JP4191311B2 - ロータリ耕耘機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミッションケースから左右両側に延びてエンジンにより回転駆動される耕耘軸に複数の耕耘爪を設けたロータリ耕耘機に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるロータリ耕耘機は、実開昭57−86502号公報、特開平4−166424号公報、特公昭46−39041号公報により公知である。
【0003】
上記実開昭57−86502号公報には、ミッションケースから左右に延びる耕耘軸に走行用の車輪を兼ねる多数の耕耘爪を設けた、いわゆるフロントタイン式のロータリ耕耘機が記載されている。
【0004】
また上記特開平4−166424号公報には、走行用ミッションケースから左右に延びる車軸に走行用の車輪を備えるとともに、走行用ミッションケースの後方に位置する耕耘用ミッションケースから左右に延びる耕耘軸に多数の耕耘爪を設けた、いわゆるリヤタイン式のロータリ耕耘機が記載されている。
【0005】
また上記特公昭46−39041号公報には、同軸上に嵌合して相互に逆方向に回転する正転耕耘軸および逆転耕耘軸のペアをミッションケースの左右両側にそれぞれ配置したもので、正転耕耘軸に設けた耕耘爪により発生する推進力と逆転耕耘軸に設けた耕耘爪により発生する抵抗力とをバランスさせてダッシングの防止を図ったリヤタイン式のロータリ耕耘機が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来の耕耘機は、耕耘中になぎ倒された草が回転する耕耘爪や耕耘軸に巻き付いてしまい、巻き付いた草の影響で耕耘抵抗が増加したり耕深が不安定になったりする問題があった。また土中に埋まった石や木片のような障害物に耕耘爪が衝突すると、耕耘爪が損傷する可能性があるだけでなく、回転する耕耘爪が障害物から受ける反力で機体が急激に前進するダッシング現象が発生したり、機体が急減速する現象が発生してオペレータに違和感を与える問題があった。
【0007】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、耕耘爪や耕耘軸に対する草の巻き付きを防止するとともに、土中に埋まった障害物に耕耘爪が衝突して発生する上記不具合を解消することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ミッションケースから左右両側に延びてエンジンにより回転駆動される耕耘軸に複数の耕耘爪を設けたロータリ耕耘機において、前記複数の耕耘爪のうち、機体のセンターラインに最も近い側に在って先端がセンターライン側に湾曲した第1の耕耘爪の前記先端に、耕耘軸の軸線と直交するようミッションケースに取り付けた円形の仕切板の外周部を摺動可能に接触させたことを特徴とするロータリ耕耘機が提案される。
【0009】
上記構成によれば、複数の耕耘爪のうち、機体のセンターラインに最も近い側に在って先端がセンターライン側に湾曲した第1の耕耘爪の前記先端に、耕耘軸の軸線と直交するようミッションケースに取り付けた円形の仕切板の外周部を摺動可能に接触させたので、その仕切板で草を押し退けて耕耘爪や耕耘軸に巻き付くのを防止することができる。また仕切板が土中に存在する石や木片のような障害物に接触すると、その反力で機体が上方に押し上げられて耕耘爪が前記障害物に衝突することがなくなるため、耕耘爪の損傷が防止されるのは勿論のこと、回転する耕耘爪が障害物から受ける反力で機体の推進力や抵抗力が急変してオペレータに違和感を与えることが防止される。更に、耕耘軸上に取付スペースが存在しない場合でも、仕切板を、耕耘用ミッションケースに近づけて配置された第1の耕耘爪に接触させて取り付けることができる。
【0010】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、耕耘軸に直交し且つ他の耕耘爪の回転面に隣接配置された他の円形の仕切板を耕耘軸に取り付けたことを特徴とするロータリ耕耘機が提案される。
【0011】
上記構成によれば、他の円形の仕切板を耕耘軸に取り付けたので、特別の取付部材を必要とせずに仕切板を耕耘爪の回転面に隣接するように取り付けることができる。
【0012】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記他の円形の仕切板の先端に鋭角のエッジを形成したことを特徴とするロータリ耕耘機が提案される。
【0013】
上記構成によれば、前記他の円形の仕切板の先端に鋭角のエッジを形成したので、前記他の円形の仕切板のエッジで草を切断して耕耘爪や耕耘軸に巻き付くのを一層効果的に防止することができる。
【0014】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記他の円形の仕切板の先端を前記複数の耕耘爪の先端の軌跡よりも半径方向外側に位置させたことを特徴とするロータリ耕耘機が提案される。
【0015】
上記構成によれば、前記他の円形の仕切板の先端を前記複数の耕耘爪の先端の軌跡よりも半径方向外側に位置させたので、舗装道路等を走行する際に前記他の円形の仕切板を車輪代わりにして走行することができ、しかも前記複数の耕耘爪が路面に接触しないので騒音の発生や耕耘爪の損傷を防止することができる。
【0016】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、ミッションケースから軸方向両側に延びてエンジンにより正転駆動される正転耕耘軸と、この正転耕耘軸の軸方向外側に同軸上に配置されてエンジンにより逆転駆動される逆転耕耘軸とにそれぞれ前記複数の耕耘爪を設けたことを特徴とするロータリ耕耘機が提案される。
【0017】
上記構成によれば、同軸上に配置した正転耕耘軸および逆転耕耘軸にそれぞれ前記複数の耕耘爪を設けたので、正転耕耘軸が発生する前進方向の推進力と逆転耕耘軸が発生する後進方向の推進力とを相殺して機体のダッシングを効果的に防止することができる。
【0018】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、正転耕耘軸に設けた前記他の耕耘爪および逆転耕耘軸に設けた前記他の耕耘爪の対向部間に、逆転耕耘軸に設けた前記他の円形の仕切板を位置させたことを特徴とするロータリ耕耘機が提案される。
【0019】
上記構成によれば、正転耕耘軸に設けた前記他の耕耘爪に逆転耕耘軸に設けた前記他の円形の仕切板が対向するので、正転耕耘爪と前記他の円形の仕切板とが相互に逆転して該正転耕耘爪に対する草の巻き付きを効果的に防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例と参考例とに基づいて説明する。
【0021】
図1〜図4は本発明の第1参考例を示すもので、図1はリヤタイン式の歩行型ロータリ耕耘機の全体側面図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3方向矢視図、図4は耕耘時の作用説明図である。
【0022】
図1に示すように、リヤタイン式の歩行型ロータリ耕耘機Tは、左右一対の車輪W,Wを支持する走行用ミッションケース11から前方に延びるエンジンベッド12を備えており、このエンジンベッド12の上部にエンジンEが搭載される。走行用ミッションケース11の後方に連設された耕耘用ミッションケース13の上部に、取付ブラケット14を介して操向ハンドル15が設けられる。耕耘用ミッションケース13の後端に設けられたロータリ耕耘部16の上面はロータリカバー17によって覆われており、そのロータリカバー17の後部に上下位置調節自在な抵抗棒18と上下揺動自在な均平板19とが設けられる。
【0023】
エンジンEのクランクシャフト20とミッション入力軸21とがテンションクラッチ22を備えた無端ベルト23で接続され、更にミッション入力軸21と車軸24とが走行用ミッションケース21に収納した変速ギヤ列25および無端チェーン26で接続される。耕耘用ミッションケース13の後端にはロータリ耕耘部16の正逆転機構27が収納されており、この正逆転機構27は耕耘用ミッションケース13の内部に収納した無端チェーン28を介して変速ギヤ列25に接続される。
【0024】
次に、図2に基づいてロータリ耕耘部16の正逆転機構27の構造を説明する。
【0025】
ロータリ耕耘部16の正逆転機構27は、耕耘用ミッションケース13の左ケース半体31および右ケース半体32の後端の膨大部311 ,321 に収納されるもので、ボールベアリング33,33で同軸に支持された左右一対の正転耕耘軸34,34と、左右の正転耕耘軸34,34を相対回転自在に貫通して左右に延出する1本の逆転軸35とを備える。
【0026】
正転耕耘軸34,34および逆転軸35の前方には、カウンター軸36が一対のボールベアリング37,37を介して支持される。カウンター軸36に固着したドリブンスプロケット38が、前記無端チェーン28を介して変速ギヤ列25に接続される。カウンター軸36に固着した第1スプロケット39および逆転軸35に固着した第2スプロケット40は無端チェーン41で接続されており、これにより逆転軸35はカウンター軸36と同方向に逆転(耕耘機Tの走行方向と逆方向)に駆動される。
【0027】
一方、カウンター軸36の両端に設けた一対の第1ギヤ42,42は、左右の正転耕耘軸34,34に設けた一対の第2ギヤ43,43にそれぞれ噛合する。従って、両正転耕耘軸34,34はカウンター軸36および逆転軸35と逆方向に正転(耕耘機Tの走行方向と同方向)に駆動される。
【0028】
第1スプロケット39と第2スプロケット40との歯数比は、第1ギヤ42,42と第2ギヤ43,43との歯数比に等しく設定されており、従って逆転軸35の回転数と正転耕耘軸34,34の回転数とは互いに等しく、且つカウンター軸36の回転数に対して僅かに減速された回転数となる。
【0029】
次に、図1および図3に基づいてロータリ耕耘部16の構造を説明する。
【0030】
耕耘用ミッションケース13から左右に突出する正転耕耘軸34,34の中心を逆転軸35が貫通しており、この逆転軸35の左右両端に左右一対の逆転耕耘軸46,46が嵌合してピン47,47で固定される。正転耕耘軸34,34は正転方向、つまり耕耘機Tの前進方向に駆動され、逆転耕耘軸46,46は逆転方向、つまり耕耘機Tの前進方向と逆方向に駆動される。逆転耕耘軸46,46の外端にはそれぞれゲージ輪48,48が設けられる。
【0031】
正転耕耘軸34,34および逆転耕耘軸46,46に、回転方向遅れ側に湾曲し、かつ軸方向内外に湾曲した公知のなた爪よりなる6本の耕耘爪49a〜49fと、正転耕耘軸34,34および逆転耕耘軸46,46の軸線に直交するように配置された円形の平板よりなる3枚の仕切板50a〜50cとが設けられる。耕耘爪49a〜49fおよび仕切板50a〜50cの配置パターンは、機体のセンターラインCLを挟んで左右対称である。
【0032】
即ち、センターラインCLに近い側に位置する正転耕耘軸34には取付ブラケット51aを介して3本の正転耕耘爪49a〜49cが120°間隔で設けられ、またセンターラインCLに遠い側に位置する逆転耕耘軸46には取付ブラケット51b,51cを介して3本の逆転耕耘爪49d〜49fが120°間隔で設けられる。逆転耕耘軸46に固定された3枚の仕切板50a〜50cの半径は耕耘爪49a〜49fの半径と同一に設定されており、内側の仕切板50aの先端は正転耕耘軸34に設けた1本の正転耕耘爪49cの先端に隙間無く接触し、中間の仕切板50bの先端は逆転耕耘軸46に設けた2本の逆転耕耘爪49d,49eの先端に隙間無く接触し、あるいは若干に隙間を介して対向し、外側の仕切板50cの先端は逆転耕耘軸46に設けた1本の逆転耕耘爪49fの先端に隙間無く接触する。
【0033】
このように、正転耕耘爪49a〜49cを備えた正転耕耘軸34と、逆転耕耘爪49d〜49fを備えた逆転耕耘軸46とを設けたことにより、正転耕耘軸34が発生する前方への推進力と逆転耕耘軸46が発生する後方への推進力とを相殺して機体のダッシングを防止することができる。
【0034】
また耕耘中に掘り起こされた草が耕耘爪49a〜49fに絡みつき、更に正転耕耘軸34,34あるいは逆転耕耘軸46,46に絡みつくことがあるが、本参考例の耕耘機Tでは4本の耕耘爪49c〜49fの先端に仕切板50a〜50cの先端が接触し、あるいは接近しているので、仕切板50a〜50cの先端に阻止されて耕耘爪49a〜49d、正転耕耘軸34,34および逆転耕耘軸46,46に草が絡みつき難くなる。その結果、草の絡みつきにより発生する耕耘抵抗の増大、駆動力の低下、耕深のばらつきを防止し、安定した耕耘作業を行うことができる。
【0035】
図4(A)に示すように、逆転耕耘軸46の下方において後方から前方に回転する逆転耕耘爪49d〜49fが土中に埋まった石や木片のような障害物53に衝突すると、逆転耕耘爪49d〜49fの前方への回転が阻止されるために、逆転耕耘軸46および逆転耕耘爪49d〜49fが駆動トルクの反作用によって鎖線で示す位置に向けて後方に押されることになり、その際に発生する急激な制動力によって耕耘機Tを操作するオペレータが違和感を受けることがある。
【0036】
しかしながら本参考例の耕耘機Tによれば、図4(B)に示すように、逆転耕耘爪49d〜49fが障害物53に衝突する前に円形の仕切板50b,50cの先端が障害物53に当接するため、仕切板50b,50cは障害物53を乗り越えるように斜め上前方に移動する。その結果、逆転耕耘爪49d〜49fが障害物53に衝突することがなくなり、前述した急激な制動力の発生を未然に防止することができる。逆に、正転耕耘爪49cが土中の障害物53に衝突すると、その反作用で急激な推進力の増加が発生することがあるが、仕切板50aで正転耕耘爪49cが土中の障害物53に衝突するのを防止することにより、前記急激な推進力の増加も同様に回避することができる。更に耕耘爪49a〜49fが障害物53に衝突して損傷するのを仕切板50a〜50cによって防止することができる。
【0037】
特に、第1取付ブラケット51aに設けた1本の正転耕耘爪49cと、第2、第3取付ブラケット51b,51cに設けた2本の逆転耕耘爪49d,49eとの対向部に仕切板50a,50bを配置したので、仕切板50a,50bと正転耕耘爪49cとが隣接して相互に逆方向に回転することになり、正転耕耘爪49cに対する草の巻き付きを一層効果的に防止することができる。また仕切板50a〜50cを円形にしたので、それが回転しても耕耘爪49a〜49fに対する位置関係を常に一定に保つことができるだけでなく、障害物53に接触した際に障害物53にスムーズに乗り上げることができ、しかも障害物53との衝突による耕耘爪49a〜49fの損傷を確実に回避することができる。
【0038】
次に、図5に基づいて本発明の第2参考例を説明する。
【0039】
第2参考例は仕切板50a〜50cの先端形状に特徴を有するもので、第1参考例の仕切板50a〜50cの先端が単純にカットされているのに対し、本参考例の仕切板50a〜50cの先端には、両刃状のエッジ501 、あるいは片刃状のエッジ502 が形成される。このように仕切板50a〜50cの先端にエッジ501 ,502 を形成することにより、草を切断して巻き付きを一層効果的に防止できるだけでなく、仕切板50a〜50cが土中に切り込み易くして耕耘爪49a〜49fの耕耘作用を妨げないようにすることができる。
【0040】
次に、図6に基づいて本発明の第3参考例を説明する。
【0041】
第3参考例は、第1参考例の仕切板50a〜50cの半径を増加させたものに相当し、これにより仕切板50a〜50cの先端は耕耘爪49a〜49fの先端よりも半径方向外側に僅かに突出する。
【0042】
従って、耕耘機Tが舗装道路等を走行する際に、半径の大きい仕切板50a〜50cの先端が路面上を転がって、半径の小さい耕耘爪49a〜49fの先端が路面に接触しなくなり、騒音の発生を防止するとともに耕耘爪49a〜49fの先端の損傷を防止することができる。
【0043】
次に、図7に基づいて本発明の第1実施例を説明する。
【0044】
第1実施例は、第1〜第3参考例の3枚の仕切板50a〜50cに加えて4枚目の仕切板50dを備えた点に特徴を有するもので、その4枚目の仕切板50dは耕耘用ミッションケース13に固定され、正転耕耘軸34のセンターラインCLに最も近い側に設けられて先端がセンターラインCL側に湾曲した2本の第1の正転耕耘爪49a,49bの先端に隙間無く接触する。4枚目の仕切板50dの先端にも、第2参考例と同じエッジ501 ,502 を形成することが可能である。
【0045】
機体のセンターラインCL上には耕耘用ミッションケース13が存在するため、その耕耘用ミッションケース13の下方の未耕部分をできるたけ減らすべく、センターラインCLに近い正転耕耘軸34に設けられた正転耕耘爪49a,49bは耕耘用ミッションケース13に近づけて配置され、かつその正転耕耘爪49a,49bの先端はセンターラインCLに向けて湾曲している。従って、前記正転耕耘爪49a,49bの先端に隙間無く接触する仕切板を正転耕耘軸34に取り付けることができなくなる。しかしながら、本実施例によれば、仕切板50dを耕耘用ミッションケース13に固定したことにより、その仕切板50dを正転耕耘爪49a,49bの先端に隙間無く接触させることができ、正転耕耘爪49a,49bと障害物53との衝突を防止することができる。
【0046】
次に、図8に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
【0047】
フロントタイン式の歩行型ロータリ耕耘機Tは下部エンジンカバー61および上部エンジンカバー62に覆われた単気筒エンジンEを備えており、このエンジンEの下部にミッションケース63が結合される。縦置きに配置されたエンジンEのクランクシャフト64の上端には冷却ファン65が設けられており、また下端はミッションケース63の内部に上下方向に支持した駆動軸66にクラッチ67を介して接続される。駆動軸66は図示せぬ正逆転機構を介してミッションケース63の下端に設けたロータリ耕耘部68に伝達される。ミッションケース63の後部に設けたハンドルポスト69に車体後部上方に延びる操向ハンドル70が着脱自在に設けられるとともに、ハンドルポスト69にブラケットを介して抵抗棒71が着脱自在に設けられる。
【0048】
本実施例の耕耘機Tのロータリ耕耘部68の構造は、前述した第1〜第3参考例や第1実施例のロータリ耕耘部16の構造と同じであり、従って第1〜第3参考例や第1実施例の作用効果と同じ作用効果を奏することができる。
【0049】
以上、本発明の実施例と参考例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0050】
例えば、実施例と参考例では耕耘爪49a〜49fとしてなた爪を例示したが、なた爪に代えて花形爪等の他の耕耘爪を用いることができる。
【0051】
また回転する仕切板50a〜50cは円形であることが必要であるが、耕耘用ミッションケース13に固定した仕切板50dは必ずしも全体が完全な円形である必要はなく、土中に沈む部分が円形であれば良い。
【0052】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、複数の耕耘爪のうち、機体のセンターラインに最も近い側に在って先端がセンターライン側に湾曲した第1の耕耘爪の前記先端に、耕耘軸の軸線と直交するようミッションケースに取り付けた円形の仕切板の外周部を摺動可能に接触させたので、その仕切板で草を押し退けて耕耘爪や耕耘軸に巻き付くのを防止することができる。また仕切板が土中に存在する石や木片のような障害物に接触すると、その反力で機体が上方に押し上げられて耕耘爪が前記障害物に衝突することがなくなるため、耕耘爪の損傷が防止されるのは勿論のこと、回転する耕耘爪が障害物から受ける反力で機体の推進力や抵抗力が急変してオペレータに違和感を与えることが防止される。更に、耕耘軸上に取付スペースが存在しない場合でも、仕切板を、耕耘用ミッションケースに近づけて配置された第1の耕耘爪に接触させて取り付けることができる。
【0053】
また請求項2に記載された発明によれば、耕耘軸に直交し且つ他の耕耘爪の回転面に隣接配置された他の円形の仕切板を耕耘軸に取り付けたので、特別の取付部材を必要とせずに仕切板を耕耘爪の回転面に隣接するように取り付けることができる。
【0054】
また請求項3に記載された発明によれば、前記他の円形の仕切板の先端に鋭角のエッジを形成したので、前記他の円形の仕切板のエッジで草を切断して耕耘爪や耕耘軸に巻き付くのを一層効果的に防止することができる。
【0055】
また請求項4に記載された発明によれば、前記他の円形の仕切板の先端を前記複数の耕耘爪の先端の軌跡よりも半径方向外側に位置させたので、舗装道路等を走行する際に前記他の円形の仕切板を車輪代わりにして走行することができ、しかも前記複数の耕耘爪が路面に接触しないので騒音の発生や耕耘爪の損傷を防止することができる。
【0056】
また請求項5に記載された発明によれば、、同軸上に配置した正転耕耘軸および逆転耕耘軸にそれぞれ前記複数の耕耘爪を設けたので、正転耕耘軸が発生する前進方向の推進力と逆転耕耘軸が発生する後進方向の推進力とを相殺して機体のダッシングを効果的に防止することができる。
【0057】
また請求項6に記載された発明によれば、正転耕耘軸に設けた前記他の耕耘爪に逆転耕耘軸に設けた前記他の円形の仕切板が対向するので、正転耕耘爪と前記他の円形の仕切板とが相互に逆転して該正転耕耘爪に対する草の巻き付きを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リヤタイン式の歩行型ロータリ耕耘機の全体側面図
【図2】 図1の2−2線拡大断面図
【図3】 図1の3方向矢視図
【図4】 耕耘時の作用説明図
【図5】 本発明の第2参考例に係る、前記図3に対応する図
【図6】 本発明の第3参考例に係る、前記図3に対応する図
【図7】 本発明の第1実施例に係る、前記図3に対応する図
【図8】 本発明の第2実施例に係るフロントタイン式の歩行型ロータリ耕耘機の全体側面図
【符号の説明】
13 耕耘用ミッションケース(ミッションケース)
34 正転耕耘軸(耕耘軸)
46 逆転耕耘軸(耕耘軸)
49a〜49f 耕耘爪
50a〜50d 仕切板
501 ,502 エッジ
63 ミッションケース
E エンジン
Claims (6)
- ミッションケース(13,63)から左右両側に延びてエンジン(E)により回転駆動される耕耘軸(34,46)に複数の耕耘爪(49a〜49f)を設けたロータリ耕耘機において、
前記複数の耕耘爪(49a〜49f)のうち、機体のセンターライン(CL)に最も近い側に在って先端がセンターライン(CL)側に湾曲した第1の耕耘爪(49a,49b)の前記先端に、耕耘軸(34,46)の軸線と直交するようミッションケース(13,63)に取り付けた円形の仕切板(50d)の外周部を摺動可能に接触させたことを特徴とするロータリ耕耘機。 - 耕耘軸(34,46)に直交し且つ他の耕耘爪(49c〜49f)の回転面に隣接配置された他の円形の仕切板(50a〜50c)を耕耘軸(46)に取り付けたことを特徴とする、請求項1に記載のロータリ耕耘機。
- 前記他の円形の仕切板(50a〜50c)の先端に鋭角のエッジ(501 ,502 )を形成したことを特徴とする、請求項2に記載のロータリ耕耘機。
- 前記他の円形の仕切板(50a〜50c)の先端を前記複数の耕耘爪(49a〜49f)の先端の軌跡よりも半径方向外側に位置させたことを特徴とする、請求項2に記載のロータリ耕耘機。
- ミッションケース(13,63)から軸方向両側に延びてエンジン(E)により正転駆動される正転耕耘軸(34)と、この正転耕耘軸(34)の軸方向外側に同軸上に配置されてエンジン(E)により逆転駆動される逆転耕耘軸(46)とにそれぞれ前記複数の耕耘爪(49a〜49f)を設けたことを特徴とする、請求項2に記載のロータリ耕耘機。
- 正転耕耘軸(34)に設けた前記他の耕耘爪(49c)および逆転耕耘軸(46)に設けた前記他の耕耘爪(49d)の対向部間に、逆転耕耘軸(46)に設けた前記他の円形の仕切板(50a,50b)を位置させたことを特徴とする、請求項5に記載のロータリ耕耘機。
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JP10510899A JP4191311B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | ロータリ耕耘機 |
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JP10510899A JP4191311B2 (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | ロータリ耕耘機 |
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