JP4182549B2 - 長尺印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを噴射する複数のインクノズルを有した記録ヘッドを往復走査しながら用紙を搬送することにより、用紙上に長尺の連続データを印刷可能な長尺印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、垂れ幕や横断幕等を作成するために、大きなサイズの紙や布に対して高速で且つ高品質に印刷できる印刷装置が望まれている。この種の印刷装置としては、インクジェット方式の記録ヘッドを走査しながら、ロール紙を搬送することにより印刷を行うものが一般的である。このような構成を有する印刷装置によれば、ロール紙が続く限り、継ぎ目なく長尺サイズの印刷が可能である。
【0003】
しかし、印刷サイズがかなり大きくなると、印刷データはそれに応じて大きなサイズになるため、印刷データを処理する装置が高価なものになった。
【0004】
そこで、この問題を解決するために、印刷データを分割して1回の処理データのサイズを小さくして、短いサイズの印刷を用紙の搬送方向に連続して行うものが提案されている。例えば、特公平4−7920号公報に記載の、熱転写方式を用いた印刷方法や、特公平7−98407号公報に記載の、電子写真方式を用いたプリンタの紙送り方法が開示されている。この種の印刷装置は、分割された複数の印刷データを印刷装置に対して順に入力し、短いサイズの印刷を複数個連続させて印刷することにより、長いサイズの印刷を実現している。
【0005】
例えば、複数のインクノズルを一列に形成した記録ヘッドを搭載したインクジェット方式の印刷装置によれば、図5に示すように、前記記録ヘッドをページ幅ドット数(用紙幅方向の有効印字長さを、前記記録ヘッドによるドット径で割った値)分だけ左右に走査させた後、ヘッドライン数(前記記録ヘッドの有するノズル数)分ずつ用紙を上方向に搬送することにより印刷を行っている。したがって、1ページあたリ、(ページライン数/ヘッドライン数)で計算される回数にわたって記録ヘッドの走査を行う。このような構成の印刷装置に印刷データが入力されると、用紙を間欠的に搬送しながら、記録ヘッドを走査して1ページ分の印刷データを全て印刷し、1ページ分の印刷が終了したら記録ヘッドを止め、次のページの印刷データの入力を待機し、次のページの印刷データが入力されたら再び印刷を行う一連の処理を繰り返して行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構成を有する従来の印刷装置によれば、1ページ分の印刷データに於ける前記ページライン数が前記ヘッドライン数の整数倍になっている場合は、図7(a)に示すように、複数ページのデータを連結して印字できたが、前記ページライン数が前記ヘッドライン数の整数倍にならない場合は、図7(b)に示すように、隣り合うページデータの印刷の間に隙間が発生する問題があった。
【0007】
したがって、図7(c)に示すように、1ページ分の印字データのサイズに拘わらず、複数ページの印刷を連結させるためには、1ページ分の印刷が終了したら記録ヘッドを止めて待機し、次のページの印刷データが入力されたら、実際にドット形成が最後に行われた位置まで用紙を逆方向に搬送し、繋ぎ目を合わせてから再び印刷を開始する方法を用いなければならなかったが、用紙を逆方向に搬送するための時間を要することや、繋ぎ目を合わせる機構に高い精度を要求されることから、印刷装置が高価になる問題があった。特に、多色印刷時に、用紙の逆搬送による繋ぎ目部分の色ズレが発生した。
【0008】
また、ページ記述言語等で記述された図形やイメージが分断されないように印刷データを分割することが、印刷時のデータ処理の負担にならず、高速処理のために望ましい。したがって、上述したような印刷の隙間発生が起こらないようにするために、印刷データの前記ページライン数が前記ヘッドライン数の整数倍になるように印刷データを分割すると、上述した隙間は発生しないが、印刷データ中の図形やイメージが分断されるために処理速度が低下した。逆に、印刷データ中の図形やイメージが分断されないように印刷データを分割すると、1ページ分の印刷途中の至る所で隙間が生じる問題が発生した。
【0009】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構成により、複数ページの印刷データを隙間なく連結して連続印刷することができ、高品質な長尺印刷物を短時間で得ることができる長尺印刷装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の長尺印刷装置は、外部装置から入力される印刷データを1ページごとに記憶するページデータ記憶手段と、記録素子列を備えた記録ヘッドが用紙面を1回走査して印刷する処理の間に必要とされるサイズのデータを記憶するバンドデータ記憶手段と、前記用紙に対して複数ページ分のデータを連続して印刷させる指示が前記外部装置から供給されているか否かを判断する判断手段とを備え、前記ページデータ記憶手段に記憶されたデータを順にバンドデータ記憶手段に読み込んで、前記記録ヘッドを走査することにより用紙面上に印刷を行うように構成されたものであって、前記判断手段が前記外部装置から前記指示が供給されていると判断した場合であって、且つ前記ページデータ記憶手段に於ける一のページデータから前記バンドデータ記憶手段に読み込まれたデータのサイズが、前記バンドデータ記憶手段の容量に満たない場合、前記バンドデータ記憶手段に記憶されたデータのサイズが前記容量に達するまで、前記ページデータ記憶手段に記憶される次のページデータから前記バンドデータ記憶手段に追加してデータ読み込みを行ってから、前記記録ヘッドによる印刷を行うように構成された印刷制御手段を備えたことを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
すなわち、判断手段は、前記用紙に対して複数ページ分のデータを連続して印刷させる指示が外部装置から供給されているか否かを判断し、ページデータ記憶手段は、外部装置から入力される印刷データを1ページごとに記憶し、バンドデータ記憶手段は、1回の走査で記録ヘッドが処理できるサイズのデータを前記ページデータ記憶手段より読み込み、印刷制御手段は、前記指示が外部装置から供給されていると前記判断手段が判断した場合であって、且つ前記ページデータ記憶手段に於ける一のページデータから前記バンドデータ記憶手段に読み込まれたデータのサイズが、前記バンドデータ記憶手段の容量に満たない場合、前記バンドデータ記憶手段に記憶されたデータのサイズが前記容量に達するまで、前記ページデータ記憶手段に記憶される次のページデータから前記バンドデータ記憶手段に追加してデータ読み込みを行ってから、前記記録ヘッドを制御して印刷を行う。
【0014】
さらに、請求項2に記載の長尺印刷装置は、前記判断手段により前記指示が外部装置から供給されていないと判断した場合であって、且つ前記ページデータ記憶手段に於ける一のページデータから前記バンドデータ記憶手段に読み込まれたデータのサイズが、前記バンドデータ記憶手段の容量に満たない場合に、前記バンドデータ記憶手段に記憶されたデータのサイズが前記容量に達するまで、前記バンドデータ記憶手段に空白のデータを追加するように前記印刷制御手段を構成したことを特徴としている。
【0015】
すなわち、印刷制御手段は、前記ページデータ記憶手段に於ける一のページデータから前記バンドデータ記憶手段に読み込まれたデータのサイズが、前記バンドデータ記憶手段の容量に満たないとき、前記指示が外部装置から供給されていると前記判断手段が判断した場合は、前記バンドデータ記憶手段に記憶されたデータのサイズが前記容量に達するまで、前記ページデータ記憶手段に記憶される次のページデータから前記バンドデータ記憶手段に追加してデータ読み込みを行い、前記指示が外部装置から供給されていないと判断した場合は、前記バンドデータ記憶手段に記憶されたデータのサイズが前記容量に達するまで、前記ページデータ記憶手段に空白のデータを追加した後に、前記記録ヘッドを制御して印刷を行う。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具現化した一つの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態の長尺印刷装置の回路構成の概略を示すブロック図である。
【0018】
この長尺印刷装置は、印刷データの送信元である外部装置と通信回線を介して接続されるホストインターフェース110と、装置全体の制御を司るCPU120と、実際に用紙に印刷を行う機構である、ヘッドノズル、ヘッド駆動モーター、用紙搬送モーター等を備えた印字駆動機構150と、受信した印刷データを処理するためのプログラムや、前記印字駆動機構150等を制御するプログラムを格納したROM130と、そのROM130により処理された印刷データを一時記憶し、またワークメモリとして利用されるRAM140とから構成される。
【0019】
ROM130には、ホストインターフェース110による印刷データ受信を制御するデータ受信制御手段131と、受信したデータを解析して印刷イメージを作成するデータ解析手段132と、印字駆動機構150の駆動を制御して印刷を行う印刷ラインデータ印刷制御手段133とが、上述したように、前記CPU120上で実行可能なプログラムの形態で格納されている。
【0020】
RAM140には、前記データ受信制御手段131により受信した印刷データを記憶する受信データバッファ141と、前記データ解析手段132により生成された印刷イメージを1ページ単位で記憶する、ページデータ記憶手段としてのページメモリ142と、前記印字駆動機構150による用紙上の1回の走査で印刷処理可能なサイズ、すなわち、ヘッドのノズル数と前記ページ幅ドット数との積に相当するサイズの印刷データを記憶するための、バンドデータ記憶手段としての印刷ラインデータメモリ143とを備えている。
【0021】
図4に、前記構成の長尺印刷装置に対して外部装置が送信する印刷データの概念図を示す。
【0022】
印刷データ及び排紙コマンド702乃至709は、長尺印刷装置に対して、4ページ分の印刷を、別々の用紙4枚に印刷することを指示している。そして、前記印刷データ及び排紙コマンド702乃至709に先立って、排紙無効コマンド701を送信することにより、前記長尺印刷装置を、図7(c)に示す印刷を行うための連続印刷モードに設定し、連続印刷すべき印刷データ702乃至709の送信が完了した後、排紙有効コマンド710と排紙コマンド711とが送信される。
【0023】
尚、これらのデータ若しくはコマンド701乃至711は、1つずつの送信間隔が十分長い場合は、長尺印刷装置のCPU120により個別に処理可能であるが、一度に複数個が送信された場合は、まず受信データバッファ141に蓄えておき、受信時の古い順から適宜CPU120に読み込んで処理することも可能である。
【0024】
また、前記排紙無効コマンド701、排紙有効コマンド710、及び排紙コマンド711を含まない、印刷データ及び排紙コマンド702乃至709のみを前記長尺印刷装置に送信すれば、図7(d)に示すように、各ページの印刷終了ごとに用紙送りを行い、各ページ別に分離した印刷を得ることも可能となる。
【0025】
以下、本実施の形態の長尺印刷装置を用いて、図4に示すような印刷データを処理する手順について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0026】
まず、ステップ801(以下、ステップをSと略記する)に於いて、初期設定として、連続印刷モードをオフにする。
【0027】
そして、ホストインターフェース110により、排紙無効コマンド701を受信する(S802)。
【0028】
次に、受信したデータが排紙無効コマンドであるか否かを判定する(S803)。この場合、受信したデータは排紙無効コマンドであるので(S803:YES)、S804で連続印刷モードをオンにして、S802に戻る。したがって、このS803の処理が本発明の判断手段による処理を構成し、この判断手段は、前記データ解析手段132に備えられているものである。
【0029】
次に、S802で印刷データ702を受信し、同様にS803による判定を行う。今回受信したデータは1頁目の印刷データ702であり、排紙無効コマンドではないので(S803:NO)、続いてS805の処理が行われる。
【0030】
S805では、そのデータが排紙有効コマンドであるか否かが判定される。今回受信したデータは1頁目の印刷データ702であり、排紙有効コマンドではないので(S805:NO)、続いてS807の処理が行われる。
【0031】
S807では、そのデータが排紙コマンドであるか否かが判定される。今回受信したデータは1頁目の印刷データ702であり、排紙コマンドではないので(S807:NO)、続いてS808に於いて、1頁目の印刷データ702をページメモリ142に記憶させ、S802に戻る。
【0032】
次に、S802では、排紙コマンド703が読み込まれ、上記と同様の処理により(S803:NO、S805:NO)、S807に処理が進み、このS807に於いて、今回受信したデータは排紙コマンドであることが判断され(S807:YES)、処理がS809に進む。S809では、前記印刷ラインデータ印刷制御手段133により、印字駆動機構150を制御を行い、ページメモリ142に記憶された印刷データに基づいて用紙上に印字を行う。
【0033】
そして、S810に於いて、連続印刷モードがオンされているか否かが判定される。本動作例では、上述したように連続印刷モードがオンされているので(S810:YES)、用紙送りをしないでS802に戻る。
【0034】
以下、2頁目の印刷データ704乃至排紙コマンド709まで、上記と同様の処理を繰り返す。
【0035】
そして、S802に於いて、排紙有効コマンド710を受信すると、S803がNO、S805がYESとなり、S806で連続印刷モードがオフされる。
【0036】
最後に、S802に於いて、排紙コマンド711が受信されると、S803がNO、S805がNO、S807がYES、S810がNOとなり、S811で排紙のための用紙送りが行われる。
【0037】
ここで、前記S809の印刷制御の1例を、図3のフローチャートを用いて説明する。尚、このS809に於ける図3の印刷制御処理を行う印刷ラインデータ印刷制御手段133が、本発明の印刷制御手段を構成する。
【0038】
まず、S301に於いて、印刷ヘッドのライン数を変数HLINEに記憶し、ページメモリ142に記憶された、印刷すべきページデータのページライン数を変数PLINEに記憶し、印刷ラインデータメモリ143(以下、HBUFFと称する。図3中も同じ)に記憶されているデータのライン数を、変数MLINEに記憶する。
【0039】
尚、前記の各変数は、RAM140の印刷ラインデータ格納ライン数メモリ144に割り当てられており、CPU120による以下の処理によって、それらの値は適宜上書き更新される。
【0040】
また、HLINEで表されるHBUFF容量は、印刷ヘッドによる一度の走査により印刷処理可能なバンドデータの容量を示すものである。
【0041】
次に、S302に於いて、ページメモリ142に記憶された、未印刷のデータのライン数を表わす変数PCOUNTに、前記PLINEを代入する。
【0042】
そして、S303に於いて、(HLINE−MLINE)で計算された値を、ページメモリ142から読み込むデータのライン数を表わす変数RCOUNTに代入し、S304に於いて、RCOUNTがPCOUNTよりも大きいか否かを判定する。
【0043】
S304に於いて、RCOUNTがPCOUNTよりも大きいと判定された場合は(S304:YES)、ページメモリ142から読み込むことができるデータの残存ライン数が、印刷ヘッドのライン数よりも小さい場合に相当する。この場合、S305で、ページメモリ142に残存するデータのライン数PCOUNTを、ページメモリ142から読み込むデータのライン数RCOUNTに代入する。すなわち、後述するS308により、ページメモリ142に残存するデータをすべてHBUFFに読み込むように設定する。また、印刷ラインデータメモリ143に記憶済みのライン数MLINEに、HLINE−PCOUNTを代入する。そして、この場合は、HBUFFに空容量が存在するため、HBUFFの記憶内容であるバンドデータは保持されたままであり、印刷処理されない。
【0044】
逆に、S304に於いて、RCOUNTがPCOUNTよりも小さいと判定された場合は(S304:NO)、ページメモリ142から読み込むことができるデータの残存ライン数が、印刷ヘッドのライン数よりも大きい場合に対応する。この場合は、S306に於いてMLINE=0とされ、後述するS311に於いて、HBUFFのバンドデータ内容がすべて印刷処理される。
【0045】
すなわち、変数MLINEは、印刷されずにHBUFFに蓄積された未処理バンドデータのライン数を示すものである。したがって、(HLINE−MLINE)で計算される値は、HBUFFの空容量をライン数で示すものである。S304に於いてRCOUNT>PCOUNTでないと判断された場合(S304:NO)は、後述するS308により、HBUFFの容量が満たされるまでラインデータをHBUFFに読み込むことが可能であり、読み込み後のHBUFF内のバンドデータは全て印刷処理されるため、HBUFF内の未処理ライン数は当然0になる(S306)。
【0046】
続いて、後述するS308により、ページメモリ142から(RCOUNT=HLINE−MLINE)行分のデータをHBUFFに読み込んだ後に、ページメモリ142に残存すべきデータのライン数PCOUNTを、PCOUNT=PCOUNT−RCOUNTで計算する(S307)。
【0047】
次に、S308に於いて、印刷ヘッドで印刷するためのデータを、ページメモリ142より1ラインデータずつHBUFFに読み込み、1ライン読み込むごとにRCOUNTの値を1下げる。この読み込み動作は、S309に於いてRCOUNTがゼロになるまでループ状に繰り返される。
【0048】
そして、S310に於いて、変数MLINEがゼロより大きいか否かを判定する。
【0049】
MLINEがゼロより大きくない、すなわち、ゼロであると判定された場合は(S310:NO)、S311に於いて、HBUFFに記憶されたデータを印刷ヘッドで印刷し、印刷終了後のHBUFFのバンドデータはゼロクリア(白紙)にされてS303に戻り、上述と同様に、ページメモリ142に残存するデータの処理を繰り返し行う。
【0050】
MLINEがゼロより大きいと判定された場合(S310:YES)、HBUFFにバンドデータを残したまま処理を終了し、次に印刷処理すべきページデータがページメモリ142に蓄積されるまで、若しくはページメモリ142に記憶される複数のページデータのうちの、次に印刷処理すべきページデータが選択されるまで待機する。そして、次に処理すべきページメモリ142のページデータから、HBUFFの空容量を示すライン数である(HLINE−MLINE)を、ページメモリ142から読み込むべきライン数であるRCOUNTに再び代入し(S303)、HBUFFの容量が満たされれば(S304:NO→S305)、HBUFFのバンドデータはすべて印刷処理される(S311)。
【0051】
図6は、図4の印刷データを、図3の印刷処理で印刷した場合の、用紙上の印刷結果である。1ページ目と2ページ目の境目の部分A−B間、及び3ページ目と4ページ目の境目の部分C−D間の印刷は、1ページ目または3ページ目の末尾のデータを読み込む際、S310がYESとなって、そのページの末尾部分のデータをHBUFFに保持したまま待機し、次のページデータの先頭部分をHBUFFに読み込んでHBUFFの容量を満たした後で印刷を行ったことにより、隣り合うページ同士が隙間や色ズレなく良好に連続印刷されている。
【0052】
尚、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内に於いて、種々の変更が可能である。
【0053】
例えば、前記実施の形態に於ける連続印刷モードでない場合の処理として、各ページデータの末尾部分をHBUFFに読み込んだ際に、HBUFFに空容量がある場合、その空容量をブランクデータで埋め合わせることによりHBUFF容量を満たして強制印刷するように構成してもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上に説明したことから明かなように、本発明の請求項1に記載の長尺印刷装置によれば、簡易な構成により、複数ページの印刷データを、そのデータサイズが印刷ヘッドの1回の走査で消費されるバンドデータ容量の整数倍であるか否かに拘わらず、隙間なく連結して連続印刷することができる。したがって、高品質な長尺印刷物を短時間で得ることができる長尺印刷装置を提供することができる。
【0055】
また、ユーザの希望に応じて、簡易に連続印刷モードの切り替えが可能となり、複数ページの個別印刷と連続印刷とを任意に組み合わせることができると共に、連続印刷の場合には、複数ページの印刷データを隙間なく連結して連続印刷することができ、高品質な長尺印刷物を短時間で得られる。
【0056】
さらに、請求項2に記載の長尺印刷装置によれば、ページデータ記憶手段からバンドデータ記憶手段に読み込まれたデータのサイズがバンドデータ記憶手段の容量に満たないとき、不足部分を空白のデータで書き込みをして印字処理することができる。したがって、印刷データを複数に分割して各々を印刷処理する場合に、分割後のそれぞれの印刷データの走査線数が記録ヘッドのインクノズルの数の整数倍にならなければならない制約を受けることがないため、データ処理の局所化が実現され高速な印刷処理ができる。また、繋ぎ目をあわせる機構が必要でないため印刷装置を安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態である長尺印刷装置の回路ブロック図である。
【図2】 前記長尺印刷装置に於ける印刷データの処理手順を表わすフローチャートである。
【図3】 前記長尺印刷装置に備えられる印刷制御手段に於ける印刷処理を表わすフローチャートである。
【図4】 前記長尺印刷装置に入力される印刷データの構造を表わす図である。
【図5】 インクジェット方式に於ける印刷ヘッドと用紙との関係を表わす図である。
【図6】 前記長尺印刷装置による連続印刷結果を表わす図である。
【図7】 長尺印刷装置による印刷結果を概略的に表わす図である。
【符号の説明】
131 データ受信制御手段
132 データ解析手段
133 印刷ラインデータ印刷制御手段
142 ページメモリ
143 印刷ラインデータメモリ
144 印刷ラインデータ格納ライン数メモリ
Claims (2)
- 外部装置から入力される印刷データを1ページごとに記憶するページデータ記憶手段と、
記録素子列を備えた記録ヘッドが用紙面を1回走査して印刷する処理の間に必要とされるサイズのデータを記憶するバンドデータ記憶手段と、
前記用紙に対して複数ページ分のデータを連続して印刷させる指示が前記外部装置から供給されているか否かを判断する判断手段とを備え、
前記ページデータ記憶手段に記憶されたデータを順にバンドデータ記憶手段に読み込んで、前記記録ヘッドを走査することにより用紙面上に印刷を行うように構成された長尺印刷装置に於いて、
前記判断手段が前記外部装置から前記指示が供給されていると判断した場合であって、且つ前記ページデータ記憶手段に於ける一のページデータから前記バンドデータ記憶手段に読み込まれたデータのサイズが、前記バンドデータ記憶手段の容量に満たない場合、前記バンドデータ記憶手段に記憶されたデータのサイズが前記容量に達するまで、前記ページデータ記憶手段に記憶される次のページデータから前記バンドデータ記憶手段に追加してデータ読み込みを行ってから、前記記録ヘッドによる印刷を行うように構成された印刷制御手段を備えたことを特徴とする長尺印刷装置。 - 前記印刷制御手段は、前記判断手段により前記指示が外部装置から供給されていないと判断された場合であって、且つ前記ページデータ記憶手段に於ける一のページデータから前記バンドデータ記憶手段に読み込まれたデータのサイズが、前記バンドデータ記憶手段の容量に満たない場合に、前記バンドデータ記憶手段に記憶されたデータのサイズが前記容量に達するまで、前記バンドデータ記憶手段に空白のデータを追加するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の長尺印刷装置。
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