JP4197902B2 - 射出成形機のエジェクタ機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックの射出成形機におけるエジェクタ機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常一般の射出成形機は、原則として、可動金型を進退動させる型締め型開き用のアクチュエータと、溶融樹脂を送り出すスクリューを回転させる計量用のアクチュエータと、スクリューを進退動させる射出用のアクチュエータと、成形品を金型から突き出すエジェクタ用のアクチュエータを個々に必要としている。尚、各アクチュエータには、通常、サーボモータが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この為、従来の射出成形機にあっては、上記した4個のアクチュエータを必要とする関係で、これだけでも、製造コストの高騰を招くことは言うまでもないが、これらアクチュエータを制御する制御装置も個々に必要となるので、いずれにしても、製造コスト高となることは否めなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のエジェクタ機構は、斯かる従来の射出成形機の実情に鑑み開発されたもので、請求項1記載の発明は、型締め型開き用のサーボモータと、該サーボモータに連結されて回転するボールスプラインと、該ボールスプラインと螺合してボールスプライン上を進退動するナットと、該ナットに固定されてボールスプラインを取り囲むようにボールスプラインよりも長く伸びるケースと、該ケースの先端側に固定される可動プラテンと、該可動プラテンの後端側に一体的に組み込まれるエジェクタプレートと、該エジェクタプレートから可動プラテンを貫くように設けられるエジェクタピンとを備え、ボールスプラインの先端部にベアリングとブッシュとガイド盤とを段付きボルトを介して取り付けると共に、該ガイド盤の段部と段付きボルトの頭部間に隙間を設けて、ガイド盤をボールスプラインの回転とは無関係に回転自在なフリー状態に置き、サーボモータが正回転すると、可動プラテンが前進し、サーボモータが逆回転すると、可動プラテンが後退して、ボールスプラインの先端部に取り付けられた上記ガイド盤がエジェクタプレートに当接することにより、エジェクタピンで成形品を金型から突き出す構成を採用した。
【0006】
依って、請求項1記載の発明にあっては、型開き動作の延長で可動プラテンと一緒にエジェクタプレートを後退させて、定位置にいるボールスプラインの先端部に取り付けられたガイド盤に当接させることにより、成形品の突き出しが可能となるので、型締め型開き用のサーボモータでエジェクタ用のアクチュエータを兼用できる結果、射出成形機自体の性能を落とすことなく、製造コストの低減と制御の簡素化が大いに期待できることとなる。又、ボールスプラインの先端部に回転自在なガイド盤を取り付けることは、回転するボールスプラインと回転しないエジェクタプレートの当接時に、回転抵抗を非常に小さくすることが可能となるので、両者が摩耗・破損することを有効に防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する好適な実施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るエジェクタ機構は、図示する如く、主として、アクチュエータたる型締め型開き用の1個のサーボモータ1と、該サーボモータ1に連結されて回転するボールスプライン2と、該ボールスプライン2と螺合してボールスプライン2上を進退動するナット3と、該ナット3に固定されてボールスプライン2を取り囲むようにボールスプライン2よりも長く伸びる筒状のケース7と、該ケース7の先端側に固定される可動プラテン4と、該可動プラテン4の後端側に一体的に組み込まれるエジェクタプレート5と、該エジェクタプレート5から可動プラテン4を貫くように設けられるエジェクタピン6とを備える構成となっている。
【0009】
尚、斯かる構成の下では、ボールスプライン2とナット3とエジェクタプレート5とが筒状のケース7内に配され、且つ、ケース7内において、ボールスプライン2がナット3を貫通して可動プラテン4側に伸びることとなるが、当該ボールスプライン2の先端部には、図3にも示す如く、ベアリング8とブッシュ9とガイド盤10とが段付きボルト11により抜け外れることなく取り付けられて、特に、ガイド盤10は、その段部と段付きボルト11の頭部間に隙間を設けて、ボールスプライン2の回転とは無関係に回転自在なフリー状態に置かれるものとする。
【0010】
尚、図中は、12は可動プラテン4の進退動を案内するタイバー、13は可動プラテン4側に設けられるカセット金型、14は該カセット金型13に形成されたキャビティ、15はエジェクタプレート5のガイドピン、16は該ガイドピン15に装着されたコイルばねである。
【0011】
依って、本実施の形態に係るエジェクタ機構の下で、射出成形時には、図1に示す如く、サーボモータ1が正回転することにより、ボールスプライン2も同方向に回転して、ナット3がケース7と一体に前進する。すると、これに伴い、可動プラテン4が固定プラテン(図示せず)側に前進して型締めを行なうこととなるので、これにより、溶融樹脂がノズル(図示せず)からカセット金型13のキャビティ14内に射出されて、成形品が冷却されて成形されることとなる。
【0012】
次に、この成形品を突き出す場合には、今度は、サーボモータ1を逆回転させることにより、ボールスプライン2も同方向に回転して、ナット3がケース7と一体に後退することとなるので、これに伴い、可動プラテン4が固定プラテン側から離間して型開きを行なうこととなるが、これと同時に、図2に示す如く、エジェクタプレート5も一緒に後退して、定位置にいるボールスプライン2の先端部が当該エジェクタプレート5に当接して、エジェクタプレート5が押し出されることとなるので、これにより、エジェクタピン6で成形品がキャビティ14内から突き出されることとなる。
【0013】
尚、このボールスプライン2の先端部がエジェクタプレート5に当接する場合には、既述した如く、ボールスプライン2自体が直接当接するものではなく、ボールスプライン2の回転とは無関係に回転自在なガイド盤10が当接することなるので、当該ガイド盤10がエジェクタプレート5に当接すると、その接触抵抗で静止した状態を保って当接して、ボールスプライン2とエジェクタプレート5とが摩耗・破損して故障を引き起こす心配がない。
【0014】
従って、本実施の形態にあっては、型締め型開き用のサーボモータ1でエジェクタ専用のアクチュエータに兼用することが可能となるので、射出成形機自体の性能を落とすことなく、製造コストの低減と制御の簡素化が大いに期待できる訳である。尚、型開き動作の延長で成形品を突き出すことは、極めて合理的となるので、この点からも、制御装置の簡素化が大いに図られることとなる。
【0015】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、上記構成の採用により、型開き動作の延長上で可動プラテンと一緒にエジェクタプレートを後退させて、定位置にいるボールスプラインの先端部に当接させることにより、成形品の突き出しが可能となるので、型締め型開き用のサーボモータでエジェクタ用のアクチュエータを兼用できる結果、射出成形機自体の性能を落とすことなく、製造コストの低減と制御の簡素化が大いに期待できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエジェクタ機構を成形品の突き出し前の状態をもって示す要部断面図である。
【図2】同エジェクタ機構を成形品の突き出し後の状態をもって示す要部断面図である。
【図3】ボールスプラインの先端部の構造を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 サーボモータ
2 ボールスプライン
3 ナット
4 可動プラテン
5 エジェクタプレート
6 エジェクタピン
7 ケース
8 ベアリング
9 ブッシュ
10 ガイド盤
11 段付きボルト
12 タイバー
13 カセット金型
14 キャビティ
15 ガイドピン
16 コイルばね

Claims (1)

  1. 型締め型開き用のサーボモータと、該サーボモータに連結されて回転するボールスプラインと、該ボールスプラインと螺合してボールスプライン上を進退動するナットと、該ナットに固定されてボールスプラインを取り囲むようにボールスプラインよりも長く伸びるケースと、該ケースの先端側に固定される可動プラテンと、該可動プラテンの後端側に一体的に組み込まれるエジェクタプレートと、該エジェクタプレートから可動プラテンを貫くように設けられるエジェクタピンとを備え、ボールスプラインの先端部にベアリングとブッシュとガイド盤とを段付きボルトを介して取り付けると共に、該ガイド盤の段部と段付きボルトの頭部間に隙間を設けて、ガイド盤をボールスプラインの回転とは無関係に回転自在なフリー状態に置き、サーボモータが正回転すると、可動プラテンが前進し、サーボモータが逆回転すると、可動プラテンが後退して、ボールスプラインの先端部に取り付けられた上記ガイド盤がエジェクタプレートに当接することにより、エジェクタピンで成形品を金型から突き出すように構成したことを特徴とする射出成形機のエジェクタ機構。
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