JP2006303078A - 定形パターン抽出装置、パターン描画装置、定形パターン抽出方法およびプログラム - Google Patents

定形パターン抽出装置、パターン描画装置、定形パターン抽出方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを高速に抽出する。
【解決手段】コンピュータでは、定形パターンに含まれる各定形図形の形状、および、定形パターン中の所定の基準位置に対する各定形図形の位置ベクトルを示す定形パターン情報442が準備され、複数の描画図形から複数の定形図形のいずれかと一致する複数の注目図形が特定される。続いて、描画パターンに対応する設定領域において各注目図形を始点として対応する定形図形の位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値が加算され、設定領域において複数の定形図形の数に一致する値が付与された位置を特定することにより、描画パターン中の定形パターンの存在位置が検出される。これにより、コンピュータでは、描画パターンから定形パターンを高速に抽出することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する技術、および、基板上にパターンを描画するパターン描画装置に関する。
近年、半導体基板(以下、「基板」という。)に形成されるLSI(Large Scale Integrated Circuit)の高集積化に伴い、電子ビームを照射してパターンを描画するパターン描画装置(電子ビーム露光装置とも呼ばれる。)が利用されている。パターン描画装置では、基板に描画される描画パターンを示す複数の描画図形のそれぞれが、複数の矩形図形に分割され、分割後の複数の図形に合わせて電子ビームの断面形状を変更しつつ描画が行われる。また、パターン描画装置における描画の高速化を図るため、所定の定形図形に合わせた開口パターンを有するマスクを準備し、描画パターン中の定形図形についてはマスクを利用して描画する技術(いわゆる、ブロック露光)も採用されつつある。
ブロック露光を行う際には、複数の描画図形が配置された描画パターンから定形図形を抽出する処理が必要となる。例えば、特許文献1では、定形図形の所定の基準点と描画図形の任意の頂点とで入射ベクトルおよび出射ベクトルのそれぞれが互いに一致する場合に、描画図形のこの頂点を候補点として決定するとともに、定形図形の基準点を原点とした場合の他の各頂点の位置ベクトルを算出し、描画図形の候補点を原点として当該位置ベクトルにより特定される各位置に描画図形の他の頂点が存在し、かつ、定形図形と描画図形とで頂点の個数が一致する場合に、この描画図形を定形図形として抽出する技術が開示されている。
特許第3266327号公報
ところで、パターン描画装置における描画のさらなる高速化を図るには、複数の定形図形が配置された定形パターンをマスクを利用して一回で(定形パターンの大きさによっては、複数回で)描画することが好ましい。しかしながら、描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出することは容易ではなく、描画パターン中の描画図形の全ての組合せを検出して定形パターンと比較するとしても、このような処理は長時間を要してしまう。また、特許文献1の手法によっても、描画パターンから複数の定形図形の位置関係を考慮しつつ定形図形を抽出することはできない。
なお、描画パターンが描画図形の形状の種類およびその配置を示す、いわゆるストラクチャ(セルとも呼ばれる。)を階層化したデータ構造にて表される場合に、マスク上の開口パターンが示す定形パターンに一致するストラクチャの名称が既知であるときには、ストラクチャの名称に基づいて描画パターンから定形パターンを抽出することが可能であるが、入力される描画パターンにおいて、マスク上の開口パターンに対応するストラクチャの名称が不明である場合(例えば、マスク作成時に利用されていた命名規則とは異なる命名規則の描画パターンが入力される場合等)には、描画パターンから定形パターンを抽出することができない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを高速に抽出することを目的とし、基板上にパターンを短時間に描画することも目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する定形パターン抽出装置であって、定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報を記憶する記憶部と、前記定形パターン情報を参照して、描画パターンに含まれる複数の描画図形から前記複数の定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する複数の注目図形を特定する図形特定手段と、前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算手段と、前記加算手段により前記複数の注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記複数の定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在位置を検出する位置検出手段とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定形パターン抽出装置であって、前記複数の定形図形のそれぞれに対して、折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の特徴頂点が予め定められており、前記図形特定手段が、前記複数の描画図形のうち前記複数の特徴頂点と同じ相対位置関係となるとともに折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の頂点を有する候補図形を特定し、さらに、前記複数の特徴頂点と前記候補図形の前記複数の頂点とを重ねた際に前記複数の特徴頂点を有する定形図形の他の頂点が前記候補図形上に位置する場合に前記候補図形を注目図形として特定する。
請求項3に記載の発明は、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する定形パターン抽出装置であって、定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報、並びに、描画パターン中の複数の描画図形に含まれる所定の多用図形の形状を示す多用図形形状情報を記憶する記憶部と、前記定形パターン情報および前記多用図形形状情報を参照して、前記複数の描画図形から、前記複数の定形図形から前記多用図形と同形状の図形を除いた少なくとも1つの選択定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する少なくとも1つの注目図形を特定する図形特定手段と、前記複数の描画図形から特定された前記多用図形の前記描画パターン中の位置を示す多用図形位置情報を生成する位置情報生成手段と、前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記少なくとも1つの注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算手段と、前記加算手段により前記少なくとも1つの注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記少なくとも1つの選択定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在候補位置を検出する第1位置検出手段と、前記描画パターン中の前記存在候補位置に前記定形パターンを配置した際に、前記定形パターンに含まれる前記多用図形と同形状の全ての図形の位置に前記描画パターンに含まれる前記多用図形が存在することが前記多用図形位置情報に基づいて確認される場合に、前記存在候補位置を前記定形パターンの最終的な存在位置として検出する第2位置検出手段とを備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の定形パターン抽出装置であって、前記少なくとも1つの選択定形図形のそれぞれに対して、折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の特徴頂点が予め定められており、前記図形特定手段が、前記複数の描画図形のうち前記複数の特徴頂点と同じ相対位置関係となるとともに折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の頂点を有する候補図形を特定し、さらに、前記複数の特徴頂点と前記候補図形の前記複数の頂点とを重ねた際に前記複数の特徴頂点を有する選択定形図形の他の頂点が前記候補図形上に位置する場合に前記候補図形を注目図形として特定する。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の定形パターン抽出装置であって、前記定形パターンに含まれる前記複数の定形図形の全てが前記多用図形と同形状である場合に、前記図形特定手段において、一の定形図形が前記少なくとも1つの選択定形図形として選択される。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の定形パターン抽出装置であって、複数の定形パターンが準備され、前記加算手段が、前記複数の定形パターンのそれぞれに対して個別に前記二次元領域を設定する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の定形パターン抽出装置であって、前記描画パターン中の一の定形パターンの存在領域の少なくとも一部と他の一の定形パターンの存在領域の少なくとも一部とが重なる場合に、前記一の定形パターンを矩形図形に分割した際の分割数から前記一の定形パターンを描画する際の描画動作の回数を引いた評価値と、前記他の一の定形パターンを矩形図形に分割した際の分割数から前記他の一の定形パターンを描画する際の描画動作の回数を引いた評価値とが比較され、前記一の定形パターンおよび前記他の一の定形パターンのうち、大きい評価値が導かれる定形パターンのみが前記描画パターンから抽出される。
請求項8に記載の発明は、基板上にパターンを描画するパターン描画装置であって、請求項1ないし7のいずれかに記載の定形パターン抽出装置と、基板を保持するステージと、基板に向けて描画用のエネルギービームを出射するビーム出射部と、前記定形パターンに対応するビーム通過領域を有し、前記ビーム出射部から前記ステージ上の基板に至る前記エネルギービームの経路上に配置されるマスク部と、前記定形パターン抽出装置により検出された前記定形パターンの前記存在位置へと前記マスク部を通過した前記エネルギービームの照射位置を変更する照射位置変更手段とを備える。
請求項9に記載の発明は、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する定形パターン抽出方法であって、定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報を準備する準備工程と、前記定形パターン情報を参照して、描画パターンに含まれる複数の描画図形から前記複数の定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する複数の注目図形を特定する図形特定工程と、前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算工程と、前記加算工程により前記複数の注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記複数の定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在位置を検出する位置検出工程とを備える。
請求項10に記載の発明は、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する定形パターン抽出方法であって、定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報、並びに、描画パターン中の複数の描画図形に含まれる所定の多用図形の形状を示す多用図形形状情報を準備する準備工程と、前記定形パターン情報および前記多用図形形状情報を参照して、前記複数の描画図形から、前記複数の定形図形から前記多用図形と同形状の図形を除いた少なくとも1つの選択定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する少なくとも1つの注目図形を特定する図形特定工程と、前記複数の描画図形から特定された前記多用図形の前記描画パターン中の位置を示す多用図形位置情報を生成する位置情報生成工程と、前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記少なくとも1つの注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算工程と、前記加算工程により前記少なくとも1つの注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記少なくとも1つの選択定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在候補位置を検出する第1位置検出工程と、前記描画パターン中の前記存在候補位置に前記定形パターンを配置した際に、前記定形パターンに含まれる前記多用図形と同形状の全ての図形の位置に前記描画パターンに含まれる前記多用図形が存在することが前記多用図形位置情報に基づいて確認される場合に、前記存在候補位置を前記定形パターンの最終的な存在位置として検出する第2位置検出工程とを備える。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報を準備する準備工程と、前記定形パターン情報を参照して、描画パターンに含まれる複数の描画図形から前記複数の定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する複数の注目図形を特定する図形特定工程と、前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算工程と、前記加算工程により前記複数の注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記複数の定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在位置を検出する位置検出工程とを実行させる。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報、並びに、描画パターン中の複数の描画図形に含まれる所定の多用図形の形状を示す多用図形形状情報を準備する準備工程と、前記定形パターン情報および前記多用図形形状情報を参照して、前記複数の描画図形から、前記複数の定形図形から前記多用図形と同形状の図形を除いた少なくとも1つの選択定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する少なくとも1つの注目図形を特定する図形特定工程と、前記複数の描画図形から特定された前記多用図形の前記描画パターン中の位置を示す多用図形位置情報を生成する位置情報生成工程と、前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記少なくとも1つの注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算工程と、前記加算工程により前記少なくとも1つの注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記少なくとも1つの選択定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在候補位置を検出する第1位置検出工程と、前記描画パターン中の前記存在候補位置に前記定形パターンを配置した際に、前記定形パターンに含まれる前記多用図形と同形状の全ての図形の位置に前記描画パターンに含まれる前記多用図形が存在することが前記多用図形位置情報に基づいて確認される場合に、前記存在候補位置を前記定形パターンの最終的な存在位置として検出する第2位置検出工程とを実行させる。
請求項1ないし7並びに9ないし12の発明では、描画パターンから定形パターンを高速に抽出することができる。
また、請求項2および4の発明では、複数の描画図形から定形図形と形状が異なる注目図形も適切に特定することができ、請求項3の発明では、多用図形が存在する場合により高速に定形パターンを抽出することができる。
また、請求項5の発明では、定形パターンに含まれる全ての定形図形が多用図形と同形状である場合に、定形パターンを高速に抽出することができ、請求項7の発明では、一の定形パターンの存在領域と他の一の定形パターンの存在領域とが重なる場合であっても好ましい定形パターンを抽出することができる。
請求項8の発明では、基板上にパターンを短時間に描画することができる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るパターン描画装置1の全体構成を示す図である。パターン描画装置1は、描画用の電子ビームを出射するヘッド部2、半導体の基板9を保持するステージ3、ヘッド部2に対してステージ3を相対的に移動させるステージ駆動部31、並びに、ヘッド部2およびステージ駆動部31に接続されたコンピュータ4を備え、コンピュータ4はパターン描画装置1の各構成の制御を担う。ステージ駆動部31はステージ3を図1中のX方向およびY方向に移動する機構を有する。
ヘッド部2は基板9に向けて電子ビームを出射するビーム出射部21、および、電子ビームを基板9へと導く光学ユニット22を有する。光学ユニット22は、複数種類の定形パターンにそれぞれ対応する複数の開口パターンが形成されたマスク部221、電子ビームの断面形状を必要に応じて変更するビーム形状変更部222、電子ビームを偏向して基板9上における電子ビームの照射位置を変更する照射位置変更部223、および、電子ビームを収束させつつ基板9に導く対物レンズ部224を有する。ここで、定形パターンは複数の多角形図形が配置されたものであり、以下の説明において、定形パターンに含まれる各図形を定形図形と呼ぶ。
マスク部221のビーム出射部21側およびビーム形状変更部222側には、偏向器221a,221bがそれぞれ設けられ、偏向器221aによりビーム出射部21からの電子ビームが偏向されてマスク部221上の所望の位置に入射する。すなわち、マスク部221上においてビーム出射部21からの電子ビームは各開口パターンを含む領域へと選択的に照射可能とされる。これにより、マスク部221を通過した電子ビームの光束断面がこの開口パターンに対応する定形パターンと同形状に成形される。マスク部221を通過した電子ビームは偏向器221bにより偏向され、ビーム形状変更部222へと入射する。
ビーム形状変更部222では、必要に応じて複数のアパーチャにより電子ビームの光束断面が所望の形状(例えば、様々な矩形や三角形)に成形され、照射位置変更部223により主走査(基板9上の所定の領域間の走査)および副走査(領域内の走査)の偏向を受ける。その後、電子ビームは対物レンズ部224により基板9上に収束され、基板9上に照射される。光学ユニット22では、マスク部221およびビーム形状変更部222のそれぞれが、基板9の表面に対して共役な位置に配置される。なお、マスク部221、ビーム形状変更部222、照射位置変更部223および対物レンズ部224の配置は上記例に限定されず、各構成の順序や各構成の一部分の配置が適宜変更されてよい。また、マスク部221上における電子ビームの照射位置は、マスク部221を光軸に垂直な方向に移動する機構を設けることにより変更されてもよい。
コンピュータ4は、図2に示すように、各種演算処理を行うCPU41、基本プログラムを記憶するROM42および各種情報を記憶するRAM43をバスラインに接続した一般的なコンピュータシステムの構成となっている。バスラインにはさらに、情報記憶を行う固定ディスク44、各種情報の表示を行うディスプレイ45、操作者からの入力を受け付けるキーボード46aおよびマウス46b、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体8から情報の読み取りを行う読取装置47、並びに、ヘッド部2やステージ駆動部31に制御信号を送り出す通信部48が、適宜、インターフェイス(I/F)を介する等して接続される。
コンピュータ4には、事前に読取装置47を介して記録媒体8からプログラム441が読み出され、固定ディスク44に記憶される。そして、プログラム441がRAM43にコピーされるとともにCPU41がRAM43内のプログラムに従って演算処理を実行することにより(すなわち、コンピュータがプログラムを実行することにより)、コンピュータ4が基板9に描画されるパターンから定形パターンを抽出する定形パターン抽出装置としての動作を行う。
図3は、CPU41がプログラム441に従って動作することにより、CPU41、ROM42、RAM43、固定ディスク44等が実現する機能構成を示すブロック図である。図3において処理部5(図形特定部51、加算部52、位置検出部53)がCPU41等により実現される機能を示す。なお、これらの機能は専用の電気的回路により実現されてもよく、部分的に専用の電気的回路が用いられてもよい。
パターン描画装置1による描画が行われる際には、基板9に描画される複数の多角形の図形(以下、「描画図形」という。)が配置された描画パターンを示すデータがコンピュータ4へと入力される。なお、描画パターンは基板9上の1つの半導体チップに相当する領域の一部(全部であってもよい。)に描画されるパターンを示すものである。
図4は描画パターン60の一例を示す図である。コンピュータ4では、処理部5の後述する処理により描画パターン60中の各定形パターン70(ただし、図4中に同種の平行斜線を付す図形の組合せが1つの定形パターン70とされる。)の存在位置が検出されて描画パターン60から定形パターン70が抽出される。描画パターン60において、定形パターン70が抽出された後の残りの各描画図形(以下、「分割対象図形」という。)は、図4中に破線にて示すように、所定の手法により複数の矩形図形に分割される。そして、描画パターン60中の各定形パターン70の種類および存在位置を示す情報および分割対象図形の分割結果を示す情報が、図形描画データとして生成される。
コンピュータ4は図1のステージ駆動部31を制御して基板9上の1つの半導体チップに相当する部分をヘッド部2の真下に移動させ、1つのチップの所定の領域内に描画を行う。パターンの描画において、描画パターン60中の各定形パターン70を描画する際には、マスク部221上の電子ビームの照射位置が、この定形パターン70に対応する開口パターンへと切り替えられるとともに、ビーム形状変更部222の複数のアパーチャによる開口がマスク部221を通過した電子ビームに干渉しない大きさとされる。また、基板9上における電子ビームの照射位置が、照射位置変更部223により、処理部5により検出された定形パターン70の存在位置へと変更され、基板9上に開口パターンの像が形成されて定形パターンが描画される。
また、パターンの描画において、描画パターン60中の分割対象図形を描画する際には、マスク部221上の電子ビームの照射位置が、マスク部221上に開口パターンとは別に形成される大きな開口領域へと切り替えられ、電子ビームがほとんど成形されることなくビーム形状変更部222へと導かれる。そして、ビーム形状変更部222により電子ビームの光束断面が分割対象図形に含まれる各分割後の矩形図形に合わせて成形されつつ、基板9上の対応する位置へと照射され、基板9上に矩形図形のパターンが描画される。このように、パターン描画装置1では、ビーム出射部21からステージ3上の基板9に至る電子ビームの経路上に配置されるマスク部221またはビーム形状変更部222により基板9上に照射される電子ビームの断面形状が図形描画データに合わせて変更され、描画パターン60の全体が基板9上に描画される。
次に、コンピュータ4が実現する図3の処理部5による処理について説明を行う。図5は、コンピュータ4が描画パターンから定形パターンを抽出する処理の流れを示す図である。まず、コンピュータ4では、マスク部221における複数の開口パターンにそれぞれ対応する複数の定形パターンを示す定形パターン情報442が、キーボード46aや読取装置47等を介して操作者により入力され、固定ディスク44に記憶されて準備される(ステップS11)。
図6.Aないし図6.Cは、定形パターン情報442が示す定形パターン71a,71b,71cをそれぞれ示す図である。また、図7は定形パターン71a〜71cに含まれる定形図形の形状の種類を示す図であり、符号A1〜A7を付して定形図形の形状(以下、「定形形状」という。)を示している。図6.Aないし図6.Cに示すように、各定形パターン71a〜71cでは複数の定形図形711(ただし、図6.Aの2つの定形図形および図6.Bの1つの定形図形にはそれぞれ符号711a、711c、711bを付している。)が配置されており、本実施の形態では、各定形パターン71a〜71cが、定形パターン71a〜71cに含まれる各定形図形711の定形形状の種類と、この定形図形711の左下の(または、定形図形711の外接矩形の左下の頂点に最も近い)基準となる頂点(図6.Aないし図6.C中の各定形図形711において符号P1を付す最小座標の頂点であり、以下、「基準頂点」という。)の定形パターン71a〜71c中の所定の基準位置P0(図6.Aないし図6.C中に破線にて示す定形パターン71a〜71cの外接矩形の左下の頂点)に対する位置ベクトルとの組合せにより表現される。
具体的には、図6.Aの定形パターン71aは、「定形形状A1の定形図形をベクトルV11の位置に配置;定形形状A2の定形図形をベクトルV12の位置に配置」として表現され、図6.Bの定形パターン71bは、「定形形状A1の定形図形をベクトルV21の位置に配置;定形形状A3の定形図形をベクトルV22の位置に配置;定形形状A4の定形図形をベクトルV23の位置に配置;定形形状A5の定形図形をベクトルV24の位置に配置」として表現される。また、図6.Cの定形パターン71cは、「定形形状A6の定形図形をベクトルV31の位置に配置;定形形状A3の定形図形をベクトルV32の位置に配置;定形形状A3の定形図形をベクトルV33の位置に配置;定形形状A7の定形図形をベクトルV34の位置に配置」として表現される。図6.Aないし図6.Cでは、矢印にて位置ベクトルを示している。なお、図6.Aないし図6.C中の各定形図形711において基準頂点P1は、左下の頂点以外の他の位置であってもよい。
定形パターン情報442には、図7の定形形状A1〜A7を示す情報、および、定形パターン71a〜71cを表す上記情報が含まれる。したがって、実質的には、定形パターン情報442は各定形パターン71a〜71cに含まれる複数の定形図形711のそれぞれの形状、および、各定形パターン71a〜71c中の所定の基準位置P0に対する各定形図形711の位置ベクトルを示す情報として準備される。
定形パターン情報442が準備されると、読取装置47等を介して操作者により描画パターンを示すデータがコンピュータ4へと入力され固定ディスク44に記憶される(ステップS12)。そして、描画パターンが固定ディスク44から処理部5へと出力される。
図8は描画パターン61を示す図である。図8の描画パターン61では、様々な多角形の複数の描画図形が配置されている。ここで、描画パターンは描画パターンに含まれる各種描画図形の形状を頂点の位置にて示す情報と、描画図形の形状の種類およびその配置を階層的なデータ構造(いわゆる、ストラクチャ構造)にて示す情報とで表される。なお、描画図形の形状を示す情報では、多角形の辺に相当する線分上の位置が、実際には頂点ではないにもかかわらず頂点として示される場合があるが、所定の前処理を行うことによりこのような不要な頂点は予め削除される。また、上記データ構造にて描画パターンを表す際には、複数の同形状の描画図形が同じ位置に重なって配置される場合があるが、この場合における対策については後述する。
図形特定部51では、図8中の描画パターン61において符号611aを付す描画図形が処理対象の描画図形(以下、「対象描画図形」という。)として選択され(ステップS13)、対象描画図形611aの左下の基準頂点(図8中にて符号P2を付す頂点)を原点として対象描画図形611aの各頂点の位置(座標)が、折線状の輪郭に沿って反時計回り(時計回りであってもよい。以下同様。)にて順に取得される。
一方で、図7の定形形状A1〜A7についても、定形パターン情報442から図7中の左下の基準頂点P3を原点として折線状の輪郭に沿って連続する各頂点の位置が反時計回りにて順に取得される。そして、取得順に並ぶ対象描画図形611aの各頂点の位置が、定形形状A1〜A7においてこの頂点と同じ順番となる頂点の位置と比較され、全ての頂点の位置が互いに一致する場合に、対象描画図形611aとこの定形形状とが同形状であるとされる。このようにして、対象描画図形611aと同じ定形形状A1〜A7の有無が確認される。ここでは、対象描画図形611aの各頂点の位置と、定形形状A1の対応する頂点の位置とが一致するため、対象描画図形611aが定形形状A1と同じものとして確認される(ステップS14)。これにより、対象描画図形611aが定形形状A1を含む定形パターンに対する注目図形として特定される(ステップS15)。実際には、図6.Aの定形パターン71a中の符号711aを付す定形図形、および、図6.Bの定形パターン71b中の符号711bを付す定形図形が定形形状A1となるものであるため、対象描画図形611aは定形パターン71a,71bに対する注目図形として特定される。
加算部52では、描画パターン61の全体が配置可能であり、かつ、各位置に値を格納することができる二次元領域(以下、「設定領域」と呼ぶ。)が、RAM43の記憶領域を割り当てることにより各定形パターン71a〜71cに対して個別に設定される。加算部52における最初の処理の際には、各位置に値0が付与されることにより設定領域は初期化される。
図9.Aないし図9.Cは定形パターン71a〜71cにそれぞれ対応する設定領域を示す図である。加算部52では、対象描画図形611aを注目図形とする定形パターン71a,71bに対する設定領域中に値を加算する処理が行われる(ステップS16)。具体的には、定形図形711aを含む定形パターン71aに対する図9.Aの設定領域では、注目図形である対象描画図形611aの基準頂点P2を始点として、定形図形711aの位置ベクトルV11の逆ベクトル(図9.A中において符号Vr11を付す矢印にて示す。以下同様。)が指示する位置R11が算出され、位置R11に所定の値(例えば、1)が加算される。また、定形図形711bを含む定形パターン71bに対する図9.Bの設定領域においても、同様に、注目図形である対象描画図形611aの基準頂点P2を始点として、定形図形711bの位置ベクトルV21の逆ベクトルVr21が指示する位置R21に値1が加算される。なお、対象描画図形611aは定形パターン71cに対する注目図形ではないため、図9.Cの設定領域には値は加算されない。
設定領域への値の加算が行われると、図形特定部51では、図8中の描画パターン61において未選択の描画図形の有無が確認される。ここでは、未選択の描画図形が存在するため(ステップS17)、図8中の符号611bを付す描画図形が次の対象描画図形として選択される(ステップS13)。そして、上記と同様の手法により、対象描画図形611bが図7の定形形状A2と同じであることが確認され(ステップS14)、対象描画図形611bが、定形形状A2となる定形図形(図6.A中の符号711cを付す定形図形)を含む定形パターン71aに対する注目図形として特定される(ステップS15)。
加算部52では、定形パターン71aに対する図9.Aの設定領域において、注目図形である対象描画図形611bの基準頂点P2を始点として、定形図形711cの位置ベクトルV12の逆ベクトルVr12が指示する位置R11に値1が加算される(ステップS16)。なお、対象描画図形611bは他の定形パターン71b,71cに対する注目図形ではないため、図9.Bおよび図9.Cの設定領域には値は加算されない。
続いて、図形特定部51では、図8中の描画パターン61において符号611cを付す描画図形が次の対象描画図形として選択される(ステップS17,S13)。そして、対象描画図形611cが図7のいずれの定形形状A1〜A7とも同じでないことが確認されることにより(ステップS14)、描画パターン61において次の対象描画図形の選択が行われる(ステップS17,S13)。
このようにして、描画パターン61に含まれる全ての描画図形611に対して上記ステップS13〜S16の処理が繰り返されることにより(ステップS17)、図形特定部51では、定形パターン情報442を参照して描画パターン61中の複数の描画図形から各定形パターン71a〜71cに含まれる複数の定形図形711のいずれかと一致する複数の注目図形が定形パターン71a〜71c毎に特定され、加算部52では各定形パターン71a〜71cに対する設定領域において、この定形パターン71a〜71cに対する複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形711の位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値が加算されることとなる。
実際には上記処理により最終的に、図9.Aの設定領域では、前述した描画図形611aを始点として逆ベクトルVr11が指示する位置R11、および、描画図形611bを始点として逆ベクトルVr12が指示する位置R11に加えて、描画図形611dを始点として逆ベクトルVr11が指示する位置R12、描画図形611eを始点として逆ベクトルVr12が指示する位置R13、および、描画図形611fを始点として逆ベクトルVr11が指示する位置R14もそれぞれ特定されて値1が加算され、位置R11の値は2、位置R12〜R14の値は1、他の位置の値は0となる。
また、図9.Bの設定領域では、前述した描画図形611aを始点として逆ベクトルVr21が指示する位置R21に加えて、描画図形611dを始点として逆ベクトルVr21が指示する位置R22、描画図形611fを始点として逆ベクトルVr21が指示する位置R23、描画図形611gを始点として逆ベクトルVr22が指示する位置R23、描画図形611hを始点として逆ベクトルVr23が指示する位置R23、描画図形611iを始点として逆ベクトルVr24が指示する位置R23、描画図形611kを始点として逆ベクトルVr22が指示する位置R24、並びに、描画図形611lを始点として逆ベクトルVr22が指示する位置R25もそれぞれ特定されて値1が加算され、位置R23の値は4、位置R21,R22,R24,R25の値は1、他の位置の値は0となる。
さらに、図9.Cの設定領域では、描画図形611gを始点として逆ベクトルVr32が指示する位置R31、描画図形611gを始点として逆ベクトルVr33が指示する位置R32、描画図形611jを始点として逆ベクトルVr31が指示する位置R33、描画図形611kを始点として逆ベクトルVr32が指示する位置R33、描画図形611kを始点として逆ベクトルVr33が指示する位置R34、描画図形611lを始点として逆ベクトルVr32が指示する位置R35、描画図形611lを始点として逆ベクトルVr33が指示する位置R33、並びに、描画図形611mを始点として逆ベクトルVr34が指示する位置R33がそれぞれ特定されて値1が加算され、位置R33の値は4、位置R31,R32,R34,R35の値は1、他の位置の値は0となる。
各設定領域において描画パターン61中の複数の注目図形の全てに対応する値の加算が行われると(ステップS17)、位置検出部53では描画パターン61中の各定形パターン71a〜71cの存在位置が検出される(ステップS18)。具体的には、図9.Aの定形パターン71aの設定領域において、定形パターン71aに含まれる定形図形711a,711cの数(すなわち、2)の値が付与された位置R11が特定され、図8の描画パターン61中の位置R11が定形パターン71aの存在位置として検出される。これにより、位置R11への値の付与に寄与した描画図形611a,611bの組合せが定形パターン71aとして描画パターン61から抽出される。
また、図9.Bの定形パターン71bの設定領域では、定形パターン71bに含まれる定形図形711の数(すなわち、4)の値が付与された位置R23が特定され、図8の描画パターン61中の位置R23が定形パターン71bの存在位置として検出されることにより、位置R23への値の付与に寄与した描画図形611f〜611iの組合せが定形パターン71bとして描画パターン61から抽出される。さらに、図9.Cの定形パターン71cの設定領域では、定形パターン71cに含まれる定形図形711の数(すなわち、4)の値が付与された位置R33が特定され、図8の描画パターン61中の位置R33が定形パターン71cの存在位置として検出されることにより、位置R33への値の付与に寄与した描画図形611j〜611mの組合せが定形パターン71cとして描画パターン61から抽出される。なお、設定領域において定形パターンに含まれる定形図形の数の値が付与された位置が無い場合には、描画パターン中にはこの定形パターンが存在しないものとされる。
図10は、描画パターン61からの定形パターン71a〜71cの抽出結果を示す図である。図10中において、同種の平行斜線を付す描画図形の組合せが1つの定形パターン71a〜71cに相当する。コンピュータ4では、描画パターン61から定形パターン71a〜71cが抽出された後の残りの各描画図形(すなわち、分割対象図形)が、図10中に破線にて示すように、所定の手法により複数の矩形図形に分割され、パターン描画に利用される図形描画データが生成される。そして、パターン描画装置1では図形描画データに基づいて基板9上にパターンが描画される。
以上のように、コンピュータ4では、複数の描画図形から定形パターンに含まれる複数の定形図形のいずれかと一致する複数の注目図形が特定され、設定領域において各注目図形を始点として対応する定形図形の位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値が加算される。そして、設定領域において定形パターンに含まれる定形図形の数に一致する値が付与された位置を特定することにより、この位置への値の加算に寄与した描画図形の組合せが定形パターンとして抽出される。これにより、コンピュータ4では、描画パターン中の描画図形の全ての組合せを検出して定形パターンと比較する等の膨大な演算量の処理を行うことなく、描画パターンから定形パターンを高速かつ容易に抽出することができる。
ここで、図4に示す描画パターン60に含まれる全ての描画図形を矩形図形に分割する場合には、図11中に破線に示すように多数の矩形図形が抽出されるため、描画パターンの描画に長時間を要してしまう。これに対し、パターン描画装置1ではコンピュータ4により図4の描画パターン60から複数の描画図形を含む定形パターン70が抽出され、定形パターン70に対してはマスク部221の開口パターンを用いた描画が行われるため、基板9上にパターンを短時間に描画することが可能となる。
ところで、描画パターンのデータ構造によっては、複数の同形状の描画図形が同じ位置に重なって配置される場合がある。図12は描画パターンの一部を示す図であり、図12では、重なって配置された2つの同形状の描画図形601a,601bを僅かにずらして図示している。図12に示すように、同形状の描画図形601a,601bが同じ位置に重なって配置された場合に、描画図形601a,601bが例えば図6.Aの定形パターン71aに対する注目図形として特定されると、設定領域中において、2つの描画図形601a,601bのそれぞれにより同じ位置(図12中の符号R10を付す位置に相当する位置)に値が加算されることにより、図12中の位置R10が定形パターン71aの存在位置として誤って検出されてしまう。そこで、図形特定部51では、描画パターン中において対象描画図形として選択された描画図形の基準位置が、定形形状毎に準備されるリスト中に記録される。これにより、描画パターン中に同じ定形形状であって同じ基準位置を有する複数の描画図形が存在する場合であっても、図形特定部51にて対応するリストを参照することにより、いずれか1つの描画図形のみが対象描画図形として選択されることとなり、定形パターンの誤検出が防止される。
次に、図形特定部51が描画パターン中の複数の描画図形から注目図形を特定する際の他の処理例について図5の処理の流れに準じて説明する。図13は、描画パターン62を示す図であり、複数の描画図形621a,621b,621c,621dを示している。図14は定形パターン72を示す図である。
本処理例では、定形パターン中の複数の定形図形のそれぞれに対して、折線状の輪郭のうち所望の特徴的な部位に沿って連続して存在する複数の頂点のそれぞれが特徴頂点として予め定められる。例えば、図14の定形パターン72に含まれる定形図形721aでは、符号T1を付す点にて示す各頂点が特徴頂点とされ、定形図形721bでは、符号T2を付す点にて示す頂点が特徴頂点とされる。図14の定形パターン72では定形パターン72の外接矩形(図14中に破線にて示す。)の輪郭に重ならない各定形図形721a,721bの頂点が特徴頂点とされている。また、本処理例では、複数の特徴頂点T1,T2のうち左側かつ下側の特徴頂点T1a,T2aが基準頂点とされ、定形パターン72において各定形図形721a,721bの位置が、基準頂点T1a,T2aの定形パターン72中の所定の基準位置P0(図14中の定形パターン72の外接矩形の左下の頂点)に対する位置ベクトルV41,V42にて表される。なお、定形図形721a,721bにおいて基準頂点は他の特徴頂点T2とされてもよい。
図形特定部51では、図5のステップS13にて図13中の1つの描画図形621aが対象描画図形として選択されると、この対象描画図形621aの左下の基準頂点P2を原点として各頂点の位置がその輪郭に沿って反時計回りにて順に取得される。続いて、定形図形の複数の定形形状のうち、この対象描画図形621aの頂点の個数(10個)と同じ個数の頂点を有する定形形状(以下、「選択定形形状」という。)が選択され、選択定形形状と同形状の定形図形を含む定形パターンが特定される。ここでは、図14中の定形図形721aと同形状の定形形状が選択定形形状として選択され、この選択定形形状を含む定形パターンとして図14の定形パターン72が特定されるものとする。以下の説明では、選択定形形状に対して1つの定形パターン72のみが特定されたものとする。
選択定形形状についても、定形パターン情報を参照することにより基準頂点T1aに相当する点を原点として折線状の輪郭に沿って連続する各頂点の位置が反時計回りにて順に取得される。そして、取得順に並ぶこれらの全頂点の位置のうち定形図形721aの各特徴頂点T1に相当する頂点の位置が、対象描画図形621aにおいて取得された同じ順番の頂点の位置と比較される。
図形特定部51では、基準頂点T1a(に相当する頂点)を原点として取得される選択定形形状の各特徴頂点T1の位置が、基準頂点P2を原点として取得される対象描画図形621aの同じ順番の頂点の位置と異なることが確認されると、続いて、対象描画図形621aの輪郭上において、反時計回りでの基準頂点P2の次の頂点P2aを原点とした場合における対象描画図形621aの複数の頂点の位置が順に取得され、選択定形形状の複数の特徴頂点T1の位置と比較される。そして、選択定形形状の各特徴頂点T1の位置が、頂点P2aを原点とした場合の対象描画図形621aの同じ順番の頂点の位置に一致することが確認されることにより、対象描画図形621aが候補図形とされるとともに、定形図形721aの複数の特徴頂点T1にそれぞれ対応する対象描画図形621aの複数の頂点が特定される。このようにして、対象描画図形621aが、定形図形721aの複数の特徴頂点T1と同じ相対位置関係となるとともに折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の頂点を有することが確認されることにより、対象描画図形621aが候補図形として特定される。
このとき、選択定形形状および対象描画図形621aのそれぞれでは、互いに対応する頂点(すなわち、選択定形形状の基準頂点T1aまたは対象描画図形621aの頂点P2a)を原点として各頂点の位置が取得されていることから、選択定形形状の各特徴頂点T1と対象描画図形621aの対応する頂点との位置を合わせて選択定形形状と対象描画図形621aとを重ねた状態であると捉えることができる。図形特定部51では、選択定形形状および対象描画図形621aのそれぞれに対して取得されている各頂点の位置に基づいて、選択定形形状の特徴頂点T1以外の頂点が、対象描画図形621a上に位置するか否か(すなわち、対象描画図形621aの内部および輪郭に含まれるか否か)が確認される。
実際には、選択定形形状の対象描画図形621aに対する位置は、図13中に破線にて示すようになることから、図形特定部51において選択定形形状の特徴頂点T1以外の頂点が対象描画図形621a上に位置することが確認される。これにより、対象描画図形621aがこの選択定形形状を包含するとされ(ステップS14)、候補図形である対象描画図形621aが定形パターン72に対する注目図形として特定される(ステップS15)。換言すれば、対象描画図形621aが定形パターンに含まれる複数の定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する場合に対象描画図形621aがこの定形パターンに対する注目図形として特定される。
なお、対象描画図形に対する選択定形形状が存在しない場合や、対象描画図形が選択定形形状の複数の特徴頂点T1と同じ相対位置関係となるとともにその輪郭に沿って連続して存在する複数の頂点を有しない場合、あるいは、選択定形形状と対象描画図形とを重ね合わせた際に選択定形形状の特徴頂点T1以外の頂点が対象描画図形上に位置しない場合には、対象描画図形がいずれの定形図形も包含不能とされ(ステップS14)、ステップS17へと進む。
ところで、本処理例の説明の前に述べた図形特定部51の処理では、対象描画図形の各頂点の位置を取得する際に原点を左下の頂点に固定し、かつ、いずれかの定形図形と一致する対象描画図形のみを注目図形として特定することにより、図形特定部51における処理の高速化を図っているが、本処理例では、いずれかの定形図形と一致する対象描画図形のみならず、いずれかの定形図形の複数の特徴頂点と同じ相対位置関係となる連続する複数の頂点を有し、かつ、定形図形の全体を包含可能な対象描画図形も注目図形として特定するために、対象描画図形の各頂点の位置を取得する際に原点となる頂点が順次切り換えられて定形形状との比較が行われる。したがって、本処理例における注目図形を特定する処理は、前述の図形特定部51における処理を一般化したものと捉えることができる。
加算部52では、図形特定部51にて注目図形が特定されると、定形パターン72に対する設定領域において、注目図形である対象描画図形621aの基準頂点T1aに対応する頂点P2aを始点として、定形図形721aの位置ベクトルV41の逆ベクトルが指示する位置に値1が加算される(ステップS16)。なお、図13では、理解を補助するため、位置ベクトルV41の逆ベクトルVr41(並びに、後述する逆ベクトルVr42)を破線の矢印にて描画パターン62に重ねて図示している。
その後、描画図形621bが次の対象描画図形として選択され(ステップS17,S13)、上記の処理と同様に、対象描画図形の頂点の個数と比較することにより定形図形721bの定形形状が選択定形形状として選択され、この選択定形形状と同形状の定形図形を含む図14の定形パターン72が特定される。続いて、選択定形形状の基準頂点T2a(に相当する頂点)を原点とした各特徴頂点T2の位置が、図13中の符号P2bを付す頂点を原点とした場合の対象描画図形621bの同じ順番の頂点の位置と一致することが確認され、対象描画図形621bが候補図形として特定される。そして、選択定形形状の各特徴頂点T2と対象描画図形621bの対応する頂点との位置を合わせて選択定形形状と対象描画図形621bとを重ねた状態において、選択定形形状の特徴頂点T2以外の頂点が対象描画図形621b上に位置することが確認されることにより、対象描画図形621bがこの選択定形形状を包含するとされ(ステップS14)、候補図形である対象描画図形621bが定形パターン72に対する注目図形として特定される(ステップS15)。加算部52では、定形パターン72に対する設定領域において、対象描画図形621bの頂点P2bを始点として、定形図形721bの位置ベクトルV42の逆ベクトルVr42が指示する位置に値1が加算される(ステップS16)。
処理部5では、描画パターン62に含まれる他の描画図形621c,621dに対しても上記ステップS13〜S16の処理が繰り返される(ステップS17)。これにより、描画図形621c,621dのそれぞれも定形パターン72に対する注目図形として特定され、定形パターン72に対する設定領域において描画図形621cの頂点P2cを始点として定形図形721aの位置ベクトルV41の逆ベクトルVr41が指示する位置に値1が加算され、描画図形621dの頂点P2dを始点として定形図形721bの位置ベクトルV42の逆ベクトルVr42が指示する位置にも値1が加算される。そして、設定領域において複数の定形図形721a,721bの数に相当する値2が付与された位置を特定することにより、描画パターン62中の定形パターン72の存在位置が検出される(ステップS18)。これにより、描画パターン62から定形パターン72が高速に抽出される。なお、上記説明では、選択定形形状に対して1つの定形パターン72のみが特定されたものとしたが、選択定形形状に対して複数の定形パターンが特定される場合には、図形特定部51におけるその後の処理は定形パターン毎に、対応する特徴頂点の位置を考慮しつつ行われる。
図15は、図13の描画パターン62からの定形パターン72の抽出結果を示す図である。図15中において、同種の平行斜線を付す描画図形の組合せが1つの定形パターン72に相当する。コンピュータ4では、図15の描画パターン62から定形パターン72が抽出された後の残りの各図形が分割対象図形とされ、ここでは、各分割対象図形がそのままの状態で分割後の矩形図形とされる。そして、パターン描画に利用される図形描画データが生成され、図形描画データに基づいて基板9上にパターンが描画される。
以上のように、本処理例における図形特定部51では、定形パターンに含まれる各定形図形に対して、その輪郭の特徴的な部位を規定する複数の特徴頂点が予め定められ、いずれかの定形図形の複数の特徴頂点と同じ相対位置関係となるとともに折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の頂点を有する候補図形が、描画パターンの複数の描画図形から特定される。そして、この定形図形の複数の特徴頂点と候補図形の対応する複数の頂点とを重ねた際に、定形図形の他の頂点が候補図形上に位置する場合に候補図形が注目図形として特定される。これにより、定形図形と形状が異なる描画図形であっても、定形図形の輪郭の特徴的な部位を輪郭の一部として有し、かつ、定形図形を包含可能なものを注目図形として複数の描画図形から適切に特定することが可能となり、描画パターンから定形パターンを高度に抽出することができる。なお、本処理例では、注目図形の特定の際における演算量を低減するために、頂点の個数を参照して選択定形形状の選択が行われるが、コンピュータ4の演算速度によっては、選択定形形状の選択は省略されてもよい。また、後述する第2の実施の形態における図形特定部51においても、上記処理が採用されてもよい。
図16は他の定形パターン73を示す図である。図16の定形パターン73に含まれる定形図形731aでは、符号T3を付す点にて示す頂点が特徴頂点とされ、定形図形731bでは、符号T4を付す点にて示す頂点が特徴頂点とされる。
図16に示す定形パターン73が準備され、図17に示す描画図形631a,631bを含む描画パターン63がコンピュータ4に入力された場合には、特徴頂点を考慮した上記処理により、図17中の平行斜線を付す領域が定形パターン73として抽出されることとなる。このように、上記処理によれば描画パターン63中において、定形パターン73の上下左右に領域が付加されたような描画図形の組合せが存在する場合にも、描画パターン63から定形パターン73を抽出することが可能となる。なお、図17の描画パターン63において、定形パターン73の抽出後の残りの図形は分割対象図形とされ、図17中に破線にて示すように複数の矩形図形に分割される。
次に、描画パターン中の存在位置が検出された2つの定形パターンが互いに重なる場合について述べる。例えば、図18.Aに示す定形パターン74aおよび図18.Bに示す定形パターン74bが準備された際に、図19に示す描画パターン64が入力されると、位置検出部53により描画パターン64中の定形パターン74a,74bのそれぞれの存在位置が検出される。このとき、描画パターン64において定形パターン74aに含まれる複数の定形図形の領域(すなわち、図19中に一点鎖線にて囲む領域に含まれる描画図形641が占める領域であり、以下、「存在領域」という。)の一部と、定形パターン74bの存在領域(すなわち、図19中に二点鎖線にて囲む領域に含まれる描画図形641が占める領域)の一部とが重なる。この場合に、パターン描画装置1において定形パターン74a,74bのそれぞれを描画すると、図19中の描画図形641aに対応する基板9上の領域に対して電子ビームの照射が重複して行われることとなり(いわゆる、多重露光)、パターン描画としては好ましくない。
そこで、位置検出部53では、各定形パターン74a,74bに対して予め準備される評価値を参照することにより描画パターン64から抽出すべき1つの定形パターンが選択される。ここで、定形パターン抽出処理の際に準備される評価値について説明する。例えば、図18.Aの定形パターン74aでは、仮に、7個の定形図形のそれぞれを矩形図形に分割した場合に各定形図形が1つの矩形図形とされるため、定形パターン74aを矩形図形に分割した際の分割数は7となる。なお、定形パターン74aでは全ての定形図形が矩形とされるため、分割数が定形図形の個数に等しいが、矩形以外の定形図形を含む場合は分割数は定形図形の個数よりも多くなる。また、仮に、定形パターン74aを基板9上に描画する際には、図1のマスク部221上においてビーム出射部21からの電子ビームが照射される領域よりも定形パターン74aに対応する開口パターンが大きいため、図18.A中に符号K1を付して示す領域に相当するマスク部221上の領域に電子ビームが照射されて基板9上にこの領域K1に含まれる定形図形が描画され、続いて、マスク部221上における電子ビームの照射位置が図18.A中に符号K2を付して示す領域の中央に相当する位置に変更されて基板9上にこの領域K2に含まれる定形図形が描画される。すなわち、パターン描画装置1において定形パターン74aを描画する際の描画動作が2回となる。したがって、コンピュータ4では、定形パターン74aの分割数7から、定形パターン74aを描画する際の描画動作の回数2を引いた値5が定形パターン74aに対する評価値として予め準備される。また、図18.Bの定形パターン74bでは、矩形図形に分割した際の分割数は3となり、定形パターン74bを描画する際の描画動作の回数は1となるため、評価値は2となる。
位置検出部53では、2つの定形パターン74a,74bに対して予め準備された評価値が比較され、評価値が大きい定形パターン74aのみが描画パターンから抽出される。これにより、定形パターン74a,74bの存在領域が重なる場合であっても、描画パターンから好ましい(描画動作回数を少なくする)定形パターンを抽出することが実現される。
なお、図19の描画パターン64では定形パターン74aに含まれる一部の定形図形と、定形パターン74bに含まれる一部の定形図形とが重なるが、評価値を利用した好ましい定形パターンの選択は、ある定形パターンの一部の定形図形と、他の定形パターンの一部の定形図形とが部分的に重なる場合や、ある定形パターンの全部の定形図形と他の定形パターンの一部の定形図形とが重なる場合等にも行われてもよい。すなわち、コンピュータ4では、描画パターン中のある1つの定形パターンの存在領域の少なくとも一部と他の1つの定形パターンの存在領域の少なくとも一部とが重なる場合に、一方の定形パターンを矩形図形に分割した際の分割数からこの定形パターンを描画する際の描画動作の回数を引いた評価値と、他方の定形パターンを矩形図形に分割した際の分割数からこの定形パターンを描画する際の描画動作の回数を引いた評価値とが比較され、2つの定形パターンのうち大きい評価値が導かれる定形パターンのみが描画パターンから抽出される。なお、後述する第2の実施の形態における第2位置検出部53bにおいても、上記処理が採用されてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明を行う。図20は、第2の実施の形態に係るコンピュータ4がプログラムを実行することにより実現する機能構成を示すブロック図であり、図20において処理部5a(図形特定部51、位置情報生成部51a、加算部52、第1位置検出部53a、第2位置検出部53b)がCPU41等により実現される機能を示す。図21.Aおよび図21.Bは、コンピュータ4が描画パターンから定形パターンを抽出する処理の流れを示す図である。
コンピュータ4では、第1の実施の形態と同様に、各定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、各定形パターン中の所定の基準位置に対する各定形図形の位置ベクトルを示す定形パターン情報442が準備される。図22は定形パターン75を示す図である。実際には、定形パターン75は、各定形図形751a〜751dの定形形状の種類と、この定形図形751a〜751dの左下の基準頂点(図22中に符号P1を付す頂点)の定形パターン75中の基準位置P0(図22中に破線にて示す定形パターン75の外接矩形の左下の頂点)に対する位置ベクトルV51,V52,V53,V54との組合せにより表現されている。
また、後述する描画パターン中の複数の描画図形に多く含まれる所定の図形(以下、「多用図形」という。)の形状(以下、「多用形状」という。)を示す多用図形形状情報443も操作者によりコンピュータ4へと入力され、固定ディスク44に記憶されて準備される(ステップS11a)。本実施の形態では、図23に示す多用形状B1が多用図形を示すものとして準備される。
定形パターン情報442および多用図形形状情報443が準備されると、描画パターンのデータがコンピュータ4へと入力されて固定ディスク44に記憶され(ステップS12)、描画パターンが固定ディスク44から処理部5へと出力される。
図24は、描画パターン65を示す図である。図形特定部51では、図24中の描画パターン65において符号651aを付す描画図形が対象描画図形として選択される(ステップS13)。そして、第1の実施の形態と同様に、対象描画図形651aが定形図形の各定形形状と比較され、いずれかの定形形状と一致するか否かが確認される。実際には、対象描画図形651aは定形パターン75中の定形図形751aの定形形状と同じであるため(ステップS14)、対象描画図形651aが注目図形の候補として特定される(ステップS14a)。
続いて、対象描画図形651aと多用図形を示す多用形状B1とが比較され、対象描画図形651aが多用形状B1と同形状でない(すなわち、対象描画図形651aが多用図形ではない)ことが確認されることにより(ステップS14b)、対象描画図形651aが注目図形として特定される(ステップS15)。このように、対象描画図形651aが、複数の定形図形751a〜751dから多用図形と同形状のものを除いた定形図形(以下、「選択定形図形」という。)のいずれかと一致する場合に、対象描画図形651aが注目図形として特定されることとなる。図22の定形パターン75では、定形図形751b,751cのみが多用形状B1と同形状となるため、定形図形751a,751dが選択定形図形となる。なお、図形特定部51にて、定形図形の複数種類の定形形状のうち多用図形と異なる形状となる定形形状を予め特定しておくことにより、対象描画図形651aに一致する定形形状を特定すると同時に対象描画図形651aが注目図形として特定されてもよい。
加算部52では、図25に示す定形パターン75に対する設定領域において、対象描画図形651aの左下の基準頂点P2を始点として、対応する定形図形751aの位置ベクトルV51の逆ベクトルVr51が指示する位置R41に値1が加算される(ステップS16)。
設定領域に値が加算されると、図形特定部51では、描画パターン65において未選択の描画図形の有無が確認される。ここでは、未選択の描画図形が存在するため(ステップS17)、図24の描画パターン65中の符号651bを付す描画図形が次の対象描画図形として選択される(ステップS13)。続いて、対象描画図形651bが定形図形のいずれかの定形形状と一致することが確認され(ステップS14)、対象描画図形651bが注目図形の候補として特定される(ステップS14a)。そして、対象描画図形651bと多用図形を示す多用形状B1とが比較され、対象描画図形651bが多用形状B1と同形状である(すなわち、対象描画図形651bが多用図形である)ことが確認されると(ステップS14b)、描画パターン65中における対象描画図形651bの左下の基準頂点の位置が、多用図形位置情報として位置情報生成部51aにて記憶される(ステップS15a)。なお、位置情報生成部51aでは、多用図形である最初の対象描画図形に対しては多用図形位置情報が新規に生成されるが、その後に多用図形として特定される対象描画図形に対しては、後述するように多用図形位置情報に当該対象描画図形の位置を追加する更新が行われる。
続いて、描画パターン65では符号651cを付す描画図形が次の対象描画図形として選択され(ステップS17,ステップS13)、対象描画図形651cがいずれかの定形形状と一致することが確認されて注目図形の候補として特定される(ステップS14,S14a)。そして、対象描画図形651cが多用図形を示す多用形状B1と同形状であることが確認されると(ステップS14b)、描画パターン65中の対象描画図形651cの左下の基準頂点の位置が、位置情報生成部51aにて記憶される多用図形位置情報に追加されて多用図形位置情報が更新される(ステップS15a)。なお、対象描画図形がいずれの定形形状とも一致しない場合には(ステップS14)、描画パターン65中の次の対象描画図形の選択が行われる(ステップS17,S13)。
このようにして、処理部5aでは、描画パターン65に含まれる全ての描画図形に対して上記処理が繰り返される(ステップS17)。これにより、図形特定部51では、定形パターン情報442および多用図形形状情報443を参照して、描画パターン65中の複数の描画図形から定形パターン75に含まれる選択定形図形751a,751dのいずれかと一致する複数の注目図形が特定され、加算部52では定形パターン75に対する設定領域において、複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値が加算されることとなる。また、位置情報生成部51aでは、複数の描画図形から特定された多用図形の描画パターン65中の位置を示す最終的な多用図形位置情報が生成される。
図25の設定領域では、前述の描画図形651aを始点として逆ベクトルVr51が指示する位置R41に加えて、描画図形651dを始点として逆ベクトルVr54が指示する位置R41、描画図形651eを始点として逆ベクトルVr51が指示する位置R42、描画図形651fを始点として逆ベクトルVr54が指示する位置R42、並びに、描画図形651gを始点として逆ベクトルVr54が指示する位置R43もそれぞれ特定されて値1が加算され、位置R41,R42の値は2、位置R43の値は1、他の位置の値は0となる。また、描画パターン65中の描画図形651b,651cに加えて描画図形651h〜651kも多用図形として特定され、多用図形位置情報には描画図形651b,651c,651h〜651kの位置が記録される。
なお、図22の定形パターン75では複数(2つ)の選択定形図形751a,751dが存在するが、多用図形と同形状の定形図形を含む限り定形パターンには1つの選択定形図形のみが存在していてもよい。すなわち、図形特定部51では、複数の描画図形から少なくとも1つの選択定形図形のいずれかと一致する少なくとも1つの注目図形が特定される。
上記説明では1つの定形パターン75が準備されるものとして説明を行ったが、実際には、複数の定形パターンが準備される。そして、定形パターン情報および多用図形形状情報を参照して、描画パターン65中の複数の描画図形から各定形パターンに含まれる選択定形図形のいずれかと一致する複数の注目図形が定形パターン毎に特定され、各定形パターンに対する設定領域において、この定形パターンに対して特定された複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値が加算される。
各設定領域において描画パターン中の複数の注目図形の全てに対応する値の加算が行われると(ステップS17)、第1位置検出部53aでは、1つの定形パターンが選択され(ステップS21)、描画パターン65中のこの定形パターンの存在位置の候補(以下、「存在候補位置」という。)が検出される(ステップS22)。例えば、図22の定形パターン75が選択された場合には、図25に示す定形パターン75に対する設定領域において、定形パターン75に含まれる選択定形図形751a,751dの数(すなわち、2)の値が付与された位置R41,R42が特定され、図24の描画パターン65中の位置R41,R42が定形パターン72の存在候補位置としてそれぞれ検出される。
定形パターンの存在候補位置が検出されると、第2位置検出部53bでは、この定形パターンが多用図形と同形状の定形図形を含むか否かが確認される。図22の定形パターン75では、多用図形と同形状の定形図形751b,751cを含むことが確認され(ステップS23)、続いて、多用図形位置情報に基づいて定形パターン75の最終的な存在位置となり得る存在候補位置が特定される(ステップS24)。
具体的には、まず、図24の描画パターン65中の一方の存在候補位置R41が選択され、存在候補位置R41を始点として多用図形と同形状の一方の定形図形751bの位置ベクトルV52が指示する位置R51が算出され、位置R51が多用図形位置情報に含まれるか否かが確認される。ここでは、位置R51が多用図形位置情報に含まれる(すなわち、多用図形である描画図形651bの基準頂点と重なる)ため、続いて、存在候補位置R41を始点として多用図形と同形状の他方の定形図形751cの位置ベクトルV53が指示する位置R52が算出される。そして、位置R52も多用図形位置情報に含まれることが確認されことにより、存在候補位置R41が定形パターン75の最終的な存在位置となり得るものとして特定される。すなわち、第2位置検出部53bでは、存在候補位置を始点として多用図形と同形状の全ての定形図形の位置ベクトルが指示する位置が多用図形位置情報に含まれることにより、この存在候補位置が最終的な存在位置となり得るものとして特定される。
また、図24の描画パターン65中の他方の存在候補位置R42においても同様に、存在候補位置R42を始点として多用図形と同形状の一方の定形図形751bの位置ベクトルV52が指示する位置R53が算出される。位置R53は多用図形位置情報に含まれない(すなわち、いずれの多用図形の基準頂点とも重ならない)ため、存在候補位置R42は定形パターン75の最終的な存在位置となり得ないとされる。なお、位置R53の算出のみが行われた段階で、存在候補位置R42が最終的な存在位置となり得ないことが確認されるため、存在候補位置R42を始点とする他方の定形図形751cの位置ベクトルV53が指示する位置の算出は行われない(すなわち、図24中において破線にて示す矢印V53が指示する位置の算出は行われない。)。
実質的には、第2位置検出部53bにおける上記処理では、描画パターン65中の各存在候補位置に基準位置P0を合わせるようにして定形パターン75を配置した際に、定形パターン75に含まれる多用図形と同形状の全ての定形図形751b,751cの位置に描画パターン65に含まれる多用図形が存在することが、多用図形位置情報に基づいて確認される場合に、この存在候補位置が定形パターン75の最終的な存在位置として検出される。そして、最終的な存在位置となり得るとされた存在候補位置R41のみが定形パターン75の最終的な存在位置として検出され(ステップS25)、描画パターン65から定形パターン75が抽出される。
定形パターン75の最終的な存在位置が検出されると、未選択の定形パターンの有無が確認される。未選択の定形パターンが存在する場合には(ステップS26)、次の定形パターンの選択が行われ(ステップS21)、この定形パターンの存在候補位置が検出された後(ステップS22)、定形パターンが多用図形と同形状の定形図形を含むか否かが確認される。ここで、多用図形と同形状の定形図形を含まないと確認された場合には(ステップS23)、存在候補位置がそのまま定形パターンの最終的な存在位置として検出され(ステップS25)、描画パターン65から抽出される。なお、定形パターンが多用図形と同形状の定形図形を含む場合において(ステップS23)、いずれの存在候補位置も最終的な存在位置となり得ないとされた場合には(ステップS24)、ステップS25はスキップされる。また、ステップS22において設定領域中に定形パターンに含まれる定形図形の数の値が付与された位置が無いため、存在候補位置が検出されない場合には、描画パターン中にはこの定形パターンが存在しないものとされ、ステップS26へと進む。
全ての定形パターンに対して上記ステップS21〜S25の処理が繰り返されると(ステップS26)、コンピュータ4による定形パターン抽出処理が終了する。
なお、ステップS11aにおいて複数種類の多用形状を示す多用図形形状情報が準備される場合には、位置情報生成部51aでは多用図形位置情報が多用形状毎に生成され、第2位置検出部53bにおける定形パターンの最終的な存在位置の検出において、描画パターン中の存在候補位置に定形パターンを配置した際における多用図形と同形状の定形図形の位置での多用図形の存否が、対応する多用形状の多用図形位置情報に基づいて確認される。
以上のように、第2の実施の形態に係るコンピュータ4では、複数の描画図形のうち、多用図形と異なる形状となるいずれかの選択定形図形に一致するものが注目図形として特定され、設定領域において各注目図形を始点として対応する選択定形図形の位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に値が加算される。そして、設定領域において定形パターンに含まれる選択定形図形の数に一致する値が付与された位置を特定することにより、描画パターン中の定形パターンの存在候補位置が検出され、この存在候補位置に当該定形パターンを配置した際に、多用図形と同形状の定形図形と位置および形状が一致する描画図形が存在する場合に、存在候補位置が定形パターンの最終的な存在位置として検出される。
ここで、仮に、第1の実施の形態における定形パターン抽出処理を図24の描画パターン65に対して行うとすると、図22の定形パターン75が多用図形と同形状の2個の定形図形を含み、描画パターン65中には6個の多用図形が含まれるため、加算部52が各多用図形に基づいて設定領域中の値を加算すべき位置を算出して当該位置に値を加算する処理は12回行われることになる。これに対し、本実施の形態では、描画パターン65中の各多用図形については注目図形とせずに、第2位置検出部53bにおいて存在候補位置を始点として定形パターン75中の多用図形と同形状の2個の定形図形の位置ベクトルが指示する位置を算出して当該位置が多用図形位置情報に含まれるか否かの確認が行われる。正確には、前述のように、3個の位置R51,R52,R53のみが算出されて多用図形位置情報に含まれるか否かが確認される。
第1の実施の形態における加算部52の処理と、本実施の形態における第2位置検出部53bの処理とは異なるものであるため、一概に比較することはできないが、定形パターンが多用図形と同形状のm個の定形図形を含み、描画パターンがn個の多用図形を含む場合には、第1の実施の形態における加算部52の処理は(m×n)回行われるのに対して、本実施の形態における第2位置検出部53bの処理回数はこれよりも少なくなり、描画パターン中の多用図形の個数が多くなると、第1の実施の形態における加算部52の処理量と本実施の形態における第2位置検出部53bの処理量との差はより増大する。一般的に、半導体の基板上に描画されるパターンは多数の多用図形を含むため、第1の実施の形態における加算部52の処理と本実施の形態における第2位置検出部53bの処理とを比較すると、通常、処理に要する時間は2桁以上異なる。このように、本実施の形態における定形パターン抽出処理によれば、描画パターンが多用図形を含む場合に、第1の実施の形態における処理よりも高速に描画パターンから定形パターンを抽出することが可能となる。
本実施の形態における図形特定部51においても、描画パターン中の複数の描画図形から定形パターンに含まれる選択定形図形のいずれかを包含する注目図形が特定されてもよい。例えば、図13および図14を参照して説明を行った処理例と同様に、定形パターンに含まれる各選択定形図形に対して折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の特徴頂点が予め定められ、いずれかの選択定形図形の複数の特徴頂点と同じ相対位置関係となるとともに折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の頂点を有する候補図形が、描画パターンの複数の描画図形から特定される。そして、この選択定形図形の複数の特徴頂点と候補図形の対応する複数の頂点とを重ねた際に、選択定形図形の他の頂点が候補図形上に位置する場合に候補図形が注目図形として特定される。これにより、選択定形図形と形状が異なる描画図形であっても、選択定形図形の複数の特徴頂点と同様の複数の頂点を有し、かつ、選択定形図形を包含可能なものを注目図形として複数の描画図形から適切に特定することが可能となり、描画パターンから定形パターンを高度に抽出することが実現される。
また、図26に示す定形パターン76が準備された場合であって、図23に示す多用形状B1が多用図形を示すものとして準備された場合には、定形パターン76に含まれる複数の定形図形の全てが多用図形と同形状となる。この場合には、図形特定部51において、1つの定形図形が強制的に選択定形図形として選択される。例えば、図27に示す描画パターン66が入力される場合に、図26中の符号761を付す1つの定形図形が選択定形図形として選択されるとすると、図形特定部51では描画パターン66中の各描画図形が選択定形図形761に対応する注目図形として特定され、図28に示す定形パターン76に対する設定領域中において、各描画図形を始点として定形図形761の位置ベクトルV61の逆ベクトルVr61が指示する位置R61,R62,R63,R64に値1が付与されてこれらの位置R61〜R64が定形パターン76の存在候補位置とされる。また、この場合には、描画パターン66中の選択定形図形761の定形形状と一致する各描画図形の位置を示す多用図形位置情報も生成される。
そして、図27の描画パターン66中において各存在候補位置R61〜R64を始点として、定形パターン76に含まれる選択定形図形以外の定形図形の位置ベクトルV62,V63が指示する位置が多用図形位置情報に含まれる場合に、この存在候補位置が定形パターン76の最終的な存在位置として検出される。実際には、存在候補位置R61が定形パターン76の最終的な存在位置として検出される。これにより、定形パターン76に含まれる全ての定形図形が多用図形と同形状であっても、描画パターン66から定形パターン76を高速に抽出することが実現される。なお、存在候補位置R62〜R64を始点として位置ベクトルV62が指示する位置は多用図形位置情報に含まれないため、これらの存在候補位置R62〜R64を始点として位置ベクトルV63(図26中にて破線の矢印にて示す。)が指示する位置の算出は行われない。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記実施の形態において、定形パターン情報(および多用図形形状情報)を記憶する記憶部としての機能は、必ずしも固定ディスク44により実現される必要はなく、RAM43等により実現されてもよい。
定形パターン情報は必ずしも各定形図形の形状、および、定形パターン中における各定形図形の位置ベクトルを明確に示すものである必要はなく、各定形図形の形状および位置ベクトルが取得可能な情報(例えば、ベクトルデータとして示されたもの等)であればいかなるものであってもよい。また、複数の定形パターンが準備される場合に、少なくとも1つの定形パターンが複数の定形図形が配置されたものであるならば、複数の定形パターンに1つの定形図形のみを含む定形パターンが含まれていてもよい。
上記第1および第2の実施の形態では、注目図形に基づいて特定される各設定領域中の位置に加算部52により値1が加算されるため、定形パターンに含まれる複数の定形図形の数に一致する位置が定形パターンの存在位置(または、存在候補位置)として検出されるが、加算部52により設定領域中に加算される値が1以外の値である場合には、定形パターンに含まれる複数の定形図形の数とその値との積と同じ値を有する設定領域中の位置が定形パターンの存在位置とされる。すなわち、位置検出部53(または、第1位置検出部53a)では、設定領域において複数の定形図形の数に相当する値が付与された位置が特定されることにより、描画パターン中の定形パターンの存在位置が検出される。
上記実施の形態において、パターン描画装置1では描画用のエネルギービームとして、電子ビーム以外に光ビーム等が用いられてもよい。また、光ビームが利用される場合には、例えばガラス板に遮光パターンが形成されることにより、マスク部における開口パターンが構成されてもよい。すなわち、マスク部において定形パターンに対応する形状のビーム通過領域が形成されることにより、基板9上に定形パターンを描画することが可能となる。
また、マスク部221を通過した電子ビームの基板9上における照射位置は、ヘッド部2に対して基板9を相対的に移動することにより変更されてもよい。さらに、パターンが描画される基板9は必ずしも半導体基板である必要はなく、プリント配線基板、ガラス基板等であってもよい。
パターン描画装置の構成を示す図である。 コンピュータの構成を示す図である。 コンピュータが実現する機能構成を示すブロック図である。 描画パターンを示す図である。 描画パターンから定形パターンを抽出する処理の流れを示す図である。 定形パターンを示す図である。 定形パターンを示す図である。 定形パターンを示す図である。 定形パターンに含まれる定形図形の形状の種類を示す図である。 描画パターンを示す図である。 設定領域を示す図である。 設定領域を示す図である。 設定領域を示す図である。 描画パターンからの定形パターンの抽出結果を示す図である。 描画パターンに含まれる全ての描画図形の分割結果を示す図である。 描画パターンを示す図である。 描画パターンを示す図である。 定形パターンを示す図である。 描画パターンからの定形パターンの抽出結果を示す図である。 定形パターンを示す図である。 描画パターンを示す図である。 定形パターンを示す図である。 定形パターンを示す図である。 描画パターンを示す図である。 第2の実施の形態に係るコンピュータが実現する機能構成を示すブロック図である。 描画パターンから定形パターンを抽出する処理の流れを示す図である。 描画パターンから定形パターンを抽出する処理の流れを示す図である。 定形パターンを示す図である。 多用図形の形状を示す図である。 描画パターンを示す図である。 設定領域を示す図である。 定形パターンを示す図である。 描画パターンを示す図である。 設定領域を示す図である。
符号の説明
1 パターン描画装置
3 ステージ
4 コンピュータ
9 基板
21 ビーム出射部
44 固定ディスク
51 図形特定部
51a 位置情報生成部
52 加算部
53 位置検出部
53a 第1位置検出部
53b 第2位置検出部
60〜66 描画パターン
70,71a〜71c,72,73,74a,74b,75,76 定形パターン
221 マスク部
223 照射位置変更部
441 プログラム
442 定形パターン情報
443 多用図形形状情報
601a,601b,611a〜611m,621a〜621d,631a,631b,641,641a,651a〜651k 描画図形
711,711a〜711c,721a,721b,731a,731b,751a〜751d,761 定形図形
P0 基準位置
R10,R11〜R14,R21〜R25,R31〜R35,R41〜R43,R51〜R53,R61〜R64 位置
S11,S11a,S15,S15a,S16,S18,S22,S25 ステップ
T1〜T4,T1a,T2a 特徴頂点
V11,V12,V21〜V24,V31〜V34,V41,V42,V51〜V54,V61〜V63 位置ベクトル
Vr11,Vr12,Vr21〜Vr24,Vr31〜Vr34,Vr41,Vr42,Vr51,Vr54,Vr61 逆ベクトル

Claims (12)

  1. 基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する定形パターン抽出装置であって、
    定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報を記憶する記憶部と、
    前記定形パターン情報を参照して、描画パターンに含まれる複数の描画図形から前記複数の定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する複数の注目図形を特定する図形特定手段と、
    前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算手段と、
    前記加算手段により前記複数の注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記複数の定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在位置を検出する位置検出手段と、
    を備えることを特徴とする定形パターン抽出装置。
  2. 請求項1に記載の定形パターン抽出装置であって、
    前記複数の定形図形のそれぞれに対して、折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の特徴頂点が予め定められており、
    前記図形特定手段が、前記複数の描画図形のうち前記複数の特徴頂点と同じ相対位置関係となるとともに折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の頂点を有する候補図形を特定し、さらに、前記複数の特徴頂点と前記候補図形の前記複数の頂点とを重ねた際に前記複数の特徴頂点を有する定形図形の他の頂点が前記候補図形上に位置する場合に前記候補図形を注目図形として特定することを特徴とする定形パターン抽出装置。
  3. 基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する定形パターン抽出装置であって、
    定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報、並びに、描画パターン中の複数の描画図形に含まれる所定の多用図形の形状を示す多用図形形状情報を記憶する記憶部と、
    前記定形パターン情報および前記多用図形形状情報を参照して、前記複数の描画図形から、前記複数の定形図形から前記多用図形と同形状の図形を除いた少なくとも1つの選択定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する少なくとも1つの注目図形を特定する図形特定手段と、
    前記複数の描画図形から特定された前記多用図形の前記描画パターン中の位置を示す多用図形位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記少なくとも1つの注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算手段と、
    前記加算手段により前記少なくとも1つの注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記少なくとも1つの選択定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在候補位置を検出する第1位置検出手段と、
    前記描画パターン中の前記存在候補位置に前記定形パターンを配置した際に、前記定形パターンに含まれる前記多用図形と同形状の全ての図形の位置に前記描画パターンに含まれる前記多用図形が存在することが前記多用図形位置情報に基づいて確認される場合に、前記存在候補位置を前記定形パターンの最終的な存在位置として検出する第2位置検出手段と、
    を備えることを特徴とする定形パターン抽出装置。
  4. 請求項3に記載の定形パターン抽出装置であって、
    前記少なくとも1つの選択定形図形のそれぞれに対して、折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の特徴頂点が予め定められており、
    前記図形特定手段が、前記複数の描画図形のうち前記複数の特徴頂点と同じ相対位置関係となるとともに折線状の輪郭に沿って連続して存在する複数の頂点を有する候補図形を特定し、さらに、前記複数の特徴頂点と前記候補図形の前記複数の頂点とを重ねた際に前記複数の特徴頂点を有する選択定形図形の他の頂点が前記候補図形上に位置する場合に前記候補図形を注目図形として特定することを特徴とする定形パターン抽出装置。
  5. 請求項3または4に記載の定形パターン抽出装置であって、
    前記定形パターンに含まれる前記複数の定形図形の全てが前記多用図形と同形状である場合に、前記図形特定手段において、一の定形図形が前記少なくとも1つの選択定形図形として選択されることを特徴とする定形パターン抽出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の定形パターン抽出装置であって、
    複数の定形パターンが準備され、
    前記加算手段が、前記複数の定形パターンのそれぞれに対して個別に前記二次元領域を設定することを特徴とする定形パターン抽出装置。
  7. 請求項6に記載の定形パターン抽出装置であって、
    前記描画パターン中の一の定形パターンの存在領域の少なくとも一部と他の一の定形パターンの存在領域の少なくとも一部とが重なる場合に、前記一の定形パターンを矩形図形に分割した際の分割数から前記一の定形パターンを描画する際の描画動作の回数を引いた評価値と、前記他の一の定形パターンを矩形図形に分割した際の分割数から前記他の一の定形パターンを描画する際の描画動作の回数を引いた評価値とが比較され、前記一の定形パターンおよび前記他の一の定形パターンのうち、大きい評価値が導かれる定形パターンのみが前記描画パターンから抽出されることを特徴とする定形パターン抽出装置。
  8. 基板上にパターンを描画するパターン描画装置であって、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の定形パターン抽出装置と、
    基板を保持するステージと、
    基板に向けて描画用のエネルギービームを出射するビーム出射部と、
    前記定形パターンに対応するビーム通過領域を有し、前記ビーム出射部から前記ステージ上の基板に至る前記エネルギービームの経路上に配置されるマスク部と、
    前記定形パターン抽出装置により検出された前記定形パターンの前記存在位置へと前記マスク部を通過した前記エネルギービームの照射位置を変更する照射位置変更手段と、
    を備えることを特徴とするパターン描画装置。
  9. 基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する定形パターン抽出方法であって、
    定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報を準備する準備工程と、
    前記定形パターン情報を参照して、描画パターンに含まれる複数の描画図形から前記複数の定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する複数の注目図形を特定する図形特定工程と、
    前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算工程と、
    前記加算工程により前記複数の注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記複数の定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在位置を検出する位置検出工程と、
    を備えることを特徴とする定形パターン抽出方法。
  10. 基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出する定形パターン抽出方法であって、
    定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報、並びに、描画パターン中の複数の描画図形に含まれる所定の多用図形の形状を示す多用図形形状情報を準備する準備工程と、
    前記定形パターン情報および前記多用図形形状情報を参照して、前記複数の描画図形から、前記複数の定形図形から前記多用図形と同形状の図形を除いた少なくとも1つの選択定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する少なくとも1つの注目図形を特定する図形特定工程と、
    前記複数の描画図形から特定された前記多用図形の前記描画パターン中の位置を示す多用図形位置情報を生成する位置情報生成工程と、
    前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記少なくとも1つの注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算工程と、
    前記加算工程により前記少なくとも1つの注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記少なくとも1つの選択定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在候補位置を検出する第1位置検出工程と、
    前記描画パターン中の前記存在候補位置に前記定形パターンを配置した際に、前記定形パターンに含まれる前記多用図形と同形状の全ての図形の位置に前記描画パターンに含まれる前記多用図形が存在することが前記多用図形位置情報に基づいて確認される場合に、前記存在候補位置を前記定形パターンの最終的な存在位置として検出する第2位置検出工程と、
    を備えることを特徴とする定形パターン抽出方法。
  11. コンピュータに、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
    定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報を準備する準備工程と、
    前記定形パターン情報を参照して、描画パターンに含まれる複数の描画図形から前記複数の定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する複数の注目図形を特定する図形特定工程と、
    前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記複数の注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算工程と、
    前記加算工程により前記複数の注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記複数の定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在位置を検出する位置検出工程と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  12. コンピュータに、基板に描画される複数の描画図形が配置された描画パターンから複数の定形図形が配置された定形パターンを抽出させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
    定形パターンに含まれる複数の定形図形のそれぞれの形状、および、前記定形パターン中の所定の基準位置に対する前記複数の定形図形のそれぞれの位置ベクトルを示す定形パターン情報、並びに、描画パターン中の複数の描画図形に含まれる所定の多用図形の形状を示す多用図形形状情報を準備する準備工程と、
    前記定形パターン情報および前記多用図形形状情報を参照して、前記複数の描画図形から、前記複数の定形図形から前記多用図形と同形状の図形を除いた少なくとも1つの選択定形図形のいずれかと一致する、または、いずれかを包含する少なくとも1つの注目図形を特定する図形特定工程と、
    前記複数の描画図形から特定された前記多用図形の前記描画パターン中の位置を示す多用図形位置情報を生成する位置情報生成工程と、
    前記描画パターンに対応する領域であって各位置に値を格納することができる初期化された二次元領域において、前記少なくとも1つの注目図形のそれぞれを始点として、対応する定形図形の前記位置ベクトルの逆ベクトルが指示する位置に所定の値を加算する加算工程と、
    前記加算工程により前記少なくとも1つの注目図形の全てに対応する値の加算後の前記二次元領域において、前記少なくとも1つの選択定形図形の数に相当する値が付与された位置を特定することにより、前記描画パターン中の前記定形パターンの存在候補位置を検出する第1位置検出工程と、
    前記描画パターン中の前記存在候補位置に前記定形パターンを配置した際に、前記定形パターンに含まれる前記多用図形と同形状の全ての図形の位置に前記描画パターンに含まれる前記多用図形が存在することが前記多用図形位置情報に基づいて確認される場合に、前記存在候補位置を前記定形パターンの最終的な存在位置として検出する第2位置検出工程と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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