JP2005264824A - 電子制御ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 制御対象機器の仕様に応じて異なるデータを選択する場合であっても、電子制御ユニットの部品点数を増やす必要を無くす。
【解決手段】 電子制御ユニット1は、アクチュエータ4の仕様に拘わらず使用される共通データと、アクチュエータ4の仕様に応じて異なる複数の選択データとを内蔵ROM22に記憶しておき、アクチュエータ4を制御する前に内蔵ROM22に記憶された少なくとも1つの選択データを選択する。これに対し、使用する選択データを判定する場合には、制御部21が異常動作をしていると判定されるP−RUN信号をウォッチドック回路13に出力し、制御部21により、ウォッチドック回路13が制御部21をリセットをする時刻までのリセット判定時間を検出して、使用する選択データを判定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 電子制御ユニット1は、アクチュエータ4の仕様に拘わらず使用される共通データと、アクチュエータ4の仕様に応じて異なる複数の選択データとを内蔵ROM22に記憶しておき、アクチュエータ4を制御する前に内蔵ROM22に記憶された少なくとも1つの選択データを選択する。これに対し、使用する選択データを判定する場合には、制御部21が異常動作をしていると判定されるP−RUN信号をウォッチドック回路13に出力し、制御部21により、ウォッチドック回路13が制御部21をリセットをする時刻までのリセット判定時間を検出して、使用する選択データを判定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各種機器を制御するユニットであって、仕様が異なる機器について共通した処理及び仕様が異なる機器について異なる処理を行う電子制御ユニットに関する。
近年、自動車等の各種車両の電子化が進められており、これにともない、搭載される各種機器を電子制御ユニットによって制御することが行われている。このような電子制御ユニットにおいては、種々の要求に応じて制御プログラムの一部やパラメータ等の仕様を変更したいという要望がある。
例えば、エンジン制御用の電子制御ユニットは、同形式のエンジンの制御に使用される場合であっても、車両の出荷仕向け地、搭載車両の特性、トランスミッション形式といった様々な状況に応じて、仕様を変更することが要求される。このような要望は、エンジン制御用の電子制御ユニットに限られたものではなく、例えば、メータ、オーディオ、トランスミッション、サスペンション、ABS(Anti-lock Brake System)といったように、様々な機器用の電子制御ユニットにも共通に存在するものである。
一方、電子制御ユニットにおいては、コストの観点から、制御プログラムやパラメータを記憶する媒体として、書き換え可能なフラッシュROM(Read Only Memory)を使用するよりも、いわゆるマスクROMをはじめとする書き換え不能ながらも安価に製造可能なメモリを使用したいというニーズが高い。しかしながら、このような安価な記憶媒体を用いて大きなコストメリットを得るには、同一の制御プログラムやパラメータを記憶したものを大量に製造することが必須となるので、仕様の変更要望に応じて個別に製造したいという要求とコストメリットとが矛盾してしまう。
このような問題を解決するために、従来より、例えば特許文献1に記載されたような技術が提案されている。
具体的には、特許文献1には、1種類のマイクロコンピュータによって複数の車種に対応可能な車両の制御方法が開示されている。特に、この車両の制御方法は、データの書き換えが不能な第1の不揮発性メモリに複数車種の制御データを記憶させると共に、データの書き換えが可能な第2の不揮発性メモリに車種を判別するための車種コードを記憶させ、第2の不揮発性メモリから読み出した車種コードに応じて第1の不揮発性メモリ内から該当する制御データを選択し、車両の制御を開始している。
特開平8−319880号公報
ところで、上述した特許文献1に記載された技術においては、データの書き換えが不能な第1の不揮発性メモリを搭載する他に、データの書き換えが可能な第2の不揮発性メモリを搭載することが不可欠である。したがって、この特許文献1に記載された技術においては、第2の不揮発性メモリを部品として購入するコストの他、当該第2の不揮発性メモリをマイクロコンピュータに組み付けてデータを書き込むという製造工程を追加するためのコストが発生し、安価に製造することが困難であるという問題があった。
また、特許文献1に記載された技術においては、第2の不揮発性メモリを電子制御ユニットに内蔵しなければならないので、当該第2の不揮発性メモリを基板に実装することにより製品の小型化が困難となり、また、基板上の部品や配線に関するレイアウトに対する制約が発生してしまうという問題があった。
さらに、特許文献1に記載された技術においては、第2の不揮発性メモリを動作させるための入出力回路や電源回路が必要となり、これに起因して、部品点数やハンダ等による接続箇所が増加することになる。したがって、特許文献1に記載された技術においては、ハードウェア的な故障が発生する確率が大きくなるという問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑みて提案されたものであり、一部の仕様の変更が要求される場合であっても、当該仕様の変更のために部品点数を追加する必要がない電子制御ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る電子制御ユニットは、制御対象機器の仕様に拘わらず使用される共通データと、制御対象機器の仕様に応じて選択的に使用される複数の選択データとを記憶手段に記憶しておき、制御対象機器を制御する前に記憶手段に記憶された少なくとも1つの選択データを選択し、制御手段により、記憶手段に記憶された共通データと、少なくとも1つの選択データを使用して制御対象機器を制御する。
この電子制御ユニットは、通常、制御手段により制御対象機器を制御している場合に、制御手段の動作状態を示す信号を動作状態信号出力手段から監視手段に出力しており、監視手段により、動作状態信号出力手段から出力された信号の反転状態を検出し、当該検出した信号の反転状態に基づいて制御手段が異常であると判定した場合に、制御手段の処理をリセットする。
これに対し、電子制御ユニットは、複数の選択データのうち使用する選択データを判定する場合には、動作状態信号出力手段により、制御手段が異常であると判定される反転状態の信号を監視手段に出力し、制御手段により、動作状態信号出力手段が異常であると判定する反転状態を出力した時刻から監視手段にリセットをされる時刻までのリセット判定時間を検出する。これにより、制御手段は、リセット判定時間に基づいて、制御対象機器の仕様及び使用する選択データを判定して、上述の課題を解決する。
本発明に係る電子制御ユニットによれば、制御対象機器の仕様に拘わらず共通して使用される共通データと、制御対象機器の仕様に応じて選択的に使用される選択データとを単一の記憶手段に記憶し、監視手段のリセット判定時間によって、複数の選択データのうち使用する選択データを判定することができるので、選択データを選択するために部品点数を増加させる必要がない。
以下、本発明を実施するための最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明は、例えば図1に示すように構成されたメータ機器を制御する電子制御ユニット1に適用される。なお、本発明に係る電子制御ユニットは、メータ機器以外の任意の機器を制御する場合であっても適用可能であることはいうまでもなく、ここでは説明の便宜上、メータ機器制御用の電子制御ユニットについて説明するものとする。
[電子制御ユニットの構成]
この実施形態に係る電子制御ユニット1は、図1に示すように、バッテリ2から電力供給を受け、内部に設けられたマイクロコンピュータ11、電源回路12、ウォッチドック回路13及びリセット時間調整用コンデンサ14、入出力回路15を動作させる。これにより、電子制御ユニット1は、メータ機器の指示量をセンサ・スイッチ3から入力すると共に、メータ機器の指示量と共に状態表示されるABSユニット5及びエンジンユニット6から状態信号を入力する。そして、電子制御ユニット1は、センサ・スイッチ3からの信号に基づいてメータ機器を構成するアクチュエータ4を動作させると共に、ABSユニット5及びエンジンユニット6からの信号に基づいて図示しない表示機構等を動作させる。
この実施形態に係る電子制御ユニット1は、図1に示すように、バッテリ2から電力供給を受け、内部に設けられたマイクロコンピュータ11、電源回路12、ウォッチドック回路13及びリセット時間調整用コンデンサ14、入出力回路15を動作させる。これにより、電子制御ユニット1は、メータ機器の指示量をセンサ・スイッチ3から入力すると共に、メータ機器の指示量と共に状態表示されるABSユニット5及びエンジンユニット6から状態信号を入力する。そして、電子制御ユニット1は、センサ・スイッチ3からの信号に基づいてメータ機器を構成するアクチュエータ4を動作させると共に、ABSユニット5及びエンジンユニット6からの信号に基づいて図示しない表示機構等を動作させる。
マイクロコンピュータ11は、その内部に、当該マイクロコンピュータ11を統括的に制御する制御部21と、所定の各種プログラムデータやパラメータを記憶する読み出し専用の内蔵ROM(Read Only Memory)22と、読み出し及び書き込み可能な内蔵RAM(Random Access Memory)23と、時間を計数するタイマ24と、当該マイクロコンピュータ11の外部との間でデータの授受を行う入出力ポート25と、当該電子制御ユニット1と通信バスを介して接続された他の電子制御ユニットとの間で通信を行う通信ポート26とを備える。このマイクロコンピュータ11は、これら各部を内蔵した単一のチップとして構成される。
このマイクロコンピュータ11は、入出力回路15と入出力ポート25を介して接続され、これら入出力ポート25及び入出力回路15を介して、当該電子制御ユニット1の外部に設けられているセンサ・スイッチ3からの信号を入力して検知すると、制御部21により、内蔵ROM22に実装された制御プログラムを実行して、アクチュエータ4を制御する。なお、メータ機器を制御する電子制御ユニット1に対して信号を出力するセンサ・スイッチ3としては、例えば、燃料量を検出する燃料センサ、ヘッドランプの点灯の有無を検出するヘッドランプスイッチ、及びトランスミッションがパーキングの位置にあるか否かを検出するパーキングブレーキスイッチといったように、各種機器の状態を検出するセンサが挙げられる。また、アクチュエータ4としては、燃料計等の各種計器類や、インジケータや警告等を行う各種表示機類が挙げられる。
また、電子制御ユニット1は、通信バス7に接続された通信ポート26を介して、外部の複数の電子制御ユニットとの間で通信を行う。なお、本例においては、ABS(Anti-lock Brake System)を制御するABSユニット5と、エンジンを制御するエンジンユニット6とが、通信バス7に接続されている場合を示している。この場合、マイクロコンピュータ11は、ABSユニット5からは車速を示す車速情報、エンジンユニット6からはエンジンの回転数を示すエンジン回転数情報や冷却水の温度を示す冷却水温度情報を状態信号として取得し、これら情報を運転者に認知可能な表示形態でメータ機器に表示させる。
更に、電子制御ユニット1は、制御対象機器であるメータ機器を構成するアクチュエータ4の動作を制御するに際して、内蔵ROM22に記憶された制御プログラムを制御部21により実行する。この内蔵ROM22に記憶されたデータは、メータ機器の仕様に拘わらず共通して使用される制御内容を記述した共通制御プログラム及び共通パラメータ(共通データ)と、アクチュエータ4の仕様によって選択的に使用される制御内容を記述した複数の選択制御プログラム及び選択パラメータ(選択データ)とからなる。したがって、制御部21は、アクチュエータ4を制御するに際して、複数の選択制御プログラムのうち、何れかの選択制御プログラムを選択して実行するプログラム選択処理を行う。このプログラム選択処理は、後述のウォッチドック回路13の動作を利用して、選択制御プログラムのうち、何れかの選択制御プログラムを選択するかを判定する。なお、このプログラム選択処理の内容については、後述する。
電子制御ユニット1は、バッテリ2からの電力を電源回路12を介してウォッチドック回路13及びマイクロコンピュータ11に供給してマイクロコンピュータ11を動作させて、入出力回路15を介してアクチュエータ4を制御している時に、ウォッチドック回路13及びリセット時間調整用コンデンサ14によりマイクロコンピュータ11の動作状態を監視している。このウォッチドック回路13は、マイクロコンピュータ11が不測の事態によって暴走した場合等、正常に制御することができない状態に陥る事態を監視する監視手段として機能する。
マイクロコンピュータ11は、制御部21により制御プログラムを実行している正常動作時に、入出力ポート25を介して、正負を連続的に反転させた反転状態であるパルス状のP−RUN信号(PR)をウォッチドック回路13に出力し、制御部21が動作していない異常動作時に、正負が反転しない反転状態のP−RUN信号をウォッチドック回路13に出力する。これにより、マイクロコンピュータ11は、制御部21の動作状態を示す信号を出力する動作状態信号出力手段として機能する。
これにより、ウォッチドック回路13は、P−RUN信号を監視し、マイクロコンピュータ11が正常動作状態であるか、異常動作状態であるかを認識し、P−RUN信号が反転せずに異常判定時間TWDにわたって無変化である場合には、マイクロコンピュータ11が異常状態に陥ったと判定する。そして、ウォッチドック回路13は、マイクロコンピュータ11が異常状態に陥ったと判定した場合には、リセット信号RSをマイクロコンピュータ11に供給することによって当該マイクロコンピュータ11をリセットし、異常動作状態から正常動作状態の回復を試みる。
ここで、マイクロコンピュータ11の異常状態を判定するための基準として用いる異常判定時間TWDは、ウォッチドック回路13の特性常数Aと、リセット判定時間を調整するためにウォッチドック回路13と接地端子との間に設けられるリセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDとを用いて、下記式(1)で表される。
TWD[ms]=A×CWD[μF] ・・・(1)
ここで、リセット時間調整用コンデンサ14は、P−RUN信号が正常動作状態であることを示す反転状態である場合には、P−RUN信号によって放充電が繰り返され、P−RUN信号が異常動作状態であることを示す無変化の反転状態である場合には、P−RUN信号によって充電がなされる。
ここで、リセット時間調整用コンデンサ14は、P−RUN信号が正常動作状態であることを示す反転状態である場合には、P−RUN信号によって放充電が繰り返され、P−RUN信号が異常動作状態であることを示す無変化の反転状態である場合には、P−RUN信号によって充電がなされる。
この異常判定時間TWDとして設定する値は、メータ機器の特性上の観点と、マイクロコンピュータ11の異常を確実に検出するという観点から、
a)電子制御ユニット1が異常状態に陥ってから正常状態に復帰するまでにメータ機器の指示の特性上許容される時間(許容最大時間TLM)よりも十分に短いこと
b)マイクロコンピュータ11がP−RUN信号を反転する周期TPRよりも十分に長いこと
の2つの条件を満足する必要がある。したがって、これら異常判定時間TWD、許容最大時間TLM、及び周期TPRの間には、下記の式(2)の関係が成立するようにリセット時間調整用コンデンサ14の容量が設定される。
a)電子制御ユニット1が異常状態に陥ってから正常状態に復帰するまでにメータ機器の指示の特性上許容される時間(許容最大時間TLM)よりも十分に短いこと
b)マイクロコンピュータ11がP−RUN信号を反転する周期TPRよりも十分に長いこと
の2つの条件を満足する必要がある。したがって、これら異常判定時間TWD、許容最大時間TLM、及び周期TPRの間には、下記の式(2)の関係が成立するようにリセット時間調整用コンデンサ14の容量が設定される。
TPR[ms]<TWD[ms]<TLM[ms] ・・・(2)
また、ウォッチドック回路13は、電源回路12からマイクロコンピュータ11に供給される電源電圧VTの監視も行う。具体的には、ウォッチドック回路13は、電源回路12に着脱可能なバッテリ2が接続され、電源電圧VTがマイクロコンピュータ11の動作電圧に達して安定するまでの間にも、リセット信号RSを出力する機能を有する。電源回路12は、バッテリ2からの電圧供給がある間は、常時、電源電圧VTをマイクロコンピュータ11及びウォッチドック回路13に供給する。
また、ウォッチドック回路13は、電源回路12からマイクロコンピュータ11に供給される電源電圧VTの監視も行う。具体的には、ウォッチドック回路13は、電源回路12に着脱可能なバッテリ2が接続され、電源電圧VTがマイクロコンピュータ11の動作電圧に達して安定するまでの間にも、リセット信号RSを出力する機能を有する。電源回路12は、バッテリ2からの電圧供給がある間は、常時、電源電圧VTをマイクロコンピュータ11及びウォッチドック回路13に供給する。
[電子制御ユニットにおけるプログラム選択処理]
つぎに、上述したように構成された電子制御ユニット1のプログラム選択処理について説明する。なお、複数の選択制御プログラムは、メータ機器の仕様の変更要望に対する対応して設けられたプログラムであって、以下の説明では、便宜上、搭載される車両の出荷仕向け地に応じたメータ機器の仕様の変更要望に対して、日本向けの選択制御プログラムと、北米向けの選択制御プログラムとの2種類が内蔵ROM22に格納されている場合について説明する。
つぎに、上述したように構成された電子制御ユニット1のプログラム選択処理について説明する。なお、複数の選択制御プログラムは、メータ機器の仕様の変更要望に対する対応して設けられたプログラムであって、以下の説明では、便宜上、搭載される車両の出荷仕向け地に応じたメータ機器の仕様の変更要望に対して、日本向けの選択制御プログラムと、北米向けの選択制御プログラムとの2種類が内蔵ROM22に格納されている場合について説明する。
具体的には、電子制御ユニット1及びメータ機器が搭載される車両の出荷仕向け地が異なることに起因して、例えば、車速計に表示させる車速をマイル表示又はキロメートル表示とするかといったように、アクチュエータ4の制御内容に関する仕様を変更する必要がある。一方、メータ機器に車速指示機構のみならず、エンジン回転計や燃料計の表示制御を行うような他の制御は、出荷仕向け地が異なる場合であっても同一の仕様の部分が多い傾向にあり、共通制御プログラムによって表示制御等を行う。
したがって、電子制御ユニット1は、搭載される車両の出荷仕向け地が日本と北米である場合には、部品コストの高いマイクロコンピュータ11を仕様の変更要望に応じて個別に製造せずに、2つの出荷仕向け地に対応した2つの選択制御プログラムを単一の内蔵ROM22に格納することで、内蔵ROM22の共用化を図る。そして、電子制御ユニット1は、当該電子制御ユニット1がいずれの出荷仕向け地用として製造されたのかを判別し、これに応じて、使用する選択制御プログラムを選択的に切り替える。
特に、電子制御ユニット1は、出荷仕向け地に応じた選択制御プログラムの切り替えを、ウォッチドック回路13でマイクロコンピュータ11をリセットする時間を決定する特性パラメータである容量CWDを仕様に応じて異なる値に設定されたリセット時間調整用コンデンサ14を用いて行う。
リセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDは、上述したように、上式(2)を満足する範囲内で設定する必要がある。具体的には、リセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDは、周期TPRが10[ms]であり、許容最大時間TLMが100[ms]であるという条件の場合には、異常判定時間TWDが次式(3)を満足するように設定することになる。
10[ms]<TWD[ms]<100[ms] ・・・(3)
したがって、電子制御ユニット1の製造ラインにおいて、北米向けのリセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDと、日本向けのリセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDとを異なる値に設定し、何れかのリセット時間調整用コンデンサ14を搭載することにより、マイクロコンピュータ11の異常状態を判定するための基準として用いる異常判定時間TWDを、これら出荷仕向け地に応じて異なる値とする。
したがって、電子制御ユニット1の製造ラインにおいて、北米向けのリセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDと、日本向けのリセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDとを異なる値に設定し、何れかのリセット時間調整用コンデンサ14を搭載することにより、マイクロコンピュータ11の異常状態を判定するための基準として用いる異常判定時間TWDを、これら出荷仕向け地に応じて異なる値とする。
例えば、北米向けのリセット時間調整用コンデンサ14として0.1[μF]の容量CWDを設定する一方で、日本向けのリセット時間調整用コンデンサ14として0.2[μF]の容量CWDを設定し、ウォッチドック回路13の特性常数Aを「300」とした場合、異常判定時間TWDは、上記式(1)から、北米向けで30[ms]となり、日本向けで60[ms]となる。ここで、これら北米向けの30[ms]及び日本向けの60[ms]という値は、上式(3)を満足しているので、何ら電子制御ユニット1に対する監視性能を損なうことはない。
このように、電子制御ユニット1は、リセット時間調整用コンデンサ14の容量CWD、すなわち、異常判定時間TWDを出荷仕向け地に応じて異なる値に設定することにより、マイクロコンピュータ11によって正確に仕様を判別して切り替えを行うことができる。
具体的には、制御部21は、内蔵ROM22に共通制御プログラムとは別個に格納された所定のプログラム選択用のプログラムを実行し、図2に示すような一連の処理を経ることにより、出荷仕向け地に応じて設けられたリセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDに基づく異常判定時間TWDを検出して当該出荷仕向け地を判別し、これに応じて選択制御プログラムを切り替える。
まず、制御部21は、マイクロコンピュータ11がリセットされると、ステップS1以降の処理を開始する。このマイクロコンピュータ11のリセットが発生する条件としては、
a)電源回路12に対するバッテリ2の初回接続又は交換により、電源電圧VTがマイクロコンピュータ11の動作電圧未満の状態から正常電圧値に達した場合(第1のリセット発生条件)
b)電子制御ユニット1の動作中にP−RUN信号が途絶した場合(第2のリセット発生条件)
の2つの場合がある。
a)電源回路12に対するバッテリ2の初回接続又は交換により、電源電圧VTがマイクロコンピュータ11の動作電圧未満の状態から正常電圧値に達した場合(第1のリセット発生条件)
b)電子制御ユニット1の動作中にP−RUN信号が途絶した場合(第2のリセット発生条件)
の2つの場合がある。
そこで、ここではまず、電子制御ユニット1が初めて車両に搭載されて動作する場合であって、電源回路12に対してバッテリ2が接続された時にリセット動作が発生することにより第1のリセット発生条件が成立した後の動作について説明する。
制御部21は、マイクロコンピュータ11がリセットされると、ステップS1において、リセット判定時間rReset、及び内蔵RAMチェック用変数vRamCheckを記憶する内蔵RAM23内のメモリ領域を指定する変数宣言を行う。ここで、リセット判定時間tResetは、異常判定時間TWDの判定を行うためのタイマ値に相当し、当該リセット判定時間tResetの値が「1」である場合には、タイマ値が100[μs]であることを示す。また、内蔵RAMチェック用変数vRamCheckは、内蔵RAM23に記憶されたデータ値が有効であるか否かを記録する用途に用いられ、当該内蔵RAMチェック用変数vRamCheckが「1」である場合には、データ値が有効であることを示し、当該内蔵RAMチェック用変数vRamCheckが「1」でない場合には、データ値が無効であることを示す。
続いて、制御部21は、ステップS2において、マイクロコンピュータ11でアクチュエータ4の制御処理を行う上で必要となるタイマ24、入出力ポート25、及び通信ポート26の設定を行う図示しない各種レジスタ類を初期化する。このとき、制御部21は、タイマ24の設定用レジスタについては、リセット判定時間tResetの単位と一致させるように初期化を行い、例えば1カウント値を100[μs]としてそのカウント値を「0」に設定する。
続いて、制御部21は、ステップS3において、ステップS1にて指定した内蔵RAM23のメモリ領域に記憶されたデータ値をチェックする。具体的には、制御部21は、リセット判定時間tResetが予め設定した時間MAXTIMEより長いか否か、及び内蔵RAMチェック用変数vRamCheckの値が「1」か否かを判定し、双方が成立している場合(真)には、データ値が正常であると判定する。
なお、時間MAXTIMEは、異常判定時間TWDよりも十分に大きな値を示す定数であり、例えば許容最大時間TLMを100[ms]と設定した場合には、この許容最大時間TLMよりも大きな「1024(102.4[ms])」と予め設定されている。
制御部21は、ステップS3での判定が偽であり、データ値が異常であると判定した場合には、ステップS4の処理へと移行する一方で、ステップS3での判定が真であり、データ値が正常であると判定した場合には、ステップS9の処理へと移行する。
なお、電源回路12に対してバッテリ2が接続された直後における電子制御ユニット1は、内蔵RAM23に意味のあるデータを記憶しておらず、また、ステップS1においては当該内蔵RAM23上の領域を指定するのみでデータの代入を行ってはいないので、リセット判定時間tResetの値、及び内蔵RAMチェック用変数vRamCheckの値が不定値となっている。
したがって、このようなリセット判定時間tReset、及び内蔵RAMチェック用変数vRamCheckを用いた条件に基づいて、データ値が正常であると判定される確率は、各変数についてのメモリ領域のサイズを32ビットとした場合には、(1024/232)×(1/232)=1/254となり、極めて小さい。この確率は、各変数を64ビット等のより大きなサイズに変更することによってさらに小さな値へと容易に変更可能である。
また、初回起動時において内蔵RAM23に記憶される値は、不定値とはいうものの、実際にはハードウェア的な構成に基づいて、例えば「FFFFFFFFh」や「00000000h」といった特定の値をとることが多い。そのため、制御部21は、必然的に、ステップS3での条件が偽であり、データ値が異常であると判定することになる。したがって、制御部21は、第1のリセット発生条件によるリセット時には、ステップS3における判定の結果、ステップS4へと処理を移行する。
次に制御部21は、ステップS4において、P−RUN信号の反転を行ってステップS5、ステップS6〜ステップS8ループ処理に移行する。すなわち、制御部21は、以降のステップS5〜ステップS8では、意図的にP−RUN信号の反転を行わず、P−RUN信号を無変化状態に保持する処理を行って、ウォッチドック回路13にマイクロコンピュータ11が異常であると判定させるP−RUN信号を出力する。
次に制御部21は、ステップS5において、タイマ24による計時を開始させて異常判定時間TWDの計測を開始する。そして、制御部21は、ステップS6、ステップS7及びステップS8をループさせることによって、当該異常判定時間TWDの計測を行う。具体的には、制御部21は、ステップS6において、タイマ24によって計数されるタイマ値をリセット判定時間tResetに代入することにより、ステップS5からの経過時間をリセット判定時間tResetに格納し、ステップS7において、このリセット判定時間tResetへの格納毎に内蔵RAMチェック用変数vRamCheckに「1」を代入し、ステップS8において、タイマ値が異常判定時間TWDに達したか否かの判定を繰り返し行う。
ここで、このステップS6〜ステップS8に亘るループ処理の周回時間TLPは、異常判定時間TWDの計測における時間分解能となる。そのため、出荷仕向け地の相違による当該異常判定時間TWDの差を検出するためには、周回時間TLPを、異常判定時間TWDよりも十分に短く設定しておく。このような周回時間TLPは、マイクロコンピュータ11の処理能力に依存するが、通常は数μsオーダの期間となる。この周回時間TLPは、上述した北米向けと日本向けとにおける出荷仕向け地の相違による異常判定時間TWDの差分30[ms]に対して十分に短い時間である。
このようなループ処理は、P−RUN信号の反転処理が存在しないので、ステップS4から異常判定時間TWDの経過後のステップS8において、ウォッチドック回路13によってリセット信号RSが出力される。これにより、マイクロコンピュータ11は、リセットされてステップS1に処理を戻す。すなわち、このリセット動作は、電子制御ユニット1の動作中にP−RUN信号が途絶した場合に相当するので、上述した第2のリセット発生条件が成立し、再度ステップS1からの処理を行うことになる。
そして、制御部21は、ステップS1乃至ステップS3の処理については上述した内容と同様の処理を行うが、第2のリセット発生条件に基づいて発生したリセット動作によって処理を開始した場合には、内蔵RAM23に記憶されているデータは、リセット発生前に記憶されていた値がそのままバックアップされて保持された値となる。そのため、ステップS3における判定に用いるリセット判定時間tReset、及び内蔵RAMチェック用変数に格納されている値は、それぞれ、リセット発生前にステップS6及びステップS7にて代入された値となる。
ここで、ステップS6にてリセット判定時間tResetに代入された値は、タイマ24によるタイマ値であり、1カウント値を100[μs]としたときのステップS4から異常判定時間TWD経過後のタイマ値である。ただし、リセット判定時間tResetには、ステップS5で要した処理時間と1回のループ処理に要した周回時間TLPとからなる遅延時間が含まれる。この遅延時間は、マイクロコンピュータ11の処理速度によって決まるものであるが、これが例えば400[μs]程度であったとすると、40[μs]/100[μs]の小数点以下を切り上げ、タイマ24による1カウント値分の誤差となる。
したがって、リセット判定時間tResetに代入される値は、北米向けの異常判定時間TWDが30[ms]である場合には、「300」ではなく「299」となり、日本向けの異常判定時間TWDが60[ms]である場合には、「600」ではなく「599」となる。また、ステップS7にて内蔵RAMチェック用変数vRamCheckに代入される値は、毎回「1」である。
これらから、制御部21は、第2のリセット発生条件に基づいて発生したリセット動作によって処理を開始した場合のステップS3において、少なくとも内蔵RAMチェック用変数vRamCheckの値が「1」であるので、ステップS9に処理を進めることになる。
次に制御部21は、ステップS9において、P−RUN信号の反転を行い、ステップS10において、内蔵ROM22に実装されている共通制御プログラムを実行し、北米向け及び日本向けの両方の仕様に共通の処理を行う。
次に制御部21は、ステップS11において、リセット判定時間tResetと定数JUDGEとを比較する。なお、この定数JUDGEとしては、例えば出荷仕向け地別の異常判定時間TWDの中間値として「450」等を設定することにより、北米向けの場合と日本向けの場合とで、リセット判定時間tResetを判定することができる。
すなわち、制御部21は、ステップS11において、リセット判定時間tResetが定数JUDGEよりも小さいか否かを判定する。そして、制御部21は、リセット判定時間tResetが定数JUDGEよりも小さい場合には、北米向けの仕様であると判別し、内蔵ROM22に実装されている複数の選択制御プログラムのうち、北米向けの選択制御プログラムを選択してステップS12へと処理を移行し、北米向けの処理を行う。一方、制御部21は、リセット判定時間tResetが定数JUDGE以上である場合には、日本向けの仕様であると判別し、日本向けの選択制御プログラムを選択してステップS13へと処理を移行し、日本向けの処理を行う。
このように、制御部21は、異常判定時間TWDの相違に基づいて、出荷仕向け地に応じた仕様を正確に判別し、当該出荷仕向け地に応じた適切な処理を行うことが可能となる。また、制御部21は、ステップS12又はステップS13の処理を終了した後に、ステップS9におけるP−RUN信号の反転処理へと戻ることにより、周期的にP−RUN信号を反転させて、パルス状のP−RUN信号をウォッチドック回路13に供給しながら制御を行うことができる。
なお、この実施形態においては、北米向け及び日本向けの2種類の出荷仕向け地に応じて2つの仕様を切り替えるものとして説明したが、電子制御ユニット1においては、リセット時間調整用コンデンサ14の容量CWDの種類を増やすと共に、この種類に応じて図2中ステップS3やステップS11に相当する分岐処理を増やすことにより、任意数の仕様の切り替えを実現することができる。
また、この実施形態においては、出荷仕向け地に応じた仕様の切り替えを、リセット時間調整用コンデンサ14を用いて行うものとして説明したが、マイクロコンピュータ11が動作するクロック周波数を指定する水晶発振子を仕様に応じて異なるものとして、プログラム選択処理を行っても良い。
すなわち、特に図示しないが、マイクロコンピュータ11がP−RUN信号を発生するために用いる水晶発振子を有している場合には、当該水晶発振子からのクロック信号をP−RUN信号としてウォッチドック回路13に供給するように構成し、ウォッチドック回路13によって、水晶発振子により発生したP−RUN信号の周波数を判定して、マイクロコンピュータ11の異常判定及び選択制御プログラムの選択を行う。
例えば、北米向けのマイクロコンピュータ11については、水晶発振子として4[MHz]の発振周波数を有するものを搭載する一方で、日本向けマイクロコンピュータ11については、水晶発振子として1[MHz]の発振周波数を有するものを搭載し、水晶発振子によって発振される信号のパルス数をウォッチドック回路13によってカウントし、当該カウント値がしきい値に達すると、リセット信号RSをマイクロコンピュータ11に出力するようにする。これにより、マイクロコンピュータ11は、水晶発振子からウォッチドック回路13に信号を出力開始した時刻から、リセット信号RSを入力するまでの時刻までの時間をリセット判定時間とし、マイクロコンピュータ11で選択制御プログラムを判別することもできる。
勿論、電子制御ユニット1においては、搭載される車両の出荷仕向け地のみならず、例えば搭載車両の特性やトランスミッション形式といったその他様々な状況に応じて、仕様を変更することもできる。
[実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明を適用した電子制御ユニット1によれば、制御対象機器の仕様に拘わらず共通して使用される共通制御プログラム及びパラメータと、制御対象機器の仕様に応じて選択的に使用される複数の選択制御プログラム及びパラメータとを単一の内蔵ROM22に実装し、電子制御ユニット1の製造時に制御対象機器の仕様に応じて設定されたウォッチドック回路13の異常判定時間TWDをマイクロコンピュータ11で判定することができるので、制御部21で実行すべき選択制御プログラムを正確に認識することができる。
以上詳細に説明したように、本発明を適用した電子制御ユニット1によれば、制御対象機器の仕様に拘わらず共通して使用される共通制御プログラム及びパラメータと、制御対象機器の仕様に応じて選択的に使用される複数の選択制御プログラム及びパラメータとを単一の内蔵ROM22に実装し、電子制御ユニット1の製造時に制御対象機器の仕様に応じて設定されたウォッチドック回路13の異常判定時間TWDをマイクロコンピュータ11で判定することができるので、制御部21で実行すべき選択制御プログラムを正確に認識することができる。
また、この電子制御ユニット1によれば、既存のウォッチドック回路13のマイクロコンピュータ11に対する監視機能を利用して、選択制御プログラムを選択することができ、選択制御プログラムを選択するために部品点数を増加させる必要がないので、コストの低減、製品の小型化、基板上のレイアウトの自由度の向上、及び故障発生率の低減を実現することができる。
更に、この電子制御ユニット1によれば、容量CWDが異なるリセット時間調整用コンデンサ14を制御対象機器の仕様に応じて取り付けるのみで、選択制御プログラムを選択することができ、従来から設けられているウォッチドック回路13及びリセット時間調整用コンデンサ14を用いてプログラム選択処理を行うことができる。
更にまた、この電子制御ユニット1によれば、発振周波数が異なる水晶発振子を制御対象機器の仕様に応じて取り付けるのみで、選択制御プログラムを選択することができ、従来から設けられているウォッチドック回路13及び水晶発振子を用いてプログラム選択処理を行うことができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 電子制御ユニット
2 バッテリ
3 センサ・スイッチ
4 アクチュエータ
5 ABSユニット
6 エンジンユニット
7 通信バス
11 マイクロコンピュータ
12 電源回路
13 ウォッチドック回路
14 リセット時間調整用コンデンサ
15 入出力回路
21 制御部
22 内蔵ROM
23 内蔵RAM
24 タイマ
25 入出力ポート
26 通信ポート
2 バッテリ
3 センサ・スイッチ
4 アクチュエータ
5 ABSユニット
6 エンジンユニット
7 通信バス
11 マイクロコンピュータ
12 電源回路
13 ウォッチドック回路
14 リセット時間調整用コンデンサ
15 入出力回路
21 制御部
22 内蔵ROM
23 内蔵RAM
24 タイマ
25 入出力ポート
26 通信ポート
Claims (3)
- 制御対象機器を制御する電子制御ユニットにおいて、
前記制御対象機器の仕様に拘わらず使用される共通データと、前記制御対象機器の仕様に応じて選択的に使用される複数の選択データとを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された共通データ及び少なくとも1つの選択データを使用して前記制御対象機器を制御する制御手段と、
前記制御手段の動作状態を示す信号を出力する動作状態信号出力手段と、
前記動作状態信号出力手段から前記制御手段が異常であると判定される反転状態の信号を出力した時刻から、前記制御手段をリセットする時刻までのリセット判定時間が、前記制御対象機器の仕様に応じて設定された監視手段とを備え、
前記動作状態信号出力手段は、前記制御手段が異常であると判定される反転状態の信号を前記監視手段に出力し、
前記制御手段は、前記リセット判定時間に基づいて前記制御対象機器の仕様を判定し、前記複数の選択データのうち、使用する選択データを判定することを特徴とする電子制御ユニット。 - 前記監視手段は、前記制御対象機器の仕様に応じた容量であって、前記リセット判定時間に応じた容量のコンデンサを備え、
前記制御手段は、前記コンデンサの容量に基づく前記リセット判定時間を検出して、前記複数の選択データのうち使用する選択データを判定することを特徴とする請求項1に記載の電子制御ユニット。 - 前記制御手段により前記制御対象機器を制御するに際して使用され、前記制御対象機器の仕様に応じて発振周波数が設定された水晶発振子を備え、
前記動作状態信号出力手段は、前記制御手段の動作状態を示す信号として前記水晶発振子により発生する信号を前記監視手段に出力し、
前記監視手段は、前記動作状態信号出力手段からの信号のパルス数をカウントし、当該カウント値に基づいて前記制御手段の処理をリセットし、
前記制御手段は、前記水晶発振子により発生する信号の発振周波数に基づく前記リセット判定時間を検出して、前記複数の選択データのうち使用する選択データを判定することを特徴とする請求項1に記載の電子制御ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004078518A JP2005264824A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 電子制御ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004078518A JP2005264824A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 電子制御ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005264824A true JP2005264824A (ja) | 2005-09-29 |
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ID=35089640
Family Applications (1)
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JP2004078518A Pending JP2005264824A (ja) | 2004-03-18 | 2004-03-18 | 電子制御ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005264824A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008144721A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Hitachi Ltd | 自動車用電子制御装置 |
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-
2004
- 2004-03-18 JP JP2004078518A patent/JP2005264824A/ja active Pending
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