JP4182830B2 - プッシュプル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷役作業用のアタッチメントとして産業車両の前部に取り付けられ、当該産業車両本体に対して前後方向に移動してシートパレットに載せられた荷を引き込むプッシュプル装置に関する
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のプッシュプル装置として、引き込まれる荷と対抗するフェースプレートの下端にシートパレットのタブを把持するグリッパ機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のプッシュプル装置は、フェースプレートの下端に補助フェースプレートが回動可能に取り付けられているものであり、常時は上方に跳ね上げられた状態にある補助フェースプレートが、フェースプレート前進時に荷に押されてグリッパージョーの開口部を閉鎖する方向に回動する。これにより、シートパレットのタブをグリッパージョーの開口部に誘導し、グリッパージョーの開口部へのタブの挿入を容易にすることを目的とするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−315791号公報(第3−4頁、第1−4図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載のプッシュプル装置は、シートパレットのタブが下側に伏せたような状態や垂れたような状態、又、タブの長さが短くなっているような状態(掴み代が少ない状態)等のときには、タブをグリッパージョーの開口部に適切に誘導できない場合がある。このため、グリッパージョーの開口部へのタブ挿入を容易にするという目的を十分に達成できない場合があった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、グリッパージョーの開口部へのシートパレットのタブの挿入を容易にし、グリッパとグリッパージョーとでタブを挟持し易いプッシュプル装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載のプッシュプル装置は、荷役作業用のアタッチメントとして産業車両の前部に設けられ、当該産業車両本体に対して前後方向に移動して荷を引き込むプッシュプル装置であって、一端側を前記産業車両本体側に取り付けられ、伸縮するように前後動を行うリンク機構と、前記リンク機構の他端側に取り付けられ、引き込まれる荷と対向するフェースプレートと、前記フェースプレートの下端側に設けられ、荷が載置されたシートパレットのタブが挿入される開口部を備えるグリッパージョーと、前記グリッパージョーと当接自在に設けられ、当該グリッパージョーとの間で前記タブを挟持するグリッパと、前記グリッパが連結され、前記開口部を塞いで前記タブを挟持するように前記繰グリッパージョーの下端部に前記グリッパを当接させ、及び、その下端部から当該グリッパを離間させるように付勢するシリンダ部と、前記リンク機構と連動して、前記リンク機構が伸張して前記フェースプレートを前進させたときは前記グリッパージョーの下端部を突出させるリンク連動手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この構成によると、リンク機構が伸張してフェースプレートが前進するとリンク連動手段によってグリッパージョーの下端部が突出する。このため、グリッパージョーの下端部がフェースプレートの前面側に突出した状態となるため、シートパレットのタブが下側に伏せたような状態や垂れたような状態、又タブの長さが短くなっているような状態であっても、グリッパージョーの下端部をタブの下側に容易に差し込むことができ、グリッパージョーの開口部にシートパレットのタブを挿入し易くなる。従って、グリッパージョーの開口部へのシートパレットのタブの挿入を容易にし、グリッパとグリッパージョーとでタブを挟持し易いプッシュプル装置を提供することができる。
【0008】
請求項2に記載のプッシュプル装置は、請求項1において、前記リンク連動手段は、さらに、前記リンク機構が前記フェースプレートを後退させたときは前記グリッパージョーの下端部を退避させることを特徴とする。
【0009】
この構成によると、リンク機構が縮退してフェースプレートが後退するとリンク連動手段によってグリッパージョーの下端部が退避するため、荷を産業車両本体側に引き込んだ状態では、グリッパージョーの下端部がフェースプレートの前面から飛び出していない状態にすることができる。このため、荷の引き込み動作とともに、荷をフェースプレートに十分に近接させることができ、フェースプレートで荷を安定して支持することができる。
【0010】
請求項3に記載のプッシュプル装置は、請求項1又は2において、前記グリッパージョーの上端部は、前記フェースプレートに回動自在に取り付けられ、前記リンク連動手段は、前記グリッパージョーに設けられたグリッパージョー側部材と、前記リンク機構に設けられて前記リンク機構の伸張動作とともに前記グリッパージョー側部材と摺接しながら係合して前記グリッパージョーの下端部を突出させるリンク側部材とを備えることを特徴とする。
【0011】
この構成によると、グリッパージョー側部材とリンク側部材とが摺接しながら係合することで、他の駆動手段を設けずにリンク機構の動作だけで、フェースプレート前進時にグリッパージョー下端部を突出させることができる。
【0012】
請求項4に記載のプッシュプル装置は、請求項3において、前記グリッパージョー側部材は、軸状の部材であって、前記リンク側部材は、前記軸状部材に略平行な凹状面を有するとともに当該凹状面が前記軸状部材と摺接する断面略くの字型の部材であることを特徴とする。
【0013】
この構成によると、グリッパージョー側部材とリンク側部材とが摺接しながら係合することでフェースプレート前進時にグリッパージョー下端部をリンク機構の動作だけで突出させるリンク連動手段を簡易な構成で実現できる。
【0014】
請求項5に記載のプッシュプル装置は、請求項1〜4のいずれか1項において、前記シリンダ部の他端側には、前記フェースプレートに対して当該シリンダ部を付勢するばね要素が取り付けられていることを特徴とする。
【0015】
この構成によると、シリンダ部をグリッパージョーとともに回動自在に支持するような場合であっても、シリンダ部の姿勢を安定して支持することができ、また、この場合、グリッパージョー下端部が退避状態のときにフェースプレートの前面よりも前に飛び出してしまうことを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本実施形態に係るプッシュプル装置1が設けられているフォークリフト(産業車両)100を例示した側面図である。プッシュプル装置1は、荷役作業用のアタッチメントとしてフォークリフト100の前部に設けられており、このフォークリフト本体(産業車両本体)に対して前後方向(図中矢印(a)方向)に移動して荷を引き込むようになっている。
【0018】
まず、プッシュプル装置1の概略について説明する。プッシュプル装置1は、リンク機構10、フェースプレート11、グリッパ装置12、ホルダ13、プラテン14、支持フレーム15、リテーナシリンダ16、プッシュプルシリンダ17、リテーナプレート18等を備えている。
【0019】
ホルダ13は、ベース部材として備えられ、フォークリフト100のマスト101に沿って昇降可能なリフトブラケット102に取り付けられている。ホルダ13の下部には、左右一対のプラテン14が取り付けられ、引き込まれる荷Wが載置されるようになっている。また、ホルダ13には、支持フレーム15がリテーナシリンダ16を介して上下動可能に(図中矢印(b)方向に動作可能に)取り付けられている。そして、支持フレーム15には、リンク機構10及びプッシュプルシリンダ17が取り付けられている。
【0020】
リンク機構10は、複数のリンク構成部材が連結されたパンタグラフ状に構成され、一端側をフォークリフト本体側に取り付けられて、プッシュプルシリンダ17によって駆動されて伸縮するように前後動を行う。そして、リンク機構10の他端側にはフェースプレート11が取り付けられ、このフェースプレート11は、引き込まれる荷Wと対向するように設けられている。
【0021】
フェースプレート11の下端側には、荷Wの引き込みに際して、荷Wが載置されたシートパレットSのタブS1を挟むように把持するグリッパ装置12が設けられている。グリッパ装置12でタブS1を把持した状態でプッシュプルシリンダ17を動作させてリンク機構10を縮退させ、フェースプレート11とともに荷Wがプラテン14上を引き込まれるようになっている。なお、引き込まれた状態からリンク機構10が伸張することで、フェースプレート11によって荷Wが押し出される。
【0022】
また、支持フレーム15の下部には、荷Wの押し出しに際してシートパレットSを回収する場合にのみグリッパ装置12に代わってタブS1を把持するシートパレット回収用のリテーナプレート18が設けられている。
【0023】
次に、グリッパ装置12について詳しく説明する。図2は、グリッパ装置12とリンク機構10及びフェースプレート11の一部とを示す側面図であり、図3は、図2のIII線矢視方向から見た図である。図2及び図3において、グリッパ装置12は、グリッパージョー19、グリッパ20、シリンダ部21、リンク連動手段22、ばね要素25等を備えている。
【0024】
グリッパージョー19は、フェースプレート11の下端側に設けられ、ピン26を介してこのフェースプレート11に対して回動自在に取り付けられている。即ち、グリッパージョー19はピン26に固定されており、ピン26が、フェースプレート11の左右方向両側でフェースプレート11に対して回転自在に支持されている。グリッパージョー19は、フェースプレート11の下端に沿って延設されるジョー部19aと、ジョー部19aを垂下して支持するとともにピン26に回動自在に取り付けられる取付部19bとを備えている。また、グリッパージョー19には、荷Wが載置されたシートパレットSのタブS1(図1参照)が挿入される開口部19cが形成されている。
【0025】
グリッパ20は、後述のシリンダ部21(以下、「シリンダ21」という)と連結されており、シリンダ21のロッドとともに矢印(c)方向に突出又は退避する動作を行う。図2及び図3では、退避した状態を示しており、突出した場合は、グリッパージョー19の下端部(ジョー部19aの先端側)に当接する。開口部19cにタブS1が挿入されている状態でグリッパ20がグリッパージョー19と当接することで、グリッパ20とグリッパージョー19との間でタブS1が挟持される。
【0026】
シリンダ21は、例えば空気作動式(エアーシリンダ)であって、ピン26に固定されており、フェースプレート11に対してグリッパージョー19とともに回動するようになっている。シリンダ21のロッド先端には、グリッパ20が連結されている。シリンダ21は、そのロッドを突出させるように付勢して、開口部19cを塞いでタブS1を挟持するようにグリッパージョー19の下端部にグリッパ20を当接させる。また、グリッパージョー19とグリッパ20とでタブS1を挟持した状態でロッドを退避させるように付勢して、グリッパージョー19の下端部からグリッパ20を離間させる。
【0027】
リンク連動手段22は、リンク機構10と連動して、リンク機構10が伸張してフェースプレート11を前進させたときはグリッパージョー19の下端部(ジョー部19aの先端側)を突出させる。そして、リンク機構10が縮退してフェースプレート11を後退させたときはジョー部19aの先端側を退避させる。
【0028】
このリンク連動手段22は、グリッパージョー19に設けられるグリッパージョー側部材23と、リンク機構10に設けられるリンク側部材24とを有している。
【0029】
グリッパージョー側部材23は、グリッパージョー19の取付部19bの上部から突設される軸状の部材(以下、「軸状部材23」という)として形成されている。
【0030】
リンク側部材24は、リンク機構10の伸張動作とともに軸状部材23の周囲側面と摺接しながら係合してジョー部19aの先端側を突出させ、リンク機構10の縮退動作とともに軸状部材23の周囲側面と摺接しながら係合してジョー部19aの先端側を退避させる。このリンク側部材24は、軸状部材23に略平行な凹状面24aを有しており、この凹状面24aが軸状部材23と摺接する断面略くの字型の部材として形成されている。
【0031】
このくの字型断面の上側部分24bは、リンク機構10の前進動作とともに下方に向かって揺動して軸状部材23と係合しながらこの軸状部材23を押し下げる。これにより、グリッパージョー19が回動してジョー部19aの先端側が突出する。一方、くの字型断面の下側部分24cは、リンク機構の後退動作とともに、上方に向かって揺動して軸状部材23と係合しながらこの軸状部材23を押し上げる。これにより、グリッパージョー19が回動してジョー部19aの先端側が退避する。
【0032】
なお、リンク機構10の前後動作のストローク(伸縮量、リンク構成部材の角度変化等)は大きいのに対して、グリッパージョーの突出及び退避動作の変位量(回動角度の変化、ピン26と軸状部材23との距離等)は小さいが、リンク側部材24の凹状面24aの形状を適宜設定することで、ジョー部19aの先端側を突出させる量やタイミングを容易に調整することができる。例えば、リンク機構10のストロークの途中までは、ジョー部19aの先端側をほとんど突出させずに、リンク機構10のストロークが終了するタイミング付近で、ジョー部19aの先端側を突出させるように調整することもできる。
【0033】
ばね要素25は、シリンダ21の他端側(グリッパ20と反対側)とフェースプレート11との間に取り付けられており、フェースプレート11に対してシリンダ21を付勢するようになっている。シリンダ21は、ピン26に固定されてグリッパージョー19とともに回動するようになっているが、ばね要素25によって常時フェースプレート側にテンションが付加された状態になっているため、例えばグリッパージョー側部材23とリンク側部材24との間にがたや遊び等の若干の隙間や余裕があっても、シリンダ21を安定して支持することができる。また、フェースプレート側に常時テンションが付加されていることで、グリッパージョー19が退避位置にあるときに、シリンダ21及びピン26を介して、グリッパージョー19が安定して支持され、ジョー部19aがフェースプレート11の前面11aよりも前に飛び出してしまうことを防止できる。
【0034】
また、フェースプレート11には、シリンダ21の他端側と当接可能な位置に、ストッパ27が取り付けられている。このストッパ27により、ばね要素25のフェースプレート11側の取り付け位置とピン26との位置関係から、ばね要素25のテンションによってシリンダ21の他端側が傾き過ぎてしまわないように、シリンダ21の姿勢を規制できるようになっている。
【0035】
次に、プッシュプル装置1の作動について説明する。図4は、グリッパ装置12付近を示す側面図であって、リンク機構10の前進・後退動作とともにグリッパージョー19のジョー部19a先端側が突出・退避する動作、及び、グリッパ20の突出・退避動作を示したものである。
【0036】
図4(a)に示すように、フェースプレート11が後退位置にあるときは、リンク機構10と連動するリンク側部材24の下側部分24cによって軸状部材23が押し上げられており、ジョー部19aの先端部分は、退避した状態になっている。なお、このとき、ばね要素25とストッパ27とによって、シリンダ21、ピン26、グリッパージョー19の姿勢が安定して保持されている。
【0037】
図4(a)の状態から、プッシュプルシリンダ17の駆動によってリンク機構10が伸張すると、フェースプレート11が前進動作を行う。そして、リンク機構10の伸張動作とともにリンク側部材24が揺動し、その上側部分24bが軸状部材23を押し下げる。これにより、図4(b)に示すように、ジョー部19aの先端側が突出する。この図4(b)に示す状態で、荷Wが載置されたシートパレットSのタブS1が開口部19c中に挿入される。このとき、ジョー部19cの先端側がフェースプレート11の前面11aよりも突出した状態になっており、タブS1が下側に伏せたような状態や垂れたような状態、又タブS1の長さが短くなっているような状態であっても、容易にタブS1の下側にジョー部19aの先端側を差し込むことができる。
【0038】
ジョー部19aの先端側を突出させてタブS1を挿入した後は、図4(c)に示すように、シリンダ21を作動させてロッド21aを突出させる。これにより、グリッパ20が突出し、ジョー部19aと当接し、開口部19cを塞ぐとともに挿入されているタブS1を挟持することができる。なお、シリンダ21は、ピン16に固定されてグリッパージョー19と一体的に回動するため、グリッパージョー19の回動状態によらず、ジョー部19aの先端側とグリッパ20とを常時同じ位置で当接させることができる。
【0039】
タブS1をグリッパ20とグリッパージョー19との間で挟持した後は、リンク機構10を縮退させることで、リンク機構10の縮退動作とともにリンク側部材24の下側部分24cが軸状部材23を押し上げて、タブS1を把持した状態で、図4(d)に示すように、ジョー部19aの先端側を退避させる。このとき、ジョー部19aの先端側は、フェースプレート11の前面11aよりも前に飛び出すことがないため、引き込んだ荷Wをフェースプレート11の前面11aで安定して支持できる。
【0040】
また、引き込んだ荷Wを押し出す動作は、上記とは逆に、リンク機構10を伸張させてフェースプレート10を前進させることで行われる。なお、押し出しのときは、グリッパ20の退避動作のタイミングは、リンク機構10の伸張開始前でも伸張終了後でもどのようなタイミングで行ってもよい。ただし、リテーナプレート18を用いてシートパレットSの回収を行う場合は、リンク機構10の伸張開始までにグリッパ20を退避させておく必要がある。
【0041】
以上説明したように、プッシュプル装置1によると、リンク機構10が伸張してフェースプレート11が前進するとリンク連動手段22によってグリッパージョー19の下端部が突出する。このため、グリッパージョー19の下端部がフェースプレート11の前面側に突出した状態となるため、タブS1の状態が良好でなくてもグリッパージョー19の下端部をタブS1の下側に容易に差し込むことができ、グリッパージョー19の開口部19cにタブS1を挿入し易くなる。
【0042】
また、プッシュプル装置1によると、リンク機構10が縮退してフェースプレート11が後退するとリンク連動手段22によってグリッパージョー19の下端部が退避するため、荷Wをフォークリフト本体側に引き込んだ状態では、グリッパージョー19の下端部がフェースプレート11の前面から飛び出していない状態にすることができる。このため、荷Wの引き込み動作とともに、荷Wをフェースプレート11に十分に近接させて支持することができる。
【0043】
なお、本実施形態においては、プッシュプル装置の発明について説明したが、このプッシュプル装置の発明にグリッパ装置の発明が含まれているものと捉えることもできる。この場合のグリッパ装置の発明は、次の通りとなる。
【0044】
伸縮自在なリンク機構とこのリンク機構に取り付けられて荷と対向するフェースプレートとを備え、荷役作業用のアタッチメントとして産業車両の前部に設けられて当該産業車両本体に対して前後方向に移動して荷を引き込むプッシュプル装置に用いられ、引き込まれる荷が載置されるタブを把持するグリッパ装置であって、(a)前記フェースプレートの下端側に設けられ、荷が載置されたシートパレットのタブが挿入される開口部を備えるグリッパージョーと、(b)前記グリッパージョーと当接自在に設けられ、当該グリッパージョーとの間で前記タブを挟持するグリッパと、(c)前記グリッパが連結され、前記開口部を塞いで前記タブを挟持するように前記グリッパージョーの下端部に前記グリッパを当接させ、及び、その下端部から当該グリッパを離間させるように付勢するシリンダ部と、(d)前記リンク機構と連動して、前記リンク機構が前記フェースプレートを前進させたときは前記グリッパージョーの下端部を突出させるリンク連動手段と、を備えることを特徴とするグリッパ装置。
【0045】
ここで、上記グリッパ装置におけるグリッパ−ジョー、グリッパ、リンク連動手段は、上記プッシュプル装置の実施形態で説明したものと同一である。また、当然に、上記実施形態で説明したプッシュプル装置の発明と同一の作用効果を奏することができる。
【0046】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施することができる。
【0047】
(1)リンク連動手段の形態は、上述したとおりのものでなくてもよい。即ち、凹状面を有する断面くの字型部材と軸状部材との組み合わせに限られず、種々の形状や構造を選択することができる。
【0048】
(2)ばね要素25を備えていないものであってもよい。また、断面くの字型部材24の下側部分24cがないものであってもよい。下側部分24cがない場合、例えば、ばね要素25による付勢力で、ジョー部19aの先端側を退避させるものであってもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、グリッパージョーの開口部へのシートパレットのタブの挿入を容易にし、グリッパとグリッパージョーとでタブを挟持し易いプッシュプル装置を提供することができる。
【0050】
請求項2の発明によると、荷の引き込み動作とともに、荷をフェースプレートに十分に近接させることができ、フェースプレートで荷を安定して支持することができる。
【0051】
請求項3の発明によると、グリッパージョー側部材とリンク側部材とが摺接しながら係合することで、他の駆動手段を設けずにリンク機構の動作だけで、フェースプレート前進時にグリッパージョー下端部を突出させることができる。
【0052】
請求項4の発明によると、グリッパージョー側部材とリンク側部材とが摺接しながら係合することでフェースプレート前進時にグリッパージョー下端部をリンク機構の動作だけで突出させるリンク連動手段を簡易な構成で実現できる。
【0053】
請求項5の発明によると、シリンダ部をグリッパージョーとともに回動自在に支持するような場合であっても、シリンダ部の姿勢を安定して支持することができ、また、この場合、グリッパージョー下端部が退避状態のときにフェースプレートの前面よりも前に飛び出してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプッシュプル装置が設けられている産業車両を例示した側面図である。
【図2】図1に示すプッシュプル装置におけるグリッパ装置とリンク機構及びフェースプレートの一部とを示す側面図である。
【図3】図2のIII線矢視方向から見た図である。
【図4】図2に示すプッシュプル装置の作動を説明する図である。
【符号の説明】
1 プッシュプル装置
10 リンク機構
11 フェースプレート
12 グリッパ装置
19 グリッパージョー
19a ジョー部
19c 開口部
20 グリッパ
21 シリンダ
22 リンク連動手段
23 グリッパージョー側部材
24リンク側部材
100 フォークリフト
W 荷
S シートパレット
S1 タブ

Claims (5)

  1. 荷役作業用のアタッチメントとして産業車両の前部に設けられ、当該産業車両本体に対して前後方向に移動して荷を引き込むプッシュプル装置であって、
    一端側を前記産業車両本体側に取り付けられ、伸縮するように前後動を行うリンク機構と、
    前記リンク機構の他端側に取り付けられ、引き込まれる荷と対向するフェースプレートと、
    前記フェースプレートの下端側に設けられ、荷が載置されたシートパレットのタブが挿入される開口部を備えるグリッパージョーと、
    前記グリッパージョーと当接自在に設けられ、当該グリッパージョーとの間で前記タブを挟持するグリッパと、
    前記グリッパが連結され、前記開口部を塞いで前記タブを挟持するように前記グリッパージョーの下端部に前記グリッパを当接させ、及び、その下端部から当該グリッパを離間させるように付勢するシリンダ部と、
    前記リンク機構と連動して、前記リンク機構が伸張して前記フェースプレートを前進させたときは前記グリッパージョーの下端部を前方へ突出させるリンク連動手段と、
    を備えることを特徴とするプッシュプル装置。
  2. 前記リンク連動手段は、さらに、前記リンク機構が前記フェースプレートを後退させたときは前記グリッパージョーの下端部を退避させることを特徴とする請求項1に記載のプッシュプル装置。
  3. 前記グリッパージョーの上端部は、前記フェースプレートに回動自在に取り付けられ、
    前記リンク連動手段は、前記グリッパージョーに設けられたグリッパージョー側部材と、前記リンク機構に設けられて前記リンク機構の伸張動作とともに前記グリッパージョー側部材と摺接しながら係合して前記グリッパージョーの下端部を前方へ突出させるリンク側部材とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のプッシュプル装置。
  4. 前記グリッパージョー側部材は、軸状の部材であって、
    前記リンク側部材は、前記軸状部材に略平行な凹状面を有するとともに当該凹状面が前記軸状部材と摺接する断面略くの字型の部材であることを特徴とする請求項3に記載のプッシュプル装置。
  5. 前記シリンダ部の他端側には、前記フェースプレートに対して当該シリンダ部を付勢するばね要素が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプッシュプル装置。
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