JP4192379B2 - 電子制御システム - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、システムクロックに基づいて各種処理を行う電子制御装置を複数備えた電子制御システムに関し、詳しくは、そのシステムクロックの供給源を、クリスタル発振回路またはそれよりも精度の劣る第2発振回路に切り替えることのできる電子制御装置を複数備えた電子制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の電子制御装置として、クリスタル発振回路と、該クリスタル発振回路より精度の劣る第2発振回路と、上記クリスタル発振回路または上記第2発振回路が発生するクロック信号の内のいずれをシステムクロックとするかを切り替える切り替え手段と、上記システムクロックに基づいて処理を行う処理手段と、を備えたものが考えられている。このように構成された電子制御装置では、通常は、クリスタル発振回路が発生するクロック信号をシステムクロックとして、処理手段が各種処理を実行する。クリスタル発振回路は、高周波数でしかも極めて正確なクロック信号を発生することができる。このため、このクリスタル発振回路のクロック信号をシステムクロックとすることにより、処理手段は、各種処理を迅速にかつ正確に実行することができる。
【0003】
ところが、クリスタル発振回路には電源電圧の低下等によって異常が生じることがある。そこで、このような場合、上記電子制御装置では切り換え手段によって第2発振回路のクロック信号をシステムクロックとするように切り替え、処理手段による処理を継続的に実行可能としている(例えば、特開平7−78125号公報参照)。なお、第2発振回路としては、例えばCR発振回路を利用することが考えられている。CR発振回路等はクリスタル発振回路に比べて安価であるので、システムクロックの供給源を複数設けることによるコストアップを良好に抑制することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CR発振回路等は前述のようにクリスタル発振回路に比べて精度が劣るので、これらの第2発振回路のクロック信号をシステムクロックとした場合、処理手段の処理能力が低下したり処理結果に誤差が生じたりする可能性がある。例えば、CR発振回路の出力精度は一般的に±1〜10%と、クリスタル発振回路に比べて1桁ほど精度が悪く、これが処理結果に誤差として反映される可能性がある。そこで、本発明は、クリスタル発振回路よりも精度の劣る第2発振回路のクロック信号をシステムクロックとした場合にも、処理能力の低下や誤差の発生を良好に抑制することのできる電子制御システムを提供することを目的としてなされた。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、クリスタル発振回路と、該クリスタル発振回路より精度の劣る第2発振回路と、上記クリスタル発振回路または上記第2発振回路が発生するクロック信号の内のいずれをシステムクロックとするかを切り替える切り替え手段と、上記システムクロックに基づいて処理を行う処理手段と、を備えた電子制御装置を複数備えた電子制御システムであって、
上記各電子制御装置が、
上記第2発振回路が発生するクロック信号の誤差を記憶する誤差記憶手段と、上記第2発振回路が発生するクロック信号が上記コンピュータのシステムクロックとされるとき、上記誤差記憶手段に記憶された誤差に基づいて上記処理手段の処理を補正する補正手段と、上記第2発振回路が発生するクロック信号に基づいて、所定幅のワンショットパルスを、該ワンショットパルスの実際のパルス幅を計測する計測装置に対して出力するパルス出力手段と、上記計測装置によって計測された上記ワンショットパルスの実際のパルス幅に基づき、上記誤差を算出する誤差算出手段と、を備え、
一つの上記電子制御装置の上記パルス出力手段から上記ワンショットパルスが出力されたとき、上記計測装置としてのもう一つの上記電子制御装置の上記処理手段が、その電子制御装置の上記クリスタル発振回路が発生するクロック信号をシステムクロックとして上記ワンショットパルスの実際のパルス幅を計測することを特徴としている。
【0006】
このように、本発明における電子制御装置では、第2発振回路が発生するクロック信号の誤差を誤差記憶手段が記憶しており、その誤差に基づいて、補正手段は、第2発振回路が発生するクロック信号が上記システムクロックとされるときに、処理手段の処理を補正する。この補正によって、各電子制御装置では、第2発振回路のクロック信号をシステムクロックとした場合にも、処理手段の処理能力が低下したり処理結果に誤差が生じたりするのを良好に抑制することができる。
また、本発明における電子制御装置では、パルス出力手段は、第2発振回路が発生するクロック信号に基づいて、所定幅のワンショットパルスを計測装置に出力する。すると、計測装置は、そのワンショットパルスの実際のパルス幅を計測する。誤差算出手段は、その計測装置によって計測された上記ワンショットパルスの実際のパルス幅に基づき、上記誤差を算出する。すなわち、第2発振回路のクロック信号に基づいてパルス出力手段が発生しようとしたパルス幅と実際に計測されたパルス幅とを比較することによって、第2発振回路のクロック信号の誤差を算出するのである。
このように、本発明における電子制御装置では、実際の計測データに基づいて第2発振回路のクロック信号の誤差を算出している。そして、その誤差は誤差記憶手段に記憶されて補正手段による上記補正に適用されるので、上記補正を極めて正確に行うことができる。従って、処理手段の処理結果に誤差が生じるのを一層良好に抑制することができるといった効果が生じる。また、本発明における電子制御装置では、電子制御装置自身が上記パルス出力手段及び誤差算出手段を備えているので、その電子制御装置の実装状態でも上記誤差の算出が可能となる。このため、上記誤差を一層正確に算出すると共に、定期的に上記誤差を算出することによって上記誤差の経時変化にも対応することができ、処理手段の処理結果に誤差が生じるのを更に一層良好に抑制することができる。
また、本発明の電子制御システムでは、その電子制御システムに備えられた複数の上記電子制御装置の内、一つの電子制御装置に対する上記計測装置として、同一の電子制御システム内のもう一つの電子制御装置を利用している。このため、本発明の電子制御システムでは、そのシステム内に備えられた上記各電子制御装置のみによって上記効果が生じ、しかも、上記誤差の算出を外部の計測装置に接続することなくシステムの内部だけで実行することができる。従って、上記誤差の算出を定期的に行うことが容易となり、第2発振回路が発生するクロック信号の誤差の経時変化に一層良好に対応することができ、延いては、処理手段の処理結果に誤差が生じるのを一層良好に抑制することができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加え、上記各第2発振回路がCR発振回路であることを特徴としている。
CR発振回路はクリスタル発振回路に比べて極めて安価である。このため、本発明では、請求項1記載の発明の効果に加えて、各電子制御装置にシステムクロックの供給源を複数設ける(すなわち、クリスタル発振回路に加えて第2発振回路を設ける)ことによるコストアップを良好に抑制することができるといった効果が生じる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された電子制御装置としてのECU10の構成を、計測器20(ここではオシロスコープ)の構成と共に表すブロック図である。図1に示すように、ECU10は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)11と、クリスタル発振回路12と、CR発振回路13と、発振切り替え部14とを備えている。
【0015】
発振切り替え部14は、クリスタル発振回路12またはCR発振回路13が発生するクロック信号の内、いずれをシステムクロックとしてマイコン11に入力するかを切り替える。マイコン11は、信号等を出力する出力ピン11aと、主として双方向のデータ通信を行うための通信ピン11bとを備え、内部には、計時等を司るタイマ機能16、各種演算処理を実行するCPU17、外部との通信を司る外部通信機能18、各種データを不揮発的に記憶するフラッシュメモリ19、等を備えている。マイコン11に内蔵された上記各部16〜19は、発振切り替え部14を介して入力された上記システムクロックに同期して各種動作を実行する。
【0016】
発振切り替え部14は、通常は、クリスタル発振回路12が発生するクロック信号をシステムクロックとしてマイコン11に入力する。クリスタル発振回路12は高周波数でしかも極めて正確なクロック信号を発生することができるので、クリスタル発振回路12のクロック信号をシステムクロックとすることにより、マイコン11のCPU17は、各種処理を迅速にかつ正確に実行することができる。ところが、クリスタル発振回路12には電源電圧の低下等によって異常が生じることがある。そこで、このようないわゆるリンプホーム時には、発振切り替え部14はCR発振回路13のクロック信号をシステムクロックとしてマイコン11に入力する。これによって、CPU17は処理を継続的に実行可能となる。
【0017】
しかしながら、CR発振回路13はクリスタル発振回路12に比べて精度が劣るので、CR発振回路13のクロック信号をそのままシステムクロックとすると、CPU17の処理能力が低下したり演算結果に誤差が生じたりする可能性がある。そこで、ECU10では、CR発振回路13のクロック信号の誤差を次のようにフラッシュメモリ19に記憶しておき、上記処理能力の低下や誤差の発生を防止している。続いて、このCR発振回路13のクロック信号の誤差に関連してECU10が実行する処理について説明する。
【0018】
ECU10の出荷時には、計測器20を用いて、CR発振回路13のクロック信号の誤差を次のようにして算出する作業が施される。計測器20としてのオシロスコープは、ワンショットパルスが入力された場合にそのワンショットパルスの実際の幅を計測するパルス幅計測機能21と、その計測されたパルス幅等を計測データとして双方向通信等によって外部に出力する外部通信機能22とを標準的に備えている。そこで、ECU10の出荷時には、作業者はECU10の出力ピン11aを計測器20のパルス幅計測機能21に対応するピンに接続し、ECU10の通信ピン11bを計測器20の外部通信機能22に対応するピンに接続する。そして、ECU10に所定の命令を入力することによって、CPU17に、図2(A)に示す補正値算出処理を実行させる。
【0019】
図2(A)に示すように、この補正値算出処理を開始するとCPU17は、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同様)にて、CR発振回路13が出力するクロック信号に、上記システムクロックを強制的に切り替える。続くS3では、タイマ機能16を介して、10msのワンショットパルスを出力ピン11aから出力する。ここでいう「10ms」は、CR発振回路13のクロック信号に基づいて計時したものであり、多少の誤差を含んでいる。更に、続くS5では、通信ピン11bを介して計測器20から計測データを受信するまで待機する。
【0020】
一方、計測器20は、ECU10から上記ワンショットパルスが入力されると、図2(B)に示す処理を実行する。すなわち、上記ワンショットパルスの実際のパルス幅(以下、Tact(ms)とする)を計測し(S51)、続いて、そのパルス幅Tactを計測データとしてECU10に送信する(S53)。
【0021】
すると、マイコン11は通信ピン11bを介して上記パルス幅Tactを計測データとして受信し(S5:YES)、CPU17の処理はS5に続くS7へ移行する。S7では、上記受信したパルス幅Tactに基づき、CR発振補正値を算出する。例えば、Tact=11msであったとすると、
CR発振補正値=10ms/Tactms=10ms/11ms=0.909とする。続くS9では、S7にて算出したCR発振補正値をフラッシュメモリ19に記憶して、処理を終了する。以上の処理により、CR発振回路13のクロック信号の誤差が、その逆数であるCR発振補正値としてフラッシュメモリ19に記憶される。
【0022】
次に、図3は、上記CR発振補正値を用いてCPU17が実際に制御値を算出する場合の処理を表すフローチャートである。なお、図3の処理に対応する制御値としては、例えばガソリンの噴射量を決定する噴射時間の制御値が挙げられる。この種の制御値は、デジタルで演算された制御値を、アナログである噴射時間出力に変換する際に、システムクロックの誤差が反映されてしまう。前述の例では、デジタルである制御値は10msであったものが、実際の出力は11msとなりシステムクロックの誤差を含むこととなる。
【0023】
すなわち、図3に示すように、処理を開始するとCPU17は、先ず、S91にて通常通りの演算によって制御値を算出する。続くS93では、CR発振回路13を使用中であるか否かを判断する。CR発振回路13を使用中でない場合は(S93:NO)、クリスタル発振回路12を使用して正確な処理が実行されているので、S95にて、上記通常通りの演算によって算出された制御値(通常演算制御値という)をそのまま最終制御値として処理を終了する。
【0024】
一方、CR発振回路13を使用中である場合は(S93:YES)、システムクロックに前述の誤差が含まれ、その誤差が出力値にも反映されているものと考えられる。そこで、この場合、処理はS97へ移行し、フラッシュメモリ19から前述のCR発振補正値を読み出し、その補正値を上記通常演算制御値にかけた値を最終制御値として処理を終了する。この処理によって、CR発振回路13のクロック信号をシステムクロックとした場合にも、CPU17の処理能力が低下したり算出された最終制御値に誤差が生じたりするのを良好に抑制することができる。
【0025】
また、ECU10がこのように車両制御用の電子制御回路である場合、計測器20を接続してなされる上記補正値算出処理は、出荷時のみならずディーラでの定期検査時等にも実行してもよい。CR発振回路13のクロック信号の誤差は経時変化を起こすことがあるが、このように定期的に補正値算出処理を実行する場合、上記誤差の経時変化に良好に対応することができ、上記最終制御値に誤差が生じるのを一層良好に抑制することができる。更に、オシロスコープの代わりに車両に搭載可能な計測器20を使用すれば、ECU10に計測器20を常時接続しておき、イグニッションスイッチがON位置まで回動する毎に上記補正値算出処理を実行させることもできる。この場合、上記経時変化に一層良好に対応することができ、上記誤差の発生を更に一層良好に抑制することができる。
【0026】
図4に示すECU30は、マイコン11とほぼ同様の二つのマイコン31,41を備えている。マイコン31には、クリスタル発振回路32またはCR発振回路33のクロック信号が、発振切り替え部34を介してシステムクロックとして入力され、マイコン41には、クリスタル発振回路42またはCR発振回路43のクロック信号が、発振切り替え部44を介してシステムクロックとして入力されている。また、マイコン31,41は、それぞれマイコン11と同様に、タイマ機能36,46、CPU37,47、外部通信機能38,48、及び、フラッシュメモリ39,49を備えている。なお、マイコン31,41のタイマ機能36,46は、計測器20のパルス幅計測機能21と同様の機能も備えている。
【0027】
この場合、例えばCR発振回路33に対するCR発振補正値を算出する場合、マイコン31にCR発振回路33のクロック信号をシステムクロックとして入力すると共に、マイコン41にクリスタル発振回路42のクロック信号をシステムクロックとして入力する。そして、その状態でマイコン31のタイマ機能36からワンショットパルスをマイコン41のタイマ機能46に入力し、そのワンショットパルスの実際のパルス幅Tactを計測データとしてマイコン41からマイコン31に送信すれば、前述のようにCR発振補正値を算出することができる。
【0028】
逆に、マイコン31にクリスタル発振回路32のクロック信号をシステムクロックとして入力すると共に、マイコン41にCR発振回路43のクロック信号をシステムクロックとして入力すれば、CR発振回路43に対するCR発振補正値を算出することができる。
【0029】
このように、一つのECU30(ネットワーク化された一連のECUであってもよい)に設けられた複数のマイコンの内の一つ(例えばマイコン41)がもう一つのマイコン(例えば31)に対する計測装置として機能する場合、前述のように、イグニッションスイッチがON位置まで回動する毎にCR発振補正値を算出する処理等が極めて容易となる。従って、ECU30では、CR発振回路33等のクロック信号の誤差の経時変化に極めて良好に対応することができる。なお、車両制御用の電子制御回路において、CR発振補正値を算出するタイミングとしては、イグニッションスイッチがON位置まで回動する毎の他、イグニッションスイッチがOFF位置からACC位置まで回動する毎、車両が所定距離走行する毎、電子制御回路に所定時間通電がなされる毎、等のように、車両または内燃機関の運転状態に応じた種々のタイミングに設定することができる。
【0030】
一方、前述のように計測器20としてオシロスコープを利用する場合、オシロスコープはパルス幅計測機能21及び外部通信機能22を標準的に備えているので、上記CR発振補正値の算出が極めて手軽に実行できる。
なお、上記各実施の形態において、CR発振回路13,33,43が第2発振回路に、発振切り替え部14,34,44が切り替え手段に、CPU17,37,47が処理手段に、フラッシュメモリ19,39,49が誤差記憶手段に、CPU17,37,47におけるS97の処理に関わる構成が補正手段に、タイマ機能16,36,46がパルス出力手段に、CPU17,37,47におけるS7の処理に関わる構成が誤差算出手段に、ECU30が本発明の電子制御システムに、マイコン31,クリスタル発振回路32,CR発振回路33,及び発振切り替え部34と、マイコン41,クリスタル発振回路42,CR発振回路43,及び発振切り替え部44とが本発明における各電子制御装置に、それぞれ相当する。
【0031】
また、本発明は上記実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、第2発振回路としては、CR発振回路の他、チップレゾネータ(商品名:京セラ製)等の種々の発振回路を適用することができる。但し、CR発振回路はクリスタル発振回路に比べて極めて安価である。このため、上記実施の形態では、システムクロックの供給源を複数設けることによるコストアップを良好に抑制することができる。
【0032】
また、CR発振回路13のクロック信号の誤差は、ECU10に組み込む前に予め他の計測装置で計測しておき、その計測値をフラッシュメモリ19に書き込んでもよい。但し、上記各実施の形態のようにCR発振回路13をECU10に実装した上で上記クロック信号の誤差を計測する場合、その誤差の値が実際の使用時の値と極めて良好に一致し、通常演算制御値の補正を極めて正確に行うことができる。従って、CPU17の処理能力が低下したり算出された制御値に誤差が生じたりするのを一層良好に抑制することができる。しかも、上記実施の形態では、ワンショットパルスを出力すると共にその実際のパルス幅を計測することによって上記誤差を計測しているので、上記誤差の計測処理(補正値算出処理)が極めて容易となるといった効果が生じる。
【0033】
更に、上記各実施の形態では、通常演算制御値にCR発振補正値をかけることによって補正を行っているが(S97)、処理手段の処理を補正する補正手段の構成としては、この他にも種々の形態が考えられる。例えば、CR発振回路13等のクロック信号自体に変形を加えてもよく、制御値の算出(S91)に使用されるデータに補正を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されたECUの構成を表すブロック図である。
【図2】 そのECUの補正値算出処理を表すフローチャートである。
【図3】 そのECUの制御値算出時の処理を表すフローチャートである。
【図4】 本発明が適用された他のECUの構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
10,30…ECU 11,31,41…マイクロコンピュータ
12,32,42…クリスタル発振回路 13,33,43…CR発振回路
14,34,44…発振切り替え部 16,36,46…タイマ機能
17,37,47…CPU 18,22,38,48…外部通信機能
19,39,49…フラッシュメモリ 20…計測器 21…パルス幅計測機能
Claims (2)
- クリスタル発振回路と、
該クリスタル発振回路より精度の劣る第2発振回路と、
上記クリスタル発振回路または上記第2発振回路が発生するクロック信号の内のいずれをシステムクロックとするかを切り替える切り替え手段と、
上記システムクロックに基づいて処理を行う処理手段と、
を備えた電子制御装置を複数備えた電子制御システムであって、
上記各電子制御装置が、
上記第2発振回路が発生するクロック信号の誤差を記憶する誤差記憶手段と、
上記第2発振回路が発生するクロック信号が上記コンピュータのシステムクロックとされるとき、上記誤差記憶手段に記憶された誤差に基づいて上記処理手段の処理を補正する補正手段と、
上記第2発振回路が発生するクロック信号に基づいて、所定幅のワンショットパルスを、該ワンショットパルスの実際のパルス幅を計測する計測装置に対して出力するパルス出力手段と、
上記計測装置によって計測された上記ワンショットパルスの実際のパルス幅に基づき、上記誤差を算出する誤差算出手段と、
を備え、
一つの上記電子制御装置の上記パルス出力手段から上記ワンショットパルスが出力されたとき、上記計測装置としてのもう一つの上記電子制御装置の上記処理手段が、その電子制御装置の上記クリスタル発振回路が発生するクロック信号をシステムクロックとして上記ワンショットパルスの実際のパルス幅を計測することを特徴とする電子制御システム。 - 上記各第2発振回路がCR発振回路であることを特徴とする請求項1記載の電子制御システム。
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