JP4182883B2 - 情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、ブルートゥースに代表される無線通信において、容易に、かつ迅速に複数の機器によるネットワークを形成できるようにする情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、近距離間の無線通信手段としてブルートゥース(Bluetooth(登録商標))が注目されており、様々な対応機器が開発、販売されている。
このブルートゥースを代表とする電波を利用した無線通信システムは、従来のIrDAのような赤外線通信方式と比較して、指向性がなく、透過性が高いなどの長所を有している。従って、IrDAなどの指向性が強い通信を利用する際には、通信を行わせる機器同士を適切に向かい合わせる必要があったが、ブルートゥースなどの通信システムでは、そのような位置の制約は不要となる。
ブルートゥースの規格に関しては、Bluetooth SIG Inc.によって管理されており、その詳細については、Bluetooth SIG Inc.から誰でも入手することが可能であるが、例えば、ブルートゥースを用いた通信においては、通信を制御するマスタと呼ばれる機器から、周囲に存在する機器を検出するための機器検出メッセージがブロードキャスト送信される。
そして、マスタは、この機器検出メッセージを受信した機器(スレーブ)から送信されてきた応答メッセージによって、周囲に存在する機器、すなわち通信可能な機器を検出することができる。
また、マスタは、検出した機器の中から、特定の機器との間で通信を確立する場合、応答メッセージに含まれるそれぞれの機器の識別情報に基づいて機器を特定し、その通信を確立する。
ブルートゥースにおいては、そのような機器を識別する情報としてブルートゥースアドレスと呼ばれる情報が個々の機器に付与されており、それぞれの機器に対して固有(一義的)であることから、機器の管理等、様々な処理に利用される。
ところで、ブルートゥースにおいては、マスタとスレーブからなるネットワークがピコネットと呼ばれ、同一のピコネットにおいては、1つのマスタに対して、最大7つのスレーブが属することができる。同一のピコネットに属する全ての機器は、周波数軸(周波数ホッピングパターン)と時間軸(タイムスロット)が同期している状態にある。
さらに、複数のピコネットが接続されたネットワークを構成することもでき、これがスキャターネットと呼ばれている。
また、ブルートゥースにおいては、無線通信で送受信されるデータや、その通信手順に関して、サービス毎に取り決めたプロファイルと呼ばれる仕様が策定されており、このプロファイルに従って、各機器が提供できるサービスが表わされている。
例えば、プロファイルの1つとして策定されつつあるPAN(Personal Area Network)プロファイルでは、ピコネットにおけるスレーブ間の通信方法が規定されており、PANプロファイルに基づいて構成されたピコネットに属する機器は、そのピコネットを1つのネットワークとして各種のデータを送受信できるようになされている。同様に、スキャターネットにおいても、スキャターネットを1つのネットワークとして各種のデータを送受信できるように規定される予定である。このネットワークは、例えば、IP(インターネットプロトコル)に基づいたネットワークとすることができる。
そして、このようなネットワークを形成するとき、どの機器をマスタとし、どの機器をスレーブとすべきであるのか、或いは、どのサービスを利用して通信を行うのかといったことについては、マスタが、上述したような機器検出メッセージ等を用いて周辺の機器に関する情報を取得し、例えば、ユーザからの指示に基づいて決定する。
しかしながら、以上のような特徴を有するブルートゥースを用いた無線通信においては、探索範囲(例えば、半径10メートル乃至100メートルの範囲)に存在する全ての機器に対して、機器検出メッセージがブロードキャスト送信されるため、ユーザは、ディスプレイに表示された情報を確認し、その機器検出メッセージに対する応答メッセージを送信してきた機器の中から、通信を行う機器を選択しなければならず、結果的に多くの時間が費やされるという課題があった。
すなわち、通信を行うたびに機器を選択する操作が必要となり、非常に使い勝手が悪いという課題があった。そして、この課題は、今後、ブルートゥース対応機器が普及するにつれて、ますます冗長されるおそれがある。
また、ユーザは、実際にデータの送受信を行う際に、対象機器から通知されたサービスの中から、所望するサービスを選択する必要があり、これによっても、通信を開始するまでに多くの時間が費やされることになる。
さらに、通信を行う機器を選択し、その機器との間で用いられるサービスを選択した後においても、ユーザは、さらに、通信を行う双方の機器に同一のパスキーといわれる所定の桁数の数字の入力が必要とされる場合がある。この入力は、特に、セキュリティの確保が要求される機器との間で、初めて接続する際に必要とされる操作であり、通信を行うにあたって、使い勝手が非常に悪いという課題があった。
従って、以上のような各種の要因により、複数の機器からなるブルートゥース通信による通信グループ(ネットワーク)を形成することは、ユーザにとって容易ではないという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、ブルートゥースにより通信を行う場合において、容易に、かつ迅速に、複数の機器からなる通信グループを形成できるようにしたものである。
本発明の第1の情報処理装置は、第1の情報処理端末と、所定の情報を送受信する第1の無線通信手段と、前記第1の無線通信手段により、第2の情報処理端末の識別情報、および、提供可能な前記無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信形成情報を、前記第1の情報処理端末から取得する取得手段と、前記第2の情報処理端末と無線通信を行う第2の無線通信手段と、前記取得手段により取得された前記通信形成情報を記憶する記憶手段と、前記通信方式情報に基づいて、前記第2の無線通信手段による前記無線通信において利用する前記通信方式を選択する選択手段と、前記識別情報に基づいて、前記第2の情報処理端末との間で前記無線通信の同期を確立する同期確立手段と、前記同期確立手段により同期が確立された前記無線通信を、前記選択手段により選択された前記通信方式を利用して確立する通信確立手段とを備えることを特徴とする。
第3の情報処理端末が近接されたとき、前記第3の情報処理端末に対して、前記記憶手段により記憶されている前記通信グループ形成情報を前記第1の無線通信手段により提供する提供手段をさらに備えるようにすることができる。
本発明の情報処理方法は、第1の情報処理端末と、所定の情報を送受信する第1の無線通信ステップと、前記第1の無線通信ステップの処理により、第2の情報処理端末の識別情報、および、提供可能な前記無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信形成情報を、前記第1の情報処理端末から取得する取得ステップと、前記第2の情報処理端末と無線通信を行う第2の無線通信ステップと、前記取得ステップの処理により取得された前記通信形成情報を記憶する記憶ステップと、前記通信方式情報に基づいて、前記第2の無線通信ステップの処理による前記無線通信において利用する前記通信方式を選択する選択ステップと、前記識別情報に基づいて、前記第2の情報処理端末との間で前記無線通信の同期を確立する同期確立ステップと、前記同期確立ステップの処理により同期が確立された前記無線通信を、前記選択ステップの処理により選択された前記通信方式を利用して確立する通信確立ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、第1の情報処理端末と、所定の情報を送受信することを制御する第1の無線通信制御ステップと、前記第1の無線通信制御ステップの処理により、第2の情報処理端末の識別情報、および、提供可能な前記無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信形成情報を、前記第1の情報処理端末から取得することを制御する取得制御ステップと、前記第2の情報処理端末との間で行われる無線通信を制御する第2の無線通信制御ステップと、前記取得制御ステップの処理により取得された前記通信形成情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、前記通信方式情報に基づいて、前記第2の無線通信制御ステップの処理による前記無線通信において利用する前記通信方式を選択する選択ステップと、前記識別情報に基づいて、前記第2の情報処理端末との間で前記無線通信の同期を確立することを制御する同期確立制御ステップと、前記同期確立制御ステップの処理により同期が確立された前記無線通信を、前記選択ステップの処理により選択された前記通信方式を利用して確立することを制御する通信確立制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の第2の情報処理装置は、無線通信装置が近接されたとき、前記無線通信装置に記憶されている、前記無線通信装置の識別情報、および、前記無線通信装置が対応可能な複数の無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記通信方式情報に基づいて、無線通信において利用する前記通信方式を複数の中から選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記通信方式に基づいて前記無線通信装置との通信を確立する通信確立手段とを備えることを特徴とする。
更に、前記選択手段により選択された前記通信方式の通信機能の起動を、前記無線通信装置に対して要求する通信機能起動要求手段を備えるようにすることができる。
本発明の第1の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムにおいては、第2の情報処理端末の識別情報、および、提供可能な無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信形成情報が、第1の情報処理端末から取得され、取得された通信形成情報が記憶される。通信方式情報に基づいて、無線通信において利用する通信方式が選択され、識別情報に基づいて、第2の情報処理端末との間で無線通信の同期が確立され、同期が確立された前記無線通信が、選択された前記通信方式を利用して確立される。
本発明の第2の情報処理装置においては、無線通信装置が近接されたとき、前記無線通信装置に記憶されている、前記無線通信装置の識別情報、および、前記無線通信装置が対応可能な複数の無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信情報が取得され、取得された前記通信方式情報に基づいて、無線通信において利用する前記通信方式が複数の中から選択される。また、選択された前記通信方式に基づいて前記無線通信装置との通信が確立される。
本発明によれば、容易に、かつ迅速に通信を開始することができる。
図1は、本発明を適用した通信システムの構成例を示す図である。
図1に示すパーソナルコンピュータ1、PDA(Personal Digital Assistants)2は、それぞれブルートゥースモジュールを内蔵しており、図の実線矢印で示すように、ブルートゥース規格に準拠した無線通信により、相互に各種のデータを送受信できるようになされている。
また、パーソナルコンピュータ1、およびPDA2には、非接触ICカード3に対して各種の情報の読み出し、または、書き込みが可能なリーダライタが設けられている。このリーダライタは、他の機器に設けられているリーダライタとの間でも各種の情報の読み出し、または書き込みが可能である。従って、パーソナルコンピュータ1とPDA2の間では、ブルートゥースによる通信だけでなく、図の点線矢印で示すように、リーダライタから輻射される電磁波を介しても通信を行うことができる。
詳細な処理については、フローチャートを参照して後述するが、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ(非接触ICカードリーダライタ19(図2参照))は、ユーザがPDA2をパーソナルコンピュータ1に近づけ、PDA2のリーダライタ(非接触ICカードリーダライタ108(図5参照))から輻射される電磁波を受信したとき、設定されている通信グループ形成情報をPDA2(非接触ICカードリーダライタ108)に提供する。
この通信グループ形成情報には、ブルートゥース通信を行うパーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール(ブルートゥースモジュール20(図2参照))を識別する情報として、ブルートゥースアドレスが含まれている。このブルートゥースアドレスは、パーソナルコンピュータ1、およびPDA2等の、それぞれのブルートゥースモジュールに対して固有のものとして設定されている情報である。
そして、パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報を取得したPDA2は、この通信グループ形成情報を利用して、周囲に存在するブルートゥースデバイスの中から、パーソナルコンピュータ1のみを識別し、パーソナルコンピュータ1との間でブルートゥース通信を確立させる。
以上のような処理により、例えば、PDA2のユーザは、ブルートゥースにおいて一般的な、後に詳述する「問い合わせ」をPDA2に実行させることなく、または、PDA2により検出された機器の中から、通信する機器としてパーソナルコンピュータ1を選択するなどの操作を行わずに、PDA2をパーソナルコンピュータ1に近づけるだけで、ブルートゥースによる通信を開始させることができる。
また、ユーザがPDA2を非接触ICカード3に近づけ、PDA2から輻射される電磁波を受信したとき、非接触ICカード3は、設定されている通信グループ形成情報をPDA2に提供する。
例えば、非接触ICカード3の通信グループ形成情報は、パーソナルコンピュータ1に関するものであり、ユーザは、PDA2を非接触ICカード3に近接させることによっても、直接、PDA2をパーソナルコンピュータ1に近接させる場合と同様にブルートゥースによる通信を確立することができる。
以上のように、非接触ICカード3を媒介として、パーソナルコンピュータ1との間でブルートゥースによる通信を確立させるようにしたので、パーソナルコンピュータ1が自分の位置から離れた場所にある場合でも、手元にあるPDA2と非接触ICカード3を近接させるだけで、パーソナルコンピュータ1とPDA2の間で容易に通信を開始させることができる。
次に、図1の通信システムの各構成について説明する。
図2は、図1のパーソナルコンピュータ1の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12、または記憶部18に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が実行するプログラムやデータが適宜記憶される。CPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。
バス14には、入出力インタフェース15が接続されており、この入出力インタフェース15には、例えば、ユーザに各種の情報を提示するLCD(Liquid Crystal Display)16、ユーザにより操作されるキーボード17、ハードディスクなどで構成される記憶部18が接続されている。
また、入出力インタフェース15には、PDA2に内蔵されている非接触ICカードリーダライタ108、または非接触ICカード3と電磁波を介して通信する非接触ICカードリーダライタ19、PDA2やアクセスポイントのブルートゥースモジュールとブルートゥースにより通信するブルートゥースモジュール20が接続されている。
さらに、入出力インタフェース15には、ドライブ21が接続されている。そして、このドライブ21には、磁気ディスク22、光ディスク23、光磁気ディスク24、または半導体メモリ25などが適宜装着できるようになされている。これらの磁気ディスク22及至半導体メモリ25より読み出されたプログラムは、ドライブ21から入出力インタフェース15を介して、例えば、記憶部18に供給され、記憶される。
図3は、図2の非接触ICカードリーダライタ19(以下、適宜、リーダライタ19と称する)の詳細な構成例を示すブロック図である。
IC41は、CPU61、ROM62、RAM63、SCC(Serial Communication Controller)64、SPU(Signal Processing Unit)66、並びに、これらのCPU61乃至SPU66を相互に接続するバス65から構成されている。
CPU61は、ROM62に格納されている制御プログラムをRAM63に展開し、例えば、非接触ICカード3から送信されてきた応答データや、図2のCPU11から供給されてきた制御信号に基づいて、各種の処理を実行する。例えば、CPU61は、非接触ICカード3に送信するコマンドを生成し、それを、バス65を介してSPU66に出力したり、非接触ICカード3から送信されてきたデータの認証処理などを行う。
また、CPU61は、非接触ICカード3が近接され、後述する各部の処理により通信グループ形成情報が通知されてきたとき、CPU21の指示に基づいて、それをブルートゥースモジュール20に通知するなどの処理を行う。
SCC64は、図2のCPU11から供給されてきたデータを、バス65を介してCPU61に供給したり、CPU61から、バス65を介して供給されてきたデータをCPU11に出力する。
SPU66は、非接触ICカード3からの応答データが復調部44から供給されてきたとき、そのデータに対して、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)復調(マンチェスターコードのデコード)などを施し、取得したデータをCPU61に供給する。また、SPU66は、非接触ICカード3に送信するコマンドがバス65を介して供給されてきたとき、そのコマンドにBPSK変調(マンチェスターコードへのコーディング)を施し、取得したデータを変調部42に出力する。
変調部42は、発振回路(OSC)43から供給される所定の周波数(例えば、13.56MHz)の搬送波を、SPU66より供給されるデータに基づいて、ASK(Amplitude Shift Keying)変調し、生成された変調波を、電磁波としてアンテナ45から出力する。一方、復調部44は、アンテナ45を介して取得した変調波(ASK変調波)を復調し、復調されたデータをSPU66に出力する。
アンテナ45は、所定の電磁波を輻射し、それに対する負荷の変化に基づいて、非接触ICカード3や、PDA2の非接触ICカードリーダライタ108が近接されたか否かを検出する。そして、例えば、非接触ICカード3が近接されたとき、アンテナ45は、非接触ICカード3と各種のデータを送受信する。
なお、PDA2の非接触ICカードリーダライタ108も、図3に示したリーダライタ19と同様の構成を有しているため、以下、適宜、非接触ICカードリーダライタ19と非接触ICカードリーダライタ108のCPUをCPU61A、およびCPU61Bとそれぞれ称する。他の構成についても同様とする。
図4は、図2のブルートゥースモジュール20の詳細な構成例を示すブロック図である。
CPU81は、ROM82に格納されている制御プログラムをRAM83に展開し、ブルートゥースモジュール20の全体の動作を制御する。これらのCPU81乃至RAM83は、バス85を介して相互に接続されており、このバス85には、また、フラッシュメモリ84が接続されている。
フラッシュメモリ84には、例えば、それぞれのブルートゥースデバイスに設定されているブルートゥースデバイス名、および、それぞれのブルートゥースデバイスに対して固有なブルートゥースアドレスなどが記憶されている。
このブルートゥースアドレスは、48ビットの識別子であり、それぞれのブルートゥースデバイスに対して固有(一義的)であることから、ブルートゥースデバイスの管理に関する様々な処理に利用される。
例えば、ピコネット内同期を確立するためには、全てのスレーブがマスタの周波数ホッピングパターンに関する情報を取得している必要があり、この周波数ホッピングパターンは、マスタのブルートゥースアドレスに基づいてスレーブにより算出されるようになされている。
より詳細には、ブルートゥースアドレスは、その下位24ビットがLAP(Low Address Part)と、次の8ビットがUAP(Upper Address Part)と、そして残りの16ビットがNAP(Non-significant Address Part)とそれぞれ区分されており、周波数ホッピングパターンの算出には、LAP全体の24ビットとUAPの下位4ビットからなる28ビットが用いられる。
それぞれのスレーブは、ピコネット内同期を確立するための「呼び出し(Page)」により取得したブルートゥースアドレスや、リーダライタ19などから通信グループ形成情報として取得したマスタのブルートゥースアドレスの、上述した28ビットの部分と、同様にマスタから通知されたブルートゥースクロックに基づいて、周波数ホッピングパターンを算出することができる。
図4の説明に戻り、フラッシュメモリ84には、また、ピコネット内同期確立後に、通信相手のブルートゥースデバイスを認証したり、送信するデータを暗号化したりするためのリンクキーなどが記憶され、必要に応じてCPU81に提供される。
入出力インタフェース86は、CPU81からの指示に基づいて、図1のCPU11から供給されてきたデータ、およびベースバンド制御部87から供給されてきたデータの入出力を管理する。
ベースバンド制御部87は、トランシーバ88の制御、リンクの制御、パケットの制御、論理チャネルの制御、セキュリティの制御などの各種の制御、および誤り訂正符号化、復号化、或いはデータのランダム化などの処理を行い、入出力インタフェース86から供給されてきたデータをアナログ変換してトランシーバ88に出力するとともに、トランシーバ88から供給されてきた信号をディジタル変換して得られたデータを入出力インタフェース86に出力する。
トランシーバ88は、GFSK(Gaussian Frequency Shift Keying)変調部、GFSK復調部、スペクトラム拡散部、逆スペクトラム拡散部、或いはホッピングシンセサイザ部等より構成され、ベースバンド制御部87から供給されてきた信号に各種の処理を施し、アンテナ89に出力するとともに、アンテナ89から供給されてきた信号に各種の処理を施し、得られた信号をベースバンド制御部87に出力する。
トランシーバ88を構成するGFSK変調部は、ベースバンド制御部87から供給されてきたデータの高域成分をフィルタにより制限し、1次変調として周波数変調を行い、取得したデータをスペクトラム拡散部に出力する。スペクトラム拡散部は、上述したようにして算出され、ホッピングシンセサイザ部から通知される周波数ホッピングパターンに基づいて搬送周波数を切り替え、供給されてきたデータに対してスペクトラム拡散を施した後に得られた信号をアンテナ89に出力する。ブルートゥースにおいては、スペクトラム拡散部は、625μ秒毎に周波数をホッピングさせて、データを送信するようになされている。
また、トランシーバ88を構成する逆スペクトラム拡散部は、ホッピングシンセサイザ部から通知される周波数ホッピングパターンに基づいて受信周波数をホッピングさせ、例えば、PDA2から送信されてきた信号を取得する。また、逆スペクトラム拡散部は、取得した信号を逆スペクトラム拡散し、PDA2からの信号を再生した後に得られた信号をGFSK復調部に出力する。GFSK復調部は、逆スペクトラム拡散部から供給されてきた信号をGFSK復調し、得られたデータをベースバンド制御部87に出力する。
トランシーバ88は、2.4GHz帯を使用して、スペクトラム拡散が施された信号をアンテナ89から送信する。また、トランシーバ88は、アンテナ89からの受信信号を逆スペクトラム拡散部に出力する。
なお、PDA2のブルートゥースモジュール109も、図4に示したブルートゥースモジュール20と同様の構成を有しているため、以下、適宜、ブルートゥースモジュール20とブルートゥースモジュール109のCPUをCPU81A、およびCPU81Bとそれぞれ称する。他の構成についても同様とする。
図5は、図1のPDA2の構成例を示すブロック図である。
CPU101乃至ブルートゥースモジュール109は、図2のパーソナルコンピュータ1のCPU11乃至ブルートゥースモジュール20と基本的に同様の構成を有するものであるため、その詳細な説明は省略する。
非接触ICカードリーダライタ108(以下、適宜、リーダライタ108と称する)は、ユーザにより指示されたとき、例えば、所定の周期で、非接触ICカード3やパーソナルコンピュータ1のリーダライタ19を検出するための電磁波を輻射し、PDA2がそれらの機器に近接され、非接触ICカード3等を検出したとき、それらの機器と電磁波により通信を行う。リーダライタ108により取得された通信グループ形成情報等は、例えば、ブルートゥースモジュール109に出力される。
図6は、図1の非接触ICカード3の構成例を示すブロック図である。
非接触ICカード3は、例えば、図に示すアンテナ(ループアンテナ)122と、それ以外の構成が1チップに格納されたIC121から構成され、電磁誘導を利用して、例えば、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ19と各種のデータを半二重通信する。
なお、非接触ICカード3とは、説明の便宜上用いた名称であり、上述したような、または後述するような機能を有するモジュールを意図するものである。また、非接触ICカード3は、必ずしもカード状のものある必要はなく、例えば、背面に粘着性があるシール状のものであっても良いし、紙の背面や紙面に埋め込まれているものであっても良い。非接触ICカード3と基本的に同様の機能を有するものとして、例えば、Felica(登録商標)などがある。
CPU131は、ROM132に格納されている制御プログラムをRAM133に展開し、非接触ICカード3の全体の動作を制御する。例えば、CPU131は、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ19から輻射されている電磁波がアンテナ122において受信されたとき、それに応じて、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)134に設定されている通信グループ形成情報をリーダライタ19に通知する。
このEEPROM134に格納されている通信グループ形成情報は、リーダライタにより自由に設定を変更できるようになされている。また、外部からの設定変更に際しては、所定の認証が必要とされるようにしてもよい。
SPU136は、ASK復調部139で復調されたデータがBPSK変調されている場合、図示せぬPLL部から供給されるクロック信号に基づいて、そのデータの復調(マンチェスターコードのデコード)を行い、復調したデータを、バス135を介してCPU131等に適宜出力する。
また、SPU136は、バス135を介して供給されてきたデータにBPSK変調(マンチェスターコードへのコーディング)を行い、それをASK変調部137に出力する。
ASK変調部137は、例えば、通信グループ形成情報などのデータをリーダライタ19に送信する場合、SPU136から供給されるデータに対応して、例えば、所定のスイッチング素子をオン/オフさせ、スイッチング素子がオン状態であるときだけ、所定の負荷をアンテナ122に並列に接続させることにより、アンテナ122の負荷を変動させる。
ASK変調部137は、アンテナ122の負荷の変動により、アンテナ122において受信されている、例えば、リーダライタ19からの変調波をASK変調し、その変調成分を、アンテナ122を介してリーダライタ19に送信する(リーダライタ19のアンテナ45の端子電圧を変動させる)(ロードスイッチング方式)。
ASK復調部139は、アンテナ122を介して受信した変調波(ASK変調波)を包絡線検波して復調し、復調後のデータをSPU136に出力する。アンテナ122においては、例えば、リーダライタ19から輻射される所定の周波数の電磁波により共振が生じている。
電源生成部140は、アンテナ122において励起された交流磁界を整流し、安定化した後、各部に直流電源として供給する。例えば、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ19等から輻射される電磁波の電力は、非接触ICカード3に必要な電力を賄う磁界を発生させるように調整されている。
次に、図1の通信システムの動作について説明する。
始めに、図7のフローチャートを参照して、パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報を取得し、ブルートゥースによる通信を開始するための処理を実行するPDA2の処理について説明する。
ステップS1において、PDA2のCPU101は、ボタン107が操作され、ユーザにより電磁波の輻射を開始することが指示されたか否かを判定し、指示されたと判定するまで待機する。CPU101は、電磁波を輻射することが指示されたと判定した場合、ステップS2に進み、リーダライタ108を制御し、電磁波の輻射を開始する。当然、常時、電磁波の輻射が行われているようにしてもよいし、所定の周期で行われているようにしてもよい。
そして、CPU101は、ステップS3において、リーダライタや非接触ICカード3を有する機器を検出したか否かをリーダライタ108からの出力に基づいて判定し、そのような機器を検出したと判定するまで待機する。例えば、PDA2がパーソナルコンピュータ1に近接され、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ19により、この電磁波が受信された場合、受信したことを通知する情報が送信されてくるため、CPU101は、この応答に基づいて機器を検出したか否かを判定する。ステップS3において、応答がないと判定された場合、例えば、所定の期間、或いは所定の回数だけ、電磁波の輻射を実行した後、図7の処理を終了させるようにしてもよい。
CPU101は、ステップS3において、機器を検出したと判定した場合、ステップS4に進む。
ステップS4において、CPU101は、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ19に対して、通信グループ形成情報の送信を要求する。上述したように、この通信グループ形成情報は、ブルートゥースによる通信を確立する際に、パーソナルコンピュータ1を識別したり、サービスを選択するために利用される。
ステップS5において、CPU101は、リーダライタ108からの出力に基づいて、通信グループ形成情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてきたと判定するまで待機する。CPU101は、ステップS5において、通信グループ形成情報が送信されてきたと判定した場合、ステップS6に進み、その通信グループ形成情報を、例えば、RAM103に保存させる。
図8は、パーソナルコンピュータ1から通知されてきた通信グループ形成情報の例を示す図である。
図8の通信グループ形成情報に示される通信グループ識別IDは、例えば、パーソナルコンピュータ1を識別するため、或いは、周波数ホッピングパターン等を管理するためにPDA2により利用されるブルートゥースアドレスとすることができる。この例においては、例えば、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースアドレス(通信グループ識別ID)は「08:00:46:21:39:4D」とされている。
デバイスクラスは、パーソナルコンピュータ1の機器の種別(デバイスクラス)を表す情報であり、図8においては「パーソナルコンピュータ」とされている。デバイスクラスとしては、「パーソナルコンピュータ」の他に、「携帯電話機」や「PDA」などの一般的な機器が予め規定されている。
デバイス名(ブルートゥースデバイス名)は、ユーザが個々の機器を識別できるように設定される情報であり、ユーザが任意に設定を変更することができる。この例においては、パーソナルコンピュータ1のデバイス名は「VAIE」と設定されている。
また、図8の通信グループ形成情報には、パスキーが予め用意されている。通常、ブルートゥースにより初めて通信する機器との間では、同一のパスキーを双方の機器に入力し、認証を行う必要があるが、この例においては、パスキーが通信グループ形成情報に含められて、通信相手の機器に通知されるようになされている。従って、通信グループ形成情報に含められて通信相手の機器に通知され、それに基づいて認証が行われるため、ユーザは、通信対象の機器との間で初めて通信を行う場合であっても、パスキーを入力する手間を省くことができる。この例においては、「0123456」のパスキーがパーソナルコンピュータ1に予め用意されている。
リンクキーは、ブルートゥースにより既に通信を行ったことがある機器との間で生成され、その機器のブルートゥースアドレスと対応付けてパーソナルコンピュータ1に保存されているものであり、この例においては、「KA」とされている。
サービスデータベース(サービスレコード)は、現在、パーソナルコンピュータ1が提供可能なサービスを表わす情報である。一般に、サービスレコードは、複数のサービス属性によって構成されるようになされており、さらに、そのサービス属性は、属性IDと、その属性値の組み合わせによって構成される。属性IDは、属性名毎に設定されており、その属性値により表わされる内容、およびデータ型などが対応付けられている。これらの属性ID、および属性名は、ブルートゥースで規定される全てのプロファイルにおいて共通に用いられるものや、プロファイル毎に用いられるものがあり、サービスを提供する機器が必要に応じて提示するようになされている。なお、図9の例においては、サービス属性1乃至3がサービスレコードとして記述されている。
ここで、属性IDと、その属性値、およびその属性値により表わされる情報の内容について説明する。
例えば、属性ID「0x0001」で指定される「Service Class ID List」(属性名)は、そのサービスレコードが属しているサービスクラスを表わしている。このサービスクラスは、特定のサービスを識別するために予め規定されているものであり、例えば、シリアル通信、PPP(Point-to-Point Protocol)によるLANアクセス、或いはダイヤルアップ通信などが規定されている。
属性ID「0x0004」で指定される「Protocol Descriptor List」(属性名)は、そのサービスレコードにより表現されているサービスにアクセスするために使用するプロトコルスタック構成を表わしている。
属性ID「0x0006」で指定される「Language Base Attribute ID List」(属性名)は、複数の言語に対応する属性をサポートするための情報である。
属性ID「0x000A」で指定される「Documentation URL」(属性名)は、そのサービスレコードにより表現されているサービスについてのドキュメントのURLを表わしている。
属性ID「0x0000+属性IDベース」で指定される「Service Name」(属性名)は、そのサービスレコードにより表現されているサービスの名前を示す文字列を表わしている。なお、この属性IDベースは、上述した「Language Base Attribute ID List」に含まれる情報であり、複数の言語に対応可能であるようになされている。
属性ID「0x0001+属性IDベース」で指定される「Service Description」(属性名)は、サービスについての簡単な説明が入った文字列である。
そして、これらの情報のうち、例えば、属性ID「0x0001」で指定される「Service Class ID List」、属性ID「0x0006」で指定される「Language Base Attribute ID List」、および属性ID「0x0000+属性IDベース」で指定される「Service Name」が、通信方式情報として通信グループ形成情報に含められてパーソナルコンピュータ1から通知されてくる。
なお、ブルートゥースにより接続するサービスによっては、チャンネル番号などの、動的に変化する情報の選択が必要となるものも存在する。従って、このような動的に変化する情報に関しては、通信リンクを確立した後、ブルートゥースにおいて規定されているSDP(Service Discovery Protocol)により取得するようにしてもよい。
接続可能数は、パーソナルコンピュータ1に対して、同時に接続(通信)可能な機器の数を表わす情報であり、図8に示す通信グループ形成情報を取得したPDA2は、この数値を確認することによって、パーソナルコンピュータ1に現在接続することが可能であるか否かを判断することができる。この例においては、パーソナルコンピュータ1と既に通信を行っている機器以外に、6つの機器が接続可能であるとされている。この数値は、パーソナルコンピュータ1に機器が接続される毎に1ずつ減算されて更新される。
接続有効時間は、パーソナルコンピュータ1に接続することが可能な時間帯を表わす情報である。この例においては、日本標準時(JST)の0時0分から12時0分までの期間にのみ、接続可能であるとされている。
接続可能デバイスは、パーソナルコンピュータ1に接続可能なデバイスクラスを表わす情報である。この例においては、「パーソナルコンピュータ」が第1のデバイスクラスとされ、「PDA」が第2のデバイスクラスされ、「携帯電話機」が第3のデバイスクラスとされている。
URL(Uniform Resource Locator)は、パーソナルコンピュータ1に関する詳細な情報が記述されているWWW(World Wide Web)ページを指定する情報である。従って、PDA2のユーザは、図8に示すような通信グループ形成情報を取得し、このURLにより指定されるWWWページを確認することで、パーソナルコンピュータ1が提供できるサービスなどの詳細な情報を閲覧することができる。
また、通信グループ形成情報のURLにより指定されるWWWページは、パーソナルコンピュータ1に対して各種の操作を行うことができるページとしてもよい。例えば、このページを確認することで、PDA2のユーザは、パーソナルコンピュータ1の現在の状態や、使用状況などを確認できるようにしてもよい。
PDA2は、以上のような通信グループ形成情報の全てを一括して送信することを要求するようにしてもよいし、それぞれの情報を個別に送信することを要求するようにしてもよい。
図7の説明に戻り、パーソナルコンピュータ1から提供されてきた通信グループ形成情報をRAM103に保存したCPU101は、その通信グループ形成情報を確認し、ステップS7において、ブルートゥースモジュール109により接続することが可能なサービスが存在するか否かを判定する。すなわち、CPU101は、図8に示したような通信グループ形成情報のサービスレコードと、自分自身が提供可能なサービスとをマッチングし、接続可能なサービスが存在するか否かを判定する。
ステップS7において、CPU101は、パーソナルコンピュータ1との間では、接続可能なサービスが存在しないと判定した場合、処理を終了させる。また、上述したような各情報を含む通信グループ形成情報が通知されてきた場合、接続可能数が0であるとき、或いは、現在時刻が接続有効時間内でないときには、それ以降の処理が終了される。このように、PDA2においては、通知されてきた通信グループ形成情報に基づいて、接続する機器が制限される。従って、意図しない機器との間で通信が確立されることを抑制することができ、より高品質な無線通信環境を実現することができる。
一方、CPU101は、ステップS7において、接続可能なサービスが存在すると判定した場合、ステップS8に進む。
例えば、PDA2が「Feel」というサービス名のシリアル通信サービスにより通信を行うことを所望しており、パーソナルコンピュータ1から通知されてきたサービスレコードにより、「Service Class ID List:0x1101(シリアル通信サービス)」、および「Service Name:Feel」が表わされている場合、CPU101は、接続可能なサービスが存在すると判定する。
ステップS8において、CPU101は、パーソナルコンピュータ1との間で接続可能なサービスが複数存在するか否かを判定する。CPU101は、ステップS8において、接続可能なサービスが複数存在すると判定した場合、ステップS9に進み、接続するサービスを選択する。すなわち、上述したようなサービスレコードが通知されてきた場合、CPU101は、「Service Name:Feel」のシリアル通信サービスを、接続するサービスとして選択する。
また、ブルートゥースモジュール109が提供可能なサービスに、それぞれ優先度が設定されている場合、CPU101は、通知されてきたサービスレコードに基づいて、パーソナルコンピュータ1により提供されている複数のサービスの中から、最も高い優先度が設定されているサービスを選択するようにしてもよい。例えば、パーソナルコンピュータ1により、シリアル通信サービスとファイル転送サービスが提供されており、ブルートゥースモジュール109が提供可能な複数のサービスのうち、シリアル通信サービスに対して、最上位の優先度が設定されている場合、CPU101は、シリアル通信サービスを、利用するサービスとして選択する。
また、CPU101は、ブルートゥースモジュール109において利用されたサービスの履歴を参照し、パーソナルコンピュータ1と過去にブルートゥースによる通信を行ったことがある場合、パーソナルコンピュータ1との間で、最も使用回数の多いサービス、または最近使用したサービスを、パーソナルコンピュータ1により提供されているサービスの中から選択するようにしてもよい。当然、パーソナルコンピュータ1により提供されているサービスをユーザに提示し、選択させるようにしてもよい。
一方、ステップS8において、接続可能なサービスが複数存在しない(1つだけ存在する)と判定した場合、CPU101は、そのサービスを、利用するサービスとし、ステップS10に進む。
ステップS10において、CPU101は、リーダライタ108を制御し、パーソナルコンピュータ1に対して、ブルートゥース通信機能の起動を要求する。パーソナルコンピュータ1においては、リーダライタ19を介して、この要求が通知されてくるため、これに応じてブルートゥースモジュール20、およびそれを制御するプログラムが起動される。
ステップS11において、CPU101は、PDA2のブルートゥース通信機能、すなわち、ブルートゥースモジュール109と、それを制御するプログラムが起動しているか否かを判定し、起動していると判定した場合、処理を終了させ、一方、起動していないと判定した場合、ステップS12に進む。ステップS12において、CPU101は、ブルートゥースモジュール109に電源を供給し、起動させるとともに、例えば、ROM102に記憶されている制御プログラムをRAM103に展開する。その後、通信グループ形成情報の取得処理は終了され、後述するような、通信グループ形成情報に基づいてブルートゥースによる通信を確立する処理が実行される。
このように、通信グループ形成情報を送受信したタイミングで、それぞれのブルートゥース通信機能を起動させるようにしたので、消費電力を抑制することができる。
次に、図9のフローチャートを参照して、図7に示したPDA2の処理に対応して、通信グループ形成情報を提供するパーソナルコンピュータ1の処理について説明する。
ステップS21において、パーソナルコンピュータ1のCPU11は、リーダライタ19からの出力に基づいて、PDA2から輻射されている電磁波を受信したか否かを判定し、電磁波を受信したと判定するまで待機する。そして、CPU11は、電磁波を受信したと判定した場合、ステップS22に進み、リーダライタ19を制御し、電磁波を受信したことを確認させる受信確認をPDA2に送信する。
ステップS23において、CPU11は、リーダライタ19からの出力に基づいて、PDA2から、通信グループ形成情報の送信が要求されたか否かを判定し、要求されたと判定するまで待機する。CPU11は、ステップS23において、通信グループ形成情報の送信が要求されたと判定した場合、ステップS24に進み、例えば、記憶部18に記憶されている、図8に示したような通信グループ形成情報を読み出し、リーダライタ19に供給する。なお、これらの通信グループ形成情報は、リーダライタ19のRAM63等に保存させておくようにしてもよい。また、サービスデータベースや接続可能数などの、動的に変化する情報については、このタイミングで更新されるようにしてもよい。また、パスキーがランダムに設定されて、PDA2に通知されるようにしてもよい。
CPU11は、ステップS25において、リーダライタ19を制御し、PDA2に対して通信グループ形成情報を送信する。
ステップS26において、CPU11は、リーダライタ19からの出力に基づいて、ブルートゥース通信機能の起動が要求されたか否かを判定し、要求されていないと判定した場合、処理を終了させる。上述したように、通信グループ形成情報を受信したPDA2からは、ブルートゥース通信機能の起動が要求されてくる。
CPU11は、ステップS26において、ブルートゥース通信機能の起動が要求されたと判定した場合、ステップS27に進み、ブルートゥース通信機能が起動しているか否か、すなわち、ブルートゥースモジュール20、およびそれを制御するプログラムが起動しているか否かを判定する。CPU101は、ブルートゥース通信機能が既に起動していると判定した場合、処理を終了させ、起動していないと判定した場合、ステップS28に進み、ブルートゥースモジュール20に電源を供給するとともに、ブルートゥースモジュールを制御するプログラムをRAM13に展開させる。
次に、図10のフローチャートを参照して、通信グループ形成情報を取得した後に、それに基づいてブルートゥースによる通信を確立させるPDA2の処理について説明する。すなわち、図10に示す処理は、図7に示した処理に続くものである。
ステップS41において、ブルートゥースモジュール109のCPU(CPU81B)は、CPU101からの指示に基づいて、取得したブルートゥースアドレスを有する機器に対して「呼び出し」の実行を要求する。すなわち、図7の処理によりパーソナルコンピュータ1から取得された通信グループ形成情報は、ブルートゥースモジュール109が起動されたとき、ブルートゥースモジュール109に既に供給されている。なお、この「呼び出し」とは、特定のブルートゥースデバイスを指定して、ブルートゥース通信を開始するための要求、および同期を確立するための各種の情報の送受信を行うための処理である。
具体的には、パーソナルコンピュータ1とPDA2の間で、自分自身の属性情報(FHSパケット)が交換され、交換された属性情報に基づいて、周波数軸の同期、および時間軸の同期が確立される。例えば、PDA2の属性情報には、ブルートゥースモジュール109のブルートゥースアドレスとブルートゥースクロックに関する情報が含まれている。
従って、ステップS41で送信される呼び出し要求に、PDA2の属性情報が含まれており、その要求を受信したパーソナルコンピュータ1が、PDA2のブルートゥースアドレスに基づいて同期を確立するようにしてもよい。
ステップS42において、CPU81Bは、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール20から送信されてきた「呼び出し」に対する応答を受信したか否かを判定し、応答を受信していないと判定した場合、ステップS43に進み、エラー処理を実行した後、処理を終了させる。一方、CPU81Bは、ステップS42において、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール20から、「呼び出し」の要求に対する応答を受信したと判定した場合、ステップS44に進み、パーソナルコンピュータ1に接続を要求する。
そして、CPU81Bは、ステップS45において、「呼び出し」により同期を確立した機器、すなわちパーソナルコンピュータ1との間ではパスキーによる認証処理が必要か否かを判定し、必要であると判定した場合、ステップS46に進む。
ステップS46において、CPU81Bは、通信グループ形成情報に含まれているパスキーを利用して認証処理を行う。このパスキーは、パーソナルコンピュータ1から通知されてきたものであり、パーソナルコンピュータ1においても、同一のパスキーにより認証処理が行われる。
そして、パーソナルコンピュータ1により認証が成立された場合、それが通知されてくるため、ステップS47において、CPU81Bは、認証の成立が通知されてきたか否かを判定する。CPU81Bは、認証の成立が通知されてきていないと判定した場合、ステップS43に進み、エラー処理を実行した後に処理を終了させ、一方、認証の成立が通知されてきたと判定した場合、ステップS48に進む。
なお、ステップS45において、パスキーによる認証が必要でないと判定された場合、ステップS46、およびステップS47の処理はスキップされ、ステップS48の処理が実行される。機器の設定等によっては、パスキーによる認証が必要とされない場合がある。
ステップS48において、CPU81Bは、選択したサービスによる接続をパーソナルコンピュータ1に要求する。例えば、上述したように、図8のステップS9において、接続するサービスとしてシリアル通信サービスが選択された場合、CPU81Bは、SDPを利用して、パーソナルコンピュータ1のRFCOMM層におけるサーバチャンネル番号(例えば、Server Channel Number:1)を取得し、取得したサーバチャンネル番号による接続を要求する。また、選択されたサービスが、サーバチャンネル番号のように動的に変更される属性を含まない、例えば、PAN(Personal Area Network)などのサービスである場合、CPU81Bは、SDPを利用することなく、通信グループ形成情報により取得された情報に基づいて接続を要求しても良い。
そして、ステップS49において、ブルートゥース通信が確立される。
次に、図11のフローチャートを参照して、通信グループ形成情報を提供した後に、ブルートゥースによる通信を確立させるパーソナルコンピュータ1の処理について説明する。すなわち、図11に示す処理は、図9に示した処理に続くものである。
ステップS61において、ブルートゥースモジュール20のCPU81Aは、PDA2から「呼び出し」が要求されたか否かを判定し、要求されたと判定するまで待機する。CPU81Aは、ステップS61において、「呼び出し」が要求されたと判定した場合、ステップS62に進み、PDA2に対して自分自身の属性情報を送信するなどして「呼び出し」の要求に応答し、PDA2との間で同期を確立する。
具体的には、CPU81Aは、PDA2のブルートゥースアドレスに基づいて、周波数ホッピングパターンを算出して周波数軸の同期を確立するとともに、PDA2のブルートゥースクロックに基づいて、自分自身が管理するブルートゥースクロックにオフセットを加え、時間軸の同期を確立する。
そして、CPU81Aは、ステップS63において、接続要求がPDA2から送信されてきたか否かを判定し、送信されてきたと判定するまで待機する。CPU81Aは、ステップS63において、PDA2から接続要求が送信されてきたと判定した場合、ステップS64に進み、例えば、呼び出しの要求とともに送信されてきた属性情報を参照し、属性情報に含まれるブルートゥースアドレスを確認する。
CPU81Aは、ステップS65において、確認したブルートゥースアドレスに基づいて、リンクキーの有無を確認し、属性情報を送信してきた機器、すなわちPDA2との間では、パスキーによる認証を既に行っているか否かを判定する。パスキーによる認証が行われている場合、パスキーに基づいて生成されたリンクキーが、その認証を行った相手の機器のブルートゥースアドレスと対応付けて、認証処理において保存されている。
CPU81Aは、ステップS65において、PDA2との間で認証を行っていない(初めて通信を行う)と判定した場合、ステップS66に進み、通信グループ形成情報としてPDA2に通知したパスキーと同一のパスキーを利用して認証処理を行う。
そして、CPU81Aは、ステップS68に進み、認証ができたか否かを判定し、認証ができないと判定した場合、ステップS69においてエラー処理を実行した後、処理を終了させる。
また、CPU81Aは、ステップS68において、認証ができたと判定した場合、ステップS70に進み、それをPDA2に通知する。
なお、CPU81Aは、ステップS65において、PDA2との間でパスキーによる認証を既に行ったことがあり、リンクキーを共有していると判定した場合、ステップS67に進み、フラッシュメモリ84A(ブルートゥースモジュール20のフラッシュメモリ)からリンクキーを読み出し、それを利用して認証処理を行い、それ以降の判定処理等を実行する。
ステップS71において、CPU81Aは、PDA2により選択されたサービスによるブルートゥース通信の要求を受信したとき、ステップS72に進み、そのサービスを起動し、通信を確立する。
以上の処理により、PDA2は、図7の処理において、通信グループ形成情報としてパーソナルコンピュータ1のブルートゥースアドレスを予め取得しているため、いわゆる「問い合わせ(Inquiry)」を行うことなく、直接、パーソナルコンピュータ1に対して「呼び出し」を行い、通信を行うことを要求することができる。すなわち、ブルートゥースアドレスを取得していない場合、PDA2は、周囲に存在する機器を検出し、その機器からブルートゥースアドレス等の通知を受けるために「問い合わせ」を行う必要がある。
従って、周囲に複数のブルートゥースデバイスが存在する場合であっても、PDA2は、パーソナルコンピュータ1以外のブルートゥースデバイスに関する情報の通知を受けることなく、「呼び出し」を行うことができるため、同期を確立するために要する時間を短縮することができる。
また、初めて通信を行う機器間で必要とされるパスキーも、通信グループ形成情報としてPDA2に通知されており、パーソナルコンピュータ1とPDA2により同一のパスキーを利用して認証処理が行われるようになされているため、PDA2のユーザは、初めてPDA2とパーソナルコンピュータ1を通信させる場合であっても、双方の機器にパスキーを入力するといった操作を省くことができる。
さらに、提供可能なサービスに関する情報も、通信グループ形成情報に含められてPDA2に通知され、優先度等に基づいて選択されるため、PDA2のユーザは、サービスを選択する操作を省くことができる。
従って、PDA2のユーザは、PDA2をパーソナルコンピュータ1に近付けるだけで、容易に、かつ迅速にブルートゥースによる通信を開始させることができる。
以上においては、PDA2のリーダライタ108から電磁波が輻射され、それを受信したパーソナルコンピュータ1のリーダライタ19から通信グループ形成情報が提供されるとしたが、反対に、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ19から電磁波が輻射されており、それを受信したPDA2のリーダライタ108が、PDA2の通信グループ形成情報をパーソナルコンピュータ1に提供するようにしてもよい。この場合、PDA2の通信グループ形成情報を取得したパーソナルコンピュータ1は、通信グループ形成情報に含まれるPDA2のブルートゥースアドレスに基づいて「呼び出し」等を行い、PDA2との間のブルートゥース通信を確立させる。
次に、図12のフローチャートを参照して、通信グループ形成情報を取得した後に、それに基づいてブルートゥースによる通信を確立させるPDA2の他の処理について説明する。
図12に示す処理は、図10に示した処理と基本的に同様の処理であり、認証処理において、通信グループ形成情報として通知されたパスキーを利用するのではなく、リンクキーを利用する点が相違している。
すなわち、ブルートゥースモジュール109のCPU81Bは、パーソナルコンピュータ1との間で「呼び出し」を行い、同期を確立した後、ステップS85において、通信グループ形成情報として通知されてきたリンクキーを利用して認証処理を行う。
そして、パーソナルコンピュータ1により認証が成立され、それが通知されてきたとき、ステップS86において、CPU81Bは、利用するサービスをパーソナルコンピュータ1に通知し、ブルートゥースによる通信を確立させる。
図13は、通信グループ形成情報を提供した後に、ブルートゥースによる通信を確立させるパーソナルコンピュータ1の他の処理を説明するフローチャートである。
図13に示す処理は、図11に示した処理と基本的に同様の処理であり、図12を参照して説明したPDA2の処理と同様に、認証処理において、通信グループ形成情報として通知したパスキーを利用するのではなく、リンクキーを利用する点が相違している。
すなわち、ブルートゥースモジュール20のCPU81Aは、ステップS102において、PDA2との間で「呼び出し」を行い、同期を確立した後、ステップS104に進み、通信グループ形成情報として通知したリンクキーと同一のリンクキーを利用して認証処理を行う。
そして、その認証ができたとき、ステップS107において、PDA2に認証が成立したことを通知し、ステップS108において、利用するサービスの通知を受信したとき、ブルートゥースによる通信を確立させる。
以上のように、通信グループ形成情報として通知されてきたリンクキーを利用することによっても、認証を行うことができる。従って、パーソナルコンピュータ1、またはPDA2のユーザは、双方の機器を近接させるだけで、容易に、かつ迅速にブルートゥースによる通信を開始させることができる。
次に、図14、および図15のフローチャートを参照して、パーソナルコンピュータ1とPDA2の間で通信を確立する一連の処理について説明する。すなわち、図14、および図15に示す処理は、図7、および図9乃至図11を参照して説明したものと基本的に同様の処理である。
ステップS141において、PDA2のリーダライタ108を制御する制御プログラム(以下、適宜、リーダライタ制御プログラム108Aと称する)は、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ19を検出するための電磁波の輻射を開始する。
そして、ステップS161において、その電磁波を受信したパーソナルコンピュータ1のリーダライタ19を制御する制御プログラム(以下、リーダライタ制御プログラム19Aと称する)は、ステップS162において、電磁波を受信したことを通知する受信確認を送信する。
その受信確認をステップS142において受信したPDA2のリーダライタ制御プログラム108Aは、ステップS143に進み、通信グループ形成情報の送信要求をリーダライタ19に送信する。
ステップS163において、通信グループ形成情報の送信要求を受信したパーソナルコンピュータ1のリーダライタ制御プログラム19Aは、ステップS164に進み、図8に示したような通信グループ形成情報を送信する。
ステップS144において、PDA2のリーダライタ制御プログラム108Aは、通信グループ形成情報を受信し、ステップS145に進み、ブルートゥース通信機能の起動をパーソナルコンピュータ1に要求する。
そして、パーソナルコンピュータ1においては、この起動要求がステップS165でリーダライタ制御プログラム19Aにより受信され、ステップS166に進み、ブルートゥースモジュール20を制御する制御プログラム(以下、適宜、ブルートゥースモジュール制御プログラム20Aと称する)が起動される。
一方、PDA2においても、ステップS146において、ブルートゥースモジュール109を制御する制御プログラム(以下、適宜、ブルートゥースモジュール制御プログラム109Aと称する)に対する起動要求が送信される。これに応じて、ステップS121において、ブルートゥースモジュール制御プログラム109Aが起動される。
パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報を取得したリーダライタ制御プログラム108Aは、ステップS147において、その通信グループ形成情報をブルートゥースモジュール制御プログラム109Aに通知する。
ブルートゥースモジュール制御プログラム109Aは、ステップS122において、リーダライタ制御プログラム108Aから通知されてきた通信グループ形成情報を受信し、その通信グループ形成情報に基づいて、ステップS123において、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール制御プログラム20Aに対して、「呼び出し」の実行を要求する。
ステップS182において、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール制御プログラム20Aは、PDA2から「問い合わせ」の要求を受けたとき、ステップS183に進み、それに対して応答する。
そして、ステップS124において、その応答がPDA2のブルートゥースモジュール制御プログラム109Aにより受信され、パーソナルコンピュータ1とPDA2の間で同期が確立される。具体的には、ステップS123、およびステップS124、並びにステップS182、およびステップS183において、属性情報等の交換が行われ、周波数軸、および時間軸の同期が確立される。
ステップS125において、PDA2のブルートゥースモジュール制御プログラム109Aからパーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール制御プログラム20Aに対して、接続要求が送信される。この接続要求には、通信グループ形成情報に基づいて選択されたサービスに関する情報も含まれている。
パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール制御プログラム20Aは、ステップS184において、サービスに関する情報を含む接続要求を受信し、ステップS185において、通信グループ形成情報としてPDA2に通知したものと同一のパスキーを利用して認証処理を行う。
同様に、ステップS126において、PDA2のブルートゥースモジュール制御プログラム109Aにより認証処理が行われている。
パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール制御プログラム20Aは、パスキーによる認証が成立したとき、ステップS186において、認証が成立したことをPDA2に通知し、ブルートゥースによる通信を確立する。
一方、PDA2のブルートゥース制御プログラム109Aは、ステップS127において、認証が成立したことの通知を受信したとき、ステップS128に進み、パーソナルコンピュータ1とブルートゥースによる通信を確立する。
以上においては、PDA2のブルートゥースモジュール制御プログラム109Aがブルートゥース通信におけるマスタとされ、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール制御プログラム20Aがスレーブとされているが、同期を確立した後には、適宜、双方の役割を転換することも可能である。
次に、図16乃至図18のフローチャートを参照して、非接触ICカード3から通知された通信グループ形成情報により指定される機器との間で、ブルートゥースによる通信を確立する処理について説明する。この例においては、非接触ICカード3をPDA2に近接させ、非接触ICカード3から通知された通信グループ形成情報に基づいて、PDA2がパーソナルコンピュータ1との間でブルートゥースによる通信を確立させる処理について説明する。
始めに、図16のフローチャートを参照して、非接触ICカード3に通信グループ形成情報を書き込むパーソナルコンピュータ1の処理について説明する。
すなわち、非接触ICカード3から読み出した情報に基づいてPDA2とパーソナルコンピュータ1の間で通信を開始させるためには、ユーザは、例えば、パーソナルコンピュータ1等を操作して、パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報を非接触ICカード3に記憶させておく必要がある。
ステップS201において、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ制御プログラム19Aは、非接触ICカード3を検出するための電磁波の輻射を開始する。
例えば、ユーザにより、非接触ICカード3がパーソナルコンピュータ1に近接されたとき、非接触ICカード3を制御する制御プログラム(以下、適宜、非接触ICカード制御プログラム3Aと称する)は、ステップS221において、その電磁波を受信し、ステップS222に進み、受信したことを通知する受信確認をパーソナルコンピュータ1に送信する。
非接触ICカード3は、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ19等から受信した電磁波により発生された誘起電力に基づいて駆動し、このような受信確認などを送信する。
パーソナルコンピュータ1のリーダライタ制御プログラム19Aは、ステップS202において、非接触ICカード3から送信されてきた受信確認を受信したとき、ステップS203に進み、非接触ICカード3に対して、ブルートゥースアドレスの書き込みを要求する。書き込みが要求されるブルートゥースアドレスは、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースアドレスであり、例えば、ユーザにより、キーボード7が操作されて入力される。
ブルートゥースアドレスの書き込み要求を、ステップS223において受信した非接触ICカード制御プログラム3Aは、ステップS224に進み、それをEEPROM134に書き込み、格納させる。そして、通知されてきたブルートゥースアドレスの書き込みが完了したとき、非接触ICカード制御プログラム3Aは、ステップS225に進み、ブルートゥースアドレスの書き込みが完了したことをパーソナルコンピュータ1に通知する。
パーソナルコンピュータ1のリーダライタ制御プログラム19Aは、ステップS204において、ブルートゥースアドレスの書き込みが完了したことが通知されてきたとき、ステップS205に進み、次に、パスキーの書き込みを非接触ICカード3に要求する。ここで書き込みが要求されるパスキーも、ユーザによりキーボード7が操作されるなどして入力されたものであり、パーソナルコンピュータ1に既に設定されているパスキーと同一のものである。
非接触ICカード3の非接触ICカード制御プログラム3Aは、ステップS226において、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ制御プログラム19Aからの要求を受信したとき、ステップS227に進み、ブルートゥースアドレスと同様に、通知されてきたパスキーをEEPROM134に書き込み、格納させる。
そして、パスキーの書き込みが完了したとき、非接触ICカード制御プログラム3Aは、ステップS228に進み、それをパーソナルコンピュータ1に通知し、処理を終了させる。
一方、パーソナルコンピュータ1のリーダライタ制御プログラム19Aは、ステップS206において、非接触ICカード制御プログラム3Aからパスキーの書き込みが完了したことに対する通知を受信したとき、処理を終了させる。
以上のような書き込みが繰り返されることにより、非接触ICカード3のEEPROM134には、図8に示したものと同様の、パーソナルコンピュータ1に関する通信グループ形成情報が記憶される。従って、パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報が記憶されている非接触ICカード3をPDA2に近接させるだけで、PDA2とパーソナルコンピュータ1の間でブルートゥースによる通信を確立させることができる。
また、以上においては、パーソナルコンピュータ1を操作して、パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報を非接触ICカード3に書き込ませるとしたが、リーダライタ19に非接触ICカード3を近接させるだけで、パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報が非接触ICカード3に書き込まれるようにしてもよい。当然、PDA2のリーダライタ108を利用して、非接触ICカード3に通信グループ形成情報を書き込むようにしてもよい。
次に、図17、および図18のフローチャートを参照して、パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報が記憶されている非接触ICカード3をPDA2に近接させ、PDA2とパーソナルコンピュータ1の間でブルートゥースによる通信を確立させる一連の処理について説明する。
ステップS261乃至ステップS265のPDA2のリーダライタ制御プログラム108Aの処理、およびステップS281乃至ステップS284の非接触ICカード3の非接触ICカード制御プログラム3Aの処理は、それぞれ、図14のステップS141乃至ステップS146のリーダライタ制御プログラム108Aの処理、およびステップS161乃至ステップS165のリーダライタ制御プログラム19Aの処理と基本的に同様の処理である。
すなわち、PDA2のリーダライタ制御プログラム108Aは、輻射する電磁波により非接触ICカード3を検出したとき、ステップS263において、非接触ICカード3に対して、記憶されている通信グループ形成情報の送信を要求する。そして、リーダライタ制御プログラム108Aは、非接触ICカード3から通知されてきた通信グループ形成情報を受信したとき、ステップS265において、ブルートゥース制御プログラム109Aを起動させ、ステップS266において、ブルートゥースモジュール制御プログラム109Aに対して、通信グループ形成情報を通知する。
一方、非接触ICカード3の非接触ICカード制御プログラム3Aは、パーソナルコンピュータ1から輻射されている電磁波を受信したとき、図16の処理により書き込まれたパーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報をステップS284においてPDA2に送信し、処理を終了させる。
そして、PDA2のブルートゥースモジュール制御プログラム109Aは、ステップS242において、パーソナルコンピュータ1の通信グループ形成情報を受信したとき、ステップS243に進み、その通信グループ形成情報に含まれているブルートゥースアドレスに基づいて、パーソナルコンピュータ1に対して「呼び出し」を要求する。
そして、それ以降、図15を参照して説明した、パーソナルコンピュータ1とPDA2の間で実行される処理と同様の処理が実行される。
すなわち、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール制御プログラム20Aは、ステップS301において、「呼び出し」の要求を受信したとき、ステップS302に進み、その要求に対して応答し、PDA2との間で同期を確立する。
ステップS245において、PDA2のブルートゥースモジュール制御プログラム109Aは、非接触ICカード3から通知されてきた通信グループ形成情報に含まれているサービスレコードに基づいて選択したサービスに関する情報を含む接続要求を、パーソナルコンピュータ1に送信する。
パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール制御プログラム20Aは、ステップS303において、PDA2から送信されてきた接続要求を受信したとき、ステップS304に進み、非接触ICカード3に記憶されているパスキーと同一のパスキーを利用して認証を行う。上述したように、例えば、パーソナルコンピュータ1の記憶部18に保存されているパスキーと、非接触ICカード3に記憶されている通信グループ形成情報に記述されているパスキーは、ユーザにより、同一のものとなるように設定されている。
そして、認証が成立したとき、ブルートゥースモジュール制御プログラム20Aは、ステップS305に進み、認証が成立したことをPDA2に通知し、ステップS306に進み、ブルートゥースによる通信を確立させる。
PDA2のブルートゥースモジュール制御プログラム109Aは、ステップS247において、その通知を受信し、ステップS248に進み、ブルートゥースによる通信を確立させる。
以上の処理により、ユーザは、非接触ICカード3をPDA2に近接させるだけで、PDA2とパーソナルコンピュータ1の間での通信を確立させることができる。
また、PDA2等を近接させにくい、離れた場所にパーソナルコンピュータ1がある場合においても、非接触ICカード3を利用して、容易に通信を開始させることができる。
以上においては、1対1の機器間における通信を確立させる場合について説明したが、複数の機器からなるネットワークを形成する場合にも、通信グループ形成情報を利用して、容易に、かつ迅速にネットワークを形成することができる。
図19は、ブルートゥース通信におけるピコネットの例を示す図である。
ピコネットには、通信を制御するマスタが1つ存在し、その機器に対して、最大7つのスレーブとなる機器を接続させることができる。そして、それぞれのスレーブは、マスタによる制御に基づいて通信を行う。
そして、図19の例においては、マスタAに対して、スレーブB、スレーブC、およびスレーブDが接続され、これらの4つの機器からピコネット1が形成されている。
図20は、複数のピコネットが相互に接続されたスキャターネットの例を示す図である。
ブルートゥース通信においては、複数のピコネットが相互に接続されたネットワークを形成することも可能であり、複数のピコネットが相互に接続されたネットワークの形態がスキャターネットと呼ばれている。
図20の例においては、図19に示したピコネット1と、マスタEとスレーブDからなるピコネット2が相互に接続され、スキャターネットが形成されている。図20のスレーブDは、ピコネット1とピコネット2の両方に属しているが、時分割処理によって、ある期間はピコネット1のスレーブとして動作し、ある期間はピコネット2のスレーブとして動作する。
なお、多数のピコネットを相互に接続させることにより、さらに大規模なスキャターネットを形成することができる。
次に、以上のような複数の機器からなるピコネット、或いは、複数のピコネットからなるスキャターネットを、上述したような通信グループ形成情報に基づいて形成する通信システムについて説明する。
図21は、複数の機器により通信グループ(ネットワーク)を形成する通信システムの概念を示す図である。
PDA2−1乃至2−4は、図1に示したPDA2と同様に、内部にリーダライタとブルートゥースモジュールを有している。以下、PDA2−1乃至2−4のリーダライタを、それぞれ、適宜、リーダライタ108−1乃至108−4として説明し、ブルートゥースモジュールを、それぞれ、ブルートゥースモジュール109−1乃至109−4として説明する。PDA2−1乃至2−4の他の構成についても同様とする。
PDA2−1は、上述したような、ブルートゥースアドレスを含む通信グループ形成情報を保存しており、PDA2−2が近接され、リーダライタ108−2から輻射されている電磁波を受信したとき、その通信グループ形成情報をリーダライタ108−1からPDA2−2に提供する。
PDA2−2は、取得した通信グループ形成情報をリーダライタ108−2のRAM63等に保存するとともに、その通信グループ形成情報を利用して、PDA2−1との間でブルートゥースによる通信を確立する。
次に、PDA2−2は、PDA2−3が近接され、そのリーダライタ108−3から輻射されている電磁波を受信したとき、リーダライタ108−2に保存している通信グループ形成情報(PDA2−1の通信グループ形成情報)をPDA2−3に提供する。
PDA2−3は、取得した通信グループ形成情報をリーダライタ108−3に保存するとともに、その通信グループ形成情報を利用して、PDA2−1との間でブルートゥースによる通信を確立する。
また、PDA2−2は、PDA2−4との間においても同様の処理を行い、PDA2−4が近接されたとき、通信グループ形成情報をリーダライタ108−2から提供する。そして、PDA2−4も同様に、取得した通信グループ形成情報をリーダライタ108−4に保存するとともに、その通信グループ形成情報を利用して、PDA2−1との間でブルートゥースによる通信を確立する。
以上のような処理が順次実行されることにより、PDA2−1を中心(マスタ)とした通信グループが形成されることになる。
次に、図22、および図23のフローチャートを参照して、図21に示した通信システムの一連の処理について説明する。なお、図21においては、スレーブ2−4は、スレーブ2−2から取得した通信グループ形成情報に基づいて、PDA2−1と通信を確立させるとしたが、説明の便宜上、スレーブ2−3から通信グループ形成情報を取得し、PDA2−1と通信を確立させる場合について説明する。
ステップS341において、PDA2−2は、例えば、所定の周期でリーダライタ108−2から電磁波を輻射する。
一方、PDA2−1は、PDA2−2が近接されたとき、ステップS321において、PDA2−2から輻射されている電磁波を受信し、ステップS322に進み、リーダライタ108−1に保存している通信グループ形成情報を、リーダライタ108−1から送信する。
PDA2−1から送信された通信グループ形成情報は、PDA2−2のリーダライタ108−2により、ステップS342において受信される。そして、PDA2−2は、ステップS343において、受信した通信グループ形成情報をリーダライタ108−2に保存する。また、PDA2−2は、ステップS344に進み、ブルートゥースモジュール109−2(PDA2−2のブルートゥースモジュール)を起動し、PDA2−1から取得した通信グループ形成情報を利用して、PDA2−1との間でブルートゥース通信による通信グループを形成する。
具体的には、PDA2−2によるステップS344の処理、およびPDA2−1によるステップS323、ステップS324の処理において、図14、および図15等を参照して説明したように、PDA2−1から通知されてきた通信グループ形成情報に含まれるブルートゥースアドレスが利用されて、PDA2−1との間で「呼び出し」が実行される。
また、同様に、通信グループ形成情報に含まれるパスキー、或いはサービスレコード等が利用されて、PDA2−1とPDA2−2との間でブルートゥースによる通信が確立される。なお、上述した処理と同様の処理であるため、図22等においては、「呼び出し」の処理、およびパスキーによる認証等の処理の説明は省略している。
一方、PDA2−3においては、ステップS361において、電磁波が輻射されており、それをステップS345で受信したPDA2−2は、ステップS346に進み、リーダライタ108−2に保存している通信グループ形成情報(PDA2−1の通信グループ形成情報)をPDA2−3に送信する。
送信された通信グループ形成情報は、ステップS362において、PDA2−3のリーダライタ108−3により受信され、ステップS363で、PDA2−3のリーダライタ108−3に保存される。
そして、PDA2−3は、ステップS364において、PDA2−2から通知されてきた通信グループ形成情報(PDA2−1の通信グループ形成情報)を利用して、PDA2−1との間でブルートゥースによる通信を確立させる。
すなわち、PDA2−1によるステップS325、およびステップS326の処理、並びにPDA2−3によるステップS364の処理において、通信グループ形成情報に基づいての「呼び出し」、およびパスキーによる認証等が行われ、PDA2−1とPDA2−3との間でブルートゥースによる通信が確立される。
これにより、PDA2−1乃至2−3の間で、PDA2−1を中心とした通信グループが形成されている状態となる。
一方、PDA2−4においても、ステップS381において、電磁波が輻射されており、それをステップS365で受信したPDA2−3は、ステップS366に進み、リーダライタ108−3に保存している通信グループ形成情報(PDA2−1の通信グループ形成情報)をPDA2−4に送信する。
通信グループ形成情報は、ステップS382において、PDA2−4のリーダライタ108−4により受信され、ステップS383において、PDA2−4のリーダライタ108−4に保存される。
そして、PDA2−4は、ステップS384に進み、PDA2−3から通知されてきた通信グループ形成情報(PDA2−1の通信グループ形成情報)を利用して、PDA2−1との間でブルートゥースによる通信を確立させる。
すなわち、PDA2−1によるステップS327、およびステップS328の処理、並びにPDA2−4によるステップS384の処理において、通信グループ形成情報に基づいての「呼び出し」、およびパスキーによる認証等が行われ、PDA2−1とPDA2−4との間でブルートゥースによる通信が確立される。
これにより、PDA2−1乃至2−4により、PDA2−1(マスタ)を中心とした通信グループが形成されている状態となる。従って、例えば、PDA2−2がPDA2−3に対して送信すべく出力したデータは、PDA2−1により一度受信され、PDA2−1の制御に基づいて、PDA2−3に送信される。このように、PDA2−1に接続されているスレーブ間においても、各種のデータを送受信することができる。
また、マスタの通信グループ形成情報を受け取った機器は、それを自分自身の記憶部に保存し、近接された機器に対して提供するようにしたので、容易に、かつ迅速に、複数の機器からなるネットワークを構築することができる。
すなわち、ユーザは、例えば、PDA2−1乃至2−4からなるネットワークに新規に参加する場合、ネットワークに既に属しているいずれかの機器に、自らの機器を近接させるだけで、容易に、かつ迅速に、そのネットワークに参加することができる。
以上においては、PDA2−1の通信グループ形成情報が書き換えられずにPDA2−2等に通知されるとしたが、新たに通信グループ形成情報を取得した機器により、その内容が書き換えられるようにしてもよい。例えば、初期の状態でPDA2−1に保存されている通信グループ形成情報の接続可能数が「6」とされている場合、その通信グループ形成情報を取得したPDA2−2は、接続可能数を「5」に更新して、リーダライタ108−2に保存する。そして、次に、PDA2−2から通信グループ形成情報を取得した、例えば、PDA2−3は、接続可能数を「4」に1だけ減算して更新し、リーダライタ108−3に保存する。以上のように、通信グループ形成情報を更新して次の機器に提供することにより、その通信グループ形成情報を受信した機器は、現在の通信グループの状態を確認することができる。
図24は、複数の機器により通信グループ(ネットワーク)を形成する他の通信システムの概念を示す図である。
図24のPDA2−1乃至2−4からなるネットワークを形成する場合、始めに、PDA2−1のユーザは、PDA2−1に非接触ICカード3を近接させ、PDA2−1の通信グループ形成情報を非接触ICカード3に記憶させる。そして、PDA2−2のユーザは、PDA2−2とPDA2−1の間でブルートゥースによる通信を確立させようとする場合、その非接触ICカード3をPDA2−2に近接させる。
これにより、非接触ICカード3に記憶されているPDA2−1の通信グループ形成情報がPDA2−2に提供され、PDA2−2は、その通信グループ形成情報に基づいて、PDA2−1との間でブルートゥースによる通信を確立させることができる。すなわち、PDA2−1とPDA2−2、および非接触ICカード3の間では、図17、および図18を参照して説明したような処理が実行される。
次に、PDA2−3のユーザは、PDA2−1とPDA2−2からなる通信グループに参加することを所望する場合、非接触ICカード3をPDA2−3に近接させ、記憶されている通信グループ形成情報を読み取らせる。
これにより、PDA2−1の通信グループ形成情報に基づいて、PDA2−3とPDA2−1の間でブルートゥースによる通信が確立され、PDA2−1乃至2−3により、PDA2−1を中心とした通信グループが形成される。
PDA2−4においても同様に、ユーザがPDA2−4に非接触ICカード3を近接させたとき、PDA2−1の通信グループ形成情報がPDA2−4により読み出され、それに基づいてPDA2−1との間でブルートゥースによる通信が確立される。以上の処理により、PDA2−1乃至2−4からなる通信グループが形成される。
次に、図25、および図26のフローチャートを参照して、図24に示した通信システムの一連の処理について説明する。
ステップS391において、PDA2−1は、近接されている非接触ICカード3に対して、自分自身の通信グループ形成情報をリーダライタ108−1から送信する。
PDA2−1から送信された通信グループ形成情報は、ステップS411において、非接触ICカード3により受信され、ステップS412において、例えば、EEPROM134に保存される。すなわち、図16を参照して説明したような処理が行われ、PDA2−1の通信グループ形成情報が非接触ICカード3に書き込まれる。
そして、非接触ICカード3は、PDA2−2が近接され、ステップS413において、リーダライタ108−2から輻射されている電磁波を受信したとき、ステップS414に進み、PDA2−1により書き込まれた通信グループ形成情報を読み出し、PDA2−2に送信する。
非接触ICカード3から送信された通信グループ形成情報は、PDA2−2のリーダライタ108−2により、ステップS432において受信される。そして、PDA2−2は、ステップS433において、受信した通信グループ形成情報をリーダライタ108−2に保存する。また、PDA2−2は、ステップS434において、ブルートゥースモジュール109−2を起動し、PDA2−1から取得した通信グループ形成情報を利用して、PDA2−1との間でブルートゥースによる通信を確立させ、通信グループを形成する。
すなわち、PDA2−1によるステップS392、およびステップS393の処理、並びにPDA2−2によるステップS434の処理において、通信グループ形成情報に基づいて「呼び出し」処理、およびパスキーによる認証等が行われ、PDA2−1とPDA2−2との間でブルートゥースによる通信が確立される。
また、ステップS451以降の処理において、非接触ICカード3にPDA2−3が近接されたとき、PDA2−2と非接触ICカード3の間で行われた処理がPDA2−3と非接触ICカード3の間においても実行され、PDA2−1とPDA2−3によりブルートゥースによる通信が確立される。
また、ステップS461以降の処理において、非接触ICカード3にPDA2−4が近接されたとき、PDA2−2と非接触ICカード3の間で行われた処理がPDA2−4と非接触ICカード3の間においても実行され、PDA2−1とPDA2−4によりブルートゥースによる通信が確立される。
以上の処理により、PDA2−1を中心としたPDA2−1乃至2−4からなる通信グループが形成される。
例えば、PDA2−1を中心として形成されている通信グループに新規に参加しようとする場合、ユーザは、自分自身の機器に非接触ICカード3を近付けるだけで、その通信グループに参加することができる。
従って、例えば、PDA2−2のユーザから、非接触ICカード3を自分の機器に近付け、それが終ったとき、次のユーザに非接触ICカード3を渡すといったことを順に行うだけで、図24のPDA2−1乃至2−4からなるネットワークを形成することができる。
図27に示す通信システムは、図24に示した通信システムと同様に、非接触ICカード3を媒介として通信システムを構成するものであるが、非接触ICカード3に近接され、記憶されている通信グループ形成情報を読み出した機器により、非接触ICカード3に記憶されている通信グループ形成情報が、その都度更新されるようになされている。
例えば、通信グループ形成情報の接続可能数の情報が、通信グループ形成情報を読み出した機器により1ずつ減算されて、更新される。
次に、図28、および図29のフローチャートを参照して、図27に示した通信システムの一連の処理について説明する。
図28、および図29に示す処理は、図25、および図26に示した処理と基本的に同様の処理であるが、図25、および図26に示した処理に、通信グループ形成情報を読み出した機器により、非接触ICカード3に記憶されている通信グループ形成情報が書き換えられる処理がさらに付加されている点が相違している。
すなわち、PDA2−2は、ステップS512において、非接触ICカード3から送信されてきた通信グループ形成情報をリーダライタ108−2により受信したとき、ステップS513に進み、非接触ICカード3に記憶されている通信グループ形成情報を書き換える。例えば、非接触ICカード3に記憶されている通信グループ形成情報の接続可能数が「5」として保存されており、その通信グループ形成情報をステップS512において受信した場合、PDA2−2は、接続可能数を「4」として更新させる。
非接触ICカード3においては、ステップS495において、更新する通信グループ形成情報が受信され、ステップS496において、更新される。
そして、PDA2−2は、通信グループ形成情報を書き換えた後、ステップS514に進み、取得した通信グループ形成情報に基づいてPDA2−1とブルートゥースによる通信を確立させる。
同様に、PDA2−3は、ステップS522において、非接触ICカード3に記憶されている通信グループ形成情報を受信したとき、ステップS523に進み、通信グループ形成情報を更新させ、その後、PDA2−1と通信を確立させる。また、PDA2−4は、ステップS542において、非接触ICカード3に記憶されている通信グループ形成情報を受信したとき、ステップS543に進み、通信グループ形成情報を更新させ、その後、PDA2−1と通信を確立させる。
以上の処理によっても、PDA2−1を中心とした通信グループを形成することができる。また、非接触ICカード3に記憶されている通信グループ形成情報の設定により、通信グループに参加する機器を制限することができる。
例えば、通信グループ形成情報に記述されているデバイスクラスや接続可能時間によって、通信グループに参加する機器を制限することができる。
以上においては、特に、パーソナルコンピュータとPDA、或いはPDA間での通信を確立させる場合について説明したが、本発明は、様々な機器間においても適用することができる。
例えば、PDAなどの携帯端末と、テレビジョン受像機、カーナビゲーション、自動販売機、ATM(automatic teller machine)などの機器間においても、上述したような通信システムを構成することもできる。この場合、少なくとも、いずれかの機器にリーダライタが設けられ、他方の機器に、通信グループ形成情報をリーダライタに提供できる非接触ICカードが設けられていることにより、ブルートゥースによる通信を確立させることができる。
また、いずれか一方がリーダライタを有していれば、携帯電話機同士、またはPDA同士、PDAとデジタルカメラ、或いはPDAとデジタルビデオカメラなどによるピコネット内同期の確立処理にも、本発明は適用することができる。
さらに、単に機器と機器との接続だけに限らず、リーダライタや非接触ICカードと、ブルートゥースモジュールが、例えば、自動車、電車、船、飛行機などの移動体や、建物内、或いは街中の至る所に設けられ、そのブルートゥースモジュールを介して、例えば、インターネットや、LAN(Local Area Network)、或いはWAN(Wide Area Network)などのネットワークに接続することにより、いわゆるユビキタス社会(Ubiquitous Network社会、またはUbiquitous Computing社会)を構成するようにしてもよい。
また、無線LAN(IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11b)などの、ブルートゥース以外の通信においても、本発明は適用することができる。
さらに、ブルートゥース以外の通信としては、例えば、IrDA、HomeRF(SWAP)、Wireless1394などがあり、これらの通信においても、本発明は適用することができる。
また、上述したような非接触ICカードのようにループアンテナを用いて電力伝送およびデータ伝送を行う通信方式に代えて、出力を抑え、ブルートゥースなどの通信方式より通信可能な距離が短くなるように予め設定されている通信方式であれば、いずれの通信方式を用いるようにしてもよい。例えば、IrDAや、バーコードとバーコードリーダなどを利用することによっても、上述したような通信グループ形成情報を、接続対象の機器に提供することができる。
以上においては、ブルートゥースアドレスに基づいて、通信する機器を識別するとしたが、固有の識別情報であれば、いずれの情報を利用することもできる。
例えば、128ビットからなるIPv6(Internet Protocol version 6)がそれぞれの機器に割り振られている場合、マスタである機器は、非接触ICカードや、リーダライタから通知されたその識別情報に基づいて、通信する機器を特定することができる。
また、以上においては、例えば、図14および図15を参照して説明したように、ブルートゥースによる通信相手の端末の特定は、パーソナルコンピュータ1の非接触ICカードリーダライタ19と、PDA2の非接触ICカードリーダライタ108との間で送受信された通信グループ形成情報に基づいて行われるとしたが、パーソナルコンピュータ1およびPDA2に、このように電磁誘導を利用して近距離無線通信を行うモジュールが設けられていない場合であっても、通信モジュールの電波の出力電力を制御することにより、通信相手の端末を特定することができる。
以下、通信モジュールから出力される電波の出力電力を制御することにより、通信相手の端末を特定する通信システムについて説明する。
図30は、電波の出力電力を制御することにより、通信相手の端末を特定する通信システムの構成例を示す図である。
例えば、ブルートゥースによる通信相手を特定し、その相手との間で通信を確立する場合、PDA2は、始めに、通信モジュール501(ブルートゥースモジュール)の出力電力を必要最小限に抑制し、輻射される電波が、例えば、数センチメートルの範囲内にのみ到達するように制御する。このように、電波の出力電力が抑制される微弱電力モードが設定されている状態において、通信モジュール501は、「Inquiry(問い合わせ)」を繰り返し行い、その電波の届く範囲(例えば、数センチメートル範囲内)に存在する端末を探索する。
そして、ユーザによりPDA2がパーソナルコンピュータ1に近接または載置され、通信モジュール501により輻射される電波がパーソナルコンピュータ1の通信モジュール502(通信モジュール501と同一規格により通信を行うモジュール)により受信された場合、通信モジュール502からは、Inquiryに対する応答が行われるため、通信モジュール501は、通信モジュール502との間で、Inquiry,Page(呼び出し)を行い、通信リンクを確立する。ここで確立される通信リンクは、微弱電力モードが設定されている通信モジュール501からの電波が届く、非常に狭い範囲内で有効なものである。
従って、通信モジュール501は、ある程度離れている場合であっても通信モジュール502との通信が可能となるように、一旦、通信リンクを切断し、通信モジュール501自身の電力モードの設定を、微弱電力モードから通常電力モードに変更した後、既に取得している情報(近距離でのInquiry,Pageにより取得している情報)に基づいて、再度、通信モジュール502との間で通信リンクを確立する。
再度確立された通信リンクは、通常のブルートゥースによる通信と同様に、例えば、数十メートルなどの電波の届く範囲内で有効なものとなり、パーソナルコンピュータ1とPDA2の距離が十分離れている場合であっても、ブルートゥースによる通信が可能となる。
以上のように、PDA2に通信グループ形成情報を送受信するリーダライタが設けられていない場合であっても、通信モジュールの出力電力を制御させるようにすることにより、ユーザは、PDA2をパーソナルコンピュータ1に近接させるだけで、それらの端末の間でブルートゥースによる通信を確立させることができる。
すなわち、ブルートゥースによる通信が可能な機器がPDA2の周囲に複数存在する場合であっても、パーソナルコンピュータ1を通信相手の端末として特定し、通信を確立させることができる。
なお、通信モジュール501の電力モードをシームレスに切り換えることができる場合、微弱電力モードが設定されているときに確立された通信リンクを一旦切断することなく、電力モードの設定を微弱電力モードから通常電力モードに切り換えるようにしてもよい。
図31は、図30の通信モジュール501の詳細な構成例を示すブロック図である。
通信モジュール501は、ブルートゥースモジュールや無線LANモジュールなどより構成され、例えば、ブルートゥースモジュールとして構成される場合、その構成は、図4に示されるブルートゥースモジュール20(パーソナルコンピュータ1のブルートゥースモジュール)の構成と基本的に同様のものとなる。
無線制御部541は、切り換えスイッチ544を制御し、通信モジュール501から外部の端末に対して情報を送信する場合には、スイッチ544Aを接点a側に接続し、一方、外部の端末から送信されてくる情報を受信する場合には、スイッチ544Aを接点b側に接続する。
また、無線制御部541は、入出力インタフェース105(図5)を介して行われるCPU101からの制御に基づいて、パワーアンプ545の利得を制御し、アンテナ547から輻射される電波の到達範囲(出力電力)を制御する。
具体的には、無線制御部541は、微弱電力モードを設定することがCPU101により指示されている場合、アンテナ547から輻射される電波の到達範囲が必要最小限のものとなるようにパワーアンプ545の利得を制御し、一方、通信相手の端末を特定でき、微弱電力モードから通常電力モードに切り換えることが指示された場合、出力される電波の到達範囲がより広範囲なものになるようにパワーアンプ545の利得を制御する。
ベースバンド制御部542は、図4のベースバンド制御部87と同様に、送受信信号のベースバンド信号を制御する。変復調処理部543は、ベースバンド制御部542からの出力に対して、GFSK変調処理やホッピング周波数に基づくスペクトラム拡散処理などを行い、得られた信号を、パワーアンプ545を介してアンテナ547から出力する。また、変復調処理部543は、LNA(Low Noise Amplifier)からの出力に対して、スペクトラム逆拡散処理やGFSK復調処理を行い、得られた信号をベースバンド制御部542に出力する。
パーソナルコンピュータ1に設けられる通信モジュール502の構成は、図31に示される通信モジュール501の構成と同様であるため、その説明は省略する。
なお、上述したように、図30に示される通信システムにおいては、パーソナルコンピュータ1およびPDA2には非接触ICカードリーダライタが設けられていない。
次に、図32のフローチャートを参照して、図30の通信システムの動作について説明する。図32においては、ブルートゥースによる通信相手を特定し、通信を確立する場合の処理について説明する。
例えば、ユーザによりブルートゥースによる通信を開始することが指示されたとき、PDA2の通信モジュール501は、CPU101からの制御に基づいて起動し、ステップS601において、自分自身の電力モードとして微弱電力モードを設定する。また、通信モジュール501は、ステップS602に進み、Inquiryを繰り返し実行し、近接されている端末を探索する。
ステップS602で実行されるInquiryにおいては、微弱電力モードが設定され、電波の到達範囲が必要最小限に抑制されているため、例えば、アンテナ547から数センチメートルの範囲内にIQパケット(Inquiryパケット)が繰り返しブロードキャストされる。
一方、パーソナルコンピュータ1の通信モジュール502は、ステップS621において、Inquiryスキャン、Pageスキャンを繰り返し実行する状態とし、他の端末から、Inquiry,Pageの要求があるまで待機する。
ユーザにより、PDA2がパーソナルコンピュータ1に近接され、パーソナルコンピュータ1の通信モジュール502がPDA2の通信モジュール501からの電波の到達範囲内にあるとき、通信モジュール501からブロードキャストされているIQパケットがステップS622において通信モジュール502により受信される。
通信モジュール502は、通信モジュール501からブロードキャストされているIQパケットを受信したとき、それに応答すべく、ステップS623に進み、FHSパケットを通信モジュール501に送信する。このFHSパケットには、パーソナルコンピュータ1(ブルートゥースのスレーブ)の属性情報として、パーソナルコンピュータ1のブルートゥースアドレスとブルートゥースクロックを表す情報が含まれている。
通信モジュール502から送信されてきたFHSパケットをステップS603において受信したとき、ステップS604に進み、通信モジュール501は、通信モジュール502に対して接続を要求する。
すなわち、通信モジュール501から通信モジュール502に対してIDパケットが送信され、そのIDパケットと同一のIDパケットが通信モジュール502から通信モジュール501に対して送り返されてきたとき、通信モジュール501のブルートゥースアドレスおよびブルートゥースクロックを含む、FHSパケットが通信モジュール501から通信モジュール502に対して送信される。
通信モジュール501から送信されたFHSパケットが通信モジュール502によりステップS624において受信されたとき、通信モジュール501と通信モジュール502の間で周波数軸(周波数ホッピングパターン)および時間軸(タイムスロット)の同期が確立され、データリンク(通信リンク)が確立された状態となる(State 1)。
例えば、通信モジュール502と通信モジュール501との間で、初めてブルートゥースによるデータリンクが確立された場合、ステップS605において、通信モジュール501は、PIN(Personal Identification Number)コードを通信モジュール502に対して送信し、相互に認証を行う。
通信モジュール501から送信されてきたPINコードは、ステップS625において、通信モジュール502により受信され、その後、PINコードと乱数などに基づいて、通信モジュールと通信モジュール502との間で、各種のリンクキーが設定される。
なお、PINコードの送受信は、通信モジュール502から通信モジュール501に対して提供された公開鍵により暗号化されてから行われるようにしてもよい。すなわち、この場合、通信モジュール502は、通信モジュール501に提供する公開鍵に対応する秘密鍵を自ら管理している。これにより、セキュリティを向上させることができ、より確実に、パーソナルコンピュータ1とPDA2の間でのみブルートゥースによる通信を実行させることができる。
以上のようにして確立された通信リンクは、微弱電力モードが設定されている通信モジュール501からの電波が届く、数センチメートルの範囲内で有効なものであるため、通信モジュール501は、ある程度離れている場合であっても通信モジュール502との通信が可能となるように、ステップS606において、通信モジュール502に対してデータリンクの一時的な切断を要求する。このとき、通信モジュール502のブルートゥースアドレスやPINコード等の、それまでの処理により取得された情報は通信モジュール501に保存される。
その要求をステップS626において受信した通信モジュール502は、通信モジュール501と同様に、それまでに取得された通信モジュール501のブルートゥースアドレスやPINコード等の情報を保存し、データリンクを切断する(State 2)。
通信モジュール501は、ステップS607において、再度、通信モジュール502とデータリンクを確立すべく、CPU101からの制御に基づいて、出力電力の電力モードを通常電力モードに設定する。これにより、例えば、数十メートルの範囲まで、通信モジュール501からのブルートゥースの電波が到達することになる。
また、通信モジュール501は、ステップS608に進み、データリンクを切断する直前に保存していた情報に基づいて、パーソナルコンピュータ1を通信相手の端末として特定し、通信モジュール502に対して接続を要求する。
この要求がステップS627において通信モジュール502により受信され、お互いの端末において設定が行われることにより、通信モジュール501と通信モジュール502の間でデータリンクが確立した状態、すなわち、通常電力モードが設定されている通信モジュール501からの電波が届く、例えば、数十メートルの範囲内でブルートゥースによる通信が可能な状態となる(State 3)。
以上のようにして近接された端末を通信相手の端末として特定する図30の通信システムが図1の通信システムに適用されることにより、仮に、非接触ICカードリーダライタが設けられていない場合であっても、ユーザは、単に、PDA2をパーソナルコンピュータ1に近づけるだけで、それらの端末の間で通信を開始させ、上述した通信グループ形成情報を、近接された端末間で送受信させることができる。
また、同様にして、ユーザは、PDA2をアクセスポイント4に近接させるだけで、それらの機器の間にデータリンクを確立させ、アクセスポイント4を介してネットワーク5に接続することができる。
図33は、図30の通信システムの他の動作を説明するフローチャートであり、この処理においては、通常電力モードによるデータリンクを確立する前に、通信相手の端末(例えば、パーソナルコンピュータ1)をユーザに確認させるべく、通信相手の機器の外観画像がPDA2に表示されるようになされている。
PDA2によるステップS641乃至S645の処理、および、パーソナルコンピュータ1によるステップS661乃至S665の処理は、図32のステップS601乃至S605の処理、および、ステップS621乃至S625の処理とそれぞれ同様である。
すなわち、微弱電力モードにより、例えば、数センチメートルの範囲内でのみ通信が可能なデータリンクが確立され、PDA2の通信モジュール501から送信されたPINコードがパーソナルコンピュータ1の通信モジュール502により受信される。
通信モジュール502は、PINコードを受信したとき、ステップS666において、予め用意されているパーソナルコンピュータ1の外観画像を通信モジュール501に送信する。
通信モジュール502から送信された外観画像は、ステップS646において、通信モジュール501により受信され、PDA2の図示せぬフラッシュメモリ等に保存される。
通信モジュール501は、ステップS647において、微弱電力モードによるデータリンクの切断を通信モジュール502に対して要求し、一時的にデータリンクを切断した後、ステップS648に進み、通常電力モードを設定する。
PDA2のCPU101は、ステップS649において、保存しておいた画像データに基づいて、パーソナルコンピュータ1の外観画像をLCD106に表示させる。これにより、ユーザは、通常電力モードによりデータリンクを確立する通信相手の端末を予め確認することができる。
例えば、ステップS650において、LCD106に表示された外観のパーソナルコンピュータ1に接続することがユーザにより指示されたとき、ステップS651に進み、通信モジュール501は、通常電力モードによる接続を通信モジュール502に対して要求する。
その要求が通信モジュール502により受信されたとき、通常電力モードによるデータリンクが確立される(State 3)。
以上のように、微弱電力モードによるデータリンクが確立されたときに送信されてきたデータに基づいて、端末の外観画像が表示されるようにすることにより、より確実に、ユーザが所望する通信相手の端末との間で通信を確立させることができる。
なお、以上においては、微弱電力モードによる通信が確立されたときに、通信相手の機器を表す情報として外観画像が送信されるとしたが、それ以外にも、通信相手の機器の名称などの各種の特徴情報が送信され、ユーザに提示されるようにしてもよい。
また、通信相手の機器に関する音声情報が送信され、それに基づく音声案内が出力されるようにすることにより、音声情報が受信された機器に表示部が設けられていない場合であっても、接続する機器に関する情報をユーザに予め提示することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図2に示すように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク22(フロッピディスクを含む)、光ディスク23(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク24(MD(登録商標)(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ25などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM12や記憶部18などで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表わすものである。
本発明を適用した通信システムの構成例を示す図である。 図1のパーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。 図2のICカードリーダライタの構成例を示すブロック図である。 図2のブルートゥースモジュールの構成例を示すブロック図である。 図1のPDAの構成例を示すブロック図である。 図1の非接触ICカードの構成例を示すブロック図である。 図1のPDAの処理を説明するフローチャートである。 通信グループ形成情報の例を示す図である。 図1のパーソナルコンピュータの処理を説明するフローチャートである。 図1のPDAの他の処理を説明するフローチャートである。 図1のパーソナルコンピュータの他の処理を説明するフローチャートである。 図1のPDAのさらに他の処理を説明するフローチャートである。 図1のパーソナルコンピュータのさらに他の処理を説明するフローチャートである。 図1の通信システムの処理を説明するフローチャートである。 図1の通信システムの処理を説明する、図14に続くフローチャートである。 図1のパーソナルコンピュータと非接触ICカードの間で行われる処理を説明するフローチャートである。 図1の通信システムの他の処理を説明するフローチャートである。 図1の通信システムの他の処理を説明する図17に続くフローチャートである。 ブルートゥース通信におけるピコネットの例を示す図である。 ブルートゥース通信におけるスキャターネットの例を示す図である。 本発明を適用した通信システムの他の構成例を示す図である。 図21の通信システムの処理を説明するフローチャートである。 図21の通信システムの処理を説明する図22に続くフローチャートである。 本発明を適用した通信システムのさらに他の構成例を示す図である。 図24の通信システムの処理を説明するフローチャートである。 図24の通信システムの処理を説明する図25に続くフローチャートである。 本発明を適用した通信システムの構成例を示す図である。 図27の通信システムの処理を説明するフローチャートである。 図27の通信システムの処理を説明する図28に続くフローチャートである。 通信システムの構成例を示す図である。 図30の通信モジュールの構成例を示すブロック図である。 図30の通信システムの動作を説明するフローチャートである。 図30の通信システムの他の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ, 2 PDA, 3 非接触ICカード, 4 アクセスポイント, 11 CPU, 12 ROM, 13 RAM, 18 記憶部, 19 非接触ICカードリーダライタ, 20 ブルートゥースモジュール, 22 磁気ディスク, 23 光ディスク, 24 光磁気ディスク, 25 半導体メモリ, 101 CPU, 102 ROM, 103 RAM, 108 非接触ICカードリーダライタ, 109 ブルートゥースモジュール

Claims (6)

  1. 第1の情報処理端末と、所定の情報を送受信する第1の無線通信手段と、
    前記第1の無線通信手段により、第2の情報処理端末の識別情報、および、提供可能な前記無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信形成情報を、前記第1の情報処理端末から取得する取得手段と、
    前記第2の情報処理端末と無線通信を行う第2の無線通信手段と、
    前記取得手段により取得された前記通信形成情報を記憶する記憶手段と、
    前記通信方式情報に基づいて、前記第2の無線通信手段による前記無線通信において利用する前記通信方式を選択する選択手段と、
    前記識別情報に基づいて、前記第2の情報処理端末との間で前記無線通信の同期を確立する同期確立手段と、
    前記同期確立手段により同期が確立された前記無線通信を、前記選択手段により選択された前記通信方式を利用して確立する通信確立手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 第3の情報処理端末が近接されたとき、前記第3の情報処理端末に対して、前記記憶手段により記憶されている前記通信グループ形成情報を前記第1の無線通信手段により提供する提供手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 第1の情報処理端末と、所定の情報を送受信する第1の無線通信ステップと、
    前記第1の無線通信ステップの処理により、第2の情報処理端末の識別情報、および、提供可能な前記無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信形成情報を、前記第1の情報処理端末から取得する取得ステップと、
    前記第2の情報処理端末と無線通信を行う第2の無線通信ステップと、
    前記取得ステップの処理により取得された前記通信形成情報を記憶する記憶ステップと、
    前記通信方式情報に基づいて、前記第2の無線通信ステップの処理による前記無線通信において利用する前記通信方式を選択する選択ステップと、
    前記識別情報に基づいて、前記第2の情報処理端末との間で前記無線通信の同期を確立する同期確立ステップと、
    前記同期確立ステップの処理により同期が確立された前記無線通信を、前記選択ステップの処理により選択された前記通信方式を利用して確立する通信確立ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  4. 第1の情報処理端末と、所定の情報を送受信することを制御する第1の無線通信制御ステップと、
    前記第1の無線通信制御ステップの処理により、第2の情報処理端末の識別情報、および、提供可能な前記無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信形成情報を、前記第1の情報処理端末から取得することを制御する取得制御ステップと、
    前記第2の情報処理端末との間で行われる無線通信を制御する第2の無線通信制御ステップと、
    前記取得制御ステップの処理により取得された前記通信形成情報の記憶を制御する記憶制御ステップと、
    前記通信方式情報に基づいて、前記第2の無線通信制御ステップの処理による前記無線通信において利用する前記通信方式を選択する選択ステップと、
    前記識別情報に基づいて、前記第2の情報処理端末との間で前記無線通信の同期を確立することを制御する同期確立制御ステップと、
    前記同期確立制御ステップの処理により同期が確立された前記無線通信を、前記選択ステップの処理により選択された前記通信方式を利用して確立することを制御する通信確立制御ステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  5. 無線通信装置が近接されたとき、前記無線通信装置に記憶されている、前記無線通信装置の識別情報、および、前記無線通信装置が対応可能な複数の無線通信の通信方式に関する通信方式情報を少なくとも含む通信情報を取得する取得手段と
    前記取得手段により取得された前記通信方式情報に基づいて、無線通信において利用する前記通信方式を複数の中から選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記通信方式に基づいて前記無線通信装置との通信を確立する通信確立手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  6. 更に、前記選択手段により選択された前記通信方式の通信機能の起動を、前記無線通信装置に対して要求する通信機能起動要求手段を備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
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