JP4209347B2 - 光ファイバホルダ - Google Patents

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Description

本発明は、幅の異なる2種類の光ファイバをクランプ固定することができる光ファイバホルダに関する。
一般に、光ファイバの切断装置や接続装置等では、単心の光ファイバ心線や光ファイバテープ心線といった光ファイバをクランプする光ファイバホルダが位置決め設置されるホルダセット台を備え、光ファイバホルダから突出した光ファイバを加工する構成のものが多く提供されている。
図11の(a)、(b)は、光ファイバテープ心線用の光ファイバホルダ101の一例を示す。前記光ファイバホルダ101は、ホルダセット台上に設置されるベースプレート102を備え、このベースプレート102上に光ファイバテープ心線103が載せられる1条の位置決め溝104が形成されている。ベースプレート102には、第1、第2蓋体105、106がヒンジ107を介して回動可能に連結されている。第1、第2蓋体105、106は図示しないマグネットによってベースプレート102に引き寄せられる。光ファイバテープ心線103を光ファイバホルダ101にクランプする場合、位置決め溝104に光ファイバテープ心線103を挿入して、第1、第2蓋体105、106をそれぞれ閉じる。これにより、光ファイバテープ心線103は第1、第2蓋体105、106によって位置決め溝104に押し付けられクランプ固定される。
なお、光ファイバホルダとしては、例えば、特許文献1〜4のものがすでに提案されている。
特開平11−23883号公報 特開平11−352353号公報 特開2000−131550号公報 特開2002−162530号公報
ところで、上述した光ファイバホルダ101においては、位置決め溝104の幅によって、位置決め固定できる光ファイバテープ心線の種類(幅)が決まっているため、例えば、4心や8心等の幅の異なる光ファイバテープ心線のクランプ固定に対応するには、複数種類の光ファイバホルダを用意する必要があった。また、位置決め溝104は、一般に、光ファイバテープ心線の厚さと、例えば、8心の光ファイバテープ心線用の光ファイバホルダに4心の光ファイバテープ心線をクランプ固定してしまうといったような、作業ミスを引き起こしやすいといった不満もある。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、幅の異なる複数種類の光ファイバの位置決め固定に適用できる光ファイバホルダを提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、略長方形状に形成されたベースプレートと、該ベースプレートに形成された位置決め溝と、光ファイバを該位置決め溝に押し付けて前記ベースプレートとの間に挟み込むようにしてクランプ固定する蓋体とを備える光ファイバホルダであって、前記位置決め溝は、長手方向の一方の側に形成された第1位置決め溝と、長手方向の他方の側に前記第1位置決め溝よりも幅広に形成された第2位置決め溝とを有し、前記第1位置決め溝に収納することで位置決めされる光ファイバを、前記第1位置決め溝と前記第2位置決め溝とに収納した状態で前記蓋体によってクランプ固定でき、前記第2位置決め溝に収納することで位置決めされる光ファイバを、前記第2位置決め溝に収納し、かつ、前記第1位置決め溝の両側においてベースプレート上に形成された光ファイバ載せ面上に載せた状態で、前記蓋体によってクランプ固定できるようになっていることを特徴とする光ファイバホルダである。
また、本発明では、前記第1位置決め溝と前記第2位置決め溝との境界付近には、前記光ファイバ載せ面と前記第2位置決め溝の底面との間に亘って傾斜するスロープが形成されている構成も採用可能である。
また、前記蓋体として、前記第1位置決め溝に挿入された前記光ファイバを前記第1位置決め溝に押さえ込む第1蓋体と、前記第2位置決め溝に挿入された前記光ファイバを前記第2位置決め溝に押さえ込む第2蓋体とが設けられていて、前記第1蓋体を前記ベースプレートに回動自在に連結するヒンジと、前記第2蓋体を前記ベースプレートに回動自在に連結するヒンジとが、前記ベースプレートに対して前記位置決め溝を介して逆の側となるように設けられている構成も採用可能である。
また、前記第1位置決め溝と前記第2位置決め溝の深さが同じであり、第1位置決め溝によって位置決めする光ファイバを、第1位置決め溝と第2位置決め溝とに亘って収納した状態で前記蓋体をベースプレートに対して重ね合わせるようにして閉じると、前記光ファイバを、前記第1位置決め溝と前記第2位置決め溝とにおいて、前記蓋体によってクランプ固定できるようになっている構成も採用可能である。
また、前記位置決め溝が、前記ベースプレートの幅方向の中央に形成されている構成も採用可能である。
本発明によれば、第1位置決め溝によって位置決めできる光ファイバと、第1位置決め溝よりも幅広に形成された第2位置決め溝によって位置決めできる光ファイバの、幅の異なる2種類の光ファイバを位置決めしてクランプ固定することができる。すなわち、1本の位置決め溝で、幅の異なる2種類の光ファイバの位置決めを実現でき、蓋体によるクランプ固定も行えるので、従来のように幅の異なる光ファイバの種類ごとに位置決め溝の幅を合わせた光ファイバホルダを用意する必要がなく、コストを低減することができる。
また、第2位置決め溝によって位置決めされる光ファイバを第1位置決め溝に収納しようとしても、この光ファイバは、第1位置決め溝の両側のベースプレート上面である光ファイバ載せ面上に載って、光ファイバ載せ面の間に位置する第1位置決め溝に挿入されないため、前記光ファイバが、第1位置決め溝によって位置決めされるものであるかどうかが、明瞭に判る。これにより、第1位置決め溝によって位置決めされる光ファイバと、第2位置決め溝によって位置決めされる光ファイバとを、明瞭に区別してクランプ固定できるため、第1位置決め溝に適合する光ファイバ又は第2位置決め溝に適合する光ファイバを嵌め込む位置決め溝(第1位置決め溝と第2位置決め溝)の選択のミスによって位置決め精度が確保できなくなるといった不都合を防止できる。また、例えば、被覆除去部分(例えば裸ファイバを露出させた部分)を先端に有する光ファイバなど、加工位置(切断位置、融着位置など。光コネクタの組立位置(先端)なども含む)が決まっている光ファイバをクランプ固定する場合に、加工位置と、第1、第2位置決め溝との位置関係を間違うといった作業ミスを防ぐことができる。
また、第1位置決め溝と第2位置決め溝との境界の両側壁部にスロープが形成されている構成を採用すれば、第1位置決め溝よりも幅広の第2位置決め溝に適合する光ファイバをクランプ固定する場合、この光ファイバの、第2位置決め溝と光ファイバ載せ面との間に位置する部分はスロープに載せられるため、蓋体を閉じて光ファイバをクランプ固定しても、光伝送特性に影響を与えない曲げ半径を確保することができ、光ファイバの光特性を安定に保つことができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1から図7はこの発明の一実施の形態を示す図であり、図1は光ファイバホルダを示す斜視図、図2は図1に示す光ファイバホルダのベースプレートを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、図3は図1に示す光ファイバホルダのスロープ付近を示す拡大斜視図、図4は図1の光ファイバホルダのスロープ付近を示す図であって、(a)は拡大側面図、(b)は(a)に示すスロープに4心の光ファイバテープ心線を載せた場合を示す側面図、図5は図1に示す光ファイバホルダに4心の光ファイバテープ心線をクランプ固定した場合の説明図、図6は図5におけるB−B断面図、図7は図1に示す光ファイバホルダに8心の光ファイバテープ心線をクランプ固定した場合の説明図、図8は図7におけるC−C断面図、図9(a)は4心の光ファイバテープ心線をクランプ固定した場合の説明図、図9(b)は図9(a)におけるD−D断面図、図10(a)は4心の光ファイバテープ心線をクランプ固定した場合の説明図、図10(b)は図10(a)におけるE−E断面図である。
図1に示すように、光ファイバホルダ1は、ベースプレート2と、ベースプレート2に形成される位置決め溝3と、この位置決め溝3に挿入された光ファイバ4、5(図5〜図8参照)を位置決め溝3に押さえ込む2枚の蓋体(第1蓋体6と、第2蓋体7)とを有して構成されている。
なお、光ファイバ4は、光ファイバ5よりも幅(長手方向に直交する方向の寸法)が狭い光ファイバである。この実施形態では、光ファイバ4、5は光ファイバテープ心線であり、光ファイバ4は、光ファイバ5よりも、心数が少なく、幅(長手方向に直交し、かつ、厚さ方向にも直交する方向の寸法。断面長手方向の寸法)が小さいものである。また、以下、一例として、光ファイバ4として4心光ファイバテープ心線、光ファイバ5として8心光ファイバテープ心線を採用した場合について説明する場合があるが、光ファイバ4、5の組み合わせとしては、光ファイバ4の方が、光ファイバ5よりも少心で、かつ、幅が狭いものであれば良く、心数には特に限定は無い。例えば、光ファイバ4は、単心の光ファイバテープ心線であっても良い。
また、本発明において、光ファイバ4、5としては、光ファイバテープ心線に限定されるものではなく、例えば、光ファイバテープコード(断面扁平の光ファイバコード)等であっても良い。また、光ファイバ4としては、例えば光ファイバ素線等の各種単心光ファイバも採用可能である。
図1、図2に示すように、ベースプレート2は、長方形板状に形成されたブロックである。このベースプレート2は、この実施形態では合成樹脂製であるが、これに限定されず、例えばステンレス等の金属製であっても良い。ベースプレート2には、該ベースプレート2の上面11から窪んだ形状に形成されてベースプレート2の長手方向に延在する凹部12(浅溝)が形成されている。また、この凹部12の幅方向(図2左右方向)中央部には、該凹部12の底面12aから窪んだ形状に形成されて前記凹部12の長手方向に延在する1条の位置決め溝3が形成されている。
ベースプレート2の下部(上面11とは逆の側)には、光ファイバの切断装置や光ファイバ接続工具、光コネクタ接続工具等に設けられたホルダセット台に載せたときの位置決め用の位置決め突起14が突設されている。前記位置決め突起14は、ベースプレート2の幅方向W(図2左右方向。ベースプレート2の長手方向に直交しかつ厚さ方向にも直交する方向)両側にて、ベースプレート2の下面13から突出する突起であり、図示例では、ベースプレート2の長手方向全長に亘って延在する突条である。
位置決め溝3は、中心軸線Aがベースプレート2の幅方向W中央となるように形成されている。この位置決め溝3は、長手方向一端部側の第1位置決め溝15と、長手方向他端部側の第2位置決め溝16とを有している。凹部12及び位置決め溝3の長手方向両端は、ベースプレート2の長手方向両端面に開口している。
第2位置決め溝16の幅(溝幅t2)は、第1位置決め溝15の幅(溝幅t1)よりも広く形成されている。この第1位置決め溝15は、光ファイバ4を嵌め込むようにして収納することで、光ファイバ4を該光ファイバ4の中心軸線が中心軸線A上に一致するようにして位置決めするものであり、第2位置決め溝16は、第1位置決め溝15に挟み込まれる光ファイバ4の幅広の光ファイバ5を嵌め込むようにして収納することで、光ファイバ5を該光ファイバ5の中心軸線が中心軸線A上に一致するようにして位置決めするものである。ここで、第1位置決め溝15と第2位置決め溝16とは、凹部12の底面12a(以下、凹部底面12aとも言う。この凹部底面12aは、ベースプレート2の幅方向中央部における上面の一部として機能する。)からの深さが同じに形成されており、第1位置決め溝15の底面15a(図3参照。位置決め溝3の底面21の一部)と第2位置決め溝16の底面16a(図3参照。位置決め溝3の底面21の一部)とは、段差無く連続する平坦面を形成している。また、第1位置決め溝15と第2位置決め溝16とは、幅方向中央が位置決め溝3の中心軸線Aに一致させて、互いに連通されている。
位置決め溝3の深さ(凹部底面16aからの深さ)は、全長に亘って一定である。なお、光ファイバ4、5の厚さは、位置決め溝3の深さよりも僅かに大きい。
図3に示すように、第1位置決め溝15と第2位置決め溝16との境界にはスロープ19が形成されている。このスロープ19は、第1位置決め溝15の両側壁部17、18の、第2位置決め溝16側に臨む端部に位置しており、第1位置決め溝15の両側に位置する凹部底面12aである光ファイバ載せ面20と第2位置決め溝16の底面16aとの間に亘って、緩やかに傾斜する傾斜面19aを形成している。図4に示すように、このスロープ19が形成する傾斜面19aは、位置決め溝3の底面21に対してθ=10°とされている。なお、本実施の形態では、角度θを底面21に対して10°に設定したが、これに限るものではない。また、スロープ19と底面21との境界と、凹部12と光ファイバ載せ面20との境界とには、緩やかな湾曲部22、23が形成されている。この湾曲部22、23は、光ファイバ5をスロープ19に載せたときに、光ファイバ5に光伝送特性に影響を与えない範囲の曲げ半径を確保する機能を果たす。
合成樹脂製のベースプレート2であれば、上述のようなスロープ19付きのベースプレートの成形も簡単に行える。また、スロープ19及びその付近の設計変更も容易である。
図1に示すように、第1、第2蓋体6、7は、それぞれステンレス等の磁気吸着可能な金属板から構成されている。第1蓋体6は、ベースプレート2にヒンジ8を介して回動自在に連結されている。また、第2蓋体7は、ベースプレート2にヒンジ9を介して回動自在に連結されている。第1蓋体6と第2蓋体7とは、ベースプレート2の長手方向において設置位置がずらされており、第1蓋体6はヒンジ8によって回転することで第1位置決め溝15上を覆うようにしてベースプレート2に重ね合わされるようになっており、第2蓋体7はヒンジ9によって回転することで第2位置決め溝16上を覆うようにしてベースプレート2に重ね合わされるようになっている。ヒンジ8と、ヒンジ9とは、ベースプレート2に対して位置決め溝3を介して逆側となるように設けられている。ベースプレート2には、2つのマグネット10が埋め込まれていて、マグネット10によって金属板により形成された第1、第2蓋体6、7が引き寄せられる。
第1、第2蓋体6、7のベースプレート2に重ね合わされる側の面(第1、第2蓋体6、7をベースプレート2に閉じた際に凹部底面12aと対向する面)には、例えばゴム等の光ファイバを傷め難い弾性部材からなる押さえ部材24、25が取り付けられている。この押さえ部材24、25は、第1、第2蓋体6、7から突出するようにして取り付けられており、第1、第2蓋体6、7を閉じる(ベースプレート2に重ね合わせるようにする)と位置決め溝3の両側の凹部底面12aに当接されるようになっている。
上記の構成からなる光ファイバホルダ1によれば、図5及び図6に示すように、光ファイバ4を位置決め溝3に収納した状態で第1、第2蓋体6、7を閉じると、マグネット10の磁気吸着力によって第1、第2蓋体6、7がベースプレート10側に引き寄せられることで、光ファイバ4を、前記押さえ部材24、25によって位置決め溝3の底面21に押し付けるようにして、ベースプレート2との間にクランプ固定できる。
光ファイバホルダ1を用いて光ファイバ5をクランプ固定するには、図7及び図8に示すように、光ファイバ5を第2位置決め溝16に収納するとともに、光ファイバ載せ面20に載せた状態で第1、第2蓋体6、7を閉じる。これにより、光ファイバ5を、押さえ部材24、25により第2位置決め溝16の底面16aや光ファイバ載せ面20に押さえ込むようにして、第1、第2蓋体6、7とベースプレート2との間にクランプ固定する。
ここで、光ファイバ5は、該光ファイバ5の内、第2位置決め溝16と光ファイバ載せ面20との間に位置する部分が、第1位置決め溝15と第2位置決め溝16との間に形成されたスロープ19上に載せられることで、光ファイバ5には光伝送特性に影響を与えるような局所的な曲げが生じない。
光ファイバ4よりも幅広の光ファイバ5(例えば、4心光ファイバテープ心線4よりも幅広の8心光ファイバテープ心線5)の幅は、第1位置決め溝15の幅寸法t1よりも大きいため、第1位置決め溝15に収納しようとしても第1位置決め溝15には収納できず、光ファイバ載せ面20上に載ることになる。このため、光ファイバ4を光ファイバホルダ1によってクランプ固定するときに、誤って、光ファイバ5を用いてしまった場合に、間違いに簡単に気が付くことになる。逆に、光ファイバ5をクランプ固定するときに、誤って光ファイバ4を用いてしまった場合は、光ファイバ載せ面20上に光ファイバを載せることができないため、間違いに簡単に気が付く。
次に、上記の構成からなる光ファイバホルダ1に光ファイバ4、5をクランプ固定し、図9及び図10に示す光コネクタ接続工具31を用いて光コネクタ32を組み立てる場合について説明する。
光コネクタ接続工具31は、光コネクタ32を着脱可能に固定する光コネクタ固定部33と、光ファイバ4、5を挟み込んだ光ファイバホルダ1をスライドさせて光コネクタ32内へ光ファイバ4、5を挿入するためのホルダセット台34とを備えている。
図9は、光ファイバ4先端を、光コネクタ固定部33に固定した光コネクタ32に挿入して、光ファイバ4先端に光コネクタ32を組み立てる場合である。この場合、光ファイバ4をクランプ固定した光ファイバホルダ1をホルダセット台34に載せるが、光ファイバホルダ1は、第1位置決め溝15が形成されている側の端部(図9において第1蓋側6が設けられている側の端部。以下、一端部とも言う)が、光コネクタ固定部33側となる向きとする。この光ファイバホルダ1の一端部からは、該光ファイバホルダ1にクランプ固定した光ファイバ4を突出させておき、この光ファイバ4の光ファイバホルダ1の一端部から突出する先端には、光ファイバ4の被覆を除去して裸光ファイバ4aを口出ししておく。そして、ホルダセット台34にて光ファイバホルダ1を光コネクタ固定部33に向けてスライド移動させることで、裸光ファイバ4aが口出しされている光ファイバ4先端を、光コネクタ固定部33に固定されている光コネクタ32に挿入する。このとき、光ファイバ4は、第1位置決め溝15によって、光コネクタ32に対して位置決めされる。
図10は、光ファイバ5先端を、光コネクタ固定部33に固定した光コネクタ32に挿入して、光ファイバ4先端に光コネクタ32を組み立てる場合である。この場合、光ファイバ5をクランプ固定した光ファイバホルダ1を、第2位置決め溝16が形成されている側の端部(図10において第2蓋側7が設けられている側の端部。以下、他端部とも言う)が、光コネクタ固定部33側となる向きとする。この光ファイバホルダ1の他端部からは、該光ファイバホルダ1にクランプ固定した光ファイバ5を突出させておき、この光ファイバ5の光ファイバホルダ1の他端部から突出する先端には、光ファイバ5の被覆を除去して裸光ファイバ5aを口出ししておく。そして、ホルダセット台34にて光ファイバホルダ1を光コネクタ固定部33に向けてスライド移動させることで、裸光ファイバ5aが口出しされている光ファイバ5先端を、光コネクタ固定部33に固定されている光コネクタ32に挿入する。このとき、光ファイバ5は、第2位置決め溝16によって、光コネクタ32に対して位置決め精度される。
ところで、図9(b)、図10(b)に示すように、光ファイバホルダ1は、ベースプレート2の下面13側に突設されている一対の位置決め突起14を、ホルダセット台34の中央部に設けられているガイド用突条34aの両側に配置し、両側の位置決め突起14とガイド用突条34aの摺動によって位置決め精度を確保したまま、ホルダセット台34でのスライド移動によって、光コネクタ固定部33に対して進退動できるようになっている。ここで、光ファイバホルダ1の位置決め溝3の中心軸線Aの、ベースプレート2の幅方向における位置は、一対の位置決め突起14の間の丁度中央であるため、ホルダセット台34における光ファイバホルダ1の設置向きを、図9のように一端部が光コネクタ固定部33に向くようにした場合でも、図10のように他端部が光コネクタ固定部33に向くようにした場合でも、光コネクタ固定部33に固定されている光コネクタ32に対して光ファイバ4、5の位置決めを、同じように実現できる。また、光ファイバホルダ1の位置決め溝3の中心軸線Aの、ベースプレート2の幅方向における位置は、ベースプレート2の幅方向両側の側面の間の丁度中央であるため、この光ファイバホルダ1は、ベースプレート2の幅方向両側の側面との当接によって光ファイバホルダ1を位置決めするタイプのホルダセット台に適用した場合でも、前述のホルダセット台34と同様に、ベースプレート2の長手方向一端部及び他端部の位置を反転させても、クランプ保持した光ファイバ4、5の、光コネクタ固定部33に固定した光コネクタ32に対する位置決めを実現できる。
また、ホルダセット台の構造やホルダセット台が設けられている機器の構造によっては、ホルダセット台や機器の構成部材と光ファイバホルダに設けられている蓋体との干渉によって、従来構造の光ファイバホルダを適用した場合であると、設置向きが限定される場合があるが、本発明に係る光ファイバホルダであれば、2つの蓋体6、7のヒンジ8、9の位置がベースプレート2に対して位置決め溝3を介して逆側である構成により、ホルダセット台に対する設置向きを反転させても、蓋体の設置位置に大差が無く、ホルダセット台や機器の構成部材との干渉を回避できるといった利点がある。図示例の光ファイバホルダ1では、同様の形状の蓋体15、16を採用しており、ホルダセット台に対する設置向きを反転(ベースプレート2の一端部と他端部とを反転)させても、蓋体6、7の位置が入れ替わるのみで、同様の形状の蓋体が同様の位置に配置されることとなり、ホルダセット台や機器の構成部材との干渉回避の効果がより有効に得られる。
なお、上記の実施の形態では、光コネクタ接続工具を用いた光コネクタの組み立てに、上記の構成の光ファイバホルダを適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、メカニカルスプライスを用いた光ファイバ同士の接続に用いられる光ファイバ接続工具や、光ファイバ切断装置、被覆除去装置、融着接続装置等の各種光ファイバ用機器(例えば、図9、図10に例示した光ファイバ接続工具の光コネクタ固定部に代えて、光ファイバ切断機構や被覆除去用カッタといった各種光コネクタ加工部が設けられた構成のもの等)にも適用することができる。
また、本発明の適用範囲は、光ファイバ接続工具、光ファイバ切断装置、被覆除去装置、融着接続装置といった光ファイバ用機器のホルダセット台に着脱可能に設けられる光ファイバホルダに限るものではなく、例えば、前述した光ファイバ用機器等に一体的に組み付けられる構成の光ファイバホルダなどにも広く適用することができる。
光ファイバホルダを示す斜視図である。 図1に示す光ファイバホルダのベースプレートを示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図1に示す光ファイバホルダのスロープ付近を示す拡大斜視図である。 図1の光ファイバホルダのスロープ付近を示す図であって、(a)は拡大側面図、(b)は(a)に示すスロープに4心の光ファイバテープ心線を載せた場合を示す側面図である。 図1に示す光ファイバホルダに4心の光ファイバテープ心線をクランプ固定した場合の説明図である。 図5におけるB−B断面図である。 図1に示す光ファイバホルダに8心の光ファイバテープ心線をクランプ固定した場合の説明図である。 図7におけるC−C断面図である。 (a)は4心の光ファイバテープ心線をクランプ固定した場合の説明図、(b)は図9(a)におけるD−D断面図である。 (a)は4心の光ファイバテープ心線をクランプ固定した場合の説明図、図10(b)は図10(a)におけるE−E断面図である。 従来の光ファイバホルダを示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
符号の説明
1…光ファイバホルダ、2…ベースプレート、3…位置決め溝、4…光ファイバ(4心の光ファイバテープ心線)、5…光ファイバ(8心の光ファイバテープ心線)、6…第1蓋体、7…第2蓋体、8…ヒンジ、9…ヒンジ、11…上面、15…第1位置決め溝、16…第2位置決め溝、17…側壁部、18…側壁部、19…スロープ、20…光ファイバ載せ面。

Claims (5)

  1. 略長方形状に形成されたベースプレート(2)と、
    該ベースプレートに形成された位置決め溝(3)と、
    光ファイバ(4、5)を該位置決め溝に押し付けて前記ベースプレートとの間に挟み込むようにしてクランプ固定する蓋体(6、7)とを備える光ファイバホルダであって、
    前記位置決め溝は、長手方向の一方の側に形成された第1位置決め溝(15)と、長手方向の他方の側に前記第1位置決め溝よりも幅広に形成された第2位置決め溝(16)とを有し、
    前記第1位置決め溝に収納することで位置決めされる光ファイバを、前記第1位置決め溝と前記第2位置決め溝とに収納した状態で前記蓋体によってクランプ固定でき、
    前記第2位置決め溝に収納することで位置決めされる光ファイバを、前記第2位置決め溝に収納し、かつ、前記第1位置決め溝の両側においてベースプレート上に形成された光ファイバ載せ面(20)上に載せた状態で、前記蓋体によってクランプ固定できるようになっていることを特徴とする光ファイバホルダ(1)。
  2. 前記第1位置決め溝と前記第2位置決め溝との境界付近には、前記光ファイバ載せ面と前記第2位置決め溝の底面(16a)との間に亘って傾斜するスロープ(19)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバホルダ。
  3. 前記蓋体として、前記第1位置決め溝に挿入された前記光ファイバを前記第1位置決め溝に押さえ込む第1蓋体(6)と、前記第2位置決め溝に挿入された前記光ファイバを前記第2位置決め溝に押さえ込む第2蓋体(7)とが設けられていて、
    前記第1蓋体を前記ベースプレートに回動自在に連結するヒンジと、前記第2蓋体を前記ベースプレートに回動自在に連結するヒンジ(8、9)とが、前記ベースプレートに対して前記位置決め溝を介して逆の側となるように設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバホルダ。
  4. 前記第1位置決め溝と前記第2位置決め溝の深さが同じであり、
    第1位置決め溝によって位置決めする光ファイバを、第1位置決め溝と第2位置決め溝とに亘って収納した状態で前記蓋体をベースプレートに対して重ね合わせるようにして閉じると、前記光ファイバを、前記第1位置決め溝と前記第2位置決め溝とにおいて、前記蓋体によってクランプ固定できるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバホルダ。
  5. 前記位置決め溝が、前記ベースプレートの幅方向の中央に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバホルダ。
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