JP5258274B2 - 流動体塗布具 - Google Patents
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このような揮発防止のために、流動体収容管本体を構成する部品を金属又は樹脂製にし、チップ先端を樹脂被覆を施すなどの対策が採られてきている。
また、本発明の流動体塗布具に収容されるものと同様な流動体を収容する場合において、上記の樹脂被膜によるシールはもとより、上記特許文献6に記載される非極性の有機溶剤に対して耐性を持つとされている重合脂肪酸ポリアミドの樹脂被膜によるシールを用いたとしても、製造上のバラつきによっては、揮発性の高い溶剤の蒸発の防止が不十分な製品が見られるという課題を有するものである。
しかしながら、この特許文献5を精査してみると、実施例の記載はなく、具体的な溶剤種及び具体的なホットメルト樹脂名の記載はないものである。特に、揮発性の高いn−ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロへキサン等の溶剤を含有する流動体を充填しているものでは、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂による樹脂被膜であってもその蒸発を抑制することが未だ不充分であり、上述の水性インキの流動体塗布具と同様に、製造から使用迄に長期間要する場合等にはシール部分でドライアップのために流動体が固化しやすく流動体がチップから流出できなかったりするという課題を有するものである。
(1)軸本体内に装填される塗布液収容管を備え、該塗布液収容管には、少なくとも下記A群より選ばれる有機溶剤と着色剤とを含有する剪断減粘性を有する流動体塗布液が充填されると共に、先端に流出制御機構を有するボールペンチップを具備し、かつ、該ボールペンチップ先端部を樹脂被膜によりシールしてなり、該樹脂被膜のプッシュプル試験機を用いた25℃、60RH%条件下での引抜力が1〜20Nであって、前記チップ先端部をシールする前記樹脂被膜は結晶性ポリエステル樹脂の被膜であることを特徴とする流動体塗布具。
A群:n−ヘキサン、n−へプタン、n−オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン、メチルシクロへキサン、エチルシクロへキサン、トルエン、キシレン
(2)前記ボールペンチップ先端部の樹脂被膜によるシール部の先端からの長さが、ボールペンチップのボール出寸法を越え、2.8mm以下であることを特徴とする上記(1)に記載の流動体塗布具。
(3)前記ボールペンチップ先端部の樹脂被膜によるシール部の被覆幅が、ボールペンチップのボール直径を越え、5mm以下であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の流動体塗布具。
(4)前記樹脂被膜によるシールの断面形状が滴状、逆釣鐘状、円錐状の何れか一つであることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の流動体塗布具。
(5)前記ボールペンチップ先端部を軸本体の後端側に設けたノック機構の押し出し操作及び押し出し解除操作に連動させて出没可能とするノック式のキャップレスとなることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の流動体塗布具。
(6)前記流動体収容管は加圧機構を有する軸本体に収納自在となることを特徴としてなる上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の流動体塗布具。
本発明の流動体塗布具は、軸本体内に装填される塗布液収容管を備え、前記塗布液収容管には、少なくとも下記A群より選ばれる有機溶剤と着色剤とを含有する剪断減粘性を有する流動体塗布液が充填されると共に、先端に流出制御機構を有するボールペンチップを具備し、かつ、該チップ先端部をホットメルト接着剤による樹脂被膜によりシールしてなる流動体塗布具であって、結晶性ポリエステル樹脂(有機溶剤難溶性)のホットメルトを用い、ボールペンチップ先端部に樹脂被膜を形成することを特徴とし、かつ、前記樹脂被膜のプッシュプル試験機を用いた25℃、60RH%条件下での引抜力が1〜20Nであることを特徴とするものである。
A群:n−ヘキサン、n−へプタン、n−オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン、メチルシクロへキサン、エチルシクロへキサン、トルエン、キシレン
この流動体収容具Aは、図1及び図2に示すように、軸本体18内に装填される塗布液収容管10を備え、該塗布液収容管10には、少なくとも上記A群より選ばれる有機溶剤と着色剤とを含有する剪断減粘性を有する流動体塗布液30が充填されると共に、先端に流出制御機構を有するペン先となるボールペンチップ12を具備し、かつ、前記ボールペンチップ先端部12をホットメルト接着剤による樹脂被膜Hによりシールしてなるものである。このペン先となるチップ先端部12内部には、超硬等の金属製(又はセラミック製)転写ボール12aが装填されている。
このボールペン型ペン先となるチップ12は、図2に示すように、略円筒形状の外形を呈し、その先端部が尖塔状に形成されている。その先端部には平面視円状の開口部が形成され、該開口部は内蔵される転写ボール12aの外径よりも小さい寸法で開口されている。また、前記先端部の内部には転写ボール12aを抱持するボール抱持部12bが形成され、該ボール抱持部12bは先端側を前記開口部と連通するとともに後端側が塗布液通路と連通されている。
前記ボール抱持部12bに配置された転写ボール12aの後方には、該転写ボール12aの背面より先端方向に付勢するボール押し棒部材11bとコイルバネからなる弾性材11cが配置されている。
これらの特性を有する結晶性ポリエステル樹脂による被膜Hとしては、結晶融点を持ち、構造的に凝集力が高く、汎用有機溶剤に難溶性のポリエステル樹脂であり、有機溶剤に難溶性であるものが挙げられ、具体的には、バイロンGM−415、GA−6300、GA−6400、GM−920(以上、東洋紡社製)、ニチゴーSP−165、SP−170、SP−176、SP−180(以上、日本合成化学社製)などを用いて形成することができる。
これらの結晶性ポリエステル樹脂をホットメルト接着剤として使用するために溶融させた時の条件は、溶融粘度(単一円筒回転粘度計、200℃)は150〜4000dPa・sであり、比重(20/30℃)は1.15〜1.26である。この条件の範囲内であれば、後記するような好ましい厚みの樹脂被膜を形成させるのに都合がよい。
この結晶性ポリエステル樹脂をチップ12の先端部に形成(シール)する方法としては、例えば、結晶性ポリエステル樹脂を200℃以上の温度で加熱溶融せしめたところに、チップ先端部を浸漬せしめた後、チップ先端部を引き上げて冷却(50℃で20分、もしくは自然放冷等)することにより、前記加熱溶融結晶性ポリエステル樹脂を固化させてチップ先端に樹脂被膜を形成する方法等が挙げられる。
なお、上記樹脂被膜Hが結晶性ポリエステル樹脂以外の被膜からなるもの、例えば、非晶質のポリエステル樹脂や重合脂肪酸ポリアミドによる樹脂被膜等では本願発明の効果を達成できないものである。
この引抜力が1N未満であると、ボールペンチップへの密着が不完全であると考えられ、シール性能が不十分である可能性が高い。また、例え完全に密着されていたとしても、輸送時などの擦過、接触、衝撃等で取れ易くなり、本発明の効果が発揮することができない。一方、この引抜力が20Nを越える場合には、密着性が十分であるので製造から使用迄に長期間要する場合等にもそのシール性能は十分達成できるが、使用開始時に、樹脂被膜Hを剥離、除去することが困難となり、また、無理やり引き抜こうとすると、例えば、図2に示すような先端部の構成であると、ボールペンチップを一緒に引き抜いてしまうおそれがあり、好ましくない。
これを先端方向から軸方向の視点で見た場合にも、樹脂被膜Hによりシールされる部分は、最低限、ボールペンチップ先端部のボールの露頭部及びその露頭部周囲のみ(即ち、収容されているボール径程度の広がり)でも十分である。好ましくは、ボールペンチップ先端部の樹脂被膜によるシール部の被覆幅(W)が、ボールペンチップのボール直径を越え、収容されたボールを中心にして直径5mm以下、好ましくは、1.2〜5mm、更に好ましくは、4〜5mmとすれば、シール部が大きく広がることからの「引っかかり」による脱落を起こりにくくすることができる。また、この程度の広がりがあれば、使用開始時にシールを爪などで、容易に引っ掛け引き抜くことができる。更に、これらの樹脂被膜の形状としては、少なくともボールペンチップ先端部のボールの露頭部及びその露頭部周囲を被覆できる形状であれば、特に限定されないが、例えば、略球状、円盤状や、図3に示す断面形状が(a)に示す逆釣鐘状、(b)に示す円錐状、(c)に示す滴状などが挙げられる。
なお、上記のような樹脂被膜の形状、被覆長さ、幅、厚さ等の調整は、溶融温度、引き上げる速さ、静止時間により行うことができ、この被覆物は前記ボールペンチップからの引抜力が1〜20Nとなるものであればよい。
これらの配合量については、例えば、流動体塗布液全量(100重量%)に対して、有機溶剤20〜85重量%、顔料等の着色剤10〜60重量%、樹脂類その他の成分が5〜30重量%程度の配合組成物とすることが望ましい。
また、上記流動体塗布液をそのまま使用してもよいが、上記流動体に微粉末シリカ、アルミナ、ジベンジルソルビトール、有機処理ベントナイト、12−ヒドロキシステアリン酸及びその誘導体、硬化ひまし油及びその誘導体、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−α,γ−ジ−n−ブチルアミド、パラフィンワックス、ポリエチレンワックスなどの粘性付与剤を含有せしめてゲル状インキ(粘性体)として使用してもよい。このゲル状インキとすることにより、流動体に重たい顔料(酸化チタン等)等の着色剤を配合してもこれらの沈降を抑制し易く、更に、紙等の被塗布体にインキや修正液の流動体を塗布した場合、構造粘性を有することにより被塗布体上での「にじみ」が抑制できることとなる。
また、加圧機構22は、ノック機構20の押し出し解除時における前記リフィールユニット14のボールペンチップ12のペン先の軸本体18内への没入状態で流動体収容管10内の加圧状態を解除するものである。
また、前記リフィールユニット14は、流動体塗布液30とその後端に流動体塗布液30に追従するフォロア32を充填した流動体収容管10と、該流動体収容管10の前方に圧入されたボールペンチップ12とを備えて構成され、ボールペンチップ12先端内部に回動可能に遊嵌されたボールは、押し棒を介してスプリングにより先方に向けて付勢されて背圧が付与されており、非塗布時にはボールペンチップ12先端開口部を塞いでいる。なお、リフィール10内の流動体塗布液30の後部には、流動体塗布液30の溶剤分の揮発を防止する目的でフォロア32が充填されている。
この流動体塗布具Aでは、流動体塗布液の流量が必要なときには軸本体18より突出したチップ12の先端を塗布面に押し付けることで、流動体収容管10を加圧機構の中に更に押し込ませてより大きな加圧力を流動体収容管10内に加圧することができる。このように使用時のみ加圧できるので、非使用時には修正液の漏れを防止できる。また、ノックしたまま放置しても加圧された空気は徐々にリークするため修正液の漏れの心配はない。また、酸化チタン顔料等の沈降をなくした所定の修正液などの使用を可能にするので修正液を攪拌したりキャップを外したりする煩わしさが無くなる。また、ノックによる動作と連動して同時に加圧することができるので使用者は加圧を意識すること無く使用でき、操作感に優れる。
更に、流動体収容管自体は、透明性、視認性に優れると共に、特に加圧のための部品は必要ないことでリフィールのコストを低く押さえることができ、リフィール交換によるランニングコストを低減できる。
更にまた、ノックを解除することで、筒部の加圧室は大気と通気するため、ノック動作を繰り返しても連続加圧されることはない。また、紙面への流動体塗布液の出すぎといった不具合が生じない。
下記構成の塗布液収容管に、下記に示す各組成となる樹脂被膜材料を用いて、各方法によりチップ先端部を樹脂被膜等によりシールした流動体塗布具を得た。
得られたチップ先端部をシールした流動体塗布具について、下記方法により、各引抜力の測定、揮発減量値、脱落・割れの状態、引き抜き評価、筆記性の評価について評価した。これらの結果を下記表1に示す。
図1に示すように、先端に、流出抑制機構としてボールペン型ステンレス製ペン先(ボール材質:超硬、ボール径:1.0mm)を具備し、内径6mm、外径8mm、厚さ1mm、長さ80mmのナイロン12、またPOMより構成される収容管に、下記に示される配合組成、粘度の流動体となる修正液を約1.5g注入した。次いで、この流動体の末端部に接触状態で配置されるように下記配合組成及び粘度の追従体0.5gを収容して各流動体塗布具を得た。また、樹脂被膜の形状は図3の(a)、(b)、(c)に示すボールペンチップ先端部の樹脂被膜等とした。
・メチルシクロへキサン 40部
・アクリル樹脂 10部
・二酸化チタン 49部
・粉末シリカ 1部
(追従体の配合組成)
・ジグリセリンのエチレンオキサイド13モル付加物 95部
・微粉末シリカ 5部
この流動体(修正液)の25℃における粘度をTVE−20HT型粘度計(EMD、東機産業社製)1°34′×R24標準コーンプレートにより測定したところ、ずり速度3.83s−1(1rpm)で5000mPa・sec.であり、追従体の粘度は、同様の測定において10,000mPa・sec.であった。
結晶性ポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイロンGM−415)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径3mm、軸方向長さ2.5mmで図3(a)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイロンGM−920)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径3mm、軸方向長さ2.5mmで図3(b)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイロンGM−6300)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径3mm、軸方向長さ2.5mmで図3(c)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイロンGM−6300)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径4mm、軸方向長さ2.5mmで略球形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(、日本合成化学社製、ニチゴーポリエスターSP−165)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径4mm、軸方向長さ2.5mmで前記の収容管軸を中心とする略円盤状の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(日本合成化学社製、ニチゴーポリエスターSP−170)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径6mm、軸方向長さ2.5mmで図3(c)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(日本合成化学社製、ニチゴーポリエスターSP−176)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径3mm、軸方向長さ4mmで図3(b)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(日本合成化学社製、ニチゴーポリエスターSP−180)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径6mm、軸方向長さ4mmで図3(a)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
樹脂被膜を付着させない流動体塗布具をそのまま使用した。
富士化成社製、トーマイド394(重合脂肪酸変性ポリアミド樹脂、特開2005−66892号公報、実施例1)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径3mm、軸方向長さ2.5mmで図3(a)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
非晶質のポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイロン226)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径3mm、軸方向長さ2.5mmで図3(a)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイロンGM−400)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径3mm、軸方向長さ2.5mmで図3(a)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
結晶性ポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイロンGM−440)を、この樹脂の軟化点を越えた温度で加熱し溶融させて、チップ先端部に最大径3mm、軸方向長さ2.5mmで図3(a)の形状となるように調整し、樹脂被膜を付着させた。
(引抜力の測定方法)
前記した各樹脂被膜付着後、24時間以上経過後、プッシュプル試験機〔push−pull scale(10Nまたは50N)、株式会社イマダ製〕を用いて25℃、65RH%条件下で、50mm/min.での引抜力を測定した。
(引き抜き評価の方法)
前記した各樹脂被膜付着後、24時間以上経過後、1.2mの高さから杉板上にチップを下向きにして落下させ、樹脂被膜の脱落あるいは破損がなかったものについてのみ、無作為に選んだ成人男性10人に樹脂被膜の引き抜きを行わせ、引き抜いた時の感想をまとめた。
引き抜き評価の基準:
H:引き抜き時、1人以上堅いと感じた。
G:引き抜き時、特筆するような抵抗感は無かった。
NG:杉板の落下試験時に樹脂被膜が脱落あるいは破損するものが見られた。
前記した各流動体収容リフィールを50℃の恒温槽に1ヶ月間放置した後、各樹脂被膜の様子を観察し、その後、樹脂被膜が割れたり脱落したりしていないものを、指で剥がして、揮発減量値を測定後、図1に示す塗布具(CLN−250、三菱鉛筆株式会社製)に収容し、書き出し状態を下記評価基準で評価した。(サンプル数:各10本)
筆記性の評価基準:
◎:最初から加圧せずに、流動体が吐出可能である。
○:塗布具により加圧を行えば直ぐに筆記できる。
△:書き出しが鈍いことも含め、カスレる場合がある。
×:筆記不能。
本発明の流動体塗布具は、先端に流出制機構を有するボールペンチップを具備した流動体塗布具であって、使用開始時に樹脂被膜を簡単に剥がすことができ、製造から使用迄に長期間要する場合等にチップのドライアップのために流動体が固化することなく、スムーズに流出して、長期間の保存に有効なものである。
H 樹脂被膜
10 塗布液収容管
12 ボールペンチップ
30 流動体塗布液
32 追従体
Claims (6)
- 軸本体内に装填される塗布液収容管を備え、該塗布液収容管には、少なくとも下記A群より選ばれる有機溶剤と着色剤とを含有する剪断減粘性を有する流動体塗布液が充填されると共に、先端に流出制御機構を有するボールペンチップを具備し、かつ、該ボールペンチップ先端部を樹脂被膜によりシールしてなり、該樹脂被膜のプッシュプル試験機を用いた25℃、60RH%条件下での引抜力が1〜20Nであって、前記チップ先端部をシールする前記樹脂被膜は結晶性ポリエステル樹脂の被膜であることを特徴とする流動体塗布具。
A群:n−ヘキサン、n−へプタン、n−オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン、メチルシクロへキサン、エチルシクロへキサン、トルエン、キシレン - 前記ボールペンチップ先端部の樹脂被膜によるシール部の先端からの長さが、ボールペンチップのボール出寸法を越え、2.8mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の流動体塗布具。
- 前記ボールペンチップ先端部の樹脂被膜によるシール部の被覆幅が、ボールペンチップのボール直径を越え、5mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の流動体塗布具。
- 前記樹脂被膜によるシールの断面形状が滴状、逆釣鐘状、円錐状の何れか一つであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の流動体塗布具。
- 前記ボールペンチップ先端部を軸本体の後端側に設けたノック機構の押し出し操作及び押し出し解除操作に連動させて出没可能とするノック式のキャップレスとなることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の流動体塗布具。
- 前記流動体収容管は加圧機構を有する軸本体に収納自在となることを特徴としてなる請求項1〜5の何れか一つに記載の流動体塗布具。
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