媒体上に吐出することによって、各種の印刷を行なう液体吐出ヘッドが知られている。液体吐出ヘッドは、例えば、吐出孔および吐出孔から液体が吐出されるように液体を加圧する加圧室を含む流路部材と、加圧室を加圧する変位素子を含んだ圧電アクチュエータ基板とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2005−305847号公報
特許文献1に記載されているような液体吐出ヘッドでは、使用中の応力や、製造中に他の部材などと接触することなどで圧電アクチュエータ基板が破損してしまうことがあった。
圧電アクチュエータ基板にフィルムを積層することで、破損を抑制することが考えられるが、フィルムを積層することで変位量が低下するという問題があった。
したがって、本発明の目的は、変位量の低下が大きくならないように、液体吐出ヘッドの圧電アクチュエータ基板を破損し難くすることである。またそのような液体吐出ヘッドを用いた記録装置を提供することにある。
本発明の液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、および該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室を有する流路部材と、該流路部材に積層されており、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する加圧部を有する圧電アクチュエータ基板と、該圧電アクチュエータ基板の、前記流路部材とは反対側に積層されている絶縁性のフィルムとを含んでいる液体吐出ヘッドであって、平面視したとき、前記加圧部は、前記加圧室と重なるように配置されており、前記フィルムと前記圧電アクチュエータ基板との間には、互いに接合されている接合領域と、接合されていない非接合領域が配置されており、前記接合領域は、前記加圧室以外の部分と重なるように配置されており、前記非接合領域は、前記加圧室と重なるように配置されていることを特徴とする。
本発明の液体吐出ヘッドは、前記液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えていることを特徴とする。
本発明の液体吐出ヘッドによれば、変位量の低下が大きくならないように、液体吐出ヘッドの圧電アクチュエータ基板を破損し難くできる。
(a)は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを含む記録装置の側面図であり、(b)は平面図である。 (a)は、図1の液体吐出ヘッドの要部であるヘッド本体の平面図であり、(b)は、(a)から第2流路部材を除いた平面図である。 図2(b)の一部の拡大平面図である。 図2(b)の一部の拡大平面図である。 (a)は、図4のV−V線に沿った部分縦断面図であり、(b)は、図2(a)のヘッド本体の部分縦断面図ある。 (a)本発明の一実施形態の液体吐出ヘッドの接合前の部分縦断面図であり、(b)は、(a)の接合後の部分縦断面図であり、(c)は、圧電アクチュエータ基板とフィルムとの接着状態を示した拡大平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の他の実施形態の液体吐出ヘッドの圧電アクチュエータ基板とフィルムとの接着状態を示した拡大平面図である。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド2を含む記録装置であるカラーインクジェットプリンタ1(以下で単にプリンタと言うことがある)の概略の側面図であり、図1(b)は、概略の平面図である。プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pを搬送ローラ80Aから搬送ローラ80Bへと搬送することにより、印刷用紙Pを液体吐出ヘッド2に対して相対的に移動させる。制御部88は、画像や文字のデータに基づいて、液体吐出ヘッド2を制御して、記録媒体Pに向けて液体を吐出させ、印刷用紙Pに液滴を着弾させて、印刷用紙Pに印刷などの記録を行なう。
本実施形態では、液体吐出ヘッド2はプリンタ1に対して固定されており、プリンタ1はいわゆるラインプリンタとなっている。本発明の記録装置の他の実施形態としては、液体吐出ヘッド2を、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に往復させるなどして移動させる動作と、印刷用紙Pの搬送を交互に行なう、いわゆるシリアルプリンタが挙げられる。
プリンタ1には、印刷用紙Pとほぼ平行となるように平板状のヘッド搭載フレーム70(以下で単にフレームと言うことがある)が固定されている。フレーム70には図示しない20個の孔が設けられており、20個の液体吐出ヘッド2がそれぞれの孔の部分に搭載されていて、液体吐出ヘッド2の、液体を吐出する部位が印刷用紙Pに面するようになっている。液体吐出ヘッド2と印刷用紙Pとの間の距離は、例えば0.5〜20mm程度とされる。5つの液体吐出ヘッド2は、1つのヘッド群72を構成しており、プリンタ1は、4つのヘッド群72を有している。
液体吐出ヘッド2は、図1(a)の手前から奥へ向かう方向、図1(b)の上下方向に細長い長尺形状を有している。この長い方向を長手方向と呼ぶことがある。1つのヘッド群72内において、3つの液体吐出ヘッド2は、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に沿って並んでおり、他の2つの液体吐出ヘッド2は搬送方向に沿ってずれた位置で、3つの液体吐出ヘッド2の間にそれぞれ一つずつ並んでいる。液体吐出ヘッド2は、各液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲が、印刷用紙Pの幅方向に(印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向に)繋がるように、あるいは端が重複するように配置されており、印刷用紙Pの幅方向に隙間のない印刷が可能になっている。
4つのヘッド群72は、記録用紙Pの搬送方向に沿って配置されている。各液体吐出ヘッド2には、図示しない液体タンクから液体、例えば、インクが供給される。1つのヘッド群72に属する液体吐出ヘッド2には、同じ色のインクが供給されるようになっており、4つのヘッド群72で4色のインクが印刷できる。各ヘッド群72から吐出されるイン
クの色は、例えば、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)である。このようなインクを、制御部88で制御して印刷すれば、カラー画像が印刷できる。
プリンタ1に搭載されている液体吐出ヘッド2の個数は、単色で、1つの液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲を印刷するのなら1つでもよい。ヘッド群72に含まれる液体吐出ヘッド2の個数や、ヘッド群72の個数は、印刷する対象や印刷条件により適宜変更できる。例えば、さらに多色の印刷をするためにヘッド群72の個数を増やしてもよい。また、同色で印刷するヘッド群72を複数配置して、搬送方向に交互に印刷すれば、同じ性能の液体吐出ヘッド2を使用しても搬送速度を速くできる。これにより、時間当たりの印刷面積を大きくすることができる。また、同色で印刷するヘッド群72を複数準備して、搬送方向と交差する方向にずらして配置して、印刷用紙Pの幅方向の解像度を高くしてもよい。
さらに、色の付いたインクを印刷する以外に、印刷用紙Pの表面処理をするために、コーティング剤などの液体を印刷してもよい。
プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pに印刷を行なう。印刷用紙Pは、給紙ローラ80Aに巻き取られた状態になっており、2つのガイドローラ82Aの間を通った後、フレーム70に搭載されている液体吐出ヘッド2の下側を通り、その後2つの搬送ローラ82Bの間を通り、最終的に回収ローラ80Bに回収される。印刷する際には、搬送ローラ82Bを回転させることで印刷用紙Pは、一定速度で搬送され、液体吐出ヘッド2によって印刷される。回収ローラ80Bは、搬送ローラ82Bから送り出された印刷用紙Pを巻き取る。搬送速度は、例えば、50m/分とされる。各ローラは、制御部88によって制御されてもよいし、人によって手動で操作されてもよい。
記録媒体は、印刷用紙P以外に、ロール状の布などでもよい。また、プリンタ1は、印刷用紙Pを直接搬送する代わりに、搬送ベルトを直接搬送して、記録媒体を搬送ベルトに置いて搬送してもよい。そのようにすれば、枚葉紙や裁断された布、木材、タイルなどを記録媒体にできる。さらに、液体吐出ヘッド2から導電性の粒子を含む液体を吐出するようにして、電子機器の配線パターンなどを印刷してもよい。またさらに、液体吐出ヘッド2から反応容器などに向けて所定量の液体の化学薬剤や化学薬剤を含んだ液体を吐出させて、反応させるなどして、化学薬品を作製してもよい。
また、プリンタ1に、位置センサ、速度センサ、温度センサなどを取り付けて、制御部88が、各センサからの情報から分かるプリンタ1各部の状態に応じて、プリンタ1の各部を制御してもよい。例えば、液体吐出ヘッド2の温度や液体タンクの液体の温度、液体タンクの液体が液体吐出ヘッド2に加えている圧力などが、吐出される液体の吐出特性(吐出量や吐出速度など)に影響を与えている場合などに、それらの情報に応じて、液体を吐出させる駆動信号を変えるようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態の液体吐出ヘッド2について説明する。図2(a)は、図1に示された液体吐出ヘッド2の要部であるヘッド本体2aを示す平面図である。図2(b)は、ヘッド本体2aから第2流路部材6を除いた状態の平面図である。図3および図4は、図2(b)の拡大平面図である。図5(a)は、図4のV−V線に沿った縦断面図である。図5(b)は、ヘッド本体2aの第1共通流路20の開口20a付近における、第1共通流路20に沿った部分縦断面図である。図6(a)は、液体吐出ヘッド2において、圧電アクチュエータ基板40、フィルム52a、および配線基板60を接合する前の部分縦断面図であり、図6(b)は、(a)の接合後の部分縦断面図である。図7(c)は、圧電アクチュエータ基板40とフィルム52aとの接着状態を示した拡大平面図である
各図は、図面を分かり易くするために次のように描いている。図2〜4では、他のものの下方にあって破線で描くべき流路などを実線で描いている。図2(a)では、第1流路部材4内の流路については、ほとんど省略し、加圧室10の配置のみを示している。
また、液体吐出ヘッド2は、ヘッド本体2a以外に、金属製の筐体や、ドライバIC、配線基板60などを含んでいてもよい。また、ヘッド本体2aは、第1流路部材4と、第1流路部材4に液体を供給する第2流路部材6と、加圧部である変位素子50が作り込まれている圧電アクチュエータ基板40とを含んでいる。配線基板60は、圧電アクチュエータ基板40に電気的に接続され、駆動信号を圧電アクチュエータ基板40に伝える。ヘッド本体2aは、一方方向に長い平板形状を有しており、その方向を長手方向と言うことがある。また、第2流路部材6は、支持部材の役割を果たしており、ヘッド本体2aは、第2流路部材6の長手方向の両端部のそれぞれでフレーム70に固定される。
ヘッド本体2aを構成する第1流路部材4は、平板状の形状を有しており、その厚さは0.5〜2mm程度である。第1流路部材4の第1の主面である加圧室面4−1には、加圧室10が平面方向に多数並んで配置されている。第1流路部材4の第2の主面であり、加圧室面4−1の反対側の面である吐出孔面4−2には、液体が吐出される吐出孔8が平面方向に多数並んで配置されている。吐出孔8は、それぞれ加圧室10と繋がっている。以下において、加圧室面4−1は、吐出孔面4−2に対して、上方に位置しているものとして説明をする。
第1流路部材4には、複数の第1共通流路20および複数の第2共通流路24が、第1方向に沿って伸びるように配置されている。また、第1共通流路20と第2共通流路24とは、第1方向と交差する方向である第2方向に交互に並んでいる。なお、第2方向は、ヘッド本体2aの長手方向と同じ方向である。
第1共通流路20の両側に沿って加圧室10が並んでおり、片側1列ずつ、合計2列の加圧室列11Aを構成している。第1共通流路20とその両側に並んでいる加圧室10とは、第1個別流路12を介して繋がっている。
第2共通流路24の両側に沿って加圧室10が並んでおり、片側1列ずつ、合計2列の加圧室列11Aを構成している。第2共通流路24とその両側に並んでいる加圧室10とは、第2個別流路14を介して繋がっている。なお、以下で、第1共通流路20と第2共通流路24とを合わせて、共通流路と言うことがある。
別の表現をすれば、加圧室10は仮想線上に並んで配置されており、仮想線の一方の側に沿って第1共通流路20が伸びており、仮想線の他方の側に沿って第2共通流路24が伸びている。本実施形態では、加圧室10が並んでいる仮想線は直線状であるが、曲線状や折れ線状であってもよい。
以上のような構成により、第1流路部材4においては、第2共通流路24に供給された液体は、第2共通流路24に沿って並んでいる加圧室10に流れ込み、一部の液体は吐出孔8から吐出され、他の一部の液体は、加圧室10に対して第2共通流路24と反対側に位置している第1共通流路20に流れ込み、第1流路部材4の外に排出される。
第1共通流路20の両側に第2共通流路24が配置されており、第2共通流路24の両側に第1共通流路20が配置されていることにより、1つの加圧室列11Aに対して、1つの第1共通流路20および1つの第2共通流路24が繋がっており、別の加圧室列11
Aに対して、別の第1共通流路20および別の第2共通流路24が繋がっている場合と比較して、第1共通流路20および第2共通流路24の数を約半分にできるので好ましい。第1共通流路20および第2共通流路24の数が少なくて済む分、加圧室10の数を増やして高解像度化したり、第1共通流路20や第2共通流路24を太くして、吐出孔8からの吐出特性の差を小さくしたり、ヘッド本体2aの平面方向の大きさを小さくすることができる。
第1共通流路20に繋がっている第1個別流路12の第1共通流路20側の部分に加わる圧力は、圧力損失の影響で、第1共通流路20に第1個別流路12が繋がっている位置(主に第1方向における位置)により変わる。第2共通流路24に繋がっている第2個別流路14側の部分に加わる圧力は、圧力損失の影響で、第2共通流路24に第2個別流路14が繋がっている位置(主に第1方向における位置)により変わる。第1共通流路20の外部への開口20aを第1方向の端部に配置し、第2共通流路24の外部への開口24aを第3方向の端部に配置すれば、各第1個別流路12および各第2個別流路14の配置による圧力の差が打ち消されるように作用し、各吐出孔8に加わる圧力の差を小さくできる。なお、第1共通流路20の開口20a、および第2共通流路24の開口24aはともに、加圧室面4−1に開口している。
加圧室10は、加圧室面4−1に面して配置されており、変位素子50からの圧力を受ける加圧室本体10aと、加圧室本体10aの下から吐出孔面4−2に開口している吐出孔8に繋がる部分流路であるディセンダ10bとを含んだ中空の領域である。加圧室本体10aは、直円柱形状であり、平面形状は円形状である。平面形状が円形状であることにより変位素子50が同じ力で変形させた場合の変位量、および変位により生じる加圧室10の体積変化を大きくできる。ディセンダ10bは、直径が加圧室本体10aより小さい、直円柱形状であり、断面形状は円形状である。また、ディセンダ10bは、加圧室面4−1から見たときに、加圧室本体10a内に納まる位置に配置されている。
複数ある加圧室10は、加圧室面4−1において、千鳥状に配置されている。複数ある加圧室10は、第1方向に沿った複数の加圧室列11Aを構成している。各加圧室列11Aでは、加圧室10が、ほぼ等間隔で配置されている。隣り合っている加圧室列11Aに属する加圧室10は、第1方向に前記間隔の約半分ずれて配置されている。別の表現をすれば、ある加圧室列11Aに属する加圧室10は、その隣に位置する加圧室列11Aに属する、連続する2つの加圧室10に対して、第1方向のほぼ中央に位置している。
これにより、1つ置きの加圧室列11Aに属している加圧室10は、第2方向に沿って配置されることになり、加圧室行11Bを構成している。
本実施形態では、第1共通流路20は51本、第2共通流路24は50本であり、加圧室列11Aは100列である。なお、ここでは、後述のダミー加圧室10Dのみで構成されているダミー加圧室列11Dは、上述の加圧室列11Aの数に含めていない。また、直接的に繋がっているのがダミー加圧室10Dだけである第2共通流路24は、上述の第2共通流路24の数に含めていない。また、各加圧室列11Aには16個の加圧室10が含まれている。ただし、第2方向の端に位置する加圧室列11Aには、8個の加圧室10および8個のダミー加圧室10Dが含まれている。上述のように、加圧室10は千鳥状に配置されているため、加圧室行11Bの行数は、32行である。
複数ある加圧室10は、吐出孔面4−2において、第1方向および第2方向に沿った格子状に配置されている。複数ある吐出孔8は、第1方向に沿った複数の吐出孔列9Aを構成している。吐出孔列9Aと加圧室列11Aとは、ほぼ同じ位置に配置されている。
加圧室10の面積重心と、加圧室10と繋がっている吐出孔8とは第1方向にずらされて配置されている。1つの加圧室列11A内では、ずらされる方向は同じ方向であり、隣り合う加圧室列11Aでは、ずらされる方向は逆方向になっている。これにより、2行の加圧室行11Bに属する加圧室10から繋がっている吐出孔8は、第2方向に沿って配置された1行の吐出孔行9Bを構成している。
したがって、本実施形態では、吐出孔列9Aは100列であり、吐出孔行9Bは16行である。
加圧室本体10aの面積重心と、加圧室本体10aから繋がっている吐出孔8とは、ほぼ第1方向に位置がずれている。ディセンダ10bは、加圧室本体10aに対して、吐出孔8の方向にずれた位置に配置されている。加圧室本体10aの側壁と、ディセンダ10bの側壁とは接するように配置されており、これにより加圧室本体10a内での液体の滞留を起き難くすることができる。
吐出孔8は、ディセンダ10bの中央部に配置されている。ここで中央部とは、ディセンダ10bの面積重心を中心とする、ディセンダ10bの直径の半分の円内の領域のことである。
第1個別流路12と加圧室本体10aとの接続部は、加圧室本体10aの面積重心に対して、ディセンダ10bとは反対側に配置されている。これにより、ディセンダ10bから流れ込んだ液体は、加圧室本体10a全体に広がった後、第1個別流路12に向かうように流れるため、加圧室本体10a内に液体の滞留が生じ難い。
第2個別流路14は、ディセンダ10bの吐出孔面4−2側の面から、平面方向に引き出されて第2共通流路24と繋がっている。引き出される方向は、加圧室本体10aに対して、ディセンダ10bがずらされる方向と同じである。
第1方向と第2方向とが成す角度は直角からずれている。このため、第1方向に沿って配置されている吐出孔列9Aに属する吐出孔8同士は、その直角からのずれた角度の分、第2方向にずれて配置される。そして、吐出孔列9Aが第2方向に並んで配置されるので、異なる吐出孔列9Aに属する吐出孔8は、その分、第2方向にずれて配置される。これらが合わさって、第1流路部材4の吐出孔8は、第2方向に一定間隔で並んで配置されており、これにより、吐出した液体により形成される画素で所定の範囲を埋めるように印刷ができる。
1つの吐出孔列9Aに属する吐出孔8の配置は、第1方向に沿って完全に一直線上に配置すれば、上述のように所定範囲を埋め尽くすように印刷が可能である。ただし、そのように配置した場合に、プリンタ1に液体吐出ヘッド2を設置する際に生じる第2方向に直交する方向と搬送方向とのずれが、印刷精度に与える影響が大きくなる。そのため、上述の一直線上の吐出孔8の配置から、隣り合う吐出孔列9Aの間で、吐出孔8を入れ替えて配置するのが好ましい。
本実施形態では、吐出孔8の配置は次のようになっている。図3において、吐出孔8を第2方向と直交する方向に投影すると、仮想直線Rの範囲に32個の吐出孔8が投影され、仮想直線R内で各吐出孔8は360dpiの間隔に並ぶ。これにより、仮想直線Rに直交する方向に印刷用紙Pを搬送して印刷すれば、360dpiの解像度で印刷できる。仮想直線R内に投影される吐出孔8は、1列の吐出孔列9Aに属する吐出孔8すべて(16個)と、その吐出孔列9Aの両隣に位置する2つの吐出孔列9Aに属する吐出孔8の半分(8個)ずつである。このような構成にするために、各吐出孔行9Bでは、吐出孔8は、
22.5dpiの間隔で並んでいる。これは、360/16=22.5であるからである。
第1共通流路20および第2共通流路24は、吐出孔8が直線状に並んでいる範囲では、直線になっており、直線がずれる吐出孔8の間で平行にずれている。第1共通流路20および第2共通流路24において、このずれる箇所が少ないので、流路抵抗が小さくなっている。また、この平行にずれる部分は、加圧室10と重ならない位置に配置されているので、加圧室10毎に吐出特性の変動を小さくできる。
第2方向の両方の端の1列(すなわち合わせて2列)の加圧室列11Aには、通常の加圧室10と第1ダミー加圧室10Dとが含まれている(そのため、この加圧室列11Aをダミー加圧室列11Dと言うことがある)。また、ダミー加圧室列11Dのさらに外側には、ダミー加圧室10Dのみが並んでいる1列(すなわち、両端で合わせて2列)のダミー加圧室列11Dが配置されている。第2方向の両方の端に1本ずつ(すなわち合わせて2本)ある流路は、通常の第1共通流路24と同じ形状をしているが、直接的には加圧室10とは繋がっておらず、ダミー加圧室10Dとしか繋がっていない。
第1流路部材4は、第1共通流路20および第2共通流路24からなる共通流路群の第2方向の外側、および第2方向の反対方向である第4方向の外側に位置していて、第1方向に伸びている、端部流路30を有している。端部流路30は、加圧室面4−1に並んでいる第1共通流路20の開口20aのさらに外側に配置されている開口30cと、加圧室面4−1に並んでいる第2共通流路24の開口24aのさらに外側に配置されている開口30dとを繋いでいる流路である。
第2流路部材6は、第1流路部材4の加圧室面4−1に接合されている。第2流路部材6は、第2共通流路24に液体を供給する第2統合流路26と、第1共通流路20の液体を回収する第1統合流路22とを有している。第2流路部材6の厚さは、第1流路部材4よりも厚く、5〜30mm程度である。
第2流路部材6は、外形が直方体状であり、第2方向に最も大きく、次いで第1方向に大きく、厚さは第1方向および第2方向よりも小さい平板形状を有している。第2流路部材6の中央部に貫通孔6aが配置されている。貫通孔6aには、圧電アクチュエータ基板40を駆動する駆動信号を伝達するFPC(Flexible Printed Circuit)などの配線基板60が通される。
第2流路部材6は、第1流路部材4の加圧室面4−1の圧電アクチュエータ基板40が接続されていない領域で接合されている。より具体的には、圧電アクチュエータ基板40を囲むように接合されている。このようにすることで、圧電アクチュエータ基板40に、吐出した液体の一部がミストとなって付着するのを抑制できる。また、第1流路部材4を外周で固定することになるので、第1流路部材4が変位素子50の駆動に伴って振動して、共振などが生じることを抑制できる。
第1統合流路22を、第1流路部材4とは別の、第1流路部材4より厚い第2流路部材6に配置することで、第1統合流路22の断面積を大きくすることができ、それにより第1統合流路22と第1共通流路20とが繋がっている位置の差による圧力損失の差を小さくできる。第1統合流路22の流路抵抗(より正確には第1統合流路22のうちで、第1共通流路20と繋がっている範囲の流路抵抗)は、第1共通流路20の1/100以下にするのが好ましい。
第2統合流路26を、第1流路部材4とは別の、第1流路部材4より厚い第2流路部材
6に配置することで、第2統合流路26の断面積を大きくすることができ、それにより第2統合流路26と第2共通流路24とが繋がっている位置の差による圧力損失の差を小さくできる。第2統合流路26の流路抵抗(より正確には第2統合流路26のうちで、第1統合流路22と繋がっている範囲の流路抵抗)は、第2共通流路24の1/100以下にするのが好ましい。
第1統合流路22を第2流路部材6の短手方向の一方の端に配置し、第2統合流路26を第2流路部材6の短手方向の他方の端に配置し、それぞれの流路を第1流路部材4側に向かわせて、それぞれ第1共通流路20および第2共通流路24と繋げる構造にする。このようにすることで、第1統合流路22および第2統合流路26の断面積を大きく(つまり流路抵抗を小さく)できるともに、第2流路部材6で、第1流路部材4の外周を固定して剛性を高くし、さらに、配線基板60の通る貫通孔6aを設けることができる。
第2流路部材6には、第1統合流路22のうち第2方向に伸びている流路抵抗の低い部分である第1統合流路本体22aとなる溝と、第2統合流路26のうち第2方向に伸びている流路抵抗の低い部分である第2統合流路本体26aとなる溝が配置されている。第1統合流路22の第2方向の端部には、ヘッド本体2aの上部で外部に開口している開口22cが配置されている。第2統合流路26の第4方向の端部には、ヘッド本体2aの上部で外部に開口している開口26cが配置されている。このような構造をしていることにより、第2流路部材6に設けられている孔は、第2流路部材6を上下に貫通しており、第2流路部材6に設けられている溝は、第2流路部材6に開口している。このような構造をしていることにより、第2流路部材6は、上下に組み合わせる金型などに樹脂を射出成型することで作製することができる。
液体は、第2統合流路26の開口26cから供給され、第1統合流路22の開口22cから回収されるが、これに限らず供給と回収を逆にしてもよい。
第1統合流路22および第2統合流路26には、ダンパを設けて、液体の吐出量の変動に対して液体の供給、あるいは排出が安定するようにしてもよい。また、第1統合流路22および第2統合流路26内に、フィルタを設けることにより、異物や気泡が、第1流路部材4に入り込み難くしてもよい。
第1流路部材4の上面である加圧室面4−1には、変位素子50を含む圧電アクチュエータ基板40が接合されており、各変位素子50が加圧室10上に位置するように配置されている。圧電アクチュエータ基板40は、加圧室10によって形成された加圧室群とほぼ同一の形状の領域を占有している。また、各加圧室10の開口は、流路部材4の加圧室面4−1に圧電アクチュエータ基板40が接合されることで閉塞される。圧電アクチュエータ基板40は、ヘッド本体2aと同じ方向に長い長方形状である。また、圧電アクチュエータ基板40には、各変位素子50に信号を供給するための配線基板60が接続されている。第2流路部材6には、中央部に、上下に貫通している貫通孔6aがあり、配線基板60は貫通孔6aを通って制御部88と電気的に繋がれる。配線基板60は、圧電アクチュエータ基板40の一方の長辺の端から他方の長辺の端に向かうように短手方向に伸びる形状にし、配線基板60に配置される配線60bが短手方向に沿って伸び、長手方向に並ぶようにすれば、配線60b間の距離をとりやすくなり、好ましい。
圧電アクチュエータ基板40の上面における各加圧室10に対向する位置には個別電極44がそれぞれ配置されている。
流路部材4は、複数のプレートが積層された積層構造を有している。流路部材4の加圧室面4−1側から順に、プレート4aからプレート4jまでの10枚のプレートが積層さ
れている。これらのプレートには多数の孔や溝が形成されている。孔や溝は、例えば、各プレートを金属で作製し、エッチングで形成できる。各プレートの厚さは10〜300μm程度であることにより、形成する孔や溝の形成精度を高くできる。プレート4e〜hは、同じ形状のプレートであり、それらは1枚のプレートで構成してもよいが、孔を精度よく形成するため、4枚のプレートで構成している。各プレートは、これらの孔が互いに連通して第1共通流路20などの流路を構成するように、位置合わせして積層されている。
平板状の流路部材4の加圧室面4−1には、加圧室本体10aが開口しており、圧電アクチュエータ基板40が接合されている。また、加圧室面4−1には、第2共通流路24に液体を供給する開口24a、および第1共通流路20から液体を回収する開口20aが開口している。流路部材4の、加圧室面4−1と反対側の面である吐出孔面4−2には吐出孔8が開口している。なお、加圧室面4−1にさらにプレートを積層して、加圧室本体10aの開口を塞ぎ、その上に圧電アクチュエータ基板40を接合してもよい。そのようにすれば、吐出する液体が圧電アクチュエータ基板40に接する可能性を低減することができ、信頼性をより高くできる。
液体を吐出する構造としては、加圧室10と吐出孔8とがある。加圧室10は、変位素子50に面している加圧室本体10aと、加圧室本体10aより断面積が小さいディセンダ10bから成っている。加圧室本体10aは、プレート4aに形成されており、ディセンダ10bは、プレート4b〜iに形成された孔が重ねられ、さらにノズルプレート4jで(吐出孔8以外の部分を)塞がれて成っている。
加圧室本体10aには、第1個別流路12が繋がっており、第1個別流路12は、第1共通流路20に繋がっている。第1個別流路12は、プレート4bを貫通する円形状の孔と、プレート4cにおいて平面方向に伸びている貫通溝と、プレート4dを貫通する円形状の孔とを含んでいる。第1共通流路20はプレート4e〜hに形成された孔が重ねられ、さらに上側をプレート4dで、下側をプレート4iで塞がれて成っている。
ディセンダ10bには、第2個別流路14が繋がっており、第2個別流路14は、第2共通流路24に繋がっている。第2個別流路14は、プレート4iにおいて平面方向に伸びている貫通溝である。第2共通流路24はプレート4e〜hに形成された孔が重ねられ、さらに上側をプレート4dで、下側をプレート4iで塞がれて成っている。
液体の流れについて、まとめると、第2統合流路26に供給された液体は、第2共通流路24および第2個別流路14を順に通って加圧室10に入り、一部の液体は吐出孔8から吐出される。吐出されなかった液体は、第1個別流路12を通って、第1共通流路20に入った後、第1統合流路22に入り、ヘッド本体2の外部に排出される。
圧電アクチュエータ基板40は、圧電体である2枚の圧電セラミック層40a、40bからなる積層構造を有している。これらの圧電セラミック層40a、40bはそれぞれ20μm程度の厚さを有している。すなわち、圧電アクチュエータ基板40の圧電セラミック層40aの上面から圧電セラミック層40bの下面までの厚さは40μm程度である。圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bの厚さの比は、3:7〜7:3、好ましく4:6〜6:4にされる。圧電セラミック層40a、40bのいずれの層も複数の加圧室10を跨ぐように延在している。これらの圧電セラミック層40a、40bは、例えば、強誘電性を有する、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系、NaNbO系、BaTiO系、(BiNa)NbO系、BiNaNb15系などのセラミックス材料からなる。
圧電アクチュエータ基板40は、Ag−Pd系などの金属材料からなる共通電極42お
よびAu系などの金属材料からなる個別電極44を有している。共通電極42の厚さは2μm程度であり、個別電極44の厚さは、1μm程度である。
個別電極44は、圧電アクチュエータ基板40の上面における各加圧室10に対向する位置に、それぞれ配置されている。個別電極44は、平面形状が加圧室本体10aより一回り小さく、加圧室本体10aとほぼ相似な形状を有している個別電極本体44aと、個別電極本体44aから引き出されている引出電極44bとを含んでいる。引出電極44bの一端の、加圧室10と対向する領域外に引き出された部分には、接続電極46が配置されている。接続電極46は、例えば銀粒子などの導電性粒子を含んだ導電性樹脂であり、5〜200μm程度の厚さで形成されている。また、接続電極46は、配線基板60に設けられた配線60bと電気的に接合されている。
また、圧電アクチュエータ基板40の上面には、共通電極用表面電極(不図示)が形成されている。共通電極用表面電極と共通電極42とは、圧電セラミック層40aに配置された、図示しない貫通導体を通じて、電気的に接続されている。
詳細は後述するが、個別電極44には、制御部88から配線基板60を通じて駆動信号が供給される。駆動信号は、印刷媒体Pの搬送速度と同期して一定の周期で供給される。
共通電極42は、圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bとの間の領域に面方向のほぼ全面にわたって形成されている。すなわち、共通電極42は、圧電アクチュエータ基板40に対向する領域内のすべての加圧室10を覆うように延在している。共通電極42は、圧電セラミック層40a上に個別電極44からなる電極群を避ける位置に形成されている共通電極用表面電極に、圧電セラミック層40aを貫通して形成されたビアホールを介して繋がっていて、接地され、グランド電位に保持されている。共通電極用表面電極は、複数の個別電極44と同様に、制御部88と直接あるいは間接的に接続されている。
圧電セラミック層40aの個別電極44と共通電極42とに挟まれている部分は、厚さ方向に分極されており、個別電極44に電圧を印加すると変位する、ユニモルフ構造の変位素子50となっている。より具体的には、個別電極44を共通電極42と異なる電位にして圧電セラミック層40aに対してその分極方向に電界を印加したとき、この電界が印加された部分が、圧電効果により歪む活性部として働く。この構成において、電界と分極とが同方向となるように、制御部88により個別電極44を共通電極42に対して正または負の所定電位にすると、圧電セラミック層40aの電極に挟まれた部分(活性部)が、面方向に収縮する。一方、非活性層の圧電セラミック層40bは電界の影響を受けないため、自発的には縮むことがなく活性部の変形を規制しようとする。この結果、圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bとの間で分極方向への歪みに差が生じて、圧電セラミック層40bは加圧室10側へ凸となるように変形(ユニモルフ変形)する。
続いて、液体の吐出動作について、説明する。制御部88からの制御でドライバICなどを介して、個別電極44に供給される駆動信号により、変位素子50が駆動(変位)させられる。本実施形態では、様々な駆動信号で液体を吐出させることができるが、ここでは、いわゆる引き打ち駆動方法について説明する。
あらかじめ個別電極44を共通電極42より高い電位(以下、高電位と称す)にしておき、吐出要求がある毎に個別電極44を共通電極42と一旦同じ電位(以下、低電位と称す)とし、その後所定のタイミングで再び高電位とする。これにより、個別電極44が低電位になるタイミングで、圧電セラミック層40a、40bが元の(平らな)形状に戻り(始め)、加圧室10の容積が初期状態(両電極の電位が異なる状態)と比較して増加す
る。これにより、加圧室10内の液体に負圧が与えられる。そうすると、加圧室10内の液体が固有振動周期で振動し始める。具体的には、最初、加圧室10の体積が増加し始め、負圧は徐々に小さくなっていく。次いで加圧室10の体積は最大になり、圧力はほぼゼロとなる。次いで加圧室10の体積は減少し始め、圧力は高くなっていく。その後、圧力がほぼ最大になるタイミングで、個別電極44を高電位にする。そうすると最初に加えた振動と、次に加えた振動とが重なり、より大きい圧力が液体に加わる。この圧力がディセンダ内を伝搬し、吐出孔8から液体を吐出させる。
つまり、高電位を基準として、一定期間低電位とするパルスの駆動信号を個別電極44に供給することで、液滴を吐出できる。このパルス幅は、加圧室10の液体の固有振動周期の半分の時間であるAL(Acoustic Length)とすると、原理的には、液体の吐出速度
および吐出量を最大にできる。加圧室10の液体の固有振動周期は、液体の物性、加圧室10の形状の影響が大きいが、それ以外に、圧電アクチュエータ基板40の物性や、加圧室10に繋がっている流路の特性からの影響も受ける。
圧電アクチュエータ基板40の圧電セラミック層40a、bは、圧電セラミックスで構成されている。圧電アクチュエータ基板40の厚さ(すなわち、圧電セラミック層40aの上面から、圧電セラミック層40bの下面まで)は、変位量を大きくするため、300μm以下、さらに100μm以下、特に50μm以下とされる。また、圧電セラミックスとしては、圧電定数が大きいため、PZT系材料が使われることが多かったが、鉛が含まれることから、環境負荷を低減させるため、非鉛材料を使うことが望まれている。
非鉛の圧電セラミックスとしては、NaNbO系、BaTiO系、(BiNa)NbO系、BiNaNb15系などがある。いずれも、圧電定数としてはPZT系材料よりも低く、これらの材料を使用するために、圧電アクチュエータ基板40の厚さを、さらに薄くし、35μm以下にされることもある。
圧電アクチュエータ基板40の厚さが薄くなると、製造工程や使用中に破損が生じたり、使用中に層間のマイグレーションが起きる可能性が高くなる。そのため本実施形態では、圧電アクチュエータ基板40の上面(個別電極44が配置されている側)に、フィルム52aを積層し、圧電アクチュエータ基板40の下側(振動板として働く圧電セラミック層40b側)に、フィルム52bを積層する。このような構造は、上述の非鉛の圧電セラミックスを用いる圧電アクチュエータ基板40では特に有用である。
図6(a)は、液体吐出ヘッド2において、圧電アクチュエータ基板40、フィルム52a、および配線基板60を接合する前の部分縦断面図である。接着剤層54の厚さは、0.1〜1μm程度であり、図示するため、厚さを強調して描いている。なお、図5(a)、(b)のプレート間などにも接着剤層54が存在しているが省略して描いている。
図6(a)では、第1流路部材4の上に、フィルム52bおよび圧電アクチュエータ基板40を積層接合し、さらにフィルム52aおよび配線基板60を積層接合している。積層する順序は、これに限らない。例えば、まず圧電アクチュエータ基板40に、フィルム52a、bを積層接合し、その後第1流路部材4や、配線基板60と積層接合してもよい。そのようにすれば、製造工程において圧電アクチュエータ基板40を単体で取り扱う工程を少なくでき、圧電アクチュエータ基板40を破損し難くできるので好ましい。
フィルム52a、bは、可撓性があることにより、圧電アクチュエータ基板40の破損を抑制できる。また、フィルム52a、bがあることにより、圧電セラミック層40a、bに直接水分が付き難くなり、マイグレーションが起き難くなる。フィルム52a、bは、樹脂フィルムであるのが好ましく、例えば、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどを用いることができる。厚さは、圧電アクチュエータ基板40の厚さにもよるが、変位の低下が少なくなるように1〜20μmとする。
圧電アクチュエータ基板40の下側は、第1流路部材4があるため比較的破損し難く、また、圧電アクチュエータ基板40の上側には、電圧の加わる圧電セラミック層40aがあるため、圧電アクチュエータ基板40の保護には、圧電アクチュエータ基板40の下側のフィルム52bよりも、圧電アクチュエータ基板40の上側のフィルム52aの方が重要である。
フィルム52a、bを圧電アクチュエータ基板40よりも大きくし、圧電アクチュエータ基板40の外側で、フィルム52aとフィルム52bとを接合すれば、圧電アクチュエータ基板40の外周の欠けや、外周からの水分の侵入を抑制できるので好ましい。
圧電アクチュエータ基板40の下側に配置されているフィルム52bは、圧電セラミック層40bと合わさって振動板として働くため、それぞれの硬さや厚さを総合的に調整すれば、フィルム52bが存在することによる変位の低下は小さくできる。例えば、フィルム52bが存在する分、圧電セラミック層40bの厚さを薄くしても、フィルム52bが存在するため、圧電セラミック層40bが薄くなっても、破損やマイグレーションを起き難くできる。また、圧電セラミック層40bの方が、フィルム52bよりも硬いため、フィルム52bの厚さが増える分よりも、圧電セラミック層40bの厚さが減る分を小さくしても、変位を同程度にできる。
他方、圧電アクチュエータ基板40の上にフィルム52bを配置する場合は、上述の場合と同様に圧電セラミック層40aを薄くすることで、その部分は変形し易くなるものの、薄くなることで圧電セラミック層40aに生じる、圧電により駆動力も低下するため、変位量は低下してしまう。そのため、圧電アクチュエータ基板40の下側のフィルム52bのように、厚さの調整だけで、変位の低下を小さくするのは難しい。
そこで、フィルム52aと圧電アクチュエータ基板40との接合を、それらの全面で行なうのではなく、フィルム52aと圧電アクチュエータ基板40とが接合している接合領域Aと、フィルム52aと圧電アクチュエータ基板40とが接合していない非接合領域Bとを設ける。接合領域Aと非接合領域Bとは、例えば、接着剤層54をパターンニングして塗布することで作製できる。なお、図6(c)では、右上から左下へ向かっている斜線の領域が接合領域Aであり、左上から右下へ向かっている斜線の領域が非接合領域Bである。
非接合領域Bは、加圧室10と重なるように配置される。これにより、例えば、変位素子50が下側に変位する際には、フィルム52aが平面方向に圧縮されるので、その分変位素子50の変位が低下するが、フィルム52aが圧電アクチュエータ基板40に沿って変形しなくてもよくなるため、変位の低下を小さくできる。なお、個別電極44とフィルム52aとが接触しても、フィルム52aが絶縁性であるので、他の個別電極44と導通して駆動に異常が生じることもない。
非接合領域Bには、加圧室10全体が必ずしも含まれている必要はないが、そのようにすることで、変位素子50の変位の低下を抑制する効果を高くできる。さらに、加圧室10の周囲も非接合領域Bとすることで、変位素子50の変位の低下を抑制する効果をさらに高くできる。加圧室10の一部を非接合領域Bとするときには、加圧室10の面積重心が非接合領域Bに含まれるようにすることで、変位素子50の変位の低下を抑制する効果を比較的高くできる。
接合領域Aは、加圧室10以外の部分と重なるように配置される。接合領域Aは、圧電アクチュエータ基板40とフィルム52aとが重なっている範囲全体に亘って、連続的、あるいは断続的に配置されている。これにより、圧電アクチュエータ基板40とフィルム52aとが剥がれ難くできる。
接合領域Aを、変位素子50と変位素子50との間に配置することで、圧電アクチュエータ基板40よりも軟らかいフィルム52aは、変位素子50が変位する際の振動を、他の変位素子50に伝わる途中で減衰させるので、変位素子50間のクロストークを低減できる。接合領域Aを各変位素子50の周囲を囲むように配置すれば、クロストークをより低減できる。
フィルム52aには、フィルム52aを上下に貫通する第2貫通孔である貫通孔52aaが配置されている。貫通孔52aaの中には、変位素子50を駆動させる駆動信号を伝える接続電極46が配置されている。接続電極46は、個別電極44の引出電極44bの端部に配置されている。接続電極46は、引出電極44bと、配線基板60の配線60bの一部である端子電極とを電気的に接続している。
圧電アクチュエータ基板40とフィルム52aとは、貫通孔52aaの周囲で接合されている。すなわち、接合領域Aが貫通孔52aaの周囲に配置されている。また、配線基板60とフィルム52aとは、貫通孔52aaの周囲で接合されている。図6(c)で、上から下へ向かう線の領域が、フィルム52aと配線基板60との接合領域Cである。このような構造であることにより、接続電極46は、配線60bと引出電極44bとに挟まれて、それらの間の導通を取ることができる。
接続電極46自体は、配線60bあるいは引出電極44bと接合されていなく、接触しているだけでもよいし、配線60bあるいは引出電極44bと接合されていてもよい。接続電極46と、配線60bあるいは引出電極44bとが接合されていた場合でも、接続されている面積が小さいため、長期的な信頼性を高くするのは難しい。そこで、上述のように、貫通孔52aaの周囲を接合することで接続の信頼性を高くする。接続の信頼性をより高くするためには、貫通孔52aaの周囲のフィルム52aと配線基板60との接合領域Cの面積、および貫通孔52aaの周囲の圧電アクチュエータ基板40と配線基板60との接合領域Aの面積を貫通孔52aaの面積よりも大きくするのが好ましい。
接続電極46の形成および配線基板60との接合は、例えば、次のように行なう。圧電アクチュエータ基板40に、導電性の樹脂を塗布し、接続電極46を形成する。接続電極46の高さは、フィルム52aの厚さよりも高くする。より好ましくは、接続電極46の体積は、貫通孔52aaの体積よりも大きくする。次いで、圧電アクチュエータ基板40に、フィルム52aを積層する。さらに、フィルム52aに配線基板60を積層する。全体を押圧しながら接続電極46および接着剤層54を硬化させる。これにより、接続電極46は、それ自体が配線60bおよび引出電極44bと接合しており、さらに、貫通孔52aaの周囲のフィルム52aが、圧電アクチュエータ基板40および配線基板60と接合されている状態になり、接続の信頼性が高くなる。
接続電極46は、圧電アクチュエータ基板40にフィルム52aを積層する前に硬化させてもよい。その場合、接続電極46と配線60bとは接触により導通することになる。
また、接続電極46は、圧電アクチュエータ基板40にフィルム52aを積層した後、導電性の樹脂を、フィルム52aより突起するように、貫通孔52aaに充填することで形成してもよい。
いずれにしても、圧電アクチュエータ基板40と配線基板60との間で、接続電極46が積層方向に押圧されていることで、接続信頼性を高くできる。そのような状態であることは、例えば、配線基板60を剥がしたときに、接続電極46がフィルム52aよりも突起していることで確認できる。
本発明の他の実施形態の液体吐出ヘッド2を図7(a)〜(c)を用いて説明する。図7(a)〜(c)に示した液体吐出ヘッド2は、図2〜5、6(a)、6(b)に示した液体吐出ヘッド2と基本的な構造は同じであり、差異の小さい部位は、同じ符号を付けて説明を省略する。図7(a)〜(c)は、図6(c)で示した部分と同じ部分の拡大平面図である。ただし、図6(c)に示されているフィルム52aと配線基板60との接合領域Cは、図7(a)〜(c)に示した液体吐出ヘッド2にも同じように存在するが、図を分かり易くするため、図7(a)〜(c)では省略してある。
図7(a)の液体吐出ヘッド2では、貫通孔52aaは、非接合領域Bと繋がっている位置に配置されている。より具体的は、非接合領域Bには、引出電極44bに沿って貫通孔52aaに向かって突出している突出部Baが有り、突出部Baは、貫通孔52aaと繋がっている。このような構成により、フィルム52aを積層する際に、圧電アクチュエータ基板40とフィルム52aとの間の非接合領域Bに空気が閉じ込められ難くなる。これにより、閉じ込められた空気により接合が不十分になったり、液体吐出ヘッド2の使用中や製造工程の後工程で、温度が上がった際に閉じ込められた空気が膨張することで、接合が剥がれたりし難くできる。
図7(b)の液体吐出ヘッド2では、加圧室10の中央部と重なるように第1貫通孔である貫通孔52abが配置されている。図7(a)に示した液体吐出ヘッド2の場合と同様に、貫通孔52abは、フィルム52aを積層する際に、圧電アクチュエータ基板40とフィルム52aとの間の非接合領域Bからの空気抜きとして働く。また、貫通孔52abが存在することにより、加圧室10の上に位置しているフィルム52aが、平面方向に圧縮あるいは伸展され易くなる。変位素子50が変位する際には、フィルム52aに、圧縮あるいは伸展する応力が加わることになるので、フィルム52aが変形しやすいことで、変位素子50の変位の低下をより抑制できる。
図7(c)の液体吐出ヘッド2では、非接合領域Bは、加圧室10と重なっている領域の外に広がっている、接合領域Aは、隣り合う各加圧室10の間に、それぞれ独立した円形状で配置されている。加圧室10よりも広い領域に非接合領域Bが広がっているために、加圧室10の上に位置しているフィルム52aが、平面方向に圧縮あるいは伸展され易くなり、変位素子50の変位の低下をより抑制できる。
1・・・カラーインクジェットプリンタ
2・・・液体吐出ヘッド
2a・・・ヘッド本体
4・・・第1流路部材
4a〜4l・・・(第1流路部材の)プレート
4−1・・・加圧室面
4−2・・・吐出孔面
6・・・第2流路部材
6a、6b・・・(第2流路部材の)プレート
6a・・・(第2流路部材の)貫通孔
8・・・吐出孔
9A・・・吐出孔列
9B・・・吐出孔行
10・・・加圧室
10a・・・加圧室本体
10b・・・部分流路(ディセンダ)
10D・・・ダミー加圧室
11A・・・加圧室列
11B・・・加圧室行
11C・・・加圧室配置領域
12・・・第1個別流路
14・・・第2個別流路
20・・・第1共通流路(共通流路)
20a・・・(第1共通流路の)開口
22・・・第1統合流路
22a・・・第1統合流路本体
22c・・・(第1統合流路の)開口
24・・・第2共通流路(共通流路)
24a・・・(第2共通流路の)開口
26・・・第2統合流路
26a・・・第2統合流路本体
26c・・・(第2統合流路の)開口
30・・・端部流路
30a・・・幅広部
30b・・・狭窄部
30c、30d・・・(端部流路の)開口
40・・・圧電アクチュエータ基板
40a・・・圧電セラミック層
40b・・・圧電セラミック層(振動板)
42・・・共通電極
44・・・個別電極
44a・・・個別電極本体
44b・・・引出電極
46・・・接続電極
50・・・変位素子(加圧部)
52a、52b・・・フィルム
52aa・・・(第2)貫通孔
52ab・・・(第1)貫通孔
54・・・接着剤層
60・・・配線基板
60a・・基材
60b・・・配線
70・・・ヘッド搭載フレーム
72・・・ヘッド群
80A・・・給紙ローラ
80B・・・回収ローラ
82A・・・ガイドローラ
82B・・・搬送ローラ
88・・・制御部
A・・・(圧電アクチュエータ基板とフィルムとの)接合領域
B・・・(圧電アクチュエータ基板とフィルムとの)非接合領域
Ba・・・(非接合領域の)突出部
C・・・フィルムと配線基板との接合領域
P・・・印刷用紙

Claims (8)

  1. 複数の吐出孔、および該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室を有する流路部材と、
    該流路部材に積層されており、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する加圧部を有する圧電アクチュエータ基板と、
    該圧電アクチュエータ基板の、前記流路部材とは反対側に積層されている絶縁性のフィルムとを含んでいる液体吐出ヘッドであって、
    平面視したとき、
    前記加圧部は、前記加圧室と重なるように配置されており、
    前記フィルムと前記圧電アクチュエータ基板との間には、互いに接合されている接合領域と、接合されていない非接合領域が配置されており、前記接合領域は、前記加圧室以外の部分と重なるように配置されており、前記非接合領域は、前記加圧室と重なるように配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 平面視したとき、前記接合領域は、前記複数の前記加圧室をそれぞれ囲むように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 平面視したとき、前記非接合領域内の前記フィルムに第1貫通孔が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記フィルムの、前記圧電アクチュエータ基板とは反対側に、前記加圧部に駆動信号を伝達する配線基板が配置されており、前記配線基板と前記フィルムとは、平面視したとき、前記加圧室と重なっている範囲では接合されていないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記フィルムの、前記圧電アクチュエータ基板とは反対側に、前記加圧部に駆動信号を伝達する配線基板が配置されており、前記配線基板と前記加圧部とは、前記フィルムを貫通している第2貫通孔内に配置されている接続電極を介して電気的に接続されており、前記圧電アクチュエータ基板と前記フィルムとは、前記第2貫通孔の周囲で接合されており、前記配線基板と前記フィルムとは、前記第2貫通孔の周囲で接合されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記接続電極は、積層方向に押圧されていることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 平面視したとき、前記第2貫通孔は、前記加圧室と重なって配置されている前記非接合領域と繋がっている位置に配置されていることを特徴とする請求項5または6に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えていることを特徴とする記録装置。
JP2015014430A 2015-01-28 2015-01-28 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置 Pending JP2016137660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015014430A JP2016137660A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015014430A JP2016137660A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016137660A true JP2016137660A (ja) 2016-08-04

Family

ID=56558270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015014430A Pending JP2016137660A (ja) 2015-01-28 2015-01-28 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016137660A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181024A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 京セラ株式会社 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181024A1 (ja) * 2017-03-28 2018-10-04 京セラ株式会社 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JPWO2018181024A1 (ja) * 2017-03-28 2020-01-16 京セラ株式会社 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6130611B1 (ja) 流路部材、液体吐出ヘッドおよび記録装置
JP6336842B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP6209671B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP6379223B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP2018167581A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP6190893B2 (ja) 圧電基板、およびそれを用いたアセンブリ、液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP2016172381A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP6560115B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP6616156B2 (ja) 流路部材、液体吐出ヘッド、記録装置、および流路部材の製造方法
JP2015150881A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP6224499B2 (ja) 圧電素子およびそれを用いた液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP2015150882A (ja) 流路部材、およびそれを用いた液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP6193727B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP2016137660A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP6337150B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法、および液体吐出ヘッド、ならびにそれを用いた記録装置
JP2017094691A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP6169948B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置、ならびに液体吐出ヘッドの製造方法
JP6616146B2 (ja) 液体吐出ヘッド用の流路部材、ならびにそれを用いた、液体吐出ヘッドおよびに記録装置
JP5981486B2 (ja) 液体吐出ヘッド、および記録装置
JP2016137659A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
JP2018034372A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置
WO2015080054A1 (ja) 圧電基板、およびそれを用いたアセンブリ、液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP6571474B2 (ja) 流路部材、およびそれを用いた液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP6166195B2 (ja) 圧電基板、およびそれを用いたアセンブリ、液体吐出ヘッド、ならびに記録装置
JP2015085623A (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置