JP4195759B2 - インターホン伝送方式 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインターホン伝送方式に係り、特に、2値信号をPSK変調して伝送するインターホン伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ディジタル信号を伝送し通話等を行うインターホン伝送方式を適用したインターホン装置において、0または1の2値によりディジタル信号を送受する際、伝送線の減少を図るため送信側でデータ信号にクロック信号を多重化して伝送し、受信側で多重化情報からクロックを取り出して再生し、再生されたクロックからデータ信号を作成する自己同期方式が採用されている。自己同期方式として、バイフェイズ符号を利用してクロックを再生する方法があった。ここで、バイフェイズ符号による伝送とは、データ信号の「0」を「1,0」に「1」を「0,1」に符号化し、または「0」を「0,1」に「1」を「1,0」に符号化し、1ビットを2ビットとして伝送する方法であり、データ信号の「0」または「1」が極端に連続することによる伝送特性の劣化を防止できる伝送方法である。
【0003】
このようなバイフェイズ符号を利用したインターホン装置としては、図3(a)に示すように、ラインL301を介して接続される端末301、302を有する。端末301には、バイフェイズ符号回路303、PSK変調回路304、ラインドライバ305及び不平衡−平衡変換トランス306が順次接続されて設けられる。端末302には、平衡−不平衡変換トランス307、ラインドライバ308及びPSK復調回路309が順次接続されて設けられ、PSK復調回路309にはバイフェイズ復号回路310及びクロック抽出回路311が接続される。クロック抽出回路311には、図3(c)に示すように、入力側に遅延回路312が接続される排他的論理和回路313と、入力側に排他的論理和回路313及びモノステーブル・マルチバイブレータ314が接続され、出力側にモノステーブル・マルチバイブレータ314が接続される論理積回路315が設けられている。
【0004】
このようなインターホン装置の動作について説明する。
【0005】
端末301から端末302にデータを送信する場合、0または1の2値からなるデータ信号であるNRZ信号S301及びクロックS302がバイフェイズ符号回路303に入力されると、NRZ信号S301の「0」を「1,0」、「1」を「0,1」としたバイフェイズ符号にクロックS302が多重化された信号がPSK変調回路304に出力され、PSK変調回路304においてPSK変調され帯域制限されて変調信号S309となって出力される(図3(b)参照)。更に、変調信号S309はラインドライバ305で増幅され、不平衡−平衡変換トランス306で平衡型に変換されて、ラインL301に送出される。ラインL301を伝送され端末302に受信された信号は、平衡−不平衡変換トランス307により不平衡変換され、ラインドライバ308に入力される。ラインドライバ308により増幅された信号はPSK復調回路309によりバイフェイズ符号信号S305に復号され、バイフェイズ復号回路310によりNRZ信号S303に復調されて出力される。またPSK復調回路309から出力されたバイフェイズ符号信号S305はクロック抽出回路311に入力される。図3(d)に示すように、クロック抽出回路311において、バイフェイズ符号信号S305と遅延回路312によって遅延されたバイフェイズ符号遅延信号S306が排他的論理和回路313に入力されると、排他的論理和の解として信号S307が作成される。そして、論理積回路315に信号S307のみが入力されると、論理積回路315から出力される信号がモノステーブル・マルチバイブレータ回路314に入力される。モノステーブル・マルチバイブレータ回路314は、論理積回路315からの出力から方形波を出力する。論理積回路315において、モノステーブル・マルチバイブレータ回路314からの信号S308と、排他的論理和回路313からの信号S307との論理積の解としてクロックS304が抽出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように再生されたクロックS304は、論理積回路315にデータの入力が開始され、NRZ信号S301の最初のデータの値と同値のデータが連続している間、クロックは1シンボル(NRZ信号S301のデータの0または1)の境目で出力される。NRZ信号S301のデータが最初の値から変化したときから、1シンボルの中間でクロックS304が出力されるため、NRZ信号S301の値が変化するまでは、論理積回路315から出力されるクロックS304は正しい値である保証はなかった。このため、論理積回路315から出力されるクロックS304を最初から正しい値が得られるようにするには、データの始まりで値を変化させることが必要であった。また、バイフェイズ符号を用いるため、伝送するデータのビット数は、送受するソースデータのビット数の2倍となり、伝送効率が低下するという欠点があった。
【0007】
本発明は上記欠点を解消するためになされたものであって、0または1の2値からなるデータをクロックによりPSK変調する際に、0と1を、クロック信号毎に1つ前のデータの位相に“π/2”または“−π/2”の位相を付加して変調して伝送し、受信側で位相変化からクロックを再生することにより送信データの値を変化させなくても受信した最初のデータから正しいクロックを抽出できるインターホン伝送方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明のインターホン伝送方式は、クロックにより2値信号をPSK変調して送信し、復調化して受信するインターホン伝送方式であって、2値信号の“0”または“1”をクロック毎にそれぞれ“π/2”または“−π/2”の位相を付加した位相情報に変換して送信し、2値信号を復調化するときに位相情報の“π/2”または“−π/2”の位相変化に応じてクロックの再生を行なうものである。
【0009】
本願発明のインターホン伝送方式において、0または1の2値からなるデータを位相変換して伝送するに当たり、クロック毎にデータの値0に対しては1つ前のデータの位相に“−π/2”1に対しては“π/2”を付加して変換し、または、データ値0に対しては1つ前のデータの位相に“π/2”1に対しては“−π/2”のように位相を付加して変換し、伝送する。受信側においては、位相変化に応じてクロックの再生をし、データを復調する。このため、伝送すべきデータの値が変化しなくとも、最初から正しいクロックを得ることができ、これに基づいてデータの復調を行うことができる。また、データ伝送のためにビット数を増加させることがなく、伝送特性を低下させず伝送効率を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインターホン伝送方式における好ましい実施の形態例について図面にしたがって説明する。
【0011】
図1(a)に示すように、本発明のインターホン伝送方式を適用したインターホン装置は、ラインL101を介して接続される端末101、102を有する。端末101には、π/2シフトPSK変調回路104、ラインドライバ105、不平衡−平衡変換トランス106が順次接続されて設けられる。端末102にはラインL101に接続される平衡−不平衡変換トランス107に、ラインドライバ108、ディスクリミネート検波回路109が順次接続されて設けられ、ディスクリミネート検波回路109には判定回路110及びクロック抽出回路111とが接続される。
【0012】
このように構成されたインターホン装置において、端末101から端末102に2値信号からなるデータを送信する場合の動作について説明する。
【0013】
端末101のπ/2シフトPSK変調回路104に伝送すべきデータである0または1の2値からなる2値信号であるNRZ信号S101が入力されると共に、クロックS102が入力される。
【0014】
ここで、π/2シフトPSK変調回路104は、図2(a)に示すように、EXOR回路114aとNEXOR回路114bを有するフリップフロップ114とラッチ回路124a、124bからなる。フリップフロップ114はクッロクにより制御され、クロックが変化した時点で入力信号を内部に伝えるものであり、ラッチ回路124a、124bは入力したデータを保持するものである。図2(b)に示すように、EXOR回路114aとNEXOR回路114bに、例えば、“0”のNRZ信号S101が入力された場合、EXOR回路114aにはラッチ回路124bから1つ前の出力Qが入力される。Qが例えば0であれば、EXOR回路114aからラッチ回路124aへ0が出力され、ラッチ回路124aにクロックS102が入力されたときラッチ回路124aから0が出力されIの出力は0となる(10)。このとき、NEXOR回路114bにはラッチ回路124aから1つ前の出力Iが入力される。Iが例えば0であれば、NEXOR回路114bからラッチ回路124bへ1が出力され、ラッチ回路124bにクロックS102が入力されたときラッチ回路124bから1が出力されQの出力は1となる(11)。また、EXOR回路114aとNEXOR回路114bに、例えば、“0”のNRZ信号S101が入力された場合、EXOR回路114aにはラッチ回路124bから1つ前の出力Qが入力される。Qが例えば1であれば、EXOR回路114aからラッチ回路124aへ1が出力され、ラッチ回路124aにクロックS102が入力されたときラッチ回路124aから1が出力されIの出力は1となる(12)。このとき、NEXOR回路114bにはラッチ回路124aから1つ前の出力Iが入力される。Iが例えば1であれば、NEXOR回路114bからラッチ回路124bへ0が出力され、ラッチ回路124bにクロックS102が入力されたときラッチ回路124bから0が出力されQの出力は0となる(13)。同様にして、NRZ信号S101が1の場合も、クロック毎にそれぞれI、Qの出力を得る。即ち、NRZ信号S101が0のとき、1つ前のNRZ信号S101が0または1の何れであっても、I、Q成分の何れかが1の出力となり、また、NRZ信号S101が1のとき、1つ前のNRZ信号S101が0または1の何れであっても、I、Q成分の何れかが0の出力となる。そして、得られた値を位相変換(PSK変換)する。図2(c)の概念図に示すように、I、Q成分毎に出力の値が0の場合、−π/2位相が付加された位相に変換され、出力値が1の場合、π/2位相が付加された位相に変換され、または、この逆に位相変換される。更に、帯域制限され変調信号S109としてπ/2シフトPSK変調回路104から出力される。変調信号S109は波形がゼロ交差しないため混変調を受けず送信可能となる(図1(b)参照)。その後、ラインドライバ105で増幅され、不平衡−平衡変換トランス106で平衡型に変換されラインL101に送出される。ラインL101を伝送され端末102に受信された信号は平衡−不平衡変換トランス107により不平衡変換され、ラインドライバ108に入力される。ラインドライバ108により増幅された信号はディスクリミネート検波回路109に入力され、位相の進み、遅れが検波される。ディスクリミネート検波回路109において検波された信号は、位相の進み、遅れを+、−で示すパルス信号のディスクリミネート検波出力信号S105とされる。このディスクリミネート検波出力信号S105が判定回路110に入力されると、0、1信号として送信側におけるNRZ信号が復調され再生信号S103が出力される。
【0015】
ここで、ディスクリミネート検波回路109から出力されるディスクリミネート検波出力信号S105はクロック抽出回路111に入力される。まずディスクリミネート検波出力信号S105を絶対値回路等で符号成分を無くし(図1(c)▲1▼)、基底周波数で共振させる等して基底周波数成分だけ取り出す(図1(c)▲2▼)。更に、基底周波数成分をリミッタ回路等で整形してクロック信号S104が再生される(図1(c)▲3▼)。これにより、伝送ラインを増加させることなく、送信側のクロックを取り出すことができる。
【0016】
なお、上記実施例では端末101から端末102への伝送のみについて説明したが、端末102から端末101への伝送も同様に行われる。また、上記実施例では±π/2の位相を付加しているが、±π/4等適宜選択することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のインターホン伝送方式によれば、2値からなるデータをPSK変調して伝送するに当たり、1つ前のデータに0または1のデータとしてπ/2または−π/2位相をそれぞれ付加して変換し、シンボル毎に、即ちクロック毎に位相変化させて伝送し、受信側でその状態を検波しクロックを再生するように構成したため、データを変化させなくとも、最初に伝送されるデータから正しいクロックが再生でき、伝送ラインを増加させることなく、効率よく伝送を行うことができ、また、混変調歪みの軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のインターホン伝送方式を適用したインターホン装置の一実施例を示すブロック図。
(b)は本発明のインターホン伝送方式による信号を示す図。
(c)は本発明のクロック抽出回路における信号を示す図。
【図2】(a)は本発明のインターホン伝送方式におけるπ/2シフトPSKの変調回路のブロック図。
(b)は本発明のπ/2シフトPSKの変調回路の動作の説明図。
(c)は本発明のπ/2シフトPSKの変調回路の動作の説明図。
【図3】(a)は従来のインターホン伝送方式のインターホン装置のブロック図。
(b)は従来例のインターホン伝送方式による信号を示す図。
(c)は従来のクロック抽出回路のブロック図。
(d)は従来例のクロック抽出回路における信号を示す図。
【符号の説明】
S101・・・・・2値信号
S102・・・・・クロック
Claims (1)
- クロック(S102)により2値信号(S101)をPSK変調して送信し、復調化して受信するインターホン伝送方式であって、前記2値信号の“0”または“1”を前記クロック毎にそれぞれ“π/2”または“−π/2”の位相を付加した位相情報に変換して送信し、前記2値信号を復調化するときに前記位相情報の“π/2”または“−π/2”の位相変化に応じて前記クロックの再生を行なうことを特徴とするインターホン伝送方式。
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