JP4183580B2 - 流動体塗布液及び流動体塗布具 - Google Patents

流動体塗布液及び流動体塗布具 Download PDF

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Description

本発明は、キャップオフの状態にて長期間大気中にさらしてもドライアップすることなく、使用開始直後より良好な塗布作業をすることができるキャップオフ性能に優れた筆記具、修正具、接着剤塗布具、化粧具等に好適な流動体塗布液及び流動体塗布具に関する。
従来、筆記具、修正具、接着剤、化粧具等の流動体塗布具において、内容物である流動体塗布液を塗布した際に、その塗布液がすばやく乾燥することを目的として、流動体塗布液に比較的揮発性の高い有機溶剤を使用することが知られている。しかし、ペイントマーカーや修正具に代表されるような有機溶剤は、揮発速度が高いために未使用時はキャップを被せて流動体塗布液の乾燥を防止しなければならない。そのため、使用する毎に、キャップを取り外す手間があり、また、使用後にキャップを被せるのを怠ると、短時間で流動体塗布液が乾燥固化し、使用できなくなる課題を有するものである。
一方、ボールペン型の修正具等において、例えば、スプリングなどの押圧手段により金属製のボールを先端開口部に押し付けてシールする手段を備えた修正具は数多く知られている(例えば、本願出願人による特許文献1及び2参照)。
他方、従来より、流動体塗布液にレシチン等のキャップオフ性能向上剤を添加してドライアップを防止したマーキングペン用インキ組成物等は数多く知られているが、沈降しやすい酸化チタンを用いた流動体塗布液にレシチン等のキャップオフ性能向上剤を用いると、分散系の破壊による酸化チタン同士の凝集沈降、並びに、それに伴う液の分離などが生じることがあり、簡単に筆記具用インキ組成物に用いられているキャップオフ性能向上剤を転用できるものではないのが現状である。更に、本願出願人は、キャップオフ性能向上剤として少なくともパラフィンワックス類を添加することを特徴とする修正液配合組成物を出願している(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載される技術では、金属ボールを開口部に押圧するという、金属−金属による接触のため、完全に先端部をシールすることはできず、未使用時には常にキャップを被せるという課題は解消されないものである。
また、上記特許文献3に記載される技術は、従来にない優れたキャップオフ性能に優れた修正液組成物等であるが、パラフィンワックスの添加量が少ないとキャップオフ性能を維持できる期間は2週間程度であり、一方、パラフィンワックスの添加量を多くすることで、そのキャップオフ性能を維持する期間が1ヶ月以上と長くはなるが、製品としては数ヶ月以上の長期間において品質を維持することが必要であることから、上記技術を用いた場合でも製品としてはキャップ付きにせざるを得ないのが現状である。
特開平8−58292号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平8−118896号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2003−213162号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、キャップオフの状態にて長期間大気中にさらしてもドライアップすることなく、使用開始直後より良好に流動体塗布液が先端より流出することができるキャップオフ性能に優れた流動体塗布液及び流動体塗布具を提供することを目的とする。
本発明者は、上記従来の課題等を解決するために、鋭意検討した結果、先端にボールペンのチップと後方に流動体塗布液を収容した塗布液収容管を備えた流動体塗布具において、先端ボールがボール開口部より一部突出すると共に、前記開口部を気密に閉塞し得るように、前記ボールの背面にバネ圧が付与されており、かつ前記先端ボールの後方への移動距離(クリアランス)が0.05〜0.2mmとし、さらに流動体塗布液として、特定物性の有機溶剤を使用し、かつ、樹脂として特定物性の樹脂を特定量含有せしめることにより、上記目的のキャップオフ性能に優れた流動体塗布液及び流動体塗布具が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(4)に存する。
(1) 先端にボールペンのチップと後方に流動体塗布液を収容した塗布液収容管とを備え、先端チップには流動体塗布液を流入させるボール収納室を有すると共に、ボール収納室の先端部に塗布液吐出用の前端開口部を形成してなるチップ本体と、このチップ本体のボール収納室に収納され、前記前端開口部より一部が突出すると共に、前記前端開口部を気密に閉塞するボールと該ボールの背面にバネ圧が付与されており、前記ボールを後方から支持し、ボールの後方への移動距離を規制するボール受座とを備えた先端チップ構造を備え、かつ、上記ボールの後方への移動距離が0.05〜0.2mmである流動体塗布具に用いる流動体塗布液であって、該流動体塗布液は、少なくとも、酸化チタン、下記一般式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステル93〜99重量部、及び下記一般式(II)で示される塩基性含窒素モノマーを0.4重量部以上、2重量部未満の範囲で含有して、共重合して得られるアクリル系樹脂及び有機溶剤を含有し、該有機溶剤は20℃における蒸気圧が1mmHg以上であり、かつ、溶解度パラメーターδが10以下に相当する低極性で、比較的揮発性の高い有機溶剤からなり、前記アクリル系樹脂はガラス転移温度(Tg)が100℃以下であり、かつ流動体塗布液全量に対して、9.7〜22重量部含有されていることを特徴とする流動体塗布液。
Figure 0004183580
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(2) 先端にボールペンのチップと後方に流動体塗布液を収容した塗布液収容管とを備え、先端チップには流動体塗布液を流入させるボール収納室を有すると共に、ボール収納室の先端部に塗布液吐出用の前端開口部を形成してなるチップ本体と、このチップ本体のボール収納室に収納され、前記前端開口部より一部が突出すると共に、前記前端開口部を気密に閉塞するボールと該ボールの背面にバネ圧が付与されており、前記ボールを後方から支持し、ボールの後方への移動距離を規制するボール受座とを備えた先端チップ構造を備え、かつ、上記ボールの後方への移動距離が0.05〜0.2mmである流動体塗布具であって、前記流動体塗布液は、少なくとも、酸化チタン、下記一般式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステル93〜99重量部、及び下記一般式(II)で示される塩基性含窒素モノマーを0.4重量部以上、2重量部未満の範囲で含有して、共重合して得られるアクリル系樹脂及び有機溶剤を含有し、該有機溶剤は20℃における蒸気圧が1mmHg以上であり、かつ、溶解度パラメーターδが10以下に相当する低極性で、比較的揮発性の高い有機溶剤からなり、前記アクリル系樹脂はガラス転移温度(Tg)が100℃以下であり、かつ流動体塗布液全量に対して、9.7〜22重量部含有されていることを特徴とする流動体塗布具。
Figure 0004183580
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(3) 先端ボールの背面に付与されたバネの先端ボールを押圧する荷重が、0.1〜1.5Nである上記(2)記載の流動体塗布具。
(4) 後方の塗布液収容管に充填された流動体塗布液を加圧して塗布することができるように、塗布液収容管本体又は後端部に押圧手段若しくは加圧機構が具備されている上記(2)又は(3)に記載の流動体塗布具。
本発明によれば、キャップオフの状態にて長期間大気中にさらしてもドライアップすることなく、使用開始直後より良好に流動体塗布液が先端より流出することができるキャップオフ性能に優れた流動体塗布液及び流動体塗布具が提供される。
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明の流動体塗布液又は流動体塗布具は、先端にボールペンのチップと後方に流動体塗布液を収容した塗布液収容管とを備え、先端チップには流動体塗布液を流入させるボール収納室を有すると共に、ボール収納室の先端部に塗布液吐出用の前端開口部を形成してなるチップ本体と、このチップ本体のボール収納室に収納され、前記前端開口部より一部が突出すると共に、前記前端開口部を気密に閉塞するボールと該ボールの背面にバネ圧が付与されており、前記ボールを後方から支持し、ボールの後方への移動距離を規制するボール受座とを備えた先端チップ構造を備え、かつ、上記ボールの後方への移動距離が0.05〜0.2mmである流動体塗布具又はその塗布具に用いる流動体塗布液であって、上記流動体塗布液は、少なくとも、酸化チタン、樹脂及び有機溶剤を含有し、該有機溶剤は20℃における蒸気圧が1mmHg以上であり、かつ、溶解度パラメーターδが10以下に相当する低極性で、比較的揮発性の高い有機溶剤からなり、前記樹脂はガラス転移温度(Tg)が100℃以下であり、かつ流動体塗布液全量に対して、9.7〜22重量部含有されていることを特徴とするものである。
本発明の流動体塗布液は、上述の如く、上記特定チップ構造となる流動体塗布具に用いられるものであり、少なくとも、酸化チタン、特定物性の樹脂及び有機溶剤を含有するものである。なお、本発明の流動体塗布液は、上記各成分を含有するものであれば、用途等応じて筆記具用インキ、修正液、液状接着剤、化粧液、液体塗料等に用いられるものである。
本発明の流動体塗布液に用いられる酸化チタンとしては、ルチル型もしくはアナターゼ型の二酸化チタンが挙げられる。使用できるニ酸化チタンの市販品としては、TITANIX JR−301、同JR−701、同JR−600、同JR−801(以上、テイカ社製)、タイピュア R−900、同R−931、同R−960(以上、デュポン社製)、TITONE SR−1、同KA−10、同KA−20(以上、堺化学工業社製)、クロノス KR−310、同KR−380、同KR−380N、同KR−460(以上、チタン工業社製)、R−780、R−820、CR−50、CR−93(以上、石原産業社製)を挙げることができる。
流動体塗布液(全量)中の二酸化チタンの含有量は、インキ組成物の使用目的に応じて、5〜60重量部、好ましくは10〜50重量部の範囲とすることが望ましい。この量が5重量部未満であると、ニ酸化チタンの隠蔽性がまったく発現されない。また、60重量部を越えると、二酸化チタンの含有量が多くなりすぎ、目的とする乾燥被膜が形成され難い。また、使用可能なニ酸化チタンの粒子サイズに関しても何ら限定されるものではない。
本発明の流動体塗布液に用いる有機溶剤は、20℃における蒸気圧が1mmHg以上であり、かつ、溶解度パラメーターδが10以下に相当する低極性で比較的揮発性の高い有機溶剤であるものが挙げられ、この物性を有するものであれば、通常、筆記具、修正具、接着剤、化粧具等に用いられるものであれば何ら限定されるものではない。具体的に用いることができる上記物性を有する有機溶剤としては、例えば、n−へキサン、イソへキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの非極性の脂肪族炭化水素やナフテン系炭化水素、トルエンやキシレンなどの芳香族炭化水素から選ばれる少なくとも一種が挙げられる。
この20℃における蒸気圧が1mmHg未満、または溶解度パラメーターδが10超過の有機溶剤を使用した場合は、有機溶剤の揮発に時間を要する場合が多く、流動体塗布液が形成する乾燥抑制被膜の形成に時間がかかることで被膜の膜厚が厚くなり、ボールの後方への移動や回転による動きで容易に破壊可能となる被膜が得がたくなり好ましくない。
また、これらの有機溶剤の含有量は、流動体塗布液全量に対して、20〜80重量部、好ましくは、35〜60重量部とすることが望ましい。
本発明の流動体塗布液に用いる樹脂としては、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、アルキルフェノール樹脂、ポリエステル樹脂、酢酸ビニールアクリル樹脂、マレイン酸レジンなどのうちガラス転移温度(Tg)が100℃以下、好ましくは、40℃以下であるものを少なくとも一種を用いることができる。ガラス転移温度が100℃を越える樹脂を使用した場合は、流動体塗布液が形成する乾燥抑制被膜の強度が強くなり、ボールの後方への移動や回転による動きで容易に破壊可能となる被膜が得がたくなり好ましくない。また、好ましくはアクリル系の合成樹脂が望ましく、該アクリル系合成樹脂は(メタ)アクリル酸エステルの単独重合、(メタ)アクリル酸エステル類の二種類以上の共重合、あるいは(メタ)アクリル酸エステル類の一種以上とスチレン共重合体などが挙げられる。
更に、好ましいアクリル系合成樹脂としては、下記一般式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステル93〜99重量部、および下記記一般式(II)で示される塩基性含窒素モノマーを0.4重量部以上、2重量部未満の範囲で含有して、共重合して得られるアクリル系合成樹脂であることが望ましい。
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上記の(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、シテアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキスル(メタ)アクリレートなどのメタクリレート類や、アクリレート類が挙げられる。
上記式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステル類は、アクリル系樹脂の共重合成分として93〜99重量部含有することが好ましく、この含有量が93重量部未満より少ないと有機溶剤類に対する溶解度が悪くなったり、筆記描線が脆くなる可能性がある。また、99重量部を越えると、逆に酸化チタンなどの顔料に対する分散安定性が悪くなる。
上記式(II)で示される塩基性含窒素モノマーとしては、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、などが使用される。
上記式(II)で示される塩基性含窒素モノマーは、アクリル系樹脂の共重合成分として0.4重量部以上、2.0重量部未満の範囲で含有することが好ましく、この量が0.4重量部より少ないと酸化チタン顔料に対する樹脂吸着量が少なくなり、特に長期にわたる分散安定性が悪くなる傾向にある。また、2.0重量部以上になると、逆にアクリル系樹脂自体の有機溶剤に対しての溶解性が悪くなる傾向にあり、該アクリル系樹脂ワニス自体が貯蔵中に相分離を起しやすくなる。その結果、経時的に樹脂と溶剤とが分離し易く、顔料の分散不良による貯蔵安定性の低下(粘度の増加、顔料沈降現象)や、筆記描線の不良(描線剥離、描線のひび割れ)などが起こりやすくなる。これは、本来塩基性含窒素モノマーが強親水性モノマーである事に由来しており、必然的に当該モノマーの含有量が多くなるにつれて、アクリル樹脂自体の有機溶剤に対する溶解性が悪くなるためである。
本発明の流動体塗布液に用いるアクリル系合成樹脂には必要に応じて共重合体成分としてスチレンモノマーを5重量部未満混入しても良い。このスチレンモノマーを共重合することにより、筆記描線の表面層をより緻密にし、しかも可とう性のある描線を得る事ができる。しかし、5重量部以上では、有機溶剤への溶解性が悪くなったり、筆記描線が脆くなる可能性が有る。
なお、本発明に用いられるアクリル系樹脂の製造方法は、従来より公知の溶液重合法によって製造する事ができる。
本発明に用いるアクリル系樹脂などの上記特定物性となる樹脂は、有機溶剤に溶解し、酸化チタン並びにその他適宜使用する充填用顔料の分散樹脂としての性能を有し、その使用量は、流動体塗布液(全量)中、9.7〜22重量部とすることが必要であり、好ましくは、10〜18重量部とすることが望ましい。この量が9.7重量部未満であると、流動体塗布液が乾燥した際に形成される被膜において、顔料などの他成分の固形物量が優勢になり、被膜表面に通気口のような穴が多く形成され、その通気口より溶剤が容易に揮発してしまい、目的とする乾燥抑制効果が低減してしまい好ましくない。なお、22重量部を越えると、乾燥抑制効果に優れた被膜は形成できる反面、筆記描線の表面にも乾燥抑制効果のある被膜が形成され、描線の乾燥性が低下し、好ましくない。
図1(a)及び(b)は、本発明の流動体塗布具の実施形態の一例(軸体を除く)を示す部分縦断面図とチップ構造の拡大断面図である。
本発明の流動体塗布具は、図1(a)及び(b)に示すように、先端にボールペン型のチップ12と後方に流動体塗布液30を収容した塗布液収容管10とを備え、先端チップには流動体塗布液30を流入させるボール収納室12aを有すると共に、ボール収納室12aの先端部に塗布液吐出用の前端開口部12bを形成してなるチップ本体12cと、このチップ本体12cのボール収納室12aに収納され、前記前端開口部12bより一部が突出すると共に、前記前端開口部12bを気密に閉塞するボール12dと該ボール12dの背面にスプリング部材11bによるバネ圧が付与されており、前記ボール12dを後方から押し棒11aにより支持し、ボール12dの後方への移動距離(L:クリアランス)を規制するボール受座12eとを備えた先端チップ構造を備え、かつ、上記ボール12dの後方への移動距離(L)が0.05〜0.2mmである流動体塗布具であって、該流動体塗布液30は、上述の如く、少なくとも、酸化チタン、樹脂及び有機溶剤を含有し、該有機溶剤は20℃における蒸気圧が1mmHg以上であり、かつ、溶解度パラメーターδが10以下に相当する低極性で、比較的揮発性の高い有機溶剤からなり、前記樹脂はガラス転移温度(Tg)が100℃以下であり、かつ流動体塗布液全量に対して、9.7〜22重量部含有されていることを特徴とするものである。
本発明の流動体塗布具としては、上記構成をするものであれば、特に限定されず、例えば、通常の加圧機構を有しないボールペン型の塗布具や、本願出願人による特開平2000−335173号記載の加圧ポンピング機構を備えたノック式のボールペン型流動体塗布具、更に、図2に示すような加圧機構を有する本体部に着脱自在としたキャップなしの加圧型のノック式流動体塗布具などが挙げられる。
この図2に示す加圧型のノック式流動体塗布具は、図1(a)及び(b)に示したチップ構造を備えた塗布液収容管を用いることができ、この構成等を簡単に説明すると、先端にボーペンチップ(塗布部の例)12と後方に塗布液収容管(リフィール)10を備えたリフィールユニット14が、第1のスプリング16で後方に向けて弾発された状態で軸本体18内に装填されると共に、前記リフィールユニット14のボールペンチップ12を、軸本体18の後端側に設けたノック機構20の押し出し操作及び押し出し解除操作に連動させて先端開口18aから出没可能となる流動体塗布具Aであって、前記リフィールユニット14の流動体収容管10内の後部10rが開放され、軸本体18内には、該後部10rとノック機構20との間にリフィール10内圧力を増加させる加圧機構22が設けられ、加圧機構22は、シール部24と前端開放の筒部26とシール部24及び筒部26を離隔させる方向に弾発させる第2のスプリング28とを有するものであり、前記ノック機構20の押し出し操作終了後に、軸本体18から突出したボールペンチップ12先端を押圧してリフィールユニット14を後退させた場合に、加圧機構22では前記シール部24が後退して相対的に筒部26が前進して内部加圧室40の内部空気を圧縮し、その圧縮された内部空気により逆止弁29を開きシール部24を通してリフィール10内を加圧するようになっている。また、加圧機構22は、ノック機構20の押し出し解除時における前記リフィールユニット14のボールペンチップ12のペン先の軸本体18内への没入状態でリフィール10内の加圧状態を解除するものである。更に、前記リフィールユニット14は、流動体塗布液(修正液)30とその後端に流動体塗布液30に追従するフォロア32を充填したリフィール10と、該リフィール10の前方に圧入されたボールペンチップ12とを備えて構成され、ボールペンチップ12先端内部に回動可能に遊嵌されたボール12dは、押し棒11aを介してスプリング部材(バネ圧)11bにより先方に向けて付勢されて背圧が付与されており、非塗布時にはボールペンチップ12先端開口部12bを塞いでいる。なお、リフィール10内の流動体塗布液30の後部には、流動体塗布液30の溶剤分の揮発を防止する目的でフォロア32が充填されている。
この流動体塗布具Aにおいて、キャップオフの状態にて長期間大気中に晒した場合、ボール12dは開口部となる押圧手段によりボール保持部の内縁に密接してシールするものとなっているが、金属(又はセラミック)−金属(又はセラミック)による接触のため、完全に先端部をシールすることはできないものである。具体的(ミクロ的)には、流動体塗布液は外部には流出しないが、極めて僅かな微小空間ができ、チップ内は該微小空間部を介して大気と連通した状態となっている。
この状態(キャップオフ状態)で流動体塗布具Aを放置すると、流動体塗布液中の溶剤が蒸発することにより当該微小空間で流動体塗布液が固化したり、チップ内の流動体塗布液が乾燥しやすくなることとなり、流動体塗布液の吐出ができなくなったり、または、正常な流出量とならないものとなる。
本発明では、少なくとも上記組成となる流動体塗布液を充填することで、キャップオフ状態で空気中に晒された場合、溶剤の微量な揮発にてボール12dとボール保持部の微小空間に流動体塗布液30による被膜を形成し、この被膜により揮発成分である溶剤の蒸発が抑制されチップ内の流動体塗布液30の乾燥固化は最小限に留められる。この被膜は、塗布作業を行う際のボールがボールの後方へ、0.05〜0.2mm(L)の範囲で移動したり、ボールの回転で破れて、ボールから適正に流動体塗布液が流出するものとなり、再度、長期間キャップオフ状態にした場合に上記と同様に微小空間に被膜が形成されることとなる。このボールのクリアランス(L)が0.05mm未満であると、ボールの後方への移動が少なくなり、被膜を破壊するほどの十分な力が被膜へ加わりがたく、一方、ボールのクリアランス(L)が0.2mmを越えると、形成される上記被膜の厚さが厚くなりすぎ、ボールの後方への動きやボールの回転では被膜が破壊されがたくなり、好ましくない。
本発明の流動体塗布具において、更なる本発明の効果であるキャップオフ性能を向上させる点、流動体塗布液がボール保持部の微小空間にて適性な膜強度と膜厚を有する被膜を形成するために、流動体塗布液より必要以上の溶剤揮発がないように、先端ボールが極力ボール保持部の内縁に密接してシールする点から、先端ボール12dの背面に付与されたスプリング部材11bによるバネの先端ボールを押圧する荷重は、好ましくは、0.1〜1.5Nとすることが望ましい。
また、適正な流出量を確保する点、塗布操作する際に、流動体塗布液がボール保持部の微小空間に形成した被膜をより破壊しやすくなる点から、後方の塗布液収容管10に充填された流動体塗布液30を加圧して塗布することができるように、塗布液収容管10又はその後端部に押圧手段若しくは加圧機構が具備されていることが望ましい。
本発明のキヤップオフ機能は、上記被膜形成→塗布(筆記)→被膜形成→塗布(筆記)………の繰り返し効果を示すもの、すなわち、微小空間に常時再生し、塗布(筆記)時には破れる再生被膜が形成されるものである。この効果は塗布液収容管に充填された流動体塗布液を使い果たすまで繰り返すこととなる。
従って、本発明の流動体塗布液と先端チップ構造とにより、塗布時に被膜が破れた後も再度被膜が再生することにより何度塗布(筆記)しても被膜が再生されるので、キャップオフの状態にて長期間、本発明では3ヶ月を越えた長期間大気中にさらしてもドライアップすることなく、良好な塗布(筆記)作業することができるキャップオフ性能に優れた流動体塗布液及び流動体塗布具が提供されることとなる。
次に、試験例による実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、下記実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜20及び比較例1〜8〕
実施例と比較例で用いる各アクリル系合成樹脂は、下記の配合組成により、次のようににて調製した。
アクリル系合成樹脂溶液(A1〜2)の調製:
温度計、撹拌混合機、加熱ジャケット、還流コンデンサーなどを装着した800mlの反応容器に、各々下記表1に示すごとく配合し、窒素ガス気流下において、80℃で溶液重合を開始した。重合途中において反応中の樹脂をサンプリングしながら反応を進めることで、目的とする有効樹脂濃度40%のアクリル系合成樹脂溶液を得た。
Figure 0004183580
流動体塗布液の調製:(実施例1〜20及び比較例1〜8)
下記表2に示した組成で配合し、ボールミルにて16時間混合分散または撹拌機付き圧力釜(オートクレーブ)にて加温混合分散をして、各流動体塗布液(インキ組成物)を得た。
得られた実施例及び比較例の各インキ組成物について、下記方法等により、粘度、キャップオフ性能、塗布性の評価を行った。これらの結果等を下記表2及び3に結果を示す。なお、実施例等の用いた流動体塗布具は、下記のものを用いた、また、下記表3中の☆は、各流動体塗布液、各チップクリアランス、各バネ圧、加圧機構有無の選択した内容を示すものである。
(粘度の測定)
実施例及び比較例の各流動体塗布液の粘度は、以下の条件で測定した。
試料:密閉可能なガラス容器内に一昼夜静置したもの
測定温度:25℃
粘度計:E型粘度計(トキメック社製、VISCOMETER TV−20 EMD)
回転数:1rpm、100rpm
(各流動体塗布具の作製)
図1及び図2に準拠するものであり、塗布液収容管に下記表3に示す流動体塗布液を充填し、チップ構造は、下記表3に示す各クリアランス及びバネ圧に設定したものを用いた。なお、加圧機構のないものは図2等の加圧機構を除外したものである。
(キャップオフ性の試験方法)
キャップオフ性は、溶剤の揮発量の変化で評価した。すなわち、塗布液収容管に充填した下記表3に示すインキ組成物の液重量を測定した後、キャップオフ状態でRT(25℃,60%、以下同様)にて放置し、1、3、6ヵ月後に再びインキ組成物のみの重量減少変化(重量%)を測定し、下記評価基準でキャップオフ性能を評価した。
評価基準:
◎:減少率が0〜1重量%
○:減少率が1〜4重量%
△:減少率が4〜8重量%
×:減少率が8重量%以上
(塗布性の試験方法)
塗布液収容管にインキ組成物を充填後、一度インキ組成物を塗布し、その後キャップオフ状態でRTにて放置し、1,3,6ヵ月後に再び塗布を行い、下記評価基準により塗布性を評価した。なお、文字サイズはフォントサイズ10.5のワープロ文字とした。
評価基準:
◎:一文字以内で塗布できた
○:五文字以内で塗布できた
△:五文字以上より塗布できた
×:ニ十文字以上でも塗布できず
Figure 0004183580
Figure 0004183580
上記表2〜表3の結果から明らかなように、本発明の範囲となる実施例1〜20は、本発明の範囲外となる比較例1〜8に較べて、長期間キャップオフ状態においても、キャップオフ性能に優れると共に、塗布性能にも優れたものとなることが判明した。
比較例1〜8を具体的に見ると、比較例1〜4は、流動体塗布液が本発明の範囲内であってもボールの後方への移動距離が0.05〜0.2mmの本発明の範囲外となる場合であり、比較例5は樹脂(Tg)が本発明の範囲外となる場合であり、比較例6及び7は樹脂の含有量が本発明の範囲外となる場合であり、比較例8は溶剤が本発明の範囲外となる場合であり、これらの場合は、本発明の効果を発揮できないことが判明した。
(a)は、流動体塗布具の一例を示す(軸体を除く)部分縦面図であり、(b)は、チップ構造(塗布部)の拡大縦面図である。 本発明の流動体塗布具の一例を示す部分縦面図である。

Claims (4)

  1. 先端にボールペンのチップと後方に流動体塗布液を収容した塗布液収容管とを備え、先端チップには流動体塗布液を流入させるボール収納室を有すると共に、ボール収納室の先端部に塗布液吐出用の前端開口部を形成してなるチップ本体と、このチップ本体のボール収納室に収納され、前記前端開口部より一部が突出すると共に、前記前端開口部を気密に閉塞するボールと該ボールの背面にバネ圧が付与されており、前記ボールを後方から支持し、ボールの後方への移動距離を規制するボール受座とを備えた先端チップ構造を備え、かつ、上記ボールの後方への移動距離が0.05〜0.2mmである流動体塗布具に用いる流動体塗布液であって、該流動体塗布液は、少なくとも、酸化チタン、下記一般式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステル93〜99重量部、及び下記一般式(II)で示される塩基性含窒素モノマーを0.4重量部以上、2重量部未満の範囲で含有して、共重合して得られるアクリル系樹脂及び有機溶剤を含有し、該有機溶剤は20℃における蒸気圧が1mmHg以上であり、かつ、溶解度パラメーターδが10以下に相当する低極性で、比較的揮発性の高い有機溶剤からなり、前記アクリル系樹脂はガラス転移温度(Tg)が100℃以下であり、かつ流動体塗布液全量に対して、9.7〜22重量部含有されていることを特徴とする流動体塗布液。
    Figure 0004183580
    Figure 0004183580
  2. 先端にボールペンのチップと後方に流動体塗布液を収容した塗布液収容管とを備え、先端チップには流動体塗布液を流入させるボール収納室を有すると共に、ボール収納室の先端部に塗布液吐出用の前端開口部を形成してなるチップ本体と、このチップ本体のボール収納室に収納され、前記前端開口部より一部が突出すると共に、前記前端開口部を気密に閉塞するボールと該ボールの背面にバネ圧が付与されており、前記ボールを後方から支持し、ボールの後方への移動距離を規制するボール受座とを備えた先端チップ構造を備え、かつ、上記ボールの後方への移動距離が0.05〜0.2mmである流動体塗布具であって、前記流動体塗布液は、少なくとも、酸化チタン、下記一般式(I)で示される(メタ)アクリル酸エステル93〜99重量部、及び下記一般式(II)で示される塩基性含窒素モノマーを0.4重量部以上、2重量部未満の範囲で含有して、共重合して得られるアクリル系樹脂及び有機溶剤を含有し、該有機溶剤は20℃における蒸気圧が1mmHg以上であり、かつ、溶解度パラメーターδが10以下に相当する低極性で、比較的揮発性の高い有機溶剤からなり、前記アクリル系樹脂はガラス転移温度(Tg)が100℃以下であり、かつ流動体塗布液全量に対して、9.7〜22重量部含有されていることを特徴とする流動体塗布具。
    Figure 0004183580
    Figure 0004183580
  3. 先端ボールの背面に付与されたバネの先端ボールを押圧する過重が、0.1〜1.5Nである請求項2記載の流動体塗布具。
  4. 後方の塗布液収容管に充填された流動体塗布液を加圧して塗布することができるように、塗布液収容管本体又は後端部に押圧手段若しくは加圧機構が具備されている請求項2又は3に記載の流動体塗布具。
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