JP4210199B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空気調和装置に係り、特に、互いに独立した第一の空気吹出口装置と第二の空気吹出口装置とを有し、それら第一及び第二の空気吹出口装置内にそれぞれ設けられた複数の風向部材が連動して自動的に往復回動せしめられ得るように構成された車両用空気調和装置に関するものである。
従来から、車室内に空気を吹き出して車室内の空気の調和を図る車両用空気調和装置の一種として、空気の吹出口を備えた空気吹出口装置内に、平板状等の各種形状を呈する風向部材(ブレード)が一軸回りに回動可能に配設された形式のものが知られている。かかる形式の空気調和装置では、ブレードを回動せしめることによって、空気が種々の方向に吹き出されるようになっている。また、実公平2−33074号公報(特許文献1)等には、空気吹出口装置内の風向部材をモータ等により自動的に首振り運動(往復回動)させるようにしたものが、明らかにされている。このような空気調和装置では、空気の吹出方向が、自動的に連続変化させられることとなる。
ところで、そのような構造を有する空気調和装置のうち、例えば、自動車における冷暖房装置や外気取入口装置の空気通路等に接続されるものにあっては、一般に、互いに独立して構成された第一の空気吹出口装置と第二の空気吹出口装置とが、インストルメントパネルの運転席側部位と助手席側部位とにそれぞれ別個に配設されている。
そこで、本願出願人は、先に、実公平5−28437号公報(特許文献2)や特開2001−171342号公報(特許文献3)等において、上述の如き第一の空気吹出口装置と第二の空気吹出口装置とを有する車両用空気調和装置の有利な構造を提案した。即ち、それらの公報に開示される空気調和装置にあっては、駆動モータと、該駆動モータの回転運動を往復運動に変換する運動変換機構と、各空気吹出口装置内の風向部材の回動に伴って、風向部材と一体的に回動せしめられる駆動アームや駆動板と、それら駆動アームや駆動板を介して、第一及び第二の空気吹出口装置内にそれぞれ設けられた風向部材同士を連結する連結部材とを有している。そして、かかる空気調和装置では、駆動アームが、駆動モータの回転駆動によって、運動変換機構にて往復動せしめられるようになっている。また、それに伴って、連結部材と駆動板とが往復動せしめられる。その結果、第一及び第二の空気吹出口装置内に配された風向部材の全てが連動して往復回動せしめられるようになっているのである。
このような構造とされた従来の空気調和装置においては、1個の駆動モータにて、第一及び第二の空気吹出口装置内に配された全ての風向部材を連動して自動的に往復回動させることが出来る。そのため、第一の空気吹出口装置内の風向部材を回動せしめるための駆動モータと、第二の空気吹出口装置内の風向部材を回動せしめるための駆動モータとをそれぞれ別個に設ける場合に比して、駆動モータの個数が有利に減ぜられる。それ故に、上述の如き構造とされた空気調和装置にあっては、小型軽量化と構造の簡略化が有利に図られ得る。その上、駆動モータの個数が減った分だけ、コストが低減され得ることとなるのである。
ところが、本発明者等が、前記公報に開示される空気調和装置の構造を更に検討した結果、そこには、以下に示す如き問題が内在していることが判明した。
すなわち、従来の空気調和装置にあっては、連結部材の両端部に、係止孔を有するフック部が設けられている。また、駆動アームや駆動板には、係止ピンが各々一体的に突設されている。そして、それら駆動アームと駆動板にそれぞれ設けられた係止ピンが、連結部材の両端部に設けられたフック部の係止孔内に挿入されて、かかる係止孔に係止せしめられている。これによって、第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材が、駆動アームと駆動板とを介して、連結部材にて連結されている。しかしながら、係止ピンが、係止孔内に適当なクリアランスをもって挿入されている。そのため、例えば、走行時における車体の振動により、係止ピンとフック部とが、係止孔内のクリアランスの分だけ相対変位して、係止ピンが係止孔の内周面に衝突する。そのときに、異音が発生するといった問題が惹起されていたのである。
なお、本願出願人は、先に、特開2000−168351号公報(特許文献4)において、上述の如き問題を解消し得る技術を提案している。この技術が採用された空気調和装置は、第二の空気吹出口装置に対して、連結部材を引張する方向に付勢する付勢手段が設けられている。そして、駆動アームと駆動板にそれぞれ設けられた係止ピンが、かかる付勢手段の付勢力に基づいて、連結部材の両端部に設けられたフック部の係止孔の内周面に各々押圧接触せしめられるようになっている。これによって、係止ピンとフック部との相対変位が阻止されるように構成されているのである。
実公平2−33074号公報 実公平5−28437号公報 特開2001−171342号公報 特開2000−168351号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして完成されたものであって、先に提案した異音防止技術とは異なる技術を提案するものである。そして、その解決課題とするところは、互いに独立して構成された第一の空気吹出口装置と第二の空気吹出口装置の内部にそれぞれ設けられた複数の風向部材が、連結部材にて相互に連結せしめられることにより、互いに連動して自動的に往復回動せしめられ得るように構成された車両用空気調和装置において、走行時における振動等に起因した、連結部材の各風向部材に対する連結部での異音の発生が効果的に防止され得るようにした新規な構造を提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、以下に示す車両用空気調和装置を、その第一の態様とするものである。即ち、(a)互いに独立して構成され、内部に一つ以上の風向部材が、第一の係合部を有して、それぞれ回動可能に設けられた第一及び第二の空気吹出口装置と、(b)撓み変形を許容し且つかかる撓み変形に対して復元力を発揮する弾性が具備せしめられると共に、前記第一及び第二の空気吹出口装置内の前記風向部材にそれぞれ設けられた前記第一の係合部に係合可能な第二の係合部を長さ方向の両端部に有し、該第二の係合部の該第一の係合部への係合により、該第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材同士を相互に連結した状態で、往復動可能に設けられ、かかる往復動に伴って、該第一及び第二の空気吹出口装置内にそれぞれ設けられた風向部材を連動して往復回動せしめ得るように構成された連結部材と、(c)該連結部材の長さ方向の中間部位に対応して、配設され、該連結部材の中間部位を押圧乃至は引張して、該連結部材を撓み変形せしめる変形作用部と、(d)駆動モータと、(e)該駆動モータと前記連結部材との間に設けられ、該駆動モータの回転運動を往復運動に変換して、該連結部材を往復動せしめる運動変換機構とを有し、前記連結部材が前記変形作用部にて撓み変形せしめられた状態下において、該連結部材における前記第二の係合部が前記風向部材の前記第一の係合部にそれぞれ係合せしめられることにより、該連結部材の撓み変形に対する復元力に基づいて、該第二の係合部が該第一の係合部に対して押圧接触せしめられた状態で、前記第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材同士が、該連結部材にて連結されるようになっていることを特徴とする車両用空気調和装置を、第一の態様とする。
また、本発明に従う車両用空気調和装置の好ましい第二の態様においては、前記駆動モータと前記運動変換機構とが、前記連結部材の長さ方向中間部位の配設位置に対応する位置に配設されると共に、該運動変換機構が、該駆動モータの回転に伴って往復運動せしめられる往復運動部材を含み、且つ該往復運動部材が、前記連結部材の中間部位を押圧乃至は引張する変形作用部を有して構成される。
さらに、本発明に従う車両用空気調和装置の有利な第三の態様では、前記第一及び第二の空気吹出口装置内にそれぞれ設けられた風向部材の往復回動に伴って、該風向部材と一体的に往復移動せしめられる移動部材が、該第一及び第二の空気吹出口装置に対応して、各々一つずつ更に設けられると共に、前記第一の係合部が、それら二つの移動部材にそれぞれ設けられることにより、該第一の係合部が、該移動部材を介して、該第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材に設けられることとなる。
更にまた、本発明に従う車両用空気調和装置の望ましい第四の態様においては、前記風向部材に設けられた前記第一の係合部と前記連結部材に設けられた記第二の係合部のうちの何れか一方の係合部が、筒状面からなる筒状係合面を有する一方、それらのうちの何れか他方の係合部が、該筒状係合面の周りを包囲する包囲面からなる包囲係合面を有して構成されて、前記連結部材の撓み変形下で、該第二の係合部が該第一の係合部に係合せしめられた状態下において、前記筒状係合面における該連結部材の前記往復動方向に対向する部位に対して、前記包囲係合面が、前記連結部材の撓み変形に対する復元力に基づいて、それぞれ押圧接触せしめられるように構成される。
要するに、本発明に従う車両用空気調和装置の第一の態様によれば、連結部材の撓み変形下において、かかる連結部材の両端側に設けられた第二の係合部が、第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材にそれぞれ設けられた第一の係合部にそれぞれ係合せしめられる。それにより、連結部材の撓み変形に対する復元力に基づいて、第二の係合部が第一の係合部に対して押圧接触せしめられる。そして、その状態で、第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材同士が、連結部材にて連結されている。
それ故、かかる車両用空気調和装置においては、実車に取り付けられた際に、第一の係合部に対する第二の係合部の係合下で、それらの係合部の間に、例えクリアランスが存在していても、走行時における車体の振動等によって第一の係合部と第二の係合部とがクリアランスの分だけ相対変位することが解消される。そして、それによって、それら第一の係合部と第二の係合部とが、互いに衝突せしめられるようなことが有利に回避され得る。
従って、このような本発明に従う車両用空気調和装置にあっては、実車への搭載状態下において、走行時における振動等に起因した、連結部材の各風向部材に対する連結部での異音の発生が効果的に防止され得ることとなるのである。
また、本発明に従う車両用空気調和装置の第二の態様によれば、駆動モータと運動変換機構とが、連結部材の長さ方向中間部位の配設位置に対応する位置に配設されるようになる。そのため、第一の空気吹出口装置や第二の空気吹出口装置に配設される場合等に比して、それら駆動モータと運動変換機構の配設位置の自由度が、有利高められ得る。それ故、例えば、インストルメントパネルの運転席側部位と助手席側部位との間のデッドスペース等に、駆動モータと運動変換機構とを配設することが可能となる。従って、かかるデッドスペースの有効利用が図られ得るといった利点が得られる。
しかも、かかる本発明装置においては、運動変換機構に設けられる往復運動部材に対して、連結部材の中間部位を押圧乃至は引張する変形作用部が設けられている。このため、そのような変形作用部を別部材にて設ける場合に比して、部品点数の減少と、それに伴うコストの削減とが、極めて有利に実現され得ることとなる。
さらに、本発明に従う車両用空気調和装置の第三の態様によれば、連結部材が、第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材の往復回動に伴って一体的に往復移動せしめられる移動部材を介して、各風向部材に取り付けられる。そして、それら各風向部材同士が、連結部材にて相互に連結されることとなる。このため、例えば、連結部材が、各風向部材に対して直接に取り付けられる場合に比して、連結部材の配設位置の自由度が、有利に高められ得る。
更にまた、本発明に従う車両用空気調和装置の第四の態様によれば、第二の係合部が第一の係合部に係合せしめられた状態下において、連結部材の往復動方向の両方向における第二の係合部と第一の係合部の相対変位が有利に阻止され得ることとなる。それによって、連結部材が駆動モータの駆動により往復動せしめられる際に、換言すれば、第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材の自動的な往復回動時に、第一の係合部と第二の係合部との衝突に起因する異音の発生が効果的に防止され得る。その上、連結部材の往復動方向における第二の係合部と第一の係合部の相対変位量に応じて、第一の空気吹出口装置内の風向部材と第二の空気吹出口装置内の風向部材との間で、往復回動の開始時間や回動角度にズレが生ずることが、極めて有利に解消され得ることとなる。
以下、本発明をより具体的に明らかにするために、本発明に係る車両用空気調和装置の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う構造を有する車両用空気調和装置の一例として、自動車のインストルメントパネルに取り付けられる空気調和装置が、概略的に示されている。かかる図からも明らかなように、空気調和装置は、第一及び第二の空気吹出口装置14,16を有して、構成されている。また、それら第一及び第二の空気吹出口装置14,16は、互いに独立した矩形筒状のハウジング10、12を、更に有している。そして、このような第一及び第二の空気吹出口装置14,16は、それぞれのハウジング10,12が、自動車のインストルメントパネルに取り付けられて、その後方開口部が冷暖房装置の空気通路に接続されている。これによって、冷暖房装置から供給される空気が前方開口部から車室内に吹き出されるようになっている。
また、図2に示される如く、第一の空気吹出口装置14のハウジング10内には、風向部材たる縦ブレード18と横ブレード20とが、それぞれ複数個ずつ配設されている。それら縦及び横ブレード18,20は、何れも、長手の平板形状を呈している。そして、それらは、従来と同様に、相対向する壁部間に跨がって、位置せしめられている。
また、複数の縦ブレード18は、互いに平行に、且つ左右方向(図1において、紙面に垂直な方向)に一列に並べられた状態で、ハウジング10内にそれぞれ配されている。そして、上下方向両側端部に設けられた取付軸22にて、ハウジング10の上下に対向する二つの壁部に対して、取付軸22回りに回動可能に軸着されている。また、これら複数の縦ブレード18においては、その下端部に設けられたピン24が、左右方向に延びる連動プレート26にて相互に連結されている。これによって、複数の縦ブレード18のうちの何れか一つものの回動に従って、複数の縦ブレード18の全てが、互いに平行状態を維持しつつ、連動して、取付軸22回りの左右方向に一斉に回動せしめられるようになっている。
一方、複数の横ブレード20は、ハウジング10内において、互いに平行に、且つ上下方向に一列に並べられた状態で配されている。また、図2には明示されてはいないものの、それら複数の横ブレード20にあっても、複数の縦ブレード18と同様に、ハウジング10,12の左右に対向する二つの壁部に対して、それぞれ一軸回りに回動可能に取り付けられている。更に、複数の横ブレード20は、上下方向に延びる連動プレートによって相互に連結されている。これによって、複数の横ブレード20のうちの何れか一つものの回動に従って、全ての横ブレード20が、互いに平行状態を維持しつつ連動して、前記一軸回りの上下方向に一斉に回動せしめられるようになっている。
また、それら複数の縦ブレード18と複数の横ブレード20とが配設されたハウジング10は、上下方向に所定の距離を隔てて対向配置された上側底部28と下側底部30とを有する二重底構造とされている。そして、そのようなハウジング10の上側底部28と下側底部30との間には、移動部材としての往復動プレート32が、左右方向に往復移動可能に配設されている。
この往復動プレート32は、図2及び図3から明らかなように、全体として、矩形の平板形状を呈している。そして、上端面と下端面とに、所定高さを有する凸条34,34が、それぞれ、全長に亘って、連続して延びる状態で、一体的に形成されている。また、かかる往復動プレート32にあっては、板厚方向の一方の面における上部の中央部位に、第一の係合部としての係合爪36が、一体的に突設されている。この係合爪36は、板厚方向に真っ直ぐ突出し、且つ先端部が下方に向かって直角に屈曲せしめられてなる鈎形形状を有している。更に、かかる係合爪36の下方には、フランジ部38が、一体的に設けられている。このフランジ部38は、所定高さ突出し、且つ長さ方向に連続して延びる平板形状を有している。また、往復動プレート32における係合爪36とフランジ部38の形成面とは反対側の面上には、左右方向に連続して延びるラック40が、全長に亘って、一体的に形成されている。
そして、このような往復動プレート32が、ハウジング10の上側底部28と下側底部30との間の隙間内において、ハウジング10内での縦ブレード18の配置位置よりも空気吹出方向前方側(図2中、左側)に、係合爪36の形成面を前面にして、配置されている。一方、上側及び下側底部28,30の相互の対向面には、摺動溝42が、左右方向に一直線に連続して延びるように、それぞれ、形成されている。そして、往復動プレート32が、凸条34,34を、各摺動溝42に、それぞれ、摺動可能に嵌入させると共に、フランジ部30の下面をハウジング10の下側底部30の上面に接触させた状態で、位置せしめられている。これによって、往復動プレート32が、ハウジング10に対して、摺動溝42,42に案内されつつ、左右方向に往復移動可能に組み付けられているのである。
また、前記複数の縦ブレード18のうち、中央に位置する縦ブレード18の下側取付軸22は、ハウジング10の下側底部30を貫通して、取り付けられている。これによって、かかる縦ブレード18の下側取付軸22の下端部が、ハウジング10の上側底部28と下側底部30との間の隙間内に、突出して、位置せしめられている。そして、そのような上側底部28と下側底部30との間の隙間内には、クラッチ機構44が、縦ブレード18の下側取付軸22の下端部と前記往復動プレート32との間に介在せしめられている。
このクラッチ機構44は、上側および下側ギヤ46,48を有している。また、それら上側ギヤ46と下側ギヤ48は、圧縮コイルばね45の付勢力により、互いに押圧接触せしめられている。そして、縦ブレード18の取付軸22の下端部に一体回動可能に取り付けられたギヤ部50が、かかるクラッチ機構44の上側ギヤ46に噛合せしめられている。また、下側ギヤ48には、往復動プレート32のラック40が噛合せしめられている。これにより、往復動プレート32の左右方向への往復移動が、クラッチ機構44を介して、中央の縦ブレード18に伝達せしめられて、かかる縦ブレードが往復回動せしめられるようになっている。そして、それに伴って、全ての縦ブレード18が、一斉に往復回動せしめられるように構成されている。
なお、このクラッチ機構44は、実公平5−28437号公報に記載されるものと同様な構造を有している。それ故、ここでは、後述する如く、往復動プレート32が、駆動モータ52の駆動によって往復移動せしめられる際には、かかる駆動モータ52の駆動力が、クラッチ機構44を介して、縦ブレード18に伝達される。しかしながら、駆動モータ52の駆動停止状態下において、縦ブレード18が手動により回動操作せしめられた際には、かかる縦ブレード18の回動運動の往復動プレート32側への伝達が阻止される。そして、それによって、複数の縦ブレード18の回動位置が、手動により容易に変更せしめられ得るようになっている。
また、図示されてはいないものの、第二の空気吹出口装置16も、第一の空気吹出口装置14と同一の構造とされている。つまり、第二の空気吹出口装置16のハウジング12内にも、複数の縦ブレード18と複数の横ブレード20とが、第一の空気吹出口装置14のハウジング10内に設けられた複数の縦ブレード18と複数の横ブレード20と同様な構造において、回動可能に取り付けられている。更に、往復動プレート32やクラッチ機構44も、第一の空気吹出口装置14のハウジング10内への配設構造と同一の構造をもって配設されている。これによって、第二の空気吹出口装置16のハウジング12内に設けられた複数の縦ブレード18も、その全てのものが、往復動プレート32の左右方向への往復移動に従って、一斉に往復回動せしめられるようになっている。
そして、このような本実施形態の空気調和装置にあっては、図1、図3及び図4に示される如く、第一の空気吹出口装置14と第二の空気吹出口装置16とを左右に位置せしめた状態下において、それらの間に、駆動モータ52が、配置されている。そして、この駆動モータ52の回転駆動によって、各空気吹出口装置14,16のハウジング10,12内にそれぞれ設けられた複数の縦ブレード18を一斉に回動せしめられるようになっている。
すなわち、ここでは、第一及び第二の空気吹出口装置14,16の間に、筒状ブラケット54が配置されている。この筒状ブラケット54は、上下方向に所定距離を隔てて、水平に位置せしめられた天板56及び基板58と、それらを前後の両端部において連結する二つの連結壁部60,60とが、一体的に組み付けられて、構成されている。そして、第一及び第二の空気吹出口装置14,16がそれぞれ位置する方向たる左右方向(図1及び図3中、左右方向)に向かって開口する状態で、位置せしめられている。
また、この筒状ブラケット54における基板58の下面には、例えば、ステッピングモータ等の駆動モータ52が、減速機62を介して、取り付けられている。更に、駆動モータ52の減速機62における出力軸63は、基板58を貫通して、その上面上に突出位置せしめられている。そして、この出力軸63における基板58上の突出部位に対して、クランク64が、相対回転不能に取り付けられている。また、このクランク64の上面には、クランクピン65が、出力軸63への取付部位と所定距離を隔てた位置に、一体的に立設されている。
さらに、筒状ブラケット54における基板58の天板56との対向面上には、案内凸条78が、出力軸63の貫通部位とは所定距離隔てた位置に、左右方向(前記往復動プレート32の往復移動方向)に連続して延びるように、一体形成されている。また、筒状ブラケット54における天板56の基板58との対向面上には、案内溝80が、案内凸条78と対応して延びるように、形成されている。
そして、筒状ブラケット54の基板58と天板56との間には、往復運動部材としてのスライドプレート66が配置されている。このスライドプレート66は、全体として、略T字形状を呈する板材からなっている。そして、かかるT字の頭部に相当する部位が、筒状ブラケット54の開口方向たる左右方向に延びる案内部68とされている。一方、T字の脚部に相当する部位が、係合部70とされている。また、このスライドプレート66においては、案内部68の下面に、全長に亘って左右方向に連続して延びる凹溝72が設けられている。更に、案内部68の上面には、凸条74が、凹溝72と対応して延びるように、形成されている。
また、案内部68の係合部70側とは反対側の面には、係合突起75が、一体的に突出形成されている。この係合突起75は、前記往復動プレート32に設けられた係合爪36と同様な鈎形形状を有している。また、そのような係合突起75の基部側外周面には、外フランジ形態を有するリング状の変形作用部76が、一体形成されている。更に、スライドプレート66の係合部70には、係合溝77が、係合部70の長さ方向に所定長さをもって延びるように設けられている。
そして、このようなスライドプレート66にあっては、筒状ブラケット54の基板58と天板56との間に配置された状態下において、筒状ブラケット54の基板58の上面に一体形成された案内凸条78が、案内部68の凹溝72内に、摺動可能に嵌入されている。また、案内部68の凸条74を、筒状ブラケット54の天板56の下面に設けられた案内溝80内に摺動可能に嵌入せしめている。更に、係合部70の係合溝77内に、駆動モータ52の回転駆動によって回転せしめられるクランク64のクランクピン65が、嵌め込まれて、係合されている。
かくして、スライドプレート66が、筒状ブラケット54の内部に組み付けられている。そして、ステッピングモータからなる駆動モータ52の、例えば、180°の回転角度範囲内での往復回転駆動に伴って、筒状ブラケット54内を、基板58の案内凸条78や天板54の案内溝80に案内されつつ、左右方向に往復スライド移動せしめられるようになっている。このことから明らかなように、ここでは、筒状ブラケット54とスライドプレート66とクランク64とにて、運動変換機構が構成されている。なお、図1及び図3中、82は、駆動モータ52の駆動及び停止を行う作動スイッチである。
而して、本実施形態においては、特に、駆動モータ52の回転駆動によって左右方向に往復スライド移動せしめられるスライドプレート66と、第一及び第二の空気吹出口装置14,16のハウジング10,12内にそれぞれ設けられた複数の縦ブレード18を往復回動せしめる往復動プレート32とが、連結部材84により、特別な構造において、連結されているのである。
すなわち、この連結部材84は、図5に示されるように、一本の長尺なピアノ線からなっている。そして、軸方向において所定の押圧力や引張力が作用せしめられた際に、容易には変形することのない剛性と、軸方向に直角な方向において所定の押圧力や引張力が作用せしめられた際には、湾曲状に撓み変形せしめられ且つそのような撓み変形に対して復元力を発揮する弾性とを有して、構成されている。また、このようなピアノ線からなる連結部材84にあっては、長さ方向の両側先端部位と、その中央部位とが、それぞれ円形に屈曲変形せしめられている。これによって、それら両先端部に、第二の係合部としての先端リング部86がそれぞれ形成されている。また、長さ方向中央部位にも、中央リング部88が設けられている。
そして、図3に示されるように、かかる連結部材84が、第一の空気吹出口装置14と第二の空気吹出口装置16との間に跨って、延びるように配置されている。また、そのような配置状態下で、中央リング部88内に、スライドプレート66の前記係合突起75が挿入されている。更に、各先端リング部86,86内に、前記した各往復動プレート32の係合爪36,36が、各々挿入されている。以て、中央リング部88と各先端リング部86,86とが、スライドプレート66の係合突起75と各往復動プレート32,32の係合爪36,36とに対して、それぞれ係合せしめられている。
これにより、各往復動プレート32,32同士が、連結部材84にて連結されている。そして、その結果として、第一及び第二の空気吹出口装置14,16の各ハウジング10,12内にそれぞれ設けられた複数の縦ブレード18のうちの中央に位置するもの同士が、各往復動プレート32,32を介して、連結部材84により、相互に連結されている。
なお、前述せるように、スライドプレート66の係合突起75と各往復動プレート32,32の係合爪36,36が、何れも鈎形形状とされている。そのため、それら係合突起75と係合爪36,36とが、連結部材84の中央リング部88内と各先端リング部86,85内への挿入状態から、容易には離脱されないようになっている。また、スライドプレート66の係合突起75は、連結部材84の中央リング部88内にガタツキなく挿入されている。
かくして、ここでは、スライドプレート66の左右方向へのスライド移動に伴って、連結部材84が左右方向に往復移動せしめられるようになっている。また、それによって、各往復動プレート32,32が、連結部材84にて押圧乃至は引張せしめられて、左右方向に往復移動せしめられるようになっている。従って、駆動モータ52の回転駆動により、スライドプレート66と連結部材84と各往復動プレート32とが、左右方向に一体的に往復移動せしめられるのに伴って、第一及び第二の空気吹出口装置14,16の各ハウジング10,12内にそれぞれ設けられた複数の縦ブレード18の全てが、一斉に連動して、自動的に往復回動せしめられるように構成されているのである。
そして、本実施形態においては、特に、上述の如き各往復動プレート32同士の連結部材84による連結状態下において、スライドプレート66が、二つの往復動プレート32,32の配置位置を結ぶ直線m(図3に二点鎖線で示す)に対して、各空気吹出口装置14,16の空気吹出方向後方側(図3中、上側)に所定距離だけずらされた位置に配置されている。これによって、連結部材84の中央リング部88が、スライドプレート66の係合突起75の外周面に周設された前記変形作用部76にて、空気吹出方向後方側に押圧されている。そして、その結果、連結部材84が、全体として、空気吹出口方向後方側に向かって凸となる湾曲形態を呈するように、撓み変形せしめられている。なお、このように、連結部材84が、変形作用部76にて押圧されて、撓み変形せしめられるように為すには、例えば、自動車のインストルメントパネルへの空気調和装置の取付時において、筒状ブラケット54を、第一及び第二の空気吹出口装置14,16における各ハウジング10,12のインストルメントパネルへの取付位置よりも空気吹出方向後方側に所定寸法ずらした位置に取り付けるようにすれば良い。
そして、このような連結部材84の撓み変形下で、かかる撓み変形に対する復元力に基づいて、連結部材84を真っ直ぐに延びる形態に戻すように、連結部材84の先端リング部86がそれぞれ形成される両端部位を空気吹出方向後方側に向かって付勢する付勢力が発揮されている。これにより、各先端リング部86の内周面における左右方向(連結部材84の往復移動方向)に対向する部位が、各先端リング部86に挿入される各往復動プレート32の係合爪36の外周面における左右方向に対向する部位に対して、それぞれ押圧接触せしめられる。そしてまた、それによって、各先端リング部86の内周面と各係合爪36の外周面との左右方向に対応する部位同士の間でのクリアランスが消失される。その結果、かかるクリアランスに応じた分だけ、連結部材84と各往復動プレート32とが相対移動せしめられるようなことが、完全に無くされるのである。このことから明らかなように、ここでは、第一の係合部たる各往復動プレート32の係合爪36の外周面にて、筒状係合面が構成されている。また、第二の係合部たる連結部材84の各先端リング部86の内周面にて、包囲係合面が構成されている。
このように、本実施形態の空気吹調和装置においては、連結部材84の各先端リング部86の内周面が、各往復動プレート32の係合爪36の外周面に対して、駆動モータ52の回転駆動に伴う連結部材84と各往復動プレート32の往復移動方向でのクリアランスなしに押圧接触せしめられている。そして、それによって、それら連結部材84と各往復動プレート32との相対移動が阻止されるようになっている。
それ故、かかる空気調和装置にあっては、走行時における車体の振動等によって、或いは駆動モータ52の回転駆動に伴う連結部材84の往復移動時に、連結部材84と各往復動プレート32との相対移動により、各先端リング部86の内周面と係合爪36の外周面とが衝突するようなことが、有利に解消され得る。従って、例えば、ビビリ音やガタツキ音等の異音が生ずるようなことが、効果的に解消され得るのである。
しかも、かかる本実施形態装置では、連結部材84と各往復動プレート32との相対移動が阻止されている。そのため、駆動モータ52の回転駆動に伴って、連結部材84が往復移動せしめられると同時に、各往復動プレート32が往復移動せしめられる。また、それと共に、第一及び第二の空気吹出口装置14,16の各ハウジング10,12内にそれぞれ設けられた複数の縦ブレード18も、一斉に連動して、自動的に往復回動せしめられ得る。それ故に、第一の空気吹出口装置14内の縦ブレード18と第二の空気吹出口装置16内の縦ブレード18との間で、往復回動の開始時間や回動角度にズレが生ずることが、極めて効果的に解消され得ることとなる。
また、このような空気調和装置においては、駆動モータ52やスライドプレート66、クランク64等、連結部材84を往復移動させて、第一及び第二の空気吹出口装置14,16内の縦ブレード18を自動的に往復回動せしめるための駆動機構部が、筒状ブラケット54に組み付けられた状態で、第一及び第二の空気吹出口装置14,16とは別個に配設されている。そのため、例えば、かかる駆動機構部が、第一及び第二の空気吹出口装置14,16の何れかに取り付けられる場合とは異なって、それら第一及び第二の空気吹出口装置14,16の小型化が、有利に図られ得る。また、駆動機構部の配設位置の自由度が有利高められ得る。従って、例えば、インストルメントパネルの運転席側部位と助手席側部位との間のデッドスペース等に、駆動機構部を配設することが可能となる。そして、それによって、そのようなデッドスペースが有効に利用され得るといった利点が得られることとなる。
さらに、本実施形態においては、連結部材84を撓み変形させる変形作用部76が、スライドプレート66の係合突起75に対して一体的に設けられている。そのため、例えば、かかる変形作用部76を独立した一個の部材にて構成する場合に比して、部品点数の削減が有利に図られ得る。また、部品点数が少ない分だけ、コストの低下も、効果的に実現され得る。
更にまた、かかる空気調和装置にあっては、連結部材84が、第一及び第二の空気吹出口装置14,16内の縦ブレード18を往復回動せしめる往復動プレート32を介して、それらの縦ブレード18を連結するように構成されている。それ故、例えば、連結部材84が、第一及び第二の空気吹出口装置14,16内の縦ブレード18に対して直接に取り付けられて、それらの縦ブレード18が連結部材84にて連結されるようになっている場合に比して、連結部材84の配設位置の自由度が、有利に高められ得る。
また、本実施形態においては、連結部材84がピアノ線からなっている。しかも、各往復動プレート32やスライドプレート66に係合せしめられる係合部分が、単に、かかるピアノ線を円形に屈曲せしめて形成されたリング部86,88にて構成されている。そのため、例えば、連結部材が、樹脂チューブ内にワイヤ等が軸方向に移動可能に挿入されてなり、且つそのようなワイヤ等の両端部に適当なフック部材が取り付けられて構成される場合に比して、連結部材84の構造の簡略化と、連結部材84を与える部品点数の削減が有利に図られ得る。そして、これによっても、空気調和装置全体の低コストが、効果的に実現され得る。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎない。本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、第一及び第二のそれら空気吹出口装置14,16内の縦ブレード18に対して、連結部材84を直接に取り付けることにより、それらの縦ブレード18同士を連結部材84にて連結することも可能である。なお、連結部材84を各縦ブレード18に対して直接に取り付ける場合には、第一の係合部たる係合爪36が、各縦ブレード18に設けられることとなる。
また、互いに独立した構造の空気吹出口装置を三つ以上設けても、何等差し支えない。その場合には、それら複数の空気吹出口装置内に設けられた風向部材が、一つの連結部材にて、或いは複数の連結部材にて、直接的に若しくは間接的に連結されることとなる。
さらに、縦ブレード18に代えて、或いはそれに加えて、第一及び第二の空気吹出口装置14,16内に配される横ブレード20を、駆動モータ52の回転駆動に伴って、自動的に往復回動せしめるように構成しても良い。また、縦ブレード18と横ブレード20とを、共に自動的に往復回動させる場合には、それら縦ブレード18と横ブレード20とを同時に或いは独立的に往復回動せしめるように為すことも可能である。
更にまた、各空気吹出口装置14,16のハウジング10,12の形状や、そこに配される縦ブレード18及び横ブレード20の個数や形状、及びその支持形態は、前記実施形態に示されるものに限定されるものではない。それらは、各空気吹出口装置14,16の配設位置や要求される機能等によって、適宜に選択設定されるべきものである。また、各空気吹出口装置14,16内に、風向部材として、縦ブレード18と横ブレード20の何れか一方のみを配設するようにしても、勿論良い。
さらに、駆動モータ52の回転運動を往復運動に変換する運動変換機構としては、例示されるクランク64とスライドプレート66とによるものの他、公知の種々なる運動変換機構が適宜用いられ得る。従って、例えば、かかる運動変換機構をカム機構やリンク機構等によって構成することも、可能である。
また、連結部材84を、変形作用部76にて、空気吹出方向前方側や上方側、下方側等、連結部材84の往復移動方向に対して直角な方向に向かって押圧したり、或いはそれらの方向に引張したりして、撓み変形させるように為しても良い。なお、かかる変形作用部76を、独立した部材にて形成することも、勿論可能である。
さらに、かかる連結部材としては、撓み変形を許容し且つかかる撓み変形に対して復元力を発揮する弾性を有するものであれば、如何なる材質のものも採用され得る。また、予め湾曲形態とされた連結部材を真っ直ぐに延びるように撓み変形させるようにしても良い。なお、そのような湾曲形態を有する連結部材を採用する場合には、例えば、第一及び第二の空気吹出口装置14,16に設けられる各往復動プレート32の配置位置を結ぶ直線m上に、スライドプレート66を配設することが可能となる。
更にまた、第一の係合部は、風向部材に対して直接に若しくは間接的に設けられ、また、第二の係合部は、連結部材に対して、第一の係合部に係合可能な状態で設けられておれば、その構造や配設位置、或いは配設個数が、特に限定されるものではない。
従って、例えば、往復動プレート32や縦ブレード18に対して、適当な貫通孔等を第二の係合部として設ける一方、連結部材84の両端側に、かかる貫通孔に引っ掛けられる状態で突入して、係合する引っ掛け部等を第二の係合部として設けることも可能である。
また、往復運動部材は、駆動モータの回転駆動に伴って、連結部材の往復移動方向に往復運動せしめられるように構成されておれば良い。それ故、例えば、かかる往復運動部材を、駆動モータの回転駆動に伴って、連結部材の往復移動方向に往復回動せしめられるように構成された回動部材等にて構成しても良い。
加えて、前記実施形態では、本発明を、自動車のインストルメントパネルに取り付けられる空気調和装置に対して、適用したものの具体例を示した。しかしながら、本発明は、その他、自動車のインストルメントパネル以外に取り付けられる空気調和装置、或いは自動車以外の車両に取り付けられる空気調和装置の何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものである。また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることが、理解されるべきである。
本発明に従う車両用空気調和装置の一例を示す正面説明図である。 図1におけるII−II断面拡大説明図である。 図1における III−III 断面説明図である。 図1におけるIV−IV断面拡大説明図である。 図1に示された車両用空気調和装置に組み込まれる連結部材を示す斜視説明図である。
符号の説明
10,12 ハウジング 14 第一の空気吹出口装置
16 第二の空気吹出口装置 18 縦ブレード
20 横ブレード 32 往復動プレート
36 係合爪 52 駆動モータ
64 クランク 66 スライドプレート
76 変形作用部 84 連結部材
86 端部リング部

Claims (4)

  1. 互いに独立して構成され、内部に一つ以上の風向部材が、第一の係合部を有して、それぞれ回動可能に設けられた第一及び第二の空気吹出口装置と、
    撓み変形を許容し且つかかる撓み変形に対して復元力を発揮する弾性が具備せしめられると共に、前記第一及び第二の空気吹出口装置内の前記風向部材にそれぞれ設けられた前記第一の係合部に係合可能な第二の係合部を長さ方向の両端部に有し、該第二の係合部の該第一の係合部への係合により、該第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材同士を相互に連結した状態で、往復動可能に設けられ、かかる往復動に伴って、該第一及び第二の空気吹出口装置内にそれぞれ設けられた風向部材を連動して往復回動せしめ得るように構成された連結部材と
    該連結部材の長さ方向の中間部位に対応して、配設され、該連結部材の中間部位を押圧乃至は引張して、該連結部材を撓み変形せしめる変形作用部と、
    前記連結部材を往復動させるための駆動力を回転運動として発生する駆動モータと、
    該駆動モータと前記連結部材との間に設けられ、該駆動モータの回転運動を往復運動に変換して、該連結部材を往復動せしめる運動変換機構と、
    を有し、前記連結部材が前記変形作用部にて撓み変形せしめられた状態下において、該連結部材における前記第二の係合部が前記風向部材の前記第一の係合部にそれぞれ係合せしめられることにより、該連結部材の撓み変形に対する復元力に基づいて、該第二の係合部が該第一の係合部に対して押圧接触せしめられた状態で、前記第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材同士が、該連結部材にて連結されるようになっていることを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記駆動モータと前記運動変換機構とが、前記連結部材の長さ方向中間部位の配設位置に対応する位置に配設されると共に、該運動変換機構が、該駆動モータの回転に伴って往復運動せしめられる往復運動部材を含み、且つ該往復運動部材が、前記連結部材の中間部位を押圧乃至は引張する変形作用部を有して構成されている請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記第一及び第二の空気吹出口装置内にそれぞれ設けられた風向部材の往復回動に伴って、該風向部材と一体的に往復移動せしめられる移動部材が、該第一及び第二の空気吹出口装置に対応して、各々一つずつ更に設けられると共に、前記第一の係合部が、それら二つの移動部材にそれぞれ形成されることにより、該第一の係合部が、該移動部材を介して、該第一及び第二の空気吹出口装置内の風向部材に設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記風向部材に設けられた前記第一の係合部と前記連結部材に設けられた記第二の係合部のうちの何れか一方の係合部が、筒状面からなる筒状係合面を有する一方、それらのうちの何れか他方の係合部が、該筒状係合面の周りを包囲する包囲面からなる包囲係合面を有して構成されて、前記連結部材の撓み変形下で、該第二の係合部が該第一の係合部に係合せしめられた状態下において、前記筒状係合面における該連結部材の前記往復動方向に対向する部位に対して、前記包囲係合面が、前記連結部材の撓み変形に対する復元力に基づいて、それぞれ押圧接触せしめられるようになっている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両用空気調和装置。
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