JP4191089B2 - スライドファスナー用下止 - Google Patents

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Description

本発明は、対向するファスナーストリンガーにそれぞれ取り付けられる第一部材と第二部材とよりなる二分割型の構成を備えたスライドファスナー用下止に関し、特に、第一部材と第二部材との結合が行い易い構造を有し、下止としての十分な強度を得ることができ、更に見栄えに優れたスライドファスナー用下止に関するものである。
従来からスライドファスナーでは、ファスナーエレメントの端部に上止、下止を設け、スライダーがファスナーエレメント列から抜け落ちない構成となっている。下止としては、対向するファスナーストリンガーの端部同士を連結することで、スライダーの抜け落ちを防止している。そのため、例えば、コ字状の金属製や樹脂製の下止を用いて、対向するファスナーストリンガーの端部間を連結する構成が広く用いられている。
しかし、このような下止では、対向する一対のファスナーストリンガーを揃えた状態で、ファスナーストリンガーの端部間に下止を取り付けることが必要となる。そのため、下止専用の取付装置が必要となり、スライドファスナーを生産する生産工程が増加するといった問題がある。
また、コ字状の下止を用いる代わりに、個々のファスナーストリンガーに下止を構成する部材を取り付け、同部材をそれぞれ取り付けた後で、同部材同士を組み合わせて結合することにより形成する下止も、スライドファスナーにおける下止として数多く用いられている。
この下止の形成方法としては、例えば、一対のファスナーストリンガーの下端をそれぞれスライダーの肩口から挿入し、ファスナーストリンガーをスライダーに対して相対的に下方向へ移動させることで、肩口から挿入された部材同士を結合させ、これによって下止を形成している。この下止としては、ファスナーストリンガーに取り付ける部材の形態によって二分割型や三分割型の下止が用いられている。
二分割型の下止としては、ファスナーエレメントに似た形状をしたスライドファスナーの下止(特許文献1参照。)、下止を構成する部材同士を結合した後で部材同士の重なり部分を接合固定したファスナー用下止(特許文献2参照。)、下止を構成する部材にスライダーの抜け落ちを防止するストッパを形成したスライダーチェーンの下止(特許文献3参照。)などが提案されている。また、三分割型の下止としては、端子付スライドファスナー(特許文献4参照。)が提案されている。
特許文献1に記載されたスライドファスナーでは、図の斜視図で示すように逆向きの突起56、57を表裏面において有する務歯51が用いられ、下止58、58aは務歯51が連結部63、64によって3個連結された構成となっている。そのため、下止58、58aにおける係合ヘッド部59には逆向きの突起60、61が形成され、係合ヘッド部59、59間のピッチは、務歯51の取り付けピッチ間隔と同じピッチ間隔とされ、連結部63、64によって連結されている。
また、図8〜図10に示すように各務歯51における係合ヘッド部59とは反対側のテープ側面側における角隅部は、面取りが行われている。これと同様に務歯51を3個連結して形成した形の下止58、58aにおいてもテープ面側では、連結部63、64間を含む角隅部において面取りが行われている。
には、ファスナーストリンガー52、52の下止58、58a側をスライダー53の肩口から挿入し、スライダー53を上方に動かすことで下止58、58a同士の結合が開始し始めた状態が示されている。同下止58、58aの結合が開始した状態において、下止58、58aは直線状の形態を維持しながらスライダー53のフランジ部54における拡幅部に案内され、下端側から順次結合されていく。このとき、下止58、58aを取り付けたファスナーストリンガー52の側縁の一部が変形することで、下止58、58aは互いの対向面側に逃げることができる。これによって下止58、58aは直線状の形態を維持しながら、順次結合が行われている。
このようにして、下止58、58a同士の結合に始まって、図10に示すように、スライダー53が上昇することで務歯51同士が順次結合されていくことになる。スライダー53の下降時においては、スライダー53のネック部55におけるくさび作用によって務歯51同士の結合が解除され、ネック部55が下止58aのヘッド部59における上面62に当接することで、スライダー53の抜け止めを行うことができる。
特許文献2に記載されたファスナー用下止では、下止が長尺状の第1分体と第2分体との結合によって構成されている。第1分体及び第2分体の対向面側には、段差が形成され、段差同士が重なり合うことで一方の段差上面に形成した図示せぬ突条と他方の段差下面に形成した図示せぬ凹条とが係合する構成となっている。
また、第1分体及び第2分体のテープ側面には、スライダーのガイドフランジにおける最大曲率部分に対応した形状の曲率凹部がそれぞれ設けられている。スライダーの肩口からファスナーストリンガーの下端部を挿入し、ファスナーストリンガーをスライダーに対して下方に引き込むことで、第1分体と第2分体とをフランジの拡幅部に沿って案内することができ、第1分体と第2分体との係合を行わせることができる。
このとき、第1分体及び第2分体にはそれぞれ前述した曲率凹部が設けられているので、同曲率凹部によってガイドフランジにおける最大曲率部分との干渉を防止することができる。これによって、第1分体及び第2分体が、ガイドフランジにおける最大曲率部分間を容易にかつ円滑に通過することができる。
このようにして、第1分体と第2分体とがガイドフランジにおける最大曲率部分間を通過することで、第1分体と第2分体とが順次係合していくことができる。第1分体と第2分体とが完全に係合した後には、重なり合った上記段差部に対して、超音波熱溶解等の溶着手段を作用させて接合固定を行い、下止の形成を完了する。
特許文献3に記載されたスライダーチェーンの下止は、一対の下止部材により構成されている。一対の下止部材はそれぞれの対向面に形成した停止要素を相互に係合させることで、固定することができる。一対の下止部材には、スライダー用のストッパ部材がそれぞれスライダー側に向かって展開するように形成されている。
一対の下止部材を相互に係合させることにより下止を構成するためには、スライダーの肩口からファスナーストリンガーを挿入し、ファスナーストリンガーを下方に引き込むことを行う。このとき、各ストッパ部材はスライダーのフランジ部によって内側に弾性変形させられ縮小状態となり、スライダーの通過を許容することができる。スライダーが各ストッパ部材を通過した後には、ストッパ部材は、弾性力により展開状態に復帰し外方に展開した状態となる。その後におけるスライダーの下方への摺動時には、スライダーの下端部が展開した各ストッパ部材に当接することで、スライダーの抜け止めを行うことができる構成となっている。
特許文献4に記載された端子付スライドファスナーは、図11及び図12に示す構成となっている。即ち、図11に示すように下止は、端子部材75、76及び77から構成される。ファスナーストリンガー71の玉縁73には、端子部材77が圧力鍛造、鋳型鍛造により取り付けられており、同じくファスナーストリンガー72の玉縁73には、端子部材75及び76が圧力鍛造、鋳型鍛造により取り付けられている。
端子部材75、76及び77と務歯74等を取り付けたファスナーストリンガー71、72の下端は、図12に示すようにスライダー96の肩口からそれぞれ挿入され、スライダー96のフランジ97と案内柱95とによって形成される案内路に沿って移動する。これにより、端子部材75及び76と端子部材77との結合が行われ、順次務歯74同士の結合が行われる。図11は、端子部材75、76及び77と務歯74とが結合した要部拡大図を示している。
端子部材76の突出部78は、端子部材77の凹部79と噛合い、端子部材77の突出部80は同時に端子部材76の凹部81と噛合う構成となっている。また、端子部材77の凹部82は端子部材77の上部から部材77の中間部に延びて支持面83を形成し、端子部材76の突出部84と噛合っている。また、端子部材77には、その上面に中央部まで延びる突出部85が形成され、更に、端子部材77の底部より続き中央部に上昇して支持面87を形成した他の突出部86が形成されている。
端子部材75にはその下部にその中間まで延びる支持面を備えた凹部88が形成され、端子部材77の突出部85は、同凹部88と接触して支持面89で支持されている。このほか、端子部材75には突出部92と凹部93が形成され、同突出部92及び凹部93は務歯74の下面側と噛み合っている。
米国特許第2701401号明細書 実公昭59−25217号公報 英国特許発明第1479363号明細書 特公昭36−19078号公報
特許文献1に示すような下止58、58aでは、下止58、58aが直線状の形態を維持しながらスライダー53のフランジ部54における拡幅部に案内され、下端側から順次結合されていく構成となっている。また、下止58、58aは、係合ヘッド部59の表裏部において所定肉厚を有する突起60、61が逆向きに形成されている。これによって、幅方向に加わる力と表裏方向に加わる力に対して耐えることのできる構成となっている。
しかし、係合ヘッド部59における所定肉厚を有する突起60、61が同じ形状であるため、下止58と下止58aとを結合して組合わせるのに、突起60、61を大きく変形させることが必要となり、そのためには大きな力が必要となっている。しかも、所定肉厚を有する突起60、61を大きく変形させることによって、突起60、61の付け根部分が破損したりして、下止としての強度が維持されない事態が生じるといった問題があった。
また、下止58と下止58aとの結合時には下止58及び下止58aが直線状の形態を維持しながら、下止58、58a同士の結合を行っていく構成のため、下止58、58aを取り付けたファスナーストリンガーの側縁の一部が過度に変形することとなる。このため、下止58、58aのファスナーストリンガー52、52の側縁における取り付け位置が、側縁の過度の変形によってズレを生じてしまう問題があった。
更に、下止58と下止58aとがそれぞれ同じ形状に形成されているため、下止58と下止58aとを結合して組合わせたときに、下止としての下端が図10に示すように左右で段差ある形状となり、スライドファスナーとして外観状好ましくない形態となってしまう問題があった。
特許文献2に示す下止は、それぞれ表裏方向の段差が第1分体と第2分体とに形成されており、一方の段差上面に形成した突条と他方の段差下面に形成した凹条とが重なり合って係合する構成となっている。しかも、この重なり合った段差部が外力によって離間するのを防止するため、段差部に対して超音波熱溶解などによる溶着手段を用いて固定しなければならなかった。
このため、下止を構成するためには溶着工程が必要となるとともに、ファスナーテープの幅方向、即ちファスナーテープの左右方向、への引張りに対しては、溶着力のみによって支える構成となっている。このため、溶着が確実に行われなければ、左右方向への引張りに対して強度が不足して破壊してしまうという問題があった。
上記特許文献1、3及び4における下止では、特許文献2で発生する問題を解決することができるが、特許文献1に記載された下止は上述したような問題が生じてしまう。また、特許文献3の一対の下止部材においては、一対の下止部材の対向面に形成したフック形状の噛合頭部は、互いにフック形状が係合する相手側に向かって突出するように形成されている。
このため、特許文献3に記載された噛合頭部を相互に組み合わせるためには、噛合頭部の係合片を大きく変形させる必要があり、噛合頭部の係合片を大きく変形させるためには、大きな力が必要となる。大きな力を発生させるためには、スライダーのフランジ部との間での摺動が滑らかに行うことができなくなる。しかも、大きな力による変形で係合片の付け根部分にクラックが発生したり、噛合頭部自体の付け根部にクラックが発生してしまい、係合片や噛合頭部の噛合強度が十分に得られないという問題があった。
また、特許文献3に示す下止では、スライダーの抜け止用にストッパ部材を一対の下止部材にそれぞれ形成しなければならなかった。しかも、ストッパ部材でのみでスライダーの抜け止めを行っている構成であるので、スライダーを止めておくための引き裂き強度がスライダーの抜け止め作用を繰り返し行っていることで徐々に弱くなり、繰り返しスライダーの抜け止め作用を行うことで、ストッパ部材がその根元部近傍で破断してしまうといった問題があった。
特許文献4に示す下止では、一方の端子部材からの突出部と他方の端子部材からの突出部とが反対方向を向く形状であるので、端子部材76の突出部78を端子部材77の突出部80に対して相対的に回転させることで、突出部同士を係合させることが可能であり、突出部78、80を大きく変形させることなく係合させることが可能である。しかし、突出部同士の係合は1組しか係合していないため、係合させる回転とは逆回転が加わると係合していた1組の突出部同士の係合が簡単に外れてしまう問題があった。
また、ファスナーストリンガー72に取り付ける端子部材75と端子部材76とが離間して配されているので、特許文献1や特許文献2に示すように直線状を維持した状態でスライダー96のフランジ97における最大屈曲部を容易に通過することができる。
しかし、スライダーの抜け止めを行う端子部材75と下止を固定するために係合を行う端子部材76とが離間して別体に構成されているので、ファスナーストリンガー72が左右に引張られたときには、端子部材75と端子部材76とは、左右に引張られる力の掛かり方によってそれぞれ独立した動きとなり、左右の引張り力に対する保持力を弱いものとしている。更に、端子部材75と端子部材76との配置位置によって、スライダーの案内柱と十分に接触することができず、案内柱が端子部材75を乗り越えてしまいスライダーの抜け止め作用を十分に行うことができない問題があった。
また、形状の異なる端子部材75と端子部材76とを離間してファスナーストリンガー72の玉縁73に取り付けなければならず、しかも、ファスナーストリンガー71の玉縁73に取り付けた端子部材77との間での位置決めを行うことは、手間暇のかかる取り付け作業となった。
本願発明では、上述の問題点を解決し、一対のファスナーストリンガーにそれぞれ取り付ける第一部材と第二部材との結合が行い易い構造を有し、下止としての十分な強度を得ることができ、更に見た目に優れたスライドファスナー用下止を提供することにある。
本願発明の課題は請求項1〜3に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように、対向するファスナーストリンガーにそれぞれ取り付けられる第一部材と第二部材とよりなる二分割型の構成を備えたスライドファスナー用下止であって、前記第一部材及び第二部材の対向面にフック状の噛合頭部と噛合凹部との組が、それぞれ少なくとも2組以上形成され、前記第一部材の噛合頭部の先端の向きと第二部材の噛合頭部の先端の向きとが逆向きに形成され、前記第一部材の噛合頭部が第二部材の噛合凹部に嵌まり込み、前記第二部材の噛合頭部が第一部材の噛合凹部に嵌まり込み、前記第一部材又は第二部材の一方の部材が、前記下止に隣接するファスナーエレメントと係合する係合部を有し、かつ同一方の部材における長手方向の長さが、他方の部材における長手方向の部材より長く形成されてなり、前記第一部材及び第二部材の噛合頭部が、表面側噛合頭部と裏面側噛合頭部とを備え、前記表面側噛合頭部と裏面側噛合頭部とが長手方向に偏位して形成され、前記第一部材と第二部材には、各表面側噛合頭部と相手方の裏面側噛合頭部とが相互に重なり合う噛合段差部を有していることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項2に記載したように、前記第一部材又は第二部材のうち前記係合部を有する部材が、同係合部側の前記噛合凹部が形成された部位とは反対側のテープ側面側の部位に、凹部を有してなることを主要な特徴となしている。
更に、本願発明では請求項3に記載したように、前記第一部材及び第二部材のテープ側面と対向面との間における幅が、前記凹部を形成していない部位における最小幅よりも前記凹部を形成した部位における最小幅の方が小幅であることを主要な特徴となしている。
本願発明では、二分割型の第一部材と第二部材とを備えたスライドファスナー用下止において、前記第一部材と第二部材とを噛合状態とするフック状の噛合頭部と噛合凹部との組が、第一部材及び第二部材の対向面にそれぞれ少なくとも2組以上形成され、前記第一部材の噛合頭部の先端の向きと第二部材の噛合頭部の先端の向きとを逆向きに形成している。
また、前記第一部材の噛合頭部が第二部材の噛合凹部に嵌まり込み、前記第二部材の噛合頭部が第一部材の噛合凹部に嵌まり込む構成となっている。前記第一部材又は第二部材の一方の部材には、前記下止に隣接するファスナーエレメントと係合する係合部が形成され、かつ同係合部が形成された一方の部材における長手方向の長さが、他方の部材における長手方向の部材より長く形成されていることを特徴としている。
これにより、第一部材及び第二部材の対向面にそれぞれ形成された2組以上のフック状の噛合頭部が、噛合相手側の部材にそれぞれ2 組以上形成された噛合凹部と係合することができ、噛合状態を強固に行うことができる。しかも、噛合頭部と噛合凹部との間に回転する力が作用しても、その作用する力を2ヶ所以上の噛合箇所で支持することができるので、噛合頭部と噛合凹部との噛合による噛合状態を安定して得ることができる。
また、一方の部材における噛合頭部の向きと他方の部材における噛合頭部の向きとが逆向きであるので、一方の部材における噛合頭部が他方の部材における噛合凹部に係合するための回動方向と、他方の部材における噛合頭部が一方の部材における噛合凹部に係合するための回動方向とがそれぞれ反対方向に回転することにより行うことができる。これにより、噛合頭部と噛合凹部との噛合作業が容易にかつ円滑に行うことができるようになる。
本願発明では、前記第一部材及び第二部材の噛合頭部が、表面側噛合頭部と裏面側噛合頭部とを備え、前記表面側噛合頭部と裏面側噛合頭部とが偏位して噛合段差部を形成し、各噛合段差部を相互に重なり合わせる構成とすることができる。
これにより、第一部材及び第二部材のうち一方の部材における噛合頭部は他方の部材における噛合凹部内に収容される形態で係合することができ、他方の部材における噛合頭部は一方の部材における噛合凹部内に収容される形態で係合することができるようになる。しかも、それぞれの噛合段差部が相互に重なり合うので、噛合段差部によって下止の表裏方向に作用する力に対抗することができる。
噛合段差部の構成としては、噛合頭部を構成する表面側噛合頭部と裏面側噛合頭部とが噛合する相手側部材の噛合凹部にそれぞれ噛合段差面を形成し、噛合頭部における突出状態に形成された噛合段差面が噛合凹部における引っ込み状態に形成された噛合段差面に対応して、両噛合段差面同士が重なり合う構成とすることができる。
また、噛合頭部と同噛合頭部が係合する噛合凹部との接触面をそれぞれ第一部材11及び第二部材21の表面側から裏面側に向かって形成された傾斜面として形成し、傾斜面同士が重なり合う構成とすることもできる。傾斜面としては、直線形状の傾斜面として形成することも、曲面形状となった傾斜面とすることができる。傾斜面を曲面形状とした場合には、一方の傾斜面が凸状の曲面形状となるように形成し、他方の傾斜面が凹状の曲面形状となるように形成することが望ましい。
噛合段差部を形成する部位としては、噛合頭部と噛合凹部とが接触する接触面の全面に亘って形成することもでき、また、前記接触面のうち幾つかの部位に形成しておくこともできる。接触面の全面に亘って及び複数の部位に離間して段差部を形成する場合には、第一部材と第二部材との全ての接触面において接触面同士の重なり形態が同じ組合せ形態となるように構成することも、隣接する段差部とが異なった形態の段差部となるように構成することもできる。
本願発明では、第一部材及び第二部材の下端における角隅部を面取りしておくことができる。少なくとも、第一部材及び第二部材の下端における角隅部のうち対向面側の角隅部を面取りすることで、スライダーの案内路内を第一部材及び第二部材が摺動する時、一方の角隅部と他方の対向面との間での接触状態を良好なものとすることができる。しかも、第一部材及び第二部材をスライダーの案内路内に沿ってスムーズに摺動させることができるので、第一部材と第二部材との噛合を円滑に行うことができるようになる。
本願発明では、係合部を有する部材において、噛合凹部のうちで同係合部側の前記噛合凹部が形成された部位とは線対称となるテープ側面側の部位に、凹部を形成することができる。
これにより、第一部材と第二部材及びファスナーエレメント等を取り付けたファスナーストリンガーの下端部を、スライダーの肩口から挿入してスライドファスナーを形成する際に、スライダーの案内柱によって押圧される係合部を有する第一部材又は第二部材の上端部近傍が、前記凹部の作用によって案内柱からの押圧力を減少する方向、即ち、スライダーのフランジ部側へ容易に撓むことができる。
このため、スライダーのガイドフランジ及び案内柱によって形成された略Y字状の案内路に沿ってスムーズにファスナーストリンガーを挿通させることができる。しかも、凹部によって係合部を有する第一部材又は第二部材の上端部近傍が、案内柱から離れる方向に撓むことで、第一部材又は第二部材に形成した噛合頭部と第二部材又は第一部材に形成した噛合凹部との嵌まり込みを容易に行うことができるようになる。
更に、凹部によって係合部を有する第一部材又は第二部材の上端部近傍が案内柱から離れる方向に撓むことが可能となり、噛合頭部と噛合凹部とが係合することのできる範囲、即ち、ファスナーストリンガーのスライダーに対する移動中に噛合頭部と噛合凹部とを噛合させることができる範囲を広くさせることができる。
凹部の形成個数は、少なくとも1個以上形成することができ、凹部の形状は、第一部材又は第二部材の上端部近傍を弾性変形させ易い形状とすることができる。噛合頭部と噛合凹部とが噛合した後には、第一部材又は第二部材の上端部近傍の弾性復帰により、噛合頭部と噛合凹部との噛合状態を強固のものとすることができるようになる。
案内柱に係合部の対向面側が当接した時に、凹部を中心に係合部側が撓むことができるので、係合部を対向面側に突出させた形状としても、十分に第一部材及び第二部材とがスライダーの案内路内をスムーズに摺動することができるようになる。しかも、係合部を対向面側に突出させることで、下止に隣接したファスナーエレメントとの噛合状態を十分に構成することができる。
本願発明では請求項3に記載したように、テープ側面と前記係合部側における噛合凹部との間における幅に関して、前記凹部を形成した部位における最小幅を凹部を形成していない部位における最小幅よりも小幅とすることにより、凹部の作用による撓み量を大きくすることができる。これにより、第一部材と第二部材とが噛合して結合するときに、スライダーの案内路内を第一部材と第二部材とが通り易くすることができ、しかも、第一部材と第二部材との噛合による結合を容易に行うことができるようになる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明の下止の構成としては、以下で説明する形状、配置構成以外にも本願発明の課題を解決することができる形状、配置構成であれば、それらの形状、配置構成を採用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係わるスライドファスナー用下止を取り付けたスライドファスナーの部分拡大図である。図2は、下止を構成する第一部材と第二部材との平面図である。図3は、第一部材及び第二部材におけるそれぞれの平面図及び側面図である。図4は、第一部材と第二部材との結合状態を示す平面図である。図5は、第一部材と第二部材とを結合させる状態を示す要部断面図である。図6は、第一部材と第二部材とが結合した状態を示す要部断面図である。尚、図2、図4では、第一部材11及び第二部材21との構成を説明し易くするため、ファスナーエレメント9を省いた図として記載しており、図3では、ファスナーエレメント9を記載した図としている。
図1に示すように、スライドファスナー1は、一対のファスナーストリンガー3a、3bの対象線に設けた芯紐に下止10、ファスナーエレメント9及び図示せぬ上止が取り付けられ、スライダー4が複数のファスナーエレメント9列から構成されるファスナーチェーン29を挿通して配されている。ファスナーチェーン29の上下端には、スライダー4の抜け止め用の下止10と図示せぬ上止が配されている。
ファスナーエレメント4として図示例ではファスナーテープ2a、2bに射出成形により成形した務歯を用いた例を示しているが、ファスナーエレメントとしては、務歯により構成されたものに限定されるものではなく、コイル状又はジグザク状のファスナーエレメント、金属性のファスナーエレメント等を使用することができるものである。
下止10は、織編成されたファスナーテープ2aに取付けられた第一部材11とファスナーテープ2bに取付けられた第二部材21とから構成されている。第一部材11の第二部材21側に形成した対向面16には一対のフック状の噛合頭部12a、12b、第二部材21の一対の噛合頭部がそれぞれ嵌り込む一対の噛合凹部14a、14b及び係合部18が形成され、対向面16と反対側のテープ側面15には係合部18を含む部位に対する弾性変形を許容する凹部17が形成されている。
第二部材21の第一部材11側に形成した対向面26には前記一対のフック状の噛合頭部12a、12bがそれぞれ嵌まり込む噛合凹部24a、24bが形成され、また、第一部材における一対の噛合凹部14a、14bにそれぞれ嵌まり込む一対のフック状の噛合頭部22a、22bが形成されている。第一部材11の噛合頭部12a、12bは、ファスナーエレメント9の方向を向いて形成され、第二部材21の噛合頭部22a、22bは、第一部材11の噛合頭部12a、12bとは逆向きに形成されている。
噛合頭部及び噛合凹部はそれぞれ2個づつ形成した好適な例を説明したが、本願発明においては、噛合頭部及び噛合凹部の形成個数は2個づつに限定されるものではなく、2個以上の適宜の数形成することができるものである。
第一部材11の下端11aと第二部材21の下端21aとは、ファスナーテープの端部側において同一直線状となるように配されている。これにより、スライドファスナー1として、下止10がスッキリとした形に形成することができ、見栄えの良いスライドファスナーを提供することができるようになる。
図2に示すように、第一部材11における噛合頭部12a、12bと第二部材21における噛合凹部24a、24bとのそれぞれの当接面、また、第一部材11における噛合凹部14a、14bと第二部材21における噛合頭部22a、22bとのそれぞれの当接面には、それぞれ噛合段差13、23が形成されている。
即ち、図3(a)及び(b)にそれぞれ示す第一部材11及びファスナーエレメント9の側面図及び平面図に示しているように、第一部材11の肉厚方向の中間部において形成した噛合段差13は、第一部材11の表面側に対して上向き面となった噛合段差面13aと第一部材11の裏面側に対して下向き面となった噛合段差面13bとにより形成されている。
また、図3(c)及び(d)にそれぞれ示す第二部材21及びファスナーエレメント9の平面図及び側面図に示しているように、第二部材21の肉厚方向の中間部において形成した噛合段差23は、第二部材21の表面側に対して上向き面となった噛合段差面23aと第二部材21の裏面側に対して下向き面となった噛合段差面23bとにより形成されている。
即ち、第一部材11の表面側に形成した噛合頭部12a、12’a及び噛合凹部14a、14’aに対して、同第一部材11の裏面側に形成した噛合頭部12b、12’b及び噛合凹部14b、14’bが下止10の下端方向にずれた状態に偏位しており、同偏位した部位に噛合段差面13a、13bが形成されている。
同様に、第二部材21の表面側に形成した噛合頭部22a、22’a及び噛合凹部24aに対して、同第二部材21の裏面側に形成した噛合頭部22b、22’b及び噛合凹部24bが下止10の下端方向にずれた状態に偏位しており、同偏位した部位に噛合段差面23a、23bが形成されている。尚、必要に応じて、噛合段差面13a、13b及び噛合段差面23a、23bをそれぞれ第一部材11と第二部材21の対向面側にも偏位させた形状として形成することもできる。
これによって、第一部材11の噛合段差部13と第二部材21の噛合段差部23とがそれぞれ偏位して形成されているので、第一部材11と第二部材21とを噛み合わせたときに、噛合段差部13、23同士が重なり合い、表裏方向に作用する力に対向することができる。
即ち、図4に示すように第一部材11と第二部材21との結合状態において、噛合頭部と噛合凹部とが噛み合って噛合状態が形成されると共に、噛合段差面13aと噛合段差面23bとが当接し、噛合段差面13bと噛合段差面23aとが当接して、噛合段差13と噛合段差23との間での当接状態が形成される。これにより、スライドファスナー1の上下方向、表裏面方向、左右方向に対して第一部材11と第二部材21とを離間させる力が作用しても、第一部材11と第二部材21との結合状態を強固に維持することができる。
図2〜図4に示すように、第一部材11の噛合凹部14aにおける噛合段差面13aの形成方向と噛合凹部14bにおける噛合段差面13aの形成方向は、同じ方向を向いて形成されており、また、噛合凹部14aにおける噛合段差面13bの形成方向と噛合凹部14bにおける噛合段差面13bの形成方向とは、同じ方向を向いて形成している。同様に第二部材21における噛合頭部22a及び噛合頭部22bにおける噛合段差面23a、23bもそれぞれ第一部材と同様にそれぞれ同じ方向を向いて形成されている。
噛合凹部14aにおける噛合段差面13a及び13bの形成方向と、噛合凹部14bにおける噛合段差面13a及び13bの形成方向とを異ならせて形成することもできる。この場合、第二部材21における噛合段差面23a、23bは、それぞれ噛合段差面13b、13aに当接する方向に形成しておくことが必要である。
これにより、噛合頭部12a、12bと噛合凹部24a、24bとの噛合及び噛合頭部22a、22bと噛合凹部14a、14bとの噛合による結合作用に加えて、噛合段部13、23による当接面によって、スライドファスナー1の表裏面方向、左右方向、上下方向に対して第一部材11と第二部材21とを開放させる力が作用したとしても、第一部材11と第二部材21との結合状態を強固に維持することができる。
特に、噛合頭部12a、12bの先端の向きと噛合頭部22a、22bの先端の向きとが逆方向を向いて形成されているので、係合頭部と係合凹部との噛合作業が行い易くなり、噛合頭部と噛合凹部との噛合時に噛合頭部に無理な力が加わることがなくなる。噛合作業に伴って噛合頭部等に破壊やクラック等が発生するのが防止され、下止として所望の強度を備えさせることができる。
また、噛合頭部及び同噛合頭部は係合する噛合凹部が2組づつ形成されているので、噛合頭部と噛合凹部との噛合状態を解除する方向に回転力が加わったとしても、同回転力を噛合状態にある2ヶ所の噛合頭部と噛合凹部で受けることになり、同回転力に抗して噛合頭部と噛合凹部との噛合状態を安定させておくことができる。
図2〜図4では、噛合段部13、23として噛合段差面を形成した例を示しているが、噛合段部としては、噛合段差面に限定されるものではなく、第一部材11及び第二部材21の表面側から裏面側に向かって形成された傾斜面とすることもできる。また、噛合段差面を形成する場合においても、1段だけの段差面として形成せずに、複数段の段差面として形成することもできる。
更には、第一部材11又は第二部材21の表面側において一方の部材から他方の部材に向かって突出した鍔部を形成し、他方の部材の表面側において前記鍔部を収納する凹部を形成し、第一部材11及び第二部材21の裏面側においても表面側と同様に鍔部と同鍔部を収容する凹部とを形成することもできる。また、これ以外にも適宜の形式の噛合段差部を形成することができる。
次に図5、図6を用いて第一部材11と第二部材21とを結合させる結合形態について説明する。ファスナーテープ2a、2bのそれぞれに第一部材11、ファスナーエレメント9と図示せぬ上止、及び第二部材21、ファスナーエレメント9と図示せぬ上止とを取り付けた一対のファスナーストリンガー3a、3bの下端をスライダー4の肩口4b、4bからそれぞれ挿入する。
その後、ファスナーストリンガー3a、3bをスライダー4に対して下方に引き出すか、スライダー4をファスナーストリンガー3a、3bに対して上方に摺動させるかを行う。
このとき、第一部材11及び第二部材21のテープ側面15、25は、それぞれスライダー4のフランジ6a及び6bに沿って摺動し、第一部材11の噛合頭部12bが第二部材21の噛合凹部24bに嵌まり込みながら結合していく。案内柱5aに当接した第一部材11の係合部18は、凹部17の作用によってフランジ6a側に弾性変位することができる。
凹部17の形成位置としては、係合部18が変形し易い位置に形成することが望ましい構成となる。特に、ガイドフランジ6aの拡幅開始位置よりも下端に凹部17を形成すると、スライダー4をスライドファスナー1の下端位置としたときに、スライダー4の姿勢を正しい姿勢に保ち難くなるので、凹部17は、ガイドフランジ6aにおける肩口4bへの拡幅開始位置よりも上端側となる部位に形成することが更に望ましい構成となる。
係合部18の弾性変形により、第一部材11及び第二部材21は案内路6cに沿って円滑に案内されることができる。しかも、係合部18がフランジ6a側に弾性変位することにより、噛合凹部14aの開口を大きくすることができ、噛合頭部22aの噛合凹部14aへの嵌まり込みを容易に行うことができるようになる。
図6に示すように、係合部18に対する案内柱5aからの押圧力が減少又は解除されると、係合部18は弾性復帰して噛合頭部22aと噛合凹部14aとの噛合状態を強固なものとすることができる。さらに、ファスナーストリンガー3a、3bがスライダー4に対して相対的に下方に移動すると、係合部18の突起部18bに下止10に隣接したファスナーエレメント9が噛合し、順次ファスナーエレメント9、9同士の噛合が行われ、図1に示すような状態となる。
図1に示す状態では、スライダー4はファスナーチェーン29を挿通した状態となっており、スライダーを上方に摺動させることで、スライドファスナー1を閉じることができ、スライダー4を下方に摺動させることでスライドファスナー1を開放させることができる。しかも、スライドファスナー1を開放させるためにスライダー4を下方に摺動させるときには、スライダー4の案内柱5aが第一部材11の収容部19内で当接し、スライダー4の抜け止めを行うことができるようになる。
また、第一部材11及び第二部材21の下端における角隅部及び上端におけるテープ側面側の角隅部がそれぞれ面取りした構成となっている。特に、対向面側の角隅部が面取りされているので、図5に示すように第一部材11と第二部材21とを噛合させるときに、角隅部が他方の部材における対向面に噛み合ったり、摺動したりすることを防止することができ、第一部材11と第二部材21との結合を滑らかに行うことができるようになる。
噛合頭部12a、12bの先端部及び噛合頭部22a、22bの先端部がそれぞれ逆方向を向いた形状に形成されているので、第一部材11の噛合頭部12a、12bと第二部材21の噛合凹部24a、24bとの噛合時には、第一部材11が第二部材21に対して時計方向に回転し、第二部材21が第一部材11に対して半時計方向に回転しながら係合することができる。
また、第二部材21の噛合頭部22a、22bは第一部材11の噛合凹部14a、14bに対して同様の回転をしながら相互に係合することができる。これにより、噛合頭部と噛合凹部との嵌り込みが円滑に行うことができ、噛合後の噛合強度を高めることができる。
しかも、第一部材11及び第二部剤21を成形により形成する場合には、スライディングコアを用いた成形を行わずに形成することができるようになる。これにより、第一部材11及び第二部材の成形が容易となり、第一部材及び第二部材の製造コストを低減することが可能となり、ひいてはスライドファスナーの製造コストを低減することができるようになる。
図7は、噛合頭部の向きが第1実施例とは逆向きの構成とした本願発明に係わる第2実施例を示している。第2実施例において、第1実施例と同様の構成については、実施例1において用いた部材符号と同じ部材符号を用いることでその説明を省略する。
図7に示すように、第一部材11の対向面16には噛合頭部32a、32b、噛合凹部及び係合部18が形成され、テープ側面15には係合部18を含む部位に対する弾性変形を許容する凹部17が形成されている。
また、第二部材21の対向面26には第一部材における一対の噛合頭部32a、32bがそれぞれ嵌まり込む一対の噛合凹部が形成され、第一部材11における一対の噛合凹部にそれぞれ嵌まり込む一対の噛合頭部42a、42bが第二部材21に形成されている。
第2実施例においては、第一部材11の対向面16に形成した噛合頭部32a、32b、噛合凹部及び第二部材21の対向面26に形成した噛合頭部42a、42b、噛合凹部の向きが、第1実施例におけるそれぞれの噛合頭部、噛合凹部の向きとは逆向きに形成されている。
また、第2実施例における噛合頭部、噛合凹部の向きが、第1実施例における噛合頭部、噛合凹部の向きとは逆向きに形成されていることにともなって、噛合段部33、43における噛合段差面の形成方向も第1実施例の場合とは逆向きに形成されている。
これにより、第一部材11における噛合段部33では、スライドファスナー1の裏面方向に加わる力に対抗することができ、第二部材における噛合段部43では、スライドファスナー1の表面方向に加わる力に対抗することができる。スライドファスナー1の左右方向に加わる力に対しては、主として噛合頭部と噛合凹部との係合作用によって対抗することができる。
尚、第2実施例の場合においても、第一部材11の下端11aと第二部材21の下端21aとは、ファスナーテープの端部側において同一直線状となるように配されている。
本願発明は、本願発明の技術思想を適用することができる部材、装置等に対しては、本願発明の技術思想を適用することができる。
本発明の実施形態に係わるスライドファスナー用下止を取り付けたスライドファスナーの部分拡大図である。(実施例1) 下止を構成する第一部材と第二部材との平面図である。(実施例1) 第一部材及び第二部材における平面図及び側面図である。( 実施例1) 第一部材と第二部材との結合状態を示す平面図である。(実施例1) 第一部材と第二部材とを結合させる状態を示す要部断面図である。(実施例1) 第一部材と第二部材とが結合した状態を示す要部断面図である。(実施例1) 第一部材と第二部材との結合状態を示す平面図である。(実施例2) 下止を構成する一方の部材の斜視図である。(従来例1) 下止の噛合開始状態を示す一部部分断面図を含む平面図である。(従来例1) 下止の噛合状態を示す一部部分断面図を含む平面図である。(従来例1) 下止の噛合状況を示す平面図である。(従来例4) スライダーの抜け止め状態を示す平面図である。(従来例4)
符号の説明
1 スライドファスナー
2a、b ファスナーテープ
3a、b ファスナーストリンガー
4 スライダー
4a 引手
4b 肩口
5a 案内柱
5b 上翼板
5c 下翼板
6a、b ガイドフランジ
6c 案内路
8a、b 芯ひも
9 ファスナーエレメント
10 下止
11 第一部材
11a 下端
12a、b 噛合頭部
12’a、b 噛合頭部
13 噛合段部
13a、b 噛合段差面
14a、b 噛合凹部
15 テープ側面
16 対向面
17 凹部
18 係合部
18a 当接部
18b 突起部
19 収容部
21 第一部材
21a 下端
22a、b 噛合頭部
22’a、b 噛合頭部
23 噛合段部
23a、b 噛合段差面
24a、b 噛合凹部
25 テープ側面
26 対向面
29 ファスナーチェーン
32a、b 噛合頭部
32’a、b 噛合頭部
33 噛合段部
36a、b 噛合頭部
36’a、b 噛合頭部
37a、b 噛合段部
42a、b 噛合頭部
42’a、b 噛合頭部
43 噛合段部
46a、b 噛合頭部
46’a、b 噛合頭部
47a、b 噛合段部
51 務歯
52 ファスナーストリンガー
53 スライダー
54 フランジ部
55 ネック部
56、57 突起
58、58a 下止
59 係合ヘッド部
60、61 突起
62 上面
63、64 連結部
71、71 ファスナーストリンガー
73 玉縁
74 務歯
75〜77 端子部材
78、80、84〜86、92 突出部
79、81、82、88、93 凹部
83、87、89 支持面
95 案内柱
96 スライダー
97 フランジ

Claims (3)

  1. 対向するファスナーストリンガー(3a、3b)にそれぞれ取り付けられる第一部材(11)と第二部材(21)とよりなる二分割型の構成を備えたスライドファスナー用下止(10)であって、
    前記第一部材(11)及び第二部材(21)の対向面(16、26)にフック状の噛合頭部(12a、12b、12'a、12'b、32a、32b、32'a、32'b、36a、36b、36'a、36'b、22a、22b、22'a、22'b、42a、42b、42'a、42'b、46a、46b、46'a、46'b)と噛合凹部(14a、14b、14'a、14b、24a、24b)との組が、それぞれ少なくとも2組以上形成され、
    前記第一部材(11)の噛合頭部(12、12'、32、32'、36、36')の先端の向きと第二部材(21)の噛合頭部(22、22'、42、42'、46、46')の先端の向きとが逆向きに形成され、
    前記第一部材(11)の噛合頭部(12、12'、32、32'、36、36')が第二部材(21)の噛合凹部(24、24')に嵌まり込み、前記第二部材(21)の噛合頭部(22、22'、42、42'、46、46')が第一部材(11)の噛合凹部(14、14')に嵌まり込み、
    前記第一部材(11)又は第二部材(21)の一方の部材が、前記下止(10)に隣接するファスナーエレメント(9)と係合する係合部(18)を有し、かつ同一方の部材における長手方向の長さが、他方の部材における長手方向の部材より長く形成されてなり、
    前記第一部材(11)及び第二部材(21)の噛合頭部(12、12'、32、32'、36、36'、22、22'、42、42'、46、46')が、表面側噛合頭部(12a、12'a、32a、32'a、36a、36'a、22a、22'a、42a、42'a、46a、46'a)と裏面側噛合頭部(12b、12'b、32b、32'b、36b、36'b、22b、22'b、42b、42'b、46b、46'b)とを備え、前記表面側噛合頭部(12a、12'a、32a、32'a、36a、36'a、22a、22'a、42a、42'a、46a、46'a)と裏面側噛合頭部(12b、12'b、32b、32'b、36b、36'b、22b、22'b、42b、42'b、46b、46'b)とが長手方向に偏位して形成され、
    前記第一部材(11)と第二部材(21)には、各表面側噛合頭部(12a、12'a、32a、32'a、36a、36'a、22a、22'a、42a、42'a、46a、46'a)と相手方の裏面側噛合頭部(12b、12'b、32b、32'b、36b、36'b、22b、22'b、42b、42'b、46b、46'b)とが相互に重なり合う噛合段差部(13a、13b、33a、33b、37a、37b、23a、23b、43a、43b、47a、47b)を有してなる、
    ことを特徴とするスライドファスナー用下止。
  2. 前記第一部材(11)又は第二部材(21)のうち前記係合部(18)を有する部材が、同係合部(18)側の前記噛合凹部(14a)が形成された部位とは反対側のテープ側面(15)側の部位に、凹部(17)を有してなることを特徴とする請求項1記載のスライドファスナー用下止。
  3. 前記第一部材(11)及び第二部材(21)のテープ側面(15、25)と対向面(16、26)との間における幅が、前記凹部(17)を形成していない部位における最小幅よりも前記凹部(17)を形成した部位における最小幅の方が小幅であることを特徴とする請求項記載のスライドファスナー用下止。
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