JP4189833B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種入賞装置や入賞口を設けた遊技領域に遊技球を弾発するように構成した遊技機に関し、特に、遊技者が遊技球の発射勢を調整する発射力調整手段又は遊技機の前面部下方に設けられる所定部材の少なくともいずれか一方に触れている場合に限り、該発射力調整手段の調整に応じて遊技球が弾発されることによって、遊技者が発射力調整手段に触れていることを検出できない場合でも、遊技者が所定部材に触れていれば遊技を続行することができる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ機等の遊技機においては、遊技球の発射勢を調整する操作ハンドルに遊技者が触れていることを検出するための検出手段が設けられる遊技機が種々提案されている。
【0003】
例えば、特開平5−31226号公報に記載された遊技機の操作ハンドルでは、前方握手部材16は、後方が開成する中空の半球状に形成してあり、その前面側の外表面にはメッキ処理等を施すことによって導電性の薄膜を形成してある。そして、この前方握手部材16に人体が接触しているか否かを導通の有無で判定するためのタッチプレートを構成する。また、この前方握手部材16の内側面に形成される連結板受部16aには、導電性部材によって形成される連結板30が該前方握手部材16の表面側からビス等で止着されている。また、この連結板30には、可変抵抗器取付部材23の鍔部24に形成される下部挿通孔23b、可変抵抗器21の下側、及び、後方握手部材13の配線挿通孔13bを介して前面枠2の背面側に導出されるタッチ配線31がビス止め等により接続されている。
これにより、前方握手部材16の外表面に形成したタッチプレートが連結板30を介してタッチ配線31と接続され、該タッチ配線31からタッチ情報が入力されることによって、弾発射機構9の弾発動作が可能な状態になる。また、前方握手部材16のタッチプレートから連結板30を介してタッチ配線31と接続することで、回動操作部材15の回動動作に影響されることなく、タッチ情報の送信路は定位置に保持されるので、タッチプレートとタッチ配線との接続部に接触不良が生じず、操作ハンドル11の信頼性を向上させ得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開平5−31226号公報に記載された遊技機の操作ハンドルにおいては、前方握手部材16にタッチ配線31を介して接続されるタッチ検出回路によって該前方握手部材16に遊技者が触れていることを検出している。従来、このようなタッチ検出回路は、遊技機の操作ハンドルに遊技者が触れることにより発生する静電容量等の電気的変化に基づいて、遊技者が触れているか否かを検出している。しかしながら、遊技者が手に絆創膏等を巻いている場合には、操作ハンドルに遊技者が触れることにより発生する静電容量等の電気的変化が導電率の変化などにより設定量以下となり、この操作ハンドルに遊技者が触れていることを検出できず、遊技をすることができなくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、遊技者が遊技球の発射勢を調整する発射力調整手段又は遊技機の前面部下方等に設けられる所定部材の少なくともいずれか一方に触れている場合に限り、該発射力調整手段の調整に応じて遊技球が弾発されることによって、遊技者が発射力調整手段に触れていることを検出できない場合でも、遊技者が所定部材に触れていれば遊技を続行することができる遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技機は、遊技球を発射する発射装置と、遊技者が前記遊技球の発射勢を調整する操作ハンドルの回転部材と、前記遊技機の前面部から遊技者側に突き出して設けられ、前記遊技者が触れることができる灰皿取付部と、前記灰皿取付部に開閉可能に取り付けられ、前記遊技者が触れることができる灰皿と、前記回転部材に前記遊技者が触れていると判断したときに、第1オン信号を出力する第1検出手段と、前記灰皿取付部または前記灰皿のうち少なくとも一方に前記遊技者が触れていると判断したときに、第2オン信号を出力する第2検出手段と、前記第1検出手段及び前記第2検出手段に接続され、前記第1オン信号と前記第2オン信号の少なくとも一方が入力されていると判断したときに、前記回転部材の調整に応じて前記発射装置を駆動する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
このような特徴を有する請求項1に係る遊技機においては、遊技球の発射勢を調整するハンドルの回転部材と、遊技機の遊技者側の前面部に遊技者が触れることができるように設けられる灰皿取付部の押え部とが設けられている。そして、前記操作ハンドルの回転部材、または。前記灰皿取付部または灰皿の少なくとも一方を遊技者が触っているときに、前記回転部材の調整に応じて前記発射装置が駆動され、遊技球を発射することができる。
これにより、操作ハンドルに触れている遊技者の手に絆創膏等が巻かれているために、当該操作ハンドルに触れていることが検出されない場合にも、遊技者は絆創膏等が巻かれていない手で灰皿取付部または灰皿の少なくとも一方に触れることにより、遊技者は遊技を行うことができる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機をパチンコ機について具体化した第1及び第2実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
先ず、第1実施形態に係るパチンコ機の全体構成について図1乃至図3に基づき説明する。図1は第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した斜視図である。図2は第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。図3は第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した背面斜視図である。尚、図1では遊技領域上のゲート等の構造物を省略して示す。
【0017】
図1および図2に示すように、このパチンコ機1は、後述する入賞口、電動役物及びゲート等の各種構造物が遊技盤2上に配設されており、遊技盤2上の遊技領域Aにパチンコ球が発射され、遊技領域Aをパチンコ球が転動落下して入賞口に入賞した場合に、賞球の払い出しを行う。
その遊技盤2の下側には、賞球を受ける上部受け皿3が配設されている。この遊技盤2と上部受け皿3との間には、前方側に突き出るプレート4が配設されており、このプレート4には、遊技に応じた音等をパチンコ機1外へ流すことができる一対の外部スピーカ4aが内蔵されている。そして、一対の外部スピーカ4aの間には、特別図柄表示装置としてのLCD表示器4bが配設されおり、このLCD表示器4bは、遊技盤2以外であって遊技盤2の下方の前面側のほぼ中央位置に、その裏面側から前面側へ向かって取り付けられている。そして、このLCD表示器4bは、左側変動図柄、中央変動図柄、右側変動図柄を背景図柄上で表示する液晶パネルであり、LCD表示器4bの左側、中央、右側にそれぞれ表示された図柄が変動しながら順番に停止し、全てが停止した状態で全体として所定の図柄(例えば「777」等)を構成すると、遊技者にとって有利な遊技状態であるいわゆる「大当たり」となる。
【0018】
このようにLCD表示器4bは、遊技盤2以外の前面側中央に配置されたので、遊技者の近くにあり、遊技者にとってはLCD表示器4bが見やすくなる。また、一対の外部スピーカ4aがLCD表示器4bの両側方に配置されているので、外部スピーカ4aから発せられる音が、LCD表示器4bを見る遊技者に向かって直接的に伝わることになり、遊技者の興趣を増大させることができる。更に、LCD表示器4bは高価であって、リサイクルの観点からも積極的に再利用しようとする要望があるが、このパチンコ機1の場合、遊技領域2以外に配置されたLCD表示器4bは、遊技領域A内を転動落下するパチンコ球による衝撃を受けないので、劣化しにくく再利用しやすくなる。
【0019】
また、そのLCD表示器4bの下方に位置する上部受け皿3の下側には、賞球を受ける大きめの下部受け皿5が配設されている。その上部受け皿3の上方右側には、上部受け皿3に溜まったパチンコ球を下部受け皿5に落下させるための球抜きレバー3aが配設されており、遊技者等が球抜きレバー3aを操作すると、上部受け皿3にあるパチンコ球がパチンコ機1内部のパチンコ球通路(図示せず)を介して下部受け皿5に落下することになる。
また、下部受け皿5の右方側には、操作ハンドル6に連結された発射装置6A(図3参照)が配設されており、上部受け皿3の遊技球がパチンコ機1内部のパチンコ球通路(図示せず)を介して発射装置6Aへ送られるように構成されている。また、下部受け皿5の左方側で、パチンコ機1の左右方向の中心線に対して操作ハンドル6のほぼ対称な位置には、パチンコ機の前面部から遊技者側に突き出して設けられる灰皿取付部7Aに開閉可能式の灰皿7が取り付けられている。また、この灰皿7を閉じた場合には、外観形状が操作ハンドル6とほぼ同じ形状となる。また、後述のように灰皿取付部7Aの表面に電気的に導通するように該灰皿取付部7Aの内側面に一端が取り付けられる第2タッチ配線7Bの他端は、該灰皿取付部7Aの内側後方部から遊技機の前面パネルの裏側に引き出されて、該前面パネルの裏側面に配設されつつ、後述の操作ハンドル6に取付けられる第1タッチ配線59B(図4参照)と共に、発射装置6Aの発射モータ29(図6参照)を駆動制御する駆動回路部6B(図3、図6参照)の接触検出回路30B(図6参照)に接続されている。
【0020】
一方、遊技盤2の左右上方側には、左右方向に配設されている多数の発光LED8が上下方向に設けられている。また、遊技盤2の前側は、ガラス扉9により被覆されており、ガラス扉9はその側方(左)側に設けられたヒンジ部材等を介して開閉自在に支持されている。
そして、ヒンジ部材等の反対側(右)側には、鍵穴9aが設けられており、遊技店の管理者等が鍵を鍵穴9aに挿入して回転操作して、ロックを解除することにより、ガラス扉9を前方側へ開くことができる。尚、ガラス扉9が前方側へ開放されたことを検出するため、検出スイッチ(図示せず)が設けられており、ガラス扉9が前方側へ開放された場合には、該検出スイッチを介して右側の発光LED8のみを点灯させることにより、その旨を遊技店の管理者等に報知できる。
【0021】
また、LCD表示器4bの下方に位置する下部受け皿5の前方側には、遊技者個人用聴取器としてのイヤホンを装着するための接続端子10が設けられている。この接続端子10にイヤホンの入力端子を接続した場合、遊技者は、イヤホンを耳に当てることによりイヤホンを介して遊技に応じた効果音等を聴くことができ、外部からの騒音を避けた状態でパチンコの遊技ができる。
更に、下部受け皿5の前方側の接続端子10とLCD表示器4bとの間には、遊技者がイヤホンを介して遊技に応じた音等を聴く際の、その音量を調整できる音量調整用操作部材11が配設されている。この場合、音量調整用操作部材11はタッチ型であって、遊技者等が音量調整用操作部材11の左側のボタンを押すことによって音量が小さくなり、該音量調整用操作部材11の右側のボタンを押すことによって音量が大きくなるため、その音量を調整でき、遊技者はイヤホンを介して遊技に応じた音等を所望の音量で聴くことができる。このように音量調整用操作部材11が、遊技盤2以外に配置されたLCD表示器4b及び接続端子10の双方に近接して配設されたので、音量調整用操作部材11の音量調整用の操作が容易になる。もっとも、音量調整用操作部材11はタッチ型に限定される訳ではなく、例えば音量の「大」、「中」及び「小」を選択できるスイッチやツマミを左右方向に移動させて音量を調整するリニヤ型等であっても良いし、その他の構成であっても良い。
【0022】
また、下部受け皿5の前面部下方には、透明な窓部5bが形成されて内部のパチンコ球の有無を確認することができる。また、前記接続端子10と該窓部5bとの間には、下部受け皿5内のパチンコ球を落下させるための球抜きダイヤルレバー5aが配設されており、球抜きダイヤルレバー5aを一方向に操作すると、下部受け皿5の下面に形成される球抜き穴(不図示)が開放されて、下部受け皿5内にあるパチンコ球がパチンコ機1の下方に置いた受け皿(図示せず)に落下することになる。一方、球抜きダイヤルレバー5aを反対方向に操作すると、下部受け皿5の下面に形成される球抜き穴が閉じて、下部受け皿5内にパチンコ球を溜めることができる。尚、下部受け皿5内には、賞球のオーバーフローを検出するための検出スイッチ(図示せず)が設けられており、該下部受け皿5内の賞球がオーバーフローした場合には、該検出スイッチを介して遊技盤2の左側の発光LED8のみが周期的に点滅されて、その旨が遊技店の管理者等に報知される。
【0023】
次に、パチンコ機1における遊技盤2の遊技領域Aの構成について、図2を参照して説明する。この遊技領域A内には、従来のパチンコ機と異なって、図柄変動装置としてのLCD表示器4bがないため、遊技領域Aが広く使え、遊技領域Aにおける始動入賞口、風車等の構造物の配置等の設計自由度を高めることができる。
この場合、所定厚さの板材からなる遊技盤2上に設けられた各構造物を囲むように、環状のレール12が遊技盤2上に立設されており、このレール12は、発射されたパチンコ球を遊技領域A内に案内する案内路を構成している。
また、遊技領域A内の上方左右には、2個の風車13がそれぞれ配設され、これら風車13の間の下方には、入賞口14が配設されている。また、これら2個の風車13の下方には、2個の入賞口15、16が配設され、これら2個の入賞口15、16の間の下方には、始動口17が配設されている。また、遊技領域A内の側方における2個の入賞口15、16の左右には、電飾部材18、19が配設されている。また、始動口17の下方左右には、2個のゲート20、21が配設され、これらゲート20、21の左右下方には、2個の入賞口22、23が配設されている。そして、始動口17、ゲート20、21及び入賞口22、23の下方には、大入賞口24及びこの大入賞口24の左右に位置する入賞口25、26を有する特別電動役物27が配設されており、この大入賞口24は、LCD表示器4bにおいて変動図柄が揃って大当りが発生したとき等に上方に開口する横幅が広い開閉扉24aを有している。
【0024】
そして、大入賞口24、入賞口14、15、16、22、23、25、26の遊技盤2の裏面には、パチンコ球を流す賞球樋(不図示)が設けられている。また、この賞球樋には、大入賞口24、入賞口14、15、16、22、23、25、26に入ったパチンコ玉を検出する入賞口スイッチ(図示せず)が、遊技盤2の裏側に設けられている。そして、入賞口スイッチがパチンコ球の入賞を検出すると、所定個数の賞球が上部受皿3に排出される。
また、始動口17の遊技盤2の裏面には、パチンコ球を流す賞球樋が設けられており、この始動口17に入ったパチンコ玉を検出する始動口スイッチ(図示せず)が遊技盤2の裏側に設けられている。そして、この始動口17に入賞したパチンコ球を始動口スイッチが検出すると、所定の個数の賞球が上部受皿3に排出されるとともに、LCD表示器4bに表示される複数の変動図柄がそれぞれ上下変動を開始する。
【0025】
そして、始動口17にパチンコ球が入り、LCD表示器4bの背景画面の、左側、中央、右側にそれぞれ表示された図柄が変動した後に、所定の表示状態に達成した場合(例えば、「777」のように揃った場合等)に大入賞口24の開閉扉24aが上方に開口するように構成されている。
この大入賞口24内には、開閉扉24aが上方に開口したときに入賞したパチンコ球の個数をカウントするための大入賞口カウントスイッチ(図示せず)が設けられており、大入賞口カウントスイッチがカウントしたパチンコ球の個数に対応する分の所定の個数の賞球が、上部受皿3に排出されるように構成されている。この場合、大入賞口24の開閉扉24aは、25秒間経過又は10個のパチンコ球の入賞が大入賞口カウントスイッチにより検出されるまで開放される。更に、大入賞口24の内部には、遊技者にとって有利な遊技状態を所定回数継続するためのいわゆる「Vゾーン」が仕切り形成されており、当該Vゾーンへの入賞検出用のVスイッチ(図示せず)が設けられている。
また、ゲート20、21には、パチンコ球の通過を検出する検出スイッチ(図示せず)が備えられ、この検出スイッチがパチンコ球の通過を検出することにより、LCD表示器4bに設けられた普通図柄表示部4b1の表示が変化しながら所定の数字等を表示する。普通図柄表示部4b1が停止した状態が所定の図柄(例えば「77」等)を構成する場合に、遊技者にとって有利な遊技状態である「通常当たり遊技状態」となる。また、LCD表示器4b内の上方部には、保留されている変動図柄の始動回数を遊技者に知らせるための、4個の保留回数表示部4b2が設けられている。
【0026】
また、図3に示すように、パチンコ機1は、木製の外枠31に対して前面枠32がヒンジ部材等を介して開閉自在に取り付けられている。また、この前面枠32のほぼ中央部には、遊技盤2が着脱可能なように取り付けられている。そして、この前面枠32の裏側には合成樹脂製の機構セット盤33が着脱可能に蝶番等により取り付けられている。
【0027】
パチンコ機1の裏側上部には、上方に開口した賞球タンク34が機構セット盤33に固定されている。この賞球タンク34は、傾斜した底面に連通孔(不図示)が形成され、その連通孔の下方にはパチンコ球を2列に整列流出し得る傾斜したタンクレール35が取付けられている。
【0028】
また、賞球ケース36へパチンコ球を案内する賞球案内部37内には、タンクレール35の下流側のパチンコ球を案内する2列の賞球通路(不図示)が形成されている。
また、賞球ケース36には、各タンクレール35、賞球通路を通過するパチンコ球の数を確認する確認スイッチ36A、パチンコ球の送り出しを調節する払い出しソレノイド36B等(いずれも図6参照)が内装されている。そして、これら賞球タンク34、タンクレール35、賞球案内部37、賞球ケース36、確認スイッチ36A、及び払い出しソレノイド36B等により賞球払出システムが構成されている。
【0029】
そして、賞球ケース36の下流側には排出部が形成され、下部受け皿満タンスイッチ(図示せず)が内装された排出路38が形成されている。また、この排出路38の前方側は下部受け皿5に接続され、上部受け皿3から溢れた賞球やファール球を受けて下部受け皿5に案内している。
【0030】
また、機構セット盤33上には、主基板ボックス39内に収納される主基板40が、遊技盤裏面を覆う透明なABS等の樹脂製のセンターカバー41の背面に装着された状態で固定されている。この主基板40には、パチンコ機1の遊技動作などを制御する制御回路が構成されている。
【0031】
また、主基板40の下方左側には、発光LED8や電飾部材18、19の電飾ランプW1(図6参照)等を制御する制御回路を構成するランプ制御基板42が収納されるランプ基板ボックス43が配設されている。
また、主基板40の下方右側には、外部スピーカ4aから出力される効果音等を制御する制御回路を構成する音制御基板44が収納される音基板ボックス45が配設されている。
【0032】
また、音基板ボックス45の下方には、LCD表示器4bの表示画像等を制御する表示制御回路を構成する表示制御基板46と、賞球払い出し等を制御する制御回路を構成する賞球制御基板47とが収納されるコントロールボックス48が取り付けられている。
【0033】
また、コントロールボックス48の左側には、供給されるパチンコ球を連続的に不図示のカム機構や発射モータ29等を介して弾発する発射装置6Aと、この発射装置6Aを駆動制御する駆動回路部6Bとから構成される発射装置ユニット49が設けられている。また、後述のように、該駆動回路部6Bは、第1タッチ配線59B(図4参照)と第2タッチ配線7A(図2、図5参照)とを介して遊技者が操作ハンドル6の回転部材54又は灰皿取付部7Aの押え部74(図5参照)に触れている場合に限り、操作ハンドル6の内部に取り付けられる可変抵抗器50(図4参照)の抵抗値変化に基づいて発射モータへの供給電力が調節され、パチンコ球の発射勢を強めたり、弱めたりすることが可能なように構成されている。これにより、遊技者が操作ハンドル6における回転部材54(図4参照)の回動量を調節することによって、可変抵抗器50の抵抗値が増減され、発射装置6Aによるパチンコ球の発射勢の加減を適宜行うことができる。
【0034】
さらに、機構セット盤33の上方角部(図3中、右上角部)には、中継基板30が設けられている。この中継基板30は、パチンコ機1とホールコンピュータをつなぐ基板である。
【0035】
次に、下部受け皿5の右側下方に設けられる操作ハンドル6の概略構造について図4に基づいて説明する。図4は第1実施形態に係るパチンコ機1の操作ハンドル6及びその取付部を模式的に示す上側方向から見た要部拡大部分断面図である。
図4に示すように、操作ハンドル6は、パチンコ機1の前面の平板部51に形成された操作ハンドル保持部52に対して、前カバー部材53を固定的に保持させるとともに、前カバー部材53にて略円板状の回転部材54を回転可能に設けることにより構成されている。
【0036】
ここに、操作ハンドル保持部52は、平板部51の前面側(図4の左側方向)に向かって突出形成された円筒状の支持部55、及び、支持部55の径よりも大径を有し支持部55に連続して形成されて前カバー部材53を固定的に保持する保持部56とから構成されている。そして、支持部55と保持部56とを連結する連結部57は、支持部55の周囲に存在し、支持部55の周囲に渡って平板部51との間の距離Lは、略同一距離に形成されている。尚、支持部55は円筒状である必要はなく、例えば、断面四角形状等の筒状であればよい。
【0037】
また、操作ハンドル保持部52の内部において、可変抵抗器50が、図示しない固定壁により固定されている。かかる可変抵抗器50は前カバー部材53側に突出する回転可能な軸58を有し、可変抵抗器50からは平板部51側に導出された信号線59Aが設けられている。ここに、可変抵抗器50は、軸58の回転量に基づき抵抗値が変化し、このように変化された抵抗値の信号が信号線59Aを介して前記駆動回路部6Bのモータ駆動回路30A(図6参照)に入力されるものである。
また、可変抵抗器50の金属製等の導電性の鍔部50Aの裏側には第1タッチ配線59Bが半田付け等により接続されている。そして、この第1タッチ配線59Bの他端は、駆動回路部6Bの接触検出回路30B(図6参照)に接続されている。また、回転部材54の外周側表面部及び前後の表面部にはメッキ処理を施すことによって導電性の薄膜が形成されている。そして、可変抵抗器50の軸58は、金属製ワッシャ58Aを挿通後、回転部材54の裏側表面部のほぼ中央部に形成される貫通孔に嵌挿されている。これにより、回転部材54の遊技者の触れる面は、該回転部材54の表面部に形成される導電性薄膜、金属製ワッシャ、及び鍔部50Aを介してタッチ配線59Bと導通されている。
【0038】
また、後述のように灰皿取付部7Aに取り付けられる第2タッチ配線7Bは、平板部51の裏面に沿って該操作ハンドル保持部52の裏面側まで引き回されて、第1タッチ配線59Bと共に、駆動回路部6Bの接触検出回路30Bに接続される。
【0039】
更に、前カバー部材53における内部球面の略頂部付近から半径方向内側に支持軸60が突出されて一体に形成されている。また、この前カバー部材53の表面部はメッキ処理を施すことによって導電性の薄膜が形成されている。
【0040】
また、回転部材54は、その外周に、手の指の長さ等に合致させるとともに指を引っ掛けるための引掛部54Aが形成されており、また、回転部材54の略中央位置からは、円筒部61が前カバー部材53側に向かって突出して形成されている。ここに、円筒部61は、回転部材54に対して直角方向に突出されている。また、円筒部61の内部には、前カバー部材53の支持軸60が回転可能に挿嵌されており、これにより回転部材54は、前カバー部材53に回転可能に支持されるものである。
【0041】
回転部材54には、前記した可変抵抗器50の軸58が固定されており、従って、回転部材54が回転されると軸58も回転され、これにより回転部材54の回転量に基づき前記したようにパチンコ球の発射勢を強めたり、弱めたりしてパチンコ球の発射勢を加減することが可能となるものである。また、遊技者が前カバー部材53の表側表面部に触れている場合には、該前カバー部材53の表面部に形成された導電性薄膜、回転部材54の円筒部61に形成された導電性薄膜、金属製ワッシャ、及び鍔部50Aを介して第1タッチ配線59Bと導通されている。
【0042】
また、回転部材54と前カバー部材53との間には、戻しコイルバネ63が配置されている。即ち、図4に示すように、戻しコイルバネ63の一端は、回転部材54に固定されており、また、他端は、前カバー部材53の支持軸60等に固定されている。かかる戻しコイルバネ63は、回転部材54を非操作位置(回転操作されていない位置)に向かって常時付勢しており、回転部材54が回転された後に回転部材54から指が離されると、その捻り弾性力に基づき回転部材54を非操作位置まで戻す作用を行う。
【0043】
前記のように構成された操作ハンドル6を操作する場合は、遊技者が回転部材54及び前カバー部材53に触れているため、第1タッチ配線59B及び接触検出回路30B(図6参照)を介して発射モータ29が駆動可能な状態になり、回転部材54の引掛部54Aに指を引っかけ、戻しコイルバネ63の弾性力に抗して回転部材54を時計方向に回転することにより、パチンコ球の発射勢が調整される。尚、回転部材54から指を離すと、回転部材54は、戻しコイルバネ63の捻り弾性力により元の非操作位置まで反時計方向に回転される。
【0044】
また、パチンコホールにおいてパチンコ機1、特に、操作ハンドル6及びその周辺部分の清掃を行う場合、操作ハンドル保持部52を構成する支持部55と保持部56との連結部57は、支持部55の周囲に渡って平板部51から一定の距離Lだけ離間されているので、雑巾等の清掃具を支持部55の周囲に十分入り込ませることができる。この結果、支持部55の周囲の全体に渡って均一に且つ容易に清掃することができる。
【0045】
次に、下部受け皿5の左側下方に設けられる灰皿取付部7Aの概略構造について図5に基づいて説明する。図5は第1実施形態に係るパチンコ機1の灰皿取付部7A及びその取付部を模式的に示す側面から見た要部拡大部分断面図である。
図5に示すように、灰皿取付部7Aは、パチンコ機1の前面の平板部51に4個のビス71によって裏側からビス止めによって固定されている。
ここに、灰皿取付部7Aは、平板部51の前面側に当接する略円筒状の支持部72と、この支持部72の前端縁部から外側方向に延出される略半球状の保持部73と、この保持部73の外側端縁部の周囲から操作ハンドル6の回転部材54と同じ幅寸法で略直角に外側方向に延出されて、該回転部材54の外径とほぼ同じ外径に形成される略円環状の押え部74とから構成されている。また、押え部74の頂点部(最上端部)には、操作ハンドル6の回転部材54の頂点部に形成された引掛部54Aとほぼ同じ形状の凹部75が形成されている。更に、この押え部74の外周側表面部、前後の表面部、及び内周側表面部にはメッキ処理を施すことによって導電性の薄膜が形成されている。従って、押え部74の外観形状は、操作ハンドル6の回転部材54の外観形状とほぼ同じ形状に構成されている。
【0046】
また、押え部74の凹部75に対向する内側面には、第2タッチ配線7Bの一端が半田付け等により接続される金属製の連結板76がビス77で止着されている。従って、押え部74の遊技者の触れる面は、該押え部74の表面部に形成される導電性薄膜、ビス77、及び連結板76を介して第2タッチ配線7Bと導通されている。尚、この第2タッチ配線7Bの他端は、駆動回路部6Bの接触検出回路30Bに接続されている。
【0047】
また、灰皿取付部材74の前方側(遊技者側)開口部には、略半球状の灰皿7が該開口部内で上下方向に回転可能なように軸支されている。また、平板部51の前面には略円柱状の回転止め部材78が突き出して形成され、灰皿7が下側方向に回転して、略水平状態になった時にこの回転止め部材78に当接するように構成されている。また、灰皿7の表面部はメッキ処理を施すことによって導電性の薄膜が形成され、該灰皿7の表面部は、押え部74の内周面に形成される導電性薄膜、ビス77、及び連結板76を介して第2タッチ配線7Bと導通されている。
これにより、上記のように構成された操作ハンドル6を操作する場合に、遊技者が灰皿取付部7Aの押え部74や灰皿7に触れていれば、第2タッチ配線7B、接触検出回路30B、及びモータ駆動回路30Aを介して発射モータ29が駆動可能な状態になり、回転部材54を時計方向に回転することにより、パチンコ球は発射勢を調整されつつ発射される。
【0048】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1のパチンコ球の発射勢の調整等に係る制御システムの構成について図6に基づいて説明する。図6は第1実施形態に係るパチンコ機1のパチンコ球の発射勢の調整等に係る制御システムの構成を示すブロック図である。
図6に示すように、パチンコ機1のパチンコ球の発射勢の調整等に係る制御システム81は、パチンコ機1の遊技動作などを制御する主基板40、発光LED8や遊技盤2上の電飾ランプW1等を制御するランプ制御基板42、外部スピーカ4a等を制御する音制御基板44、LCD表示器4bの表示画像等を制御する表示制御基板46、及び賞球払い出し等を制御する賞球制御基板47等から構成され、各基板40、42、44、46、47は相互に配線により接続されている。
【0049】
また、表示制御基板46には、LCD表示器46が配線により接続され、主基板40からの指令により所定の画像データが該表示制御回路46を介してLCD表示器46に出力される。また、音制御基板44には、一対のスピーカ4aと音量調整用操作部材11とが配線により接続され、主基板40からの指令により、該音量調整用操作部材11を介して指示された音量で所定の音楽演奏等が該音楽制御基板44を介して出力される。また、ランプ制御基板42には、発光LED8や遊技盤2上の電飾ランプW1が配線により接続され、主基板40からの指令により所定の発光モードで点灯駆動制御される。
【0050】
また、賞球制御基板47には、賞球ケース36内に配置される確認スイッチ36Aと払出ソレノイド36Bとが配線により接続され、主基板40からの払出指令により所定個数の賞球が払い出される。また、この賞球基板47には、モーター駆動回路部6B内のモータ駆動回路30Aが配線により接続されている。そして、賞球制御基板47に配線により接続される不図示の下部受け皿満タンスイッチからオン信号が入力された場合には、この賞球制御基板47からモータ駆動回路30Aに発射モータ29の停止指令が出力される。
【0051】
また、駆動回路部6Bには、モータ駆動回路30Aと該モータ駆動回路30Aに電気的に接続される接触検出回路30Bとが配置されている。また、このモータ駆動回路30Aには、信号線59Aを介して可変抵抗器50が接続されると共に、発射モータ29が接続されている。
一方、接触検出回路30Bには、第1タッチ配線59Bを介して回転部材54が電気的に接続されると共に、第2タッチ配線7Bを介して押え部74が電気的に接続されている。そして、この接触検出回路30Bは、回転部材54又は押え部74に遊技者が触れることによる静電容量等の変化を検出して、該静電容量等の変化が設定値以上であれば遊技者が触れているものと判定し、オン信号を出力し、該静電容量等の変化が設定値より小さい場合はオフ信号を出力するものである。従って、回転部材54又は押え部74に遊技者が触れていない場合には、オフ信号が出力されている。
【0052】
そして、モータ駆動回路30Aは、接触検出回路30Bからオン信号が入力されている場合には、可変抵抗器50における抵抗値の変化を示す信号が入力された際に、その抵抗値変化に応じて発射モータ29への供給電力を調整し、パチンコ球の発射勢を強めたり、弱めたりしてパチンコ球の発射勢の加減する。これにより、遊技者が操作ハンドル6と灰皿取付部7Aの押え部74とのいずれかに触れている場合には、操作ハンドル6の回転部材54の回動操作により、パチンコ球の発射勢が調整される。他方、このモータ駆動回路30Aは、接触検出回路30Bからオフ信号が入力されている場合、又は賞球制御基板47から発射モータ29の停止信号が入力されている場合には、発射モータ29を停止させるように構成されている。これにより、遊技者が操作ハンドル6と灰皿取付部7Aの押え部74とのいずれにも触れていない場合、又は下部受け皿5が満杯になった場合には、パチンコ球は発射されない。
【0053】
ここで、発射装置ユニット49は、発射装置として機能する。また、回転部材54、戻しコイルバネ63、可変抵抗器50、及び駆動回路部6Aは、発射力調整手段を構成する。また、回転部材54の表面部に形成された導電性薄膜、前カバー部材53の表面部に形成された導電性薄膜、回転部材54の円筒部61に形成された導電性薄膜、金属製ワッシャ、可変抵抗器50の鍔部50A、第1タッチ配線59B、灰皿7の表面部に形成される導電性薄膜、押え部74の表面部に形成される導電性薄膜、ビス77、連結板76、第2タッチ配線7B、及び駆動回路部6Bは、接触検出手段を構成する。また、灰皿取付部材7Aと灰皿7とは、所定部材を構成する。また、モータ駆動回路30Aは、制御手段として機能する。また、操作ハンドル6は、回動操作部材として機能する。
【0054】
以上説明した通り第1実施形態に係るパチンコ機1では、回転部材54の表面部に形成された導電性薄膜、前カバー部材53の表面部に形成された導電性薄膜、回転部材54の円筒部61に形成された導電性薄膜、金属製ワッシャ、可変抵抗器50の鍔部50A、及び第1タッチ配線59Bは導通されると共に、この第1タッチ配線59Bは駆動回路部6Bの接触検出回路30Bに接続されている。また、灰皿7の表面部に形成される導電性薄膜、灰皿取付部7Aの押え部74の表面部に形成される導電性薄膜、ビス77、連結板76、及び第2タッチ配線7Bは導通されると共に、この第2タッチ配線7Bも駆動回路部6Bの接触検出回路30Bに接続されている。そして、駆動回路部6Bのモータ駆動回路30Aは、接触検出回路30Bを介して遊技者が触れていることを検出した場合には、回転部材54に軸58が接続される可変抵抗器50の抵抗値の変化に従って、発射装置6Aの発射モータ29を駆動制御する。
【0055】
したがって、遊技者がパチンコ球の発射勢を調整する操作ハンドル6の回転部材54か前カバー部材53、又は灰皿取付部7Aか灰皿7の少なくともいずれかに触れている場合に限り、該操作ハンドル6の調整に応じてパチンコ球の発射勢が調整されて弾発されるため、操作ハンドル6に触れている遊技者の右手に絆創膏等が貼られているために、接触検出回路30Bを介して遊技者が操作ハンドル6に触れていることが検出されない場合にも、遊技者は絆創膏等が貼られていない左手で灰皿取付部7Aの押え部74に触れることにより接触検出回路30Bを介して遊技者が灰皿取付部7Aの押え部74に触れていることが確実に検出されて発射モータ29が駆動制御されるため、遊技者は遊技を続行することができる。
また、灰皿取付部7A及び灰皿7は、パチンコ機1の左右方向の中心線に対して操作ハンドル6のほぼ対称な位置に設けられるため、遊技者は座った状態で該操作ハンドル6や灰皿取付部7B等に楽に触れることができ、ゲームの興趣を損なわずに長時間遊技を続けることができる。
更に、灰皿取付部7Bの押え部74の外部から観察できる形状は、操作ハンドル6の回転部材54の形状と略同一形状又は似た形状であるため、遊技者は、該灰皿取付部7Aの押え部74に触れていることが検出されて発射装置が駆動制御される構成になっていることを容易に認識することができる。
【0056】
次に、第2実施形態に係るパチンコ機について説明する。第2実施形態に係るパチンコ機の概略構成及び制御回路構成は、第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施形態に係るパチンコ機1とほぼ同じ制御処理である。
但し、第2実施形態に係るパチンコ機は、駆動回路部6Bの構成が第1実施形態に係るパチンコ機1と異なっている。
【0057】
ここで、第2実施形態に係る駆動回路部の概略構成について図7に基づいて説明する。図7は第2実施形態に係るパチンコ機のパチンコ球の発射勢の調整等に係る制御システムの構成を示すブロック図である。尚、図7において上記第1実施形態に係る制御システム81と同一符号は、該制御システム81と同一あるいは相当部分を示すものである。
図7に示すように、駆動回路部82には、モータ駆動回路85と該モータ駆動回路85に電気的に接続される第1検出回路83と第2検出回路84とが配置されている。また、このモータ駆動回路85には、信号線59Aを介して可変抵抗器50が接続されると共に、発射モータ29が接続されている。
一方、第1検出回路83には、第1タッチ配線59Bを介して回転部材54が電気的に接続されている。また、第2検出回路84には、第2タッチ配線7Bを介して押え部74が電気的に接続されている。そして、第1検出回路83は、回転部材54に遊技者が触れることによる静電容量等の変化を検出して、該静電容量等の変化が設定値以上であれば遊技者が触れているものと判定し、オン信号を出力し、該静電容量等の変化が設定値より小さい場合はオフ信号を出力するものである。従って、回転部材54に遊技者が触れていない場合には、オフ信号が出力されている。また、第2検出回路84は、押え部74に遊技者が触れることによる静電容量等の変化を検出して、該静電容量等の変化が設定値以上であれば遊技者が触れているものと判定し、オン信号を出力し、該静電容量等の変化が設定値より小さい場合はオフ信号を出力するものである。従って、押え部74に遊技者が触れていない場合には、オフ信号が出力されている。
【0058】
そして、モータ駆動回路85は、第1検出回路83と第2検出回路84とのうち少なくとも一方からオン信号が入力されている場合には、可変抵抗器50から出力される信号に基づいて発射モータ29を駆動する。これにより、遊技者が操作ハンドル6と灰皿取付部7Aの押え部74とのいずれかに触れている場合には、操作ハンドル6の回転部材54の回動操作により、パチンコ球の発射勢が調整される。他方、このモータ駆動回路85は、第1検出回路83及び第2検出回路84の両方からオフ信号が入力されている場合、又は賞球制御基板47から発射モータ29の停止信号が入力されている場合には、発射モータ29を停止させるように構成されている。これにより、遊技者が操作ハンドル6と灰皿取付部7Aの押え部74とのいずれにも触れていない場合、又は下部受け皿5が満杯になった場合には、パチンコ球は発射されない。
【0059】
ここで、発射装置ユニット49は、発射装置として機能する。また、回転部材54、戻しコイルバネ63、可変抵抗器50、及び駆動回路部6Aは、発射力調整手段を構成する。また、回転部材54の表面部に形成された導電性薄膜、前カバー部材53の表面部に形成された導電性薄膜、回転部材54の円筒部61に形成された導電性薄膜、金属製ワッシャ、可変抵抗器50の鍔部50A、第1タッチ配線59B、及び第1検出回路は、第1検出手段を構成する。また、灰皿7の表面部に形成される導電性薄膜、押え部74の表面部に形成される導電性薄膜、ビス77、連結板76、第2タッチ配線7B、及び第2検出回路84は、第2検出手段を構成する。また、灰皿取付部材7Aと灰皿7とは、所定部材を構成する。また、モータ駆動回路85は、制御手段として機能する。また、操作ハンドル6は、回動操作部材として機能する。
【0060】
以上説明した通り第2実施形態に係るパチンコ機では、回転部材54の表面部に形成された導電性薄膜、前カバー部材53の表面部に形成された導電性薄膜、回転部材54の円筒部61に形成された導電性薄膜、金属製ワッシャ、可変抵抗器50の鍔部50A、及び第1タッチ配線59Bは導通されると共に、この第1タッチ配線59Bは駆動回路部82の第1検出回路83に接続されている。また、灰皿7の表面部に形成される導電性薄膜、灰皿取付部7Aの押え部74の表面部に形成される導電性薄膜、ビス77、連結板76、及び第2タッチ配線7Bは導通されると共に、この第2タッチ配線7Bは駆動回路部82の第2検出回路84に接続されている。そして、駆動回路部82のモータ駆動回路85は、第1検出回路83又は第2検出回路84の少なくとも一方を介して遊技者が触れていることを検出した場合には、回転部材54に軸58が接続される可変抵抗器50の抵抗値の変化に従って、発射装置6Aの発射モータ29を駆動制御する。
【0061】
したがって、遊技者がパチンコ球の発射勢を調整する操作ハンドル6の回転部材54か前カバー部材53、又は灰皿取付部7Aか灰皿7の少なくともいずれかに触れている場合に限り、該操作ハンドル6の調整に応じてパチンコ球の発射勢が調整されて弾発されるため、操作ハンドル6に触れている遊技者の右手に絆創膏等が貼られているために、第1検出回路83を介して遊技者が操作ハンドル6に触れていることが検出されない場合にも、遊技者は絆創膏等が貼られていない左手で灰皿取付部7Aの押え部74に触れることにより第2検出回路84を介して遊技者が灰皿取付部7Aの押え部74に触れていることが確実に検出されて発射モータ29が駆動制御されるため、遊技者は遊技を続行することができる。
また、灰皿取付部7A及び灰皿7は、パチンコ機1の左右方向の中心線に対して操作ハンドル6のほぼ対称な位置に設けられるため、遊技者は座った状態で該操作ハンドル6や灰皿取付部7B等に楽に触れることができ、ゲームの興趣を損なわずに長時間遊技を続けることができる。
更に、灰皿取付部7Bの押え部74の外部から観察できる形状は、操作ハンドル6の回転部材54の形状と略同一形状又は似た形状であるため、遊技者は、該灰皿取付部7Aの押え部74に触れていることが検出されて発射装置が駆動制御される構成になっていることを容易に認識することができる。
【0062】
尚、本発明は、前記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、前記実施形態では、可変抵抗器50を使用しているが、ロータリー式光エンコーダを使用してもよい。また、灰皿取付部7Aに第2タッチ配線7Bの一端を接続したが、音量調整用操作部材11や球抜きダイヤルレバー5a等に第2タッチ配線7Bの一端を接続してもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1の遊技機では、遊技球の発射勢を調整するハンドルの回転部材と、遊技機の遊技者側の前面部に遊技者が触れることができるように設けられる灰皿取付部の押え部とが設けられている。そして、前記操作ハンドルの回転部材、または、前記灰皿取付部または灰皿の少なくとも一方を遊技者が触っているときに、前記操作ハンドルの回転部材の調整に応じて前記発射装置が駆動され、遊技球を発射することができる。
これにより、操作ハンドルに触れている遊技者の手に絆創膏等が巻かれているために、当該操作ハンドルに発射力調整手段に触れていることが検出されない場合にも、遊技者は絆創膏等が巻かれていない手で灰皿取付部または灰皿の少なくとも一方に触れることにより、遊技者は遊技を行うことができる。
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した斜視図である。
【図2】 第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した正面図である。
【図3】 第1実施形態に係るパチンコ機全体を示した背面斜視図である。
【図4】 第1実施形態に係るパチンコ機の操作ハンドル及びその取付部を模式的に示す上側方向から見た要部拡大部分断面図である。
【図5】 第1実施形態に係るパチンコ機の灰皿取付部及びその取付部を模式的に示す側面から見た要部拡大部分断面図である。
【図6】 第1実施形態に係るパチンコ機のパチンコ球の発射勢の調整等に係る制御システムの構成を示すブロック図である。
【図7】 第2実施形態に係るパチンコ機のパチンコ球の発射勢の調整等に係る制御システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
6 操作ハンドル
6A 発射装置
6B、82 駆動回路部
7 灰皿
7A 灰皿取付部
7B 第2タッチ配線
30A、85 モータ駆動回路
30B 接触検出回路
49 発射装置ユニット
59B 第1タッチ配線
83 第1検出回路
84 第2検出回路
Claims (1)
- 遊技球を発射する発射装置と、
遊技者が前記遊技球の発射勢を調整するための操作ハンドルの回転部材と、
前記遊技機の前面部から遊技者側に突き出して設けられ、前記遊技者が触れることができる灰皿取付部と、
前記灰皿取付部に開閉可能に取り付けられ、前記遊技者が触れることができる灰皿と、
前記回転部材に前記遊技者が触れていると判断したときに、第1オン信号を出力する第1検出手段と、
前記灰皿取付部または前記灰皿のうち少なくとも一方に前記遊技者が触れていると判断したときに、第2オン信号を出力する第2検出手段と、
前記第1検出手段及び前記第2検出手段に接続され、前記第1オン信号と前記第2オン信号の少なくとも一方が入力されていると判断した場合に限り、前記回転部材の調整に応じて前記発射装置を駆動する制御手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。
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