JP4197110B2 - 混合銅粉、その混合銅粉の製造方法、その混合銅粉を用いた銅ペースト及びその銅ペーストを用いたプリント配線板 - Google Patents

混合銅粉、その混合銅粉の製造方法、その混合銅粉を用いた銅ペースト及びその銅ペーストを用いたプリント配線板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本件出願に係る発明は、混合銅粉、その混合銅粉の製造方法、その混合銅粉を用いた銅ペースト及びその銅ペーストを用いたプリント配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から銅粉は、銅ペーストの原料として広く用いられてきた。そして、銅ペーストは、プリント配線板の回路形成、セラミックコンデンサの外部電極に代表されるように各種電気的接点部等に応用され、電気的導通確保の手段に用いられてきた。
【0003】
通常、ヒドラジン還元法等により得られた銅粉は略球形の形状をしており、銅ペーストにして導体形成を行った場合には、その導体の抵抗を上昇させることなく、しかも同時に、プリント配線板のビアホールの穴埋め等の場合には穴埋め性の向上、形成する導体の形状の精度等も望まれてきた。これらの市場要求に応えるため、銅ペーストの製造に用いる銅粉に、略球形の粉粒の銅粉を用いるのではなく、フレーク状の粉粒で構成された銅粉(本件明細書においては、単に「フレーク銅粉」と称する。)を用いることが検討されてきた。フレーク銅粉を用いることで、扁平化した形状故に、粉粒の比表面積が大きくなり、粉粒同士の接触面積が大きくなるため、電気的抵抗を減少させ、導体形状の精度を上げるには非常に有効な方法であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフレーク銅粉は、その粉粒自体にクラック状の割れが多く、粉粒自体の厚さも不均一であり、しかも、粒径は10μmを越えるものであり、総じて均一で微細な粉粒の製品は存在せず、大きな粗粒がある一定の割合で含まれるという品質のもので、非常に広い粒度分布を持つ製品であった。
【0005】
このような品質のフレーク銅粉を銅ペーストに加工して、特に微細な回路を形成しファインピッチ化の進行した多層プリント配線板分野の、層間導通の確保手段として用いられるビアホールの充填用に直接用いることが出来なかった。近年のプリント配線板の配線密度の上昇は著しいものがあり、ビアホール径も100μm以下の製品も多く見受けられるようになってきた。このような状況に対応するためには、従来にないほど微細なフレーク銅粉が求められ、充填性の改善が要求されるのは当然である。
【0006】
また、一方では、フレーク銅粉の品質が、上述したような状況であることから、略球形の銅粉を単に微細化することにより、ビアホールの充填性の改善が試みられてきた。確かに、略球形の微細銅粉を単独で用いて銅ペーストを製造して、ビアホールの充填を行うと、予想通りに良好な充填性を示すものとなる。ところが、ビアホール内に充填された銅粉は、略球形の形状をしているため、圧縮を受けたとしても銅粉の粉粒と粉粒との接触は、面接触ではなく、点接触の状態になり、プリント配線板の層間導体を形成することになる。従って、通電時の電流通路が狭くなるために電気的抵抗を低くすることが出来ない欠点がある。更に、近年のビアホール形成技術においては、低圧縮或いは非圧縮成形法による導体形成も試みられており、より一層ビアホール内の低電気抵抗化が指向されている。
【0007】
これらのことから分かるように、銅ペーストに加工した際の、ビアホールの良好な充填性と、形成した導体の電気的抵抗を低く維持することのできる銅粉に対する要求が高まってきたのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本件発明者等は、従来のフレーク銅粉にはない粉体特性として、粗大粒の混入がなく、均一な粒径分布を持つ微粒のフレーク銅粉と、略球形の銅粉とを組み合わせることで、上述した問題の解決が可能ではないかと考え、以下の発明に到ったのである。以下に本件発明を説明する。
【0009】
請求項1には、粒径が10μm以下であって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.5以下であり、且つ、D90/D10で表される値が4.0以下である微粒のフレーク銅粉を第1銅粉とし、粒径が10μm以下であって、略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉とし、この第1銅粉と第2銅粉とを混合したことを特徴とする銅ペースト製造用の混合銅粉としている。
【0010】
請求項2には、粒径が10μm以下であって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.5以下であり、且つ、D90/D10で表される値が4.0以下である微粒のフレーク銅粉を第1銅粉とし、粒径が10μm以下であって、重量累積粒径D50が0.5〜10μmであり、且つ、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50と画像解析により得られる平均粒径DIAとを用いてD50/DIAで表される凝集度の値が1.5以下である低凝集性の略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉とし、この第1銅粉と第2銅粉とを混合したことを特徴とする銅ペースト製造用の混合銅粉としている。これらの混合銅粉の代表的イメージを観察した走査型電子顕微鏡像を図1に示している。
【0011】
この請求項1と請求項2とに記載の混合銅粉に共通することは、ある特定の粉体特性を備えたフレーク銅粉と、略球形の形状をした球状銅粉とを混合して得られる点である。ここで用いるフレーク銅粉は、粒径が10μm以下であって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.5以下であり、且つ、D90/D10で表される値が4.0以下である微粒のものである。
【0012】
ここで、粒径を10μm以下としたのは、現在の段階で採用されるプリント配線板のビアホール径を考慮すると、10μm以下でないと十分なビアホールの充填性が得られないからである。また、ここで言う粒径とは、走査電子顕微鏡等の銅粉の粉粒の直接的観察手段を用いて測定した際の粒径であり、フレーク銅粉の長径方向の長さのことである。従来に存在するフレーク銅粉を見てみると、この粒径は、多少のバラツキはあるものの10μmを越えるのが一般的であり、ここで言うフレーク銅粉が極めて微細なものであることが分かる。
【0013】
そして、従来から存在するフレーク銅粉の粉体特性を調査した結果、そのフレーク銅粉の持つ諸特性は、表1に示す如きものとなる。ここで、D10、D50、D90及びDmaxとは、レーザー回折散乱式粒度分布測定法を用いて得られる重量累積10%、50%、90%における粒径のことであり、Dmaxは最大粒径のことであり、フレーク銅粉0.1gをSNディスパーサント5468の0.1%水溶液(サンノプコ社製)と混合し、超音波ホモジナイザ(日本精機製作所製 US−300T)で5分間分散させた後、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置 Micro Trac HRA 9320−X100型(Leeds+Northrup社製)を用いて測定したものである。
【0014】
【表1】
Figure 0004197110
【0015】
この表1に示した標準偏差SDとは、レーザー回折散乱式粒度分布測定法を用いて得られる全粒径データのバラツキを表す指標であり、この値が大きな程、バラツキが大きなものとなる。従って、ここで測定した5ロットの標準偏差SDの値は、0.343〜14.280の範囲でばらついていることが分かり、ロット間の粒径分布のバラツキが非常に大きな事が分かる。次に、変動係数であるSD/D50の値に着目すると0.55〜0.87の範囲でバラツクという結果が得られており、且つ、D90/D10で表される値が4.04〜7.61の範囲でバラツクものとなっている。更に、Dmaxの値は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法を用いて得られた最大粒径を示すものであり、最大104.70μmという大きな粗粒が含まれている事も分かる。この従来のフレーク銅粉を、走査電子顕微鏡で観察したのが図3である。
【0016】
これらの粉体特性を持つ従来のフレーク銅粉を用いて、球状銅粉と混合して銅ペーストを製造し、セラミックコンデンサの外部電極を製造した場合には形状精度がバラツキ、プリント配線板のビアホールの充填を行うと充填性にバラツキが生ずる事になるのである。ここで、従来のフレーク銅粉と球状銅粉とを混ぜ合わせた混合銅粉(以下の「発明の実施の形態」の項で述べる比較例として用いた混合銅粉)として、この混合銅粉(フレーク銅粉が20wt%)の圧縮試験を行った結果を表2に示している。
【0017】
【表2】
Figure 0004197110
【0018】
表2には、圧縮圧を増加させていったときの粉体層の厚さ変化と、圧縮密度の変化を示している。そして、本件発明者等は、圧縮性を評価するための指標として、A値=[(1000kgで圧縮したときの密度)−(50kgで圧縮したときの密度)]/(50kgで圧縮したときの密度)、B値=[(2000kgで圧縮したときの密度)−(50kgで圧縮したときの密度)]/(50kgで圧縮したときの密度)、C値=[(2000kgで圧縮したときの密度)−(200kgで圧縮したときの密度)]/(200kgで圧縮したときの密度)を用いた。この表1に表れた結果から、従来のフレーク銅粉と球状銅粉とを混ぜ合わせた混合銅粉は、A値が0.152、B値が0.224、C値が0.167であった。この結果は、以下で本件発明に係る混合銅粉の圧縮性の対比材料とする。
【0019】
そして、本件発明者等が鋭意研究した結果、フレーク銅粉の持つ粉体としての特性を、粒径が10μm以下のフレーク銅粉であって、フレーク銅粉のレーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.5以下であり、且つ、D90/D10表される値が4.0以下であるものとすれば、混合銅粉を経て銅ペーストにして導体形成を行った場合にも、その導体の抵抗を上昇させることなく、同時に、プリント配線板のビアホールの穴埋め性を向上させ、導体抵抗を低減させ、形成した導体の形状の精度も著しく改善出来ることが判明したのである。この条件を満たすフレーク銅粉と球状銅粉とを混ぜ合わせた混合銅粉(以下の「発明の実施の形態」の項で述べる第1実施形態で述べる混合銅粉)として、この混合銅粉の圧縮試験を行った結果を表3に示している。
【0020】
【表3】
Figure 0004197110
【0021】
この表3に示された結果から、前述した圧縮性を示す指標として用いたA値が0.065、B値が0.104、C値が0.079であった。これを、上述した従来のフレーク銅粉と球状銅粉とを混ぜ合わせた混合銅粉(フレーク銅粉が20wt%)の場合と比較すると、明らかに小さな値となっている。即ち、本件発明に係る混合粉は、充填した当初から極めて良好な充填性を備えるため、圧縮力に応じて圧縮密度及び体積変化が小さくなり、低い圧縮力で成形が完了できるものと言える。従って、これらを用いて銅ペーストを製造し、プリント配線板のビアホールの充填に用いても同様の効果が期待できるのである。
【0022】
この本件発明に係る混合銅粉に用いるフレーク銅粉を走査型電子顕微鏡で観察したのが、図2である。ここで、図2と図3とを比較することで、明らかに、図3に示す従来のフレーク銅粉に比べて、図2のフレーク銅粉の粉粒のサイズが揃っていることが分かるのである。
【0023】
以上に述べてきたフレーク銅粉を第1銅粉として、これと混合するために用いる第2銅粉は、略球状の形状を持つ銅粉であり、フレーク銅粉と区別する意味で、本件明細書では球状銅粉と称している。請求項1に記載の混合銅粉に用いる第2銅粉には、通常のヒドラジン還元法に代表される湿式法、アトマイズ法に代表される乾式法で得られる銅粉をそのまま使用するか、若しくは、その銅粉の表面を平滑化処理した銅粉を用いるかのいずれかである。従って、球状銅粉とは、ある程度角張った形状、多面体形状等をしていても、ある程度扁平した球状をしていても、全体として球状と称することのできる銅粉の全てを指す用語として用いている。
【0024】
これに対して、請求項2に記載の混合銅粉で用いる第2銅粉には、ヒドラジン還元法に代表される湿式法、アトマイズ法に代表される乾式法で得られた銅粉に解粒処理を施し、凝集状態にある粉粒を単分散粉の状態にした銅粉を用いる点で異なるのである。そこで、「粒径が10μm以下であって、重量累積粒径D50が0.5〜10μmであり、且つ、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50と画像解析により得られる平均粒径DIAとを用いてD50/DIAで表される凝集度の値が1.5以下である低凝集性の略球形の形状をした球状銅粉」として、使用する第2銅粉を明らかとしているのである。
【0025】
ここで凝集度という概念を用いているが、以下のような理由から採用したものである。即ち、レーザー回折散乱式粒度分布測定法を用いて得られる重量累積粒径D50の値は、真に粉粒の一つ一つの径を直接観察したものではないと考えられる。殆どの銅粉を構成する粉粒は、個々の粒子が完全に分離した、いわゆる単分散粉ではなく、複数個の粉粒が凝集して集合した状態になっているからである。レーザー回折散乱式粒度分布測定法は、凝集した粉粒を一個の粒子(凝集粒子)として捉えて、重量累積粒径を算出していると言えるのである。
【0026】
これに対して、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察される銅粉の観察像を画像処理することにより得られる平均粒径DIAは、SEM観察像から直接得るものであるため、一次粒子が確実に捉えられることになり、反面には粉粒の凝集状態の存在を全く反映させていないことになる。
【0027】
以上のように考えると、本件発明者等は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法の重量累積粒径D50と画像解析により得られる平均粒径DIAとを用いて、D50/DIAで算出される値を凝集度として捉えることとしたのである。即ち、同一ロットの銅粉においてD50とDIAとの値が同一精度で測定できるものと仮定して、上述した理論で考えると、凝集状態のあることを測定値に反映させるD50の値は、DIAの値よりも大きな値になると考えられる。
【0028】
このとき、D50の値は、銅粉の粉粒の凝集状態が全くなくなるとすれば、限りなくDIAの値に近づいてゆき、凝集度であるD50/DIAの値は、1に近づくことになる。凝集度が1となった段階で、粉粒の凝集状態が全く無くなった単分散粉と言えるのである。但し、現実には、凝集度が1未満の値を示す場合もある。理論的に考え真球の場合には、1未満の値にはならないのであるが、現実には、真球ではなく1未満の凝集度の値が得られることになるようである。なお、本件明細書における走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察される銅粉の画像解析は、旭エンジニアリング株式会社製のIP−1000PCを用いて、円度しきい値10、重なり度20として円形粒子解析を行い、平均粒径DIAを求めたものである。
【0029】
そして、請求項3及び請求項4に記載した混合銅粉は、請求項1及び請求項2で用いた第1銅粉を、「粒径が10μm以下であって、フレーク銅粉のレーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.15〜0.35であり、且つ、フレーク銅粉を構成する粉粒の厚さと前記重量累積粒径D50とで表されるアスペクト比([厚さ]/[D50])の値が0.3〜0.7である微粒のフレーク銅粉」に置き換えたものである。従って、第1銅粉を除いての説明は、重複したものとなるため、ここでの説明は省略する。
【0030】
ここで用いるフレーク銅粉も、請求項1及び請求項2に記載したフレーク銅粉の中に含まれるものであるが、銅ペーストに加工した際の低粘度化、プリント配線板のビアホールの穴埋め充填性、形成した導体の低抵抗化を可能とするのである。中でも、この混合銅粉を用いて製造した銅ペーストを用いて形成した導体は優れた低抵抗化が可能となるのである。
【0031】
ここで用いた第1銅粉は、イメージ的には図2に示したフレーク銅粉と同様である。フレーク銅粉の製造方法は、加工手法に僅かの差はあれ、物理的に球形若しくは多角形状の銅粉粒を塑性加工して製造するものである。本件発明に係るフレーク銅粉も、以下で述べるような物理的手法を用いている。このように物理的手法を用いる限り、扁平加工度が大きくなるほど、粉粒の内部にパッケージされる転位密度が上昇し、結晶粒の微細化が起こることになる。転位密度が上昇し、結晶粒の微細化が起これば、当然に粉粒自体の電気抵抗は大きくなるのである。従って、この請求項3及び請求項4で用いる第1銅粉は、銅ペースト製造し、導体を形成した際に、粉粒同士の接触界面面積を良好に保ち、且つ、加工度を低減させ転位密度の上昇及び結晶粒の微細化による高抵抗化を抑制したバランスのとれた粉体と言えるのである。
【0032】
フレーク銅粉を構成する粉粒の厚さと前記重量累積粒径D50とで表されるアスペクト比([厚さ]/[D50])の値が0.3〜0.7としている。このアスペクト比は、フレーク銅粉の加工度を表すものである。従って、アスペクト比の値が0.3未満の場合には、粉粒の厚さが薄くなりすぎ、粉粒内部の転位密度が急激に上昇し、結晶粒の微細化が起こり始め、抵抗の上昇を引き起こすと考えられるのである。これに対し、アスペクト比の値が0.7を越えると、加工度が低く扁平率が低いため、粉粒が球状銅粉である第2銅粉との十分な接触界面面積が得られず、抵抗を下げる事が出来なくなるためである。
【0033】
以上に述べてきた第1銅粉と第2銅粉とを混合させる割合は、請求項に記載したように、第1銅粉と第2銅粉との混合は、混合銅粉の重量を基準として、第1銅粉の含有量が1wt%〜40wt%とする事が好ましい。厳密に言えば、第1銅粉と第2銅粉の持つ粒度分布の組み合わせを考慮して、第1銅粉の含有量を定めるのが通常である。即ち、本件発明における考え方は、第2銅粉の持つ粒径を越えることのない第1銅粉を混合して用いるとの考え方を採用しているが、フレーク銅粉である第1銅粉の粒径が3μm以下の微細なものとなってくると、混合銅粉の全体量に対して極微量を混合させるだけで、第2銅粉の粉粒間に進入し易くなり、ビアホールの充填性の改善と共に、形成した層間導体の電気抵抗の低減に寄与できるのである。これとは反対に、第1銅粉の粒径が大きくなるほど、多くの量の第1銅粉を含有させなければ、第2銅粉の粉粒間への進入がしにくくなるため、ビアホールの充填性の改善と共に、形成した層間導体の電気抵抗の低減に寄与できなくなるのである。これらのことと、第1銅粉及び第2銅粉の粒径が共に10μm以下の範囲であることを考慮し、第1銅粉の含有量が1wt%〜40wt%とする事が好ましいとしているのである。
【0034】
従って、下限値である1wt%とは、粒径が10μmの第2銅粉に粒径が3μm以下の第1銅粉との組み合わせにおいて、銅ペーストを製造し、ビアホールの充填性の改善と共に、形成した層間導体の電気抵抗の低減に寄与できる最低限量を意味している。そして、上限値である40wt%とは、第1銅粉と第2銅粉との、各々の粒径が10μmの組み合わせとしたときに、これ以上第1銅粉の混合割合を増加させても、銅ペーストを製造し、ビアホールの充填性の改善と共に、形成した層間導体の電気抵抗の低減に寄与できるものではなくなる上限量を意味しているのである。
【0035】
続いて、上述してきた混合銅粉の製造方法について説明する。製造方法としては、請求項に、凝集状態にある銅粉を解粒処理し、解粒処理の終了した銅粉の粉粒を高エネルギーボールミルで圧縮変形しフレーク状にすることで第1銅粉である微粒のフレーク銅粉を製造し、凝集状態にある乾燥した銅粉を衝突摩擦式粉砕装置を用いて、表面の平滑化を行い、粉粒表面の微細な凹凸を消失させた粒径が10μm以下の略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉として製造し、この得られた第1銅粉と第2銅粉とを混合機を用いて攪拌混合することで2種類の銅粉を均一に混合分散させることを特徴とした混合銅粉の製造方法としている。
【0036】
更に、請求項には、凝集状態にある銅粉を解粒処理し、解粒処理の終了した銅粉の粉粒を高エネルギーボールミルで圧縮変形しフレーク状にすることで第1銅粉である微粒のフレーク銅粉を製造し、凝集状態にある銅粉を解粒処理し、凝集状態を無くし、且つ、表面の平滑化を行い粉粒表面の微細な凹凸を消失させた粒径が10μm以下の略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉として製造し、この得られた第1銅粉と第2銅粉とを混合機を用いて攪拌混合することで2種類の銅粉を均一に混合分散させることを特徴とした混合銅粉の製造方法としている。
【0037】
まずここで、フレーク銅粉である第1銅粉の製造方法について説明する。上述した如き粉体特性を備えるフレーク銅粉を安定して製造するためには、従来の製造方法を用いても製造することは出来ないのである。即ち、従来のフレーク銅粉は、ヒドラジン還元法に代表される手法で得られた略球形の銅粉を、直接、ビーズミル等の圧縮粉砕機にかけ、メディアであるビーズにより銅粉の粉粒を圧縮することで、粉粒を塑性変形させ扁平化させることでフレーク状にしたものである。
【0038】
ところが、この様な製造方法の場合には、当初用いる略球形の銅粉自体が、一定の凝集状態にあり、凝集状態を破壊することなく圧縮変形を行っても、粉粒同士の凝集状態が保たれたまま圧縮変形を受け、凝集状態のままのフレーク銅粉が得られ、粉粒同士が分散した状態にはならないのである。
【0039】
従って、本件発明者等は、まず略球形の状態の銅粉の凝集状態を破壊し、解粒処理を行い、その後、粉粒をフレーク状に圧縮変形する方法に想到したのである。例えば、解粒処理の終了した銅粉の粉粒を高エネルギーボールミルで圧縮変形することでフレーク状にするのである。
【0040】
凝集状態にある銅粉とは、所謂ヒドラジン還元法に代表される湿式法であっても、アトマイズ法に代表される乾式法であっても、一定の凝集状態が形成されるためこのように表現しているのである。特に、湿式法の場合には、粉粒の凝集状態の形成が起こりやすい傾向にある。即ち、一般的に湿式法による銅粉の製造は、硫酸銅溶液を出発原料として、水酸化ナトリウム溶液を用いて反応させ、酸化銅を得て、これをヒドラジン還元して、洗浄、濾過、乾燥することで行われる。このようにして乾燥した銅粉が得られるのであるが、このように湿式法で得られた銅粉の粉体は、一定の凝集状態にある。この凝集した状態の粉体を、一粒一粒の粉粒に分離することを、本件明細書では「解粒」と称しているのである。
【0041】
単に解粒作業を行うことを目的とするのであれば、解粒の行える手段として、高エネルギーボールミル、高速導体衝突式気流型粉砕機、衝撃式粉砕機、ゲージミル、媒体攪拌型ミル、高水圧式粉砕装置等種々の物を用いることが可能である。ところが、銅ペーストの粘度を可能な限り低減させることを考えると、銅粉の比表面積を可能な限り小さなものとすることが求められる。従って、解粒は可能であっても、解粒時に粉粒の表面に損傷を与え、その比表面積を増加させるような解粒手法であってはならないのである。
【0042】
このような認識に基づいて、本件発明者等が鋭意研究した結果、請求項に記載したような二つの解粒手法に想到した。この二つの方法に共通することは、銅粉の粉粒が装置の内壁部、攪拌羽根、粉砕媒体等の部分と接触することを最小限に抑制し、凝集した粉粒同士が相互に衝突し合い、しかも、解粒が十分可能な方法である点である。即ち、装置の内壁部、攪拌羽根、粉砕媒体等の部分と接触することで粉粒の表面を傷つけ、表面粗さを増大させるものであってはならないのである。そして、十分な粉粒同士の衝突を起こさせることで、凝集状態にある粉粒を解粒し、同時に、粉粒同士の衝突による粉粒表面の平滑化の可能な手法を採用したのである。
【0043】
解粒方法の一つは、凝集状態にある乾燥した銅粉を、遠心力を利用した風力サーキュレータを用いて解粒処理するのである。ここで言う「遠心力を利用した風力サーキュレータ」とは、エアをブロワーして、凝集した銅粉を円周軌道を描くように吹き上げてサーキュレーションさせ、このときに発生する遠心力により粉粒同士を気流中で相互に衝突させ、解粒作業を行うために用いるものである。このときに、遠心力を利用した市販の風力分級器を用いることも可能である。係る場合、あくまでも分級を目的としたものではなく、風力分級器がエアをブロワーして、凝集した銅粉を円周軌道を描くように吹き上げるサーキュレータの役割を果たすのである。
【0044】
また、二つめの解粒手法は、凝集状態にある銅粉を含有した銅粉スラリーを、遠心力を利用した流体ミルを用いて解粒処理するのである。ここで言う「遠心力を利用した流体ミル」とは、銅粉スラリーを円周軌道を描くように高速でフローさせ、このときに発生する遠心力により凝集した粉粒同士を溶媒中で相互に衝突させ、解粒作業を行うために用いるのである。このようにすることで、解粒作業の終了した銅粉スラリーを洗浄、濾過、乾燥することで解粒作業の終了した低凝集性の銅粉が得られることになるのである。
【0045】
上述した解粒処理は、必要に応じて複数回を繰り返して行うことも可能であり、要求品質に応じて、解粒処理のレベルの任意選択が可能である。解粒処理の施された銅粉は、凝集状態が破壊され新たな粉体特性を備えることになるのである。そして、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50と画像解析により得られる平均粒径DIAとを用いてD50/DIAで表される凝集度の値が1.5以下とすることが、最も望ましいのである。ここで言う凝集度が1.5以下となると、殆ど完全な単分散の状態が確保できていると言えるためである。
【0046】
以上のようにして解粒処理の終了した略球形の銅粉を、高エネルギーボールミルを用いて処理することで、銅粉の粉粒を圧縮変形させ、フレーク銅粉とするのである。
【0047】
ここで言う高エネルギーボールミルとは、ビーズミルに代表される湿式法、アトライターに代表される乾式法等のメディアを用いて、銅粉の粉粒を圧縮して塑性変形させる事のできる装置の総称として用いているのである。このような装置を用いて得られたフレーク銅粉は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50と平均粒径D90、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.5以下であり、且つ、D90/D10で表される値が4.0以下となる特徴を備えるものとなるのである。
【0048】
また、加工する度合いを加工時間により調整することで、粒径が10μm以下であって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.5以下であり、且つ、D90/D10で表される値が4.0以下である微粒のフレーク銅粉を得ることが出来るのである。
【0049】
そして、これらを第1銅粉として用いるのである。但し、本件明細書の発明の対象となるフレーク銅粉は、従来にある銅粉と異なり、図2から分かるようにフレーク状と言うよりは、微小ナゲット状と称するのが適当であると言える。この形状を見れば明らかなように、従来のフレーク銅粉の形状に比べ滑らかな表面形状をしており、銅ペーストに加工した際のフレーク銅粉の分散性を高めることができ、結果としてペースト粘度の低減に寄与するものと考えられる。以上のようにして製造したフレーク銅粉の粉体特性を表4に示す。
【0050】
【表4】
Figure 0004197110
【0051】
この表4に掲載した内容と、表1に記載した内容とを対比して考えれば、本実施形態により得られたフレーク銅粉の粉体特性は、表1に掲載した従来のフレーク銅粉の粉体品質に比べて、ロット間に置いても非常に安定してバラツキの無いものであり、各ロット内における粉粒の分布も非常にシャープな分布をしていることが分かる。即ち、微細で且つ狭い範囲に粒度分布が収まるのである。
【0052】
以下、第2銅粉について説明する。請求項に記載の製造方法で用いる第2銅粉は、凝集状態にある乾燥した銅粉を衝突摩擦式粉砕装置を用いて、表面の平滑化を行い、粉粒表面の微細な凹凸を消失させた粒径が10μm以下の略球形の形状をした球状銅粉である。但し、この請求項4に記載の製造方法で用いる第2銅粉は、完全に解粒処理のなされたものである必要はないのである。
【0053】
この表面の平滑化に用いる衝突摩擦式粉砕装置とは、いわゆるジェットミル、ディスインテグレータ、ハイブリタイザー等であり、各々の略球形の銅粉の粉粒同士を衝突させることで、粉粒表面の微細な凹凸を消失させ、滑らかな表面を形成ることができる。また、単なる攪拌翼を備えた攪拌機内で銅粉を攪拌する方法、銅粉を溶液中に入れ溶液攪拌を行う方法、ボールミルの如きメカニカルな手法等を用いることも可能である。
【0054】
このような手法を採用することで銅粉の粉粒表面の微細な凹凸形状を消失させるとともに、完全ではないがある程度銅粉の凝集状態を破壊して、凝集した粉粒の分離を行い、銅ペーストに加工した際の銅粉の分散性を高め、ペースト粘度の低減に寄与するものとなる。
【0055】
これに対し、もう一方の製造方法で用いる第2銅粉は、凝集状態にある銅粉を解粒処理し、凝集状態を無くし、且つ、表面の平滑化を行い粉粒表面の微細な凹凸を消失させた粒径が10μm以下の略球形の形状をした球状銅粉である。即ち、ここでは凝集状態にある銅粉をほぼ完全に解粒処理し、同時に粉粒の表面の平滑化を行った球状銅粉を意味しているのである。ほぼ完全に解粒処理がされ、同時に表面の平滑化が行われた球状銅粉を用いることで、銅ペーストに加工した際の銅粉の分散性を高め、ペースト粘度の低減に寄与するものとなる。
【0056】
この解粒処理に用いる手法は、第1銅粉であるフレーク銅粉を製造する過程で用いたと同様の前述した解粒手法をそのまま用いることが出来る。従って重複した説明を避けるため、ここでの説明は省略する。
【0057】
以上に述べてきた第1銅粉と第2銅粉とを混ぜ合わせて混合銅粉とするのであるが、混合銅粉とする際に用いる混合機、攪拌方法等に特に限定はない。工程に適合させた手法を選択使用すればよいのである。
【0058】
このようにして得られた混合銅粉を用いて銅ペーストを製造するのであるが、上述してきたように本件発明において用いるフレーク銅粉と球状銅粉との組み合わせは、それぞれの銅粉が滑らかな表面を備えているため、従来のフレーク銅粉と球状銅粉とを組み合わせた混合銅粉を用いて製造した銅ペーストの粘度と対比しても、銅ペーストの粘度の低減化が可能となるのである。しかも、上述したように本件発明に係るフレーク銅粉は、従来の銅粉に比べて微細なものであり、ビアホールの充填性において、優れた特性を発揮することは容易に考え得るところである。そこで、請求項9には、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の混合銅粉を用いて製造した銅ペーストとしている。
【0059】
更に、以上に述べた混合銅粉を用いて製造した銅ペーストは、その充填性に優れ、形成した導体の電気抵抗を低く維持できることから、多層プリント配線板の層間導体であるビアホール、スルーホール等の穴埋め用途に最適なものとなるのである。そこで、請求項10には、請求項9に記載の混合銅粉を用いて製造した銅ペーストにより形成した導体を含んだプリント配線板としているのである。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態を通じて、本件発明に関し、より詳細に説明する。
【0061】
そこで、最初に第1実施形態、第2実施形態、比較例で共通する内容となる、湿式法による銅粉及び銅粉スラリーの製造方法について説明する。ここでは、硫酸銅(五水塩)100kgを、温水に溶解させ液温60℃の200リットルの溶液とした。そして、ここに125リットルの25質量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を添加し、液温を60℃に維持しつつ、1時間の攪拌を行い、酸化第二銅を生成した。
【0062】
酸化第二銅の生成が終了すると、液温を60℃に維持し続け、ここに濃度450g/lのグルコース水溶液80リットルを、20分かけて一定の速度で添加し、酸化第一銅スラリーを生成した。ここで、このスラリーを一旦濾過し、洗浄した後、温水を加えて320リットルの再スラリーとした。
【0063】
次に、再スラリーに、1.5kgのアミノ酢酸及び0.7kgのアラビアゴムを添加し、攪拌して、溶液温度を50℃に保持した。この状態の再スラリーに、20質量%濃度の水加ヒドラジン50リットルを、60分かけて一定の速度で添加し、酸化第一銅を還元して銅粉として、銅粉スラリーを生成した。この銅粉スラリーが、以下の第2実施形態で用いる銅粉スラリーである。
【0064】
続いて、この銅粉スラリーを濾過し、純水で十分に洗浄し、濾過して水切りを行い、乾燥して銅粉を得た。この銅粉が第1実施形態で用いる凝集状態にある乾燥した銅粉である。この凝集状態にある銅粉のレーザー回折散乱式粒度分布測定法の重量累積粒径D50は1.19μm、全粒径の標準偏差0.58μm、比表面積0.70m/gであり、画像解析により得られる平均粒径DIAは0.68μm、従って、D50/DIAで算出される凝集度は1.75であった。
【0065】
第1実施形態: 本実施形態では、最初に第1銅粉として用いるフレーク銅粉を製造した。まず、「凝集状態にある乾燥した銅粉」を、市販の風力分級器である日清エンジニアリング社製のターボクラシファイヤを用いて、回転数6500rpmでサーキュレーションさせ、凝集状態にある粉粒同士を衝突させて解粒作業を行った。
【0066】
この結果、解粒作業の終了した銅粉のレーザー回折散乱式粒度分布測定法の重量累積粒径D50は0.78であり、画像解析により得られる平均粒径DIAは0.70μm、従って、D50/DIAで算出される凝集度は1.12であり、十分な解粒処理が行われていることが確認できた。
【0067】
次に、この解粒処理した銅粉を、媒体分散ミルであるWilly A.Bachofen AG Maschinenfabrik製のダイノーミル KDL型を用いて、0.7mm径のジルコニアビーズをメディアとして用い、溶媒にメタノールを用いて30分間分散し、銅粉の粉粒を圧縮して塑性変形させる事で、略球形の銅粉をフレーク状の銅粉にした。
【0068】
以上のようにして得られた第1銅粉であるフレーク銅粉の諸特性は、D10が0.486μm、D50が0.71μm、D90が1.059μm、最大粒径Dmaxが2.31μm、標準偏差SDが0.216μmであって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、及びレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.30であり、D90/D10で表される値が2.18となっている。従って、本件発明に係る第1銅粉の具備すべき要件を満足するものであることが分かるのである。
【0069】
次に、第2銅粉として用いる球状銅粉は、「凝集状態にある乾燥した銅粉」を平滑化処理として、ハイブリタイザーを用いて、回転数6000rpmで、5分間の処理を行い、球状銅粉の粉粒の表面の平滑化を行った。この結果、重量累積粒径D50は4.78μm、全粒径の標準偏差1.96μm、比表面積0.18m/gであり、平滑化を行う前に比べて、粉粒の分布が小さく、粉粒表面の形状が滑らかになっている事が分かる。
【0070】
以上のようにして得られた第1銅粉を10wt%、第2銅粉を90wt%含有する混合銅粉を製造した。このときの混合には、株式会社ヤヨイ社製の混合機YGG−2L3を用いて行った。
【0071】
そして、この混合銅粉を用いてエポキシ系銅ペーストを製造した。ここで製造したエポキシ系銅ペーストは、混合銅粉を90重量部、第1のエポキシ樹脂には油化シェル社製のエピコート806を2.3重量部、第2のエポキシ樹脂には東都化成株式会社製のYD−141を6.8重量部、エポキシ樹脂硬化剤として味の素株式会社製のアミキュアMY−24を0.9重量部として、これらの混錬を行ってエポキシ系銅ペーストを得たのである。
【0072】
以上のようにして得られたエポキシ系銅ペーストの製造直後の粘度を測定すると350Pa・s、一週間経過後の粘度は385Pa・sであり、あまり粘度変化がないという結果が得られている。
【0073】
更に、この銅ペーストを金型に入れ、加圧して加熱硬化させ直径10mm、厚さ10mmの形状を持つペレットを製造し、四探針の電圧測定器を用いて、このペレットに電流を通電した場合の電圧を測定し、抵抗値に換算するという手法を採用した。その結果の抵抗値は、2.9×10−5Ω・mであった。
【0074】
第2実施形態: 本実施形態では、最初に第1銅粉として用いるフレーク銅粉を製造した。まず、「銅粉スラリー」を、市販の遠心力を利用した流体ミルである太平洋機工社製のファイン・フローミルを用いて、回転数3000rpmでサーキュレーションさせ、凝集状態にある粉粒同士を衝突させて解粒作業を行った。
【0075】
この結果、解粒作業の終了した銅粉のレーザー回折散乱式粒度分布測定法の重量累積粒径D50は0.80であり、画像解析により得られる平均粒径DIAは0.76、従って、D50/DIAで算出される凝集度は1.05であり、十分な解粒作業が行われていることを確認した。
【0076】
次に、この解粒処理した銅粉を、媒体分散ミルである第1実施形態で用いたと同様のダイノーミルを用いて、0.7mm径のジルコニアビーズをメディアとして用い、溶媒にメタノールを用いて30分間分散し、銅粉の粉粒を圧縮して塑性変形させる事で、略球形の銅粉をフレーク状の銅粉にした。
【0077】
以上のようにして得られたフレーク銅粉の諸特性は、D10が0.503μm、D50が0.807μm、D90が1.294μm、最大粒径Dmaxが3.27μm、標準偏差SDが0.294μmであって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90及びレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.36であり、D90/D10で表される値が2.57となっている。従って、本件発明に係るフレーク銅粉の具備すべき要件を満足するものであることが分かるのである。
【0078】
次に、第2銅粉として用いる球状銅粉は、「凝集状態にある乾燥した銅粉」を、市販の風力分級器である日清エンジニアリング社製のターボクラシファイヤを用いて、回転数6500rpmでサーキュレーションさせ、凝集状態にある粉粒同士を衝突させて解粒作業を行い、同時に平滑化処理した。この結果、重量累積粒径D50は4.78μm、全粒径の標準偏差1.96μm、比表面積0.18m/gであり、平滑化を行う前に比べて、粉粒の分布が小さく、粉粒表面の形状が滑らかになっている事が分かる。
【0079】
以上のようにして得られた第1銅粉を5wt%、第2銅粉を95wt%含有する混合銅粉を製造した。このときの混合には、第1実施形態と同様の装置を用いて行った。
【0080】
そして、この混合銅粉を用いてエポキシ系銅ペーストを製造した。ここで製造したエポキシ系銅ペーストは、混合銅粉を90重量部、第1のエポキシ樹脂には油化シェル社製のエピコート806を2.3重量部、第2のエポキシ樹脂には東都化成株式会社製のYD−141を6.8重量部、エポキシ樹脂硬化剤として味の素株式会社製のアミキュアMY−24を0.9重量部として、これらの混錬を行ってエポキシ系銅ペーストを得たのである。
【0081】
以上のようにして得られたエポキシ系銅ペーストの製造直後の粘度を測定すると330Pa・s、一週間経過後の粘度は350Pa・sであり、あまり粘度変化がないという結果が得られている。
【0082】
更に、この銅ペーストを用いて第1実施形態と同様の製造方法でペレットを製造し、同様の抵抗測定を行った。その結果の抵抗値は、2.5×10−5Ω・mであった。
【0083】
第3実施形態: 本実施形態では、第1実施形態と同様の方法で第1銅粉を製造した。但し、解粒処理した銅粉を、媒体分散ミルであるWilly A.Bachofen AG Maschinenfabrik製のダイノーミル KDL型を用いて、0.7mm径のジルコニアビーズをメディアとして用い、溶媒にメタノールを用いて15分間分散し、銅粉の粉粒を圧縮レベルを低くして塑性変形させる事で、略球形の銅粉をアスペクト比の平均値が0.3〜0.7のフレーク状の銅粉にした。
【0084】
以上のようにして得られた第1銅粉であるフレーク銅粉の諸特性は、D10が0.514μm、D50が0.689μm、D90が1.121μm、最大粒径Dmaxが2.12μm、標準偏差SDが0.216μmであって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、及びレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.25であり、D90/D10で表される値が2.18となっている。
更に、フレーク銅粉を構成する粉粒の平均厚さと前記重量累積粒径D50とで表されるアスペクト比([厚さ]/[D50])の値が0.48であった。
【0085】
また、第2銅粉として用いる球状銅粉は、第1実施形態で用いたと全く同様の「凝集状態にある乾燥した銅粉」を平滑化処理として、ハイブリタイザーを用いて得られたものを用いた。
【0086】
以上のようにして得られた第1銅粉を10wt%、第2銅粉を90wt%含有する混合銅粉を製造した。このときの混合には、株式会社ヤヨイ社製の混合機YGG−2L3を用いて行った。
【0087】
そして、この混合銅粉を用いてエポキシ系銅ペーストを製造した。ここで製造したエポキシ系銅ペーストは、混合銅粉を90重量部、第1のエポキシ樹脂には油化シェル社製のエピコート806を2.3重量部、第2のエポキシ樹脂には東都化成株式会社製のYD−141を6.8重量部、エポキシ樹脂硬化剤として味の素株式会社製のアミキュアMY−24を0.9重量部として、これらの混錬を行ってエポキシ系銅ペーストを得たのである。
【0088】
以上のようにして得られたエポキシ系銅ペーストの製造直後の粘度を測定すると350Pa・s、一週間経過後の粘度は385Pa・sであり、あまり粘度変化がないという結果が得られている。
【0089】
更に、この銅ペーストを金型に入れ、加圧して加熱硬化させ直径10mm、厚さ10mmの形状を持つペレットを製造し、四探針の電圧測定器を用いて、このペレットに電流を通電した場合の電圧を測定し、抵抗値に換算するという手法を採用した。その結果の抵抗値は、2.5×10−5Ω・mであった。
【0090】
比較例: 最初に第1銅粉として用いるフレーク銅粉を製造した。ここで用いたフレーク銅粉は、従来からあるフレーク銅粉であり、「凝集状態にある乾燥した銅粉」を、解粒処理を行うことなく、ビーズミルを用いて、銅粉の粉粒を圧縮して塑性変形させる事で、略球形の銅粉をフレーク状の銅粉にした。このときのビーズミル及びミル条件は、上述した実施形態で用いたと同様である。
【0091】
以上のようにして得られたフレーク銅粉の諸特性は、D10が2.810μm、D50が8.203μm、D90が21.380μm、最大粒径Dmaxが52.33μm、標準偏差SDが7.166μmであって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、及びレーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.87であり、D90/D10で表される値が7.61となっている。従って、本件発明に係るフレーク銅粉の具備すべき要件を満足するものではない。
【0092】
次に、第2銅粉として用いる球状銅粉は、「凝集状態にある乾燥した銅粉」をそのまま用いた。以上のようにして得られた第1銅粉を35wt%、第2銅粉を65wt%含有する混合銅粉を製造した。このときの混合に用いた装置は、第1実施形態と同じである。
【0093】
そして、この混合銅粉を用いてエポキシ系銅ペーストを製造した。ここで製造したエポキシ系銅ペーストの組成及び製法は、上述した実施形態同様であるため、ここでの記載を省略する。
【0094】
以上のようにして得られたエポキシ系銅ペーストの製造直後の粘度を測定すると1200Pa・s、一週間経過後の粘度は1800Pa・sであり、実施形態と比較して、初期粘度も高く、粘度の経時変化も非常に大きいことが分かる。
【0095】
更に、この銅ペーストを用いて、第1実施形態と同様の形状を持つペレットを製造し、同様の抵抗測定を行った。その結果の抵抗値は、4.0×10−5Ω・mであった。これを実施形態の測定位置と比較すると、高い抵抗値を示すことになる。
【0096】
【発明の効果】
本件発明に係る混合銅粉を用いることで製造する銅ペーストの粘度を下げ、形成した導体の充填性の改善、電気的抵抗性を損なうことなく、しかも、導体形状の制御が容易となるため、従来不可能であったファインパターン回路形状の形成が可能となるのである。また、本件発明に係る混合銅粉の製造方法を用いることで、従来にない混合銅粉の製造が可能となり、しかも、本件発明に係る粉体特性を備えた混合銅粉の製造歩留まりを飛躍的に向上させることが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】混合銅粉の走査型電子顕微鏡観察像。
【図2】フレーク銅粉の走査型電子顕微鏡観察像。
【図3】フレーク銅粉の走査型電子顕微鏡観察像(従来品)。

Claims (10)

  1. 粒径が10μm以下であって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.5以下であり、且つ、D90/D10で表される値が4.0以下である微粒のフレーク銅粉を第1銅粉とし、
    粒径が10μm以下であって、略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉とし、
    この第1銅粉と第2銅粉とを混合したことを特徴とする銅ペースト製造用の混合銅粉。
  2. 粒径が10μm以下であって、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D10、D50、D90、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.5以下であり、且つ、D90/D10で表される値が4.0以下である微粒のフレーク銅粉を第1銅粉とし、
    粒径が10μm以下であって、重量累積粒径D50が0.5〜10μmであり、且つ、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50と画像解析により得られる平均粒径DIAとを用いてD50/DIAで表される凝集度の値が1.5以下である低凝集性の略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉とし、
    この第1銅粉と第2銅粉とを混合したことを特徴とする銅ペースト製造用の混合銅粉。
  3. 粒径が10μm以下であって、フレーク銅粉のレーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.15〜0.35であり、且つ、フレーク銅粉を構成する粉粒の厚さと前記重量累積粒径D50とで表されるアスペクト比([厚さ]/[D50])の値が0.3〜0.7である微粒のフレーク銅粉を第1銅粉とし、
    粒径が10μm以下であって、略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉とし、
    この第1銅粉と第2銅粉とを混合したことを特徴とする銅ペースト製造用の混合銅粉。
  4. 粒径が10μm以下であって、フレーク銅粉のレーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50、レーザー回折散乱式粒度分布測定法により測定した粒度分布の標準偏差SDを用いて表されるSD/D50の値が0.15〜0.35であり、且つ、フレーク銅粉を構成する粉粒の厚さと前記重量累積粒径D50とで表されるアスペクト比([厚さ]/[D50])の値が0.3〜0.7である微粒のフレーク銅粉を第1銅粉とし、
    粒径が10μm以下であって、重量累積粒径D50が0.5〜10μmであり、且つ、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量累積粒径D50と画像解析により得られる平均粒径DIAとを用いてD50/DIAで表される凝集度の値が1.5以下である低凝集性の略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉とし、
    この第1銅粉と第2銅粉とを混合したことを特徴とする銅ペースト製造用の混合銅粉。
  5. 第1銅粉と第2銅粉との混合割合は、混合銅粉の重量を基準として、第1銅粉の含有量が1wt%〜40wt%である請求項1〜請求項4のいずれかに記載の銅ペースト製造用の混合銅粉。
  6. 凝集状態にある銅粉を解粒処理し、解粒処理の終了した銅粉の粉粒を高エネルギーボールミルで圧縮変形しフレーク状にすることで第1銅粉である微粒のフレーク銅粉を製造し、
    凝集状態にある銅粉を衝突摩擦式粉砕装置を用いて、表面の平滑化を行い、粉粒表面の微細な凹凸を消失させた粒径が10μm以下の略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉として製造し、
    この得られた第1銅粉と第2銅粉とを混合機を用いて攪拌混合することで2種類の銅粉を均一に混合分散させることを特徴とした混合銅粉の製造方法。
  7. 凝集状態にある銅粉を解粒処理し、解粒処理の終了した銅粉の粉粒を高エネルギーボールミルで圧縮変形しフレーク状にすることで第1銅粉である微粒のフレーク銅粉を製造し、
    凝集状態にある銅粉を解粒処理し、凝集状態を無くし、且つ、表面の平滑化を行い粉粒表面の微細な凹凸を消失させた粒径が10μm以下の略球形の形状をした球状銅粉を第2銅粉として製造し、
    この得られた第1銅粉と第2銅粉とを混合機を用いて攪拌混合することで2種類の銅粉を均一に混合分散させることを特徴とした混合銅粉の製造方法。
  8. 解粒処理は、凝集状態にある乾燥した銅粉を、遠心力を利用した風力サーキュレータを用いて粉粒同士を衝突させるか、又は凝集状態にある銅粉を含んだ銅粉スラリーを、遠心力を利用した流体ミルを用いて粉粒同士を衝突させることで行うものである請求項6又は請求項7に記載の混合銅粉の製造方法。
  9. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の混合銅粉を用いて製造した銅ペースト。
  10. 請求項9に記載の混合銅粉を用いて製造した銅ペーストにより形成した導体を含んだプリント配線板。
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