JP2009061987A - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載又は車外から接続された他の機器から受信した情報信号の信憑性を評価できる車両用電子制御装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載又は車外から接続された他の機器(ECU1)から受信した制御用の情報信号に基づいて電装品103を制御する車両用電子制御装置(ECU2)において、前記他の機器(ECU1)から、前記情報信号以外に、該他の機器(ECU1)を駆動する電源(電源回路102a)の状態の信号を入力し、該電源(電源回路102a)の状態の信号に基づいて、前記情報信号の信憑性を評価する構成とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用電子制御装置に関し、特に、車両に搭載又は車外から接続された他の機器から受信した情報信号の信憑性を評価する技術に関する。
車両に搭載された複数の電子制御装置(ECU)が相互通信を行って車載電装品を制御するネットワークとして特許文献1に記載のものでは、ECUが、所定時間内におけるデータの受信の有無に基づき、情報伝送路や他のECUの欠陥による通信異常の診断を行っている。
特開2004−90787号公報
車両に搭載された機器(例えば空調装置)又は車外から接続された機器(例えばテスタ)は、その電源電圧の変動によっても、ECUへ異常な情報信号を送信することがある。
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、ECUは、受信した情報信号の信憑性を評価することはできなかった。
本発明は、以上のような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、車両に搭載又は車外から接続された他の機器から受信した情報信号の信憑性を評価できる車両用電子制御装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1に係る発明は、
他の機器から受信した制御用の情報信号に基づいて電装品を制御する車両用電子制御装置において、
前記他の機器から、前記情報信号以外に、該他の機器を駆動する電源の状態の信号を入力し、該電源の状態の信号に基づいて、前記情報信号の信憑性を評価することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、
前記他の機器は、動作用プログラムを備えるときは、該プログラムを介さずに、電源の状態の信号を前記電子制御装置へ送信することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、
前記他の機器から送信された情報信号の信憑性が低いと評価したとき、該信憑性が低いと評価された情報信号に代えて、該評価時より前に前記他の機器から受信した情報信号、又は、異常時用に設定された情報信号、に基づいて前記電装品を制御するように切り換えることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、
前記他の機器からの情報信号の信憑性が低いとの評価が解消されてから所定時間経過後、該情報信号に基づく電装品の制御を再開することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、前記電源電圧の変動に伴って他の機器から送信される情報信号の信憑性が低下しても、この信憑性低下を容易に評価して、フェールセーフ制御の判断に用いることができる。
請求項2に係る発明によれば、前記他の機器において、該プログラムによる処理でリアルタイムに変化した電源状態の信号が送信されることを回避でき、リアルタイムの電源の状態の信号を送信することで、該他の機器から受信した情報信号の信憑性評価を高精度に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、電子制御装置において、電装品の制御に用いる信号を適切に切り換えることで、該電装品の制御をできるだけ良好に行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、情報信号の信憑性が低いとの評価の解消後十分な時間が経過したのを確認してから、信憑性の高い情報信号に基づく電装品の制御へ復帰することで、電装品の制御に及ぼす影響をより確実に抑えることができる。
以下に、本発明の第1実施形態について説明する。
図1において、他の機器としての電子制御装置(以下、ECUとする)1は、エンジンの運転中に必要な制御を行うECUであり、CPU3と、このCPU3へ電力供給する電源としての電源回路102aと、を備えている。
電源回路102aは、イグニッションキー101を介して、バッテリ201にON/OFFを切換可能に接続されている。
電子制御装置としてのECU2は、ドアロックや時計等運転時以外にも動作する電装品を含む電装品の制御を行うECUであり、CPU4と、このCPU4へ電力供給する電源回路102bと、を備えている。
電源回路102bは、バッテリ201に常時通電状態で接続されている。
そして、これらECU1とECU2とは、情報伝送路を介して相互通信可能に接続されている。
ECU1(CPU3)には、スイッチング信号、アナログ信号及びパルス信号が入力され、ECU1は、これら各信号を動作用プログラムに基づいて処理して、電装品(図示せず)の制御信号を出力すると共に、ECU2の制御に必要な情報信号についてECU2へ送信する。
ここで、必要な情報信号とは、前記ECU1へ入力される各種信号を処理して得られた新たな情報でECU2での制御に必要なものの他、ECU1への入力信号(A/D変換後のもの)の中で、ECU2での制御にも共通して用いる信号を含む。
また、ECU1は、電源回路102aの電圧(電源電圧)をA/D変換してV1を算出し、これをECU2へ送信する。なお、この電圧V1は、前記必要な情報信号と同様に前記動作用プログラムによる処理を経て送信可能であるが、本実施形態では、該動作用プログラムによる処理を経ることなくECU2へ送信する。
ECU2(CPU4)には、上記電圧V1を含んだECU1からの情報信号、その他制御用の信号が入力され、ECU2は、電装品103の制御信号を出力する。
また、ECU2は、電源回路102bの電圧をA/D変換してV2を算出する。
ここで、上記スイッチング信号、アナログ信号及びパルス信号は、例えば図2に示すように、電源回路102aの電圧変動がないとき(所定レベル以下のとき)はECU1で前記動作用プログラムに基づいて正常に処理され、正常な情報がECU2へ送信されるが、電源回路102aの電圧変動があったときは、その影響によりECU1で正常に処理されず、図2に示すように不定な情報がECU2へ送信される。なお、電源回路102aの電圧変動は、イグニッションキー101の操作によって、ECU1とバッテリ201との接続のON/OFFを切り換えるときにも生ずる。
図3は、ECU1による電圧V1の算出及び送信に係るフローを示す。
ステップS101では、電源回路102aの電圧をA/D変換して電圧V1とする。
ステップS102では、電圧V1を送信バッファに書き込み、ECU2へ送信する。
このように、ECU1の電源電圧V1は、ECU1に組み込まれた前記動作用プログラムによる処理を経ることなく、直接ECU2へ送信される。これにより、該動作用プログラムによる処理の遅れで変化した電源電圧信号が送信されることを回避でき、ECU1から出力される情報信号の信憑性評価の精度を確保できる。ただし、本発明は、動作用プログラムを介して送信された電源電圧信号が入力されるものも含む。
図4は、ECU1による電圧V1以外の各種情報の処理及び送信に係るフローを示す。
ステップS111では、各種入力信号をA/D変換する。
ステップS112では、前記入力信号(A/D変換後)を動作用プログラムに従って処理する。
ステップS113では、前記処理によって得られた情報のうち、ECU2での制御に必要な情報を選択し、順次ECU2へ送信する。
ここで、該ECU2での制御に必要な情報としては、例えば、ECU1がエンジンコントロールユニットであってECU2が自動変速機のコントロールユニットである場合は、エンジンのアイドル判定信号や回転速度信号、スロットルバルブの開度信号、エンジンのトルク信号などがある。逆に、ECU1が自動変速機のコントロールユニットであってECU2がエンジンコントロールユニットである例の場合は、自動変速機のギア位置信号、トルクダウン要求信号などがある。
ECU2は、前記ECU1から受信した情報信号に対し、ECU1の電源電圧状態に基づいて信憑性の評価を行い、該評価に基づいて電装品103の制御を行う。
図5は、前記ECU2によるECU1からの情報信号の評価、及びECU2による電装品103の制御フローを示す。
ステップS201では、電源回路102bの電圧をA/D変換して電圧V2とする。
ステップS202では、ECU1から、制御用の各種情報信号と共に電圧V1を受信する。
ステップS203では、ECU1の電圧V1とECU2の電圧V2との差が所定値未満であるかを判定する。
ステップS203で、上記電圧V1とV2との差が所定値未満であると判定したときは、ステップS204に進み、電圧V1が閾値V0以上であるかを判定する。なお、この閾値V0は、ECU1の動作保障電圧を電源回路102aから得るためのものであり、送信情報信号の信憑性評価の対象となるECU(本実施形態ではECU1)に応じて設定される。
ステップS204で電圧V1が閾値V0以上であると判定したときは、ECU1の電源状態が安定しているので、ECU1から出力される前記制御用の情報信号は全て信憑性が高いと判断し、ステップS205に進んで、これら情報信号を制御に用いるようにセットする。
ステップS206では、ステップS205でセットされた正常な各種情報信号に基づいて電装品103の制御を行う。
一方、ステップS203で電圧V1とV2との差が所定値以上であると判定したときは、電源回路102aに所定以上の電圧変動があったと判断し、ステップS207に進む。
また、ステップS204で電圧V1が閾値V0未満であると判定したときも、電源回路102aの電圧がECU1の動作保障電圧よりも低く、ECU1から送信される情報信号の信憑性が低いと判断し、ステップS207に進む。
ステップS207では、ECU1から受信した各種情報信号について、各信号ごとに、電源回路102aの電圧変動に影響される信憑性の低い信号であるかを判定する。
例えば、電圧変動の影響を受けにくいセンサからの信号や、それにより処理された情報、レベル差の大きい2値信号等は、電源回路102aの電圧変動に影響されにくいが、ON−OFF間の中間レベルの値を信号値として用いる多値信号などは、電源回路102aの電圧変動によって信号値が変化しやすく、電源回路102aの電圧変動の影響が大きい。
ステップS207で、前記情報信号が電源回路102aの電圧変動に影響される情報でないと判定したときは、ステップS208に進んで、該情報信号を正常と判定して制御用にセットする。
一方、ステップS207で、ECU1から受信した情報信号が電源回路102aの電圧変動に影響される信号であると判定したときは、電源回路102aの電圧変動によって該情報信号の信憑性が低くなっていると判定し、ステップS209に進む。
ステップS209では、ECU1から受信し信憑性が低いと評価された情報信号については、この信号に代えて、該評価時より前にECU1から受信した同信号の前回値、又は、異常時用に設定された信号(異常時用の信号値)、をセットし、ステップS206に進む。
このとき、ステップS206では、電源回路102aの電圧変動の影響を受けにくい情報信号については、そのまま電装品103の制御に用い、信憑性が低いと判定された情報信号については、前記前回値又は異常時用の信号値を用いて、電装品103の制御を行う。
なお、上記説明では、電圧V1を、電圧V2及び閾値V0の双方と比較しているが、電圧V2の算出及び電圧V1と電圧V2との比較を省略し、電圧V1が閾値V0以上であるかのみ判定する構成としてもよい。このようにしても、ECU1の動作保障電圧を得られるかは判定できるので、前記制御用の情報信号に対して、最低限の信憑性評価を行うことができる。
本実施形態によれば、ECU1が、各種情報信号と共に電源回路102aの電圧V1をECU2へ送信し、ECU2が、電圧V1に基づいて前記情報信号の信憑性を評価することで、該情報信号をECU2において電装品103の制御に用いてよいか、簡易な構成によって効果的に判定することができる。
そして、このような情報信号の信憑性が低い(該情報信号を電装品103の制御に用いた場合の信頼性が低い)と評価されたとき、ECU2において電装品103の制御用信号の切換(前回値又は異常時用の信号値のセット)を行うことで、信憑性の低い情報信号を電装品103の制御に用いるのを回避し、電装品103の制御を支障なく行うことができる。
なお、ECU1とECU2とは相互通信可能なため、情報信号の信憑性を評価する側と評価される側とを交換して、ECU1が、ECU2の送信する情報信号の信憑性を評価することもできるが、常時通電されているECU2を優先して評価する側とするのが望ましい。これは、常時通電されているECU2は、基本的には電圧が安定しており、ECU1の電源立ち上がり時の電圧変動を判定して、フェールセーフを行うことが可能なためである。
また、通電のON/OFFの切換があるECU1は、通電状態のときのみ、ECU2から電圧を受信して、ECU2からの情報信号の信憑性を評価可能である。したがって、ECU2は、イグニッションキー101がON位置にあるときのみ電圧をECU1へ送信するか、又は、より確実に送信情報信号の信憑性評価を受けられるように、電源電圧を極低周期(高い頻度)でECU1へ送信してもよい。
上記説明では、ECU1が、電源回路102aに接続された1つのCPU(CPU3)を備えているが、本発明は、図6に示すように、ECU1が、共通の電源回路102aに接続された複数(例えば2つ)のCPU(CPU3a,3b)を備えた構成にも対応できる。この場合、例えば、CPU3aはエンジンの制御用、CPU3bは自動変速機の制御用、としてECU1へ組み込まれている。そして、CPU3a,3bの電源電圧変動が同時に生じるが、ECU2ではCPU3a,3bから受信する情報信号の信憑性を支障なく評価することができる。
以下に、本発明に含まれる第2実施形態について説明する。
前記第1実施形態では、2つのECUのうち一方の電源電圧変動による送信情報信号の信憑性を、他方によって評価するものであるが、さらに3つ以上のECUで相互通信するシステムにも適用できる。図7に示す第2実施形態では、4つのECUのうちいずれかの送信情報信号の信憑性を、他のECUによって評価する。
また、第2実施形態は、タイマによって、情報信号の信憑性が低い状態の解消後十分な時間が経過したのを確認してから、正常時の電装品制御へ復帰することで、該制御に及ぼす信憑性の低い情報信号の影響をより確実に抑えるものである。
図7に示すように、第2実施形態では、電源としての電源回路(図示せず)に接続された4つのECU11〜14が配設され、ECU11とECU12、ECU12とECU13、ECU13とECU14、ECU14とECU11、が夫々、情報伝送路を介して相互通信可能に接続されている。
ECU11〜14は、前記第1実施形態と同様、電源回路の電圧(電源電圧)をA/D変換し、夫々電圧V11〜V14とする。
そして、ECU12〜14は、前記情報伝送路を介してECU11へ電圧V12〜V14を送信し、ECU11は、算出した電圧V11及び受信した電圧V12〜V14に基づいてECU12〜14の送信する情報信号の信憑性を評価し、該評価の結果に基づいて電装品104の制御信号を出力するようになっている。
図8は、第2実施形態に係るECU11による他のECUから送信される情報信号の信憑性評価、及びECU11による電装品の制御フローを示す。
ステップS301では、電圧V11〜V14の中で、他と大きく異なる異常値があるか(電源電圧の異常があるか)を判定する。
ステップS301で異常値があると判定したときは、ステップS302に進む。
ステップS302では、フラグFが設定されているか(F=1であるか)を判定する。このフラグFは、ECU2において電装品103の制御用信号の切換(前回値又は異常時用の信号値のセット)を行ったときに設定されるものである(ステップS308参照)。
ステップS302でフラグF=1ではない(F=0)と判定したときは、ステップS303に進む。
ステップS303では、電源電圧の異常継続時間を計測するためのタイマTm1をカウントアップして、ステップS304に進む。
ステップS304では、タイマTm1が所定値TM1以上であるかを判定する。
ステップS304でタイマTm1が所定値TM1未満であると判定したときは、電源電圧の異常継続時間が許容範囲内であると判断し、ステップS305に進んで、ECU12〜ECU14から受信した各種情報信号に基づいて電装品104の制御を行う。
一方、ステップS304でタイマTm1が所定値TM1以上であると判定したときは、電源電圧の異常継続時間が長いと判断し、ステップS306に進んで、異常な電源電圧を算出したECU(ここではECU12として説明する)の電源電圧異常をセットし、ステップS307に進む。
ステップS307では、前記第1実施形態と同様に、ECU12から受信し信憑性が低いと評価された情報信号については、この信号に代えて、該評価時より前にECU12から受信した同信号の前回値、又は、異常時用の信号値、をセットして、ステップS308に進む。
ステップS308では、フラグFを設定し(F=1)、ステップS309に進む。
ステップS309では、情報信号の信憑性が低い状態における電装品104の制御から正常時の電装品104の制御へ復帰するためのタイマTm2をリセットして、ステップS305に進む。
このとき、ステップS305では、電源電圧変動の影響を受けにくい情報信号については、そのまま電装品104の制御に用い、信憑性が低いと判定された情報信号については、前記前回値又は異常時用の信号値を用いて、電装品104の制御を行う。
ステップS301で、電圧V11〜V14の中で、異常値がないと判定したときは、ステップS310に進む。
ステップS310では、フラグFが設定されているか(F=1であるか)、即ち、ステップS308において前回値又は異常時用の信号値がセットされているか、を判定する。
ステップS310で、F=1でない(F=0)と判定したときは、これら前回値又は異常時用の信号値を用いずに正常な電装品104の制御が可能であると判断し、ステップS305に進み、ECU13,14のほかECU12から送信された正常な各種情報信号に基づいて電装品104の制御を行う。
一方、ステップS310で、F=1であると判定したときは、ステップS311に進む。
ステップS311では、前記タイマTm1をリセットして、ステップS312に進む。
ステップS312では、前記タイマTm2をカウントアップして、ステップS313に進む。
ステップS313では、タイマTm2が所定値TM2以上であるかを判定する。
ステップS313でタイマTm2が所定値TM2未満であると判定したときは、電源電圧の異常な状態(ECU12から送信される情報信号の信憑性が低い状態)が解消してから十分な時間が経過しておらず、電源電圧の安定が確認できていないと判断し、ステップS305に進む。
このとき、ステップS305では、電源電圧変動の影響を受けにくい情報信号については、そのまま電装品104の制御に用い、信憑性が低いと判定された情報信号については、前記前回値又は異常時用の信号値を用いて、電装品104の制御を継続する。
一方、ステップS313でタイマTm2が所定値TM2以上であると判定したときは、電源電圧の異常な状態が解消してから十分な時間が経過したことで、ECU12から送信される情報信号が十分な信憑性を有していると判断し、ステップS314に進む。
ステップS314では、ステップS307においてセットされた前記前回値又は異常時用の信号値をクリアし、ステップS315に進む。
ステップS315では、ステップS308で設定されたフラグFを解除し(F=0)、ステップS305に進む。
このとき、ステップS305では、ECU13,14のほかECU12から送信された正常な各種情報信号に基づいて電装品104の制御を行う。これにより、信憑性が十分に確保された最新の情報信号に基づいて、精度の高い電装品104の制御へ復帰する。
第2実施形態によれば、3つのECUが、各種情報信号と共に電源電圧を他の1つのECUへ送信し、該1つのECUによって、前記電源電圧に基づいて3つのECUの送信した情報信号の信憑性を並行して評価することで、評価対象のECUが多数あっても、各ECUから送信される情報信号の信憑性低下を効率的に判定することができる。
また、タイマTm2によって電源電圧の異常な状態(ECU12から送信される情報信号の信憑性が低い状態)の解消後十分な時間が経過したのを確認してから、前記前回値又は異常時用の信号値をクリアして、正常時の電装品104の制御へ復帰することで、電装品104の制御に及ぼす信憑性の低い情報信号の影響をより確実に抑えることができる。
なお、前記第1実施形態同様、常時通電されているECUが、優先して、通電のON/OFFの切換があるECUから送信される情報信号の信憑性を評価するようにしてもよい。
あるいは、他のECUと比べて電力消費が少ないECU又は駆動時に電源回路から供給される負荷電力が少ないECUがあれば、該電力消費が少ないECU又は負荷電力が少ないECUが、優先して他のECUの送信情報信号の信憑性評価を行うようにしてもよい。これは、電力消費が少ないECU又は負荷電力が少ないECUは、要求負荷電力が低下したときの電源電圧の低下幅が小さく、基本的には電圧が安定しており、他のECUの電圧変動を判定して、フェールセーフを行うことが可能なためである。
また、車両の停止状態からの始動による電圧変動、車両の運転状態からの停止による電圧変動、各電源回路に起因する電圧変動、などのように電源電圧変動(情報信号の信憑性低下)の要因が異なる各ケースに応じて、電源電圧変動の影響を受けにくい機能を有したECUがあれば、このECUが優先して他のECUの送信情報信号の信憑性評価を行うようにしてもよい。これにより、電源電圧変動の影響を受けやすいECUに対し、優先して、最も正確に送信情報信号の信憑性評価を行うことができ、情報信号に基づく電装品104の制御の精度を確保できる。なお、該電源電圧変動の影響の受けにくさは、各電源回路の容量等によって決まる。
本発明に係る電子制御装置は、車両に搭載又は車外から接続された他の機器から送信される情報信号の信憑性を評価するものである。したがって、該他の機器は、上記説明のECUに限られず、電子制御装置を含む複数の車載機器で構成された多重通信ネットワークにおいて、該電子制御装置へ情報信号を送信し該電子制御装置によって情報信号の信憑性を評価される他の車載機器としてもよい。該複数の車載機器には、例えば、エンジン、自動変速機、ABS、ステアリング、防盗装置、空調装置、カーナビゲーション装置等が該当する。その他、車外から接続されたテスタや計測装置も、該他の機器に該当し、これらの計測値信号の信憑性も評価することができる。
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の車両用電子制御装置において、
前記他の機器も、他の電子制御装置から受信した電源の状態の信号に基づいて、該他の電子制御装置から送信される制御用の情報信号の信憑性を評価する電子制御装置であり、
これら各電子制御装置の間で相互に制御用の情報信号と夫々の電源の状態の信号とを通信し、夫々他方の電源の状態の信号に基づき、他方から送信される情報信号の信憑性を評価することを特徴とする。
上記発明によると、前記他の機器及び前記電子制御装置が、互いに相手側の送信する情報信号の信憑性を評価することができる。
(ロ)(イ)に記載の車両用電子制御装置において、
常時通電されている電子制御装置が、優先して前記他の電子制御装置が送信する情報信号の信憑性を評価することを特徴とする。
常時通電されている電子制御装置は、基本的には電圧が安定している。したがって、上記発明によると、通電又は通電停止の切換がある電子制御装置の電源立ち上がり時の電圧変動を判定して、フェールセーフを行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るシステム構成を示す図 図1に係る他の機器の電源電圧及び該他の機器が送信する各種信号のタイミングチャート 図1に係る他の機器による電源電圧の算出及び送信に係るフローを示す図 図1に係る他の機器による電源電圧以外の各種情報の処理及び送信に係るフローを示す図 図1に係る電子制御装置による電装品の制御フローを示す図 本発明の第1実施形態の変形形態を示す図 本発明の第2実施形態に係るシステム構成を示す図 図7に係る電子制御装置による電装品の制御フローを示す図
符号の説明
1 ECU(他の機器)
2 ECU(電子制御装置)
11 ECU(電子制御装置)
12 ECU(他の機器)
13 ECU(他の機器)
14 ECU(他の機器)
102a 電源回路(電源)
102b 電源回路(電源)
103 電装品
104 電装品

Claims (4)

  1. 他の機器から受信した制御用の情報信号に基づいて電装品を制御する車両用電子制御装置において、
    前記他の機器から、前記情報信号以外に、該他の機器を駆動する電源の状態の信号を入力し、該電源の状態の信号に基づいて、前記情報信号の信憑性を評価することを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 前記他の機器は、動作用プログラムを備えるときは、該プログラムを介さずに、電源の状態の信号を前記電子制御装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の車両用電子制御装置。
  3. 前記他の機器から送信された情報信号の信憑性が低いと評価したとき、該信憑性が低いと評価された情報信号に代えて、該評価時より前に前記他の機器から受信した情報信号、又は、異常時用に設定された情報信号、に基づいて前記電装品を制御するように切り換えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用電子制御装置。
  4. 前記他の機器からの情報信号の信憑性が低いとの評価が解消されてから所定時間経過後、該情報信号に基づく電装品の制御を再開することを特徴とする請求項3に記載の車両用電子制御装置。
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JP2014110666A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Toyota Motor Corp 放電制御システム及び放電装置
JP2017228159A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 新電元工業株式会社 制御装置、および制御装置の制御方法
WO2023233611A1 (ja) * 2022-06-02 2023-12-07 日立Astemo株式会社 電子制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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