JPH07304357A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH07304357A
JPH07304357A JP9626894A JP9626894A JPH07304357A JP H07304357 A JPH07304357 A JP H07304357A JP 9626894 A JP9626894 A JP 9626894A JP 9626894 A JP9626894 A JP 9626894A JP H07304357 A JPH07304357 A JP H07304357A
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cushion
seat
lock
lock plate
guide pin
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Kenichi Niwa
健一 丹羽
Masami Tanaka
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クッションを跳ね上げる機構と回転させる機
構とを備えるスライド式シートを使い易くする。 【構成】 クッション着座可のときスライドをロックす
るロック機構、クッション跳ね上げ時にロックを解除す
るロック解除機構を備える車両用シートのロック機構2
5を、ロア回転盤に上下にスライド可能に設け、一側面
に係止部31bを形成し、下端31cがシートスライド
レール11のストッパ11aと係合可能なロックプレー
ト31により形成し、ロック解除機構26を、シートフ
レームに軸支され、上部にクッション16の後端に固定
されたピン20と係合する係合部35aが、下端にシー
トの前向き位置において係止部31bの下方に入り込む
ガイドピン36が設けられクッション跳ね上げ時にガイ
ドピンが係止部を介してロックプレートを押し上げてス
トッパとの係合を解除するガイドプレート35と、シー
トフレームに支持されクッション跳ね上げ時にガイドピ
ンを保持するガイドピンロックプレート37とにより構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワンボックスタイプの
車両のセカンドシートのようにクッションを跳ね上げて
着座を規制する機構と回転させる機構とを備える車両用
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワンボックスカーと称されてい
る車両は、図1に示すように車両1にフロントシート
2、3、セカンドシート4、5及びリヤシート6が3列
に配置されており、セカンドシート4、5としてセパレ
ート式のものがある。更に、このセパレート式のセカン
ドシート4、5は、前後方向に位置を調整可能な外に回
転可能とされ、内側に90°回転させて横向きに配置し
たり、或いは180°回転させて後ろ向きにして着座す
る乗員同士が対話し易くすることが好ましい。
【0003】また、荷物を搭載する場合にはセカンドシ
ート4、5を前側に移動させてシートバック4b、5b
を倒してクッション4a、5aに重ね、更に、リヤシー
ト6を折り畳み、収納容積を大きくすることが望まし
い。このような要望に応えるためにセカンドシート4、
5を跳ね上げ式シートとし、図2に示すように後側の移
動範囲(後スライド位置)Aにおいてクッション4aを
跳ね上げ可、回転可、着座可とし、前側の移動範囲(前
スライド位置)Bにおいてクッション4aを跳ね上げた
状態でのみスライド可、回転不可、着座不可とすること
が提案されている。セカンドシート5についてもセカン
ドシート4の場合と同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車両用回転式シートと
して例えば、特開平2−1493号公報、特開平2−3
1951号公報に開示されているものがある。しかしな
がら、これらの回転式シートは、単にシートを回転させ
るだけの機構であり、図2に示すようにセカンドシート
4を後側の移動範囲A内において着座可能、且つ跳ね上
げて回転可能とし、前側の移動範囲B内において着座不
能且つ回転不能とすることはできない。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、ワンボックスタイプの車両のセカンドシートのよう
にクッションを跳ね上げて着座を規制する機構と回転さ
せる機構とを備えるタイプのシートに好適な車両用シー
トを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、シートスライドレール上を前後にス
ライド可能なロア回転盤に回転可能に配設されたアッパ
回転盤と、前記アッパ回転盤に配設されクッションを跳
ね上げ可能に支持するシートフレームと、前記シートフ
レームに設けられたクッション跳ね上げ機構と、前記ロ
ア回転盤とアッパ回転盤との間に配設されたシート回転
機構と、前記ロア回転盤に設けられ、前記クッションが
着座可能なときに前記スライドを規制するロック機構
と、前記シートフレームに設けられ前記クッションの跳
ね上げ時に前記ロック機構のロックを解除するロック解
除機構とを備え、前記ロック機構は、前記ロア回転盤に
上下にスライド可能に設けられ一側面所定箇所に係止部
が形成され、下端が前記シートスライドレールに設けら
れたストッパと係合可能なロックプレートとにより構成
され、前記ロック解除機構は、略中央が前記シートフレ
ームに軸支されて前後方向に回動可能とされ、上部に前
記クッションの後端に固定されたピンと係合する係合部
が、下端に前記アッパ回転盤の回転方向に拘わらず且つ
前記シートの前向き位置において前記ロックプレートの
係止部の下方に入り込むガイドピンが設けられ、クッシ
ョンの跳ね上げ時に当該クッションにより回動されて前
記ガイドピンが前記ロックプレートの係止部を上限位置
まで押し上げるガイドプレートと、前記シートフレーム
に回動可能に支持され、且つ前記クッション跳ね上げ機
構に連動され、前記クッションが跳ね上げられたときに
前記ガイドピンを前記ロックプレートを押し上げた位置
に保持するガイドピンロックプレートとにより構成され
たものである。
【0007】更に、前記ロック機構は、前記ロア回転盤
に上下方向に回動可能に支持され、下端に前記シートス
ライドレールに設けられたストッパと係合する係合部が
形成され、上部に後方に臨んで開口するスリットが設け
られたロックプレートにより構成され、前記ロック解除
機構は、略中央が前記シートフレームに軸支されて前後
方向に回動可能とされ、上部に前記クッションの跳ね上
げ時に当該クッションの後端に固定されたピンと係合す
る係合部が、下端に前記シートの前記スリットの開口端
に臨む方向からの回転に対して係合可能なガイドピンが
設けられ、クッションの跳ね上げ時に前記ガイドピンが
前記スリットに係合してロックプレートを回動させ前記
シートスライドレールとのロックを解除するガイドプレ
ートと、前記シートフレームに回動可能に支持され、且
つ前記クッション跳ね上げ機構に連動され、前記クッシ
ョンが跳ね上げられたときに前記ガイドピンを前記ロッ
クプレートを回動させた位置に保持するガイドピンロッ
クプレートとにより構成されたものである。
【0008】
【作用】クッションが着座可能なときには、ロックプレ
ートが下方にスライドして下限位置にあり、その下端が
シートスライドレールのストッパに係合可能とされ、シ
ートの前後方向へのスライドが規制される。このときク
ッションは、回転機構により左右何れの方向にも回転可
能とされる。ガイドプレートに固定されているガイドピ
ンは、アッパ回転盤の前記何れの回転方向に拘わらず、
シートの前向き位置においてロックプレートの係止部の
下方に入り込むことが可能となる。クッションが跳ね上
げられると、ガイドプレートが回動してガイドピンが係
止部を介してロックプレートを押し上げ、当該ロックプ
レートのスライドレールとのロックを解除する。これに
よりクッションは、跳ね上げによる着座規制と360°
に亘る回転とが両立される。
【0009】更に、クッションが着座可能なときには、
ロックプレートが回動して下端がシートスライドレール
のストッパに係合可能とされ、シートの前後方向へのス
ライドが規制される。このときクッションは、回転機構
により一側方向即ち、ロックプレートのスリットが開口
している方向に回転可能とされる。そして、ガイドプレ
ートに固定されているガイドピンは、シートが回転した
後前記回転方向と反対方向に回転して前向きの位置戻る
ときにロックプレートのスリット内に入り込むことが可
能となる。クッションが跳ね上げられると、ガイドプレ
ートが回動してガイドピンがスリット内を移動してロッ
クプレートを回動させ、当該ロックプレートのスライド
レールとのロックを解除する。これによりクッション
は、跳ね上げによる着座規制と270°の回転が可能と
なる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図3は、本発明を適用した車両用シートの概
要を示し、図4は、図3の断面を示す。セカンドシート
10は、左右一対のシートスライドレール11、11に
前後方向にスライド可能に支持されたロア回転盤12、
ロア回転盤12に載置され且つ軸13により回転可能に
支持されたアッパ回転盤14、アッパ回転盤14に配設
されたシートフレーム15、シートフレームに載置され
たクッション16、シートフレーム15の後部に支持さ
れたシートバック17等により構成されている。クッシ
ョン16は、後部を左右に貫通する支持軸18の両端が
シートフレーム15の左右両側面15a、15aに回転
可能に軸支されて跳ね上げ式とされ、シートバック17
は、下端を左右に貫通する軸19の両端が夫々ブラケッ
ト(図示せず)を介してシートフレーム15の後端左右
両側に回転可能に支持されて前後方向に起伏可能とされ
ている。
【0011】クッション16の後部下端には、左右両側
にシートクッション固定ピン20、20が側方に水平に
延出されている。一方、シートフレーム15の両側面1
5a、15aには支持軸18と同心的に円弧の状ガイド
溝15b(片側のみ図示)が前側下方位置から後側上方
位置に亘り略4分円状をなして形成されており、各固定
ピン20の先端が僅かな間隙を存して移動可能に嵌挿さ
れている。固定ピン20は、クッション16が図3の実
線で示す着座可能位置にあるときにはガイド溝15bの
上端に位置し、クッション16が跳ね上げられて上方に
回動するに伴いガイド溝15b内を下方に移動し、2点
鎖線で示すように完全に跳ね上げられた状態においてガ
イド溝15bの下端に位置する。
【0012】シート10の一側には図4乃至図6に示す
ように前後方向へのスライドを規制するロック機構2
5、ロック機構25のロックを解除するロック解除機構
26及びシート跳ね上げ機構27が設けられている。ロ
ック機構25は、ロア回転盤12に設けられており、ロ
ックプレート固定用ブラケット30と、ロックプレート
31とにより構成されている。ブラケット30は、ロア
回転盤12の一側略中央に上方に延出して垂直に固定さ
れており、その上端がシートフレーム15の側面15a
のガイド溝15bよりも僅か下方、且つ前寄りに配置さ
れている。
【0013】ロックプレート31は、側面視略クランク
状をなし(図5)、上部に上下方向にスリット31aが
穿設され、略中央に下方に臨んで凸面をなす円弧状の係
止部31bが設けられ、下端31cがシートスライドレ
ール11の所定位置に設けられた各ストッパ11aに係
止可能とされている。ロックプレート31は、スリット
31aを介してブラケット30の上部に2本のピン3
2、33により揺動不能且つ垂直にスライド可能に支持
されている。そして、ロックプレート31は、自重によ
り下限位置まで下動しているときに下端31cがストッ
パ11aに係止されてロックされ、図5に2点鎖線で示
すように上限位置まで上動されると下端31cがストッ
パ11aから離隔してロックが解除される。
【0014】ロック解除機構26は、シートフレーム1
5のロック機構25と対応する側の側面15aの下部に
設けられており、ガイドプレート35、ガイドピン3
6、ガイドピンロックプレート37により構成されてい
る。ガイドプレート35は、側面視略クランク状をなし
(図5)、ガイド溝15bの前端近傍に上下方向に配置
され、中央部が軸38によりガイド溝15bの下方に回
動可能に軸支され、下端にガイドピン36が貫通して固
定されている。ガイドプレート35は、上部が後方に臨
んで湾曲され、上端にはガイド溝15bと並び且つ当該
ガイド溝15bの後方に臨んで開口するスリット35a
が形成されており、クッション16の固定ピン20と係
合可能とされている。
【0015】また、このガイドプレート35は、後方に
湾曲する上部が下部よりも大きく形成されており、ガイ
ドピンロックプレート37との係合が解除されて自由な
状態になったときに前側に回動することが防止されるよ
うになっている。尚、ガイドプレート35は、上部の折
曲された部分35b(図5)がシートフレーム15の側
面15aに形成されたストッパより係止されて後方への
回動が防止されている。
【0016】ガイドピン36は、ロックプレート31の
係止部31bの下方に位置しており、ガイドピンロック
プレート37との係合が解除されているときには係止部
31bから離隔しており(図6)、ガイドピンロックプ
レート37と係合すると係止部31bを押し上げ、ロッ
クプレート31を上動させてシートスライドレール11
のストッパ11aとの係合を解除させるようになってい
る。
【0017】ガイドピンロックプレート37は、ガイド
プレート35の後方に上下方向に配置されており、上部
がシートフレーム15の側面15aに軸39により回動
自在に支持されている。このガイドピンロックプレート
37のガイドプレート35に臨む側面の下部所定箇所に
はガイドピン36と係合可能な切欠37aが形成されて
いる。
【0018】シート跳ね上げ機構27は、図6に示すよ
うにガイドピンロックプレート37の後方の斜め上方に
設けられており、シート跳ね上げレバー40、復帰ばね
41により構成されている。シート跳ね上げレバー40
は、上下方向に配置され、下部が軸42によりガイド溝
15bの僅か下方に回動可能に支持されており、クッシ
ョン16の上端に固定ピン20を係止するための切欠4
0aが形成されている。切欠40aは、クッション16
が着座状態にあるときには固定ピン20の下側に入り込
んで当該固定ピン2の下方への移動を阻止し、時計方向
に回動すると、固定ピン20から離隔して当該固定ピン
20の回動を可能とする。
【0019】復帰バネ41は、巻きばねで軸42に巻回
され、一端が側面15aの所定箇所例えば、ガイド溝1
5bの縁に、他端がシート跳ね上げレバー40の下端に
形成された切欠に夫々係止されており、シート跳ね上げ
レバー40に図中反時計方向の回動力を付与し、上端の
切欠40aをクッション16の固定ピン20の下側に入
り込ませている。
【0020】ガイドピンロックプレート37の上端とシ
ート跳ね上げレバー40の下端とは、リンク43を介し
て連結されており、ガイドピンロックプレート37は、
シート跳ね上げレバー40に連動して回動されるように
なっている。また、このシート跳ね上げレバー40の下
端には操作ボタン44が固定されており、シート跳ね上
げレバー40をばね41のばね力に抗して時計方向に回
動し得るようになっている。
【0021】以下に作用を説明する。図5及び図6に示
すようにシート10が後スライド位置A(図2)にある
ときにはクッション16の固定ピン20は、シートフレ
ーム15のガイド溝15bの上端に位置しており、シー
ト跳ね上げ機構27のシート跳ね上げレバー40は、ば
ね41のばね力により反時計方向に回動されて固定ピン
20の下側に入り込み、当該固定ピン20の下方への移
動を阻止している。
【0022】ガイドピンロックプレート37は、切欠3
7aとガイドピン36との係合が解除されており、ガイ
ドピン36がロックプレート31の係止部31bの僅か
下方に位置している。そして、ロックプレート31は、
下限位置にあり下端31cがシートスライドレール11
のストッパ11aに係止可能とされる。ガイドピン36
は、ロックプレート31の係止部31bの僅かに下方に
位置しており、当該係止部31bの下方を矢印C又はD
方向に移動可能即ち、シート10が左又は右方向に36
0°に亘り回転可能となる。即ち、シート10は、クッ
ション跳ね上げ可、回転可、着座可である。そして、シ
ート10は、後スライド位置Aから前スライド位置Bへ
のスライドが規制される。
【0023】クッション16を跳ね上げるために図6に
示す操作ボタン44を図中左方に押すと、シート跳ね上
げレバー40が時計方向に回動されて固定ピン20の下
方から外れる。これにより固定ピン20は、ロックが解
除されクッション16の跳ね上げに伴いガイド溝15b
内を摺動して下方に移動し、ガイドプレート35のスリ
ット35aに係合し、当該ガイドプレート35を反時計
方向に回動させながら下端位置まで移動する。一方、シ
ート跳ね上げレバー40は、操作力が解除されるとばね
41により元の位置に復帰する。
【0024】ガイドプレート35は、反時計方向に回動
するに伴いガイドピン36がロックプレート31の係止
部31bを押し上げ、クッション16が完全に跳ね上げ
られると、図7に示すようにガイドプレート35のガイ
ドピン36がガイドピンロックプレート37の切欠37
aに係合されて当該位置に保持される。この状態におい
てロックプレート31は、上限位置まで押し上げられ、
下端31cがシートスライドレール11のストッパ11
aから離隔する。これによりシート10は、着座が規制
され(着座不可)、且つ後スライド位置Aから前スライ
ド位置Bにスライド可能となる。
【0025】この状態で、回転機構(図示せず)により
シート10を右又は左方向に回転させると、ガイドプレ
ート35のガイドピン36がロックプレート31の係止
部31bから外れ、当該ロックプレートと31が自重に
より落下して下限位置においてシートスライドレール1
1のストッパ11aに係止可能となる(図8)。即ち、
シート10は、後スライド位置Aから前スライド位置B
へのスライドが規制される。
【0026】ロックプレート31は、図8のように下限
位置にある状態において係止部31bの両側部がガイド
ピンロックプレート37により保持されているガイドピ
ン36よりも僅か上方に位置している。従って、ガイド
ピン36は、ガイドプレート35が図8の矢印D又はC
方向から当該係止部31bの下方に入り込み、ロックプ
レート31を押し上げながら図7の状態に戻ることが可
能である。即ち、シート10は、クッション16が跳ね
上げられた状態において360°回転可能となる。これ
により、着座規制と360°回転とが両立し、使い勝手
が向上する。
【0027】図9は、本発明の他の実施例を示し、図6
に示すスライド式のロックプレート31に代えて回動式
のロックプレート50を使用したものである。ロックプ
レート50は、略中央がシャフト51によりロア回転盤
12に回動可能に支持され、下端50aが下方に臨んで
L字形をなし、シートスライドレール11のストッパ1
1aと係合可能とされている。また、上端50bには、
ガイドピン36に臨んでスリット50cが設けられてお
り、開口端の上側50dは斜め上方に湾曲しており、下
側50eは、斜めに下方に切り下げられて広口とされて
いる。
【0028】シート10が着座可能なときには、ガイド
プレート35のガイドピン36がロックプレート50の
スリット50cの最奥部に係合されており、ロックプレ
ート50の下端50aがシートスライドレール11のス
トッパ11aと係合可能な位置にある。この状態におい
てシート10は、矢印C方向に回転可能である。そし
て、クッション16が跳ね上げられると、図10に示す
ようにガイドプレート35の回動に伴いガイドピン36
がロックプレート50のスリット50c内を後方に移動
しながら当該ロックプレート50を反時計方向に回動さ
せて押し上げる。
【0029】クッション16が完全に跳ね上げられると
ガイドピン36がガイドピンロックプレート37に係止
されると共に、ロックプレート50のスリット50cの
開口端近傍に位置している。そして、ロックプレート5
0の下端がシートスライドレール11のストッパ11a
から上方に離隔する。これによりロックプレート50
は、ストッパ11aとの係合が解除されてスライド可能
となる。
【0030】クッション16が跳ね上げられた状態にお
いて、シート10が矢印C方向に回動されてガイドピン
36がロックプレート50のスリット50cから抜け出
ると、当該ロックプレート50は、図11に示すように
自重により時計方向に回動し、下端50aが再びシート
スライドレール11のストッパ11aと係合可能な状態
となる。一方、クッション16は、横向き(90°)又
は後向き(180°)に回転された後着座可能とされ
る。シート10が前記回転された位置においてクッショ
ン16が着座可能にされると、ガイドピン36がガイド
ピンロックプレート37との係合を解除され、ガイドプ
レート35は、図9の状態に戻る。そして、ロックプレ
ート50のスリット50cは、後方に臨んで開口し、ガ
イドピン36が係合可能とされる。
【0031】図11に示すようにクッション16が着座
可能のまま矢印Dのように前向きに戻される場合、ガイ
ドプレート35は、2点鎖線のような状態になってお
り、ガイドピン36がロックプレート50のスリット5
0cに係合する。また、実線のようにクッション16が
跳ね上げられた状態で前向きに戻される場合、ガイドピ
ン36は、実線のように2点鎖線で示す位置よりも僅か
に高い位置にある。しかしながら、ロックプレート50
のスリット50cの開口端上側50dが上方に湾曲して
いるために、ガイドピン36が当該上側50dを押し上
げながらスリット50cに入り込むことができる。尚、
この場合ロックプレート50のスリット50cと反対側
からはシート10を回転させることはできない。これに
よりシート10は、最大270°回転可能となり、元の
位置に戻すことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ートのスライドを規制するロックプレートを上下にスラ
イドさせるようにしたことにより、クッションの跳ね上
げによる着座規制と360°に亘る回転とを両立させる
ことが可能となり、特にセカンドシートが使用しやすく
なる。また、ロックプレートを回動させるタイプにおい
てもクッションの跳ね上げによる着座規制と270°に
亘る回動が可能であり、使用しやすくなるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】跳ね上げ式セカンドシートを備えた車両のシー
トの説明図である。
【図2】図1のセカンドシートの平面図である。
【図3】本発明を適用した車両用シートの要部側面図で
ある。
【図4】図3の矢線IV−IVに沿う断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図6のクッションを跳ね上げた状態を示す説明
図である。
【図8】図7においてシートを回転させる場合の説明図
である。
【図9】本発明に係る車両用シートの他の実施例を示す
要部拡大図である。
【図10】図9のクッションを跳ね上げた状態を示す説
明図である。
【図11】図10のシートを回転させる場合の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 車両 4、5、10 セカンドシート 11 シートスライドレール 12 ロア回転盤 14 アッパ回転盤 15 シートフレーム 15b ガイド溝 16 クッション 17 シートバック 18、19 軸 20 固定ピン 25 ロック機構 26 ロック解除機構 27 シート跳ね上げ機構 31、50 ロックプレート 35 ガイドプレート 36 ガイドピン 37 ガイドピンロックプレート 40 シート跳ね上げレバー 43 リンク 44 操作ボタン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートスライドレール上を前後にスライ
    ド可能なロア回転盤に回転可能に配設されたアッパ回転
    盤と、 前記アッパ回転盤に配設されクッションを跳ね上げ可能
    に支持するシートフレームと、 前記シートフレームに設けられたクッション跳ね上げ機
    構と、 前記ロア回転盤とアッパ回転盤との間に配設されたシー
    ト回転機構と、 前記ロア回転盤に設けられ、前記クッションが着座可能
    なときに前記スライドを規制するロック機構と、 前記シートフレームに設けられ前記クッションの跳ね上
    げ時に前記ロック機構のロックを解除するロック解除機
    構とを備え、 前記ロック機構は、前記ロア回転盤に上下にスライド可
    能に設けられ一側面所定箇所に係止部が形成され、下端
    が前記シートスライドレールに設けられたストッパと係
    合可能なロックプレートとにより構成され、 前記ロック解除機構は、略中央が前記シートフレームに
    軸支されて前後方向に回動可能とされ、上部に前記クッ
    ションの後端に固定されたピンと係合する係合部が、下
    端に前記アッパ回転盤の回転方向に拘わらず且つ前記シ
    ートの前向き位置において前記ロックプレートの係止部
    の下方に入り込むガイドピンが設けられ、クッションの
    跳ね上げ時に当該クッションにより回動されて前記ガイ
    ドピンが前記ロックプレートの係止部を上限位置まで押
    し上げるガイドプレートと、前記シートフレームに回動
    可能に支持され、且つ前記クッション跳ね上げ機構に連
    動され、前記クッションが跳ね上げられたときに前記ガ
    イドピンを前記ロックプレートを押し上げた位置に保持
    するガイドピンロックプレートとにより構成されている
    ことを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 シートスライドレール上を前後にスライ
    ド可能なロア回転盤に回転可能に配設されたアッパ回転
    盤と、 前記アッパ回転盤に配設されクッションを跳ね上げ可能
    に支持するシートフレームと、 前記シートフレームに設けられたクッション跳ね上げ機
    構と、 前記ロア回転盤とアッパ回転盤との間に配設されたシー
    ト回転機構と、 前記ロア回転盤に設けられ、前記クッションが着座可能
    なときに前記スライドを規制するロック機構と、 前記シートフレームに設けられ前記クッションの跳ね上
    げ時に前記ロック機構のロックを解除するロック解除機
    構とを備え、 前記ロック機構は、前記ロア回転盤に上下方向に回動可
    能に支持され、下端に前記シートスライドレールに設け
    られたストッパと係合する係合部が形成され、上部に後
    方に臨んで開口するスリットが設けられたロックプレー
    トにより構成され、 前記ロック解除機構は、略中央が前記シートフレームに
    軸支されて前後方向に回動可能とされ、上部に前記クッ
    ションの跳ね上げ時に当該クッションの後端に固定され
    たピンと係合する係合部が、下端に前記シートの前記ロ
    ックプレートのスリットの開口端に臨む方向からの回転
    に対して係合可能なガイドピンが設けられ、クッション
    の跳ね上げ時に前記ガイドピンが前記スリットに係合し
    てロックプレートを回動させ前記シートスライドレール
    とのロックを解除するガイドプレートと、前記シートフ
    レームに回動可能に支持され、且つ前記クッション跳ね
    上げ機構に連動され、前記クッションが跳ね上げられた
    ときに前記ガイドピンを前記ロックプレートを回動させ
    た位置に保持するガイドピンロックプレートとにより構
    成されていることを特徴とする車両用シート。
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