JP4186732B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の壁部材で外壁および仕切板を構成してなる筐体と、そこに収納された実装基板と、実装基板に搭載される電子部品と、筐体の開口部を覆うカバーとを備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器、その中でも例えばチューナは、公知文献1に示されるように、複数の壁部材で外壁および仕切板を構成してなる枠状の筐体と、その開口面と略平行な向きで筐体内に収納された実装基板と、実装基板に搭載された電子部品と、筐体の開口部を覆うカバーとを備える構成が良く知られている。このような電子機器においては動作時に発熱する発熱性電子部品が実装基板上に搭載される場合があり、電子機器の正常な動作のためにはその放熱対策が必要となる。公知文献1においては、カバーに設けられた切り起こし形状のツメ部材(舌片)を発熱性電子部品側に曲げ、その先端部を発熱性電子部品の天井部に当接させて発熱性電子部品の熱をカバーに逃がして放熱を図っている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−217576号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の発熱性電子部品の天井部にカバーから切り起こした舌片を当接させる方法では、放熱が必ずしも十分ではないという問題がある。特に発熱性電子部品が樹脂モールドのICであるような場合は、舌片への熱抵抗が高くて放熱が不十分になる可能性がある。特許文献1においては、実装基板における発熱部品の搭載された位置の裏側からも、そこに設けられた電極や金属片などに対して同様な方法で放熱を行っているが、この場合は裏側に他の回路を形成できないとか他の部品を実装できないという別の問題が生じる。
【0005】
また、単に放熱を行うだけの場合、その熱によって他の部品の温度が必要以上に上昇する可能性がある。この場合、仮に電子機器の動作上は熱設計範囲内で問題がなくても、例えばユーザーが手を触れるような場所の温度が必要以上に上昇するとユーザーが不安に感じるというような可能性がある。例えばチューナでいえば、RF信号入力用のRFコネクタなどが、セットへの搭載時に外部に露出することになるために、このユーザーが手を触れる場所に相当する。
【0006】
本発明は上記の問題点を解決することを目的とするもので、発熱性電子部品の熱を放熱するだけでなく、特定の領域(温度上昇抑制領域)の温度上昇を防止することのできる放熱構造を備えた電子機器を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、複数の壁部材で外壁および仕切板を構成してなる枠状の筐体と、該筐体の開口面と平行な向きで前記筐体内に収納された実装基板と、該実装基板に搭載された発熱性電子部品と、前記筐体の開口面を覆うカバーとを備えた電子機器であって、
当該電子機器は温度上昇抑制領域を備え、
前記壁部材の一部は前記発熱性電子部品を囲んで配置されるとともに、前記カバーに切り起こし形状のツメ部材が設けられ、該ツメ部材の先端が前記発熱性電子部品を囲んで配置された壁部材の端部に当接し、前記カバーにおける前記ツメ部材の付け根から先端に向かう方向が、当該電子機器における前記発熱性電子部品の配置された位置から前記温度上昇抑制領域に向かう方向と一致していることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の電子機器は、前記壁部材は導電性を有し、前記実装基板に設けられたグランド電極と電気的に接続されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の電子機器は、前記カバーにおける前記ツメ部材の設けられた位置と前記温度上昇抑制領域との間に、両者を結ぶ方向とは直交する方向に向かって並ぶように複数の穴が設けられていることを特徴とする。あるいは、前記複数の穴が、前記カバーに千鳥状に設けられていることを特徴とする。そして、前記カバーの前記複数の穴が設けられている位置における、前記ツメ部材の設けられた位置から前記温度上昇抑制領域に向かう方向への断面積が、前記複数の穴の設けられない場合の2/3以下であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電子機器は、前記実装基板における前記発熱性部品の配置された位置と前記温度上昇抑制領域との間に、両者を結ぶ方向とは直交する方向に伸びる1つ以上のスリットが設けられていることを特徴とする。そして、前記1つ以上のスリットの合計の長さが、前記スリットの伸びる方向における前記実装基板の長さの1/3以上であることを特徴とする。
【0014】
このように構成することにより、本発明の電子機器においては、発熱性電子部品の熱によって特定の領域(温度上昇抑制領域)の温度が上昇するのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の電子機器の外観5面図を示す。図1においては、(b)が平面図、(a)と(c)と(e)が側面図、(d)が裏面図である。また、図2に、図1の電子機器のカバーを外した状態における外観3面図を示す。図2においては、(c)が平面図、(b)が側面図、(a)が裏面図である。さらに、図3に、図1(b)におけるA−A断面図を示す。
【0016】
本発明の電子機器1はチューナとして構成されているものであって、図1、2に示すように、開口部が長尺状になっている金属製の筐体2と、筐体2の開口面と略平行な向きで筐体2の中に収納された実装基板3と、筐体2の一方側および他方側の開口部をそれぞれ覆う金属製のカバー4および5とを備えている。
【0017】
筐体2は外壁および仕切板となる複数の壁部材が連結されるようにして構成されており、複数の小さな枠状部が集まって大きな1つの枠状部となっている。一部の壁部材は、筐体2の一方の開口部において直角に折り曲げられ、それによって一方の開口部側から見た壁部材の端部の面積が増えるようになっている。壁部材の高さは、外壁となる壁部材に比べて仕切板となる壁部材の方が低くなるように設定されている。
【0018】
図1や図2における平面図は、筐体2の一方の開口部側から電子機器1を見た図である。なお、図1においては、後述するカバー4、5に設けられる穴や爪部と筐体2の壁部材との位置関係を明確にするために、筐体2の壁部材のみを破線で示している。
【0019】
実装基板3は、筐体2の開口部の形状よりわずかに小さい長尺状の1枚の配線基板からなり、複数のスリット(図示せず)を備えている。この複数のスリットには、実装基板3の一方主面側から筐体2を構成する一部の壁部材(仕切板用の壁部材)における他方の開口部側の端部が挿入され、半田付けによって固定されている。これによって実装基板3は筐体2の中に収納され、筐体2と一体化されている。そのため、実装基板3の面方向は、筐体2の開口面の面方向と一致することになる。また、実装基板3の一方主面側および他方主面側は筐体2の一方の開口部側および他方の開口部側とそれぞれ一致することになる。そして、筐体2に収納されることによって、実装基板3の一方主面側は、筐体2の複数の壁部材で仕切られた小部屋6a〜6gに分かれることになる。なお、実装基板3のスリットに挿入された一部の壁部材の端部は、図3からも分かるように実装基板3の他方主面側に突き出ていることになる。
【0020】
筐体2と実装基板3との固定に際しては、図3に示されるように実装基板3に形成されているグランド電極3aと筐体2とを半田付けすることによって行われる。図3において符号10で示されているものがこの場合の半田である。したがって、筐体2は電気的にはグランド電位となる。また、熱的にも筐体2は実装基板3のグランド電極3aなどと小さい熱抵抗を介して接続されている状態となる。図2(a)において、斜線でハッチングされている部分がグランド電極3aと筐体2との半田付け部で、それに囲まれている部分が実装基板3に設けられたスリットに挿入された壁部材の端部である。なお、図2(a)においては、実装基板3の他方主面における配線やグランド電極3a以外のグランド電極については記載を省略している。
【0021】
筐体2の長手方向一方側の側面にはRF信号入力用のコネクタであるRFコネクタ7が設けられ、その外周部は筐体2に固定され、中心導体は実装基板3に形成された配線(図示せず)と接続されている。このRFコネクタ7がセットに組み込まれた後でユーザーが手を触れる可能性のあるものに相当する。したがって、RFコネクタ7およびその近傍が温度上昇抑制領域ということになる。また、筐体2の幅方向片側の側面には複数のピン端子を備えたコネクタ8が設けられ、各ピン端子は同じく実装基板3に形成された配線(図示せず)と接続されている。そして、筐体2を構成する壁部材のうち、小部屋6aに面し、しかも筐体2の側面に位置する外壁となる壁部材には、壁部材の高さの約3/4の直径の穴2aが設けられている。
【0022】
実装基板3の両面には回路配線(図示せず)が形成されており、主として一方主面側にIC、チップコンデンサ、チップ抵抗、水晶振動子、コイルなどの各種電子部品が搭載されている。電子部品の中には動作時の発熱量の多い発熱性電子部品9a、9b、9c等も存在する。このうち、発熱性電子部品9aは小部屋6bに位置し、発熱性電子部品9b、9cは小部屋6aに位置している。図3のA−A断面図は、この小部屋6bを発熱性電子部品9aを切断するようにして見た断面図となっている。実装基板3における発熱性電子部品9a、9b、9cの搭載位置の裏面はほぼ筐体2の壁部材と接続されたものと同じグランド電極3aで覆われている。
【0023】
実装基板3の他方主面に形成されたグランド電極3aは、発熱性電子部品9aの設けられている位置の裏側に位置する部分からRFコネクタ7の接続される端部に向かって連続して形成されているが、その途中で幅狭になるように形成されている。すなわち、グランド電極3aには幅狭部3bが備わっている。
【0024】
実装基板3の小部屋6aに相当する部分には、実装基板3の幅方向両側から2つのスリット3x、3yが設けられている。スリット3xは発熱性電子部品9bとRFコネクタ7を結ぶ線を遮るように設けられており、スリット3yも発熱性電子部品9cとRFコネクタ7を結ぶ線を遮るように設けられている。2つのスリット3x、3yの合計の長さは、実装基板3の幅の約1/2の長さになっている。
【0025】
カバー4には、5個の切り起こし型のツメ部材4aと、10個の直径の大きい穴4bと、その他の多数の穴が設けられている。
【0026】
このうち、ツメ部材4aは略台形状に形成されている。ツメ部材4aの台形の下底に相当する付け根部分はカバー4と連続している。ツメ部材4aは、図3に示すように、その付け根部分を起点として全体が筐体2側(実装基板3側)に向かって曲げられており、台形の上底に相当するツメ部分の先端は実装基板3の一方主面側に突き出ている筐体2の一部の壁部材の端部に当接している。しかも、5個のツメ部材4aの内の4個は、小部屋6bを囲むように設けられている壁部材の端部に当接している。そして、各ツメ部材4aの付け根から先端に向かう方向、すなわち切り起こし方向は、全て電子機器1における発熱性電子部品9aの設けられた位置からRFコネクタ7が設けられている位置すなわち温度上昇抑制領域に向かう方向と一致している。
【0027】
また、カバー4における直径の大きい穴4bは全て、筐体2の開口部を覆ったときに小部屋6aの上部に位置するように配置されている。そのため、穴4bはカバー4においてツメ部材4aが設けられた位置と温度上昇抑制領域に近接する位置(図1における左端付近)との間に設けられていることになる。
【0028】
カバー5にも、6個の切り起こし型のツメ部材5aと、10個の直径の大きい穴5bと、その他の多数の穴が設けられている。
【0029】
このうち、ツメ部材5aは略台形状に形成されている。ツメ部材5aの台形の下底に相当する付け根部分はカバー5と連続している。ツメ部材5aは、図3に示すように、その付け根部分を起点として全体が筐体2側(実装基板3側)に向かって曲げられており、台形の上底に相当するツメ部分の先端は実装基板3の他方主面側に突き出ている筐体2の一部の壁部材の端部に当接している。しかも、6個のツメ部材4aの内の4個は、小部屋6bを囲むように設けられている壁部材の端部に当接している。そして、各ツメ部材5aの付け根から先端に向かう方向は、全て電子機器1における発熱性電子部品9aの設けられた位置からRFコネクタ7が設けられている位置すなわち温度上昇抑制領域(図1における左端付近)に向かう方向と一致している。
【0030】
また、カバー5における直径の大きい穴5bは全て、筐体2の開口部を覆ったときに小部屋6aの下部に位置するように配置されている。そのため、穴5bはカバー5においてツメ部材5aが設けられた位置と温度上昇抑制領域に近接する位置との間に設けられていることになる。
【0031】
このように構成された電子機器1においては、まず、筐体2を構成する壁部材の一部が発熱性電子部品9aを囲んで配置されている。そのため、発熱性電子部品9aで発生する熱は周囲の壁部材で遮られ、実装基板3上においては広い範囲に広がらない。
【0032】
そして、これらの壁部材の端部は、そこに当接している切り起こし型のツメ部材4aおよび5aを介してカバー4および5にそれぞれ電気的、熱的に接続されている。そのため、発熱性電子部品9aで発生する熱を効率的にカバー4や5に逃がし、そこから空気中に放熱することができる。
【0033】
また、これらの壁部材は実装基板3に形成されたグランド電極3aと電気的、熱的に接続されている。そのため、発熱性電子部品9aから実装基板3に伝わった熱もグランド電極3aから壁部材を介してカバー4、5に逃がし、放熱することができる。
【0034】
また、電子機器1においては、各ツメ部材4a、5aの付け根から先端に向かう方向は、全て電子機器1における発熱性電子部品9aの設けられた位置からRFコネクタ7が設けられている位置すなわち温度上昇抑制領域に向かう方向と一致している。ツメ部材4a、5aにおいては、熱はその先端から付け根に向かって伝わるため、熱の伝わる方向は発熱性電子部品9aからみればRFコネクタ7の方向とは逆方向になる。そのため、発熱性電子部品9aで発生した熱がカバー4や5を介してRFコネクタ7の方へ伝わり、RFコネクタ7の温度が上昇するのを防止する効果がある。
【0035】
また、カバー4や5においては、ツメ部材4aや5aの設けられた位置とRFコネクタ7に近接する位置との間に多数の直径の大きい穴4b、5bが設けられている。これらの穴4b、5bには小部屋6aの熱を放射させる役割もあるが、ツメ部材4aや5aの設けられた位置とRFコネクタ7に近接する位置との間におけるカバー4、5の熱抵抗を大きくする役割もある。すなわち、穴4b、5bが設けられているために、この位置におけるカバー4や5の幅方向の断面積が、穴が設けられていない場合に比べて約1/2になっている。そのため、ツメ部材4aや5aの設けられた位置からRFコネクタ7に近接する位置へは熱抵抗が大きくなって熱が伝達しにくくなっている。そのため、発熱性電子部品9aで発生した熱がカバー4や5を介してRFコネクタ7の方へ伝わり、RFコネクタ7の温度が上昇するのを防ぐことができる。
【0036】
また、小部屋6aに面し、しかも筐体2の側面に位置する壁部材には、壁部材の高さの約3/4の直径の穴2aが設けられている。この穴2aの設けられている位置は、筐体2において発熱性電子部品9aに近接する位置とRFコネクタ7が固定された位置との間に位置する。そのため、両者の間で筐体2の実質的な断面積を減らし、熱抵抗を大きくする働きをしている。その結果、発熱性電子部品9aに近接する位置からRFコネクタ7が配置された位置へ、筐体2を介して熱が移動し、それによってRFコネクタ7の温度が上昇するのを防ぐことができる。
【0037】
また、実装基板3に設けられたスリット3xは、発熱性電子部品9bとRFコネクタ7を結ぶ線を遮るように配置されているため、発熱性電子部品9bで発生する熱が実装基板3を介してRFコネクタ7に伝わるのを防いでいる。同じく、実装基板3に設けられたスリット3yは、発熱性電子部品9cとRFコネクタ7を結ぶ線を遮るように配置されているため、発熱性電子部品9cで発生する熱が実装基板3を介してRFコネクタ7に伝わるのを防いでいる。そして、スリット3xと3yの設けられている位置は、実装基板3における発熱性電子部品9aの搭載されている位置とRFコネクタ7に接続されている位置との間に位置している。しかも、スリット3xと3yの合計の長さが実装基板3の幅の約1/2の長さになっている。これは、実装基板3の幅方向の断面積が約1/2になっているのに等しく、上述のカバー4、5における穴4a、5aの働きと同様に、熱の伝達を妨げる機能を果たす。そのため、発熱性電子部品9aで発生する熱が実装基板3を介してRFコネクタ7に伝わるのを防ぐことができる。
【0038】
ところで、一般に実装基板の本体は比較的熱伝導率の低い樹脂で形成されることが多く、逆に電極は熱伝導率の高い金属で形成される。そのため、実装基板3においては熱は大きな電極を介しての方が伝達されやすい。本発明の電子機器1においては、実装基板3の他方主面に形成されたグランド電極3aには、発熱性電子部品9a、9b、9cの設けられている位置の裏側に位置する部分とRFコネクタ7の接続される端部との間に幅狭部3bが備わっている。この部分も上述のカバー4、5における穴4a、5aや実装基板3におけるスリット3x、3yの働きと同様に、グランド電極3aにおいて熱の伝達を妨げる機能を果たす。そのため、発熱性電子部品9aで発生する熱が実装基板3のグランド電極3aを介してRFコネクタ7に伝わるのを防ぐことができる。
【0039】
以上のように、本発明の電子機器1においては、発熱性電子部品で発生する熱が温度上昇抑制領域に伝達され、温度上昇抑制領域の温度が上昇するのを、いくつかの手段によって効果的に防ぐことができる。
【0040】
ここで、図4に、本発明の電子機器に用いるカバーにおいて、穴の配列が上記の実施例とは異なるものの平面図を示す。上記の実施例においては、カバー4における穴4bが、カバーの幅方向に2列に整列して並んだものを示している。この場合、2つずつの穴4bがカバー4の長手方向に関して直線状に並んでいることになる。それに対して、図4の場合には、カバー4’における穴4b’がカバーの幅方向に千鳥状に設けられている。このように穴4b’を設けることによって、カバー4’の長手方向に関して穴4b’が直線状には並ばないようになる。
【0041】
このように穴4b’を構成することによって、カバー4’においては、穴4b’の設けられている位置を介してカバー4’の長手方向一方側と他方側との間の熱伝導経路が長くなり、熱抵抗が大きくなる。そのため、発熱性電子部品で発生する熱が温度上昇抑制領域に伝達され、温度上昇抑制領域の温度が上昇するのを、さらに効果的に防ぐことができる。
【0042】
なお、上記の実施例においては、筐体2やカバー4、5が金属製であるとしたが、導電性を有するものであれば例えば樹脂の表面にメッキを施したものなどでもよく、金属製に限られるものではない。
【0043】
また、小部屋6aに面し、しかも筐体2の側面に位置する壁部材に設けた穴2aの直径を壁部材の高さの約3/4としたが、この直径は壁部材の高さの1/2以上あれば熱伝達抑制の効果を奏することができる。
【0044】
また、実装基板3の小部屋6aに相当する部分に幅方向両側から設けたスリット3x、3yの合計の長さは、実装基板3の幅の1/3以上あれば熱伝達抑制の効果を奏することができる。
【0045】
また、カバー4や5における穴4bや5bが設けられた部分の断面積については、穴の設けられない場合の2/3までであれば強度を不十分にすることなく熱伝達抑制の効果を奏することができる。また、穴の形も丸形に限るものではなく、例えばカバーの略幅方向に伸びるスリット状のものでも構わないものである。
【0046】
【発明の効果】
本発明の電子機器においては、発熱性電子部品の周囲の壁部材の端部にカバーに設けたツメ部材を当接させることによって、効果的に放熱を行うことができる。そして、ツメ部材の切り起こし方向を発熱性電子部品の配置された位置から温度上昇抑制領域に向かう方向と一致させることによって、温度上昇抑制領域の温度上昇を抑制することができる。また、発熱性電子部品の配置された位置と温度上昇抑制領域との間において、筐体の壁部材に穴を設けたり、カバーに穴を設けたり、実装基板に両者を結ぶ方向と直交する方向に伸びるスリットを設けたり、実装基板に形成されたグランド電極に幅狭部を設けたりすることによって、さらに温度上昇抑制領域の温度上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の一実施例を示す外観5面図である。
【図2】図1の電子機器のカバーを外した状態における外観3面図である。
【図3】図1の電子機器におけるA−A断面図である。
【図4】本発明の電子機器におけるカバーの別の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…電子機器
2…筐体
3…実装基板
4、5…カバー
4a、5a…ツメ部材
4b、5b…穴
6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g…小部屋
7…RFコネクタ
8…コネクタ
9a、9b、9c…発熱性電子部品

Claims (7)

  1. 複数の壁部材で外壁および仕切板を構成してなる枠状の筐体と、該筐体の開口面と平行な向きで前記筐体内に収納された実装基板と、該実装基板に搭載された発熱性電子部品と、前記筐体の開口面を覆うカバーとを備えた電子機器であって、
    当該電子機器は温度上昇抑制領域を備え、
    前記壁部材の一部は前記発熱性電子部品を囲んで配置されるとともに、前記カバーに切り起こし形状のツメ部材が設けられ、該ツメ部材の先端が前記発熱性電子部品を囲んで配置された壁部材の端部に当接し、前記カバーにおける前記ツメ部材の付け根から先端に向かう方向が、当該電子機器における前記発熱性電子部品の配置された位置から前記温度上昇抑制領域に向かう方向と一致していることを特徴とする電子機器。
  2. 前記壁部材は導電性を有し、前記実装基板に設けられたグランド電極と電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記カバーにおける前記ツメ部材の設けられた位置と前記温度上昇抑制領域との間に、両者を結ぶ方向とは直交する方向に向かって並ぶように複数の穴が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記複数の穴が、前記カバーに千鳥状に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記カバーの前記複数の穴が設けられている位置における、前記ツメ部材の設けられた位置から前記温度上昇抑制領域に向かう方向への断面積が、前記複数の穴の設けられない場合の2/3以下であることを特徴とする、請求項3または4に記載の電子機器。
  6. 前記実装基板における前記発熱性部品の配置された位置と前記温度上昇抑制領域との間に、両者を結ぶ方向とは直交する方向に伸びる1つ以上のスリットが設けられていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記1つ以上のスリットの合計の長さが、前記スリットの伸びる方向における前記実装基板の長さの1/3以上であることを特徴とする、請求項6に記載の電子機器。
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