JP4200707B2 - 作業車両の表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラクタや田植機、コンバインといった農業用作業車両や、建設、運搬用等の作業車両の表示装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平5−338467号公報に示されるように、PTO回転数、作業機の耕深位置といった作業状態を検出するセンサの情報、或いはシフト位置や車速といった車両状態を検出するセンサの情報を、モニタ(文字表示装置)へ表示させる作業車両の表示装置が知られている。
【0003】
そして上記公報のものは、エンジン始動前にオペレータに対し指導事項乃至確認事項を表示すると共に、エンジン始動後に前記PTO回転数や車速をモニタへ表示させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記作業車両のように複数のセンサ情報をモニタへ表示する場合、数多くのセンサ情報を同一の画面に表示させると、文字やキャラクターの大きさが小さくなって見難いという課題が生じる。これに対し、前記センサ情報を順次切り替える構成とすると、多数のセンサ情報の中から目的とするセンサ情報を、迅速に表示できる構成が望まれる。
【0005】
特に作業車両では、長時間継続して作業を行いたい場合、作業に先立って車両の状態、例えば消耗部品の取り替えを行ったり、燃料を十分に補給することが必要であるが、前記のように多数のセンサ情報を順次切り替えて表示させる構成とすると、センサ情報の検索に時間を要し、操作性が悪いという課題が想定される。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題に鑑みて、作業車両の表示装置を以下のように構成した。即ち、請求項1の発明では、コントローラ(5)に接続された複数のセンサ(1,2,3…)の情報を、表示切替スイッチ(7)により順次表示項目を切り替えて液晶モニタ(4)へ表示させるよう構成した作業車両の表示装置において、前記表示装置では、エンジンキースイッチ(6)の操作により前記コントローラ(5)に電源のみを供給する状態で、前記コントローラ(5)はPTO軸(20)の回転を入切するPTOスイッチ(21)の入切状態を判定する構成とし、前記PTOスイッチ(21)が「切」であるときは、前記キースイッチ(6)を電源ON位置としグロープラグの熱線が十分に熱せられると、エンジン(E)を始動可能な状態になったことを示す文字表示をし、一方、PTOスイッチ(21)が「入」であるときは、PTOスイッチ(21)を「切り」操作を促す文字表示をし、前記エンジン(E)が始動可能な状態になったことを示す文字表示後所定時間経過してもエンジン始動されない場合は、前記表示項目の内の1つを第一初期表示項目として表示すると共に、同エンジンキースイッチ(6)を更に操作してエンジン(E)を始動させた状態では前記第一初期表示項目とは異なる表示項目を第二初期表示項目として表示可能に構成したことを特徴とする作業車両の表示装置とした。
(請求項1の作用)
以上のように構成した請求項1の発明では、エンジンキースイッチ(6)の操作で電源のみを供給する状態としたとき、前記コントローラ(5)はPTOスイッチ(21)の入切状態を判定し、該スイッチ(21)が「切」であるときは、オペレータによって前記キースイッチ(6)を電源ON位置としグロープラグの熱線が十分に熱せられると、エンジンEを始動可能な状態になったことを示す文字表示をし、一方、PTOスイッチ(21)が「入」であるときは、PTOスイッチを「切り」操作を促す文字表示をする。
そしてエンジン(E)始動可能状態を示す表示後所定時間経過してもエンジン始動されない場合には第一初期表示項目として切替スイッチ(7)で選択された画面を表示し、エンジン始動後は第一初期表示項目とは異なる表示項目を第二初期表示項目として表示する。
【0007】
また請求項2の発明では、前記第一初期表示項目は、車両の使用時間または走行距離を表示するものであって、第二初期表示項目は、任意に変更可能に構成した請求項1に記載の作業車両の表示装置とした。
(請求項2の作用)
以上のように構成した請求項2の発明では、エンジン始動前に電源を投入した状態では、車両の使用時間または走行距離が表示され、エンジン始動後には、オペレータが選択した項目が初期表示される。
【0008】
また請求項3の発明では、前記第一初期表示項目は、車両の使用時間または走行距離を表示するものであって、第二初期表示項目は、前記エンジン(E)の停止時に表示させていた表示項目であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両の表示装置とした。
(請求項3の作用)
以上のように構成した請求項3の発明では、エンジン始動前に電源を投入した状態では、車両の使用時間または走行距離が表示され、エンジン始動後には、前回エンジンを停止した時点に表示されていた項目が初期表示される。
【0009】
【発明の効果】
これにより請求項1の発明では、数多くのセンサ情報を順に切り替える構成としても、キースイッチ(6)による電源投入時とエンジン始動時とでは、初期表示画面を異ならせて、車両の状態に合った表示項目を表示させ、迅速に表示内容を確認することができる。
そして、電源のみを供給する状態としたとき、PTOスイッチ(21)の入切状態を判定し、該スイッチ(21)が「切」であるときは、オペレータによって前記キースイッチ(6)を電源ON位置としグロープラグの熱線が十分に熱せられると、エンジン(E)を始動可能な状態になったことを示す文字表示をし、一方、PTOスイッチ(21)が「入」であるときは、PTOスイッチ(21)を「切り」操作を促す文字表示をし、エンジン始動直後にPTO軸(20)が回転して安全性を損わないよう、オペレータに注意を促すことができる。
【0010】
また請求項2の発明では、請求項1の効果に加え、エンジン始動前には、車両の使用時間または走行距離を優先して表示し、燃料や各種消耗品(トラクタの場合、耕耘爪やフィルター等)の補充、交換の目安を迅速に把握することができ、表示装置の操作性を向上することができる。
【0011】
また請求項3の発明では、請求項1の効果に加え、エンジン始動後には、前回エンジンを停止した時点で表示させている項目をオペレータが主に利用する項目と想定し、第二初期表示画面として表示するので、表示切替スイッチ(7)を操作すること無く作業を迅速に開始することができ、表示装置の操作性を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を作業車両である農業用トラクター10に搭載した場合について説明する。
トラクター10は、図4に示すように、左右前輪11F,11Fと左右後輪11R,11Rを備え、ボンネット内部のエンジンEの回転動力を主及び副変速装置を介して前輪または前後輪へ伝達し走行する構成となっている。また前記エンジンEの前方にはバッテリ15を設け、車上の各種電気機器へ通電する構成となっている。
【0013】
また前記前輪11Fを操縦席前方のステアリングハンドル12の回転操作により左右操舵すると共に、変速レバー13の回動操作で前記副変速装置(高速、中速、低速)を切り替え、同レバー13に設けた変速スイッチ(図示省略)の押し込み操作で、主変速(1〜4速)を切り替えて、全12段の変速位置を得る構成となっている。また前記ステアリングハンドル12の下方には、車両の前後進を切り替えるリニアシフトレバー14、メータパネル9、更にはエンジンキースイッチ6等を設けている。また前記リニアシフトレバー14の基部には、後進操作を検出するバックスイッチ14sを設けている。
【0014】
また、トラクタ10の車体後部には、作業機昇降用アクチュエータとなる昇降シリンダ16を備え、同シリンダ16の伸縮操作によりリフトアーム19を上下回動させてリンク機構を介してロータリ作業機Rを昇降すると共に、前記リンク機構の左右一側にローリングシリンダ23を設け、同シリンダ23の伸縮操作により作業機Rの右側部を上下し作業機Rのローリング姿勢を変更する構成となっている。またこのロータリ作業機Rは、前記車体背面に突設するPTO軸20の回転を伝達し駆動する構成となっている。
【0015】
また前記作業機Rは、操縦席17側方の作業機昇降用コントロールレバー18にて手動操作(ポジションモード)で高さを適宜変更すると共に、同じく操縦席17側方のPTOスイッチ21にてPTO軸20の動力伝達を入切操作する構成となっている。
【0016】
また更に、前記エンジンEの出力軸には回転ピックアップ式のエンジン回転センサ22を設け、更に前記主及び副変速装置の動力下手側の伝動軸にもピックアップ式の車速センサ23を設ける構成となっている。
前記メータパネル9は、図1に示すように、中央部にタコメータ25を配置し、右方にこの発明に係る液晶モニタ4を配置する構成となっている。また前記メータパネル9の下部には、前記液晶モニタの表示を切り替える表示切替スイッチ7を設ける構成となっている。そしてこの液晶モニタ4では、通常作業時、左上部にシフト位置を表示し、その下方は切替画面として各種センサ値(図1中では車速表示)を順次切り替えて表示する構成となっている。また、モニタ右上部には燃料の残量を示すバーグラフを表示し、その下方はエンジン冷却用の水温を示すバーグラフを表示する構成となっている。
【0017】
尚、図1中の符号L1,L2…は、各種制御の作動状態を示す制御パイロットランプを示し、また符号Lwl,Lwrは方向指示器の作動確認用のランプを示す。また、符号27はエンジン停止時にパーキングレバーをかけ忘れている時、若しくは車速が所定速を超えてもパーキングレバーがかかったままであると警報ブザー28の作動と共に点灯させるパーキングレバー注意ランプを示す。
【0018】
ここでトラクタ10に搭載される制御の一例としてオートリフト制御の構成について説明する。
前記トラクタ10では、圃場での旋回操作を容易にするべく車両の旋回操作に連動して前記作業機Rを非作業位置へ上昇するオートリフト制御を備える構成となっている。
【0019】
詳しくは前記操縦席17側方に、同制御の作動を入切するオートリフト制御入切スイッチ30、作業機Rの上げ規制位置を設定する上げ位置設定器31を設け、前記ステアリングハンドル12の回動基部にハンドル切角センサ12sを設けると共に、前記変速レバー13の回動基部にシフト位置を検出するシフト位置センサ1を設ける。また前記作業機昇降用コントロールレバー18の回動基部に作業機Rを作業位置に下降している状態を検出するコントロールレバースイッチ18sを設け、これらセンサ12s、1…を、操縦席下方の各種コントローラ5a,5b,5cへ接続する構成となっている。
【0020】
そして、前記オートリフト制御入切スイッチ30が「入」であり前記バックスイッチ14sがOFFで、且つ前記コントロールレバー18基部のポテンショメータ18sが作業位置を検出しているときに、ハンドル切角センサ12sの検出値が旋回操作と想定される角度を検出すると、前記作業機Rを前記上げ規制位置まで上昇する(上昇モード)。
【0021】
また前記トラクタ10では、前記エンジンキースイッチ6にて電源投入後、前記切角センサ12sから直進範囲を検出するまではこのオートリフト制御が作動しない構成となっている。
これにより、ステアリングハンドル12を操舵した状態でエンジン始動し不意に作業機Rが上昇することが無くトラクタ10の安全性を向上することができる。
【0022】
次に前記トラクタ10の制御手段となるコントローラ5について説明する。
コントローラ5は、図5に示すように、表示や警報に関する処理を行うメータパネル用コントローラ5aと、前記昇降シリンダ16やローリングシリンダ23、更にはPTO軸回転の入切制御等、作業に関する制御を処理する作業機用コントローラ5b、そして前後進や変速など走行に関する制御を処理する走行用コントローラ5cから成り、夫れ夫れのコントローラを通信回線L1,L2,L3…によって接続する構成となっている。また、前記エンジンキースイッチ6の電源ONの操作で前記バッテリ15から液晶モニタ4、各コントローラ及びこれらに接続するセンサ等の電気機器に通電を開始する構成となっている。
【0023】
またこの発明の表示装置の制御を行うメータパネル用コントローラ5aは、内部に各種情報を処理するCPUと、この発明の記憶装置となるEEPROM8と、センサ値等を一時記憶するRAM等を備えると共に、この入力部に、パーキングブレーキレバーの引き込み操作を検出するパーキングレバースイッチ35、エンジン潤滑油の圧油が立ったときにONするオイルプレッシャースイッチ36、左右ブレーキペダルの連結状態を示すブレーキ連結スイッチ37、PTO軸20の回転を入切するPTOスイッチ21、オルタネータ入力センサ38、エンジン水温センサ39、燃料残量を検出する燃料センサ41、車速センサ3、PTO回転センサ2、エンジン回転センサ22、そして表示切替スイッチ7等を接続して設けている。
【0024】
またメータパネル用コントローラ5aの出力部には、前記液晶モニタ4、電子メータ型のタコメータ25、そして各種制御のパイロットランプL1,L2…、警報ブザー28、そしてエンジンEのグローを熱するグローリレースイッチ42等を接続して設けている。
【0025】
また前記作業機用コントローラ5bは、この入力部に前記ハンドル切角センサ12s、コントロールレバー基部のポテンショメータ18s、前記リフトアームの角度を検出するリフトアーム角センサ40、オートリフト制御入切スイッチ30、上げ位置設定器31、作業機の左右傾きを設定する作業機傾きスイッチ32等を接続して設けている。また出力部には昇降シリンダ16へ圧油を給排する比例圧力制御弁のソレノイド43u,43dと、ローリングシリンダ23へ圧油を給排する切替制御弁のソレノイド44a,44b等を接続して設けている。
【0026】
また前記走行用コントローラ5cは、この入力部に前記変速レバー基部の変速位置センサ1、リニアシフトレバー基部のバックスイッチ14s等を接続して設け、出力部に前後進切替装置のアクチュエータを駆動する切替制御弁のソレノイド45a,45b、主変速装置のアクチュエータを駆動する比例圧力制御弁のソレノイド46,47,48,49等を接続して設けている。
【0027】
以上のように構成したトラクタ10では、図2と図3に示す順序で表示が行われる。
まず、図2に示すD0の画面は、トラクタ10の電源系がOFF時の状態を示し、エンジンキースイッチ6にて、電源をON(エンジンは未始動)とすると、メータパネル用コントローラ5aは前記PTOスイッチ21の入切状態を判定する。
【0028】
そして前記PTOスイッチ21が「切」であれば、D1−1の画面を表示する。このD1−1の画面は、グロープラグの熱線とバッテリ15のキャラクターC1,C2を表示し、オペレータによって前記キースイッチ6を電源ON位置としグロープラグの熱線が十分に熱せられると、前記熱線のキャラクターC1が消去され、1秒後に「スタート」の文字を表示して、トラクタ10のエンジンEを始動可能な状態になったことを示す。
【0029】
一方、前記エンジンキースイッチ6にて電源をONとしたときに、PTOスイッチ21が「入」であると、D1−2のように、「PTOスイッチを「切り」にして下さい。」と表示し、エンジン始動直後にPTO軸20が回転して安全性を損わないよう、オペレータに注意を促す。
【0030】
また前記D3の画面を表示した後に、所定時間(3秒)経過してもエンジンが始動されない場合は、第一初期表示画面として図3のD6−3の画面、即ちトラクタ10の使用時間、所謂アワーメータ画面を表示する。尚、このアワーメータの表示時間は、エンジン始動後、前記エンジン回転センサ22により回転速を検出し、これが作業時の回転速、例えば500rpmを超えている時間を積算した時間である。
【0031】
また前記D6−3の画面を表示中、前記表示切替スイッチ7が押し込み操作されると、この押し込み操作毎にD6−4の画面、D6−5の画面、D6−1の画面、D6−2の画面と矢印の順に項目をループしながら表示を切り替える構成となっている。
【0032】
前記D6−4の画面は、前記D6−3の画面と同様に、エンジン始動後、前記エンジン回転センサ22により回転速を検出し、これが作業時の回転速、例えば500rpmを超えている時間を積算した時間であるが、表示切替スイッチ7を所定時間に亘り押し続けること(以下、長押し操作)で0時間にリセットするできる構成となっている。
【0033】
また前記D6−5の画面は、前記作業機Rの昇降状態を示し、ポジションモードであるか、オートリフト制御により上昇モードであるか、或いは後述する作業機の昇降を禁止するセフティーモードであるか等を表示する構成となっている。また前記D6−1の画面は、車速を表示する画面であり、前記車速センサ3の検出値に応じて車速を表示する。尚、微速状態等で車速センサ3から検出値が受信できない場合は、シフト位置センサ1の検出値に応じた理論車速を点滅表示する構成となっている。
【0034】
またD6−2の画面は、前記PTO回転センサ2の検出値に応じてPTOの回転速を表示する構成となっている。
またこれら前記D6−1乃至D6−5の画面の表示中に、エンジンEが始動されると、D4の画面に移行する構成となっている。
【0035】
また、前記D3の画面にて前記所定時間内に前記キースイッチ6を更に回転させ、前記エンジンEを始動させると、まずD4の画面に切り替わり、当該トラクタの型式を表示すると共に、前記リニアシフトレバー14が中立であるかどうかを判定し、これが中立になっていない場合は、D5−1に示すように、「リニアシフトレバーを中立位置にして下さい」と表示する。
【0036】
一方、前記リニアシフトレバー14が既に中立位置に設定されている場合、或いは前記D5−1の表示に沿って同レバー14が中立位置に操作されると、前記昇降シリンダ16の作動を一旦牽制状態(セーフティモード)として、D5−2のように、この牽制状態を解除する操作、ここでは「コントロールレバーを上下でセフティ解除」と表示し、オペレータに対し操作を案内する。
【0037】
これにより、オペレータはエンジン始動時に前記作業機Rが不意に作動することが無くなり、また前記表示を見ながら戸惑うこと無く前記牽制機構を解除することができる。
また前記D5−1とD5−2の画面を表示した後には、前記コントローラ5aのEEPROM8に記憶されている画面、即ち前記D6−1からD6−5の画面の内、前回エンジンEを停止させた時点で表示していた画面を第二初期表示画面として表示し、この画面を起点として、前記表示切替スイッチ7の押込み操作毎に前記D6−1の画面からD6−5の画面を順次表示しループする構成となっている。
【0038】
以上のように構成したトラクタ10では、各種センサの検出値により、PTO軸回転数、作業機Rの昇降モードといった作業状態、或いは車両の車速や使用時間といった車両の状態を順に切り替えて表示させることができるものの、エンジン始動前の状態では、トラクタ10のアワーメータを優先して表示し、燃料や各種消耗品(耕耘爪やフィルター等)の補充、交換の目安を迅速に把握することができ、またエンジン始動後には任意の画面、ここでは前回エンジンEを切った時点でのセンサ項目、即ちオペレータが作業中、主に注目して使用されていると想定される画面を優先して表示するので、前記表示切替スイッチ7の操作を極力省略して、状況に合った情報を迅速に表示でき、前記表示装置の操作性を向上することができる。
【0039】
尚、この発明の別形態としては、記D6−3のアワーメータの表示に替えて、前記車速センサ23の値を積算することよりトラクタ10の走行距離を検出し、これを表示する構成としても良い。また別途隠しスイッチや設定器を設けて、前記第二初期表示画面を任意に設定できる構成としても良い。
【0040】
次に、前記トラクタ10の表示に関し、各種センサの点検表示について説明する。
前記作業機用コントローラ5bには、出力部と入力部とを接続するカプラ55a,55bを設け、同カプラ55a,55bを引き離した状態で前記キースイッチ6にて電源をONすると、トラクタ10をセンサのチェックモードに移行する構成となっている。そして前記チェックモードでは、前記液晶モニタ4に表示される案内に沿って各種センサを点検する構成となっている。
【0041】
図6に示すD0の画面は、トラクタ10に電源が投入されていない状態であって、DC−1の画面は、同トラクタ10が前記チェックモードに移行したことを表示する画面で、数秒間表示した後DC−2の画面に切り替わる。
DC−2の画面では、上下二段に分割され、上段はデジタル式センサの表示画面を示し、前記バックスイッチ14sやオートリフト制御入切スイッチ30といったON/OFF式のスイッチや設定器のチェック状態を示す。
【0042】
一方、モニタ下段の表示はアナログ式センサの表示画面を示し、前記コントロールレバー18基部等のポテンショメータ式センサや上げ位置設定器31等のボリューム式設定器、更には前記PTO回転センサ2等の回転ピックアップ式センサ等のチェック状態を表示する構成となっている。またこのアナログ式センサのチェック表示では、DC−2に示すように、最初にセンサ自体の検出値のチェックを行うか、あるいはセンサに規定された中立位置やセンサ検出範囲のチェックを行う所謂基準値チェックを行うかを選択する構成となっている。
【0043】
前記チェックの内、上段のデジタル式センサのチェックでは、目的とするセンサをON/OFF操作すると、前記各コントローラ5a,5b…がこれを受信し、メータパネル用コントローラ5aを経由して、当該センサの名称若しくはその操作部材と、ON/OFF状態の表示を切り替える構成となっている。例えば図中、DC−3の画面の上段に示すように、オートリフト制御入切スイッチ30のON/OFF作動をチェックする場合であれば、同スイッチ30を操作する度に「ON」「OFF」の文字を切り替える構成となっている。これにより同スイッチ30が正常に作動しているかどうかをチェックすることができる。
【0044】
一方、前記モニタ下段の表示では、前記表示切替スイッチ7をON操作することにより前記「センサチェック」若しくは「基準値チェック」の文字を反転させて表示することで選択し、同スイッチ7を長押し操作したときに、選択を決定する構成となっている。
【0045】
そして、前記「センサチェック」では各センサの検出値を表示し、「基準値チェック」ではセンサの中立位置或いは検出範囲を表示する構成とし、前記表示切替スイッチ7を押し込む毎に、チェック対象とするセンサを切り替えて前記モニタ4へ表示する構成となっている。
【0046】
また前記センサのチェックは、設定された全センサを一順した後にDC−Lの画面を表示し、前記同様、表示切替スイッチ7を押し操作することでチェックモードを「終了」若しくは「継続」を選択し、同スイッチ7を長押しすることで項目を決定する構成となっている。
【0047】
尚、前記作業時及びチェックモードにおいて表示画面の切り替わりや選択項目の切り替わり時には、オペレータの確認を喚起するべく警報ブザー28を出力する構成となっている。
以上のように構成したトラクタ10では、トラクタ10に既設のモニタ4を利用してセンサのチェック操作を行える構成としたので、別途携帯用チェッカーを前記コントローラへ接続する構成と比較して、簡単且つ低コストでメンテナンスを行うことができる。また前記画面表示を上下二段に分割し、夫れ夫れセンサの形態に応じて表示する構成としたので、一画面に付き一つのセンサを表示する構成と比較して、点検作業を複数のセンサを同時にチェックすることができて作業時間を短縮することができる。また数多くのセンサから目的のセンサを短時間で検索し点検することができる。
【0048】
また前記トラクタ10では、前記センサのチェックモードで異常が検出された場合、これらセンサの基準値などを書き替え可能に構成している。
ここでは、前記カプラ55a,55bを外した状態で且つ予め設定されたON/OFF式スイッチ、ここでは前記作業機傾きスイッチ32のように「右上げ」と「右下げ」のスイッチ接点の内、「右上げ」の接点をONした状態で電源をONすると、「センサ値変更モード」に切り替える構成となっている。
【0049】
そしてこのセンサ値変更モードによる表示では、前記同様、表示切替スイッチ7にて目的とするセンサを表示させると共に、前記作業機傾きスイッチ32のように「右上げ」「右下げ」といった一対のスイッチのON操作によって、センサの基準値を所定間隔(1bit)ずつ加減し、表示切替スイッチ7の長押し操作で確定する構成となっている。
【0050】
これにより、前記同様、トラクタ10の既設の操作部材を利用しセンサの基準値を変更することができるので、簡単且つ低コストでメンテナンスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 メータパネルの正面図。
【図2】 表示画面の流れを示す図(1)。
【図3】 表示画面の流れを示す図(2)。
【図4】 トラクタの全体側面図。
【図5】 コントローラの接続状態を示す図。
【図6】 チェックモード時の表示画面の流れを示す図。
【符号の説明】
1 シフト位置センサ
2 PTO回転センサ
3 車速センサ
4 モニタ
5 制御装置 (コントローラ)
5a メータパネル用コントローラ
6 エンジンキースイッチ
7 表示切替スイッチ
8 記憶装置
9 メータパネル
10 トラクタ
21 PTO軸
22 PTOスイッチ
L1 制御パイロットランプ
L2 制御パイロットランプ

Claims (3)

  1. コントローラ(5)に接続された複数のセンサ(1,2,3…)の情報を、表示切替スイッチ(7)により順次表示項目を切り替えて液晶モニタ(4)へ表示させるよう構成した作業車両の表示装置において、前記表示装置では、エンジンキースイッチ(6)の操作により前記コントローラ(5)に電源のみを供給する状態で、前記コントローラ(5)はPTO軸(20)の回転を入切するPTOスイッチ(21)の入切状態を判定する構成とし、前記PTOスイッチ(21)が「切」であるときは、前記キースイッチ(6)を電源ON位置としグロープラグの熱線が十分に熱せられると、エンジン(E)を始動可能な状態になったことを示す文字表示をし、一方、PTOスイッチ(21)が「入」であるときは、PTOスイッチ(21)を「切り」操作を促す文字表示をし、前記エンジン(E)が始動可能な状態になったことを示す文字表示後所定時間経過してもエンジン始動されない場合は、前記表示項目の内の1つを第一初期表示項目として表示すると共に、同エンジンキースイッチ(6)を更に操作してエンジン(E)を始動させた状態では前記第一初期表示項目とは異なる表示項目を第二初期表示項目として表示可能に構成したことを特徴とする作業車両の表示装置。
  2. 前記第一初期表示項目は、車両の使用時間または走行距離を表示するものであって、第二初期表示項目は、任意に変更可能に構成した請求項1に記載の作業車両の表示装置。
  3. 前記第一初期表示項目は、車両の使用時間または走行距離を表示するものであって、第二初期表示項目は、前記エンジン(E)の停止時に表示させていた表示項目であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両の表示装置。
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