JP4189343B2 - 遊技機の揺動防止機構 - Google Patents

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Description

本発明は、基枠に開閉可能に支持された開閉搭載枠の施錠金具が前記基枠の施錠受け金具に係止することにより、開閉搭載枠が基枠に閉鎖状態に保持されるように構成された遊技機において、基枠に閉鎖状態に保持された開閉搭載枠の揺動を防止するための揺動防止機構に関する。
従来、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機には、遊技島に設置するための設置枠台としての基枠(通常、パチンコ遊技機では「外枠」、スロットマシンでは「キャビネット」と称する。)と、この基枠の正面左側上下に設けられたヒンジ機構を介して基枠に対して横方向に開閉可能に支持された開閉搭載枠(通常、パチンコ遊技機では「前枠」、スロットマシンでは「フロントマスク」と称する。)とが設けられている。
そして、遊技機の正面右側には、上下2箇所に、図23又は図24に示すように、開閉搭載枠側の施錠金具1と基枠側の施錠受け金具2とから成る施錠装置3が設けられており、その施錠受け金具2の施錠受け部4に施錠金具1のフック部材5が係合することにより、前記開閉搭載枠が基枠に対して閉鎖状態に保持され、遊技機が遊技に供されるようになっている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−159711号公報
しかしながら、上記した従来の遊技機では、基枠に対して開閉搭載枠を開閉可能に設けるために、図23(b)又は図24(b)に示すように、施錠装置3の施錠金具1と施錠受け金具2との係合部分やヒンジ機構に、逃げ寸法としてある程度の間隙(例えば、図23(b)中の寸法t又は図24(b)中の寸法t)を設けざるを得なかった。そのため、開閉搭載枠が閉鎖状態に保持され、遊技に供された状態において、開閉搭載枠が基体に対して前後左右方向に僅かに揺動するのを防止することができなかった。
したがって、例えば、スロットマシンの場合には、遊技中、フロントマスクに設けられたスタートレバーやストップスイッチ等の操作具を操作する際にフロントマスクが揺動し、遊技者に不快感を与えるおそれがあった。また、パチンコ遊技機の場合には、上記したスロットマシンの場合と同様の問題に加えて、前枠に搭載された遊技盤が揺動すると、遊技領域における遊技球の転動方向が変化するため、このことを悪用して、前枠を故意に揺動させて遊技球の転動方向を変化させる不正行為を行う遊技者が出現するといった問題があった。この問題は、クルーンと呼ばれる役物を採用している遊技機においては、遊技球の転動方向の変化により、特別遊技に移行する条件となる入賞口への入賞率が変化し、遊技球の出球率が大きく変わるため、特に、深刻であった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、遊技中の遊技者に不快感を与えることがなく、悪意の遊技者の不正行為を防止することが可能な遊技機の揺動防止機構を提供しようとするものである。
本発明は、基枠12に開閉可能に支持された開閉搭載枠13の施錠金具35が基枠12の施錠受け金具37に係止することにより、開閉搭載枠13が基枠12に閉鎖状態に保持されるように構成された遊技機11において、基枠12に閉鎖状態に保持された開閉搭載枠13の揺動を防止するための揺動防止機構であって、施錠金具35には上下方向に傾動可能なフック部材44が設けられ、施錠受け金具37にフック部材44が係合可能な施錠受け部81が設けられており、フック部材44の先端部分に形成された受け部係合部72の基端面73は鉛直面に対して先端側に所定の傾斜角度傾斜して形成され、該傾斜角度は、フック部材44の傾動支点を中心として基端面73の最も基端側の点を通過するように描いた半径より基端面73が外側に位置するように設定されており、フック部材44と施錠受け部81との間の前後方向の間隙100を填塞可能であり、鉛直面に対する傾斜角度が受け部係合部72の基端面73の傾斜角度以下に設定されている傾斜面97が後面に形成された間隙填塞部材95と、間隙填塞部材95を間隙100に対して進退可能なように操作者によって昇降される昇降操作部材112,123,129とを有する前後揺動抑止機構95,112,123,129を備えており、昇降操作部材112,123,129は、基枠12に固定されたベース部材78に対して昇降可能且つ間隙填塞部材95と一体に昇降可能に設けられた昇降ピン112と、昇降ピン112に対して少なくとも降下方向に力を作用可能な作用部123,129とを備え、作用部123,129には作用部123,129を開閉搭載枠13の前面側から操作可能な作用部操作機構120が設けられており、作用部操作機構120は、作用部123,129から前方に延出し、前端部に操作具121との係合部122を備えていることを特徴とする。
また、本発明は、基枠12に開閉可能に支持された開閉搭載枠13の施錠金具35が基枠12の施錠受け金具37に係止することにより、開閉搭載枠13が基枠12に閉鎖状態に保持されるように構成された遊技機11において、基枠12に閉鎖状態に保持された開閉搭載枠13の揺動を防止するための揺動防止機構であって、施錠金具35には上下2箇所において上下方向に傾動可能なフック部材44が設けられ、施錠受け金具37には各フック部材44に対応する位置にそれぞれ各フック部材44が係合可能な施錠受け部81が設けられており、フック部材44の先端部分に形成された受け部係合部72の基端面73は鉛直面に対して先端側に所定の傾斜角度傾斜して形成され、該傾斜角度は、フック部材44の傾動支点を中心として基端面73の最も基端側の点を通過するように描いた半径より基端面73が外側に位置するように設定されており、フック部材44と施錠受け部81との間の前後方向の間隙100を填塞可能であり、鉛直面に対する傾斜角度がフック部材44の基端面73の傾斜角度以下に設定されている傾斜面97が後面に形成された間隙填塞部材95と、間隙填塞部材95を間隙100に対して進退可能なように操作者によって昇降される昇降操作部材112,123,129とを有する前後揺動抑止機構95,112,123,129を上下2箇所に備えており、昇降操作部材112,123,129は、基枠12に固定されたベース部材78に対して昇降可能且つ間隙填塞部材95と一体に昇降可能に設けられた昇降ピン112と、昇降ピン112に対して少なくとも降下方向に力を作用可能な作用部123,129とを備えており、上下いずれか一方の前後揺動抑止機構95,112,123,129には、作用部123,129を開閉搭載枠13の前面側から操作可能な作用部操作機構120が設けられており、作用部操作機構120は、前記作用部123,129から前方に延出し、前端部に操作具121との係合部122を備えていることを特徴とする。

本発明によれば、基枠に対する開閉搭載枠の揺動を防止することができるので、遊技中の遊技者に不快感を与えることがなく、また、悪意の遊技者の不正行為を防止することができる。
また、昇降操作部材の作用部を開閉搭載枠の前面側から操作可能となっているので、遊技機の揺動防止操作を容易に行うことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明をパチンコ遊技機に使用した場合を例示して説明する。
先ず、図1〜図3を参照しつつ、パチンコ遊技機の概略構成について説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す正面図及びその施錠装置を拡大して示す正面図、図2はそのパチンコ遊技機を開放した状態を示す背面図及びその施錠装置を拡大して示す背面図、図3はそのパチンコ遊技機を示す側面図及びその施錠装置を拡大して示す側面図である。
このパチンコ遊技機11は、基枠として方形枠状に形成された外枠12と、この外枠12の開口面域に整合するように方形状に形成された開閉搭載枠としての前枠13とを備えており、前枠13は、外枠12に対して、外枠12の正面左側上下に設けられたヒンジ金具14a,14bにより開閉可能に取り付けられていると共に、正面右側に設けられた施錠装置15により閉鎖状態に保持されるようになっている。
前枠13には、遊技盤16が収容されており、遊技盤16の前面側には、図柄表示装置17、中央飾り18、始動入賞口19、大入賞口20等の各種遊技部品がそれぞれ配設され、遊技領域21が形成されている。そして、前枠13の正面側には、ガラス扉22が開閉可能且つ着脱可能に取り付けられ、ガラス扉22は施錠装置15により前枠13に閉鎖状態に保持されるようになっている。また、前枠13のガラス扉22の下方には上球皿23が設けられ、その上球皿23の下方には下球皿24が設けられ、さらに、下球皿24の正面右側には発射ハンドル25が前方に突出して設けられている。
一方、前枠13の背面側には裏セット盤26が設けられている。その裏セット盤26は、背面側から見て右側の上下に設置されたヒンジ27a,27bにより開閉可能に設けられ、さらに、閉鎖レバー28a,28b,28cにより遊技盤16の裏面を覆うように閉鎖状態に保持されるようになっている。そして、裏セット盤26には、予備賞球を貯留する球貯留タンク29、遊技球を整列状態で待機させる待機通路30、遊技盤16での入賞状態等に基づき賞球を払い出す球払出装置31、球払出装置31から払い出された賞球を上球皿23又は下球皿24に排出するための球払出通路32等の賞球装置が装備されていると共に、電源基板33や遊技制御基板34等の各種回路基板及び電子部品等が取付けられている。
次に、図1〜図3を参照しつつ、このパチンコ遊技機1における施錠装置15の概略構成について説明する。
施錠装置15は、前枠13の右側部背面側に設けられた施錠金具35と、外枠12の右側枠杆36の内面側において上下2箇所に設けられた施錠受け金具37とから構成されている。
施錠金具35は、略L字状に折曲成形されたベース板38を基体として構成されており、ベース板38には、前枠13の右側部背面に沿って複数のネジにより固定される固定片40と、固定片40の左側部から後方に折曲された立設片41とが形成されている。そして、立設片41の上下端部には、それぞれ、内側方に延出する支持片部42が形成されており、各支持片部42にはリベット状の傾動支点43を介して上下のフック部材44が傾動可能に枢設されている。
この上下のフック部材44の各基端部には、リベット状の連結支点45を介してぞれぞれ第1昇降杆46の上下端部が枢設されており、第1昇降杆46は、固定片40に突設された複数のガイド突部47と立設片41とにより左右方向への変位が規制されるようになっている。また、第1昇降杆46は、固定片40との間に掛け渡されたバネ48により下方に付勢されていると共に、立設片41の下端に突設されたストッパ部49により、下方への移動が規制されるようになっている。これにより、フック部材44と第1昇降杆46とはリンク機構を構成し、通常は、フック部材44及び第1昇降杆46が所定の施錠位置に保持されており、第1昇降杆46をバネ48の付勢力に抗して上昇させると、傾動支点43を支点として上下のフック部材44の先端部が略水平姿勢から下方に傾動し、解錠状態に移行するようになっている。
ベース板38の立設片41と第1昇降杆46の間には、ガラス扉22を施錠又は解錠するための第2昇降杆50が挟装されており、第2昇降杆50は、第1昇降杆46に形成された第1案内長孔51と第2昇降杆50に形成された第2案内長孔52とを貫通して立設片41に固着されたリベット状の案内ピン53により、昇降可能に保持されている。また、第2昇降杆50には、内側方に折曲された操作片54が形成されており、操作片54は立設片41に形成された長孔(図示せず)を貫通している。さらに、第2昇降杆50は、固定片40との間に掛け渡されたバネ55により上方に付勢されていると共に、前記長孔の上端面と操作片54の上端部とが当接することにより施錠位置に保持されるようになっている。
ベース板38の固定片40の中央部分には、前枠13の前面側に鍵穴56が露出するように錠57が取り付けられており、錠57の回動軸58の後端には解錠盤59が固定されている。解錠盤59には、それぞれ第1突出端部60及び第2突出端部61が内側方に突出して形成されており、第1突出端部60は前枠13を解錠させるために機能し、第2突出端部61はガラス扉22を解錠させるために機能するようになっている。そして、解錠盤59は、解錠操作時以外には中立角度位置に保持され、鍵を鍵穴56に挿入すると、回動軸58が回動可能な状態になり、鍵を左右2方向に回転操作可能となっている。一方、第1昇降杆46の第1突出端部60及び第2突出端部61に対応する位置には第1係合孔62が形成されており、第1係合孔62の開口端面63に第1突出端部60の先端が係合可能となっている。また、第2昇降杆50の第2突出端部61に対応する位置には第2係合孔64が形成されており、第2係合孔64の開口端面65に第2突出端部61の先端が係合可能となっている。
したがって、前枠13の前面側から鍵穴56に鍵を挿入し、右方向に回転させると、解錠盤59は同方向(図2では左方向)に回転し、第1突出端部60の先端が第1係合孔62の開口端面63に係合し、第1昇降杆46はバネ48の付勢力に抗して上昇すると共に上下のフック部材44が傾動し、前枠13が施錠状態から解錠状態に移行するようになっている。一方、前枠13の前面側から鍵穴56に挿入した鍵を左方向に回転させると、解錠盤59は同方向(図2では右方向)に回転し、第2突出端部61の先端が第2係合孔64の開口端面65に係合し、第2昇降杆50はバネ55の付勢力に抗して下降すると共に操作片54が下降し、ガラス扉22が施錠状態から解錠状態に移行するようになっている。
次に、図4〜図11を参照しつつ、本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構について説明する。なお、該揺動防止機構は上下2箇所に設けられているが、上下共に同様の構成を有しているので、以下の説明では、説明の簡略化のため、上側の揺動防止機構を主体に説明する。
ここで、図4は遊技機の揺動防止機構を示す分解斜視図、図5は施錠装置を示す斜視図、図6は揺動防止機構を分解して示す側面図、図7(a)〜(c)は揺動防止機構における前後揺動抑止機構の作用を示す側断面図、図8(a)は揺動防止機構の操作前の状態を示す背面図、図8(b)はその操作後の状態を示す背面図、図9(a)は揺動防止機構の操作前の状態を示す側面図、図9(b)はその操作後の状態を示す側面図、図10は揺動防止機構を示す平面図、図11は揺動防止機構の要部を示す平面図である。
上記した施錠金具35において、フック部材44では、先端部分71が内側にクランク状に折曲して形成されており、その先端部分71の上端部には三角形状の受け部係合部72が形成されている。受け部係合部72の基端面73は鉛直面に対して先端側に傾斜角度α、傾斜して形成されており、この傾斜角度αは、傾動支点43を中心として基端面73の最下点を通過するように描いた半径rの円弧より基端面73が外側に位置するように設定されている(図6参照)。そして、フック部材44の先端部分71の外側面には、先端曲面状の左右方向移動規制ピン74が垂直に突設され、左右方向移動規制ピン74は先端部分71の内側面側から螺入されたネジ75により先端部分71に固定されるようになっている。また、立設片41の支持片部42の下端部には、フック部材44の基端部分76を挟み込むように折曲された挟持片部77が形成されており、挟持片部77によりフック部材44の左右方向の変位を抑止可能となっている。なお、右側枠杆36の内面前側角部
には、ネジ逃げ用の座グリ部66が切欠されており、ベース板38固定用のネジが右側枠杆36に干渉しないようになっている。この場合、ネジに皿ネジを使用すれば、座グリ部66を設ける必要はない。
一方、上記した施錠受け金具37には、ベース部材78が設けられている。ベース部材78は、右側枠杆36の内面に形成された欠込み部79に対してネジ止めすることにより右側枠杆36に固定される固定部80と、固定部80の前端において内方に垂直に折曲され、フック部材44の受け部係合部72が係合可能なように鉛直姿勢を成す施錠受け部81と、施錠受け部81の先端においてさらに後方に垂直に折曲された鉛直姿勢の左右方向移動規制部82と、固定部80の上端において内方に垂直に折曲された水平姿勢の昇降ピン保持部83とから構成されており、左右方向移動規制部82の下端部外側面には、フック部材44の受け部係合部72を施錠受け部81に誘い込み易くするために、傾斜面84が形成されている。
昇降ピン保持部83には、中央部にネジ孔85が螺刻されており、そのネジ孔85に対応した位置に六角ナット86が固着され、ネジ孔85及び六角ナット86には、昇降ピン保持部83に対して昇降可能なように昇降ピン87が螺挿されている。昇降ピン87は六角ボルト状を成し、この昇降ピン87には、ネジ孔85及び六角ナット86に螺合可能な大径ネジ部88と、大径ネジ部88の下端において大径ネジ部88と同心に形成された小径部89とが設けられている。
また、固定部80の下端前側には左右方向移動規制ピン74が当接可能なように受け座90が内方に突出してネジ止めされており、受け座90の下端部には、左右方向移動規制ピン74を受け座90に誘導し易くするために、案内部91が傾斜して形成されている。このように、受け座90を内方に突設させることにより、左右方向移動規制ピン74の外方への突出長の短縮化が図れるので、前枠13の開閉操作時に左右方向移動規制ピン74が右側枠杆36に干渉するのを防止するために右側枠杆36の内面前側部分を欠き込む等の加工を行う必要がなくなり、外枠12の加工作業を省力化することができると共に、外枠12の強度を保持することができる。
ベース部材78の施錠受け部81と左右方向移動規制部82と昇降ピン保持部83とにより囲まれた空間92には、昇降部材93が設けられている。昇降部材93は、ABS樹脂やポリカーボネート等の硬質樹脂製であり、固定部80の内面に沿って摺動可能に設けられたガイド部94と、施錠受け部81の後面に沿って摺動可能に設けられた間隙填塞部95と、昇降ピン保持部83に対して近接離反可能に設けられた水平姿勢の昇降ピン係合部96とから構成されている。そして、間隙填塞部95の後面には傾斜面97が形成されており、鉛直面に対するこの傾斜面97の傾斜角度βは受け部係合部72の基端面73の傾斜角度α以下に設定されている(図6参照)。また、昇降ピン係合部96の中央部には係合孔部98が下方に突出して形成されており、係合孔部98には、昇降ピン87に対して昇降不能なように昇降ピン87の小径部89が係合している。さらに、小径部89には、上端部に座金99が嵌設されていると共に下端部にスナップリング70が嵌設されており、座金99とスナップリング70とにより挟持され、昇降ピン87が昇降部材93に保持されるようになっている。
このように、昇降部材93は、昇降ピン87の回転に伴い、昇降ピン87と一体に昇降し、間隙填塞部95の下端がフック部材44の基端面73と施錠受け部81の後面との間の前後方向の間隙100に対して進退可能となっており、その間隙100に間隙填塞部95が進入すると、フック部材44の前後方向の移動が規制され、外枠12に対する前枠13の前後方向の揺動が抑止可能となるように構成されている。すなわち、ベース部材78の昇降ピン保持部83と、昇降ピン87と、昇降部材93の間隙填塞部95とを主体として、前後揺動抑止機構が構成されている。
また、フック部材44の受け部係合部72が施錠受け部81に係合し、左右方向移動規制ピン74の先端が受け座90に当接すると共にフック部材44の先端部分71の内面側が左右方向移動規制部82に当接すると、フック部材44の左右方向の揺動が規制され、外枠12に対する前枠13の左右方向の揺動が抑止可能となるように構成されている。すなわち、左右方向移動規制部82と、左右方向移動規制ピン74と、受け座90とを主体として、左右揺動抑止機構が構成されている。
次に、本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構の作用について説明する。なお、該揺動防止機構は上下2箇所に設けられているが、上下共に同様の構成を有しているので、以下の説明では、説明の簡略化のため、上側の揺動防止機構を主体に説明する。
前枠13をヒンジ金具14a,14bを支点として回転させ、外枠12に対して前枠13を押し込むと、図8(a)及び図9(a)に示すように、受け部係合部72が施錠受け部81の下端と係合し、フック部材44は下方に傾動する。この時、挟持片部77によりフック部材44の左右方向の変位が防止されているため、フック部材44の傾動動作は円滑且つ確実に行われる。
そして、前枠13をさらに閉鎖位置まで押し込むと、受け部係合部72の頂部が施錠受け部81を潜り越え、受け部係合部72は施錠受け部81に掛止する。受け部係合部72の基端面73の傾斜角度αが傾動支点43を中心として基端面73の最下点を通過するように描いた半径rの円弧より基端面73が外側に位置するように設定されており、また、左右方向移動規制部82の下端部外面に傾斜面84が形成されているため、上記した施錠受け部81に対する受け部係合部72の掛止動作は円滑且つ確実に行われる。また、この時、左右方向移動規制ピン74の先端は案内部91により案内され、受け座90に当接すると共に、フック部材44の先端部分71の内側面が左右方向移動規制部82に当接するため、フック部材44の左右方向の揺動が規制され、外枠12に対する前枠13の左右方向の揺動が抑止される(図11参照)。
次に、このように受け部係合部72が施錠受け部81に掛止した状態において、昇降ピン87を回転させる。そうすると、昇降ピン保持部83に対して昇降ピン87が降下し、この昇降ピン87の降下と共に昇降部材93も降下する。そして、図8(b)及び図9(b)に示すように、フック部材44の基端面73と施錠受け部81の後面との間の前後方向の間隙100に間隙填塞部95が進入する。
より具体的には、例えば、図7(a)に示すように、フック部材44の基端面73と施錠受け部81の後面との間に前後方向の間隙100がまったく生じない理想的な場合には、間隙填塞部95の下端はフック部材44の受け部係合部72の近傍位置或いはその受け部係合部72に当接する位置において、昇降部材93の降下は停止される。一方、図7(b)に示すように、その間隙100が広い場合(sの場合)には、間隙填塞部95の下端はその間隙100に深く進入し、また、図7(c)に示すように、その間隙100が狭い場合(sの場合)には、間隙填塞部95の下端はその間隙100に浅く進入する。そして、両方いずれの場合にも、間隙100は、間隙填塞部95によって填塞され、これにより、フック部材44の前後方向の移動が規制され、外枠12に対する前枠13の前後方向の揺動が抑止される。
上記したように、間隙填塞部95の傾斜面97の傾斜角度βが受け部係合部72の基端面73の傾斜角度α以下に設定されており、また、昇降部材93には固定部80の内面に沿って摺動可能なガイド部94が形成されており、さらに、間隙填塞部95も施錠受け部81の後面に沿って摺動可能に形成されているため、上記した間隙100に対する間隙填塞部95の進入動作は円滑且つ確実に行われる。
このように、パチンコ遊技機11の出荷時に製造ライン上において、外枠12に前枠13をセットした状態で前記揺動防止機構の操作及び調整を背面側から目視しながら行うことができるため、微調整も容易且つ確実に行うことができ、前枠13の揺動防止をより確実且つより好適に行うことができる。
次に、図12〜図22を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構について説明する。なお、以下の実施の形態の説明において、上記した前提となる技術の場合と同様の構成については、説明の簡略化のため、図12〜図22中、図1〜図11と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、本実施の形態に係る揺動防止機構は上下2箇所に設けられており、上下共に同様の構成を有しているが、その揺動防止機構に関連する施錠装置15の構成が上下で多少異なるので、以下の説明では、上側の揺動防止機構について説明した後、下側の揺動防止機構に関連する施錠装置15について上側と異なる構成を中心に説明する。
ここで、図12は本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構を示す分解斜視図、図13は施錠装置を示す斜視図、図14は揺動防止機構を分解して示す側面図、図15(a)〜(c)は揺動防止機構における前後揺動抑止機構の作用を示す側断面図、図16(a)は揺動防止機構の操作前の状態を示す背面図、図16(b)はその操作後の状態を示す背面図、図17(a)は揺動防止機構の操作前の状態を示す側面図、図17(b)はその操作後の状態を示す側面図、図18は揺動防止機構を示す平面図、図19は揺動防止機構の要部を示す平面図、図20は揺動防止機構を示す平面図、図21は揺動防止機構を下側に設置した場合を示す平面図である。
施錠受け金具37のベース部材78は、固定部80と、施錠受け部81と、左右方向移動規制部82と、昇降ピン保持部83とから構成されており、固定部80の下端前側には左右方向移動規制ピン74が当接可能なように受け座90が突設されている。また、昇降ピン保持部83には、中央部に挿通孔111が穿設されており、その挿通孔111には、昇降ピン保持部83に対して昇降可能なように昇降ピン112が挿通されている。昇降ピン112は、円盤状の頭部113と、頭部113の下端に円柱状に形成された挿通部114と、挿通部114の下端において挿通部114より小径に形成されたネジ部115とから構成され、挿通部114に周設されたコイルバネ116により上方に付勢されている。
ベース部材78の施錠受け部81と左右方向移動規制部82と昇降ピン保持部83とにより囲まれた空間92には昇降部材93が設けられており、昇降部材93は、ガイド部94と、間隙填塞部95と、昇降ピン係合部96とから構成されている。そして、昇降ピン係合部96の中央部には螺合部130が下方に突出して形成されており、螺合部130には、昇降ピン112のネジ部115が螺合し、ネジ部115の上端部には座金99が嵌設されている。
右側枠杆36の内面には、ベース部材78の上方にロッド支持金具117が設けられており、ロッド支持金具117は、右側枠杆36の内面にネジ止めされる固定板部118と、固定板部118の両側から対向するように内方に折曲形成された一対のロッド挿通部119とから構成されている。ロッド挿通部119には、連結ロッド120が水平姿勢で回転可能に挿通し、連結ロッド120には、前端部に六角レンチ等の操作具121が係合可能な係合部122が形成されていると共に後端部に変位カム123が嵌着されている。変位カム123は背面視で卵型を成しており、尖端部124を内方に向けた状態において、上昇時の昇降ピン112の頭部113に周壁部125が当接し、尖端部124を下方に向けると、昇降ピン112に対して降下方向に力が作用する作用部として機能するようになっている。
したがって、変位カム123から前方に延出した連結ロッド120の係合部122に操作具121を係合し、回転させると、変位カム123が回転するように構成されており、連結ロッド120を主体として、作用部操作機構が構成されている。
また、昇降部材93は、変位カム123の回転に伴い、昇降ピン112と一体に昇降し、間隙填塞部95の下端がフック部材44の基端面73と施錠受け部81の後面との間の前後方向の間隙100に対して進退可能となっており、その間隙100に間隙填塞部95が進入すると、フック部材44の前後方向の移動が規制され、外枠12に対する前枠13の前後方向の揺動が抑止可能となるように構成されている。すなわち、昇降ピン112と変位カム123とを主体に昇降操作部材が構成され、さらに、該昇降操作部材と、ベース部材78の昇降ピン保持部83と、昇降部材93の間隙填塞部95とを主体として、前後揺動抑止機構が構成されている。
さらに、フック部材44の受け部係合部72が施錠受け部81に係合し、左右方向移動規制ピン74の先端が受け座90に当接すると共にフック部材44の先端部分71の内面側が左右方向移動規制部82に当接すると、フック部材44の左右方向の揺動が規制され、外枠12に対する前枠13の左右方向の揺動が抑止可能となるように構成されている。すなわち、左右方向移動規制部82と、左右方向移動規制ピン74と、受け座90とを主体として、左右揺動抑止機構が構成されている。
次に、図21により、下側の揺動防止機構に関連する施錠装置15について上側と異なる構成を中心に説明する。
施錠金具35において、ベース板38の固定片40には操作具121が挿通可能な操作孔126が穿設されている。また、第1昇降杆46において、操作孔126の近接部分127は、ベース板38の立設片41側に屈曲しており、操作孔126を挿通する操作具121と干渉しないようになっている。そして、このように施錠金具35の下側部分を形成させることにより、下側の揺動防止機構についても、操作孔126を介して操作具121を連結ロッド120の係合部122に係合させることができるため、変位カム123を前枠13の前面側から操作することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構の作用について説明する。なお、説明の簡略化のため、以下の説明においては、上側の揺動防止機構を主体に説明すると共に、上記した前提となる技術と同様の構成の作用及び効果については、詳細な説明を省略する。
外枠12に対して前枠13を押し込むと、図16(a)及び図17(a)に示すように、受け部係合部72が施錠受け部81の下端と係合し、フック部材44は下方に傾動する。そして、前枠13をさらに閉鎖位置まで押し込むと、受け部係合部72の頂部が施錠受け部81を潜り越え、受け部係合部72は施錠受け部81に掛止する。また、この時、左右方向移動規制ピン74の先端は案内部91により案内され、受け座90に当接すると共に、フック部材44の先端部分71の内面側が左右方向移動規制部82に当接するため、フック部材44の左右方向の揺動が規制され、外枠12に対する前枠13の左右方向の揺動が抑止される。
次に、このように受け部係合部72が施錠受け部81に掛止した状態において、前枠13の前面側から操作具121を連結ロッド120の係合部122に係合し、その操作具121を前面から見て左方向に回転させる。そうすると、変位カム123が同方向に回転し、図16(b)及び図17(b)に示すように、昇降ピン112はコイルバネ116の付勢力に抗して降下し、この昇降ピン112の降下と共に昇降部材93も降下する。そして、フック部材44の基端面73と施錠受け部81の後面との間の前後方向の間隙100に間隙填塞部95が進入する。
より具体的には、例えば、図15(a)に示すように、フック部材44の基端面73と施錠受け部81の後面との間に前後方向の間隙100がまったく生じない理想的な場合には、間隙填塞部95の下端はフック部材44の受け部係合部72の近傍位置或いはその受け部係合部72に当接する位置において、昇降部材93の降下は停止される。一方、図15(b)に示すように、その間隙100が広い場合(uの場合)には、間隙填塞部95の下端はその間隙100に深く進入し、また、図15(c)に示すように、その間隙100が狭い場合(uの場合)には、間隙填塞部95の下端はその間隙100に浅く進入する。そして、両方いずれの場合にも、間隙100は、間隙填塞部95によって填塞され、これにより、フック部材44の前後方向の移動が規制され、外枠12に対する前枠13の前後方向の揺動が抑止される。
この場合、間隙填塞部95の傾斜面97の傾斜角度βが受け部係合部72の基端面73の傾斜角度α以下に設定されており(図14参照)、また、昇降部材93には固定部80の内面に沿って摺動可能なガイド部94が形成されており、さらに、間隙填塞部95も施錠受け部81の後面に沿って摺動可能に形成されているため、上記した間隙100に対する間隙填塞部95の進入動作は円滑且つ確実に行われる。
なお、上記した実施の形態では、上下の揺動防止機構共に、前枠13の前面側から操作可能なように構成されているが、例えば、上記した前提となる技術の揺動防止機構、或いは、図22に示す変更例のように、いずれか一方の揺動防止機構を前枠13の背面側から操作するように構成してもよい。図22に示す変更例では、右側枠杆36の内面に変位カム支持部材128が固定されており、この変位カム支持部材128に変位カム129が枢設されている。そして、上下の揺動防止機構を操作する場合、先ず、前枠13の背面側から、この変位カム129を直接操作し、前後及び左右方向の揺動を抑止した後、これを基準として、前枠13の前面側から操作具121を使用して他方の変位カム123を操作する。このように、この場合、パチンコ遊技機11の出荷時に製造ライン上において、外枠12に前枠13をセットした状態で前記揺動防止機構の操作及び調整を背面側から目視しながら行った後に、その揺動防止機構を基準として、他の揺動防止機構を前枠13の前面側から操作及び調整を行うことができ、また、パチンコ遊技機11を出荷後、遊技島に取り付ける迄の過程において、前後方向に間隙100ができたとしても、前記他の揺動防止機構を前枠13の前面側から操作及び調整を行うことができる。したがって、揺動防止機構の操作、調整及び微調整を容易且つ確実に行うことができ、前枠13の揺動防止をより確実且つより好適に行うことができる。
また、上記実施の形態においては、作用部である変位カム123,129を介して昇降ピン87に対して降下方向にのみ力を作用させ、上昇方向にはコイルバネ116の付勢力により移動させるように構成しているが、例えば、変位カム123,129の代わりにピニオンを使用し、昇降ピン87の代わりにラックを使用して、昇降いずれの方向にも、操作具121によって前枠13の前面側から操作可能なように構成してもよい。
なお、上記実施の形態において、左右揺動抑止機構として、フック部材44側に側方当接部である左右方向移動規制ピン74を設け、施錠受け金具37側に被側方当接部である受け座90を設けているが、反対に、フック部材44側に被側方当接部を設け、施錠受け金具37側に側方当接部を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、本発明をパチンコ遊技機11に適用した場合について説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明は、スロットマシン等、パチンコ遊技機11以外の他の遊技機にも適用可能であることは言う迄もない。
本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す正面図、及びその施錠装置を拡大して示す正面図である。 本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を開放した状態を示す背面図、及びその施錠装置を拡大して示す背面図である。 本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す側面図、及びその施錠装置を拡大して示す側面図である。 本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構を示す分解斜視図である。 本発明の前提となる技術である施錠装置を示す斜視図である。 本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構を分解して示す側面図である。 (a)〜(c)は、本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構における前後揺動抑止機構の作用を示す側断面図である。 (a)は本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構の操作前の状態を示す背面図であり、(b)はその操作後の状態を示す背面図である。 (a)は本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構の操作前の状態を示す側面図であり、(b)はその操作後の状態を示す側面図である。 本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構を示す平面図である。 本発明の前提となる技術である遊技機の揺動防止機構の要部を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態における施錠装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構を分解して示す側面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構における前後揺動抑止機構の作用を示す側断面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構の操作前の状態を示す背面図であり、(b)はその操作後の状態を示す背面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構の操作前の状態を示す側面図であり、(b)はその操作後の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構の要部を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構を下側に設置した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る遊技機の揺動防止機構の変更例を示す斜視図である。 (a)及び(b)は従来例の要部を示す背面図である。 (a)及び(b)は別の従来例の要部を示す背面図である。
符号の説明
11 パチンコ遊技機
12 外枠
13 前枠
35 施錠金具
37 施錠受け金具
44 フック部材
74 左右方向移動規制ピン
78 ベース部材
81 施錠受け金具
82 左右方向移動規制部
83 昇降ピン保持部
87 昇降ピン
90 受け座
95 間隙填塞部
100 間隙
112 昇降ピン
120 連結ロッド
121 操作具
122 係合部
123 変位カム
129 変位カム

Claims (2)

  1. 基枠に開閉可能に支持された開閉搭載枠の施錠金具が前記基枠の施錠受け金具に係止することにより、前記開閉搭載枠が前記基枠に閉鎖状態に保持されるように構成された遊技機において、前記基枠に閉鎖状態に保持された前記開閉搭載枠の揺動を防止するための揺動防止機構であって、
    前記施錠金具には上下方向に傾動可能なフック部材が設けられ、前記施錠受け金具には前記フック部材が係合可能な施錠受け部が設けられており、
    前記フック部材の先端部分に形成された受け部係合部の基端面は鉛直面に対して先端側に所定の傾斜角度傾斜して形成され、該傾斜角度は、前記フック部材の傾動支点を中心として前記基端面の最も基端側の点を通過するように描いた半径より前記基端面が外側に位置するように設定されており、
    前記フック部材と前記施錠受け部との間の前後方向の間隙を填塞可能であり、鉛直面に対する傾斜角度が前記受け部係合部の基端面の傾斜角度以下に設定されている傾斜面が後面に形成された間隙填塞部と、該間隙填塞部を前記間隙に対して進退可能なように操作者によって昇降される昇降操作部材とを有する前後揺動抑止機構を備えており、
    前記昇降操作部材は、前記基枠に固定されたベース部材に対して昇降可能且つ前記間隙填塞部と一体に昇降可能に設けられた昇降ピンと、該昇降ピンに対して少なくとも降下方向に力を作用可能な作用部とを備え、
    該作用部には該作用部を前記開閉搭載枠の前面側から操作可能な作用部操作機構が設けられており、該作用部操作機構は、前記作用部から前方に延出し、前端部に操作具との係合部を備えていることを特徴とする遊技機の揺動防止機構。
  2. 基枠に開閉可能に支持された開閉搭載枠の施錠金具が前記基枠の施錠受け金具に係止することにより、前記開閉搭載枠が前記基枠に閉鎖状態に保持されるように構成された遊技機において、前記基枠に閉鎖状態に保持された前記開閉搭載枠の揺動を防止するための揺動防止機構であって、
    前記施錠金具には上下2箇所において上下方向に傾動可能なフック部材が設けられ、前記施錠受け金具には前記各フック部材に対応する位置にそれぞれ前記各フック部材が係合可能な施錠受け部が設けられており、
    前記フック部材の先端部分に形成された受け部係合部の基端面は鉛直面に対して先端側に所定の傾斜角度傾斜して形成され、該傾斜角度は、前記フック部材の傾動支点を中心として前記基端面の最も基端側の点を通過するように描いた半径より前記基端面が外側に位置するように設定されており、
    前記フック部材と前記施錠受け部との間の前後方向の間隙を填塞可能であり、鉛直面に対する傾斜角度が前記フック部材の基端面の傾斜角度以下に設定されている傾斜面が後面に形成された間隙填塞部と、該間隙填塞部を前記間隙に対して進退可能なように操作者によって昇降される昇降操作部材とを有する前後揺動抑止機構を上下2箇所に備えており、
    前記昇降操作部材は、前記基枠に固定されたベース部材に対して昇降可能且つ前記間隙填塞部と一体に昇降可能に設けられた昇降ピンと、該昇降ピンに対して少なくとも降下方向に力を作用可能な作用部とを備えており、
    前記上下いずれか一方の前後揺動抑止機構には、前記作用部を前記開閉搭載枠の前面側から操作可能な作用部操作機構が設けられており、該作用部操作機構は、前記作用部から前方に延出し、前端部に操作具との係合部を備えていることを特徴とする遊技機の揺動防止機構。
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