JP2003229873A - 車両制御システム及び車両用電子制御装置 - Google Patents

車両制御システム及び車両用電子制御装置

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JP2003229873A
JP2003229873A JP2002025087A JP2002025087A JP2003229873A JP 2003229873 A JP2003229873 A JP 2003229873A JP 2002025087 A JP2002025087 A JP 2002025087A JP 2002025087 A JP2002025087 A JP 2002025087A JP 2003229873 A JP2003229873 A JP 2003229873A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易で且つ安価な構成を用いつつ、異常検出情
報を適切に記憶保持すること。 【解決手段】車両制御システムでは、通信ライン30を
介して複数のECU10,20が接続されている。各々
のECU10,20は各自に異常検出機能を備える。複
数のECU10,20のうち何れか一つのECUは、時
間情報の基準となる基準信号を送信する。また、各EC
U10,20は、基準信号受信の履歴(受信回数)を記
憶すると共に所定の時間間隔でカウント動作を行い、当
該ECU10,20での異常発生の検出時にその時点で
の基準信号受信の履歴とカウンタ値とを共に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常検出機能を備
える複数の電子制御装置が通信ラインを介して接続され
てなる車両制御システム、及び該車両制御システムを構
成する車両用電子制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の電子制御装置(EC
U)が通信ラインを介して接続されてなる車両制御シス
テムが具体化されており、各電子制御装置では各種セン
サやアクチュエータ等の異常検出(故障診断)が実施さ
れる。また、各電子制御装置での異常発生の検出時には
異常発生の時期を特定する必要があるが、その特定方法
として、所定の1つの電子制御装置から時刻情報を通信
ラインに送出し、各電子制御装置は異常発生の検出時に
各種データと受信した時刻データとを共に記憶する技術
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、送信する時刻情報データとして何を用いるか
が重要な問題になる。例えば、現在時刻の管理にタイマ
ICを用いた場合、該タイマICは常時作動している必
要があるが、電源は主にバッテリであるため、バッテリ
の着脱により時刻が不正になるという問題が生じる。ま
た、ナビゲーションシステムの時刻を利用する場合、G
PS衛星からの信号により時刻データを得るため、バッ
テリの着脱に関わらず正確な時刻データを得ることがで
きる。ところが、GPS受信装置との連携が前提となっ
ており、システムが複雑になると共に高額化を招くとい
う問題が生じる。
【0004】また、時刻情報を通信ラインに送出する上
記技術では、その都度の時刻情報を一定間隔(例えば1
秒毎)で送出し続けるため、時刻情報のデータそのもの
により通信負荷が増大するという問題が生じる。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、簡易で且つ安価
な構成を用いつつ、異常検出情報を適切に記憶保持する
ことができる車両制御システム及び車両用電子制御装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の車両制
御システムでは、通信ラインを介して複数の電子制御装
置が接続されており、各々の電子制御装置が異常検出機
能を備える。通信ライン上には基準信号送信手段が設け
られ、該送信手段により、時間情報の基準となる基準信
号が通信ライン上に送出される。また、複数の電子制御
装置では、基準信号受信の履歴が記憶されると共に(受
信履歴記憶手段)、所定の時間間隔でカウント動作が行
われる(カウンタ手段)。更に、当該電子制御装置での
異常発生の検出時にその時点での基準信号受信の履歴と
前記カウンタ手段の値とが共に記憶される(異常情報記
憶手段)。
【0007】異常検出時の各種データが基準信号受信の
履歴とカウンタ手段の値と共に記憶できるため、各電子
制御装置において複数の異常が発生する場合にも、それ
ら異常発生の時系列を正確に把握することが可能とな
る。故に、複数の異常の前後関係が明確になり、ひいて
は異常検出結果の解析が容易となる。また、異常検出情
報を記憶する際、そのための構成が複雑になったり時刻
を管理する専用機器を要したりすることもない。以上の
ことから、本発明では簡易で且つ安価な構成を用いつ
つ、異常検出情報を適切に記憶保持することができるよ
うになる。
【0008】請求項2に記載の発明では、前記基準信号
送信手段が定期的に基準信号を送信するため、例えば基
準信号の受信回数から同信号の受信時刻が把握でき、結
果として異常発生の時刻を正しく把握することができ
る。勿論、基準信号送信の周期は、カウンタ手段による
動作周期よりも充分に長い時間である。
【0009】請求項3に記載の発明では、前記複数の電
子制御装置のうち、何れか一つの電子制御装置が前記基
準信号送信手段を兼ねる。そのため、基準信号送信手段
を別途要することもなく、構成が簡素化できる。
【0010】請求項4に記載の発明では、前記基準信号
を受信したタイミングで前記カウンタ手段をクリアす
る。この場合、カウンタ手段の値は基準信号受信からの
経過時間を示すこととなり、異常発生順序の特定が容易
になる。また、カウンタ手段として用意するバイト数が
小さくできる。
【0011】上記請求項4の発明では請求項5に記載し
たように、前記基準信号送信手段は、何れかの電子制御
装置における異常発生の検出の都度、基準信号を各電子
制御装置に送信し、受信側の各電子制御装置では基準信
号の受信時にその受信回数を算出して記憶する構成であ
っても良い。この場合、基準信号の受信回数が累積異常
検出回数となると共に、カウンタ手段の値が直前の異常
検出からの経過時間となり、異常発生順序の特定が容易
になる。
【0012】請求項6に記載の発明では、基準信号受信
側の各電子制御装置において前記カウンタ手段の動作周
期が個別に設定される。つまり、電子制御装置によって
は故障診断の精度要求が異なることがあり、例えば精度
要求が比較的ラフなものについてはカウンタ手段の動作
周期を大きくする。これにより、精度要求を満たしつ
つ、処理負荷の軽減を図ることができる。
【0013】請求項7に記載の発明では、各電子制御装
置への電源投入時において前記基準信号送信手段が基準
信号送信の履歴を各電子制御装置に送信し、受信側の各
電子制御装置では、基準信号送信の履歴と自身で記憶保
持する基準信号受信の履歴とを照合した結果、不一致で
あれば基準信号送信の履歴により基準信号受信の履歴を
更新する。この場合、各電子制御装置で基準信号受信の
履歴にずれが生じ不揃えとなっても、そのずれが適正に
修復できる。故に、異常情報(基準信号受信の履歴)の
信頼性が向上する。
【0014】請求項8に記載の発明では、前記基準信号
送信手段は、基準信号を送信することに代えて、基準信
号送信の履歴情報を各電子制御装置に送信し、受信側の
各電子制御装置では、基準信号送信の履歴情報を基準信
号受信の履歴として記憶する。この場合、受信側の各電
子制御装置では、基準信号受信の履歴として受信回数を
算出する等の処理が不要となる。また、各電子制御装置
において基準信号受信の履歴のずれが防止できる。
【0015】一方、請求項9に記載の車両用電子制御装
置は、異常検出機能を備え、通信ラインを介して外部装
置と通信可能に接続される。そしてこの電子制御装置で
は、時間情報の基準となる基準信号を前記外部装置より
受信してその受信履歴を記憶すると共に(受信履歴記憶
手段)、所定の時間間隔でカウント動作を行う(カウン
タ手段)。また、異常発生の検出時にその時点での基準
信号受信の履歴と前記カウンタ手段の値とを共に記憶す
る(異常情報記憶手段)。
【0016】異常検出時の各種データが基準信号受信の
履歴とカウンタ手段の値と共に記憶できるため、複数の
異常が発生する場合にも、それら異常発生の時系列を正
確に把握することが可能となる。故に、複数の異常の前
後関係が明確になり、ひいては異常検出結果の解析が容
易となる。また、異常検出情報を記憶する際、そのため
の構成が複雑になったり時刻を管理する専用機器を要し
たりすることもない。以上のことから、本発明では簡易
で且つ安価な構成を用いつつ、異常検出情報を適切に記
憶保持することができるようになる。
【0017】請求項10に記載の発明では、前記基準信
号を受信したタイミングで前記カウンタ手段をクリアす
る。この場合、カウンタ手段の値は基準信号受信からの
経過時間を示すこととなり、異常発生順序の特定が容易
になる。また、カウンタ手段として用意するバイト数が
小さくできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、
車両制御システムとして複数の電子制御装置(ECU)
が車両に搭載されており、各ECUが通信ラインを介し
て相互に通信可能に接続されている。以下には、当該シ
ステムで何らかの異常が発生した時にその異常検出情報
を正確に記憶保持することができる技術について説明す
る。
【0019】図1は、本実施の形態おける車両制御シス
テムの概略構成を示したものである。ECU10,2
0,…は周知のエンジンECU、トランスミッションE
CU等であり、これら各ECU10,20は通信ライン
30を介して通信可能に接続されている。
【0020】ECU10は、マイクロコンピュータ1
1、通信インターフェイス12、記憶装置13、入力回
路14及び出力回路15を備えており、そのうちマイク
ロコンピュータ11はCPU11a、ROM11b、R
AM11cを備える。入力回路14は各種センサ16の
検出信号を取り込み、出力回路15は各種アクチュエー
タ17に対して駆動信号等を出力する。
【0021】また、ECU20も同様に、マイクロコン
ピュータ21、通信インターフェイス22、記憶装置2
3、入力回路24及び出力回路25を備えており、その
うちマイクロコンピュータ21はCPU21a、ROM
21b、RAM21cを備える。入力回路24は各種セ
ンサ26の検出信号を取り込み、出力回路25は各種ア
クチュエータ27に対して駆動信号等を出力する。
【0022】ここで、各ECU10,20のマイクロコ
ンピュータ11,21はそれぞれ異常検出機能を有して
おり、各自に各種センサ16,26や各種アクチュエー
タ17,27等の異常を検出する。また、記憶装置1
3,23は電気的に書込み/消去可能な不揮発性メモリ
(EEPROM)等で構成され、この記憶装置13,2
3に異常発生時の異常検出情報等が随時記憶されるよう
になっている。
【0023】次に、本実施の形態の特徴的な作用につい
て説明する。本実施の形態では、複数のECU10,2
0等のうち何れか一つのECUが定期的に基準信号を通
信ライン30に送出し、該基準信号を他のECUが受信
する構成となっている。なお以下の説明では、ECU1
0を基準信号送信側として動作させ、他のECU(ここ
では代表してECU20)を基準信号受信側として動作
させる。すなわちこの場合、ECU10が特許請求の範
囲に記載した「基準信号送信手段」に相当する。動作の
概要を図6のタイムチャートを用いて説明する。
【0024】図6に示すように、基準信号が定期的(本
実施の形態では1時間毎)にECU10から送出され
る。基準信号送信の都度、送信側のECU10では基準
信号送信回数がカウントされると共に、受信側のECU
20では基準信号受信回数がカウントされる。経過時間
カウンタは各ECUで各自カウントアップされるカウン
タであり、基準信号の送信又は受信に際しクリアされ
る。
【0025】この場合、例えばタイミングt1,t2で
何らかの異常が発生しそれが検出されると、各タイミン
グでの基準信号送信回数、基準信号受信回数、経過時間
カウンタの各値が記憶装置13,23に記憶されるよう
になっている。因みに、この種の車両制御システムで
は、1つの異常が発生するとそれに伴い他の異常が誘発
され、短時間に複数の異常が発生することが考えられ
る。なお、基準信号送信回数が「基準信号送信の履歴」
に、基準信号受信回数が「基準信号受信の履歴」に相当
する。
【0026】次いで、各ECUによる処理手順を図2〜
図5のフローチャートを用いて順に説明する。図2は、
基準信号の送信回数及び受信回数をカウントするための
基準信号処理を示すフローチャートであり、(a)は基
準信号送信側であるECU10の処理、(b)は基準信
号受信側であるECU20の処理を示す。図2(b)の
処理により「受信履歴記憶手段」が実現される。
【0027】(a)は所定時間毎(例えば1時間毎)に
実施される周期処理である。先ずステップ101では、
基準信号送信回数を記憶装置13から読出し、ステップ
102では、通信ライン30上の受信側ECUに基準信
号を送信する。そして、送信回数が所定のMAX値未満
(ステップ103がYES)であることを条件に、ステ
ップ104で基準信号送信回数をカウントアップし、続
くステップ105でその基準信号送信回数を記憶装置1
3に書込む。その後、ステップ106では、基準信号送
信後の経過時間を表す経過時間カウンタをクリアする。
【0028】また、(b)は基準信号を受信したタイミ
ングで起動される処理である。先ずステップ201で
は、基準信号受信回数を記憶装置23から読出す。そし
て、受信回数が所定のMAX値未満(ステップ202が
YES)であることを条件に、ステップ203で基準信
号受信回数をカウントアップし、続くステップ204で
その基準信号受信回数を記憶装置23に書込む。その
後、ステップ205では、基準信号受信後の経過時間を
表す経過時間カウンタをクリアする。
【0029】図3は、経過時間カウンタのカウント処理
を示すフローチャートであり、これは各ECUで所定時
間毎(例えば1ms毎)に実行される周期処理である。
この処理により「カウンタ手段」が実現され、基準信号
発生後の経過時間が計測される。
【0030】図3において、ステップ301では、経過
時間カウンタの値が所定のMAX値未満であるか否かを
判別し、MAX値未満の場合、ステップ302で経過時
間カウンタをカウントアップする。MAX値以上であれ
ばオーバーフローを避けるためカウントアップせずにM
AX値を保持する。
【0031】経過時間カウンタがMAX値を保持してい
た場合は正しい時間が得られないが、本カウンタがMA
X値に達する前に次の基準信号によりクリアされるよう
基準信号の送信周期及び経過時間カウンタのバイト長が
決められれば、当該カウンタがMAX値に達することは
ない。例えばカウンタとして用いる変数を4バイト長と
した場合、1ms周期の割込み処理で連続約49.7日
間計時でき、基準信号の送信周期を長くとっても事実上
十分な時間が計時できる。
【0032】図4は、各ECUでの故障診断処理を示す
フローチャートである。以下、基準信号受信側であるE
CU20の処理として説明する。この処理により「異常
情報記憶手段」が実現される。
【0033】本故障診断処理は制御メイン処理から周期
的に実行され、ステップ401では、各種センサ26か
らの信号等に基づいて故障診断を行う。故障診断結果の
結果、ステップ402で異常なしと判定された場合は、
エンジン制御や変速制御など、各ECUのメイン制御処
理にそのまま移行する。また、ステップ402で異常あ
りと判定された場合はステップ403に移行し、基準信
号受信回数を記憶装置23から読出し、続くステップ4
04で故障診断データを基準信号受信回数、経過時間カ
ウンタの値と共に記憶装置23に格納する。最後に、ス
テップ405では、所定のフェイルセーフ動作を実現す
るためのフェイルセーフ値を適宜設定する。なお、基準
信号送信側のECU10についても同様に故障診断処理
が行われる。
【0034】上記図4の処理では、異常発生毎において
故障診断データと共に基準信号受信回数(又は送信回
数)及び経過時間カウンタの値が記憶装置に記憶される
ため、異常が複数発生する場合にも、各異常の相対的な
発生タイミングが明確になる。つまり、後々の故障解析
時には、故障診断データ、基準信号受信回数(又は送信
回数)、経過時間カウンタからなる異常検出情報が読み
出され、各異常の発生順序(時系列)が特定される。
【0035】一方で、図5は各ECUでの起動時処理を
示すフローチャートであり、(a)は基準信号送信側で
あるECU10の処理、(b)は基準信号受信側である
ECU20の処理を示す。
【0036】(a)はIGスイッチを介してのECU1
0への電力投入時に起動される。ステップ501では、
その時点までの基準信号送信回数を記憶装置13から読
出し、ステップ502では、通信ライン30上の受信側
ECUに基準信号送信回数を送信する。
【0037】また、(b)も同様に、IGスイッチを介
してのECU20への電力投入時に起動され、ステップ
601では、その時点までの基準信号受信回数を記憶装
置23から読出し、bとして保持する。ステップ602
では、ECU10からの基準信号送信回数をaとして受
信し、ステップ603でa,bの一致を確認する。不一
致の場合、なんらかの原因で送信側と受信側の回数の記
憶にズレがあったことになるため、ステップ604で送
信側の値aを基準信号受信回数として記憶装置23に記
憶する。図5の処理によれば、各ECU10,20で基
準信号受信回数にずれが生じ不揃えとなっても、そのず
れが適正に修復できる。
【0038】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (1)各ECU10,20において複数の異常発生が検
出される場合にも、それら全ての異常発生の時系列を正
確に把握することが可能となる。故に、複数の異常の前
後関係が明確になり、ひいては異常検出結果の解析が容
易となる。また、異常検出情報を記憶する際、そのため
の構成が複雑になったり時刻を管理する専用機器を要し
たりすることもない。以上のことから、本実施の形態で
は簡易で且つ安価な構成を用いつつ、異常検出情報を適
切に記憶保持することができるようになる。その他、従
来技術に対してバッテリが外されても問題が生じない、
通信負荷が軽減されるといったメリットが達成される。
【0039】(2)定期的に基準信号が送信される構成
としたため、基準信号受信回数から同信号の受信時刻が
把握でき、結果として異常発生の時刻を正しく把握する
ことができる。
【0040】(3)複数のECU10,20のうち、何
れか一つのECUから基準信号が送信されるため、基準
信号送信手段を別途要することもなく、構成が簡素化で
きる。
【0041】(4)基準信号を受信したタイミングで経
過時間カウンタがクリアされるため、カウンタ値が基準
信号受信からの経過時間を示すこととなり、異常発生順
序の特定が容易になる。また、経過時間カウンタとして
用意するバイト数が小さくできる。
【0042】(5)各ECU10,20への電源投入時
に、各ECU10,20での基準信号受信回数を一致さ
せるための処理が実施されるので、異常情報としての基
準信号受信回数の信頼性が向上する。
【0043】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。特定のECUから基準信号が送信される構
成に代えて、基準信号送信回数(基準信号送信の履歴情
報)を各ECUに送信し、受信側の各ECUでは、基準
信号送信回数を基準信号受信回数(基準信号受信の履
歴)として記憶する構成であっても良い。この場合、受
信側の各ECUでは、基準信号受信回数を算出する等の
処理が不要となる。また、各ECUにおいて基準信号受
信回数のずれが防止できる。
【0044】基準信号受信側の各ECUにおいて経過時
間カウンタの動作周期が個別に設定される構成であって
も良い。つまり、ECUによっては故障診断の精度要求
が異なることがあり、例えば精度要求が比較的ラフなも
のについては経過時間カウンタの動作周期を大きくす
る。これにより、精度要求を満たしつつ、処理負荷の軽
減を図ることができる。
【0045】上記実施の形態では、基準信号を定期的
(1時間毎)に発生させる構成としたが、同基準信号を
不定期に発生させる構成であっても良い。要は時間差を
もって基準信号が送信される構成であれば良い。
【0046】何れかのECUにおける異常発生の検出の
都度、基準信号を各ECUに送信し、受信側の各ECU
では、基準信号の受信時にその受信回数を算出して記憶
装置(EEPROM)に記憶する構成であっても良い。
つまり、基準信号を定期的又は不定期に発生させる構成
に代えて、異常発生の検出時に基準信号を発生させる構
成とする。但し、基準信号の時間間隔によっては両者の
併用も可能である。この場合、基準信号の受信回数が累
積異常検出回数となると共に、経過時間カウンタの値が
直前の異常検出からの経過時間となり、異常発生順序の
特定が容易になる。
【0047】上記実施の形態では、基準信号受信の履歴
(又は送信の履歴)として受信回数(又は送信回数)を
記憶保持する構成としたが、履歴が残る構成であれば、
それ以外の構成としても良い。
【0048】上記実施の形態では、特定のECUにより
基準信号送信手段を構成したが、各種ECUとは別に基
準信号送信手段を構成しても良い。例えば、タイマIC
等の外部装置により基準信号送信手段を構成し、該外部
装置(タイマIC)から通信ライン上に定期又は不定期
で基準信号を送出させるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における車両制御システムの
概要を示す構成図。
【図2】各ECUでの基準信号処理を示すフローチャー
ト。
【図3】経過時間カウンタのカウント処理を示すフロー
チャート。
【図4】故障診断処理を示すフローチャート。
【図5】各ECUでの起動時処理を示すフローチャー
ト。
【図6】動作説明のためのタイムチャート。
【符号の説明】
10,20…ECU、11,21…マイクロコンピュー
タ、13,23…記憶装置、30…通信ライン。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信ラインを介して複数の電子制御装置が
    接続され、各々の電子制御装置が異常検出機能を備えた
    車両制御システムにおいて、 前記通信ライン上に設けられ時間情報の基準となる基準
    信号を送信する基準信号送信手段を備えると共に、前記
    複数の電子制御装置が、基準信号受信の履歴を記憶する
    受信履歴記憶手段と、所定の時間間隔でカウント動作を
    行うカウンタ手段と、当該電子制御装置での異常発生の
    検出時にその時点での基準信号受信の履歴と前記カウン
    タ手段の値とを共に記憶する異常情報記憶手段とを備え
    たことを特徴とする車両制御システム。
  2. 【請求項2】前記基準信号送信手段は、定期的に基準信
    号を送信する請求項1記載の車両制御システム。
  3. 【請求項3】前記複数の電子制御装置のうち、何れか一
    つの電子制御装置が前記基準信号送信手段を兼ねる請求
    項1又は2記載の車両制御システム。
  4. 【請求項4】前記基準信号を受信したタイミングで前記
    カウンタ手段をクリアする請求項1乃至3の何れかに記
    載の車両制御システム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の車両制御システムにおい
    て、前記基準信号送信手段は、何れかの電子制御装置に
    おける異常発生の検出の都度、基準信号を各電子制御装
    置に送信し、受信側の各電子制御装置では基準信号の受
    信時にその受信回数を算出して記憶する車両制御システ
    ム。
  6. 【請求項6】基準信号受信側の各電子制御装置では、前
    記カウンタ手段の動作周期が個別に設定される請求項1
    乃至5の何れかに記載の車両制御システム。
  7. 【請求項7】各電子制御装置への電源投入時において前
    記基準信号送信手段が基準信号送信の履歴を各電子制御
    装置に送信し、受信側の各電子制御装置では、基準信号
    送信の履歴と自身で記憶保持している基準信号受信の履
    歴とを照合した結果、不一致であれば基準信号送信の履
    歴により基準信号受信の履歴を更新する請求項1乃至6
    の何れかに記載の車両制御システム。
  8. 【請求項8】前記基準信号送信手段は、基準信号を送信
    することに代えて、基準信号送信の履歴情報を各電子制
    御装置に送信し、受信側の各電子制御装置では、基準信
    号送信の履歴情報を基準信号受信の履歴として記憶する
    請求項1乃至7の何れかに記載の車両制御システム。
  9. 【請求項9】異常検出機能を備え、通信ラインを介して
    外部装置と通信可能に接続される車両用電子制御装置に
    おいて、 時間情報の基準となる基準信号を前記外部装置より受信
    してその受信履歴を記憶する受信履歴記憶手段と、所定
    の時間間隔でカウント動作を行うカウンタ手段と、異常
    発生の検出時にその時点での基準信号受信の履歴と前記
    カウンタ手段の値とを共に記憶する異常情報記憶手段と
    を備えたことを特徴とする車両用電子制御装置。
  10. 【請求項10】前記基準信号を受信したタイミングで前
    記カウンタ手段をクリアする請求項9記載の車両用電子
    制御装置。
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