JP4201159B2 - 描画装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の点の経由順序を求める技術に関し、特に、基板上の複数の描画点に描画を行う描画装置や基板上の複数の撮像位置における画像を取得する撮像装置に適する。
【0002】
【従来の技術】
半導体基板(以下、「基板」という。)に回路パターンを描画する描画装置や、基板上に描画されたパターン等を検査のために撮像を行う撮像装置では、基板上の多数の描画点または撮像位置(以下、「対象点」と総称する。)にアクセスが行われる。例えば、描画装置では基板上の多数の対象点に順に電子ビームを照射することにより、基板上に多数の点(微小パターン)が描画される。このとき、描画に要する時間は、対象点を経由する経路の距離にほぼ比例して長くなる。
【0003】
従来は、全ての対象点を経由する経路は、対象点のデータが入力された順序であったり、X座標軸およびY座標軸を定義しておいて対象点のX座標またはY座標の値の昇降順(いわゆる「XYソート」)で決められることが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、XYソートはアルゴリズムが単純であるため、電算機等を用いて経路を速やかに求めることができるが、対象点が広範囲に散らばっている場合、求められる経路が非常に長くなるという問題を有している。
【0005】
そこで、複雑な計算アルゴリズムを用いて可能な限り短い経路を求める方法も多く研究されているが、対象点が多くなると指数関数的に計算時間が長くなるとともに実用化するには高価な演算回路が必要となってしまう。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、好ましい経路を容易に求めることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、基板に描画を行う描画装置であって、基板に向けて描画用のビームを出射するビーム出射部と、前記ビームを偏向する偏向部と、基板を保持するステージ部と、基板上の複数の描画点の描画順序である経路を求める経路決定部とを備え、前記経路決定部が、描画領域を第1パラメータおよび第2パラメータにより定義し、前記描画領域を、前記描画領域の前記第2パラメータの全範囲に亘り、かつ、前記第1パラメータの複数の範囲のそれぞれに属する複数の分割領域に分割する領域分割工程と、分割領域が連続して並ぶ対象領域群を決定する対象領域群決定工程と、前記対象領域群の各対象領域において前記第2パラメータがほぼ最大となる第1描画点とほぼ最小となる第2描画点とを決定する対象領域内の描画点決定工程と、前記各対象領域において対象領域用の経路決定アルゴリズムを用いて前記第1描画点から前記第2描画点に至る対象領域内の描画点を経由する経路を求める対象領域内の経路決定工程と、前記第1パラメータの降順または昇順に、互いに隣接する対象領域内の前記第1描画点または前記第2描画点同士を交互に接続して部分経路を求める対象領域群に対する経路接続工程と、前記対象領域群の少なくとも一部の対象領域を結合した複数通りの変更対象領域群を決定する対象領域群変更工程と、前記複数通りの変更対象領域群に対して前記対象領域内の描画点決定工程ないし前記対象領域群に対する経路接続工程を繰り返す繰返工程と、前記複数通りの変更対象領域群に関して求められた複数の部分経路のうち、最短の部分経路の長さが、前記対象領域群に関する部分経路よりも短い場合に、前記複数の分割領域を前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域へと修正する分割領域修正工程と、前記複数の分割領域のそれぞれにおいて前記第2パラメータがほぼ最大となる第1描画点とほぼ最小となる第2描画点とを決定する描画点決定工程と、前記複数の分割領域のそれぞれにおいて分割領域用の経路決定アルゴリズムを用いて前記第1描画点から前記第2描画点に至る分割領域内の描画点を経由する経路を求める分割経路決定工程と、前記第1パラメータの降順または昇順に、互いに隣接する分割領域内の前記第1描画点または前記第2描画点同士を交互に接続する分割経路接続工程とを実行する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の描画装置であって、前記分割領域修正工程において前記対象領域群に関する部分経路が前記複数通りの変更対象領域群に関する前記複数の部分経路のいずれよりも短い場合に、前記対象領域群のいずれかの対象領域を含まない新たな対象領域群を決定し、前記対象領域内の描画点決定工程ないし前記分割領域修正工程を実行する工程をさらに有する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の描画装置であって、前記分割領域修正工程において前記複数の分割領域が前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域へと修正された場合に、前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群の少なくとも一部の対象領域を含む新たな対象領域群を決定し、前記対象領域内の描画点決定工程ないし前記分割領域修正工程を実行する工程をさらに有する。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の描画装置であって、前記対象領域群が3つの分割領域からなる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の描画装置であって、前記対象領域用の経路決定アルゴリズムにより、前記分割領域用の経路決定アルゴリズムよりも高速に経路が求められる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の描画装置であって、前記対象領域用の経路決定アルゴリズムが、前記第2パラメータの降順または昇順によるソートアルゴリズムである。
【0013】
請求項に記載の発明は、基板を撮像する撮像装置であって、基板に照明光を照射する照明部と、基板の画像データを取得する撮像部と、基板を保持するステージ部と、前記撮像部を前記ステージ部に対して相対的に移動させる移動機構と、基板上の複数の撮像位置の撮像順序である経路を求める経路決定部とを備え、前記経路決定部が、基板上の所定領域を第1パラメータおよび第2パラメータにより定義し、前記所定領域を、前記所定領域の前記第2パラメータの全範囲に亘り、かつ、前記第1パラメータの複数の範囲のそれぞれに属する複数の分割領域に分割する領域分割工程と、分割領域が連続して並ぶ対象領域群を決定する対象領域群決定工程と、前記対象領域群の各対象領域において前記第2パラメータがほぼ最大となる第1撮像位置とほぼ最小となる第2撮像位置とを決定する対象領域内の撮像位置決定工程と、前記各対象領域において対象領域用の経路決定アルゴリズムを用いて前記第1撮像位置から前記第2撮像位置に至る対象領域内の撮像位置を経由する経路を求める対象領域内の経路決定工程と、前記第1パラメータの降順または昇順に、互いに隣接する対象領域内の前記第1撮像位置または前記第2撮像位置同士を交互に接続して部分経路を求める対象領域群に対する経路接続工程と、前記対象領域群の少なくとも一部の対象領域を結合した複数通りの変更対象領域群を決定する対象領域群変更工程と、前記複数通りの変更対象領域群に対して前記対象領域内の撮像位置決定工程ないし前記対象領域群に対する経路接続工程を繰り返す繰返工程と、前記複数通りの変更対象領域群に関して求められた複数の部分経路のうち、最短の部分経路の長さが、前記対象領域群に関する部分経路よりも短い場合に、前記複数の分割領域を前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域へと修正する分割領域修正工程と、前記複数の分割領域のそれぞれにおいて前記第2パラメータがほぼ最大となる第1撮像位置とほぼ最小となる第2撮像位置とを決定する撮像位置決定工程と、前記複数の分割領域のそれぞれにおいて分割領域用の経路決定アルゴリズムを用いて前記第1撮像位置から前記第2撮像位置に至る分割領域内の撮像位置を経由する経路を求める分割経路決定工程と、前記第1パラメータの降順または昇順に、互いに隣接する分割領域内の前記第1撮像位置または前記第2撮像位置同士を交互に接続する分割経路接続工程とを実行する。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の撮像装置であって、前記分割領域修正工程において前記対象領域群に関する部分経路が前記複数通りの変更対象領域群に関する前記複数の部分経路のいずれよりも短い場合に、前記対象領域群のいずれかの対象領域を含まない新たな対象領域群を決定し、前記対象領域内の撮像位置決定工程ないし前記分割領域修正工程を実行する工程をさらに有する。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の撮像装置であって、前記分割領域修正工程において前記複数の分割領域が前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域へと修正された場合に、前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群の少なくとも一部の対象領域を含む新たな対象領域群を決定し、前記対象領域内の撮像位置決定工程ないし前記分割領域修正工程を実行する工程をさらに有する。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項7ないし9のいずれかに記載の撮像装置であって、前記対象領域群が3つの分割領域からなる。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項7ないし10のいずれかに記載の撮像装置であって、前記対象領域用の経路決定アルゴリズムにより、前記分割領域用の経路決定アルゴリズムよりも高速に経路が求められる。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項7ないし11のいずれかに記載の撮像装置であって、前記対象領域用の経路決定アルゴリズムが、前記第2パラメータの降順または昇順によるソートアルゴリズムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る描画装置1の全体構成を示す図である。描画装置1は基板9に描画用の電子ビームを出射するヘッド部2、基板9を保持するステージ3、ヘッド部2に対してステージ3を相対的に移動させるステージ駆動部31、並びに、ヘッド部2およびステージ駆動部31に接続されたコンピュータ4を有する。
【0020】
ヘッド部2は電子ビームを発生するビーム出射部21、および、電子ビームを適切に基板9へ導く光学ユニット22を有し、光学ユニット22は電子ビームの形状を成形するビーム成形部221、電子ビームを偏向する偏向部222、および、電子ビームを収束させつつ基板9に導く対物レンズ部223を有する。
【0021】
ビーム出射部21より出射された電子ビームは、ビーム成形部221において偏向されるとともに複数のアパーチャにより所望のビーム形状に成形され、偏向部222により主走査(基板9上の領域間の走査)および副走査(領域内の走査)の偏向を受ける。その後、電子ビームは対物レンズ部223により基板9上に収束され、基板9上に描画が行われる。なお、ビーム成形部221、偏向部222および対物レンズ部223の配置は上記例に限定されず、各構成の順序や各構成の一部分の配置が適宜変更されてよい。
【0022】
ステージ駆動部31はステージ3を図1中のX方向に移動させるX方向移動機構32、および、Y方向に移動させるY方向移動機構33を有する。X方向移動機構32はモータ321にボールねじ(図示省略)が接続され、モータ321が回転することにより、Y方向移動機構33がガイドレール322に沿って図1中のX方向に移動する。Y方向移動機構33もX方向移動機構32と同様の構成となっており、モータ331が回転するとボールねじ(図示省略)によりステージ3がガイドレール332に沿ってY方向に移動する。
【0023】
コンピュータ4は、図2に示すように、各種演算処理を行うCPU41、基本プログラムを記憶するROM42および各種情報を記憶するRAM43をバスラインに接続した一般的なコンピュータシステムの構成となっている。バスラインにはさらに、情報記憶を行う固定ディスク44、各種情報の表示を行うディスプレイ45、操作者からの入力を受け付けるキーボード46aおよびマウス46b、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体8から情報の読み取りを行う読取装置47、並びに、ヘッド部2やステージ駆動部31に制御信号を送り出す通信部48が、適宜、インターフェイス(I/F)を介する等して接続される。
【0024】
コンピュータ4には、事前に読取装置47を介して記録媒体8からプログラム441が読み出され、固定ディスク44に記憶される。そして、プログラム441がRAM43にコピーされるとともにCPU41がRAM43内のプログラムに従って演算処理を実行することにより(すなわち、コンピュータがプログラムを実行することにより)、コンピュータ4が各種構成を制御して描画を実行させる。
【0025】
図3は、CPU41がプログラム441に従って動作することにより、CPU41、ROM42、RAM43、固定ディスク44等が実現する機能構成を示すブロック図である。図3において制御部51および経路決定部52がCPU41等により実現される機能を示す。なお、これらの機能は専用の電気的回路により実現されてもよく、部分的に電気的回路が用いられてもよい。
【0026】
描画装置1による描画が行われる際には、予め複数の描画点の位置を示す描画点データ401およびビームの大きさや形状等の描画条件を示す描画条件データ402がキーボード46aや読取装置47等を介して作業者により固定ディスク44に記録される。描画点データ401は図1中のXおよびY方向の座標(所定の基準点に対する相対座標)をパラメータとする座標データとなっている。描画点データ401は固定ディスク44から経路決定部52に送信され、後述する経路決定部52の各構成により処理されることにより描画点の経由順序が求められ、制御部51に送信される。
【0027】
制御部51はステージ駆動部31を制御して基板9上の1つの半導体チップに相当する部分をヘッド部2の真下に移動させ、各描画点の経由順序および描画条件データ402に従ってヘッド部2を制御することにより、1つのチップ内の所定の領域内に描画を行う。
【0028】
図4は、経路決定部52が、基板9上の所定の領域内における描画点の経由順序(描画順序)である経路を決定する動作の流れを示す図である。以下、経路決定動作について図3を参照しながら図4に沿って説明を行う。
【0029】
まず、経路決定部52の分割領域生成部521が固定ディスク44に記憶されている描画点データ401を受け取り、描画点を含む基板9上の所定領域を短冊状の分割領域に分割し、描画点が存在する分割領域だけを取得する(ステップS11)。例えば、図5に示すようにXおよびY座標により定義される2次元の領域6に描画点60が散在する場合、領域6がY方向に関して一定幅となる複数の分割領域へと分割され、描画点60が存在しない分割領域が削除される。図6は取得された分割領域61を例示する図である。なお、図6では下側((−Y)側)の分割領域61には下から順に符号61a,61b,61c,61d,61eを付している。
【0030】
次に、分割領域生成部521が領域6中に連続して並ぶ3つの分割領域を対象領域群として決定する(ステップS12)。対象領域群は、分割領域61を修正する際の演算対象となる領域群であり、以下、図6中の下から3つの分割領域61a,61b,61cが対象領域群として決定されたものとして説明を行う。
【0031】
対象領域群および対象領域群内の描画点60を示すデータは対象領域内経路生成部522へと送られる。対象領域内経路生成部522は、まず、各対象領域においてX座標が最大となる第1描画点601と最小となる第2描画点602とを端点(次のステップにて求められる経路の端点)として決定する(ステップS13、図6参照)。続いて、各対象領域において、第1描画点601から第2描画点602に至る対象領域内の描画点を経由する経路が求められる(ステップS14)。経路算出にはX座標が大きい順に描画点60の順序を決定するソートアルゴリズムが採用される。
【0032】
各対象領域内の経路が求められると、これらの経路が経路接続部523へと送られる。経路接続部523では、対象領域のY座標の順序に従って(すなわち、Y座標の昇順または降順に)、互いに隣接する対象領域内の第1描画点601または第2描画点602同士を交互に接続する(ステップS15)。
【0033】
例えば、図6に示す対象領域群である分割領域61a〜61cに対して、分割領域61aおよび分割領域61bの第1描画点601が接続され、分割領域61bおよび分割領域61cの第2描画点602が接続される。これにより、図7に示すように領域6における部分的な経路(以下、「部分経路」という。)71aが求められる。
【0034】
部分経路71aは分割領域生成部521へと戻され、分割領域生成部521は部分経路の距離を計算し、その距離を一時的にRAM43に保存する。
【0035】
次に、分割領域生成部521が対象領域群の少なくとも一部を結合することにより複数通りに変更された対象領域群(以下、「変更対象領域群」という。)を決定する。図8(a)ないし(d)は複数通りの変更対象領域群が決定される様子を示す図である。図8(a)は元の対象領域群を示し、図8(b)は分割領域61aと分割領域61bとが結合されて、領域62aおよび分割領域61cが変更対象領域群とされる様子を示している。図8(c)は分割領域61bと分割領域61cとが結合されて分割領域61aおよび領域62bが変更対象領域群とされる様子を示し、図8(d)は分割領域61a〜61cが結合されて領域62cが1つの変更対象領域(群)とされる様子を示している。このように、3つの対象領域からは3通りの変更対象領域群が求められる。
【0036】
次に、複数通りの変更対象領域群に対して既述の経路を求める処理(ステップS13〜15)が繰り返し実行される。すなわち、領域62aおよび分割領域61cが対象領域群として対象領域内経路生成部522へと送られて(ステップS16,S17)各対象領域内の経路が求められ(ステップS13,S14)、経路接続部523により接続されて部分経路が求められる(ステップS15)。図9はこのようにして求められた部分経路71bを例示する図である。そして、部分経路71bの距離データが一時的にRAM43に保存される。
【0037】
同様に、分割領域61aおよび領域62bに対してもステップS13〜S15が繰り返されて図10に示す部分経路71cが求められ、部分経路71cの距離データが一時的に保存される。領域62cに対してもステップS13〜S15が繰り返されて図11に示す部分経路71dが求められ、部分経路71dの距離データが一時的に保存される。ただし、この場合、対象領域群は1つの対象領域からなるため、ステップS15は実質的に省略される。
【0038】
全通りの変更対象領域群に対して、ステップS13〜S15が繰り返し行われると、分割領域生成部521がRAM43に保存された複数の部分経路71a〜71dの長さを比較する。まず、複数通りの変更対象領域群に関して求められた複数の部分経路71b〜71dの長さを比較し、最短の部分経路が特定される。次に、最短の部分経路の長さと元の対象領域群(分割領域61a〜61c)に関する部分経路(以下、「基準部分経路」という。)71aとが比較される。
【0039】
ここで、最短の部分経路が基準部分経路71aよりも短い場合、分割領域生成部521が領域6の複数の分割領域61を最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域に修正する(ステップS18)。例えば、図9に示す部分経路71bが最短であり、かつ、図7に示す基準部分経路71aよりも短い場合、分割領域61a,61bを結合した領域62aが1つの分割領域とされる。図10に示す部分経路71cが最短であり、かつ、基準部分経路71aよりも短い場合には分割領域61b,61cを結合した領域62bが1つの分割領域とされ、図11に示す部分経路71dが最短であり、かつ、基準部分経路71aよりも短い場合には分割領域61a〜61cを結合した領域62cが1つの分割領域とされる。すなわち、分割領域61の結合が行われる。
【0040】
分割領域の結合が行われると、分割領域生成部521は、最短の部分経路に対応する変更対象領域群の少なくとも一部を含む新たな対象領域群を決定し、ステップS13〜S18を繰り返す(ステップS19、S20)。新たな対象領域群としては最短の部分経路に対応する変更対象領域群の全てを含むものが決定されてもよいが、動作の効率上、変更対象領域群のうちY座標の最も大きな領域のみが新たな対象領域群に含められる。
【0041】
例えば、図9に示す分割領域へと修正が行われた場合、分割領域61c〜61eが新たな対象領域群とされ、図10に示す分割領域へと修正が行われた場合、分割領域62b,61d,61eが新たな対象領域群とされる。図11に示す分割領域へと修正が行われた場合は、分割領域62c,61d,61eが新たな対象領域群とされる。
【0042】
一方、複数通りの変更対象領域群に関して求められた複数の部分経路71b〜71dのうち最短の部分経路の長さが、基準部分経路71aよりも長い場合は、分割領域の修正(ステップS18)は行われない。そして、元の対象領域群のいずれかを含まない新たな対象領域群が決定される(ステップS19,S20)。なお、動作の効率上、元の対象領域群のうちY座標の最も大きな領域のみが新たな対象領域群に含められる。図7に示す例の場合、分割領域61c〜61eが新たな対象領域群として決定される。そして、新たな対象領域群に対してステップS13〜18が実行され、必要に応じて分割領域の修正が行われる。
【0043】
対象領域群の決定および分割領域の修正が繰り返されると、対象領域群は徐々に(+Y)方向側の分割領域61から選択されることとなる。やがて、最も(+Y)側の分割領域61を含む対象領域群に対してステップS13〜S18が実行されると、新たな対象領域群の決定が不可能となり、分割領域の修正が終了する(ステップS19)。図12は、対象領域群の決定および分割領域の修正が最後まで行われた後の分割領域63を例示する図であり、4つの短冊状の分割領域63が生成された様子を示している。
【0044】
次に、最終的に生成された分割領域63を示すデータが分割領域生成部521から分割領域内経路生成部524へと送られる。分割領域内経路生成部524では、まず、各分割領域においてX座標がほぼ最大となる第1描画点とほぼ最小となる第2描画点とが端点(次のステップにて求められる経路の端点)として決定される(ステップS21)。続いて、所定の経路アルゴリズムを用いて各分割領域内の第1描画点から第2描画点に至る描画点を経由する経路が求められる(ステップS22)。
【0045】
分割領域63内の経路が求められる際には、対象領域内の経路を求めるアルゴリズムよりも高度なアルゴリズムが用いられる。高度な経路決定アルゴリズムとしては、例えば、LK法(Lin & Kernighanの算法)、分岐限定法(Branch & Bound法)、分岐削除平面法(Branch & Cut法)等が用いられる。なお、ステップS21における端点決定はアルゴリズムに応じてX座標がほぼ最大となる第1描画点とほぼ最小となる第2描画点として適宜決定されるが、端点決定と経路決定とを繰り返して最適な経路を求めるアルゴリズムが採用される場合には、上述のステップS21とステップS22とは実質的に同時に行われる。
【0046】
その後、経路接続部525によりY座標の昇順または降順に、互いに隣接する分割領域63内の第1描画点または第2描画点同士が交互に接続され(ステップS23)、領域6における全体の経路が決定される。図13は以上のようにして求められた経路72を例示する図である。生成された経路72は、既述のように制御部51へと出力されてヘッド部2の制御に利用される。
【0047】
以上、描画装置1について説明してきたが、描画装置1ではY座標の複数の範囲のそれぞれに属する短冊状の分割領域63を求めた上で分割領域63ごとの経路を求め、これらの経路を接続することにより全体の経路が求められる。その結果、経路を迅速かつ容易に求めることができる。すなわち、高度なアルゴリズムを用いて領域6全体の経路を求めようとした場合、描画点の数に対して指数関数的に演算量が増えるため、短時間で経路を求めることができない。しかしながら、描画装置1では分割領域63に対して経路の算出が行われるため、全体の演算量を減らすことが可能となる。
【0048】
また、領域6全体に対して短時間に経路を求めることができる単純なアルゴリズムを用いた場合、経路が長くなってしまうという問題が生じるが、描画装置1ではそのような問題も発生しない。例えば、領域6全体に対していわゆるXYソートにより経路を求めると図14に示す経路72aが得られるが、図13に示す経路72は経路72aに比べて非常に短いものとなる。
【0049】
さらに、描画装置1では、予め細かく分割した分割領域61を修正して好ましい分割領域63を生成するため、不必要に長い経路が求められてしまうことが防止される。分割領域61の修正に際しては高速に実行されるアルゴリズムを用いて対象領域内の経路が求められるため、修正に要する時間が膨大となってしまうことも防止される。
【0050】
なお、対象領域群に含まれる領域の数は2つであってもよく4以上であってもよい。最終的に得られる分割領域63の大きさおよび演算量を考慮した場合、3つの対象領域が対象領域群として決定されることが最も好ましい。
【0051】
次に、描画装置1の簡素化された動作例について説明する。図4に示す動作では、短い経路を求めるために分割領域63に対して高度なアルゴリズムが用いられる。しかしながら、短い経路を高度に求める必要がない場合、あるいは、高速に経路を求める必要がある場合には、分割領域63内の端点を決定する工程(ステップS21)、および、分割領域63内の経路を求める工程(ステップS22)を省略することができる(図3において分割領域内経路生成部524が省略されることとなる。)。
【0052】
具体的には、ステップS13において決定された対象領域内の端点、および、ステップS14において求められた対象領域内の経路が保存され、修正後の分割領域63内の端点および経路として流用される。この場合、分割領域63内の端点を決定する工程(ステップS21)が実質的にステップS13にて行われ、分割領域63内の経路を求める工程(ステップS22)が実質的にステップS14にて行われると捉えることができる。
【0053】
描画装置1はステップS11〜S20を実行した後、ステップS14にて求められた分割領域63内の経路を、Y座標の順序に従ってステップS13にて決定された第1描画点または第2描画点同士を交互に接続することにより領域6全体における経路を求める(ステップS23)。図15は、このようにして得られる経路72bを例示する図である。経路72bは最終的な分割領域63が得られる際に同時に得られる各分割領域63内の経路(図12中に波線にて示す経路)を単純に接続したものにすぎない。
【0054】
図15に示すように、分割領域63に高度なアルゴリズムを利用しない場合であっても、領域6全体にソートアルゴリズムを適用した経路72a(図14)に比べて非常に短い経路72bを得ることが実現される。
【0055】
図16は本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置1aの全体構成を示す図である。撮像装置1aは基板9を撮像することにより2次元画像のデータを取得する撮像部2a、基板9を保持するステージ3、撮像部2aに対してステージ3を相対的に移動させるステージ駆動部31、並びに、撮像部2aおよびステージ駆動部31に接続されたコンピュータ4を有する。撮像装置1aは、第1の実施の形態に係る描画装置1のヘッド部2を撮像部2aに置き換えたという点を除いて描画装置1と同様の構成となっており、対応する構成には同符号を付している。コンピュータ4の機能構成も図3と同様である。
【0056】
撮像部2aは、照明光を出射する照明部23、基板9に照明光を導くとともに基板9からの光が入射する光学系24、および、光学系24により結像された基板9の像を電気的信号に変換する撮像デバイス25を有する。
【0057】
撮像装置1aでは、基板9上の撮像位置の座標を示す撮像位置データが、第1の実施の形態にて説明した描画点データ401に代えて入力される。そして、撮像位置データが経路決定部52の各構成により処理された後、決定された複数の撮像位置の経由順序である経路が制御部51に送信される。制御部51は決定された経路に従って撮像部2aの真下に複数の撮像位置が順番に位置するようにステージ駆動部31を制御し、撮像部2aが複数の撮像位置の画像を順次取得する。取得された画像データは固定ディスク44に記録される。
【0058】
ここで、経路決定部52が複数の撮像位置を経由する経路を決定する動作は第1の実施の形態と同様である。すなわち、図4に関する説明における描画点が撮像位置に置き換えられた処理が行われる。これにより、各撮像位置を経由する好ましい(短い)経路が求めら、効率のよい撮像が行われる。
【0059】
なお、描画装置1や撮像装置1aでは、基板9がアクセス対象とされるが、一般に、半導体基板、プリント配線基板、マスク用基板等では、描画点や撮像位置が帯状に偏在しているこいとが多い。したがって、描画領域や撮像位置を含む複数の短冊状の分割領域が生成されることにより、非常に効率のよい経路を求めることが実現される。すなわち、描画装置1や撮像装置1aは回路が形成される基板あるいは回路形成に用いられる基板に特に適した装置であるといえる。
【0060】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0061】
例えば、図4中のステップS11では、領域6はY方向に関して一定幅の分割領域61に分割されるが、分割領域61は一定幅でなくてもよい。例えば、Y座標に対する描画点のヒストグラムを作成し、その結果に基づいて幅の異なる複数の分割領域(例えば、頻度が大きいほど幅の大きな分割領域)が生成されてもよい。
【0062】
対象領域内経路生成部522が対象領域内の経路を求める際に使用されるアルゴリズムは、単純で高速に実行可能なアルゴリズムであればソートアルゴリズム以外のものが利用されてもよい。アルゴリズムによっては、第1描画点はX座標がほぼ最大のものであればよく、第2描画点はX座標がほぼ最小のものであればよい。
【0063】
上記実施の形態では、ステップS20において前回の演算における対象領域群のいずれか(または、全て)を含む新たな対象領域群が決定されるが、前回の演算における対象領域群のいずれも含まない新たな対象領域群が決定されてもよい。
【0064】
図4に示す動作の流れは、可能な範囲内で適宜変更されてもよい。例えば、対象領域または分割領域に関して、端点が接続されてから端点間の経路が求められてもよい。
【0065】
【発明の効果】
請求項1ないし6の発明では、効率よく複数の描画の描画を行うことができ、請求項7ないし12の発明では、効率よく複数の撮像位置に対する撮像を行うことができる
【0066】
また、請求項5および6並びに請求項11および12の発明では、短時間で経路を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 描画装置の全体構成を示す図である。
【図2】 コンピュータの構成を示す図である。
【図3】 コンピュータの機能構成を示すブロック図である。
【図4】 複数の描画点を経由する経路を求める動作の流れを示す図である。
【図5】 描画点が散在する領域を示す図である。
【図6】 経路が求められる様子を説明するための図である。
【図7】 経路が求められる様子を説明するための図である。
【図8】 (a)は、元の対象領域群を示す図であり、(b)ないし(d)は、変更後の対象領域群を示す図である。
【図9】 経路が求められる様子を説明するための図である。
【図10】 経路が求められる様子を説明するための図である。
【図11】 経路が求められる様子を説明するための図である。
【図12】 経路が求められる様子を説明するための図である。
【図13】 求められた経路の一例を示す図である。
【図14】 ソートアルゴリズムにより求められた経路の一例を示す図である。
【図15】 求められた経路の他の例を示す図である。
【図16】 撮像装置の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1 描画装置
1a 撮像装置
3 ステージ部
4 コンピュータ
6 領域
9 基板
21 ビーム出射部
23 照明部
25 撮像デバイス
31 移動機構
52 経路決定部
60 描画点
61,61a〜61e,63 分割領域
222 偏向
521 分割領域生成部
522 対象領域内経路生成部
523,525 経路接続部
524 分割領域内経路生成部
601 第1描画点
602 第2描画点
S11〜S23 ステップ

Claims (12)

  1. 基板に描画を行う描画装置であって、
    基板に向けて描画用のビームを出射するビーム出射部と、
    前記ビームを偏向する偏向部と、
    基板を保持するステージ部と、
    基板上の複数の描画点の描画順序である経路を求める経路決定部と、
    を備え、
    前記経路決定部が、
    描画領域を第1パラメータおよび第2パラメータにより定義し、前記描画領域を、前記描画領域の前記第2パラメータの全範囲に亘り、かつ、前記第1パラメータの複数の範囲のそれぞれに属する複数の分割領域に分割する領域分割工程と、
    分割領域が連続して並ぶ対象領域群を決定する対象領域群決定工程と、
    前記対象領域群の各対象領域において前記第2パラメータがほぼ最大となる第1描画点とほぼ最小となる第2描画点とを決定する対象領域内の描画点決定工程と、
    前記各対象領域において対象領域用の経路決定アルゴリズムを用いて前記第1描画点から前記第2描画点に至る対象領域内の描画点を経由する経路を求める対象領域内の経路決定工程と、
    前記第1パラメータの降順または昇順に、互いに隣接する対象領域内の前記第1描画点または前記第2描画点同士を交互に接続して部分経路を求める対象領域群に対する経路接続工程と、
    前記対象領域群の少なくとも一部の対象領域を結合した複数通りの変更対象領域群を決定する対象領域群変更工程と、
    前記複数通りの変更対象領域群に対して前記対象領域内の描画点決定工程ないし前記対象領域群に対する経路接続工程を繰り返す繰返工程と、
    前記複数通りの変更対象領域群に関して求められた複数の部分経路のうち、最短の部分経路の長さが、前記対象領域群に関する部分経路よりも短い場合に、前記複数の分割領域を前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域へと修正する分割領域修正工程と、
    前記複数の分割領域のそれぞれにおいて前記第2パラメータがほぼ最大となる第1描画点とほぼ最小となる第2描画点とを決定する描画点決定工程と、
    前記複数の分割領域のそれぞれにおいて分割領域用の経路決定アルゴリズムを用いて前記第1描画点から前記第2描画点に至る分割領域内の描画点を経由する経路を求める分割経路決定工程と、
    前記第1パラメータの降順または昇順に、互いに隣接する分割領域内の前記第1描画点または前記第2描画点同士を交互に接続する分割経路接続工程と、
    実行することを特徴とする描画装置
  2. 請求項1に記載の描画装置であって、
    前記分割領域修正工程において前記対象領域群に関する部分経路が前記複数通りの変更対象領域群に関する前記複数の部分経路のいずれよりも短い場合に、前記対象領域群のいずれかの対象領域を含まない新たな対象領域群を決定し、前記対象領域内の描画点決定工程ないし前記分割領域修正工程を実行する工程をさらに有することを特徴とする描画装置
  3. 請求項1または2に記載の描画装置であって、
    前記分割領域修正工程において前記複数の分割領域が前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域へと修正された場合に、前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群の少なくとも一部の対象領域を含む新たな対象領域群を決定し、前記対象領域内の描画点決定工程ないし前記分割領域修正工程を実行する工程をさらに有することを特徴とする描画装置
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の描画装置であって、
    前記対象領域群が3つの分割領域からなることを特徴とする描画装置
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の描画装置であって、
    前記対象領域用の経路決定アルゴリズムにより、前記分割領域用の経路決定アルゴリズムよりも高速に経路が求められることを特徴とする描画装置
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の描画装置であって、
    前記対象領域用の経路決定アルゴリズムが、前記第2パラメータの降順または昇順によるソートアルゴリズムであることを特徴とする描画装置
  7. 基板を撮像する撮像装置であって、
    基板に照明光を照射する照明部と、
    基板の画像データを取得する撮像部と、
    基板を保持するステージ部と、
    前記撮像部を前記ステージ部に対して相対的に移動させる移動機構と、
    基板上の複数の撮像位置の撮像順序である経路を求める経路決定部と、
    を備え、
    前記経路決定部が、
    基板上の所定領域を第1パラメータおよび第2パラメータにより定義し、前記所定領域を、前記所定領域の前記第2パラメータの全範囲に亘り、かつ、前記第1パラメータの複数の範囲のそれぞれに属する複数の分割領域に分割する領域分割工程と、
    分割領域が連続して並ぶ対象領域群を決定する対象領域群決定工程と、
    前記対象領域群の各対象領域において前記第2パラメータがほぼ最大となる第1撮像位置とほぼ最小となる第2撮像位置とを決定する対象領域内の撮像位置決定工程と、
    前記各対象領域において対象領域用の経路決定アルゴリズムを用いて前記第1撮像位置から前記第2撮像位置に至る対象領域内の撮像位置を経由する経路を求める対象領域内の経路決定工程と、
    前記第1パラメータの降順または昇順に、互いに隣接する対象領域内の前記第1撮像位置または前記第2撮像位置同士を交互に接続して部分経路を求める対象領域群に対する経路接続工程と、
    前記対象領域群の少なくとも一部の対象領域を結合した複数通りの変更対象領域群を決定する対象領域群変更工程と、
    前記複数通りの変更対象領域群に対して前記対象領域内の撮像位置決定工程ないし前記対象領域群に対する経路接続工程を繰り返す繰返工程と、
    前記複数通りの変更対象領域群に関して求められた複数の部分経路のうち、最短の部分経路の長さが、前記対象領域群に関する部分経路よりも短い場合に、前記複数の分割領域を前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域へと修正する分割領域修正工程と、
    前記複数の分割領域のそれぞれにおいて前記第2パラメータがほぼ最大となる第1撮像位置とほぼ最小となる第2撮像位置とを決定する撮像位置決定工程と、
    前記複数の分割領域のそれぞれにおいて分割領域用の経路決定アルゴリズムを用いて前記第1撮像位置から前記第2撮像位置に至る分割領域内の撮像位置を経由する経路を求める分割経路決定工程と、
    前記第1パラメータの降順または昇順に、互いに隣接する分割領域内の前記第1撮像位置または前記第2撮像位置同士を交互に接続する分割経路接続工程と、
    を実行することを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置であって、
    前記分割領域修正工程において前記対象領域群に関する部分経路が前記複数通りの変更対象領域群に関する前記複数の部分経路のいずれよりも短い場合に、前記対象領域群のいずれかの対象領域を含まない新たな対象領域群を決定し、前記対象領域内の撮像位置決定工程ないし前記分割領域修正工程を実行する工程をさらに有することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項7または8に記載の撮像装置であって、
    前記分割領域修正工程において前記複数の分割領域が前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群を含む複数の分割領域へと修正された場合に、前記最短の部分経路に対応する変更対象領域群の少なくとも一部の対象領域を含む新たな対象領域群を決定し、前記対象領域内の撮像位置決定工程ないし前記分割領域修正工程を実行する工程をさらに有することを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項7ないし9のいずれかに記載の撮像装置であって、
    前記対象領域群が3つの分割領域からなることを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載の撮像装置であって、
    前記対象領域用の経路決定アルゴリズムにより、前記分割領域用の経路決定アルゴリズムよりも高速に経路が求められることを特徴とする撮像装置。
  12. 請求項7ないし11のいずれかに記載の撮像装置であって、
    前記対象領域用の経路決定アルゴリズムが、前記第2パラメータの降順または昇順によるソートアルゴリズムであることを特徴とする撮像装置。
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