JP4198793B2 - 流体適用装置および方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動する基体上に液体を供給する装置および方法に関し、特に、基体を接着剤により部分的に覆うための部分噴霧パターンにて接着剤供給ノズルの形状に関する。より詳細には、接着剤をマニフォールドから複数のメルトブローイングダイ組立体へ供給し、そこから接着剤を基体へ向け供給し、該基体を部分的に覆うようにしたメルトブローイング接着剤供給装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
接着剤を移動する基体に適用することは周知となっており、多数の応用例がある。メルトブローイング方法の応用例には、例えば、不織布の製造や、ダイアパ、失禁パッド、衛生ナプキン、患者の下着、手術着等の種々の体液吸収衛生物品の製造において、層状に重ねた基体を接着するために溶融した接着剤を供給することが含まれる。こうした応用例は、層状またはフィルム状にした接着剤を移動する基体に１または複数のアレー状に適用するための複数の接着剤供給スプレーノズルを含んでいる。アレー状に配設した複数の接着剤供給オリフィスを有する１または複数のダイ集成体を含む装置もある。更には、こうした複数のダイ集成体を含む装置において、ダイ集成体をアレーの長手方向に並設した装置もある。
【０００３】
米国特許出願第０８／８４３２２４号には、共通のマニフォールドまたはヘッドに並べて取り付けられる複数のダイ集成体またはノズルを開示している。上記マニフォールドまたはヘッドは、各ダイ集成体に一定量の接着剤を供給する。ダイ集成体の各々は実質的に平行に設けられた複数のプレートを具備しており、このプレートにより接着剤供給面にアレー状に配列された接着剤供給オリフィスが形成される。マニフォールドの共通の端部に配設された隣接する複数のダイ集成体の各々の接着剤供給オリフィスにより、より長い流体供給用オリフィスアレーが形成される。マニフォールドの一方の側部または両方の側部に、同様に構成されたマニフォールドを配列することにより、更に長い流体供給用オリフィスアレーを形成するようにもできる。これにより、あらゆる幅寸法の基体に適用可能なメルトブローイング接着剤適用装置が提供される。
【０００４】
接着剤応用例には、基体表面の前面に接着剤を適用するものや、基体表面の一部にのみ接着剤を適用し、その余の部分には適用しないものもある。例えば、体液吸収物品の製造では、裁断のため或いはゴムバンドを挿入するために、種々の大きさの接着剤を適用しない領域を形成することが望ましい。こうした応用例や他の応用例において、接着剤を適用していない領域は、３．２ｍｍ（１／８inch）以下の幅を有していたり、或いは、２５．４ｍｍ（１inch）以上の幅を有していることもある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
過去、基体状において接着剤が適用された領域に１または複数の間隙を作るために、マニフォールドから１または複数のダイ集成体への接着の供給を止めていた。例えば、米国特許第５４２１９４１号には、共通のマニフォールドに複数のメルトブローイングダイ集成体を取付け、このメルトブローイングダイ集成体への接着剤の供給を選択的に停止することが開示されている。米国特許第５４２１９４１号の図１のダイ集成体は、基体上において長手方向に帯状の接着剤不適用領域を形成するようになっている。米国特許第５４２１９４１号の図２に示されている横並びに配設されたダイ集成体は流体供給オリフィス間にスペースを設けるようにはなっておらず、基体上において接着剤が適用された領域は不連続で或いは少なくとも不均一であり、特に、流体供給オリフィスが配設されていない隣接するダイ集成体の間で顕著となっている。
【０００６】
１または複数のダイ集成体への接着剤の供給を選択的に停止する方法では、ギャップまたは接着剤不適用領域の幅がダイ集成体の幅に応じて限定される。複数のダイ集成体が同じ幅を有している場合には、適用される接着剤のパターンの幅の倍数に比例した幅のギャップが形成される。米国特許出願第０８／８４３２２４号では、メルトブローイングダイ集成体は２５．４ｍｍ（１inch）の幅を有しており、これに対応した幅の接着剤適用パターンを基体上に形成する。こうして、ダイ集成体への流体の供給停止、または、流体をマニフォールドに戻すブロックプレートにてダイ集成体を置き換えることにより、ダイ集成体から供給される接着剤が広がったり狭まったりすることにもよるが、概ね２５．４ｍｍ（１inch）幅の接着剤不適用領域が形成される。
【０００７】
また、両端に接着剤供給ノズルを有したマニフォールドもある。このマニフォールドでは、一方の端部に取り付けられたダイ集成体は他方の端部に取り付けられたダイ集成体に対してオフセットされている。このオフセット量は、一般的にダイ集成体の幅の１／２となっている。マニフォールドの反対側のダイ集成体への流体の供給を停止したときの、ギャップまたは接着剤の不適用領域は、オフセット量に応じて狭くなる。然しながら、この方法でもやはり、ダイ集成体間のオフセット量に接着剤適用領域が限定される。
【０００８】
更に、マニフォールドから１または複数のダイ集成体に供給される流体を停止すると共に、移動する基体に対してマニフォールドを回転させたり傾けたりして接着剤不適用領域を変化させるものもある。この方法では、然しながら、ギャップまたは接着剤不適用領域を正確に制御することができない。更に、他の方法と同様に、複数の接着剤不適用領域のうち１つの領域のみ変えることができない。と言うのは、マニフォールドを回転させたり傾けたりすると、全てのギャップが同じように小さくなるからである。
【０００９】
本発明は、こうした移動する基体に流体を供給または適用する上での従来技術の問題を解決することを目的としている。
【００１０】
本発明の目的は、一般的に、流体を供給または適用するための新規なノズルを提供することであり、特に、基体に接着剤を種々の適用パターンで適用するための１または複数のメルトブローイングダイ集成体と、該メルトブローイングダイ集成体に接着剤を供給するマニフォールドとを含む接着剤供給装置または適用装置を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明では、マニフォールドの取付面に少なくとも１つのダイ集成体を取り付け、前記マニフォールドから前記少なくとも１つのダイ集成体に流体を供給し、前記少なくとも１つのダイ集成体から基体上に細長くファイバ状にした流体を適用する装置が提供される。異なる構成の流体供給オリフィスを有するダイ集成体の群から少なくとも１つのダイ集成体が選択される。種々の構成のダイ集成体を選択することにより、広い範囲の適用パターンで基体上に流体を適用することが可能となる。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第２の工作物の取付面に締付け可能な組立工作物において、開口部が貫通、形成された第１の工作物であって、前記開口部が、該第１の工作物の外側表面と該第１の工作津物の取付面との間で延在すると共に、前記第１の工作物の取付面から凹んだ部分を有して成る第１の工作物と、軸方向に一直線上に配設された斜面と、前記第１の工作物の取付面から凹んだ部分に設けられたフランジ係合面とを有した突出する開口部リブと、前記第１の工作物を貫通する開口部内に配置、保持されるスリーブ部材であって、該スリーブ部材は、その第１の端部に半径方向の第１のフランジと、その第２の端部に半径方向の第２のフランジとを有し、前記第１のフランジの第１の内側表面は、前記第１の工作物の外側表面に係合し、前記第２のフランジの第２の内側表面は前記開口部リブのフランジ係合面と係合して、該スリーブ部材が前記第１の工作物に保持されるようにしたスリーブ部材と、前記スリーブ部材に保持されると共に、シャンクおよび頭部を有する締結具とを含み、前記締結具は、前記第１の工作物に対して前記スリーブ部材を通して軸方向に位置決め可能に構成され、前記第１の工作物を貫通する開口部の直径が前記スリーブ部材の直径よりも大きくなっており、これによって、前記締結具が前記第１の工作物に対して横方向に位置決め可能となり、前記組立工作物が、これに保持された前記締結具による干渉を受けずに前記第２の工作物の取付面に位置決め、固定されるようにした組立工作物を要旨とする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
図１を参照すると、装置１００から基体Ｓへ液体、特に糸条にした接着剤が供給される。本実施形態において、基体Ｓは、不織布の製造や、ダイアパ、失禁パッド、衛生ナプキン、患者の下着、手術着等の種々の体液吸収衛生物品の製造において用いられる基体である。本発明は、一般的に、如何なる基体の一部にも液体を選択的に適用することができる。
【００１６】
装置１００は、複数のダイ集成体１１０〜１１６を具備している。複数のダイ集成体１１０〜１１６は、共通マニフォールドまたはヘッド１２０に取り付けることができる。より詳細にはマニフォールド１２０の一端または両端１２２に取り付けられる。マニフォールド１２０から一定量の接着剤が供給され、これにより、ダイ集成体とマニフォールドが米国特許出願第０８／８４３２２４号に開示されているモジュラ集成体を構成する。然しながら、他の実施形態では、１または複数のダイ集成体をマニフォールドに取り付けても良い。
【００１７】
本実施形態において、複数のダイ集成体１１０〜１１６の各々は、流体供給面１４複数の流体供給オリフィス１２を含んでいる。流体供給オリフィス１２はダイ集成体の右側１６から左側１８へ幅方向に配列されている。本実施形態によるダイ集成体は、より詳細には、メルトブローイングダイ集成体またはメルトブローイングノズルであって、マニフォールドに取り付けてモジュラ集成体を構成することにより、溶融して糸条に形成したホットメルト接着剤を基体に供給または噴霧するために用いられる。好ましい本実施形態のメルトブローイングダイ集成体は、米国特許第０８／７１７０８０号、同第０８／８４３２２４号、米国特許第５４２１９４１号に開示されているように、複数のプレートを積層することにより流体供給オリフィス１２を形成している。
【００１８】
好ましい実施形態において、ダイ集成体１１０〜１１６はマニフォールド１２０の共通の取付面１２２に取付けることができ、これによりモジュラ集成体となる。好ましくは、前記複数のダイ集成体は、流体供給オリフィスが一列に配列されるようにマニフォールド１２０に取り付けることができる。流体供給オリフィスの配列は、然しながら詳細に後述するように、本発明が、ダイ集成体１１０に選択的に配設された流体供給オリフィスからの流体により部分的に基体Ｓを覆うことに関連する限り区分的に直線とすることができる。更に、後述するように、複数のダイ集成体が基体Ｓに流体を部分流体パターンにて供給または噴霧するように形成されているが、基体状において接着剤を適用しない領域を除いて、接着剤を実質的に連続的に或いはシームレスに適用するようにダイ集成体をマニフォールド１２０において互いに隣接させて取り付けても良い。更に、アレー状に配列された流体供給オリフィスを形成するように複数のダイ集成体をマニフォールド１２０の一端面または両端面に配設してもよい。
【００１９】
図１には、一般的に、流体供給面１４の選択された複数の部位に複数の流体供給オリフィス１２が設けられた複数のダイ集成体１１０〜１１６が図示されている。流体供給オリフィス１２は、図１には明確に図示されていないが、それに対応する流体のパターンがオリフィス１２を間接的に示している。図２から図４に流体供給オリフィス１２が明確に図示されており、以下、詳細に説明する。こうして複数のダイ集成体１１０〜１１６は、流体供給面に対設された基体の一部にのみ流体を供給または適用し、オリフィス１２が設けられていない他の部分に対面する基体表面部分には流体が適用されない。
【００２０】
一般的に、マニフォールド１２に取り付けられた少なくとも１つのダイ集成体が、図１に示しまた後述する流体パターンにて流体適用するダイ集成体を構成するグループから選択することができる。より一般的には、マニフォールドに取り付けられた複数のダイ集成体の各々は、特定の応用例に適した組合せを形成するために対応するグループから選択することができる。図１の構成のダイ集成体は、ダイ集成体の右側から左側まで全幅にわたって配設されたオリフィスを有する１または複数のダイ集成体から供給される流体を遮ることによっては得られないパターンにて基体に流体を適用する。
【００２１】
図１を参照すると、ダイ集成体１１０は、その流体供給面１４において、ダイ集成体１１０の右側１６から中央部へかかる右側部１１に複数の流体供給オリフィス１２が設けられている。流体供給面１４において、前記中央部からダイ集成体の左側に向かう部分には流体供給オリフィスは配設されていない。ダイ集成体１１０は、こうして、液体を基体表面の一部に適用する。つまり、ダイ集成体１１０は、基体表面においてダイ集成体１１０の右側部１１に設けられた複数の流体供給オリフィスに対向する部位に液体を適用し、ダイ集成体１１０の流体供給オリフィスが配設されていない部分に対向する部位には適用しない。
【００２２】
図１を更に参照すると、ダイ集成体１１６は、その流体供給面１４において、ダイ集成体１１６の左側１８から中央部へかかる左側部１３に複数の流体供給オリフィス１２が設けられている。流体供給面１４において、前記中央部からダイ集成体の右側に向かう部分には流体供給オリフィスは配設されていない。ダイ集成体１１６は、こうして、液体を基体表面の一部に適用する。つまり、ダイ集成体１１６は、基体表面においてダイ集成体１１６の左側部１３に設けられた複数の流体供給オリフィスに対向する部位に液体を適用し、ダイ集成体１１６の流体供給オリフィスが配設されていない部分に対向する部位には適用しない。
【００２３】
ダイ集成体１１０、１１６は互いに反対の構成を有している。応用例によっては、完全に鏡像配置となっており、一方のダイ集成体の流体供給オリフィスは他方のダイ集成体の流体供給オリフィスに対して反対側に配設されている。流体供給面１４において流体供給オリフィス１２が設けられたの幅方向の部分は、然しながら、ダイ集成体１１０、１１６に対して異なっている。一般的に、ダイ集成体１１０、１１６は、その対応する流体供給オリフィス１２が互いに隣接するように、或いは、上述した流体供給オリフィスが設けられていない部分を挟んで互いに離間するようにマニフォールド１２０に取り付けることができる。
【００２４】
図１を更に参照すると、ダイ集成体１１２は、その流体供給面１４の中央部１５に複数の流体供給オリフィス１２が設けられている。流体供給オリフィス１２は、第２のダイ集成体１１２の右側１６および左側１８から離間して配設されており、流体供給面１４の右外側部および左外側部には流体供給オリフィスは配設されていない。ダイ集成体１１２は、こうして、液体を基体表面の一部に適用する。つまり、ダイ集成体１１２は、基体表面においてダイ集成体１１２の中央部１５に設けられた複数の流体供給オリフィスに対向する部位に液体を適用し、ダイ集成体１１２の流体供給オリフィスが配設されていない部分に対向する部位には適用しない。
【００２５】
図１を更に参照すると、ダイ集成体１１４は、その流体供給面１４において、ダイ集成体１１６の右側１６および左側１８から内側に向かう右外側部１７と左外側部１９に複数の流体供給オリフィス１２が設けられている。ダイ集成体１１４において右側１６および左側１８から離間した領域には流体供給オリフィスは配設されていない。ダイ集成体１１４は、こうして、液体を基体表面の一部に適用する。つまり、ダイ集成体１１４は、基体表面においてダイ集成体１１４の右外側部１７および左外側部１９に設けられた複数の流体供給オリフィスに対向する部位に液体を適用し、ダイ集成体１１２の流体供給オリフィスが配設されていない部分に対向する部位には適用しない。
【００２６】
米国特許出願第０８／７１７０８０号に開示されたタイプのメルトブローイングダイ集成体を用いてホットメルト接着剤をスプレーする応用例では、共振により制御し接着剤を基体に適用できる最小領域は３．２ｍｍ（１／８inch）である。ダイ集成体と基体との間隔を含むいくつかのパラメータにもよるが、制御可能な最小適用領域は更に小さくすることもできよう。
【００２７】
ダイ集成体１１０、１１６の流体供給面１４において、複数の流体供給オリフィス１２を設けた右側部１１、左側部１３の最小幅は約１．６ｍｍ（１／１６inch）である。同様に、流体供給面１４において流体供給オリフィスが設けられていない部分の最小幅は約１．６ｍｍ（１／１６inch）である。既述したように、ダイ集成体１１０、１１６は、基体表面において接着剤または流体の最小適用幅３．２ｍｍ（１／８inch）または最小不適用幅３．２ｍｍ（１／８inch）の幅領域を形成するように、互いに隣接して配置することができる。流体供給オリフィスが配設された或いは配設されていない相補的な部分の幅が、その規定された最小寸法（本実施形態ではダイ集成体１１０、１１６の一般的な構成に対して１．６ｍｍ（１／１６inch）よりも小さくない限り、こうした幅は一般的に大き過ぎることはない。
【００２８】
流体供給面１４において１．６ｍｍ（１／１６inch）幅の右側部または左側部の部分に流体供給オリフィス１２が配設されている２５．４ｍｍ（１inch）の幅のダイ集成体の実施形態では、流体供給面１４において残りの２３．８ｍｍ（１５／１６inch）の部分には流体供給オリフィスが配設されていない。同様に、流体供給面１４において２３．８ｍｍ（１５／１６inch）幅の右側部または左側部の部分に流体供給オリフィス１２が配設されている２５．４ｍｍ（１inch）の幅のダイ集成体の実施形態では、流体供給面１４において残りの１．６ｍｍ（１／１６inch）幅の部分には流体供給オリフィスが配設されていない。
【００２９】
また、ダイ集成体１１２の流体供給面１４において、複数の流体供給オリフィス１２を設けた中央部１５は最小幅が約３．２ｍｍ（１／８inch）となっており、流体供給面１４において流体供給オリフィスが設けられていない部分は、最小幅が約１．６ｍｍ（１／１６inch）となっている。同様にダイ集成体１１４の流体供給面１４において、複数の流体供給オリフィス１２を設けた右外側部１７、左外側部１９は最小幅が約１．６ｍｍ（１／１６inch）となっており、流体供給面１４において流体供給オリフィスが設けられていない残りの部分は最小幅が約３．２ｍｍ（１／８inch）となっている。
【００３０】
図１に示すダイ集成体は、互いに組み合わせて用いたり、或いは、流体供給面１４の全幅にわたって流体供給オリフィス１２を配設したダイ集成体と組み合わせることができる。後者のダイ集成体は、米国特許出願第０８／７１７０８０号や０８／８４３２２４号に開示されている。
【００３１】
マニフォールド１２０に取り付けられた１または複数のダイ集成体に供給された流体は、基体に適用またはスプレーされた流体を補助的に制御するために遮られる。更に、全幅にわたって流体供給オリフィスを配設した１または複数のダイ集成体は取り除かれ、代わりに流体をマニフォールドへ帰還させる閉塞プレートと取り替えられよう。マニフォールド１２０に取り付けられるダイ集成体の特定の組合せは、一般的に要求される応用例により変わる。種々のパターンにて流体を供給する複数のダイ集成体を利用することにより、流体を供給するマニフォールドに１または複数のダイ集成体を取り付けた流体供給モジュラへの適合性と適用範囲を改善することができる。
【００３２】
既述したように、ダイ集成体１１０〜１１６の各々は、流体供給オリフィス１２を形成する複数の平行なプレート部材を具備して成る。ダイ集成体の複数の流体供給オリフィス１２の両側部には、米国特許出願第０８／７１７０８０号および０８／８４３２２４号に開示されているように空気供給オリフィスが配設されている。
【００３３】
図２から図４を参照すると、３つのプレート１３０、１５０、１７０が一例として図示されている。プレート１３０、１５０、１７０を組み合わせることにより、ダイ集成体の右側から左側へ幅方向に配設された複数の流体供給オリフィスを画成する実質的に平行な複数のプレートから成るメルトブローイングダイ集成体の一部が構成される。図２から図４の３つのプレートは、一般的に図１においてダイ集成体１１０により示される流体供給パターンを有するメルトブローイングダイ集成体を構成するために用いることができる。図２から図４のプレートは、また、一般的に図１においてダイ集成体１１２、１１４、１１６により示される１または複数の流体供給パターンを有するメルトブローイングダイ集成体を構成するように形成することができる。
【００３４】
図３のプレートは、右側１５４と左側１５６の間の流体供給面部分１５２に配設された複数の流体供給オリフィス１２を含んでいる。残りの表面部分１５８には流体供給オリフィス１２は配設されていない。プレート１５０を備えたダイ集成体は、図１においてダイ集成体１１０により一般的に示される流体供給パターンが形成される。プレート１３０は複数の流体通路１３２を有している。流体通路１３２は、プレート１３０の共通流体供給通路１３４から流体を供給する。プレート１３０とプレート１５０を組み合わせると、流体通路１３２はプレート１５０の対応する流体供給オリフィス１２に連通する。プレート１３０、１５０は、図１に示された何れか１つの流体供給パターンを形成するように構成することができる。プレート１５０は、また、より多くの或いはより少ない個数の流体供給オリフィスを含むことができる。
【００３５】
図３を参照すると、空気供給オリフィス１５１が対応する流体供給オリフィス１２の両側に配設されている。プレート１７０は複数の空気通路１７２を有している。空気通路１７２は、プレート１７０の共通流体供給通路１７４から空気を供給する。プレート１７０とプレート１５０を組み合わせると、空気通路１７２はプレート１５０の対応する空気供給オリフィス１５１に連通する。流体供給オリフィスと空気供給オリフィスの間の間隔および角度は、供給される流体の揺動パラメータ、例えば、周波数や振幅に影響を与える。
【００３６】
図３を参照すると、流体供給オリフィス１２が配設されていない領域１５８にも空気供給オリフィス１５３が配設さている。空気供給オリフィス１５３は、最も端に配設された流体供給オリフィス１２から供給される流体が、外側に開いたり、横方向に揺動しなかったりすることを防止または低減することにより、流体の流れの制御を改善し、基体表面において流体が適用された領域と適用されない領域の間の境界をよりよく確定する。図３のプレートにおいて、例えば、空気供給オリフィス１５３が設けられていないと、左側の複数の流体供給オリフィス、特に最も左側の流体供給オリフィスが、このプレートまたは対応するダイ集成体の左側１５８へ拡開する傾向がある。特に、基体表面において流体が適用された部分と適用されていない部分の境界を形成する場合に、流体供給の制御を改善するために、端にある流体供給オリフィスに隣接させて１または複数の補助空気供給オリフィスを設ける一般的な考えは本明細書に開示された全てのダイ集成体に応用することができる。
【００３７】
本発明の他の特徴によれば、基体表面において流体が適用された部分と適用されていない部分の境界は、ダイ集成体において前記境界に接近しこれを確定する流体供給オリフィスからの流体の揺動の振幅を低減することにより改善される。１つの好ましい実施形態では、揺動する流体の振幅は、基体表面において流体の適用された領域と適用されていない領域の間の境界を確定する最も端にある少なくとも１つの流体供給オリフィスに向かって複数の流体供給オリフィスからの流体の揺動の振幅を次第に低減するようし、以て、前記少なくとも１つの最も端にある流体供給オリフィスからの流体の振幅が最も小さくなるようになっている。各ダイ集成体は、基体表面上に流体の適用された領域と適用されていない領域の間の境界を確定する流体を供給する少なくとも２つ、それ以上の流体供給オリフィスを有している。
【００３８】
図３を参照すると、空気供給オリフィス１５１と対応する流体供給オリフィス１２の間の距離は、プレート１５０の左側１５６に向かって次第に大きくなっている。これにより、各流体供給オリフィスから供給される流体の揺動の振幅が次第に小さくなり、以て、最も端にある流体供給オリフィスから供給される流体の振幅が最も小さくなる。これは最も正確に制御することができるので、境界がよりよく確定される。また、流体供給オリフィスと空気供給オリフィスとの間の角度を変えることにより、流体の揺動の振幅を増加または低減するように制御可能である。
【００３９】
本発明に関連する他の特徴によれば、振幅を小さくした流体供給オリフィスへ供給される流体は、相応して流量が低減されている。同様に、対応する空気供給オリフィスへ供給される空気量も低減される。と言うのは、流量が低下すれば、より少ない流量の空気にて制御可能だからである。
【図面の簡単な説明】
【図１】流体適用装置の斜視図である。
【図２】ダイ集成体を構成するプレート部材の平面図である。
【図３】ダイ集成体を構成するプレート部材の平面図である。
【図４】ダイ集成体を構成するプレート部材の平面図である。
【符号の説明】
１２…流体供給オリフィス
１４…流体供給面
１６…ダイ集成体の右側
１８…ダイ集成体の左側
１１０…ダイ集成体
１１２…ダイ集成体
１１４…ダイ集成体
１１６…ダイ集成体
１２０…マニフォールド
１２２…マニフォールドの端部（取付面）

Claims (8)

1. マニフォールドの取付面に少なくとも１つのダイ集成体を取り付け、前記マニフォールドから前記少なくとも１つのダイ集成体に流体を供給し、前記少なくとも１つのダイ集成体から移動する基体上に細長くファイバ状にした流体を適用する装置において、前記少なくとも１つのダイ集成体が、
   第１のダイ集成体、すなわち、前記第１のダイ集成体の右側と左側の一方から前記第１のダイ集成体の第１の中央部にかけて、前記第１のダイ集成体の第１の流体供給面の第１の部分に複数の第１の流体供給オリフィスを配設し、前記ダイ集成体において第１の中央部から前記左側と右側の他方への残りの部分には流体供給オリフィスが配設されていない第１のダイ集成体と、
   第２のダイ集成体、すなわち、前記第２のダイ集成体の右側と左側から内側に第２の流体供給面の右外側部と左外側部に第２の複数の流体供給オリフィスを配設し、前記右外側部と左外側部の間の部分には流体供給オリフィスが配設されていない第２のダイ集成体と、
   第３のダイ集成体、すなわち、第３の流体供給面の第３の中央部に配設された第３の複数の流体供給オリフィスを有し、前記第３の中央部が前記第３のダイ集成体の右側および左側から離間しており、前記第３のダイ集成体の右外側部と左外側部には流体供給オリフィスが配設されていない第３のダイ集成体とを含む群から選択され、
   前記第１と第２と第３のダイ集成体の各々の流体供給オリフィスについて前記基体の移動方向に対して横方向の両側部に空気供給オリフィスが設けられている流体適用装置。
2. 前記第１のダイ集成体において前記第１の複数の流体供給オリフィスが配設された前記第１の部分が約１．６ｍｍ（１／１６inch）の最小幅を有し、残りのオリフィスが配設されていない部分が１．６ｍｍ（１／１６inch）の最小幅を有する請求項１に記載の装置。
3. 前記第２のダイ集成体において、前記第２の複数の流体供給オリフィスが配設された前記右外側部と左外側部の各々が約１．６ｍｍ（１／１６inch）の最小幅を有し、残りのオリフィスが配設されていない中央部が３．２ｍｍ（１／８inch）の最小幅を有する請求項１に記載の装置。
4. 前記第３のダイ集成体において、前記第３の複数の流体供給オリフィスが配設された前記第３の中央部が約３．２ｍｍ（１／８inch）の最小幅を有し、残りのオリフィスが配設されていない右外側部と左外側部が１．６ｍｍ（１／１６inch）の最小幅を有する請求項１に記載の装置。
5. 前記マニフォールドが、前記第１と第２と第３のダイ集成体を不可欠な要素として含む群から選択される少なくとも２つのダイ集成体に流体を供給する請求項１に記載の装置。
6. 前記複数のダイ集成体が、前記マニフォールドの共通の取付面に取り付けられる請求項５に記載の装置。
7. 少なくとも１つのダイ集成体は、その流体供給オリフィスが配設されていない部分に空気供給オリフィスを有している請求項１に記載の装置。
8. 前記第１と第２と第３のダイ集成体が、基体にホットメルト接着剤を適用するために使用できる、複数の積層部材から成るメルトブローイングダイ集成体である請求項１に記載の装置。

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