JP4197731B1 - 二重瞼形成用粘着テープ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
テープの両端を把持して瞼へ貼付可能とするとともに、瞼への貼り付け後に容易に把持部を切断できる構造とした二重瞼形成用粘着テープを提供することを目的としている。
【解決手段】
少なくとも片面に粘着層を持つテープの両端に台紙を粘着させ、その粘着層側に離型シートを貼付してなる粘着テープに、前記台紙に沿って断続的な切込を設けるとともに、前記台紙の一端から相対する台紙の他端まで切込を設けることを特徴とする二重瞼形成用粘着テープを提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二重瞼の形成用粘着テープに関する技術に関するものである。
従来から瞼に貼付することにより二重瞼を形成するための粘着用テープは存在している。例えば、図8に示す二重瞼形成用粘着テープは、基部の片面に接着剤を付した主テープ部と、そのテープ部と分離しやすい状態で接続するものであって外面に接着剤を備えない取っ手部と、からなることを特徴とするものがある(特許文献1)。このテープを使用する場合は、当該取っ手部分を持ち、離形紙から剥がし瞼に貼付した後、取っ手部と主テープ部との接続箇所を手で切断する。
また、別の二重瞼形成用粘着テープとして、図9に示すように、基材と基材の両面に粘着剤層を含む両面粘着部材と、前記両面粘着部材の粘着層がセパレータで保護されており、各セパレータの幅が両面粘着層よりも長く構成されているものが開示されている(特許文献2)。このテープを使用する場合、テープを一方のセパレータから剥がして瞼に貼付した後に、当該長いセパレータ部を持って剥し、瞼に貼付して二重瞼を形成する。
特開2005−334108号公報 特開2007−111218号公報
しかしながら、特許文献1に示す二重瞼形成用粘着テープは、テープ両端に取っ手部を設けることができず、瞼への貼付は片手で行わねばならないため、所望の場所にテープを貼りにくいという問題点がある。
一方、特許文献2に示す二重瞼形成用粘着テープを瞼に貼付するためには、粘着層よりも長めに形成されているセパレータを持ち、瞼に貼付した後に、セパレータを剥がして使用しなければならない。そのため、化粧などの油分のために肌と粘着層の粘着強度が十分得られない場合、セパレータと粘着層との剥離に困難が生じることもある。
そこで本願発明はテープの両端を把持して瞼へ貼付可能とするとともに、瞼への貼り付け後に容易に把持部を切断できる構造とした二重瞼形成用粘着テープを提供することを目的としている。
(1)少なくとも片面に粘着層を持つテープの両端に台紙を粘着させ、その粘着層側に離型シートを貼付してなることにより、主テープ部とその両端の把持部とから構成される粘着テープに、前記主テープ部が湾曲するように前記台紙の一端から相対する台紙の他端まで複数の切込を設けるとともに、前記湾曲に沿うように内側へ傾斜した切込を前記台紙に沿って断続的に設けることにより、複数のテープ片を有することを特徴とする二重瞼形成用粘着テープを提供することにより、前記課題を解決する。
(2)少なくとも片面に粘着層を持つテープの両端に台紙を粘着させ、その粘着層側に離型シートを貼付してなることにより、主テープ部とその両端の把持部とから構成される粘着テープに、前記主テープ部が湾曲するように前記台紙の一端から相対する台紙の他端まで複数の切込を設けるとともに、前記湾曲に沿うように内側へ傾斜した切込を前記台紙に沿って断続的に設けることにより、粘着テープに複数のテープ片を構成したことを特徴とする二重瞼形成用粘着テープの製造方法を提供することにより、前記課題を解決する。
本発明の二重瞼形成用粘着テープによれば、両手で該テープの両端を持ち、そのまま瞼へと貼付することができるため、所望の位置に貼りやすいという利点がある。
瞼に貼付した後に、両端を引っ張って主テープ部から両端を切り離すことができ、後始末が容易である。
以下、図面を用いて詳細に説明する。まず、図1は本発明にかかる二重瞼形成用粘着テープの全体図である。図2は切込を設ける前の状態のテープを示す図である。図3は二重瞼形成用粘着テープの厚さ方向を拡大した断面図である。図4は本発明にかかる二重瞼形成用粘着テープを製造する際の断面図である。図5は二重瞼形成用粘着テープを装着する際の説明図であり、図6はその側面図を表す。
まず、本発明において、二重瞼形成用粘着テープ1は複数の二重瞼形成用粘着テープ片13を有するシートで構成されている。具体的にその構成を述べると、図2及び図3に示すように、本発明にかかる二重瞼形成用粘着テープ1は、片面に粘着層を持つ粘着テープ21と、その両端に貼着される台紙22と、その台紙以外の部分で粘着テープ21と貼着する離型シート23と、からなる。そして図1に示すように、台紙22に沿ってその長手方向に断続的な切込31が設けられ、前記台紙22の一端から相対する台紙の他端まで連続的な切込32を設けることによって、粘着テープ21は主テープ部11と、把持部12とからなる一つのテープ片13を構成することになる。主テープ部11は3.0〜5.0cm以下、把持部12は2.0cm以下であることが好ましい。
台紙の一端から相対する台紙の他端まで連続的に設けられる切込32は、主テープ部11においては目の形状に沿うよう、図1に示すように所定の曲率半径をもった湾曲線であることが望ましい。また、切込32の間隔は1〜5mm、好ましくは1.5mm〜3mm程度であることが望ましい。
また、台紙に沿って設けられる断続的な切込31は図1に示すように、内側に傾斜したものが好ましい。それにより、把持部12を切り離した際に、主テープ部11の両端が内側に傾斜した切口となり、連続的な切込32の湾曲線と併せて、より瞼の形状に沿ったものとなるからである。
粘着テープ21は医療用テープなどの人体に害のないものであることが望ましい。ポリエステル系樹脂を基材とし、アクリル系接着剤を塗布したものをはじめ、基材としてシリコンやセロハンなどの高分子系樹脂を用いることができる。接着剤としては、上記アクリル系接着剤の他、ポリエステル系などを使用することもできる。なお、この粘着テープは、把持部12を持って容易に主テープ部と分離できる程度の引張強度であることが望ましい。
台紙22はパルプなどを用いた紙を用いることが好ましいが、綿などの不織布をはじめ、高分子系樹脂などを用いることもできる。
離型シート23は表面に剥離処理がなされている剥離紙あるいは剥離フィルムを用いる。具体的には、ポリエチレンをはじめとするプラスチックフィルムなどからなり、表面をシリコン塗装処理やフッ素コーティング等により、離型処理する。
本二重瞼形成用粘着テープ1の製造方法について説明する。まず、少なくとも片面に粘着層を持つ粘着テープ21の両端に台紙22を粘着させた後、当該粘着テープ21に離型シート23を貼着させ、図2に示すシート25を製造する。このとき、図3に示すように、シート25は、粘着テープ21の両端で台紙22と粘着し、それ以外の部分は離型シート23と粘着している。つまり、台紙22が粘着された把持部12は、離型シート23とは貼着していないので、この把持部分を持ってテープ片13を離型シート23から引き剥がすことも可能な構成となっている。
次に図4に示すように、補助フィルム24上に、前記シート25を、離型シート23面を下にして配置する。なお、補助フィルム24はプラスチックフィルムをはじめ、切込を設けるのに用いられる刃を痛めないような軟質樹脂やゴムなどを用いることができる。
このシート25に台紙の一端から相対する台紙の他端まで連続的に設けられる切込32を設けるが、この場合、切込の深さとして、少なくとも離型シート23の厚みの半分程度まで達するように設けることが好ましい。これは、粘着テープ21のみに切込が入る程度の浅い切込であると、粘着テープの接着剤が復元し、切込を塞いでしまうためである。無論、離型フィルム23を粘着テープ21よりも大きい構成としておくことによって、前記切込32が離型フィルム23の厚み全部まで達したとしても、テープ片13がバラバラになることはない。
切込32は予め作られた刃型をテープにプレスして設けることができる。なお、補助フィルム24上で切込を設ける工程を行うのは、刃を保護するためである。
次に台紙22に沿って断続的な切込31を設けるが、この深さも切込32と同様の深さまで設けることが望ましい。そして切込31は図1に示すように、各テープ片13の上辺に設けることが望ましい。把持部を容易に切取できるようにするためである。切込31は円盤ブレードの円周部分に刃を設け、そのブレードを回転させることで所定の間隔で切込を設けたり、所定の間隔で設けられた刃形をプレスするなど、従来の方法で切り込みを設けることができる。
なお、この断続的な切込31の形状は内側、つまり主テープ部側に傾斜した短線であることが好ましいが、点状でもI字形状でも好ましく、ミシン目のような規則的な断続性があることが望ましい。
切込31、32を入れた後、補助フィルム24上から図1に示すテープ1を取り出す。このようにして得られたシート25はテープ片13が多数集まった集合体の二重瞼形成用粘着テープ1となるのである。
上記のように、本発明にかかる二重瞼形成用粘着テープは製造方法が容易で、かつ図8に示すような従来例のテープと比較し、1枚あたりのシートに設けられるテープ片数が多く、無駄な部分が少ないため、効率よく製造ができる。また、図9に示す従来例とも異なり、断続的な切込を両端に設けていることから、セパレータを剥がす必要もない。
次に、本発明にかかる二重瞼形成用粘着テープ1の使用方法に関して説明する。まず、把持部12を持って離型シート23からテープ片13を引き剥がす。そして両手で両方の把持部12を持ち、瞼上の二重を形成したい場所に貼付する(図6)。なお、貼付の際は、目を閉じたままであることが好ましい。貼付した後に両方の把持部12を持って、切込31にしたがって主テープ部11から把持部12を切り取る(図5(a))。すると、主テープ部11のみが瞼に残る(図5(b))。目を開ければ、瞼の皮膚が主テープ部12の上に乗り、恰も二重瞼のようになるのである(図5(c))。
なお、人によっては図10や図11に示すように、目の際に貼付した方が良い場合もある。この場合、テープ片13を図5や図6の場合とは逆向き、つまり、切込32の湾曲線の凸部分が下となるように貼付することもできる。
片面のみに粘着層を持つ粘着テープ21の代わりに両面に粘着層を持つ両面テープ26を使用した場合の実施例を、図7を用いて説明する。両面テープ26を用いる場合、台紙22を貼着しない方の面にも離型シート27を貼付しておくことが望ましい。この点を除けば、片面テープを使用する場合と同様の製造方法で行うことができる。
両面テープ26であっても、片面のみの両端に台紙22を貼着しておき、その面に離型シート24を貼着するとともに、その反対面にも離型シート27を貼付する。なお、既に両面テープ26として用いられているものを使用する場合は既に片面に離型シートが付されている場合が多いと考えられるので、その離型シートをそのまま離型シート27として使用することもできる。
そして切込31、32を上述した方法と同じように設ける。なお、この切込は離型シート27が増えた分、刃の深さを深めに設定しておく。
瞼に貼付する際には瞼へ貼付後、把持部12を切り離す際に、一緒に離型シート27を剥がすようにしてもよいし、把持部12を切り離してから、手で離型シート27を引き剥がすようにしてもよい。また、予め切込31に沿って本テープ部の離型シート27を引き剥がしてから、把持部12を持ってテープ片13を離型シート23から引き剥がす。そして上述したように瞼に貼付して把持部12を主テープ部11から切り取ればよいのである。
本発明に係る二重瞼形成用粘着テープの全体図である。 切込を設ける前の状態のテープを示す図である。 二重瞼形成用粘着テープの厚さ方向を拡大した断面図である。 本発明にかかる二重瞼形成用粘着テープを製造する際の断面図である。 二重瞼形成用粘着テープを装着する際の説明図である。 二重瞼形成用粘着テープの貼り付け位置を表す側面図である。 両面に粘着層を有するテープを使用する場合の実施例 従来の二重瞼形成用粘着テープ 従来の二重瞼形成用粘着テープ 二重瞼形成用粘着テープを装着する際の説明図である。 二重瞼形成用粘着テープの貼り付け位置を表す側面図である。
符号の説明
1 二重瞼形成用粘着テープ
11 主テープ部
12 把持部
13 テープ片
21 粘着テープ
22 台紙
23 離型シート
24 補助フィルム

Claims (2)

  1. 少なくとも片面に粘着層を持つテープの両端に台紙を粘着させ、その粘着層側に離型シートを貼付してなることにより、主テープ部とその両端の把持部とから構成される粘着テープに、
    前記主テープ部が湾曲するように前記台紙の一端から相対する台紙の他端まで複数の切込を設けるとともに、
    前記湾曲に沿うように内側へ傾斜した切込を前記台紙に沿って断続的に設けることにより、
    複数のテープ片を有することを特徴とする二重瞼形成用粘着テープ。
  2. 少なくとも片面に粘着層を持つテープの両端に台紙を粘着させ、その粘着層側に離型シートを貼付してなることにより、主テープ部とその両端の把持部とから構成される粘着テープに、
    前記主テープ部が湾曲するように前記台紙の一端から相対する台紙の他端まで複数の切込を設けるとともに、
    前記湾曲に沿うように内側へ傾斜した切込を前記台紙に沿って断続的に設けることにより、
    粘着テープに複数のテープ片を構成したことを特徴とする二重瞼形成用粘着テープの製造方法。
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