JP4200060B2 - 昇降装置及びコンソールボックス - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のコンソールボックスの蓋装置に用いる昇降装置及びコンソールボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の運転席と助手席との間などに配置されたコンソールボックスが用いられている。このコンソールボックスは、上面を開口する収納部を備えたボックス本体と、このボックス本体の上面を開閉する蓋体とを備えている。そして、蓋体は、後側部に設けたヒンジによりボックス本体に連結され、前端部を上下に回動して開閉するようになっている。
【0003】
また、このようなコンソールボックスの蓋体について、蓋体の一部を昇降可能とし、アームレストとしての使用感の向上を図った構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、この特許文献1の構成では、基台と、この基台に対して上下動される昇降体とを備え、基台に回転可能に設けた第1歯車と、昇降体に固定的に設けた第2歯車とを歯合させ、ばねの付勢力で第1歯車を回動させることにより、昇降体を上昇させている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−169265号公報(第2頁 図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、歯車同士の歯合で昇降体を移動させるため、寸法精度などを高める必要があり、製造コストが上昇するとともに、一方の歯車は固定的に設けられているため、上下動の際に昇降体が前後に移動してしまう問題を有している。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、簡略な構成で安定した昇降動作が可能な昇降装置及びコンソールボックスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の昇降装置は、互いに平行に設けられた対をなす軸部を設けた第1の基台と、前記軸部に互いに平行に設けられるとともに前記軸部と直交する方向に移動可能に支持された対をなす移動軸部を設けた第2の基台と、それぞれ前記軸部と前記移動軸部とに回動可能に軸支された対をなすアーム体と、前記第2の基台側に中心線を中心として回動可能に支持され、一対のガイド部を備えた連動体と、この連動体を駆動する駆動手段とを具備し、前記ガイド部は、互いに回転対称な弧状をなし、それぞれ前記移動軸部に連結され、前記連動体の回動時にこれら移動軸部を連動して前記中心線側に接近及び離間する方向で互いに反対方向に移動させるものである。
【0008】
そして、この構成では、駆動手段により連動体を駆動すると、この駆動手段により、対をなす移動軸部が互いに反対方向に移動し、対をなすアーム体が軸部を中心として回動し、第1の基部と第2の基部との間隔が変化し、第2の基部に対して第1の基部が相対的に昇降される。対をなす移動軸部を互いに反対方向に移動し、対をなすアーム体を連動して互いに対称に傾斜させることにより、第2の基部に対して第1の基部が安定して垂直に相対的に昇降される。構造が簡略で製造コストが低減される。また、回動する連動体の弧状のガイド部でアーム体を容易に同調して移動させることができる。さらに、連動体は、第2の基台側に回動可能に支持され、それぞれ移動軸部に連結されてこれら移動軸部を移動させる互いに回転対称なガイド部を備えたため、構造が簡略で、製造コストが低減されるとともに、耐荷重が容易に向上する。
【0009】
請求項記載の昇降装置は、請求項1記載の昇降装置において、第1の基台及び第2の基台の一方側に、アームレスト部が設けられたものである。
【0010】
そして、この構成では、垂直に安定して昇降するアームレスト機能が提供される。
【0011】
請求項記載の昇降装置は、請求項1または2記載の昇降装置において、第1の基台及び第2の基台の一方側に、蓋部が設けられたものである。
【0012】
そして、この構成では、蓋部として機能する昇降装置が提供される。
【0013】
請求項記載のコンソールボックスは、開口部を備えたボックス本体と、前記開口部を開閉可能に覆う蓋部を備えた請求項記載の昇降装置とを具備したものである。
【0014】
そして、この構成では、蓋装置に垂直に安定して昇降するアームレスト機能を備えたコンソールボックスが提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の昇降装置及びコンソールボックスの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1ないし図10において、10はコンソールボックスで、このコンソールボックス10は、アームレストを兼ねた車両用コンソールボックスであり、車両である自動車の運転席と助手席との間に配置され、フロアに固定されるボックス本体11と、このボックス本体11に開閉可能に取り付けられる昇降装置としての蓋装置12を備えている。なお、以下、前後方向、両側(左右)方向、上下方向などの方向については、コンソールボックス10を車両に取り付けた状態で説明し、矢印A方向が前方向、矢印Bを上方向として説明する。
【0017】
そして、ボックス本体11は、コンソール本体とも呼ばれるもので、例えば合成樹脂により、上面を開口部14とした収納部15が一体に形成されている。また、この開口部14の後側部に位置して、ヒンジ機構16が取り付けられるとともに、開口部14の前側に位置して、蓋ロック受部17が設けられている。
【0018】
また、蓋装置12は、アームレスト装置を備えたもので、前後にスライドするスライド機構部と、上下に昇降する昇降機構部とを備え、すなわち、スライド機構部を構成する第3の基台20と、スライド機構部及び昇降機構部を構成する第1の基台21と、昇降機構部を構成する第2の基台22とを備えている。そして、第3の基台20は底部リッド30を備え、第1の基台21はリッドインナ31を備え、第2の基台22はリッドアウタ32を備え、これらリッド30,31,32が開口部14を覆う蓋部として機能するようになっている。
【0019】
そして、底部リッド30は、後側部がヒンジ機構16によりボックス本体11に回動可能に連結され、矩形板状の底板部30aが開口部14を開閉可能に覆うようになっている。また、底板部30aの前側部には、蓋ロック部30bが設けられ、この蓋ロック部30bに取り付けられた蓋ロック手段35が、蓋ロック受部17に係合あるいは吸着などして底部リッド30が不意に開かないように保持する。また、底板部30aの上面には、取付部であるボス30cが突設して複数形成され、両側一対の側部スライド体36,36と、中央スライド体37とが固定して取り付けられている。さらに、底板部30aの前端部近傍には、ストッパ取付部30dが形成され、ストッパ38が固定して取り付けられている。そして、各側部スライド体36は、例えば弾性を有する金属板で形成され、ボス30cに取り付けられる基部36aと、前後方向に延びるレール状のスライド部36bとを備えている。また、中央スライド体37は、例えば弾性を有する金属板で形成され、ボス30cに取り付けられる基部37aと、この基部37aの両側部から外側に突設されたクリック部37bとを備えている。さらに、ストッパ38は、ストッパ取付部30dに取り付けられるストッパ基部38aと、このストッパ基部38aから上側に突設されたストッパ部38bとを備えている。
【0020】
また、リッドインナ31は、底部リッド30の上側に配置され、底板部30aと略同形の矩形板状の基板部31aを備えている。そして、この基板部31aの下面側には、両側部に沿って、側部スライドレール受部31bが形成され、両側一対の棒状の側部スライドレール41,41が取り付けられているとともに、基板部31aの下面側の中央部には、中央スライドレール受部31cが形成され、中央スライドレール42が固定して取り付けられている。そして、各側部スライドレール41は、外側面がばね体43を介して側部スライドレール受部31bから内側に向かって付勢された状態で装着されているとともに、内側面には凹設されたスライドレール部41aが形成されている。また、中央スライドレール42は、中央スライドレール受部31cに係合して固定される爪部42aを設けた基部42bと、この基部42bの両側部から下側に突設された側枠部42cとを備えている。そして、側枠部42cの内側には、前後方向に所定間隔でクリック受部42dが凹設されている。
【0021】
そこで、各側部スライド体36のスライド部36bと各側部スライドレール41のスライドレール部41aとを摺動可能に係合し、中央スライド体37を中央スライドレール42に摺動可能に係合することにより、底部リッド30に対してリッドインナ31が前後方向に進退自在に支持されている。また、中央スライド体37のクリック部37bが中央スライドレール42のクリック受部42dに係合することにより、前後の移動時に適度なクリック感が生成され、リッドインナ31の位置が保持されるようになっている。さらに、中央スライドレール42の前端部がストッパ38のストッパ部38bに当接することにより、リッドインナ31の前進限の位置が規定されている。
【0022】
また、リッドインナ31の基板部31aの上面側には、四隅の近傍に位置して、軸部受部31dが突設され、これら軸部受部31dに形成された孔部31eに、軸部としての前後一対の棒状のピン45,45が回転自在に軸支されている。すなわち、各ピン45は、例えば金属製の円柱状で、両側方向を軸方向とし、所定の間隔を介して互いに平行に配置されている。また、各ピン45は、リング46により軸部受部31dから抜け止めされている。
【0023】
さらに、これらピン45,45に回転自在に軸支され、前後一対のアーム体51,51が配置されている。そして、各アーム体51は、いわば上昇用アームであり、全体としては所定の厚さ寸法を有する矩形板状に形成されている。なお、本実施の形態では、各アーム体51は樹脂にて一体に形成され、上側部の中央部分に切欠部51aが形成されているとともに、内部には補強用の格子状のリブ51bが形成されている。そして、各アーム体51には、下端部に位置して、両側方向を軸方向とする第1軸受部51cが形成され、上端部に位置して、両側方向を軸方向とする第2軸受部51dが形成されている。そして、下側の第1軸受部51cに、それぞれピン45,45が回転自在に軸支されているとともに、上側の第2軸受部51dに、それぞれ移動軸部を構成する移動ピン53,53が回転自在に軸支されている。そして、これら移動ピン53は、例えば金属製の円柱状で、両側方向を軸方向とし、すなわち、各ピン45,45と各移動ピン53,53とは常に互いに平行に支持されている。また、各アーム体51は、互いにリブ51bを向き合わせ、所定の中心線Oを通り両側方向に延びる面に対して、面対称に配置されている。
【0024】
また、各移動ピン53には、各アーム体51の上側部に被せるようにして、スライダ55,55が、各移動ピン53及び各アーム体51に対して回動自在に軸支されている。そして、各スライダ55は、下面を開口した略箱状をなし、上板部55aと、この上板部55aの両側の端部から下側に突設された端板部55bと、上板部55aの一側部から下側に突設された一側板部55cと、上板部55aの他側部の中央部分から下側に突設された他側板部55dとを備えている。そして、各端板部55bは、第2軸受部51dの外側に位置し、移動ピン53,53が回転自在に挿通するピン軸受部55eが形成されている。また、一側板部55cからは、互いに接近する方向に水平なピン基台55fが突設され、このピン基台55fから、上側に向かい垂直に、一体または別体にガイド受部である連結ピン55gが突設されている。また、各スライダ55を各アーム体51に組み合わせた状態で、他側板部55dは各アーム体51の切欠部51aに進入可能に配置されている。
【0025】
さらに、これらアーム体51の第2軸受部51d及び各スライダ55のピン軸受部55eを貫通した移動ピン53の両端部には、それぞれローラ57が装着されている。このローラ57は、円板状をなし、他の部材に滑らかに摺接すなわち滑接する樹脂などにて形成されている。
【0026】
一方、第2の基台22のリッドアウタ32は、下面及び後面を開口した略箱状をなし、底部リッド30及びリッドインナ31を含む蓋装置12の全体を収納可能になっている。そして、このリッドアウタ32は、略平面状あるいは滑らかな曲面状などをなす天板部32aと、この天板部32aの両側部に滑らかに連続して下方に延設された側板部32bと、天板部32aの前端部から滑らかに連続して下方に延設された前板部32cと、天板部32aの後端部から滑らかに連続して下方に延設された後板部32dを備えている。そして、この天板部32aの上面側から適宜側板部32b及び前板部32cに係る部分が、アームレスト部60となり、必要に応じて軟質の樹脂層61を設けた上、皮革や布などの表皮材62で覆われ、さらに、裏面側の周縁部にトリム体63が装着されている。また、前板部32cには、矩形状の操作用開口部32eが開口して形成されている。
【0027】
また、このリッドアウタ32の天板部32aの下面には、前後方向を長手方向とする両側一対のスイッチガイドリブ32gが設けられ、これらスイッチガイドリブ32g間に前後方向に進退可能に支持されて、スイッチ機構を構成するスイッチ体66が装着されている。このスイッチ体66は、スイッチ基板部66aと、このスイッチ基板部66aの周縁部から上側に突設された側板部66bとが例えば合成樹脂にて一体に形成されている。そして、図3などに示すように、この側板部66bに形成された突部66cをスイッチガイドリブ32gに形成した溝部32hに係合し、前後方向に所定範囲で摺動自在に支持されている。また、このスイッチ体66の前端部には、操作部受部66dが突設され、この操作部受部66dに、操作用開口部32eに挿入される操作体67が装着されている。一方、このスイッチ体66の後端部には、ばね受部66eが突設され、このばね受部66eに、付勢手段としての弾性体であるコイルばね68が装着されている。そして、このコイルばね68は、図8などに示すように、リッドアウタ32の天板部32aの下面に突設したばね止部32iに当接し、このコイルばね68の付勢力により、スイッチ体66が前方に付勢されている。そして、スイッチ体66の前進限において、操作体67の前面がリッドアウタ32の前板部32cとほぼ面一に形成されている。また、操作体67には、図6などに示すように、リッドアウタ32の前板部32cに係合して抜け止めされる爪部67aが形成されている。さらに、スイッチ体66には、リッドアウタ32の天板部32aの中央部分に対向して、矩形状の開口部66gが形成されているともに、この開口部66gの両側に位置して、ロック手段でありリリース手段である作用部としての第1作用孔66h,66hが形成され、開口部66gの前後に位置してロック手段でありリリース手段である作用部としての第2作用孔66i,66iが形成されている。そして、これら作用孔66h,66iは円孔状であるが、前側部は下方に向かって拡開する傾斜面として形成されている。
【0028】
さらに、リッドアウタ32の天板部32aの下面には、両側部の近傍に位置して複数の取付ボス32kが突設され、この取付ボス32kに螺合する固着具であるねじ70を用いて、両側一対のレール体71,71が取り付けられている。そして、各レール体71は、例えば金属板を折曲して形成され、前後方向を長手方向とし、内側に向かって開口する断面コの字状のレール部71aと、このレール部71aから上側に延設されてねじ70にて取付ボス32kに固定されるブラケット部71bとを備えている。
【0029】
さらに、リッドアウタ32の天板部32aの下面には、略中央部の中心線O上に位置し、ボス状の軸支持部32mが突設され、この軸支持部32mに螺合する取付具であるねじ73及びこのねじ73に挿通される環状のワッシャ74により、回転体である連動体76が回動可能に支持されている。そして、この連動体76は、例えば合成樹脂にて一体に形成され、円盤状をなす基部76aと、この基部76aから両側に延設された一対の羽根部76b,76bとを備え、基部76aに設けた軸部である円孔状の軸孔76cすなわち中心線Oを中心として、回転対称形状に形成されている。また、基部76aには、軸孔76cの両側に位置して、上側に開口するピン受部76d,76dと、上下に貫通する円弧状の規制溝部76e,76eとが形成されている。そして、各ピン受部76dには、上下方向に進退自在にロック手段であるロックピン77と、このロックピン77を上側に付勢する付勢手段であるコイルスプリング78が挿入されている。すなわち、各ロックピン77はコイルスプリング78によりスイッチ体66のスイッチ基板部66aの下面に押圧されて摺接し、連動体76の回転に伴い位置があった状態で、上側に突出し作用孔66h,66iに係合されるようになっている。さらに、各規制溝部76e,76eには、図3などに示すように、リッドアウタ32の天板部32aの下面から突設した規制部である規制ピン32pが挿入され、連動体76の回動範囲を約90度に規制している。また、各羽根部76bには、それぞれ上下に貫通する溝部であり平面弧状をなすガイド部76gが形成されている。これらガイド部76gは、互いに回転対称で、基部76aに近い位置から、基部76aから離間した位置まで曲線状に形成されている。さらに、この連動体76には、駆動手段としての付勢手段であり弾性体であるスプリング体80が装着され、中心線Oを中心として、図1に矢印Cで示す所定の回転方向に連動体76を付勢している。さらに、リッドアウタ32の天板部32aの下面には、連動体76に当接して、スプリング体80の付勢力で回転する連動体76を停止させるストッパ32qが突設されている。
【0030】
そして、これら第2の基台22側の部材は、各レール体71のレール部71aに、各移動ピン53の端部のローラ57を回転可能に組み合わせるとともに、連動体76のガイド部76gに、スライダ55の連結ピン55gを挿入して、第1の基台21側の部材と組み合わされ、蓋装置12が構成されている。
【0031】
次に、この蓋装置12の動作を説明する。そして、この蓋装置12は、コンソールボックス10のボックス本体11の開口部14を開閉可能に覆う蓋体としての動作と、前後にスライドするアームレストとしての機能と、上下に昇降するアームレストとしての機能とが、それぞれ独立して動作可能で、すなわち、前後にスライドする構造と、上下に昇降する構造とがいわば2層に配置され、アームレスト部60を使用者の好みに応じた位置に設定できるようになっている。
【0032】
まず、蓋体としては、ヒンジ機構16を支点して、底部リッド30及びこの底部リッド30に支持された蓋装置12の全体が回動して、開口部14を開閉する。
【0033】
そして、前後にスライドするアームレストとしては、図8及び図9に示すように、底部リッド30を固定し、この底部リッド30の上側に支持されたリッドインナ31及びリッドアウタ32が前後にスライドする。この前後のスライドの際は、各側部スライド体36のスライド部36bと各側部スライドレール41のスライドレール部41aとの摺動により、安定して案内されるとともに、適度な摺動抵抗が得られる。また、中央スライド体37のクリック部37bと中央スライドレール42のクリック受部42dとの係合により、前後の移動時に適度なクリック感が生成され、アームレスト部60の位置が保持される。さらに、中央スライドレール42の前端部がストッパ38のストッパ部38bに当接することにより、リッドインナ31の前進限の位置が規定される。
【0034】
また、上下に昇降するアームレストとしては、まず、下端まで下降した状態では、図3、図4、図6、図8、及び図10に示すように、連動体76は、各羽根部76bを両側方向に延ばした回転位置で、各ロックピン77をスイッチ体66の第1作用孔66h,66hに係合し、スプリング体80の付勢力に抗して保持されている。そして、この状態では、図6に示すように、ガイド部76gにより案内された連結ピン55gは、中心線O側に移動しており、すなわち、連結ピン55gを設けたスライダ55により移動ピン53が互いに接近する方向に移動しており、図8に示すように、前後一対のアーム体51,51は中心線Oを通り両側に延びる垂直面に対して線対称に略ハの字状に拡開した状態になっている。すなわち、この状態で、各アーム体51は寝た状態になっており、リッドアウタ32のアームレスト部60は下がった状態になっている。
【0035】
そして、この降下した状態で、操作体67を押動し、コイルばね68の付勢力に抗してスイッチ体66を後退させると、第1作用孔66h,66hの傾斜面がコイルスプリング78の付勢力に抗して各ロックピン77を押し下げ、ロックが解除される。すると、図8から図9に示すように、スプリング体80の付勢力により、連動体76が矢印C方向に約90度回動する。すると、ローラ57がレール部71aを移動するとともに、ガイド部76gにより案内された連結ピン55gが中心線Oから離間する方向に同時に移動する。すなわち、連結ピン55gはガイド部76g内を相対的に移動しつつ、互いに離間する方向である反対方向に同時に移動し、前後一対のアーム体51,51は同時に対称に反対方向に所定の速度で滑らかに回動する。そして、ストッパ32qが連動体76に当接するとともに、各ロックピン77をスイッチ体66の第2作用孔66i,66iに係合した状態で、連動体76が位置決めされる。この状態で、図5、図7、及び図10に示すように、連結ピン55gを設けたスライダ55により移動ピン53が互いに離間した位置に移動しており、図10に示すように、前後一対のアーム体51,51は中心線Oを通り両側に延びる垂直面に対して線対称に立ち上がった状態になり、リッドアウタ32のアームレスト部60は上がった状態になる。
【0036】
また、この上昇した状態からリッドアウタ32のアームレスト部60を下降させるには、操作体67を押動し、第2作用孔66i,66iの傾斜面が各ロックピン77を押し下げ、ロックが解除される。この状態で、アームレスト部60を押し下げることにより、スライダ55の連結ピン55gがガイド部76gに案内されつつこのガイド部76gを押動して連動体76を回動させ、前後一対のアーム体51,51は同時に反対方向に回動し、各ロックピン77がスイッチ体66の第1作用孔66h,66hに係合した状態で、リッドアウタ32のアームレスト部60が下がった状態に復帰する。
【0037】
このように、本実施の形態によれば、前後に対をなす2個のアーム体51,51を備え、各アーム体51の一端部をリッドインナ31に軸支し、他端部をリッドアウタ32側に摺動自在に支持して、これらアーム体51,51を同時に反対方向に対称に回動すなわち移動させることにより、リッドアウタ32を円滑に安定して垂直に昇降させることができ、高級感のあるアームレスト機能を提供できる。
【0038】
また、回動する連動体76の弧状のガイド部76gでスライダ55を介してアーム体51,51を押動することにより、2個のアーム体51,51を容易に同調して移動させることができる。
【0039】
そして、リッドアウタ32のアームレスト部60は、操作体67を押動するいわゆるワンプッシュで作動し、操作性を良好にできる。
【0040】
また、蓋体としての機能と前後にスライドし上下に昇降するアームレストとしての機能は、蓋形状の外郭をなすリッドアウタ32内に構造体が収まるため、薄型化が可能でコンソールボックス10の収納部15の容量の低減を抑制できる。
【0041】
また、溝状のガイド部76gを用いる本実施の形態の構成は、歯車などを用いる構成に比べて構造が簡略で、製造コストを低減できるとともに、アームレスト部60に寄りかかる力に抗して安定して支持することができる。
【0042】
なお、上記の実施の形態では、第1の基部を上側に位置するリッドとし、第2の基部を下側に位置するリッドインナとしたが、この構成に限られず、第1の基部を下側に位置するリッドインナとし、第2の基部を上側に位置するリッドとすることもできる。すなわち、一対のアーム体について、上端部を回動可能に軸支するとともに、下端部を摺動可能に軸支することもできる。
【0043】
また、上記の実施の形態では、自動車の座席間に備えられるコンソールボックス10について説明したが、この構成に限られず、例えば、収納機能を有せずに、単なるアームレストとして用いることもできる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1記載の昇降装置によれば、駆動手段により連動体を駆動すると、この駆動手段により、対をなす移動軸部が互いに反対方向に移動し、対をなすアーム体が軸部を中心として回動し、第1の基部と第2の基部との間隔が変化し、第2の基部に対して第1の基部を相対的に昇降できる。対をなす移動軸部を互いに反対方向に移動し、対をなすアーム体を連動して互いに対称に傾斜させることにより、第2の基部に対して第1の基部を安定して垂直に相対的に昇降できる。構造が簡略で製造コストを低減できる。また、回動する連動体の弧状のガイド部でアーム体を容易に同調して移動させることができる。さらに、連動体は、第2の基台側に回動可能に支持され、それぞれ移動軸部に連結されてこれら移動軸部を移動させる互いに回転対称なガイド部を備えたため、構造が簡略で、製造コストを低減できるとともに、耐荷重を容易に向上できる。
【0045】
請求項記載の昇降装置によれば、請求項1記載の効果に加え、垂直に安定して昇降するアームレスト機能を提供できる。
【0046】
請求項記載の昇降装置によれば、請求項1または2記載の効果に加え、蓋部として機能する昇降装置を提供できる。
【0047】
請求項記載のコンソールボックスによれば、蓋装置に垂直に安定して昇降するアームレスト機能を備えたコンソールボックスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の昇降装置を備えたコンソールボックスの一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】 同上コンソールボックスの斜視図である。
【図3】 同上コンソールボックスの図8のI−I断面図である。
【図4】 同上コンソールボックスの図8のII−II断面図である。
【図5】 同上コンソールボックスの上昇状態を示す図8のII−II相当位置の断面図である。
【図6】 同上コンソールボックスの図8のIII−III断面図である。
【図7】 同上コンソールボックスの上昇状態を示す図8のIII−III相当位置の断面図である。
【図8】 同上コンソールボックスの図2のIV−IV断面図である。
【図9】 同上コンソールボックスの前進状態を示す図2のIV−IV相当位置の断面図である。
【図10】 同上コンソールボックスの前進かつ上昇状態を示す図2のIV−IV相当位置の断面図である。
【符号の説明】
10 コンソールボックス
11 ボックス本体
12 昇降装置としての蓋装置
14 開口部
21 第1の基台
22 第2の基台
45 軸部としての前後一対の棒状のピン
51 アーム体
53 移動軸部としての駆動ピン
60 アームレスト部
76 連動体
76g ガイド部
80 駆動手段としてのスプリング体
中心線

Claims (4)

  1. 互いに平行に設けられた対をなす軸部を設けた第1の基台と、
    前記軸部に互いに平行に設けられるとともに前記軸部と直交する方向に移動可能に支持された対をなす移動軸部を設けた第2の基台と、
    それぞれ前記軸部と前記移動軸部とに回動可能に軸支された対をなすアーム体と、
    前記第2の基台側に中心線を中心として回動可能に支持され、一対のガイド部を備えた連動体と、
    この連動体を駆動する駆動手段と
    を具備し
    前記ガイド部は、互いに回転対称な弧状をなし、それぞれ前記移動軸部に連結され、前記連動体の回動時にこれら移動軸部を連動して前記中心線側に接近及び離間する方向で互いに反対方向に移動させる
    ことを特徴とする昇降装置。
  2. 第1の基台及び第2の基台の一方側に、アームレスト部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の昇降装置。
  3. 第1の基台及び第2の基台の一方側に、蓋部が設けられた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の昇降装置。
  4. 開口部を備えたボックス本体と、
    前記開口部を開閉可能に覆う蓋部を備えた請求項記載の昇降装置と
    を具備したことを特徴とするコンソールボックス。
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