JP2001171342A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP2001171342A
JP2001171342A JP35958299A JP35958299A JP2001171342A JP 2001171342 A JP2001171342 A JP 2001171342A JP 35958299 A JP35958299 A JP 35958299A JP 35958299 A JP35958299 A JP 35958299A JP 2001171342 A JP2001171342 A JP 2001171342A
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Takayuki Kurosaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ駆動時の音圧の低減と、複数の空気吹
出口装置内の風向部材を連動して回動させる機構におけ
る熱等の外的作用による部分的な破損の防止とを効果的
に図り得る車両用空気吹出口装置を提供する。 【解決手段】 長手の外筒部材74を、その両端部にお
いて、第一の空気吹出口装置14と第二の空気吹出口装
置とに取り付けると共に、該外筒部材74内で、駆動モ
ータの駆動に伴って往復移動せしめられることにより、
各空気吹出口装置内に設けられた風向部材の全てを連動
して往復回動せしめる連結部材72を、該外筒部材74
内に往復移動可能に挿通配置する一方、該第一の空気吹
出口装置14の少なくとも駆動モータが設けられる部位
31を剛性の高い材料にて構成すると共に、該外筒部材
74の一端部を、その長手方向において移動可能に保持
する保持機構82にて保持せしめた状態で、該第一の空
気吹出口装置14に取り付け、更に、前記第二の空気吹
出口装置に対して、該外筒部材74の他端部を該外筒部
材74の長手方向に移動不能に取り付けて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、車両用空気調和装置に係り、特
に、互いに独立した第一の空気吹出口装置と第二の空気
吹出口装置とを有し、それら第一及び第二の空気吹出口
装置内にそれぞれ設けられた複数の風向部材の全てが連
動して自動的に往復回動せしめられ得るように構成され
た車両用空気調和装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、車室内に空気を吹き出して車室
内の空気の調和を図る車両用空気調和装置の一種とし
て、空気の吹出口を備えた空気吹出口装置内に、平板状
等の各種形状を呈する風向部材(ブレード)が一軸回り
に回動可能に配設されてなり、このブレードを回動せし
めることによって種々の方向に空気を吹き出させるよう
にした形式のものが知られている。また、実公平2−3
3074号公報等には、かかる形式の空気調和装置にお
いて、ブレードをモータ等により自動的に首振り運動
(往復回動)させることによって、空気の吹出方向を連
続的に変化させるようにした構造のものが、明らかにさ
れている。
【0003】ところで、そのような構造を有する空気調
和装置のうち、例えば、自動車における冷暖房装置や外
気取入口装置の空気通路等に接続されるものにあって
は、一般に、互いに独立して構成された第一の空気吹出
口装置と第二の空気吹出口装置とが、インストルメント
パネルの運転席側部位と助手席側部位とにそれぞれ別個
に配設されている。
【0004】そこで、本願出願人は、先に、実公平5−
28437号公報において、上述の如き第一の空気吹出
口装置と第二の空気吹出口装置とを有する車両用空気調
和装置の有利な構造を提案した。即ち、かかる公報に開
示される空気調和装置にあっては、第一の空気吹出口装
置に、駆動モータと、該駆動モータの回転運動を往復運
動に変換して該第一の空気吹出口装置内の風向部材を往
復回動せしめる運動変換機構とが設けられると共に、か
かる運動変換機構と第二の空気吹出口装置内の風向部材
との間に、それらを連結する連結部材が往復移動可能に
設けられて、該運動変換機構による往復運動が、該連結
部材の往復移動にて該第二の空気吹出口装置内の風向部
材に伝達せしめられることにより、第一及び第二の空気
吹出口装置内に配された風向部材の全てが連動して往復
回動せしめられるようになっているのである。このよう
な構造の空気調和装置においては、1個の駆動モータに
て、第一及び第二の空気吹出口装置内に配された全ての
風向部材を連動して自動的に往復回動させることが出来
るところから、第一の空気吹出口装置と第二の空気吹出
口装置内に駆動モータをそれぞれ1個ずつ配設する場合
に比して、駆動モータの個数が有利に減ぜられ、それに
よって、小型軽量化と構造の簡略化が有利に図られ得、
しかも駆動モータの個数が減った分だけ、コストが低減
され得ることとなるのである。
【0005】ところが、本発明者等の更なる検討によれ
ば、前記公報に開示される空気調和装置を実際に取り付
けた場合において、以下に示す如き幾つかの問題が生じ
ることが判明した。
【0006】すなわち、かかる空気調和装置を実車に装
着する際には、前記公報に記載されるように、例えば、
第一及び第二の空気吹出口装置が、それぞれ、内部に風
向部材が配設される樹脂製のハウジングと、該ハウジン
グに一体形成されたブラケットとを有して構成され、そ
して、第一の空気吹出口装置のブラケットに、モータと
運動変換機構とが配設される一方、第二の空気吹出口装
置のブラケットに、ハウジング内の風向部材を往復運動
により回動せしめる駆動板が配設されることとなる。ま
た、連結部材として、第一の空気吹出口装置と第二の空
気吹出口装置との間に延びる長手の筒状のカバー内に、
その長手方向において往復移動可能に挿通せしめられた
ワイヤが採用され、このワイヤの一端部が、第一の空気
吹出口装置に設けられた運動変換機構に取り付けられる
一方、その他端部が、第二の空気吹出口装置に設けられ
た駆動板に固定され、この駆動板を介して、第二の空気
吹出口装置内の風向部材に取り付けられる。更に、かか
るワイヤが挿通せしめられる筒状のカバーは、その両端
部において、各空気吹出口装置にそれぞれ位置固定に取
り付けられることとなるのである。
【0007】このため、そのような空気調和装置におい
ては、例えば、成形性や経済性等の点から、筒状のカバ
ーを樹脂チューブにて構成した場合、何らかの理由で、
かかるカバーに熱が加えられた際に、熱収縮によりカバ
ーの長さが短縮せしめられ、それによって、各空気吹出
口のブラケットに対するカバーの取付部位に大きな負荷
がかかり、以てかかる取付部位が損傷乃至は破損する恐
れがあったのである。また、空調装置全体が加熱された
際にも、カバーとそれが固定されるブラケットのそれぞ
れの熱収縮量の違いによって、カバーだけが加熱された
際と同様な問題が惹起される可能性が大きかったのであ
る。
【0008】さらに、かかる空気調和装置にあっては、
カバーの両端部が、弾性変形可能な係合爪等によって、
各空気吹出口装置のブラケットに対して、それぞれワン
タッチで固定され得るように、通常、それら各ブラケッ
トが、該係合爪を一体形成し得る弾性変形可能な樹脂材
料にて構成されるが、そうすると、モータの駆動に伴っ
て、該モータが取り付けられるブラケットが振動し、そ
れによって騒音が発生するといった問題が惹起されるこ
とがあったのである。
【0009】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、第一及び第二の空気吹出口装置を有し、
それら各空気吹出口装置に対して、長手の外筒部材が、
その両端部において取り付けられると共に、各空気吹出
口装置内に配された風向板を連結する連結部材が該外筒
部材内に往復移動可能に挿通され、かかる連結部材が一
つのモータの駆動に伴って該外筒部材内で往復移動せし
められることにより、第一及び第二の空気吹出口装置内
の全ての風向板が連動して自動的に往復回動せしめられ
得るように構成された車両用空気調和装置において、モ
ータの駆動に伴う騒音の発生を有利に抑制乃至は解消し
得ると共に、種々の外的作用による外筒部材の長さの変
化に伴う該外筒部材の各空気吹出口装置への取付部位の
損傷乃至は破損を効果的に防止することが出来るように
改良された構造を提供することにある。
【0010】
【解決手段】そして、本発明は、かかる課題の解決のた
めに、互いに独立して構成され、内部に一つ以上の風向
部材がそれぞれ回動可能に設けられた第一の空気吹出口
装置と第二の空気吹出口装置とを有する車両用空気調和
装置であって、該第一の空気吹出口装置に対して、駆動
モータと、該駆動モータの回転運動を往復運動に変換し
て該第一の空気吹出口装置内の前記風向部材を往復回動
せしめる運動変換機構とを設ける一方、かかる運動変換
機構と第二の空気吹出口装置内の前記風向部材との間
に、それらを連結する連結部材を往復移動可能に設け、
更に、該連結部材がその往復移動方向において移動可能
に挿通される長手の外筒部材を、その両端部において、
それぞれ該第一の空気吹出口装置と該第二の空気吹出口
装置とに取り付けて、前記運動変換機構による往復運動
を、該連結部材にて該第二の空気吹出口装置内の風向部
材に伝達せしめることにより、該第一及び第二の空気吹
出口装置内に設けられた風向部材の全てを連動して往復
回動せしめるようにしたものにおいて、前記第一の空気
吹出口装置の少なくとも前記駆動モータが設けられる部
位を、該駆動モータの駆動に伴う振動の発生を抑制乃至
は阻止し得る剛性の高い材料にて構成すると共に、前記
外筒部材をその長手方向において移動可能に保持する保
持機構を該第一の空気吹出口装置に設けて、該外筒部材
の一端部を該保持機構にて保持せしめた状態で、該第一
の空気吹出口装置に取り付ける一方、前記第二の空気吹
出口装置に対して、該外筒部材の他端部を該外筒部材の
長手方向に移動不能に取り付けたことを特徴とする車両
用空気調和装置を、その要旨とするものである。
【0011】このような本発明に従う車両用空気調和装
置にあっては、第一の空気吹出口装置の少なくとも前記
駆動モータが設けられる部位が、駆動モータの駆動に伴
う振動の発生を抑制乃至は阻止し得る剛性の高い材料に
て構成されているところから、駆動モータが駆動せしめ
られた際に、第一の空気吹出口装置における駆動モータ
の取付部位が振動し、それによって、騒音が発生するよ
うなことが、効果的に抑制乃至は解消せしめられ得るの
である。
【0012】また、かかる車両用空気調和装置において
は、外筒部材の一端部が、第一の空気吹出口装置に設け
られた保持機構に対して外筒部材の長手方向に移動可能
に保持せしめられた状態下で、第一の空気吹出口装置に
取り付けられている一方、外筒部材の他端部が、第二の
空気吹出口装置に対して外筒部材の長手方向に移動不能
に取り付けられているところから、かかる外筒部材が、
加熱による収縮或いは膨張や、その他の外的作用により
長さが変化せしめられる材質のものにて構成される場合
にあっても、そのような外筒部材の伸び縮みに伴って、
外筒部材の一端部において、第一の空気吹出口装置の保
持機構に保持される位置が容易に変化せしめられ得、そ
れによって、外筒部材の長さが変化せしめられた際に、
該外筒部材の各空気吹出口装置への取付部位において大
きな負荷がかかるようなことが効果的に回避せしめられ
得るのである。
【0013】従って、かくの如き本発明に従う車両用空
気調和装置にあっては、モータの駆動に伴う騒音の発生
が、有利に抑制乃至は解消され得ると共に、種々の外的
作用による外筒部材の長さ変化に伴う外筒部材の各空気
吹出口装置への取付部位の損傷乃至は破損が、極めて効
果的に防止され得ることとなるのである。
【0014】また、かかる車両用空気調和装置において
は、駆動モータが配設されていない第二の空気吹出口装
置に対して、外筒部材の他端部が、該外筒部材の長手方
向に移動不能に取り付けられているところから、上述の
如き駆動モータの駆動に伴う騒音の低減乃至は防止効果
を何等損ねることなく、第二の空気吹出口装置における
外筒部材の取付部位を弾性変形可能な材料にて構成する
ことが出来、それによって、かかる第二の空気吹出口装
置における外筒部材の取付部位に一体形成された弾性変
形可能な係合爪等にて、外筒部材の他端部を第二の空気
吹出口装置にワンタッチで取り付けることが可能とな
り、以て外筒部材の第二の空気吹出口装置への取付操作
が容易となるといった利点が得られるのである。
【0015】なお、本発明に従う車両用空気調和装置に
あっては、第一の空気吹出口装置の少なくとも前記駆動
モータが設けられる部位を構成するのに使用される剛性
の高い材料が、特に限定されるところではないものの、
例えば、かかる材料として、ガラス繊維強化樹脂が使用
され、その中でも、ガラス繊維強化ポリプロピレンやガ
ラス繊維強化ポリブチレンテレフタレート等が好適に使
用される。このような材料を、前記剛性の高い材料とし
て使用すれば、例えば、かかる材料として金属材料を用
いる場合に比して、第一の空気吹出口装置における少な
くとも前記駆動モータの配設部位を、優れた成形性と軽
量性とを確保しつつ、有利に成形することが出来るので
ある。
【0016】また、このような本発明に従う車両用空気
調和装置の有利な態様の一つによれば、前記第二の空気
吹出口装置における少なくとも前記外筒部材の他端部の
取付部位を弾性変形可能な材料にて構成すると共に、該
取付部位に、一対の係合体を互いに間隔をおいて一体形
成して、該一対の係合体を弾性変形させながら、それら
一対の係合体の間に該外筒部材の他端部を押し込んで、
該外筒部材の長手方向への移動を阻止するように、該外
筒部材を該一対の係合体に係合せしめることにより、該
外筒部材の他端部が、該第二の空気吹出口装置に対し
て、該外筒部材の長手方向に移動不能に取り付けられる
ように構成される。かかる構成を採用すれば、外筒部材
の他端部を、単に、一対の係合体の間に押し込むだけの
ワンタッチの操作で、第二の空気吹出口装置に取り付け
ることが出来、それによって、外筒部材の第二の空気吹
出口装置への取付けが、容易に且つ迅速に行われ得るこ
ととなるのである。
【0017】さらに、本発明に従う車両用空気調和装置
の望ましい別の態様の一つによれば、前記外筒部材がそ
の長手方向において摺動可能に挿通せしめられる挿通孔
が、前記保持機構に設けられ、該外筒部材の前記一端部
が、該保持機構の挿通孔内に挿通せしめられて保持され
ることとなる。
【0018】このような構成を有する車両用空気調和装
置にあっては、外筒部材の一端部が、第一の空気吹出口
装置に対して、極めて簡略な構造をもって、外筒部材の
長手方向に移動可能な状態で、容易に取り付けられ得る
のであり、また、外筒部材の一端部が、保持機構の挿通
孔内を摺動して、外筒部材の長手方向に移動せしめられ
るようになっているため、外筒部材の長手方向への移動
の際に、外筒部材のガタ揺れも、有利に防止され得る。
【0019】なお、外筒部材の一端部が、保持機構に設
けられた挿通孔内に挿通されて保持される場合にあって
は、有利には、該挿通孔の側壁部に、前記連結部材が通
過可能な幅を有するスリットが、該側壁部の全長にわた
って連続して延びるように形成され、該連結部材が、該
スリットを通過して該挿通孔内に挿通せしめられ得るよ
うに構成される。このような構成を採用すれば、外筒部
材の一端部側における連結部材の端部を、第一の空気吹
出口装置の運動変換機構に連結させた状態下で、スリッ
トを通して保持部の挿通孔内に挿通せしめることが可能
となるといった利点が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明に係る車両用空気調和装置の構
成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することと
する。
【0021】先ず、図1には、本発明に従う構造を有す
る車両用空気調和装置の一例として、自動車のインスト
ルメントパネルに取り付けられる空気調和装置が、概略
的に示されている。かかる図からも明らかなように、空
気調和装置は、互いに独立した矩形筒形状のハウジング
10、12をもって形成された、第一及び第二の空気吹
出口装置14及び16を有して構成されている。そし
て、これら第一及び第二の空気吹出口装置14、16
は、それぞれのハウジング10、12が、自動車のイン
ストルメントパネルに取り付けられて、その後方開口部
が冷暖房装置の空気通路に接続されることにより、冷暖
房装置から供給される空気が前方開口部から車室内に吹
き出されるようになっている。
【0022】また、図2及び図4に示される如く、その
ような第一及び第二の空気吹出口装置14、16のハウ
ジング10及び12内には、長手の平板形状を呈する、
風向部材たる縦ブレード18と横ブレード20とが、従
来と同様に、相対向する壁部間に跨がって、それぞれ複
数個ずつ配設されている。そして、複数の縦ブレード1
8は、互いに平行に、且つ左右方向に一列に並べられた
状態で、ハウジング10,12内にそれぞれ配されてお
り、その上下方向両側端部に設けられた取付軸22に
て、ハウジング10,12の上下に対向する二つの壁部
に対して、該取付軸22回りに回動可能に軸着されてい
る。また、これら複数の縦ブレード18においては、そ
の下端部に設けられたピン24が、左右方向に延びる連
動プレート26にて相互に連結されており、それによっ
て、中央に位置する縦ブレード18における取付軸22
の下部に一体的に設けられた操作ノブ28の回動操作に
従って、互いに平行状態を維持しつつ連動して、取付軸
22回りに回動せしめられるようになっている。
【0023】一方、複数の横ブレード20は、ハウジン
グ10,12内において、互いに平行に、且つ上下方向
に一列に並べられた状態で配されている。また、図示さ
れてはいないものの、それら複数の横ブレード20にあ
っても、前記複数の縦ブレード18と同様に、ハウジン
グ10,12の左右に対向する二つの壁部に対して、そ
れぞれ一軸回りに回動可能に取り付けられていると共
に、上下方向に延びる連動プレートによって相互に連結
されており、以て、中央に位置する横ブレード20に設
けられた操作ノブ30の回動操作に従って、互いに平行
状態を維持しつつ連動して、前記一軸回りに回動せしめ
られるようになっている。
【0024】そして、本実施形態では、そのような構造
を有する第一及び第二の空気吹出口装置14,16のう
ち、第一の空気吹出口装置14に対してのみ、縦ブレー
ド18を自動的に往復回動(首振り運動)させるための
駆動モータと運動変換機構とが設けられている。
【0025】すなわち、図2及び図3に示されるよう
に、第一の空気吹出口装置14におけるハウジング10
の下方には、板状のブラケット31が固定されており、
このブラケット31の下面に対して、減速機32を有す
るモータ34が取り付けられている。また、かかるモー
タ34の減速機32における出力軸38には、クランク
40が相対回転不能に取り付けられている。なお、ここ
では、モータ34が取り付けられるブラケット31が、
高い剛性を有するガラス繊維強化ポリプロピレンにて構
成されており、それによって、モータ34の駆動時に、
ブラケット31が振動するようなことが可及的に防止さ
れ得るようになっている。また、図2中、36は、モー
タ34の駆動及び停止を行う作動スイッチである。
【0026】一方、ブラケット31の上方には、平板形
状を呈する駆動アーム42が、該ブラケット31におけ
る前記モータ34の取付部位の後方に立設された枢軸4
4によって、回動可能に軸支されて、配設されている。
また、この駆動アーム42の長さ方向の略中央部には、
該長さ方向に延びる係合溝46が設けられており、この
係合溝46に対して、上記クランク40に設けられたク
ランクピン48が嵌め込まれて、係合されている。更
に、かかる駆動アーム42と前記中央の縦ブレード18
に設けられた操作ノブ28との間には、クラッチ機構5
0が配設され、それら駆動アーム42と操作ノブ28と
に対して歯車機構により連結されている。これによっ
て、駆動アーム42が、クランク40の回転に伴って、
枢軸44を中心として往復回動運動せしめられるように
なっており、また、かかる駆動アーム42の往復回動運
動が、クラッチ機構50を介して、操作ノブ28に対し
て、その回動駆動力として伝達せしめられるようになっ
ている。なお、図3中、52は、駆動アーム42に対し
て、その回動方向に延びるように形成された規制溝で、
該規制溝52対して、ブラケット31に立設された規制
ピン54が係合されていることにより、駆動アーム42
の回動平面が規制されるようになっている。
【0027】かくして、第一の空気吹出口装置14にあ
っては、モータ34の回転駆動に伴って、駆動アーム4
2が往復回動させられるようになっており、またそれに
よって、ハウジング10内に配された前記複数の縦ブレ
ード18が連動して往復回動せしめられるようになって
いるのである。このことから明らかなように、本実施形
態では、クランク40と駆動アーム42とからなるクラ
ンク機構と、クラッチ機構50及び操作ノブ28によっ
て、モータ34の回転運動を往復運動に変換して、第一
の空気吹出口装置14のハウジング10内に配された縦
ブレード18を往復回動せしめる運動変換機構が構成さ
れているのである。
【0028】また、かかる第一の空気吹出口装置14に
おいては、駆動アーム42と操作ノブ28との間に、ク
ラッチ機構50が介在せしめられているところから、モ
ータ34の通常の駆動状態下では、該モータ34の駆動
による駆動アーム42の往復回転運動が、クラッチ機構
50を介して操作ノブ28に伝達せしめられるものの、
モータ34の駆動停止状態下において、操作ノブ28を
手動にて回動操作した際には、かかる操作ノブ28の回
動運動の駆動アーム42側への伝達が阻止され、以て、
前記複数の縦ブレード18の回動位置が、手動により容
易に変更せしめられるようになっている。なお、このク
ラッチ機構50は、実公平5−28437号公報に記載
されるものと同様な構造を有するものであることから、
ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0029】一方、第二の空気吹出口装置16にあって
は、図4及び図5からも明らかなように、ハウジング1
2の下方に、弾性変形可能な材料たるABS樹脂製のブ
ラケット56が固定されており、それらブラケット56
とハウジング12との間に、全体としてクランク形状を
呈する平板にて構成された駆動板58と、前記第一の空
気吹出口装置14に配設されたものと同様な構造を有す
るクラッチ機構50及び操作ノブ28とが、配置されて
いる。そして、かかるクランク形状を呈する駆動板58
においては、その両端直線部60,62に、互いに平行
して延びる長孔64,66がそれぞれ設けられており、
そのような長孔64,66内に、ブラケット56に立設
された摺動ピン68,70がそれぞれ摺動可能に突入せ
しめられていることによって、ブラケット56に対し
て、長孔64,66の形成方向に沿ってスライド移動可
能に取り付けられている。また、クラッチ機構50と操
作ノブ28は、前記第一の空気吹出口装置14のブラケ
ット31への取付構造と同一の構造をもって、ブラケッ
ト56に取り付けられている。そして、このクラッチ機
構50が、かかる操作ノブ28と前記駆動板58とに対
して、それぞれ歯車機構により連結されている。
【0030】これによって、第二の空気吹出口装置16
においては、駆動板58の往復スライド運動が、クラッ
チ機構50に伝達され、更にこのクラッチ機構50から
操作ノブ28に対して、その回動駆動力として伝達せし
められるようになっており、以て、ハウジング12内に
配された複数の縦ブレード18が、駆動板58の往復ス
ライド移動に伴って、連動して往復回動せしめられるよ
うになっているのである。また、かかる第二の空気吹出
口装置16にあっても、クラッチ機構50を介して、駆
動板58の往復スライド運動が、操作ノブ28に伝達さ
れるようになっているため、操作ノブ28を手動で回動
操作せしめた際には、かかる回動運動の駆動板58側へ
の伝達が阻止されて、前記複数の縦ブレード18の回動
位置が、手動により容易に変更せしめられるようになっ
ている。
【0031】ところで、図3及び図5に示されるよう
に、上述の如き構造とされた第一の空気吹出口装置14
と第二の空気吹出口装置16との間には、所定長さを有
する連結部材としてのピアノ線72が、第一及び第二の
両空気吹出口装置14,16に掛け渡されて配置されて
いる。また、このピアノ線72の両側先端部には、フッ
ク部76a,76bが、それぞれ固定されている。そし
て、それら二つのフック部76a,76bのうち、第一
の空気吹出口装置14側の先端部に固定されたフック部
76aが、それに設けられた係止孔78aにおいて、前
記駆動アーム42の扇形部分に立設された係止ピン80
aに外嵌されて、係止されている一方、第二の空気吹出
口装置16側の先端部に固定されたフック部76bが、
それに設けられた係止孔78bにおいて、前記駆動板5
8の一端側直線部(歯車機構によりクラッチ機構50が
連結される直線部)60の基部側部位に立設された係止
ピン80bに外嵌されて、係止されている。
【0032】これによって、ピアノ線72が、その両端
部において、第一の空気吹出口装置14の駆動アーム4
2と第二の空気吹出口装置16の駆動板58とに対し
て、それぞれ、取り付けられており、換言すれば、第一
及び第二の空気吹出口装置14,16のそれぞれのハウ
ジング10,12内に配設された縦ブレード18に対し
て、それらを往復回動させ得るように接続された駆動ア
ーム42と駆動板58とが、ピアノ線72にて互いに連
結されているのである。
【0033】また、かくして第一の空気吹出口装置14
と第二の空気吹出口装置16とに取り付けられたピアノ
線72は、それよりも短い長さを有する長手の樹脂チュ
ーブ74の内孔内に、長さ方向に摺動可能に挿通せしめ
られている。そして、この樹脂チューブ74は、第一の
空気吹出口装置14のブラケット31上を駆動アーム4
2に向かって延びる一端部と、第二の空気吹出口装置1
6のブラケット56上を駆動板58に向かって延びる他
端部とにおいて、各ブラケット31,56に対して、そ
れぞれ取り付けられている。
【0034】すなわち、本実施形態では、図3及び図6
からも明らかなように、第一の空気吹出口装置14のブ
ラケット31の上面の外周部において駆動アーム42と
隣り合う部位に、所定高さ突出し、且つ該ブラケット3
1上に配された駆動アーム42に向かって所定長さをも
って連続して延びる突起物からなる保持体82が、一体
成形されている。この保持体82は、その高さ方向の中
心部に、樹脂チューブ74の外径よりも極く僅かに大き
な径をもって、該保持体82を与える突起物の延出方向
に連続して延びる挿通孔86が形成され、また、かかる
挿通孔86を与える側壁の上部部位には、前記ピアノ線
72の太さ寸法よりも大きく且つ樹脂チューブ74の太
さ寸法よりも小さな幅をもって、該挿通孔86の延出方
向に連続して延びるスリット88が設けられて、構成さ
れている。そして、第一の空気吹出口装置14のブラケ
ット31上を駆動アーム42に向かって延びるように配
置された樹脂チューブ74の一端部が、そのような保持
体82の挿通孔86内に摺動可能に挿通されており、以
て、樹脂チューブ74が、その一端部において、保持体
82により、長手方向に移動可能に保持された状態で、
第一の空気吹出口装置14のブラケット31に取り付け
られているのである。このこと明らかなように、本実施
形態では、保持体82にて保持機構が構成されているの
である。
【0035】一方、図5に示されるように、第二の空気
吹出口装置16のブラケット56の上面の外周部におい
て駆動板58と隣り合う部位には、特開平11−137
34号公報に開示の保持装置と同様な構造を有するクラ
ンプ90が、一体成形されている。即ち、このクランプ
90は、図5及び図7からも明らかなように、円筒壁部
92を有しており、該円筒壁部92の内周面において、
その周方向に適当な間隔を開けた位置に、第一の保持壁
94と第二の保持壁96とストッパ壁98とが、径方向
一方側から他方側に向かって、それぞれ順番に一体形成
されている一方、第一の保持壁94の形成部位の外周面
には、前記樹脂チューブ74が挿通可能な幅のU字溝を
有する拡開防止リブ100が設けられている。また、そ
れら円筒壁部92内の第一及び第二の保持壁94,96
とストッパ壁98とには、それらの壁部の配列方向に延
びる差込溝102,104,106が、前記ピアノ線7
2を上下方向において差込み可能な幅をもって、それぞ
れ設けられており、第一及び第二の保持壁94,96に
は、差込溝102,104の下方に、樹脂チューブ74
が挿通可能なチューブ挿通孔108,110が、差込溝
102,104に連続して更に形成されている。更にま
た、第一及び第二の保持壁94,96の間には、係合体
としての一対の係合爪112a,112bが、該円筒壁
部92の内周面に一体形成されている。この一対の係合
爪112a,112bは、樹脂チューブ74の前記保持
体82への保持側とは反対側の端部に形成された小径部
114の太さ寸法と略同じ距離を隔てて、対向位置せし
められている。
【0036】そして、このようなクランプ90に対し
て、樹脂チューブ74の第一の空気吹出口装置14への
取付側とは反対側の端部が、拡開防止リブ100のU字
溝内と第一の保持壁94のチューブ挿通孔108内を通
り、且つ一対の係合爪112a,112bの間に挿通さ
れると共に、第二の保持壁96のチューブ挿通孔110
内に挿通せしめられて配置される一方、該樹脂チューブ
74の端部から外方に延び出した前記ピアノ線72が、
ストッパ壁98の差込溝106内を通って、円筒壁部9
2から前記駆動板58に向かって延び出すように配置さ
れている。また、樹脂チューブ74の端部は、上述の如
きクランプ90への配置状態下で、その先端面において
ストッパ壁98に当接せしめられていると共に、前記小
径部114の先端側段差面116において、一対の係合
爪112a,112bの第二の保持壁96との対向面に
係合せしめられている。これによって、樹脂チューブ7
4が、第一の空気吹出口装置14への取付側とは反対側
の端部において、その長手方向に移動不能な状態で、ク
ランプ90を介して、第二の空気吹出口装置16のブラ
ケット56に取り付けられているのである。
【0037】従って、本実施形態では、モータ34の駆
動による駆動アーム42の往復回動運動に伴って、ピア
ノ線72が樹脂チューブ74内をその長手方向に往復移
動せしめられ、それによって、かかる駆動アーム42の
往復回動運動が、ピアノ線72の樹脂チューブ74内で
の往復移動にて駆動板58に伝達せしめられるようにな
っており、以て、モータ34の駆動に応じて、第一及び
第二の空気吹出口装置14,16のそれぞれのハウジン
グ10,12内に配設された縦ブレード18の全てが、
連動して、往復回動させられるようになっているのであ
る。
【0038】因みに、ピアノ線72と樹脂チューブ74
とを、それぞれの両端部において、第一の空気吹出口装
置14と第二の空気吹出口装置16とに取り付ける際に
は、例えば、先ず、ピアノ線72を樹脂チューブ74内
に挿通せしめた状態下で、第一の空気吹出口装置14と
第二の空気吹出口装置16との間に配設した後、ピアノ
線72における第一の空気吹出口装置14側の一端部に
設けられたフック部76aを駆動アーム42の係止ピン
80aに係止せしめて、該一端部を駆動アーム42に取
り付ける。また、その状態で、樹脂チューブ74を、第
二の空気吹出口装置16側に向かって、ピアノ線72に
対して相対移動させて、ピアノ線72の一端部を樹脂チ
ューブ74から所定長さだけ外部に露出せしめた後、か
かるピアノ線72の一端部の露出部位を、第一の空気吹
出口装置14のブラケット31に一体形成された保持体
82のスリット88を通過させることにより、該保持体
82の挿通孔86内に挿通せしめる。そして、その後、
樹脂チューブ74を、第一の空気吹出口装置14側に向
かって、ピアノ線72に対して相対移動させつつ、該樹
脂チューブ74の第一の空気吹出口装置14側の一端部
を保持体82の挿通孔86内に挿通せしめ、以て、樹脂
チューブ74を、その一端部において、保持体82に保
持せしめられた状態で、第一の空気吹出口装置14のブ
ラケット31に取り付けるのである。
【0039】次いで、樹脂チューブ74の一端部を保持
体82の挿通孔86内に摺動させながら、該樹脂チュー
ブ74を第一の空気吹出口装置14側に向かって、ピア
ノ線72に対して更に相対移動させることにより、ピア
ノ線72における第二の空気吹出口装置16側の他端部
を樹脂チューブ74から所定長さだけ外部に露出せしめ
た後、かかるピアノ線72の他端部の露出部位を、第二
の空気吹出口装置16のブラケット56に一体形成され
たクランプ90の前記三つの差込溝102,104,1
06にそれぞれ上方から差し込むと共に、該他端部に設
けられたフック部76bを駆動板58の係止ピン80b
に係止せしめて、該他端部を駆動板58に取り付ける。
そして、その後、樹脂チューブ74を、第二の空気吹出
口装置16側に向かって、ピアノ線72に対して相対移
動させつつ、該樹脂チューブ74の第二の空気吹出口装
置16側の他端部を、クランプ90の拡開防止リブ10
0の形成側からストッパ壁98の形成側に向かって円筒
壁部92内に押し込むようにして、該拡開防止リブ10
0のU字溝と前記二つのチューブ挿通孔108,110
と一対の係合爪112a,112bの間とにそれぞれ挿
通せしめることにより、前述の如き状態で、円筒壁部9
2内に配置せしめ、以て、樹脂チューブ74を、その他
端部において、クランプ90に固定された状態で、第二
の空気吹出口装置16のブラケット56に取り付けるの
である。
【0040】なお、かくして樹脂チューブ74の他端部
をクランプ90に固定する際には、該他端部が、小径部
114よりも先端側部位において、一対の係合爪112
a,112bを、互いに離間する方向に押し広げるよう
に弾性変形させつつ、円筒壁部92内に押し込まれ、そ
して、小径部114が、それら一対の係合爪112a,
112bの間に到達した時点で、該一対の係合爪112
a,112bの弾性変形が解消されて、それらが元の状
態に復帰せしめられ、それによって、樹脂チューブ74
の他端部が、その小径部114において、一対の係合爪
112a,112bに対して、樹脂チューブ74の長手
方向に移動不能となるように係合せしめられるようにな
っているのである。
【0041】このように、本実施形態の空気調和装置に
おいては、第一の空気吹出口装置14のハウジング10
内と第二の空気吹出口装置16のハウジング12内とに
それぞれ配された縦ブレード18の全てを連動して、自
動的に往復回動せしめるモータ34が、第一の空気吹出
口装置14のブラケット31だけに配設されており、そ
して、このブラケット31が、高い剛性を有するガラス
繊維強化ポリプロピレンにて構成されることによって、
モータ34の駆動時に、ブラケット31が振動するよう
なことが可及的に防止され得るようになっているところ
から、モータ34の駆動に伴ってブラケット31が振動
し、それにより、騒音が発生するようなことが効果的に
解消せしめられ得るのである。
【0042】また、かかる空気調和装置にあっては、モ
ータ34の駆動による駆動アーム42の往復回動運動を
往復移動にて駆動板58に伝達せしめるピアノ線72を
往復移動可能に内挿する樹脂チューブ74の一端部が、
第一の空気吹出口装置14のブラケット31に設けられ
た保持体82に対して、長手方向に移動可能に保持され
て、該第一の空気吹出口装置14に取り付けられている
一方、その他端部が、第二の空気吹出口装置16のブラ
ケット56に形成されたクランプ90に対して、長手方
向に移動不能に固定されて、該第二の空気吹出口装置1
6に取り付けられているところから、樹脂チューブ74
が何らかの理由で加熱されて、熱収縮により長さが縮ん
でしまうようなことがあっても、該樹脂チューブ74の
一端部における前記保持体82への保持位置が容易に変
えられ得、それによって、樹脂チューブ74の長さ変化
による該樹脂チューブ74の第一及び第二の空気吹出口
装置14,16への取付部位の損傷乃至は破損が、極め
て効果的に防止され得ることとなるのである。
【0043】さらに、本実施形態の空気調和装置におい
ては、第二の空気吹出口装置16の弾性変形可能なAB
S樹脂からなるブラケット56に、一対の係合爪112
a,112bを有するクランプ90が一体形成され、こ
の一対の係合爪112a,112bの間に、それらを押
し広げるように弾性変形させつつ、樹脂チューブ74の
第一の空気吹出口装置14への取付側とは反対側の他端
部を押し込むことによって、該樹脂チューブ74の他端
部が、その長手方向に移動不能となる状態で、一対の係
合爪112a,112bに係合されつつ、クランプ90
に固定されて、第二の空気吹出口装置16のブラケット
56に取り付けられるようになっているところから、該
樹脂チューブ74の他端部を、単に、クランプ90内に
押し込むだけのワンタッチの操作で、第二の空気吹出口
装置16のブラケット56に対して、極めて容易に且つ
迅速に取り付けることが出来るのである。
【0044】更にまた、かかる空気調和装置にあって
は、第一の空気吹出口装置14のブラケット31に、樹
脂チューブ74が挿通可能な挿通孔86を有する保持体
82が設けられ、この保持体82の挿通孔86内に、樹
脂チューブ74の第二の空気吹出口装置16への取付側
とは反対側の一端部を挿通せしめることによって、該樹
脂チューブ74の一端部が、その長手方向に移動せしめ
られ得る状態で、第一の空気吹出口装置14のブラケッ
ト31に取り付けられるようになっていることから、樹
脂チューブ74の一端部においても、それを、単に、保
持体82の挿通孔86内に挿通させるだけのワンタッチ
の操作で、第一の空気吹出口装置14のブラケット31
に対して、極めて容易に且つ迅速に取り付けることが可
能となっているのである。また、ここでは、樹脂チュー
ブ74の一端部が、保持体82の挿通孔86内を摺動し
得るようになっているため、樹脂チューブ74の保持体
82による保持状態下でのガタ揺れが有利に防止され得
るといった利点も得られる。
【0045】しかも、かかる空気調和装置においては、
保持体82に、ピアノ線72が通過可能なスリット88
が設けられており、それによって、先ず、ピアノ線72
の一端部を駆動アーム42に取り付け、そして、その状
態で、スリット88を通じて保持体82の挿通孔86内
にピアノ線72を挿通せしめた後、樹脂チューブ74の
一端部を該挿通孔86内に挿通せしめることが可能とな
っているところから、例えば、樹脂チューブ74の一端
部を該挿通孔86内に挿通せしめた後、該樹脂チューブ
74の一端部から延び出したピアノ線72の先端部を駆
動アーム42に取り付ける場合とは異なり、ピアノ線7
2を、何等拘束されていない状態で駆動アーム42に取
り付けることが出来、以て、ピアノ線72の駆動アーム
42への取付操作を容易に且つ迅速に行うことが可能と
なるのである。
【0046】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであっ
て、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受
けるものではない。
【0047】例えば、前記実施形態では、互いに独立し
た構造の第一及び第二の二つの空気吹出口装置14,1
6が設けられていたが、かかる空気吹出口装置を三つ以
上設けても、何等差し支えない。その場合には、モータ
が配設される空気吹出口装置内に配設された運動変換機
構に対して、モータが配設されるものとは別の複数の空
気吹出口装置内にそれぞれ配設された風向部材が、該運
動変換機構から蛸脚状に延び出すようにして配設された
複数の連結部材により、並列的に連結されるか、若しく
は、該運動変換機構と、該別の複数の空気吹出口装置内
にそれぞれ配設された風向部材とが、一つの連結部材に
て、直列的に連結せしめられることとなる。
【0048】また、前記実施形態では、第一及び第二の
空気吹出口装置14、16内に配された縦ブレード18
が、モータ34の回転駆動に伴って、自動的に往復回動
せしめられるようになっていたが、それらの縦ブレード
18に代えて、或いはそれに加えて、それら第一及び第
二の空気吹出口装置14,16内に配される横ブレード
20を、モータ34の回転駆動に伴って、自動的に往復
回動せしめるように構成しても良く、更に、縦ブレード
18と横ブレード20とを、共に自動的に往復回動させ
る場合には、それら縦ブレード18と横ブレード20と
を同時に或いは独立的に往復回動せしめるように為すこ
とも可能である。
【0049】更にまた、各空気吹出口装置14,16の
ハウジング10,12の形状や、そこに配される縦ブレ
ード18及び横ブレード20の個数や形状、及びその支
持形態は、前記実施形態に示されるものに限定されるも
のではなく、各空気吹出口装置14,16の配設位置や
要求される機能等によって、適宜に選択設定されるべき
ものである。また、各空気吹出口装置14,16内に、
風向部材として、縦ブレード18と横ブレード20の何
れか一方のみを配設するようにしても、勿論良い。
【0050】さらに、モータ34の回転運動を往復運動
に変換する運動変換機構としては、前記実施形態の如き
クランク40と駆動アーム42とによるものの他、公知
の種々なる運動変換機構が適宜用いられ得るものであ
り、例えば、かかる運動変換機構をカム機構やリンク機
構等によって構成することが可能である。そして、その
ようなカム機構やリンク機構からなる運動変換機構を採
用することにより、モータ34の回転運動を往復直線運
動に変換せしめて、クラッチ機構50に伝達するように
しても良い。
【0051】また、前記実施形態では、連結部材として
のピアノ線72の両端が、第一の空気吹出口装置14に
おける駆動アーム42と第二の空気吹出口装置16にお
ける駆動板58とに係止されて取り付けられていたが、
かかる連結部材は、第一の空気吹出口装置内に配設され
た運動変換機構と第二の空気吹出口装置内の風向部材と
を連結するものであれば、それら運動変換機構と第二の
空気吹出口装置内の風向部材とに対する取付構造が、特
に限定されるものではない。従って、例えば、連結部材
としてのピアノ線72の一端部を、第一の空気吹出口装
置14において運動変換機構を構成する駆動アーム42
以外の他の部材、例えばクラッチ機構50や或いは操作
ノブ28に取り付ける一方、その他端部を、第二の空気
吹出口装置16においてクラッチ機構50や操作ノブ2
8に取り付け、或いはそこに配された縦ブレード18や
横ブレード20に対して直接に取り付けても良い。
【0052】さらに、前記実施形態では、連結部材が、
ピアノ線72にて構成されていたが、かかる連結部材と
しては、樹脂チューブ74等の外筒部材内での往復移動
にて、第一の空気吹出口装置14に配されたモータ34
の駆動力を第二の空気吹出口装置16に伝達し得るもの
であれば、その構造や材質は、何等これに限定されるも
のではない。但し、連結部材として、前記実施形態に示
されるピアノ線72の如き良好な屈曲性を有するものが
採用されることにより、複数の空気吹出口装置の所定部
位への取付時において、連結部材の配索経路が自由に設
定され得るといった利点が得られることとなる。
【0053】更にまた、前記実施形態では、外筒部材
が、樹脂チューブ74にて構成されていたが、かかる外
筒部材としては、連結部材を往復移動可能に挿通せしめ
得るものであれば、その構造や材質は、何等これに限定
されるものではない。
【0054】また、前記実施形態では、樹脂チューブ7
4の第一の空気吹出口装置14側の一端部を保持して、
該第一の空気吹出口装置14に取り付ける保持機構とし
ての保持体82が、第一の空気吹出口装置14のブラケ
ット31に対して一体形成されていたが、かかる保持体
82を、ブラケット31とは独立した別の部材にて構成
して、適当な固定構造により、ブラケット31に対して
位置固定に取り付けるようにしても良い。
【0055】さらに、そのような保持機構の構造も、前
記実施形態に示されるものに決して限定されるものでは
なく、該外筒部材の一端部を、該外筒部材の長手方向に
移動可能に保持し得る公知の構造が適宜に採用され得る
ところであるが、かかる保持機構が、第一の空気吹出口
装置において、高剛性を有する材料にて構成された部位
に設けられる場合には、前記実施形態に示されるような
構造が有利に採用され得るのである。
【0056】また、前記実施形態では、樹脂チューブ7
4の第二の空気吹出口装置16側の他端部を、該第二の
空気吹出口装置16に対して移動不能に取り付けるクラ
ンプ90が、第二の空気吹出口装置16のブラケット5
6に対して一体形成されていたが、かかるクランプ90
をブラケット56とは独立した別の部材にて構成して、
適当な固定構造により、ブラケット56に対して位置固
定に取り付けるようにしても良い。なお、この樹脂チュ
ーブ74の他端部を第二の空気吹出口装置16に対して
移動不能に取り付ける取付構造も、前記実施形態に示さ
れるものに何等限定されるものでないことは、勿論であ
る。
【0057】さらに、前記実施形態では、第一の空気吹
出口装置14のブラケット31だけが、高剛性を有する
材料たるガラス繊維強化ポリプロピレンにて構成されて
いたが、該ブラケット31とハウジング10とを含む第
一の空気吹出口装置14の全体を、かかる材料にて形成
することも、勿論可能である。また、高剛性を有する材
料の種類も、モータの駆動に伴う振動の発生を抑制乃至
は阻止し得るものであれば、何等限定されるものではな
いが、好適には、前記例示のものの他、ポリブチレンテ
レフタレートや、かかる樹脂をマトリックスとしたガラ
ス繊維強化ポリブチレンテレフタレートが採用される。
【0058】また、前記実施形態では、第二の空気吹出
口装置16のブラケット56が、弾性変形可能な材料た
るABS樹脂にて構成されていたが、該ブラケット56
とハウジング12とを含む第二の空気吹出口装置16の
全体を、かかる材料にて構成しても良い。また、勿論、
第二の空気吹出口装置16のブラケット56とハウジン
グ12とをABS樹脂以外の材料で構成しても、何等差
し支えない。
【0059】加えて、前記実施形態では、本発明を、自
動車のインストルメントパネルに取り付けられる空気調
和装置に対して、適用したものの具体例を示したが、本
発明は、その他、自動車のインストルメントパネル以外
に取り付けられる空気調和装置、或いは自動車以外の車
両に取り付けられる空気調和装置の何れに対しても、有
利に適用され得るものであることは、勿論である。
【0060】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、何れも、本発明の範囲内に含まれるものである
ことが、理解されるべきである。
【0061】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う車両用空気調和装置にあっては、モータの駆動
に伴う騒音の発生が、有利に抑制乃至は解消され得ると
共に、外筒部材の長さ変化による外筒部材の各空気吹出
口装置への取付部位の損傷乃至は破損が、極めて効果的
に防止され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う車両用空気調和装置の一例を示す
斜視説明図である。
【図2】図1におけるII−II断面拡大説明図である。
【図3】図2における III−III 断面拡大説明図であ
る。
【図4】図1に示された車両用空気調和装置における第
二の空気吹出口装置の部分断面説明図である。
【図5】図4における V−V 断面拡大説明図である。
【図6】図3のVI−VI断面における部分拡大説明図であ
る。
【図7】図5の VII−VII 断面における部分拡大説明図
である。
【符号の説明】
10,12 ハウジング 14 第一の空気
吹出口装置 16 第二の空気吹出口装置 18 縦ブレード 20 横ブレード 31,56 ブラ
ケット 34 モータ 40 クランク 42 駆動アーム 50 クラッチ機
構 58 駆動板 72 ピアノ線 74 樹脂チューブ 82 保持体 86 挿通孔 88 スリット 90 クランプ 112 係合爪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに独立して構成され、内部に一つ以
    上の風向部材がそれぞれ回動可能に設けられた第一の空
    気吹出口装置と第二の空気吹出口装置とを有する車両用
    空気調和装置であって、該第一の空気吹出口装置に対し
    て、駆動モータと、該駆動モータの回転運動を往復運動
    に変換して該第一の空気吹出口装置内の前記風向部材を
    往復回動せしめる運動変換機構とを設ける一方、かかる
    運動変換機構と第二の空気吹出口装置内の前記風向部材
    との間に、それらを連結する連結部材を往復移動可能に
    設け、更に、該連結部材がその往復移動方向において移
    動可能に挿通される長手の外筒部材を、その両端部にお
    いて、それぞれ該第一の空気吹出口装置と該第二の空気
    吹出口装置とに取り付けて、前記運動変換機構による往
    復運動を、該連結部材にて該第二の空気吹出口装置内の
    風向部材に伝達せしめることにより、該第一及び第二の
    空気吹出口装置内に設けられた風向部材の全てを連動し
    て往復回動せしめるようにしたものにおいて、 前記第一の空気吹出口装置の少なくとも前記駆動モータ
    が設けられる部位を、該駆動モータの駆動に伴う振動の
    発生を抑制乃至は阻止し得る剛性の高い材料にて構成す
    ると共に、前記外筒部材をその長手方向において移動可
    能に保持する保持機構を該第一の空気吹出口装置に設け
    て、該外筒部材の一端部を該保持機構にて保持せしめた
    状態で、該第一の空気吹出口装置に取り付ける一方、前
    記第二の空気吹出口装置に対して、該外筒部材の他端部
    を該外筒部材の長手方向に移動不能に取り付けたことを
    特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記第二の空気吹出口装置における少な
    くとも前記外筒部材の他端部の取付部位を弾性変形可能
    な材料にて構成すると共に、該取付部位に、一対の係合
    体を互いに間隔をおいて一体形成して、該一対の係合体
    を弾性変形させながら、それら一対の係合体の間に該外
    筒部材の他端部を押し込んで、該外筒部材の長手方向へ
    の移動を阻止するように、該外筒部材を該一対の係合体
    に係合せしめることにより、該外筒部材の他端部を、該
    第二の空気吹出口装置に対して、該外筒部材の長手方向
    に移動不能に取り付けるようにした請求項1に記載の車
    両用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記外筒部材がその長手方向において摺
    動可能に挿通せしめられる挿通孔が、前記保持機構に設
    けられ、該外筒部材の前記一端部が、該保持機構の挿通
    孔内に挿通せしめられて保持されている請求項1又は請
    求項2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記保持機構に設けられた前記挿通孔の
    側壁部に、前記連結部材が通過可能な幅を有するスリッ
    トが、該側壁部の全長にわたって連続して延びるように
    形成され、該連結部材が、該スリットを通過して該挿通
    孔内に挿通せしめられ得るようになっている請求項3に
    記載の車両用空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003148776A (ja) * 2001-11-06 2003-05-21 Fujisash Co ロータリ式換気装置

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