JP4208445B2 - 揺動式操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のスイッチの選択的操作に使用される揺動式操作装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
中立位置を挟む第1の位置と第2の位置との間で揺動自在とされた操作部材と、操作部材を中立位置に保持するとともに、第1の位置及び第2の位置に揺動された操作部材を中立位置に復帰させる付勢部材とを有する揺動式操作装置がある。この揺動式操作装置は、一つの操作部材で二つのスイッチを選択的に操作することができるため、省スペース化に効果があり、コンパクトカメラやデジタルカメラ等の小型電子機器に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の揺動式操作装置は、電子機器の支持部に取り付けられたシャフトに操作部材を取り付け、操作部材を中立位置に向けて付勢する二つのバネを支持部と操作部材との間に組み込んでいた。しかしながら、この構成の揺動式操作装置は、組み立てが面倒であり、自動化が難しいものであった。また、支持部とシャフト、シャフトと操作部材との間の寸法誤差や、二つのバネが掛けられる位置のずれ等によって、中立位置での操作部材にガタつきが生じやすいという問題もあった。
【0004】
本発明は、組み立てが簡単で、中立位置でのガタつきが少ない揺動式操作装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の揺動式操作装置は、操作部材の揺動方向に直交する両側面に、支持部に形成された穴に係合して操作部材を保持するとともに、該操作部材を揺動自在に支持する係合爪を設けたものである。
【0006】
また、係合爪に揺動方向に沿う摺接面を形成し、支持部内に摺接面を受ける受け面を形成することで、操作部材の揺動をスムースに行なえるようにしている。
【0007】
更に、付勢部材は、操作部材を第1の位置から中立位置に向けて付勢する第1付勢部と、操作部材を第2の位置から中立位置に向けて付勢する第2付勢部と、これら第1付勢部と第2付勢部との間に設けられ、支持部内に取り付けられる取付部とから構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、例えば、デジタルスチルカメラのズーミング操作に利用した本発明の揺動式操作装置の斜視図である。揺動式操作装置2は、横方向に延設された湾曲面3aを有する操作部材3と、デジタルカメラの外装カバー4に形成され、操作部材3を矢印X方向に沿って揺動自在となるように支持する凹形状の支持部5と、支持部5と操作部材3との間に組み込まれ、操作部材3を中立位置に保持する付勢部材(図2参照)6とからなる。
【0009】
操作部材3は、図中に示す中立位置と、この中立位置の上方に向けて揺動される第1の位置と、中立位置の下方に向けて揺動される第2の位置との間で揺動操作される。操作部材3の湾曲面3a上には、略円弧形状の突条8が形成されており、矢印X方向に沿って揺動操作する際の指掛かり性が向上されている。外装カバー4の外表面で、操作部材3の両側方には、操作部材3を保護する保護片9a,9bが突設されている。
【0010】
図2は、揺動式操作装置2の構成を示す分解斜視図である。操作部材3は、断面が略U字形状とされており、このU字形状の内側に、一対の係合爪12,13と、一対の押圧ピン14,15とが一体に形成されている。係合爪12,13の突出部12a,13aは、操作部材3の揺動方向に合わせて円弧形状とされている。また、係合爪12,13の先端には、操作部材3の揺動方向に沿って円弧形状の摺接面12b,13bが形成されている。
【0011】
支持部5内の両側面には、操作部材3の係合爪12,13が係合される円弧形状の係合穴18,19が形成されている。図3の要部断面図に示すように、支持部5に操作部材3が組み付けられ、係合穴18,19に係合爪12,13が挿入されると、操作部材3は支持部5から抜け落ちないように保持されるとともに、揺動自在になるように支持される。
【0012】
支持部5の底面には、係合爪12,13の摺接面12b,13bを受けて操作部材3の揺動をスムースに行なえるようにする略円弧形状の受け面22,23が形成されている。また、近傍には押圧ピン14,15が挿通されるスイッチ用開口24,25が形成されており、デジタルカメラ内のスイッチ用開口24,25に対面する位置には、ズーミング用スイッチ26,27が配置されている。
【0013】
図4に示すように、操作部材3が中立位置から下方の第2の位置に向けて揺動操作されると、押圧ピン14がスイッチ用開口24からデジタルカメラ内に向けて突出し、配置されているズーミング用スイッチ26を押圧してオンさせる。同様に、操作部材3が中立位置から上方の第1の位置に向けて揺動操作されると、押圧ピン15がズーミング用スイッチ27を押圧してオンさせる。
【0014】
付勢部材6は、細いバネ線からなり、略クランク形状に屈曲された取付部30と、この取付部30の両端に設けられ、それぞれ逆方向に巻き回されてなる第1コイルバネ(第1付勢部)31及び第2コイルバネ(第2付勢部)32とからなる。図5に示すように、取付部30が支持部5の底面中央に形成された二つのバネ挟持用突条34,35の間に嵌め込まれることにより、付勢部材6は支持部5内に位置決めして保持される。
【0015】
第1コイルバネ31と第2コイルバネ32とからは、操作部材3の裏側の縁部3a,3bに掛けられる作用腕部31a,32aが突出されている。これらの作用腕部31a,32aは、図6に示すように,操作部材3の両側の縁部3a,3bを押圧して、操作部材3を中立位置に向けて付勢する。操作部材3は、付勢部材6の第1コイルバネ31と第2コイルバネ32との付勢力のバランスによって、常態では中立位置に保持される。なお、支持部5底面の符合38,39は、操作部材3を揺動させた際に、付勢部材6の作用腕部31a,32aと支持部5底面との干渉を避けるために形成された干渉回避用開口である。
【0016】
次に、上記実施形態の作用について説明する。デジタルカメラの製造時に揺動式操作装置2を組み立てる際には、図2及び図5に示すように、付勢部材6の略クランク形状の取付部30を支持部5の底面に形成されたバネ挟持用突条34,35の間に嵌め込む。これにより、付勢部材6は支持部5内に位置決めして保持される。
【0017】
次に、操作部材3を背後側から支持部4に挿入し、押圧する。図3及び図4に示すように、係合爪12,13の突出部12a,13aが係合穴18,19内に嵌入されると、操作部材3は支持部5から抜け落ちないように保持されるとともに、図1の矢印X方向に沿って揺動自在となるように支持される。また、操作部材3の円弧形状の摺接面12b,13bが支持部5の円弧形状の受け面22,23に当接することにより、操作部材3の揺動がスムースに行なわれるようになる。
【0018】
また、図6に示すように、操作部材3は、縁部3a,3bが同じ付勢力の第1コイルバネ31及び第2コイルバネ32によって押圧されるので、図1に示すように、操作部材3は第1コイルバネ31と第2コイルバネ32との付勢力のバランスによって、ガタつくことなく中立位置に保持される。このように、揺動式操作装置2の組み立ては非常に簡単なので、自動化への対応も容易である。
【0019】
図4に示すように、操作部材3が中立位置から下方の第2の位置に向けて揺動操作されると、押圧ピン14がスイッチ用開口24からデジタルカメラ内に向けて突出し、ズーミング用スイッチ26を押圧してオンさせる。操作部材3の第2の位置への揺動を解除すると、操作部材3は第2コイルバネ32の付勢によって中立位置に復帰する。同様に、操作部材3が中立位置から上方の第1の位置に向けて揺動操作されると、押圧ピン15がズーミング用スイッチ27を押圧してオンさせる。操作部材3の第1の位置への揺動を解除すると、操作部材3は第1コイルバネ31の付勢によって中立位置に復帰する。
【0020】
なお、上記実施形態では、デジタルカメラに組み込まれた揺動式操作装置について説明したが、写真フイルムを使用するカメラ,デジタルビデオカメラ等の小型電子機器や、各種装置の操作パネル,リモコン装置等にも用いることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の揺動式操作装置は、係合爪を支持部の係合穴に係合させることで、操作部材を支持部に保持させ、揺動自在に支持させるようにしたので、従来使用していたシャフトを省略することができ、部品点数の削減によるローコスト化と、組み立て方法の簡易化を向上させることができる。
【0022】
また、係合爪に揺動方向に沿う摺接面を形成し、支持部内に摺接面を受ける受け面を形成したので、シャフトを省略しても操作部材の揺動をスムースに行なえるようにすることができる。
【0023】
更に、付勢部材の第1付勢部と、第2付勢部と、取付部とを一体化したので、付勢部材の支持部への組み込みが容易になるとともに、第1付勢部と第2付勢部との付勢力を均一化することができるので、操作部材の中立位置でのガタつきを防止するこができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】揺動式操作装置の外観形状を示す斜視図である。
【図2】揺動式操作装置の構成を示す分解斜視図である。
【図3】揺動式操作装置の軸支方向の要部断面図である。
【図4】操作部材の揺動状態を示す揺動方向に直交する方向の要部断面図である。
【図5】支持部内の底面形状を示す正面図である。
【図6】付勢部材の付勢状態を示す揺動方向に直交する方向の要部断面図である。
【符号の説明】
2 揺動式操作装置
3 操作部材
5 支持部
6 付勢部材
12,13 係合爪
12b,13b 摺接面
14,15 押圧ピン
18,19 係合穴
22,23 受け面
30 取付部
31 第1コイルバネ
32 第2コイルバネ
Claims (3)
- 中立位置を挟む第1の位置と第2の位置との間で揺動操作される操作部材と、
前記操作部材が装着される支持部と、
前記操作部材の揺動方向に直交する両側面に設けられ、前記支持部に形成された穴に係合して、前記操作部材を揺動自在に支持する係合爪と、
前記操作部材を第1の位置から中立位置に向けて付勢する第1付勢部と、前記操作部材を第2の位置から中立位置に向けて付勢する第2付勢部と、これら第1付勢部と第2付勢部との間に設けられて前記支持部内に取り付けられる取付部とを有し、前記第1付勢部と前記第2付勢部との付勢力のバランスによって前記操作部材を中立位置で保持する付勢部材とを備えたことを特徴とする揺動式操作装置。 - 前記係合爪に揺動方向に沿う摺接面を形成し、前記支持部内に摺接面を受ける受け面を形成したことを特徴とする請求項1記載の揺動式操作装置。
- 前記取付部は、金属製のバネ線を屈曲させたクランク形状であり、前記支持部内に形成された2つの突条の間に嵌合されていることを特徴とする請求項1または2記載の揺動式操作装置。
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