JP4198934B2 - 車両用ドア - Google Patents

車両用ドア Download PDF

Info

Publication number
JP4198934B2
JP4198934B2 JP2002135709A JP2002135709A JP4198934B2 JP 4198934 B2 JP4198934 B2 JP 4198934B2 JP 2002135709 A JP2002135709 A JP 2002135709A JP 2002135709 A JP2002135709 A JP 2002135709A JP 4198934 B2 JP4198934 B2 JP 4198934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module base
inner panel
opening
vehicle
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002135709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003326973A (ja
Inventor
茂憲 平本
裕治 北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohi Seisakusho Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Ohi Seisakusho Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ohi Seisakusho Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Ohi Seisakusho Co Ltd
Priority to JP2002135709A priority Critical patent/JP4198934B2/ja
Publication of JP2003326973A publication Critical patent/JP2003326973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4198934B2 publication Critical patent/JP4198934B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アウターパネルとインナーパネルとの間に内部空間を有するドア本体と、ドア内機能部品が予め装着されるとともに、インナーパネルに設けた開口を塞ぐようにインナーパネルに固定されるモジュールベースとを備える車両用ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用ドアにおいて、車外側のアウターパネルと、中央部に開口を有する車内側のインナーパネルとの周縁を接合して、アウターパネルとインナーパネルとの間に内部空間を有するドア本体を形成し、ドアロック装置、及び窓昇降装置等のドア機能部品を予め装着したモジュールベースを、開口を塞ぐようにインナーパネルに固定するとともに、ドア内機能部品を開口からドア本体の内部に挿入して、所定の取り付け位置に固定するようにした構成は公知である(例えば、特開2000−62465号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような車両用ドアにおいて、モジュールベースをインナーパネルに取り付ける場合、作業者は、モジュールベースの下縁を持った状態で、ドアロック装置を開口からドア内部へ挿入し、次いで、モジュールベース全体をインナーパネルの側面に沿わせながら、ドアロック装置の取り付け位置に対応する位置まで移動させるようになっているが、そのとき、作業者の手が、インナーパネルに干渉する等して、モジュールベースの取り付け作業が面倒である問題点を有する。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、モジュールベースをインナーパネルに容易に組み付けることができるようにした車両用ドアを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)車外側のアウターパネル2と、ほぼ中央部に開口4が形成された車内側のインナーパネル3とを接合し、前記アウターパネル2とインナーパネル3との間に内部空間を設けたドア本体1と、ドアロック装置7及び前記ドアロック装置7に連結される操作制御装置8が予め装着され、かつ前記開口4を塞ぐように前記インナーパネル3に固定されるモジュールベース5とを備えた車両用ドアにおいて、前記モジュールベース5の下縁または前記開口4の下縁に上下方向の凹部5dを設け、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に固定した状態において前記凹部5dから前記開口4が覗くようにして、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に取り付けるとき、手を前記開口4からドア内に入り込ませることができるようにすると共に、前記モジュールベース5の前記操作制御装置8が配置される側の端部を前記インナーパネル3の車内側の側面に重合させて、前記操作制御装置8を、前記モジュールベース5の車外側の側面に装着するとともに、前記インナーパネル3の車内側の側面と前記モジュールベース5との間に介在させる
【0006】
(2)車外側のアウターパネル2と、ほぼ中央部に開口4が形成された車内側のインナーパネル3とを接合し、前記アウターパネル2とインナーパネル3との間に内部空間を設けたドア本体1と、ドアロック装置7が予め装着され、かつ前記開口4を塞ぐように前記インナーパネル3に固定されるモジュールベース5とを備えた車両用ドアにおいて、前記モジュールベース5の下縁または前記開口4の下縁に上下方向の凹部5dを設け、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に固定した状態において前記凹部5dから前記開口4が覗くようにして、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に取り付けるとき、手を前記開口4からドア内に入り込ませることができるようにすると共に、前記モジュールベース5と前記インナーパネル3とのいずれか一方に、同じく他方に設けられ、かつ前記開口4の上縁に沿う方向へ長孔形状の係止孔11にその長手方向へ移動し得るように係合可能な係止ピン10を設け、前記係止ピン10を前記係止孔11に係合することによって、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に吊支して正規の取付位置まで移動可能とする
【0007】
(3)上記(1)または(2)項において、ドアロック装置7のベースプレート7bを、モジュールベース5の車外側の側面に、前記モジュールベース5の一端部より外方へ突出するように固定するとともに、前記ベースプレート7bとモジュールベース5の一端部5fとの間に車内外方向の隙間を設け、前記インナーパネルの開口4の周辺の一部を前記隙間に介在させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態を適用した車両用ドアの分解斜視図、図2は、車両の車内側から見たドアの要部のモジュールベース装着状態の側面図、図3は、車両の車内側から見たモジュールベースの側面図、図4は、車両の車外側から見たモジュールベースの側面図である。
なお、以下の説明では、図1〜図3において、左方を「後方」、右方を「前方」とし、図4において、左方を「前方」、右方を「後方」とし、図5において、上方を「車外側」、下方を「車内側」とする。
【0009】
(1)は、車体の側面に設けた前後方向を向くガイドレール(図示略)によって、前後方向へ摺動可能に支持されるスライドドアのドア本体で、車外側のアウターパネル(2)と車内側のインナーパネル(3)との周縁同士が接合され、両パネル(2)(3)の間に内部空間が形成されている。
【0010】
インナーパネル(3)のほぼ中央部には、横長の開口(4)が穿設され、この開口(4)は、インナーパネル(3)の車内側の側面に固定される横長のモジュールベース(5)によって閉塞される。
【0011】
モジュールベース(5)は、金属板をプレス加工により成形されるとともに、その上端部に設けた複数の上部取付片(5a)(5b)、及び下端部に設けた複数の下部取付片(5c)が、車外方向を向く複数のボルト(6)によって、それぞれインナーパネル(3)に締結されることにより、開口(4)を塞ぐようにインナーパネル(3)に固定される。なお、インナーパネル(3)及びモジュールベース(5)の車内側の側面は、ドアトリム(図示略)によって覆われる。
【0012】
モジュールベース(5)は、後端が開口(4)の後縁部(4b)より僅かに後方に突出し、前端が開口(4)の前縁より大きく前方へ突出しうる前後方向の長さを有している。すなわち、モジュールベース(5)の後端側は、インナーパネル(3)と僅かに車内外方向に重合し、同じく前端側は、インナーパネル(3)と大きく車内外方向に重合するようになっている。
【0013】
モジュールベース(5)のほぼ中央部には、アウターパネル(2)側へ向けて隆起し、かつ前後方向に長寸の隆起部(9)が設けられている。隆起部(9)は、開口(4)からドア本体(1)の内部に挿入されるようになっている。隆起部(9)の上面(9a)及び下面(9b)は、前後方向へ直線状に形成されている。なお、本実施形態における上面(9a)及び下面(9b)は、図8に示すように、車内外方向(図8において左右方向)に傾斜しているが、これに変えて、車内外方向に水平になるようにしても良い。
【0014】
モジュールベース(5)の下縁部には、開口(4)の下縁(4a)より上方に位置する凹部(5d)(5d)が設けられている。モジュールベース(5)をインナーパネル(3)に組み付けた状態において、図2に示すように、各凹部(5d)から開口(4)の一部が覗くようになっている。
なお、凹部(5d)は、モジュールベース(5)に設けるものに変えてインナーパネル(3)における開口(4)の下縁(4a)に下方を向くように設けても良い。
【0015】
なお、モジュールベース(5)の凹部(5d)から覗く開口(4)の一部は、図8に示すように、作業者がモジュールベース(5)の凹部(5d)を持って、モジュールベース(5)をインナーパネル(3)に取り付ける作業をおこなう際に、作業者の指が挿入しうる程度の大きさとなっている。
【0016】
モジュールベース(5)の前端部寄りの上部には、図1〜図4に示すように、横向き方向(開口4の上縁に沿う方向、すなわち前後方向)を向く長孔で、かつ後部に拡径孔を有するだるま形状の係止孔(11)が設けられている。係止孔(11)は、インナーパネル(3)における開口(4)の上方に突設された鍔付きの係止ピン(10)に掛止されることによって、モジュールベース(5)の前部側をインナーパネル(3)に吊支するものである。
【0017】
なお、係止ピン(10)及び係止孔(11)の数、及びそれらの位置等は、本実施形態に特定されるものでなく、種々の変更が可能である。例えば、係止ピン(10)及び係止孔(11)を2個以上にすること、係止ピン(10)をモジュールベース(5)側に設け、係止孔(11)をインナーパネル(3)側に設けること等が挙げられる。
また、係止ピン(10)は、インナーパネル(3)に仮止め可能なボルトであっても良い。
【0018】
モジュールベース(5)における後端部のアウターパネル(2)と対向する外側面には、ドアロック装置(7)が取り付けられている。また、同じく前端部の外側面には、ドアロック装置(7)に連結されるとともに、ドアロック装置(7)を制御するための後述の複数のレバーから形成される操作制御装置(8)が取り付けられている。
【0019】
ドアロック装置(7)及び操作制御装置(8)は、ドア本体(1)におけるドア内機能部品であり、モジュールベース(5)をインナーパネル(3)に取り付ける以前に、予め、別の組み立てラインでモジュールベース(5)に取り付けられる。
【0020】
ドアロック装置(7)は、主に図5に示すように、ドア本体(1)の閉止位置において車体側に固着されたストライカ(図示略)と係合し、ドア本体(1)を閉止位置に拘束する噛合機構を内蔵したボディ(7a)と、ボディ(7a)に固定され、前方へ延出する金属製のベースプレート(7b)とを有している。
【0021】
ドアロック装置(7)のベースプレート(7b)の前部に取り付けられたクロージャ装置(25)は、ドアを閉じたとき、ドアロック装置(7)がハーフラッチ状態になると、ストライカと係合した噛合機構を強制的に回動させて、ドアをハーフラッチ状態から全閉位置となるフルラッチ状態に移動させるものである。
【0022】
ドアロック装置(7)のベースプレート(7b)の前部は、車内外方向を向くボルト(13)をもって、図5に示すように、モジュールベース(5)の後部に設けたアウターパネル(2)側に向けて突出する上下の突出部(5e)(5e)の頂上面に固定される。これにより、ドアロック装置(7)は、ベースプレート(7b)の後部側及びボディ(7a)がモジュールベース(5)の後端部(5f)より後方へ突出するように、モジュールベース(5)に固定される。
【0023】
ドアロック装置(7)のボディ(7a)は、モジュールベース(5)をインナーパネル(3)に組み付ける際、開口(4)からドア本体(1)の内部に挿入され、前後方向を向くボルト(12)(図2を参照)をもってインナーパネル(3)に固定される。
【0024】
モジュールベース(5)をインナーパネル(3)に取り付けた状態において、主に図5に示すように、インナーパネル(3)における開口(4)の後縁部(4b)は、モジュールベース(5)の後端部(5f)とドアロック装置(7)のベースプレート(7b)との間の隙間に挟み込まれるようになっている。これにより、モジュールベース(5)をインナーパネル(3)に組み付ける際、モジュールベース(5)の後部側の車内外方向への振れを阻止することができる。
【0025】
操作制御装置(8)は、図6に示すように、モジュールベース(5)とインナーパネル(3)との間に配置されるようになっている。これにより、開口(4)の前後方向の開口幅を小さくすることができ、ドア本体(1)の剛性を高めることができる。
【0026】
操作制御装置(8)は、モジュールベース(5)における前部の車外側の外側面(インナーパネル(3)に対向する面)にボルト(22)(23)により固定されるベースプレート(14)を備え、このベースプレート(14)には、主に図9及び図10に示すように、ドア本体(1)のアウターパネル(2)側に設けた開扉操作用のアウトサイドハンドル(図示略)に連係されるハンドルレバー(15)(16)と、ドアロック装置(7)のオープンレバー(7c)(図4を参照)に可撓性のケーブル(17)を介して連結されるリリースレバー(18)と、ドア本体(1)の車内側に設けた開扉操作用のインサイドハンドル(操作ハンドル)(26)(図6を参照)に操作軸(19)を介して連係されるインサイドレバー(20)と、インサイドハンドル(26)の開扉操作を有効または無効にするためのチャイルドレバー(21)とが設けられている。
【0027】
インサイドハンドル(26)を開扉操作すると、操作軸(19)及びインサイドレバー(20)(アウトサイドハンドルが開扉操作された場合は、ハンドルレバー(16))を介して、リリースレバー(18)をリリース方向へ回動させ、ケーブル(17)を介して、ドアロック装置(7)のオープンレバー(7c)を作動させることによって、ドアロック装置(7)の噛合機構とストライカとの係合を解除して、ドアを開けることができる。
【0028】
操作軸(19)は、ベースプレート(14)のほぼ中央部に枢着され、その車内側を向く端部は、モジュールベース(5)を貫通して車内側に突出している。
【0029】
操作制御装置(8)のベースプレート(14)の前端上部、すなわち操作軸(19)の前方でかつ上方には、インナーパネル(3)側に向けてL字型に折曲された取付片(14a)が設けられている。第1の固定手段をなすボルト(22)は、上下方向において、取付片(14a)と操作軸(19)との間に配置される。
【0030】
操作制御装置(8)における取付片(14a)は、図2、図7及び図11に示すように、モジュールベース(5)の前端の上部に設けた上部取付片(5b)をインナーパネル(3)に固定するためのボルト(6)をもって、モジュールベース(5)の上部取付片(5b)とインナーパネル(3)との間で、上部取付片(5b)とともにインナーパネル(3)に共締めされる。
【0031】
操作制御装置(8)のベースプレート(14)に設けた取付片(14a)と、モジュールベース(5)に設けた上部取付片(5b)とを、ボルト(6)によりインナーパネル(3)に共締めすることにより、インサイドハンドル(26)から操作軸(19)に入力される荷重を、操作制御装置(8)のベースプレート(14)を介して、モジュールベース(5)とインナーパネル(3)とに分散することができ、モジュールベース(5)の板厚を厚くすることなく、操作制御装置(8)のベースプレート(14)を強固に固定することができる。
【0032】
操作制御装置(8)のベースプレート(14)をモジュールベース(5)に固定するための第1の固定手段をなすボルト(22)と、操作制御装置(8)のベースプレート(14)の取付片(14a)及びモジュールベース(5)の上部取付片(5b)を共締めするための第2の固定手段をなすボルト(6)との間において、モジュールベース(5)の車外側の側面とベースプレート(14)とは、図7に示す縦断面図のように、上下方向及び車内外方向に離間している。
【0033】
これにより、ボルト(6)(22)を通る縦断面形状を、モジュールベース(5)とベースプレート(14)との間に空間(B)を有する閉塞断面形状とし、モジュールベース(5)及びベースプレート(14)をインナーパネル(3)に固定する部分の断面係数を増加させて、強度の向上を図ることができる。
【0034】
操作制御装置(8)のリリースレバー(18)とドアロック装置(7)のオープンレバー(7c)とを連結するケーブル(17)は、モジュールベース(5)の車外側の側面に固定された複数(本実施形態においては3個)のホルダー(24)をもって、モジュールベース(5)の車外側の側面において隆起部(9)の上面(9a)に沿って配索されるように支持される。
【0035】
これにより、少量のホルダー(24)をもって、ケーブル(17)を直線的に配索でき、ケーブル(17)の組付け作業の向上を図ることができる。また、ケーブル(17)のホルダー(24)により支持されていない部分は、隆起部(9)の上面(9a)によって垂れ下がることがないように支持される。
【0036】
ケーブル(17)の垂れ下がり及び屈曲を押さえることにより、操作制御装置(8)のリリースレバー(18)からドアロック装置(7)のオープンレバー(7c)に、操作力を伝達する際のストロークロスを少なくして、ケーブル(17)の伝達効率の向上を図ることができる。
【0037】
次に、本発明の一実施形態における車両用ドアの組み立て要領について説明する。
作業者は、ドアロック装置(7)及び操作制御装置(8)を予め取り付けたモジュールベース(5)の凹部(5d)に手を掛けてモジュールベース(5)を持ち上げ、ドアロック装置(7)を開口(4)からドア本体(1)の内部に挿入して後方へ移動させる。
【0038】
ドアロック装置(7)を取り付け位置の手前迄移動させ、その位置で、モジュールベース(5)の係止孔(11)を、インナーパネル(3)側の係止ピン(10)に掛止させ、モジュールベース(5)の前側を吊支した仮保持状態とし、モジュールベース(5)をさらに後方へ移動させる。
【0039】
ドアロック装置(7)を正規の取り付け位置に合わせた状態で、ボルト(12)をもって、ドアロック装置(7)をドア本体(1)の内部におけるインナーパネル(3)に固定する。
【0040】
仮保持状態において、モジュールベース(5)の前部側は、係止ピン(10)と係止孔(11)との掛止により吊支された状態にあり、またモジュールベース(5)の後部側は、モジュールベース(5)の後端部(5f)とドアロック装置(7)のベースプレート(7b)との間に、インナーパネル(3)における開口(4)の後縁部(4b)が、車内外方向に挟持されているため、モジュールベース(5)における後部側の車内外方向への振れを押さえて、位置決めすることができる。
【0041】
これにより、作業者は、モジュールベース(5)の前部側及び後部側を支えることなく、簡単にドアロック装置(7)をインナーパネル(3)に固定することができる。
【0042】
また、ドアロック装置(7)をドア本体(1)の内部に挿入するとき、またはモジュールベース(5)をインナーパネル(3)に組み付けるとき、モジュールベース(5)の凹部(5d)から作業者の手を十分に入り込ませるだけの開口(4)が覗くため、モジュールベース(5)の凹部(5d)を持っている作業者は、図8に示すように、手を開口(4)を通してドア本体(1)の内部へ入り込ませることができ、インナーパネル(3)に邪魔されることなく、簡単にモジュールベース(5)をインナーパネル(3)に組み付けることができる。
【0043】
次いで、ボルト(6)をもって、モジュールベース(5)の各取付片(5a)(5b)(5c)をインナーパネル(3)に固定する。これにより、操作制御装置(8)は、モジュールベース(5)とインナーパネル(3)との間に配置され、モジュールベース(5)は、開口(4)を閉塞するようにインナーパネル(3)に固定される。
【0044】
モジュールベース(5)をインナーパネル(3)に固定した状態において、モジュールベース(5)の前端の上部に設けた上部取付片(5b)と、操作制御装置(8)のベースプレート(14)の取付片(14a)とは、ボルト(6)によりインナーパネル(3)に共締めされるため、操作制御装置(8)のベースプレート(14)及びモジュールベース(5)を強固にインナーパネル(3)に固定することができる。
【0045】
また、ケーブル(17)は、モジュールベース(5)の隆起部(9)の上面(9a)に載置されるように配索されるため、ケーブル(17)の垂れ下がりを防止することができる。これにより、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドル(26)の開扉操作により、操作制御装置(8)のリリースレバー(18)を作動させて、ドアロック装置(7)のオープンレバーを作動させるときの、ケーブル(17)のストロークロスを押さえることができる。これにより、操作力を確実にドアロック装置(7)のオープンレバー(7c)に伝達することができ、ケーブル(17)の伝達効率の向上を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1、2記載の発明によると、モジュールベースの下縁または開口の下縁に上下方向の凹部を設け、モジュールベースをインナーパネルに固定した状態において凹部から開口が覗くようにしたことにより、モジュールベースの組み付けに際し、モジュールベース持っている作業者は、手を開口からドアの内部に入り込ませた状態で、モジュールベースをインナーパネルに組み付けることができるので、手がインナーパネルに干渉することなく、モジュールベースを容易にインナーパネルに組み付けることができる。
【0047】
(b)請求項1記載の発明によると、上記効果 ( ) に加えて、さらに、開口の開口幅を小さくすることができ、ドア本体の剛性を高めることができる
【0048】
(c)請求項2記載の発明によると、上記効果 ( ) に加えて、さらに、モジュールベースをインナーパネルに吊り下げた仮保持状態で、インナーパネルに容易に組み付けることができる。
【0049】
)請求項3記載の発明によると、ドアロック装置のベースプレートを、モジュールベースの車外側の側面に、モジュールベースの一端部より外方へ突出するように固定するとともに、ベースプレートとモジュールベースの一端部との間に車内外方向の隙間を設け、インナーパネルの開口の周辺の一部を隙間に介在させたことにより、モジュールベースの組み付けに際し、モジュールベースの一端部を、車内外方向へ位置決めすることができ、ドアロック装置の組み付け作業をより効率的におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一実施形態を適用した車両用ドアの分解斜視図である。
【図2】 同じく、車両の車内側から見た車両用ドアの要部のモジュールベース装着状態側面図である。
【図3】 同じく、車両の車内側から見たモジュールベースの側面図である。
【図4】 同じく、車両の車外側から見たモジュールベースの側面図である。
【図5】 図2におけるV−V線に沿う拡大横断面図である。
【図6】 図2におけるVI−VI線に沿う拡大横断面図である。
【図7】 図2におけるVII−VII線に沿う拡大縦断面図である。
【図8】 図2におけるVIII−VIII線に沿う拡大縦断面図である。
【図9】 車両の車外側から見た操作制御装置の斜視図である。
【図10】 車両の車内側から見た操作制御装置の斜視図である。
【図11】 図2における矢示A部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
(1)ドア本体
(2)アウターパネル
(3)インナーパネル
(4)開口
(4a)下縁
(4b)後縁部
(5)モジュールベース
(5a)(5b)上部取付片
(5c)下部取付片
(5d)凹部
(5e)突出部
(5f)後端部
(6)ボルト(第2の固定手段)
(7)ドアロック装置(ドア内機能部品)
(7a)ボディ
(7b)ベースプレート
(7c)オープンレバー
(8)操作制御装置(ドア内機能部品)
(9)隆起部
(9a)上面
(9b)下面
(10)係止ピン
(11)係止孔
(12)(13)ボルト
(14)ベースプレート
(14a)取付片
(15)(16)ハンドルレバー
(17)ケーブル
(18)リリースレバー
(19)操作軸
(20)インサイドレバー
(21)チャイルドレバー
(22)(23)ボルト(第1の固定手段)
(24)ホルダー
(25)クロージャ装置
(26)インサイドハンドル

Claims (3)

  1. 車外側のアウターパネル2と、ほぼ中央部に開口4が形成された車内側のインナーパネル3とを接合し、前記アウターパネル2とインナーパネル3との間に内部空間を設けたドア本体1と、ドアロック装置7及び前記ドアロック装置7に連結される操作制御装置8が予め装着され、かつ前記開口4を塞ぐように前記インナーパネル3に固定されるモジュールベース5とを備えた車両用ドアにおいて、
    前記モジュールベース5の下縁または前記開口4の下縁に上下方向の凹部5dを設け、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に固定した状態において前記凹部5dから前記開口4が覗くようにして、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に取り付けるとき、手を前記開口4からドア内に入り込ませることができるようにすると共に、前記モジュールベース5の前記操作制御装置8が配置される側の端部を前記インナーパネル3の車内側の側面に重合させて、前記操作制御装置8を、前記モジュールベース5の車外側の側面に装着するとともに、前記インナーパネル3の車内側の側面と前記モジュールベース5との間に介在させたことを特徴とする車両用ドア。
  2. 車外側のアウターパネル2と、ほぼ中央部に開口4が形成された車内側のインナーパネル3とを接合し、前記アウターパネル2とインナーパネル3との間に内部空間を設けたドア本体1と、ドアロック装置7が予め装着され、かつ前記開口4を塞ぐように前記インナーパネル3に固定されるモジュールベース5とを備えた車両用ドアにおいて、
    前記モジュールベース5の下縁または前記開口4の下縁に上下方向の凹部5dを設け、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に固定した状態において前記凹部5dから前記開口4が覗くようにして、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に取り付けるとき、手を前記開口4からドア内に入り込ませることができるようにすると共に、前記モジュールベース5と前記インナーパネル3とのいずれか一方に、同じく他方に設けられ、かつ前記開口4の上縁に沿う方向へ長孔形状の係止孔11にその長手方向へ移動し得るように係合可能な係止ピン10を設け、前記係止ピン10を前記係止孔11に係合することによって、前記モジュールベース5を前記インナーパネル3に吊支して正規の取付位置まで移動可能としたことを特徴とする車両用ドア
  3. ドアロック装置7のベースプレート7bを、モジュールベース5の車外側の側面に、前記モジュールベース5の一端部より外方へ突出するように固定するとともに、前記ベースプレート7bとモジュールベース5の一端部5fとの間に車内外方向の隙間を設け、前記インナーパネルの開口4の周辺の一部を前記隙間に介在させた請求項1または2記載の車両用ドア。
JP2002135709A 2002-05-10 2002-05-10 車両用ドア Expired - Fee Related JP4198934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135709A JP4198934B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 車両用ドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135709A JP4198934B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 車両用ドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003326973A JP2003326973A (ja) 2003-11-19
JP4198934B2 true JP4198934B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=29697968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002135709A Expired - Fee Related JP4198934B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 車両用ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4198934B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003326973A (ja) 2003-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4806792B2 (ja) 車両用ドアのロック装置
US8220855B2 (en) Tailgate structure
US6913308B2 (en) Forward facing rear door assembly for motor vehicles
US7971913B2 (en) Door handle device for vehicle
EP2540936B1 (en) Retaining device for vehicle door
JP4423612B2 (ja) ドアガードバーの取付構造
JP2007510078A (ja) 表面への入り込みを最小限に抑えた外部ドアハンドル
JP3969573B2 (ja) 車両用ドア
JP4002467B2 (ja) 車両用ドア
JP4198934B2 (ja) 車両用ドア
JP4002468B2 (ja) 車両用ドア
JP2001336330A (ja) 車両用ドアモジュール
US5890755A (en) Glove box door latch assembly
EP1803877B1 (en) Door handle structure requiring a smaller space for arranging a mechanism for releasing a door latch
JP3912714B2 (ja) 車両用ロック装置
JP2000145235A (ja) 自動車のドアロック装置
JP2002211245A (ja) 自動車用ドア構造
JP3873862B2 (ja) 車両のサイドドア構造およびその組立て方法
US20050253399A1 (en) Lock device for glove compartment
KR102127881B1 (ko) 차량용 도어 록 어셈블리
JP3726178B2 (ja) 自動車用ドア内の連結装置
JP4076972B2 (ja) ドアアウタハンドル構造
JP4090818B2 (ja) 車両における内装部品のポケット構造
JP3912715B2 (ja) 車両用ロック装置
JP2024055131A (ja) ロックユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050117

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061019

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081002

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4198934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees